JP2009049755A - 移動通信端末および圏外予測方法 - Google Patents

移動通信端末および圏外予測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動通信端末が電波の届かない場所に入ると予測される際に、警告を発することを可能とする。
【解決手段】移動通信端末は、移動通信端末の位置情報を計測する位置情報計測手段と、位置情報記憶手段と、前記位置情報計測手段で計測した位置情報が、前記位置情報記憶手段に記憶されている電波受信の圏外エリアに接近したと判断される場合に警告を発する制御手段とを含んでいる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動通信端末および圏外予測方法に関し、特に、電波の届かない場所に入ると予測される際に警告を発することを可能とする、移動通信端末および圏外予測方法に関する。
近年、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System:パーソナルハンディホンシステム)端末などの移動通信端末を使用可能なサービスエリアは拡大してきており、地域ごとのサービスエリア範囲の格差はほぼ無くなってきている。
しかし、携帯電話などの通信事業者が想定したサービスエリア内であっても、基地局などからの電波が届かない場所が存在する場合がある。例えば、ビルの陰や地下街、或いは、山間部などの一部では、基地局などからの電波が届かず、サービス圏外となってしまう場所が存在する場合がある。このため、サービスエリア内であるにもかかわらず、移動通信端末が突然圏外状態に陥ってしまうという現象が生じる場合がある。
移動通信端末での通話中やデータ通信を行っている際に、突然圏外状態に陥ってしまうと、通信が途切れてしまうため、移動通信端末のユーザにとっては大変不便である。また、通信相手からの連絡待ちをしているような場合にも、突然圏外状態になってしまった場合には、連絡手段が無くなり、不都合な事態も生じ得るものとなってしまう。
このようなサービス圏外エリアを少しでも減らすために、携帯電話サービスを提供できない不感知エリアを簡易に検出することを提案している関連技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
上述した特許文献1「不感知エリア検出方法、稼動状態監視方法及び移動通信システム」には、以下のような記載が成されている。
すなわち、GPS受信部を備えた携帯電話機により、GPS信号の受信状態及び無線基地局との無線通信状態を常時監視する。携帯電話機は、GPS信号が受信可能で、かつ無線基地局との無線通信ができないときに、GPS情報を取得して圏外位置情報として記録しておく。そして、無線基地局との無線通信が可能となった時点で、該記録した圏外位置情報を携帯電話機から無線基地局を介して携帯電話サービスを管理する移動通信管理センターへ送信する。移動通信管理センターでは、該圏外位置情報を統計処理し、携帯電話サービスを提供できない不感知エリアの候補地の推定、または無線基地局の稼動状態を監視する。このことにより、不感知エリアを簡易に、またより正確に検出することが可能となる、としている。
また、無線通信端末に、随時更新される無線通信のサービス圏を表示して、近辺のサービス圏内の地点までの経路を表示するナビゲーションシステムを提案する関連技術もある(例えば、特許文献2参照。)。
上述した特許文献2「無線通信端末のナビゲーションシステムおよびそのナビゲーション方法」には、以下のような記載が成されている。
すなわち、無線通信端末は、サービス圏外に位置する場合に、GPSシステムからの受信が可能なときには、所定時間毎に位置情報を受信して記憶する。そして、サービス圏内に戻ったときに、無線通信端末は、無線基地局装置と上位装置を介して位置情報管理装置に、前記記憶した位置情報を送出する。位置情報管理装置は、該位置情報をサービス圏外情報として記憶する。無線通信端末は、サービス圏に関するナビゲーションが必要になると、無線基地局装置と上位装置とを介して位置情報管理装置から、ナビゲーションに必要な情報を受信して表示を行う。このことにより、無線通信端末は、サービス圏外の地域を避けて、近辺のサービス圏内の地点までの経路を表示し、ナビゲーションすることができるようになる、としている。
