JP2009050874A - ワイパ装置のフレーム製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対向する一対の貫通孔を丸パイプにスクラップを残さず能率よく穿孔する。
【解決手段】ワイパ装置のフレームに使用される丸パイプ21に互いに対向する第一貫通孔24と第二貫通孔25を穿孔する方法において、第一貫通孔24と第二貫通孔25の直径と等しい円筒形のパンチ70の先端部に切断刃75を形成し、その後側外周面に断面矩形の平板形状のスクラップブレーカ74を一対、中心線と平行に敷設する。パンチ70の下降で切断刃75が丸パイプ21の対向部位を切断する。切断刃75で発生したスクラップ26をスクラップブレーカ74で切り離す。パンチ70のさらなる下降により、丸パイプ21のダイ53の保持凹部54が保持した部位を切断刃75とダイ53の剪断刃56とで剪断し、第二貫通孔25を穿孔する。一対の貫通孔を丸パイプにパンチの1ストロークで穿孔でき、しかも、スクラップが第一貫通孔の開口縁辺に残るのを防止できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、ワイパ装置のフレーム製造方法に関する。
例えば、ワイパモータ、ワイパアーム、ピボットシャフト、ピボットレバーおよびコネクティングロッド等の一式が丸パイプ形状のフレームに一体化(モジュール化)された一体式ワイパ装置に利用して有効な技術に関する。
自動車のワイパ装置としては、ワイパモータ、ワイパアーム、ピボットシャフト、ピボットレバーおよびコネクティングロッド等の一式が丸パイプ形状のフレームに一体化された一体式ワイパ装置がある。
従来の一体式ワイパ装置においては、ワイパモータの固定部はフレームの固定部にボルトによって締結されている。
このフレームである丸パイプにボルト挿通孔を開ける方法としては、フレームを上型と下型とによって保持した状態で、孔開ピン(パンチ)を移動させて丸パイプの筒壁の対向する2箇所に一対の貫通孔をそれぞれ打ち抜く方法がある。例えば、特許文献1参照。
実開昭59−171828号公報
しかしながら、従来の丸パイプ孔開け方法においては、1個目の貫通孔は剪断加工にならないために、1個目の貫通孔の開口縁に丸パイプの内側に突き破り部が突出したり、亀裂が発生したりするという問題点がある。
本発明の目的は、フレームの筒壁に互いに対向する一対の貫通孔をスクラップを残さず能率よく穿孔することができるワイパ装置のフレーム製造方法を提供することにある。
前記した課題を解決するための手段のうち代表的なものは、次の通りである。
(1)ワイパモータが丸パイプ形状のフレームに固定されるワイパ装置のフレーム製造方法であって、
前記フレームを保持機構によって保持した状態で、パンチを移動させて前記フレームの筒壁の対向する位置に第一の貫通孔および第二の貫通孔を打ち抜くワイパ装置のフレーム製造方法において、
前記第一の貫通孔を形成した後、前記パンチの側面に突設されたスクラップブレーカによって、前記第一の貫通孔の周面の一部を加工することを特徴とするワイパ装置のフレーム製造方法。
(2)ワイパモータが丸パイプ形状のフレームに固定されるワイパ装置のフレーム製造方法であって、
前記フレームを保持機構によって保持した状態で、パンチを移動させて前記フレームの筒壁の対向する2箇所に一対の貫通孔をそれぞれ打ち抜くワイパ装置のフレーム製造方法において、
前記パンチの先端部には、円弧凹形状の打ち抜き部が形成されていることを特徴とするワイパ装置のフレーム製造方法。
(3)前記パンチには、流体を前記フレーム内に向けて噴射する噴射口が開設されていることを特徴とする前記(1)(2)に記載のワイパ装置のフレーム製造方法。
(4)前記保持機構には、流体を前記フレーム内に筒心線に沿う方向に噴射する噴射管が配管されていることを特徴とする前記(1)(2)(3)に記載のワイパ装置のフレーム製造方法。
