JP2009050090A - チャッキング装置を備えたブラシレスモータおよびこのブラシレスモータ - Google Patents

チャッキング装置を備えたブラシレスモータおよびこのブラシレスモータ Download PDF

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Abstract

【課題】ブラシレスモータの回路基板、ディスク駆動装置、およびOA機器が電気的に導通する部位を有しつつも、静電気を帯びた人の手がブラシレスモータのロータホルダ等の導電材料に触れた際に、もしくは、静電気を帯びた人の手がロータホルダ等の導電材料に近接した際に、ディスク駆動装置およびOA機器に静電気が導通することを防ぐ構造を有するブラシレスモータを提供すること。
【解決手段】スリーブ31の外周面を固定する内周面を有するハウジング32には、アルマイト処理によって絶縁層323が形成される。この構成によって、静電気を帯びた人の手がロータホルダ22に触れたとしても、もしくは、静電気を帯びた人の手がロータホルダ22に近接したとしても、ハウジング32において静電気を遮断するので、回路基板35に静電気が導通することを防ぐことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、人の手によって直接チャッキング装置にディスクを装着するブラシレスモータ、および、このブラシレスモータを搭載するディスク駆動装置に関する。特に、人の手から静電気がブラシレスモータ側に導通された際に、ブラシレスモータと接続する回路基板に静電気が導通するのを防止する構造に関する。
従来から、外部電源と、外部電源に接続されるパーソナルコンピュータ等のOA機器と、OA機器に搭載されるCDおよびDVD等の円盤状の光学ディスクの記録再生または再生を行うディスク駆動装置と、ディスク駆動装置に搭載される光学ディスクを着脱可能とするチャッキング装置を備えたブラシレスモータとは、互いに電気的に導通する部位を有することによって、それぞれの基準となる電位を一様にしている。これにより、OA機器のシステムの電気的な安定を図っている。
特にブラシレスモータでは、ディスク駆動装置に取り付けるための取付板と回路基板の基準となる電位であるGND部とをビス等の導電材料にて接続する構造を採用している。この構造においては、ディスク駆動装置側のブラシレスモータを取り付ける取付部も導電材料の金属板を使用しており、取付部と取付板とを介して電位を一様にしている(このような従来のブラシレスモータの構造の例として、例えば、特許文献1参照)。
また、チャッキング装置を備えたブラシレスモータは、ディスク駆動装置が備えている、光学ディスクの上面を押さえるクランプ部材を削除した、人の手によって直接チャッキング装置に光学ディスクを着脱可能とする構造が開発されている。そして、近年、ディスク駆動装置の薄型化に伴い、光学ディスクを載置するディスク載置部を有するターンテーブルは、ブラシレスモータの駆動源の一部となるロータマグネットを保持する磁性体であり、且つ、導電材料にて構成されたロータホルダが兼ねた構造となっている。
また、チャッキング装置を備えたブラシレスモータは、一般に、回転軸となるシャフト、シャフトを回転自在に支持するスリーブ、および、スリーブを支持するハウジングは、それぞれ導電材料の金属製である(このような従来の人の手によって直接チャッキング装置に光学ディスクを着脱可能としたブラシレスモータの例として、特許文献2参照)。
特許第3674994号公報 特開2002−288910号公報
しかしながら、ブラシレスモータでは、人の手によって光学ディスクを直接チャッキング装置への着脱を行うために、導電材料であるロータホルダに人の手が触れてしまう可能性がある。また、光学ディスクを装着しない場合においても、ロータホルダに人の手が触れてしまうことは可能な構造である。特に人の手が静電気を帯びていた場合、静電気は、例えば、ロータホルダ→シャフト→スリーブ→ハウジング→取付板→回路基板という経路を通り、ディスク駆動装置へ導通してしまう可能性がある。また、静電気は、気中放電により、ロータホルダに直接人の手が触れなくても、上記経路を通り、ディスク駆動装置へ導通してしまう可能性がある。その上、OA機器、ディスク駆動装置、および、ブラシレスモータが互いに電気的に導通する部位を有することにより、静電気がブラシレスモータからOA機器にまで導通してしまう可能性がある。その結果、OA機器にディスクの記録再生エラー等の電気的な異常が発生してしまう可能性がある。