また、近年、移動体端末で、地上波デジタル放送をも視聴可能となってきているが、放送エリア内であっても、ビルの陰や地下街等では放送電波を受信できないエリアが存在する場合がある。
このような、ビルの狭間や高速道路の下などテレビ放送電波を受信しにくい場所に入った場合に、現在位置と視聴中のテレビ番組の放送波を受信可能な地域を含む地図を表示する移動体用装置を提案している関連技術もある(例えば、特許文献3参照。)。
上述した特許文献3「移動体用装置」には、以下のような記載が成されている。
すなわち、移動体用装置は、現在位置を確認するための現在位置確認手段と、テレビ放送信号を受信する放送受信手段と、受信された各テレビ放送波の受信状態を確認する受信状態確認手段を有している。移動体用装置は、また、該受信状態確認手段によって確認された受信状態を表す受信状態情報と上記現在位置を関連付けて記憶する記憶手段を有している。これらの手段を用いることにより、ビルの狭間や高速道路の下などテレビ放送電波を受信しにくい場所は、一度その場所を通ることによってその受信状態がわかるようになる。そして、その受信状態の情報を蓄積していくことにより、詳細な受信状態のデータベースを自ら作成することができる。従って、移動体用装置が搭載された移動体の移動に従って視聴中のテレビ番組の受信が不可能となった場合に、現在位置と該視聴中のテレビ番組の放送波を受信可能な地域を含む地図を表示できるようになる、としている。
特開2004−235827号公報(第6−8頁、図1−6) 特開2007−089018号公報(第5−10頁、図1−8) 特開2004−140522号公報(第5−9頁、図1−6)
上述した特許文献1の移動通信システムは、不感知エリアを検出することが可能であるが、不感知エリアが近づいていることを携帯電話機のユーザに通知するようにはなっていない、という課題を有している。
特許文献2のナビゲーションシステムは、サービス圏外からサービス圏内までのナビゲーションを行うことが可能となっている。しかし、特許文献1と同様に、サービス圏外が近づいていることを、無線通信端末のユーザに通知するようにはなっていない、という課題を有している。
特許文献3の移動体用装置においても、テレビ番組の受信が不可能となった場合に、テレビ番組の放送波を受信可能な地域を表示するものであるが、テレビ放送波の受信不可能な地域に近づいていることを通知するようにはなっていない、という課題を有している。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものである。従って、本発明の目的は、電波の届かない場所に入ると予測される際に警告を発することを可能とする、移動通信端末および圏外予測方法を提供することにある。
本発明の移動通信端末は、移動通信端末の位置情報を計測する位置情報計測手段と、位置情報記憶手段と、前記位置情報計測手段で計測した位置情報が、前記位置情報記憶手段に記憶されている電波受信の圏外エリアに接近したと判断される場合に警告を発する制御手段とを含んでいる。
また、本発明の圏外予測方法においては、移動通信端末で計測した位置情報が、前記移動通信端末が有する圏外位置情報を記憶するテーブル内の電波受信の圏外エリアに接近したと判断される場合に、前記移動通信端末が警告を発するようにしている。
本発明によれば、移動通信端末が電波の届かない場所に入ると予測される際に、警告を発することが可能となる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の移動通信端末の実施の形態を示すブロック図である。
図1に示す移動通信端末1は、位置情報計測手段2と、位置情報記憶手段4と、制御手段3を含んでいる。
位置情報計測手段2は、移動通信端末1の現在位置を計測する。現在位置の計測は、例えば、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)衛星が発信する電波を利用して、移動通信端末1の所在位置の緯度・経度などを割り出すことにより行うことが可能である。