(5)前記スクラップブレーカは、前記パンチの先端によって前記第二の貫通孔が形成される前に、前記第一の貫通孔の周面の一部を加工することを特徴とする前記(1)に記載のワイパ装置のフレーム製造方法。
前記した手段によれば、互いに対向する一対の貫通孔を丸パイプ形状のフレームにパンチの1ストロークによって穿孔することができるとともに、スクラップが一方の貫通孔の開口縁辺に連結した状態で残るのを防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
本実施の形態において、本発明に係るワイパ装置のフレーム製造方法は、図1に示された一体式ワイパ装置10のフレームを製造する方法として構成されている。
図1に示された一体式ワイパ装置10は、左右で一対のピボットホルダ11、11を備えている。左右のピボットホルダ11、11は左右のワイパアーム(図示せず)が取り付けられる一対のピボットシャフト12、12を回転自在にそれぞれ支持しており、両ピボットシャフト12、12の下端には左右のピボットレバー13、13がそれぞれ固定されている。
左右のピボットホルダ11、11には、左右で一対のブラケット14、14が互いに外側方向にそれぞれ突設されており、左右のブラケット14、14には左右の取付孔15、15がそれぞれ設けられている。一体式ワイパ装置10は車体に左右の取付孔15、15に挿通される取付ボルト(図示せず)によって固定されるようになっている。
左右のピボットホルダ11、11の各ブラケット14、14と反対側には左右の連結部16、16が互いに内向きにそれぞれ突設されており、左右の連結部16、16は後記するフレーム20の左右両端部に嵌入されて固定されている。
左右のピボットレバー13、13の自由端部間にはコネクティングロッド17が回転自在に架設されており、一方のピボットレバー13とワイパモータ30の出力軸(図示せず)との間にもコネクティングロッド18が回転自在に架設されている。
フレーム20は本体としての丸パイプ21を備えており、丸パイプ21の長手方向の中間部には固定部22が設定されている。図2(a)(b)に示されているように、固定部22は丸パイプ21の中間部が断面小判形状に潰し加工されて形成された二方取り面23、23を備えており、互いに対向する一対の平坦な座面になっている。固定部22の二方取り面23、23と直交する円弧壁には、互いに対向する第一貫通孔24および第二貫通孔25がそれぞれ穿孔されている。
ワイパモータ30は原動機部としてのモータ部31と、モータ部31の回転軸の回転を減速するウオーム歯車減速装置部(以下、減速装置部という。)32とを備えており、モータ部31と減速装置部32とが一体的に組み付けられている。
減速装置部32は樹脂成形されたカバー33と、アルミダイキャスト法によって有底筒形状に成形されたギヤフレーム34とを備えており、カバー33がギヤフレーム34の開口に被せ付けられることによって減速装置部32のギヤボックスが形成されている。
ギヤフレーム34にはブラケット35が突設されており、ブラケット35の先端部には取付孔36が設けられている。ブラケット35は取付孔36に挿通される取付ボルト(図示せず)によって、左右のピボットホルダ11、11のブラケット14、14と共に車体に締結されるようになっている。
ギヤフレーム34のブラケット35と反対側には固定部37が一体成形されて突設されている。図2(c)(d)に示されているように、固定部37は左右方向に長い略直方体形状に形成されている。固定部37のギヤフレーム34と反対側の側面には、断面が半円形状の保持溝38が左右方向に水平に延在するように没設されており、保持溝38の半円形の半径は丸パイプ21の半径と略等しく設定されている。
保持溝38の左右両端部における片側(以下、上側とする。)の縁辺部には、左右で一対の上側保持部片39、39が保持溝38の中心線を含む平面と直角の方向(以下、前方向とする。)にそれぞれ突設されており、上側保持部片39、39の先端部には上側保持爪40、40がそれぞれ下向きに突設されている。