また、OA機器の電気的システムの安定のためには、ブラシレスモータの回路基板、ディスク駆動装置、および、OA機器とは、電気的に導通する部位を有する必要がある。そのために、ブラシレスモータの回路基板、ディスク駆動装置、およびOA機器が電気的に導通する部位を有しつつも、静電気を帯びた人の手がブラシレスモータのロータホルダ等の導電材料に触れた際に、もしくは、静電気を帯びた人の手がロータホルダ等の導電材料に近接した際に、ディスク駆動装置およびOA機器に静電気が侵入することを防ぐ構造が必要であった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ブラシレスモータの回路基板、ディスク駆動装置、およびOA機器が電気的に導通する部位を有しつつも、静電気を帯びた人の手がブラシレスモータのロータホルダ等の導電材料に触れた際に、もしくは、静電気を帯びた人の手がロータホルダ等の導電材料に近接した際に、ディスク駆動装置およびOA機器に静電気が侵入することを防ぐ構造を有するブラシレスモータを提供することである。
本発明の請求項1によれば、ディスクを手動で直接装着することが可能なチャッキング装置を備えたモータであって、導電材料より形成された略平板状の取付板と、前記取付板の上面に配置される回路基板と、導電材料にて形成され、所定の中心軸を中心とした円筒部を有するとともに該円筒部が前記取付板に対し垂直になるように前記取付板に固定されたハウジングと、導電材料にて形成され、前記ハウジングの前記円筒部の内周面に同軸状に固定された、軸受部と、前記軸受部に挿入され、該軸受部によって回転自在に支持されるシャフトと、導電材料にて形成され、前記シャフトに固定されるとともに前記軸受部の軸方向上側を覆う蓋部、および、該蓋部より軸方向下側に延びる円筒部を有するロータホルダと、前記ロータホルダの前記円筒部に固定されるロータマグネットと、前記ロータマグネットと対向して配置され、磁場を発生するステータと、前記ロータホルダの前記蓋部の軸方向上側に配置されるチャッキング装置と、を備え、前記取付板と前記回路基板とは、同電位となるように互いに電気的に接続され、前記ロータホルダ、もしくは、前記ハウジングの少なくともどちらか一方に電気的絶縁層が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に従えば、静電気を帯びた人の手が、ロータホルダに触れたとしても、その静電気は、ハウジングに絶縁層があるために、軸受部とハウジングとの間にて導通経路を遮断されるために、静電気が回路基板および接続用導電線を通して、外部の回路基板に導通することを防ぐことができる。また、ロータホルダに絶縁層を設けた場合、静電気を帯びた人の手がロータホルダに触れたとしても、静電気が他の部材に導通することを防ぐことができる。したがって、静電気による光学ディスクの記録再生エラー等の電気的な異常の発生を防ぐ信頼性の高いモータを提供することができる。
本発明の請求項2によれば、請求項1に係り、前記ハウジングは、アルミニウム、もしくは、アルミニウム合金から構成され、前記ハウジングの表面には、前記絶縁層として酸化皮膜処理が施されることを特徴とする。
本発明の請求項2に従えば、アルミニウム、もしくは、アルミニウム合金から構成されるハウジングの表面に酸化被膜処理が施されることによって、ハウジングに絶縁層が形成されるとともに、その絶縁層は防錆の役割を果たす。したがって、多湿の環境下においても、信頼性の高いモータを提供することができる。
本発明の請求項3によれば、ディスクを手動で直接装着することが可能なチャッキング装置を備えたモータであって、所定の中心軸と同軸に配置される導電材料にて形成されたシャフトと、導電材料により形成された略平板状の取付板と、前記取付板の上面に配置される回路基板と、導電材料にて形成され、所定の中心軸を中心とした円筒部を有するとともに該円筒部が前記取付板に対し垂直になるように前記取付板に固定されたハウジングと、導電材料にて形成され、前記ハウジングの前記円筒部の内周面に同軸状に固定された軸受部と、前記軸受部に挿入され、該軸受部によって回転自在に支持されるシャフトと、導電材料にて形成され前記シャフトに固定され、前記軸受部の軸方向上側を覆う蓋部、および、該蓋部より軸方向下側に延びる円筒部を有するロータホルダと、前記ロータホルダの前記円筒部に固定されるロータマグネットと、前記ロータマグネットと対向して配置され、磁場を発生するステータと、前記ロータホルダの前記蓋部の軸方向上側に配置されるチャッキング装置と、を備え、前記取付板と前記回路基板とは、同電位となるように互いに電気的に接続され、前記軸受部と前記ハウジングとの間に、電気的絶縁を行う絶縁部材が挟まれることを特徴とする。