位置情報記憶手段4は、位置情報計測手段2が計測した位置情報の内で、外部から発信される電波を受信不可能な(電波が著しく弱いことを含む)地点の位置情報を、電波受信の圏外エリアの情報として記憶している。外部から発信される電波とは、例えば、移動体通信網の基地局が発信する電波であり、又は、放送局が発信する地上波デジタル放送の放送電波などである。
制御手段3は、位置情報計測手段2で計測した位置情報が、位置情報記憶手段4に記憶されている電波受信の圏外エリアに接近したと判断される場合に警告を発するようになっている。電波受信の圏外エリアとは、外部から発信される電波を受信不可能なエリアのことであるが、本実施の形態では、移動通信端末1が圏外エリア内で計測した位置情報は、圏外エリアの情報として位置情報記憶手段4に記憶されるようになっている。従って、位置情報記憶手段4が記憶している位置情報の地点とその周辺(例えば、数十メートルの範囲内)の地点を示すエリアは、圏外エリアである。なお、以降の説明においては、外部から発信される電波を受信可能な地点とその周辺地点を、圏内エリアと称することとする。
このように、本実施の形態の移動通信端末1は、移動通信端末1が電波受信の圏内エリアから圏外エリアに移動しつつ近づいた場合に、警告を発するようになっている。そのため、このような移動通信端末1を使用するユーザは、そのまま移動を継続すると間もなく電波を受信できなくなることを認識可能となる。
従って、本実施の形態によれば、移動通信端末1のユーザは、知らぬまに突然圏外エリアに入ってしまう、という事態を防止することが可能となる。
次に、図1に示す実施の形態をさらに具体化した本発明による第1の実施例について、図2〜図7を参照して説明する。
図2は、本発明の移動通信端末の第1の実施例を示すブロック図である。
図2に示す移動通信端末100は、無線部10、GPS受信計測部20、不揮発メモリ30、表示部40、音源部50、制御部60、を含んでいる。
ここで、移動通信端末100は、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System:パーソナルハンディホンシステム)端末、などであるものとする。
移動通信端末100は、また、PDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末)や無線LAN(Local Area Network:ラン)端末、ブルートゥース(Bluetooth)端末、などであってもよい。無線LAN端末とは、無線LANを利用して、ホットスポット(hot spot)などに設置されているアクセスポイントを介して、インターネット接続などを行うことが可能な端末装置である。また、ブルートゥース端末とは、ブルートゥースによる通信を利用して、ホットスポットなどに設置されるアクセスポイントを介して、インターネット接続などを行うことが可能な端末装置である。
移動通信端末100は、さらに、地上波デジタル放送の放送電波を受信可能な移動体端末であってもよい。この場合の移動通信端末100は、移動体向けの地上波デジタル放送、すなわち、ワンセグ(1セグメント放送)を受信可能な移動体端末である。
無線部10は、図示しないアンテナを介して、外部の移動体通信網(携帯電話網、PHS網、アクセスポイントを含む無線通信網、など)の基地局やアクセスポイントとの間で、無線によってデータやコマンドなどの送受信を行う。また、移動通信端末100が地上波デジタル放送を受信可能な移動体端末である場合、無線部10は、図示しないアンテナを介して、地上波デジタル放送の放送局が発信する放送電波を受信する。
GPS受信計測部20は、地球周回軌道に配置されているGPS衛星が発信する電波を受信し、通常では、3つのGPS衛星からの電波を利用して、移動通信端末100の現在位置を、緯度・経度などのデータとして計測する。
不揮発メモリ30は、電源を切っても記憶内容を保持することができる半導体メモリであり、例えば、データの消去・書き込みを自由に行うことが可能なフラッシュメモリ(flash memory)などで構成される記憶装置である。不揮発メモリ30は、外部の基地局やアクセスポイントなどから発信される電波、或いは、地上波デジタル放送の放送電波を受信不可能な地点の位置情報(圏外エリアの情報)を含む圏外位置情報テーブルを記憶・保持するようになっている。なお、以降の説明において、外部の基地局やアクセスポイントなどから発信される電波、或いは、地上波デジタル放送の放送電波のことを、単に、外部から発信される電波、と略記するものとする。