上側保持部片39、39および上側保持爪40、40の保持溝38側には、上側保持面41、41がそれぞれ形成されており、左右の上側保持面41、41は保持溝38の半円曲面の延長曲面をそれぞれ構成している。
保持溝38の中央部における下側の縁辺部には下側保持部片42が保持溝38の前方向に突設されており、下側保持部片42の先端部には下側保持爪43が上向きに突設されている。下側保持部片42および下側保持爪43の保持溝38側には下側保持面44が形成されており、下側保持面44は保持溝38の半円曲面の延長曲面を構成している。
つまり、固定部37の前側部分には保持溝38と左右の上側保持面41、41と下側保持面44とによって、前側の側面の一部が切り欠かれた円柱形の貫通孔を構成し左右方向に水平に延在した保持孔45が形成されている。
固定部37の上側保持爪40、40間の中央部には、一対のボルト挿通孔46、47が保持溝38の中心線と直交するように開設されている。
次に、ワイパモータのフレームへの組付作業を図3〜図5に沿って説明する。
まず、図3に示されているように、フレーム20の固定部22がワイパモータ30の固定部37の保持孔45へ前方から挿入される。この挿入作業に際して、フレーム20の固定部22をワイパモータ30の固定部37の保持孔45へ挿入することができるように、予め、フレーム20はワイパモータ30に対して相対的に90度回動される。
すなわち、フレーム20の固定部22の押し潰されて細くなった二方取り面23、23の間が、ワイパモータ30の固定部37の保持孔45における左右の上側保持爪40、40と下側保持爪43とによって狭くなった隙間を潜らされる。
次いで、図4に示されているように、フレーム20がワイパモータ30に対して相対的に90度回動されることにより、フレーム20の固定部22の二方取り面23、23が垂直に延在した向きに戻される。この際、保持孔45の内径の半径がフレーム20の丸パイプ21の外径の半径と略等しく設定されているため、フレーム20とワイパモータ30とは円滑に相対的に回動することができる。
この90度回動された後の状態においては、ワイパモータ30の固定部37における左右の上側保持爪40、40と下側保持爪43との狭くなった部分がフレーム20の丸パイプ21の外周面に上下からそれぞれ係合した状態になるため、フレーム20の固定部22はワイパモータ30の固定部37の保持孔45から前方へ抜け出るのを阻止された状態になる。
また、ブラケット35の一対のボルト挿通孔46、47と、フレーム20の第一貫通孔24および第二貫通孔25とがそれぞれ対向した状態になる。
続いて、図5に示されているように、ボルト48がブラケット35の一対のボルト挿通孔46、47と、フレーム20の第一貫通孔24および第二貫通孔25とに挿通され、ボルト48の突出側端部にナット49が螺合される。これにより、ブラケット35とフレーム20とはボルト48とナット49とによって締結された状態になる。
次に、本発明の第一実施形態に係るワイパ装置のフレーム製造方法の特徴工程である穿孔工程を、前述したフレーム20に第一貫通孔24および第二貫通孔25を穿孔する場合について説明する。
本実施の形態においては、図6に示された穿孔装置が使用される。
図6に示されているように、穿孔装置50は下側ダイセット51と上側ダイセット61とを備えている。
下側ダイセット51は床に据え付けられており、中央部にはスクラップ溜め52が開設されている。下側ダイセット51の上にはダイ53が設置されており、ダイ53には半円形溝形状の保持凹部54が、中心線が水平になるように没設されている。保持凹部54の半円形の半径は、保持対象である丸パイプ21の外径と等しく設定されている。
保持凹部54の底面におけるスクラップ溜め52に対向する部位には、穿孔部55が垂直に開設されている。穿孔部55の開口縁辺(エッジ)は剪断刃56を形成している。
上側ダイセット61はプレス装置のピストンロッド62に吊り下げられており、上側ダイセット61はピストンロッド62によって昇降駆動されるように構成されている。