本発明の請求項3に従えば、軸受部とハウジングとの間に絶縁部材を挟むことによって、軸受部とハウジングとの導通経路を遮断することができる。したがって、静電気を帯びた人の手がロータホルダおよびシャフトに触れた際に、もしくは、静電気を帯びた人の手がロータホルダ等の導電材料に近接した際に、軸受部とハウジングとの間以降は、導通しないために、回路基板に導通することを防ぐことができる。したがって、静電気による光学ディスクの記録再生エラー等の電気的な異常の発生を防ぐ信頼性の高いモータを提供することができる。
本発明の請求項4によれば、ディスクを手動で直接装着することが可能なチャッキング装置を備えたモータであって、導電材料より形成された略平板状の取付板と、前記取付板の上面に配置される回路基板と、所定の中心軸を中心とした円筒部を有するとともに該円筒部が前記取付板に対し垂直になるように前記取付板に固定された、ハウジングと、前記ハウジングの前記円筒部の内周面に固定される、軸受部と、前記軸受部に挿入され、該軸受部によって回転自在に支持されるシャフトと、前記シャフトに固定され、もしくは、前記シャフトと一体に形成される前記軸受部の軸方向上側を覆う蓋部を有するロータホルダと、前記ロータホルダに固定されるロータマグネットと、前記ロータマグネットと対向して配置され、磁場を発生するステータと、前記ロータホルダの前記蓋部の軸方向上側に配置されるチャッキング装置と、を備え、前記取付板と前記回路基板とは、同電位となるように互いに電気的に接続され、前記シャフト、もしくは、前記ロータホルダと、前記取付板と、の間には、絶縁手段を有することを特徴とする。
本発明の請求項4に従えば、静電気を帯びた人の手が、ロータホルダもしくはシャフトに触れた際、もしくは、静電気を帯びた人の手がロータホルダ等の導電材料に近接した際に、その静電気は、シャフトもしくはロータホルダと取付板との導通経路の間に絶縁手段が設けられることによって、外部の回路基板に静電気が導通する前に、導通経路を遮断するために、外部の回路基板に静電気が導通することを防ぐことができる。したがって、静電気による光学ディスクの記録再生エラー等の電気的な異常の発生を防ぐ信頼性の高いモータを提供することができる。
本発明の請求項5によれば、請求項4に係り、前記取付板と前記ハウジングとは、別々の部材にて構成され、前記絶縁手段は、前記取付板と前記ハウジングとの固定部分に絶縁層もしくは絶縁部材を挟むことを特徴とする。
本発明の請求項5に従えば、別部材として構成された取付板とハウジングとの固定部分に絶縁部材を挟むことによって、取付板とハウジングとの間の導通を容易に遮断することができる。
本発明の請求項6によれば、請求項4に係り、前記絶縁手段は、前記ロータホルダ、前記軸受部、および前記ハウジングの接触部分の少なくとも一つが電気的絶縁材料であることを特徴とする。
本発明の請求項6に従えば、ロータホルダ、軸受部、ハウジングの少なくとも一つが電気的絶縁材料にて形成されることによって、ロータホルダと取付板との間の導通を容易に遮断することができる。
本発明の請求項7によれば、請求項4に係り、前記シャフト、前記ロータホルダ、前記軸受部、および前記ハウジングは、導電材料にて構成され、前記シャフト、前記ロータホルダ、前記軸受部、および前記ハウジングのうち、少なくとも一つに電気的絶縁を行う塗装により絶縁層を形成することを特徴とする。
本発明の請求項7に従えば、塗装によって電気的絶縁を図ることによって、ロータホルダと取付板との間の導通を容易に遮断することができる。
本発明の請求項8によれば、請求項4に係り、前記シャフト、前記ロータホルダ、前記軸受部、および前記ハウジングは、導電材料にて構成され、前記ロータホルダは、電気的絶縁を行う接着剤により絶縁層を形成することを特徴とする。