表示部40は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)などで構成され、制御部60が出力するデータやメッセージなどを表示する。
音源部50は、スピーカなどで構成され、制御部60が出力する音やメッセージを音として出力する。
制御部60は、図示しないCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)を含んでおり、CPUの動作により移動通信端末100全体の動作制御を行う。なお、CPUを動作させるためのソフトウェアは、不揮発メモリ30或いは図示しない他の記憶装置に記憶されている。
次に、図3を参照して、不揮発メモリ30に記憶される圏外位置情報テーブルについて説明する。
図3は、圏外位置情報テーブルの一例を示す図である。
図3に示す圏外位置情報テーブル300は、310行に示すように、ページ番号301の列と、フラグ302の列と、保存日時303の列と、位置情報304の列とを含んでいる。
ページ番号301の列は、圏外位置情報テーブル300の各行を示す番号を記入する欄であり、本実施例においては、各行を、ページと称するものとする。
フラグ302の列は、当該ページ(当該行)のデータが、有効か、無効か、未使用かを示すフラグを記入する欄である。フラグが有効とは、当該ページの位置情報304の列に記載の位置情報が、圏外エリアへの接近の判定に使用可能である、ことを示している。フラグが無効とは、当該ページの位置情報304の列に記載の位置情報が、圏外エリアへの接近の判定には未だ使用できないが、将来、圏外エリアへの接近の判定に使用する可能性があるデータである、ということを示している。フラグが未使用とは、当該ページの位置情報304の列に記載の位置情報が、長期間にわたり(例えば、数ヶ月間)圏外エリアへの接近の判定に使用されていない、ということを示している。
本実施例において、制御部60は、GPS受信計測部20で計測した位置情報により、圏外エリアに接近したか否かを判定するときに、圏外位置情報テーブル300のフラグが有効である圏外エリアの位置情報を参照し、その接近を判定する。フラグが無効である位置情報は、圏外エリアへの接近の判定には利用されない。
また、制御部60は、位置情報304の列の位置情報を長期間にわたり(例えば、数ヶ月間)圏外エリアへの接近の判定に使用しない場合、有効又は無効フラグを、未使用フラグに変更する。
保存日時303の列は、当該ページの位置情報304の列に記載の位置情報を取得して、圏外位置情報テーブル300に保存した日時を記入する欄である。
位置情報304の列は、外部から発信される電波を受信不可能な地点の位置情報を、緯度と経度のデータとして記入する欄である。
圏外位置情報テーブル300の一例を、図3を参照して具体的に説明する。
図3の311行に示すページ番号1の行では、位置情報304の列の緯度/経度のデータは、保存日時303の列に記載のように、2007年6月1日の13時00分に取得されたものであることを示している。そして、当該位置情報のデータは、フラグ302の列が有効となっているため、圏外エリアの判定に使用可能であることを示している。なお、位置情報304の列の緯度/経度のデータは、具体的には、「(北緯)35.692・・・・度、(東経)139.636・・・・度、(東京の中心部付近のデータの一例)」、というように記載される。
また、図3の313行に示すページ番号3の行では、位置情報304の列の緯度/経度のデータは、保存日時303の列に記載のように、2007年7月30日の8時30分に取得されたものであることを示している。そして、当該位置情報のデータは、フラグ302の列が無効となっているため、圏外エリアの判定には未だ使用できないものであることを示している。
次に、図4を参照して、本実施例の動作の概要について説明する。
図4は、第1の実施例の動作の概要を示す第1の図である。