上側ダイセット61の下にはストリッパ65が取付板63および独立懸架装置64を介して独立懸架されている。ストリッパ65には半円形溝形状の保持凹部66が、中心線が水平になるように没設されている。保持凹部66の半円形の半径は、保持対象である丸パイプ21の外径と等しく設定されている。したがって、ダイ53とストリッパ65とは丸パイプ21を保持する保持機構を構成している。
保持凹部54における穿孔部55と対向する部位には、ガイド孔67が垂直に開設されている。ガイド孔67にはパンチ70が摺動自在に嵌入されており、パンチ70は取付板63によって上側ダイセット61に吊持されている。
なお、上側ダイセット61には流体としてのエアを供給するエア供給路68が敷設されており、エア供給路68は後記するエア供給孔に接続されている。
また、ダイ53とストリッパ65との合わせ面における片脇には噴射管69が敷設されており、噴射管69は流体としてのエアを丸パイプ21内に筒心線に沿う方向に噴射するように構成されている。
パンチ70は一端部外周に鍔部71を有する円柱形状に形成されており、鍔部71が上側ダイセット61と取付板63との間に挟み込まれて上側ダイセット61に吊持されている。
パンチ70の中心線上にはエア供給孔72が開設されており、エア供給孔72は上側ダイセット61に開設されたエア供給路68に接続されている。エア供給孔72の鍔部71と反対側端である下端部には、流体としてのエアを噴射する噴射口73が形成されている。
図6および図7に示されているように、パンチ70の外径の直径は、丸パイプ21の第一貫通孔24および第二貫通孔25の直径と等しく設定されている。
パンチ70の外周面における互いに180度の位相差の位置には、径方向外向きに突出した一対のスクラップブレーカ74、74が、パンチ70の中心線と平行に延在するように敷設されている。
一対のスクラップブレーカ74、74は、第一の貫通孔24の周面の一部に断面が矩形の平板形状にそれぞれ形成されている。一対のスクラップブレーカ74、74は、第一貫通孔24が形成される位置の両保持凹部54、66に保持された丸パイプ21の中心線と直交する平面内に対向してそれぞれ配置されている。一対のスクラップブレーカ74、74の矩形断面の径方向寸法は、極小さく設定されており、パンチ70の外周の接線から極僅かに突出する程度に設定されている。
一対のスクラップブレーカ74、74はパンチ70の下端部を除く略全長にわたってそれぞれ敷設されている。すなわち、パンチ70の下端部における丸パイプ21の側壁の厚さ以上の領域には、一対のスクラップブレーカ74、74が設けられていない。このため、一対のスクラップブレーカ74、74は、第二貫通孔25に到達しない位置に設けられている。第一の実施形態では、スクラップブレーカ74、74は、第二の貫通孔25を除くパンチの略全長に一体に形成されているが、パンチ先端によって第二の貫通孔25が形成される前であれば、スクラップブレーカ74、74の長手方向における位置は、パンチのどの位置に設けられていてもよい。
パンチ70の下端部の一対のスクラップブレーカ74、74が形成されていない部分は、切断刃75を形成している。なお、実施例では、パンチの先端面は平面であるが、後述するように円弧状に凹設されたパンチ先端面を有してもよい。
次に、以上の構成に係る穿孔装置を使用して、フレーム20としての丸パイプ21に第一貫通孔24および第二貫通孔25を穿孔する方法を説明する。
まず、ダイ53とストリッパ65とが開かれた状態で、丸パイプ21がダイ53の保持凹部54にセットされる。この際、丸パイプ21の穿孔位置と保持凹部54の穿孔部55とが位置合わせされる。
次いで、図6に示されているように、ピストンロッド62が上側ダイセット61を下降させることにより、ストリッパ65の保持凹部66とダイ53の保持凹部54とが丸パイプ21を挟み込み、独立懸架装置64のスプリングの撓み力によって保持する。