本発明の請求項8に従えば、接着剤によって電気的絶縁を図ることによって、ロータホルダと取付板との導通を容易に遮断することができる。
本発明の請求項9によれば、請求項4に係り、前記取付板と前記ハウジングとは、一部材にて形成されることを特徴とする。
本発明の請求項9に従えば、取付板とハウジングとを一部材にて形成することによって、部品点数の削減を図ることができる。
本発明によれば、ブラシレスモータの回路基板、ディスク駆動装置、およびOA機器が電気的に導通する部位を有しつつも、静電気を帯びた人の手がブラシレスモータのロータホルダ等の導電材料に触れた際に、もしくは、静電気を帯びた人の手がロータホルダ等の導電材料に近接した際に、ディスク駆動装置およびOA機器に静電気が導通することを防ぐ構造を有するブラシレスモータを提供することができる。
<ブラシレスモータの全体構造>
本発明のブラシレスモータの実施例の一形態について、図1乃至図3を用いて説明する。図1は本発明のブラシレスモータの実施例の一形態を示した軸方向に切った模式断面図である。図2は本発明のブラシレスモータの実施例の一形態を示した軸方向上側より見た模式平面図である。図3は本発明のハウジングの実施例の一形態を示した軸方向に切った模式断面図である。
図1を参照して、ブラシレスモータ10は、所定の中心軸J1の周囲を回転し、円盤状の記録ディスク(図1では不図示)を回転する後述するロータマグネット23を有する回転部20とロータマグネット23と径方向に対向する面を有する後述するステータ33を有する固定部30とから構成される。
まず回転部20について説明する。
回転部20は、中心軸J1と同軸に配置されるステンレス鋼等の導電材料にて形成されたシャフト21と、シャフト21に固定される、亜鉛メッキ鋼板等の導電性を有する磁性体にて構成されたロータホルダ22と、ロータホルダ22に固定されるロータマグネット23と、ロータホルダ22の上側に配置されたチャッキング装置24と、を備える。
ロータホルダ22は、シャフト21の外周面に固定される略円筒形状のシャフト固定部221と、シャフト固定部221の軸方向下側より径方向に延びる平面である蓋部222と、蓋部222の外周縁より軸方向下側に延びる円筒部223と、から構成される。そして円筒部223の内周面に略円筒形状のロータマグネット23が固定される。
ロータホルダ22の蓋部222における径方向外側には、軸方向上側に屈曲した、蓋部222と略平行な平面である載置部224が形成される。そして載置部224における径方向外側には、円環状のラバーである載置面2241が設けられる。
ロータホルダ22のシャフト固定部221の外周面には、チャッキング装置24が固定される。このチャッキング装置24は、CDやDVD等の光学ディスク(不図示)の中心開口部と接触する、樹脂材料を射出成型にて形成されたセンターケース241と、センターケース241に収容されるコイルバネ242(本実施例では、3個。図2参照)と、コイルバネ242によって径方向外側に付勢される、樹脂材料を射出成型にて形成されたチャック爪243(本実施例では、3個。図2参照)と、から構成される。このチャック爪243は、光学ディスクの中心開口部の上縁に接触することによって、光学ディスクを保持する。またセンターケース241には、調芯爪2411(本実施例では、3個。図2参照)が一体に設けられる。そしてこの調芯爪2411が光学ディスクの中心開口部に接触することによって、中心開口部の中心と中心軸J1とが一致するように調整する。
次に固定部30について説明する。
固定部30は、シャフト21を径方向に回転自在に支持する内周面を有する略円筒形状であるスリーブ31と、スリーブ31の外周面を保持する内周面を有する、アルミニウムもしくはアルミニウム合金にて形成されたハウジング32と、ハウジング32に固定されるステータ33と、ハウジング32に固定され、ステータ33より軸方向下側に配置される取付板34と、取付板34の上面に固定される回路基板35と、ハウジング32に固定され、ハウジング32の内周面の軸方向下側を覆う円盤状のプレート36と、プレート36の上面に配置される、樹脂材料製のスラスト板37と、を備える。
スリーブ31は、導電材料の金属の粉を焼き固めた上、油を浸み込ませて形成される。
