JP2005287121A - スピンドルモータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 駆動コイル(11)と、駆動コイル(11)が対向するモータベース(1)の内側の面(1a2,1b1)との間に絶縁シート(13A)が配置され、この絶縁シート(13A)は、大径部(13Ab)と小径部(13Aa)とからなる環状又は円弧状であって、その大径部(13Ab)又は小径部(13Aa)の一方側から他方側に向かう複数の切り込み(15)を有し、各切り込み(15)の間の部分が軸(9)の方向に折れ曲がって配置されて成る
【選択図】 図2
Description
まず、図6と当図の円で囲った部分の拡大図である図7に示すように、このモータは、ベース部1を含むステータ部100と、このベース部1に立設固定した軸9に一対のボール軸受4A,4Bを介して回転自由に取り付けた、ロータハブ12を含むロータ部200とから構成される。
ロータハブ12は、略環状であって、ディスク14が固定されるディスク固定部12aとフランジ部12bとを有している。このフランジ部12b下部には、環状のロータヨーク6及びマグネット7が固着される。
フィルム状のプリント基板8は、駆動コイル11を図示しない外部の駆動回路に電気的に接続するものである。
この構成において、駆動コイル11への通電を切り換えることによりロータ部200はステータ部100に対して回転する。
よって、接近した駆動コイルとモータベース間の絶縁を確実に確保する必要があり、そのために、両部材間に絶縁シートを介在させたスピンドルモータが開発されている。その一例が特許文献1に記載されている。
即ち、モータベース1の内底面は一部が抉られて環状の凹部1aとされ、そこに駆動コイル11を巻回した環状のコア2が絶縁シート13を介して配置されている。
また、、保護シートを予めどちらかの部材の表面に被せておくことも可能であるが、工数が増加し、コストアップとなってしまう。
即ち、請求項1に係る発明は、ステータ部(100A)と、ロータ部(200A)と、前記ステータ部(100A)又は前記ロータ部(200A)に固定された軸(9)と、該軸(9)に固定された軸受(4A,4B)と、を備え、前記ステータ部(100A)は、モータベース(1)と、略環状であって、外側方向に突出する複数の突極(10)が形成され、該突極(10)に駆動コイル(11)が巻回されて成るステータコア(2)と、を有し、前記駆動コイル(11)が、前記モータベース(1)の内側の面(1a2,1b1)に対向すると共に前記軸(9)に直交して配置され、前記ロータ部(200A)が、前記ステータ部(100A)に対して前記軸受(4A,4B)を介して回転する構成のスピンドルモータにおいて、
前記駆動コイル(11)と、該駆動コイル(11)が対向する前記内側の面(1a1,1b1)との間に絶縁シート(13A)が配置され、該絶縁シート(13A)は、大径部(13Ab)と小径部(13Aa)とからなる環状又は円弧状であって、前記大径部(13Ab)又は小径部(13Aa)の一方側から他方側に向かう複数の切り込み(15)を有し、前記各切り込み(15)の間の部分が前記軸(9)の方向に折れ曲がって配置されて成ることを特徴とするスピンドルモータである。
図1は、本発明のスピンドルモータの実施例を示す断面図であり、
図2は、本発明のスピンドルモータの実施例を示す拡大部分断面図であり、
図3は、本発明のスピンドルモータの実施例における要部を示す平面図であり、
図4は、本発明のスピンドルモータの実施例を説明する平面図であり、
図5は、本発明のスピンドルモータの実施例の組立を説明する図である。
(ただし、図2は、図1において円で囲った部分の拡大図である。)
ほぼ中央部には軸9を固定する孔1Eが設けられている。また、内側の面には、この孔1Eと同心に環状の凹部1aが形成されている。
この凹部1aの内周側の壁面1a1には段部1bが形成されている。
そして、コア2の内周面が段部1bの外周面1b1に嵌合してコア2はモータベース1に固定される。
ロータハブ12は、磁気ディスク14の孔に嵌合してこれを固定する円筒部12aとフランジ部12bとを有し、アルミニウムのダイキャストにより形成され、表面にはニッケルめっきが施されている。
フランジ部12bの下面側には、ロータヨーク6が固定され、そのロータヨーク6にはマグネット7が固定されている。
この環状のマグネット7の内周面と、ステータコア2の突極の外周面とは、所定の間隙をもって対向するように配置される。
上述したように、モータベース1の内側の底面1a1は、一部が抉られて環状凹部1aとされ、そこに駆動コイル11を巻回した環状のコア2が絶縁シート13Aを介して配置されている。
環状凹部1aの内周壁1a1には段部1bが形成され、この段部1bの上面にコア2の下面を当接させることでコア2は軸方向に位置規制されている。
絶縁シート13Aは、大径部13Ab(外径D)、小径部13Aa(小径d)からなる環状であり、絶縁性フィルムからなる。
その外径Dは、概ねコア2の外径と同等に設定され、小径dは、環状凹部1aにおける段部1bの外周壁1b1の径d3(段部外径d3)よりも小さく設定されている(図2参照)。
このスリット15の長さLは、そのスリット15の終端部位置を結んだ円C13A(図では一点鎖線で示す)の径d2(スリット終端径d2)が、駆動コイル11の内径dcと略同等となるように設定されている。ただし、このスリット終端径d2は、段部外径d3と駆動コイル11の内径dcとの間に位置する径であればよい。
Ns=n・N (ただし、nは自然数)…(1)式
の関係で設定されている。
スリット15の周方向の間隔は、コア2の複数の突極の間隔に対応させてある。
従って、突極が等間隔に形成されているならばスリット15も周方向に等間隔に形成される。
この絶縁シート13Aは、0.5mm厚の絶縁性を有する樹脂シートと、その一方の面に貼付された接着性シートとで形成される。
樹脂シート及び接着性シートの材質として、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)を用いることができる。
この実施例では、コア2の突極10の数が12個であり、当図においてはこの突極10をそれぞれ10(1),10(2),…,10(12)の符号で示している。
スリット15の数Nsを12としてある。これは上述の(1)式においてn=1とした例である。
この時、各突極間に各スリット15が位置している。