図4において、ビルディングの陰(図4の点線で示す三角形のエリア)は、外部から発信される電波を受信できない圏外エリアである。そして、圏外エリアの外側は、外部から発信される電波を受信可能な圏内エリアである。なお、図4においては、圏外エリアと圏内エリアの双方において、GPS衛星が発信する電波は受信可能であるものとする。
ここで、移動通信端末100は、圏内エリアの地点aから、圏内エリアであるが圏外エリアに近く、まもなく圏外エリアに入りそうな地点であるところの地点bまで移動してきたものとする。地点bの左側の地点cは圏外エリアの中であるため、移動通信端末100が地点cまで移動すると、外部から発信される電波は受信できなくなる。
地点bにおいて、移動通信端末100は自身の現在位置を、GPS衛星が発信する電波を利用して計測する。そして、移動通信端末100は、当該現在位置が、移動通信端末100の不揮発メモリ30に記憶されている圏外位置情報テーブル300内の位置情報(図3の304の列)の何れかに近いか(数十メートルの範囲内)否かを判定する。
移動通信端末100の現在位置(すなわち、地点b)が圏外位置情報テーブル300内の位置情報の何れかに近い場合、移動通信端末100は、表示部40に「まもなく圏外エリアです」のような表示を行い、移動通信端末100のユーザに対する警告を行う。或いは、移動通信端末100の音源部50から「ピピピ」といった警告音を発するか、又は、警告メッセージを音として発するようにしてもよい。図4の移動通信端末の拡大図の部分(図4の右側)では、この移動通信端末100の警告動作の様子を例示している。
次に、図5、図6、図7を参照して、本実施例の動作について詳細に説明する。
図5は、第1の実施例の動作の概要を示す第2の図である。
図5(イ)において、移動通信端末100が、圏内エリア(図5の左側)から圏外エリア(図5の右側)に移動したとする。移動先の圏外エリアの地点へは初めて(1回目)入ったものとする。その時、移動通信端末100は、GPS受信計測部20によって、GPS衛星が発信する電波を受信し、該電波を利用して移動通信端末100の現在位置を取得し、取得した現在位置を圏外位置情報テーブル300内に記憶・保存する。この場合、該現在位置は初めて計測した位置情報であるため、当該現在位置の圏外位置情報テーブル300のページ(行)のフラグ(図3の302の列)は無効としておく。
次の機会に、図5(ロ)に示すように、移動通信端末100が、圏内エリアから図5(イ)で説明したと同一或いはその周辺の地点の圏外エリアに移動したものとする。この移動先の圏外エリアの地点に入るのは2回目になる。この時、図5(イ)と同様に、移動通信端末100は、GPS衛星が発信する電波を利用して、移動通信端末100の現在位置を取得する。そして、該現在位置、或いは、該現在位置の周辺(例えば、数十メートルの範囲内)の地点の位置情報が、圏外位置情報テーブル300の位置情報の列(図3の304の列)に記入されているか調べる。これにより、該現在位置が、圏外位置情報テーブル300の位置情報の列(図3の304の列)の位置情報とその周辺(例えば、数十メートルの範囲内)の地点である圏外エリアに存在するか調べる。
図5(ロ)の場合、図5(イ)の圏外エリアに近い地点に移動したものであるため、圏外位置情報テーブル300には、図5(ロ)の現在位置或いはその周辺の地点の位置情報が記入されている。そこで、圏外位置情報テーブル300内の当該位置情報が記入されているページ(行)のフラグ(図3の302の列)を、無効から有効に変更する。
次に、図6を参照して、図5(イ)(ロ)で説明した動作についてより詳細に説明する。
図6は、第1の実施例の圏外位置情報テーブル作成の動作を説明するフローチャートである。
移動通信端末100が圏内エリアを移動している場合、圏外エリアに移動したかを判定する(図6のステップS10)。圏外エリアに移動したことは、例えば、移動通信端末100の無線部10で、外部から発信される電波の受信電界強度が著しく低下したことなどを検出することにより判定可能である。
移動通信端末100が圏外エリアに移動していない場合(ステップS10でNo)、移動通信端末100の処理を終了する。