ハウジング32は、ステータ33を固定する基部321と、基部321より軸方向上側に延びる略円筒形状の円筒部322と、から構成される。ハウジング32の内周面は、基部321の内周面および円筒部322の内周面から構成される。そして、ハウジング32の表面には、酸化被膜処理の一種であるアルマイト処理(陽極酸化皮膜)が施される。これにより、ハウジング32の表面に電気的絶縁を行う絶縁層323(酸化アルミニウム皮膜)を形成する(図3参照)。
またハウジング32の下面側には、プレート36と固定する内側円環突起部3211と、内側円環突起部3211の径方向外側に形成され、取付板34と固定する外側円環突起部3212と、が設けられる。プレート36は、内側円環突起部3211がプレート36の下面側より径方向内側に塑性変形させることによって、ハウジング32の下面および内側円環突起部3211との間にて挟まれる。すなわち、プレート36は、ハウジング32にカシメによって固定される。そして、取付板34は、外側円環突起部3212が取付板34の下面側より径方向外側に塑性変形させることによって、ハウジング32の下面と外側円環突起部3312との間にて挟まれる。すなわち、取付板34は、ハウジング32にカシメによって固定される。
ハウジング32の円筒部322の軸方向上側には、径方向外側に向かい突出する係止部3221が円筒部322と一体に形成される。係止部3221の外周面は、軸方向下側に向かい径方向外側に傾斜する傾斜面を有する。またロータホルダ22の蓋部222の下面には、抜止部材25が固定される。この係止部3221と抜止部材25とにより、回転部20が軸方向上側に移動することを規制する役割を果たす。
ステータ33は、薄板状の磁性板を軸方向に複数積層したステータコア331と、ステータコア331に導電線を巻回することによって形成した複数のコイル332と、から構成される。ステータコア331の外周面は、ロータマグネット23の内周面と径方向に対向して配置される。
取付板34は、略平板状に形成された導電材料の鋼板にて形成される。そして、回路基板35は、取付板34の上面に、絶縁層(不図示)を介して配置される。また回路基板35の両面に配線パターン(不図示)が形成される。回路基板35の基準となる電位であるGND部351(図2参照)には、取付板34と導通を図る、導電材料のビス38が固定される。これにより、取付板34の電位と回路基板35のGND部351の電位とを一致させる。また回路基板35には、外部の制御用回路基板(不図示)へと電気的に接続する接続用導電線39が接続される。そして、回路基板35には、接続用導電線39を電気的に接続するための接続部352が形成される。このGND部351は、接続用導電線39と接続されることによって、上記制御用回路基板の電位基準とGND部351との電位を一致させる。ここで、本実施例の接続用導電線39は、FFCである。そして、接続部352は、複数の銅箔にて形成される。そして接続用導電線39は、接続部352に半田付によって接続される。
ステータ33のコイル332に電流を通流することによって、ステータ33は磁場を発生させる。そして、ロータマグネット23とステータ33とに生成された回転磁界によって、中心軸J1を中心とする回転トルクが発生し、回転部20が回転する。
<静電気の経路>
次に静電気を帯びた人の手がロータホルダ22、または、シャフト21に触れた際の、もしくは、もしくは、静電気を帯びた人の手がロータホルダ22、または、シャフト21に近接した際に静電気が導通する経路について図4および図5を用いて説明する。図4は、ハウジング32aにアルマイト処理が施されない場合のブラシレスモータ10aに静電気が導通する経路を示した模式断面図である。図5は、ハウジング32にアルマイト処理が施された場合のブラシレスモータ10に静電気が導通する経路を示した模式断面図である。静電気の経路は、それぞれ点線矢印にて示す。