nを2,3,…と増やすと、12の突極に対して24,36,…とスリット数Nsが増加し、内周側のスリットを設けた部分が折れ曲がる際に、巻回された駆動コイル11の形状に良好に倣わせることができるのでより確実に絶縁抵抗を確保することが可能である。
このように、nを2以上にして、スリット数Nsを突極数より多くすることは、2重巻き等の特別な巻回により駆動コイル11の形状が複雑になる場合に特に有効である。
従って、この構成によれば、駆動コイル11とモータベース1との間の絶縁が確実に確保される。
この貼着は、スリット15を設けた部分15P(径d2と径d1との間の部分)が環状凹部1aの内周壁1a1に沿って軸方向に折れ曲がるので容易に行える。
外部の駆動回路に接続するためのコイル引き出し線17を、絶縁シート13Aの切り欠き部を通してプリント基板8に接続する。
この装着において、駆動コイル11の内周面11aと環状凹部1aの段部1bにおける内周壁1b1との間に、折れ曲がって立ち上がった絶縁シート13Aが介在するので、駆動コイル11が直接硬いモータベース11に当たったりその表面で擦れたりすることがない。
従って、組立において、駆動コイル11に傷がつくことはない。
しかも、コア2の突極数が異なるモータにおいても、絶縁シートは、単にスリットの数を変更したものでよいので、安価な抜き型で容易に対応でき、生産性に優れる。
これに限らず、駆動コイル11の外側面に対向して軸方向に立ち上がったモータベース1の壁面がこの駆動コイル11に接近している場合には、その壁との絶縁性を確保するために、絶縁シート13Aの外径側から内径側に向かうスリットを形成してもよい。また、内径側と外径側の双方にスリットを設けてもよい。
駆動コイル11と対向する壁面に沿って折れ曲がったときに、駆動コイル11とその壁面との間の絶縁が確保できるように、折れ曲がって壁面を概ね覆うことができるスリットであればよい。
即ち、駆動コイル11に対応する壁面の形状に対応して、あるいは、絶縁が必要な壁面範囲に対応して、絶縁シート13Aは自由な形状にて形成することができるものである。
また、実施例はボール軸受を備えたモータについて説明したが、これに限るものではなく、例えば、流体軸受を用いたモータにも適用できることは言うまでもない。
また、実施例は、軸がモータベース側に固定された形態のモータについて説明したが、ロータ部側に軸が固定され、このロータ部が軸受を介してステータ部に対して回転する形態のモータであってもよい。
1E 孔
1a 凹部
1a1 壁面
1a2 底面
1b 段部
1b1 (段部の)外周面
2 (ステータ)コア
3
4A,4B ボール軸受
5
6 ロータヨーク
7 マグネット
8 プリント基板
9 軸
10 突極
11 駆動コイル
11a 内周面
11b 下側面
11e 端末線
12 ロータハブ
12a 円筒部
12b フランジ部
13A 絶縁シート
13Aa 内径部
13Ab 外径部
13B 切り欠き部
14 磁気ディスク
15 スリット
100A ステータ部
200A ロータ部
Ns (スリットの)数
Claims (1)
- ステータ部と、ロータ部と、前記ステータ部又は前記ロータ部に固定された軸と、該軸に固定された軸受と、を備え、
前記ステータ部は、
モータベースと、
略環状であって、外側方向に突出する複数の突極が形成され、該突極に駆動コイルが巻回されて成るステータコアと、を有し、
前記駆動コイルが、前記モータベースの内側の面に対向すると共に前記軸に直交して配置され、
前記ロータ部が、前記ステータ部に対して前記軸受を介して回転する構成のスピンドルモータにおいて、
前記駆動コイルと、該駆動コイルが対向する前記内側の面との間に絶縁シートが配置され、
該絶縁シートは、大径部と小径部とからなる環状又は円弧状であって、前記大径部又は小径部の一方側から他方側に向かう複数の切り込みを有し、前記各切り込みの間の部分が前記軸の方向に折れ曲がって配置されて成ることを特徴とするスピンドルモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004094869A JP2005287121A (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | スピンドルモータ |
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JP2004094869A JP2005287121A (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | スピンドルモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005287121A true JP2005287121A (ja) | 2005-10-13 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2004094869A Pending JP2005287121A (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | スピンドルモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005287121A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008092714A (ja) * | 2006-10-04 | 2008-04-17 | Nippon Densan Corp | モータおよび記録ディスク駆動装置 |
JP2010130706A (ja) * | 2008-11-25 | 2010-06-10 | Panasonic Corp | 電動機及びそれを搭載した送風装置 |
JP2012151940A (ja) * | 2011-01-17 | 2012-08-09 | Alphana Technology Co Ltd | 回転機器およびその回転機器の製造方法 |
JP2016025709A (ja) * | 2014-07-18 | 2016-02-08 | 日本精工株式会社 | ダイレクトドライブモータ、このダイレクトドライブモータの製造方法、搬送装置、検査装置、工作機械、及び半導体製造装置 |
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2004
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