この状態で、ピストンロッド62が独立懸架装置64のスプリングを撓ませつつ下降すると、パンチ70が一緒に下降するので、図7(a)に示されているように、パンチ70の先端部の切断刃75がガイド孔67を下降することにより、丸パイプ21のストリッパ65の保持凹部66が保持した部位を切断し、図7(a)(a’)に示されているように、第一貫通孔24を穿孔する。
この切断刃75による第一貫通孔24の穿孔に際して、丸パイプ21の切断刃75による切断部分の上面側はストリッパ65の保持凹部66が押接しているが、下面側にはダイ53が押接していないことにより、剪断加工にならいために、図7(a)に示されているように、スクラップ26が第一貫通孔24の開口縁辺に連結した状態になってしまう。
なお、図7(a)において、スクラップ26は第一貫通孔24の開口縁辺の右側に連結したように図示しているが、スクラップ26は左右いずれか一方に連結する。
このスクラップ26が連結した状態で、ピストンロッド62が独立懸架装置64のスプリングを撓ませつつ下降すると、図7(b)(b’)に示されているように、パンチ70のスクラップブレーカ74が第一貫通孔24の開口縁辺(エッジ)とスクラップ26との接続部分を切断することにより、スクラップ26を切り離す。
ちなみに、パンチ70には一対のスクラップブレーカ74、74に設けられているので、スクラップ26が左右のいずれに連結した場合でも切り離すことができる。
スクラップブレーカ74が切り離したスクラップ26は、噴射管69から丸パイプ21内に噴射したエアによって吹き飛ばすことにより、丸パイプ21から除去する。
この状態で、ピストンロッド62が独立懸架装置64のスプリングを撓ませつつ下降すると、図7(c)に示されているように、パンチ70が丸パイプ21のダイ53の保持凹部54が保持した部位を切断し、図7(c)(c’)に示されているように、第二貫通孔25を穿孔する。
この第二貫通孔25の穿孔に際して、丸パイプ21の切断部分の下面側にダイ53の剪断刃56が押接していることにより、パンチ70の切断刃75との剪断加工になるために、図7(c)に示されているように、スクラップ26は第二貫通孔25の開口縁辺に連結することなく、打ち抜かれる。
パンチ70が打ち抜いたスクラップ26は、パンチ70から穿孔部55内に噴射したエアによってスクラップ溜め52(図6参照)に格納する。
その後、ピストンロッド62が上側ダイセット61を上昇させることにより、ストリッパ65をダイ53から離間させて、ストリッパ65の保持凹部66とダイ53の保持凹部54とによる丸パイプ21の保持を解除させる。
ダイ53とストリッパ65とが開かれた状態で、穿孔済みの丸パイプ21はダイ53の保持凹部54から搬出される。
前記実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1)互いに対向する一対の貫通孔を丸パイプにパンチの1ストロークによって穿孔することができるとともに、スクラップが一方の貫通孔の開口縁辺に連結した状態で残るのを防止することができるので、ボール盤等の切削加工による穿孔方法に比べて作業能率を高めることができるばかりでなく、バリ取り工程やスクラップ除去工程を省略することができるので、穿孔方法のコストを低減することができる。
(2)互いに対向する一対の貫通孔を丸パイプの長さ方向の所望の位置に穿孔することができるので、丸パイプをフレームに使用したワイパ装置のレイアウト等に関する設計の自由度を高めることができる。
図8および図9は本発明の第二実施形態であるワイパ装置のフレーム製造方法を示している。
本実施形態が前記実施形態と異なる点は、図8に示されたパンチ70Aが使用される点である。
図8に示されたパンチ70Aは、先端面である下端面に円弧凹形状の切り込み部76を没設されており、切り込み部76の尖端部には一対のフラット部77、77が形成されている。
切り込み部76は円弧凹形状の中心線が穿孔対象である丸パイプ21の中心線と平行になるように設定されている。切り込み部76の円弧凹形状の半径は、穿孔対象である丸パイプ21の半径Rよりも小さく(r<R)に設定されている。