図4を参照して、ブラシレスモータ10aにおける静電気の経路は、人の手がロータホルダ22に触れた場合、もしくは、静電気を帯びた人の手がロータホルダ22、または、シャフト21に近接した場合、ロータホルダ22→シャフト21→スリーブ31→ハウジング32a→取付板34→ビス38→回路基板35と導通する。ブラシレスモータ10aの回転停止中に、ディスクをチャッキング装置24に載置するために、人の手が、シャフト21に直接触れる場合、もしくは、シャフト21に近接する場合がある。その際に、シャフト21からスリーブ31へと静電気が導通する。ハウジング32aから取付板34へは、ハウジング32aにおける取付板34の上面と接触する下面および外側円環突起3212から静電気が導通する。そして、取付板34から回路基板35へは、ビス38を介して、回路基板35のGND部351に静電気が導通する。そして、GND部351は、接続用導電線39を介して制御用回路基板に接続されるために、静電気は、GND部351を介して制御用回路基板に導通する。静電気が制御用回路基板まで導通してしまうために、制御用回路基板が静電気によって不具合を発生する可能性がある。その結果、制御用回路基板による光学ディスクの記録再生エラー等の電気的な異常を発生してしまう可能性がある。
図5を参照して、ブラシレスモータ10における静電気の経路は、ハウジング32に絶縁層323が形成されているために、ロータホルダ22→シャフト21→スリーブ31までしか導通しない。すなわち、スリーブ31の外周面とハウジング32の内周面との導通経路に絶縁層323が形成されるために、静電気は、その絶縁層323にて遮断される。すなわち、静電気は、スリーブ31からハウジング32に導通することができない。したがって、静電気は、取付板34、回路基板35、および制御用回路基板に導通することを防ぐことができる。したがって、静電気による光学ディスクの記録再生エラー等の電気的な異常を防止した信頼性の高いブラシレスモータを提供することができる。
またハウジング32は、アルマイト処理を行って、絶縁層323を形成しているので、電気的絶縁を図るとともに、防錆を行うことができる。したがって、多湿の環境下においても、信頼性の高いブラシレスモータを提供することができる。
以上、本発明のブラシレスモータの実施例の一形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、特許請求の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、本発明のブラシレスモータでは、ハウジング32にアルマイト処理を行うことによって、絶縁層323を形成して、静電気をその絶縁層323によって遮断したが、本発明はこれに限定されることはない。シャフト21およびロータホルダ22から取付板34の経路の間において、静電気の導通を遮断する構造があればよい。したがって、シャフト21およびロータホルダ22の表面に絶縁層が形成されていてもよい。または、少なくともハウジング32と接触する取付板34の部位の表面に絶縁層が形成されてもよい。
例えば、本発明のブラシレスモータは、軸受部にスリーブ31を用いたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、ボールベアリング等の転がり軸受を使用してもよい。この場合、転がり軸受の転動体にはセラミック製のボールを使用してもよい。
また例えば、本発明のブラシレスモータでは、取付板34と回路基板35のGND部351との導通させる構造として、ビス38を用いたが、本発明はこれに限定されることはない。取付板34と回路基板35のGND部351とを導通させる手段があればよい。したがって、例えば、図6のように、取付板34aを軸方向上側にバーリング加工させて、そのバーリングされた円筒部341aをGND部351にカシメによって、径方向外側に塑性変形させた構造であってもよい。
また例えば、本発明のブラシレスモータでは、ハウジング32に絶縁層323を設けることによって、静電気を回路基板35に導通させることを防いでいたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、図7に示すようにスリーブ31の外周面とハウジング32の内周面との間に、電気的絶縁材料となる円筒形状の樹脂材料50を挟むことによって、静電気を回路基板35に導通させることを防いでもよい。また例えば、シャフト21、ロータホルダ22、スリーブ31、およびハウジング32の少なくとも一つの部材に電気的絶縁を行う塗料を塗布してもよい。また例えば、ロータホルダ32を、電気的絶縁を行う接着剤にて覆ってもよい。
また例えば、本発明のブラシレスモータでは、ロータホルダ22は、導電性を有する磁性体にて形成されたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、電気的絶縁性を有する樹脂材料にて形成されてもよい。また、ハウジング32においても、同様に電気的絶縁性を有する樹脂材料にて形成されてもよい。