次に、以上の構成に係るパンチ70Aを使用して、フレーム20としての丸パイプ21に第一貫通孔24を穿孔する方法を、図9に即して説明する。
まず、上側ダイセット61がピストンロッド62によって下降されると(図6参照)、図9(a)(a’)に示されているように、ストリッパ65の保持凹部66とダイ53の保持凹部54とが丸パイプ21を挟み込み、独立懸架装置64のスプリングの撓み力によって保持する。
この状態で、ピストンロッド62が独立懸架装置64のスプリングを撓ませつつ下降すると、パンチ70Aの先端部がガイド孔67を下降するので、図9(b)(b’)に示されているように、切り込み部76の円弧凹形状の左右で尖った先端が、丸パイプ21の対向した部位すなわち丸パイプ21の頂点を通る稜線から下がった部位に、包丁の刃のようにそれぞれ切り込む。
さらに、ピストンロッド62が独立懸架装置64のスプリングを撓ませつつ下降すると、切り込み部76の左右の尖端部は切り込みを深めて行くとともに、切り口を広げて行き、図7(c)(c’)に示されているように、切り込み部76はスクラップ26を切り離し、丸パイプ21に第一貫通孔24を穿孔する。
切り込み部76が切り離したスクラップ26は、パンチ70Aの噴射口73から噴射したエアによって吹き飛ばす。
切り込み部76から離脱したスクラップ26は、噴射管69から丸パイプ21内に噴射したエアによって吹き飛ばすことにより、丸パイプ21から除去する。
図示しないが、さらに、ピストンロッド62が独立懸架装置64のスプリングを撓ませつつ下降すると、パンチ70Aが丸パイプ21のダイ53の保持凹部54が保持した部位を切断し、第二貫通孔25を穿孔する。
第二貫通孔25の穿孔に際して、丸パイプ21の切断部分の下面側にダイ53の剪断刃56が押接していることにより、パンチ70Aの切り込み部76との剪断加工になるために、スクラップ26は第二貫通孔25の開口縁辺に連結することなく打ち抜かれる。
その後、前述した第一実施形態と同様に、ピストンロッド62が上側ダイセット61を上昇させることにより、ストリッパ65をダイ53から離間させて、ストリッパ65の保持凹部66とダイ53の保持凹部54とによる丸パイプ21の保持を解除させる。
ダイ53とストリッパ65とが開かれた状態で、穿孔済みの丸パイプ21はダイ53の保持凹部54から搬出される。
本実施形態によれば、前記第一実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、互いに対向する貫通孔は、フレームの長さ方向の中央部に配置するに限らず、フレームの両端近傍に配置してもよい。
第二実施形態において、切り込み部の尖端部のフラット部は省略してもよい。
但し、切り込み部の尖端部にフラット部を設けた場合には、切り込み部すなわちパンチの耐久性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態であるワイパ装置のフレーム製造方法が使用されるフレームを含むワイパ装置を示す斜視図である。 (a)はフレームの固定部を示す正面図、(b)は(a)のb−b線に沿う側面断面図、(c)はワイパモータの固定部を示す正面図、(d)は(c)のd−d線に沿う側面断面図である。 ワイパモータのフレームへの組付作業を示しており、(a)はフレームの固定部のワイパモータの固定部への挿入後を示す正面図、(b)は(a)のb−b線に沿う側面断面図である。 同じく(a)はフレームの固定部のワイパモータの固定部での回動後を示す正面図、(b)は(a)のb−b線に沿う側面断面図である。 同じく(a)はフレームの固定部のワイパモータの固定部への締結後を示す正面図、(b)は(a)のb−b線に沿う側面断面図である。 本発明の第一実施形態であるワイパ装置のフレーム製造方法に使用される穿孔装置を示しており、(a)は正面断面図、(b)は一部省略側面断面図である。 