また例えば、本発明のブラシレスモータでは、回路基板35の接続部352に接続用導電線39が半田付にて接続されていたが、本発明はこれに限定されることはない。外部の回路基板と電気的に接続される構造を有すればよい。例えば、接続部352がコネクタにて形成されてもよい。また回路基板35をフレキシブル回路基板にて形成し、直接、外部の回路基板に接続する構造であってもよい。
また本発明のブラシレスモータでは、ハウジング32にアルマイト処理を施すことによって絶縁層323を形成したが、本発明はこれに限定されることはない。ハウジング32に絶縁層323を形成できればよいので、アルマイト処理以外の表面処理でもよい。
また本発明のブラシレスモータでは、ステータ33の径方向外側にロータマグネット23を配置した構造であったが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、ロータマグネットの径方向外側にステータを配置してもよい。また、ロータマグネットとステータとを軸方向に対向して配置した構造であってもよい。
また本発明のブラシレスモータでは、シャフト21とロータホルダ22とが別部材であったが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、シャフト21とロータホルダ22とが一部材から形成されてもよい。
また本発明のブラシレスモータでは、ハウジング32と取付板34とが、別部材であったが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、ハウジング32と取付板34とが一部材から形成されてもよい。
本発明のブラシレスモータの実施例の一形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。 本発明のブラシレスモータの実施例の一形態を示した、軸方向上側より見た模式平面図である。 本発明のハウジングを示した、軸方向に切った模式断面図である。 ハウジングにアルマイト処理を施さない場合のブラシレスモータに静電気が導通する経路を示した模式断面図である。 本発明のブラシレスモータに静電気が導通する経路を示した模式断面図である。 本発明のブラシレスモータの他の実施例を示した、軸方向に切った模式断面図である。 本発明のブラシレスモータの他の実施例を示した、軸方向に切った模式断面図である。
符号の説明
10 ブラシレスモータ
21 シャフト
22 ロータホルダ
24 チャッキング装置
31 スリーブ
32 ハウジング
323 絶縁層(絶縁手段)
33 ステータ
34 取付板
35 回路基板
351 GND部
352 接続部
38 ビス
J1 中心軸

Claims (9)

  1. ディスクを手動で直接装着することが可能なチャッキング装置を備えたモータであって、
    導電材料より形成された略平板状の取付板と、
    前記取付板の上面に配置される回路基板と、
    導電材料にて形成され、所定の中心軸を中心とした円筒部を有するとともに該円筒部が前記取付板に対し垂直になるように前記取付板に固定されたハウジングと、
    導電材料にて形成され、前記ハウジングの前記円筒部の内周面に同軸状に固定された、軸受部と、
    前記軸受部に挿入され、該軸受部によって回転自在に支持されるシャフトと、
    導電材料にて形成され、前記シャフトに固定されるとともに前記軸受部の軸方向上側を覆う蓋部、および、該蓋部より軸方向下側に延びる円筒部を有するロータホルダと、
    前記ロータホルダの前記円筒部に固定されるロータマグネットと、
    前記ロータマグネットと対向して配置され、磁場を発生するステータと、
    前記ロータホルダの前記蓋部の軸方向上側に配置されるチャッキング装置と、
    を備え、
    前記取付板と前記回路基板とは、同電位となるように互いに電気的に接続され、
    前記ロータホルダ、もしくは、前記ハウジングの少なくともどちらか一方に電気的絶縁層が形成されていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータであって、
    前記ハウジングは、アルミニウム、もしくは、アルミニウム合金から構成され、