パンチの作用を説明するための主要部を示しており、(a)は第一貫通孔の穿孔ステップを示す正面断面図、(a’)は(a)のa’−a’線の断面図、(b)はスクラップの切断ステップを示す正面断面図、(b’)は(b)のb’−b’線の断面図、(c)は第二貫通孔の穿孔ステップを示す正面断面図、(c’)は(c)のc’−c’線の断面図である。 本発明の第二実施形態であるワイパ装置のフレーム製造方法に使用されるパンチを示しており、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は正面断面図である。 切り込み部の作用を説明するための主要部を示しており、(a)は切り込み前を示す正面断面図、(a’)は(a)のa’−a’線の断面図、(b)は切り込みの初期を示す正面断面図、(b’)は(b)のb’−b’線の断面図、(c)は第一貫通孔の穿孔後示す正面断面図、(c’)は(c)のc’−c’線の断面図である。
符号の説明
10…一体式ワイパ装置、11…ピボットホルダ、12…ピボットシャフト、13…ピボットレバー、14…ブラケット、15…取付孔、16…連結部、17…コネクティングロッド、18…コネクティングロッド、
20…フレーム、21…丸パイプ、22…固定部、23…二方取り面、24…第一貫通孔、25…第二貫通孔、26…スクラップ、
30…ワイパモータ、31…モータ部、32…ウオーム歯車減速装置部、33…カバー、34…ギヤフレーム、35…ブラケット、36…取付孔、37…固定部、38…保持溝、39…上側保持部片、40…上側保持爪、41…上側保持面、42…下側保持部片、43…下側保持爪、44…下側保持面、45…保持孔、46、47…ボルト挿通孔、48…ボルト、49…ナット、
50…穿孔装置、51…下側ダイセット、52…スクラップ溜め、53…ダイ、54…保持凹部、55…穿孔部、56…剪断刃、
61…上側ダイセット、62…ピストンロッド、63…取付板、64…独立懸架装置、65…ストリッパ、66…保持凹部、67…ガイド孔、68…エア供給路、69…噴射管、
70…パンチ、71…鍔部、72…エア供給孔、73…噴射口、74…スクラップブレーカ、75…切断刃、
70A…パンチ、76…切り込み部、77…フラット部。

Claims (5)

  1. ワイパモータが丸パイプ形状のフレームに固定されるワイパ装置のフレーム製造方法であって、
    前記フレームを保持機構によって保持した状態で、パンチを移動させて前記フレームの筒壁の対向する位置に第一の貫通孔および第二の貫通孔を打ち抜くワイパ装置のフレーム製造方法において、
    前記第一の貫通孔を形成した後、前記パンチの側面に突設されたスクラップブレーカによって、前記第一の貫通孔の周面の一部を加工することを特徴とするワイパ装置のフレーム製造方法。
  2. ワイパモータが丸パイプ形状のフレームに固定されるワイパ装置のフレーム製造方法であって、
    前記フレームを保持機構によって保持した状態で、パンチを移動させて前記フレームの筒壁の対向する2箇所に一対の貫通孔をそれぞれ打ち抜くワイパ装置のフレーム製造方法において、
    前記パンチの先端部には、円弧凹形状の打ち抜き部が形成されていることを特徴とするワイパ装置のフレーム製造方法。
  3. 前記パンチには、流体を前記フレーム内に向けて噴射する噴射口が開設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のワイパ装置のフレーム製造方法。
  4. 前記保持機構には、流体を前記フレーム内に筒心線に沿う方向に噴射する噴射管が配管されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載のワイパ装置のフレーム製造方法。
  5. 前記スクラップブレーカは、前記パンチの先端によって前記第二の貫通孔が形成される前に、前記第一の貫通孔の周面の一部を加工することを特徴とする請求項1に記載のワイパ装置のフレーム製造方法。
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