    前記ハウジングの表面には、前記絶縁層として酸化皮膜処理が施されることを特徴とするモータ。
  3. ディスクを手動で直接装着することが可能なチャッキング装置を備えたモータであって、
    所定の中心軸と同軸に配置される導電材料にて形成されたシャフトと、
    導電材料により形成された略平板状の取付板と、
    前記取付板の上面に配置される回路基板と、
    導電材料にて形成され、所定の中心軸を中心とした円筒部を有するとともに該円筒部が前記取付板に対し垂直になるように前記取付板に固定されたハウジングと、
    導電材料にて形成され、前記ハウジングの前記円筒部の内周面に同軸状に固定された軸受部と、
    前記軸受部に挿入され、該軸受部によって回転自在に支持されるシャフトと、
    導電材料にて形成され前記シャフトに固定され、前記軸受部の軸方向上側を覆う蓋部、および、該蓋部より軸方向下側に延びる円筒部を有するロータホルダと、
    前記ロータホルダの前記円筒部に固定されるロータマグネットと、
    前記ロータマグネットと対向して配置され、磁場を発生するステータと、
    前記ロータホルダの前記蓋部の軸方向上側に配置されるチャッキング装置と、
    を備え、
    前記取付板と前記回路基板とは、同電位となるように互いに電気的に接続され、
    前記軸受部と前記ハウジングとの間に、電気的絶縁を行う絶縁部材が挟まれることを特徴とするモータ。
  4. ディスクを手動で直接装着することが可能なチャッキング装置を備えたモータであって、
    導電材料より形成された略平板状の取付板と、
    前記取付板の上面に配置される回路基板と、
    所定の中心軸を中心とした円筒部を有するとともに該円筒部が前記取付板に対し垂直になるように前記取付板に固定された、ハウジングと、
    前記ハウジングの前記円筒部の内周面に固定される、軸受部と、
    前記軸受部に挿入され、該軸受部によって回転自在に支持されるシャフトと、
    前記シャフトに固定され、もしくは、前記シャフトと一体に形成される前記軸受部の軸方向上側を覆う蓋部を有するロータホルダと、
    前記ロータホルダに固定されるロータマグネットと、
    前記ロータマグネットと対向して配置され、磁場を発生するステータと、
    前記ロータホルダの前記蓋部の軸方向上側に配置されるチャッキング装置と、
    を備え、
    前記取付板と前記回路基板とは、同電位となるように互いに電気的に接続され、
    前記シャフト、もしくは、前記ロータホルダと、前記取付板と、の間には、絶縁手段を有することを特徴とするモータ。
  5. 請求項4に記載のモータであって、
    前記取付板と前記ハウジングとは、別々の部材にて構成され、
    前記絶縁手段は、前記取付板と前記ハウジングとの固定部分に絶縁層もしくは絶縁部材を挟むことを特徴とするモータ。
  6. 請求項4に記載のモータであって、
    前記絶縁手段は、前記ロータホルダ、前記軸受部、および前記ハウジングの接触部分の少なくとも一つが電気的絶縁材料であることを特徴とするモータ。
  7. 請求項4に記載のモータであって、
    前記シャフト、前記ロータホルダ、前記軸受部、および前記ハウジングは、導電材料にて構成され、
    前記シャフト、前記ロータホルダ、前記軸受部、および前記ハウジングのうち、少なくとも一つに電気的絶縁を行う塗装により絶縁層を形成することを特徴とするモータ。
  8. 請求項4に記載のモータであって、
    前記シャフト、前記ロータホルダ、前記軸受部、および前記ハウジングは、導電材料にて構成され、
    前記ロータホルダは、電気的絶縁を行う接着剤により絶縁層を形成することを特徴とするモータ。
  9. 請求項4に記載のモータであって、
    前記取付板と前記ハウジングとは、一部材にて形成されることを特徴とするモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102761203A (zh) * 2011-04-25 2012-10-31 日本电产株式会社 马达和盘驱动装置
CN102810950A (zh) * 2011-06-03 2012-12-05 松下电器产业株式会社 模制电动机

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