移動通信端末100が圏外エリアに移動したと判断された場合(ステップS10でYes)、移動通信端末100のGPS受信計測部20によって、3つのGPS衛星が発信する電波を受信する。そして、GPS受信計測部20は、該電波を利用して移動通信端末100の現在位置を取得する。現在位置は、緯度/経度のデータとして計測する(ステップS11)。
次に、移動通信端末100の制御部60は、不揮発メモリ30内の圏外位置情報テーブル300の中から、フラグ(図3の302の列)が無効となっているページ(行)の位置情報(図3の304の列)を全て読み出す(ステップS12)。図3の例では、313行に示すように、ページ番号3のページ(行)のフラグ(302の列)が無効となっているため、当該ページの位置情報304の列に記載の位置情報(緯度/経度)を読み出す。
そして、圏外位置情報テーブル300内に、フラグが無効となっている位置情報を記載しているページが有ったかを判定する(ステップS13)。
圏外位置情報テーブル300内に、フラグが無効となっている位置情報が無かった場合(ステップS13でNo)、ステップS16へ進む。
圏外位置情報テーブル300内に、フラグが無効となっている位置情報が有った場合(ステップS13でYes)、ステップS11で取得した現在位置、或いは、該現在位置の周辺の位置情報が、ステップS12で読み出した位置情報内に存在するか判定する(ステップS14)。
存在する場合(ステップS14でYes)、圏外位置情報テーブル300内の当該位置情報が記入されているページ(行)のフラグ(図3の302の列)を、無効から「有効」に変更する(ステップS15)。
存在しない場合(ステップS14でNo)、ステップS11で計測した現在位置(緯度・経度)を、圏外位置情報テーブル300の新たなページの位置情報の列(図3の304の列)に記入する。また、当該ページのフラグ(図3の302の列)は無効としておくと共に、ステップS11で現在位置を計測した日時を、保存日時の列(図3の303の列)に記入する(ステップS16)。そして、制御部60は処理を終了する。
次に、図5に戻り、図5(ハ)についての説明を行う。
上述したように、図5(イ)(ロ)は、移動通信端末100の不揮発メモリ30に記憶される圏外位置情報テーブル300の作成動作を説明するものである。一方、図5(ハ)は、移動通信端末100が圏外エリアに近づいたことを警告する際の動作を示すものである。
図5(ハ)において、移動通信端末100は圏内エリア(図5の左側)を、圏外エリア(図5の右側)に向って移動しているものとする。移動通信端末100の位置が圏内エリアである場合、移動通信端末100は、自身の現在位置をGPS受信計測部20によって計測する。
そして、計測した現在位置が、移動通信端末100の不揮発メモリ30に記憶されている圏外位置情報テーブル300の位置情報(図3の304の列)に近い(例えば、数十メートルの範囲内)かを判定する。移動通信端末100の現在位置が、圏外位置情報テーブル300内の位置情報に近い場合、移動通信端末100は、表示部40或いは音源部50を使用して、圏外エリアに近づいている旨の警告を行う。
次に、図7を参照して、図5(ハ)で説明した動作についてより詳細に説明する。
図7は、第1の実施例の圏外エリアに近づいた際の警告動作を説明するフローチャートである。
移動通信端末100は、自身の位置が圏内エリア内であるか否かを判定する(図7のステップS20)。圏内エリア内であることは、例えば、移動通信端末100の無線部10で、外部から発信される電波の受信電界強度が、電波受信のために充分に強いことなどを検出することにより判定可能である。
移動通信端末100の位置が圏内エリアでなく圏外エリアである場合(ステップS20でNo)、移動通信端末100の処理を終了する。
移動通信端末100の位置が圏内エリアである場合(ステップS20でYes)、移動通信端末100のGPS受信計測部20によって、3つのGPS衛星が発信する電波を受信する。そして、GPS受信計測部20は、該電波を利用して移動通信端末100の現在位置を取得する。現在位置は、緯度/経度のデータとして計測する(ステップS21)。なお、現在位置の計測は、予め定めた一定周期(例えば、数十秒から数分の範囲内)の間隔で行うものとする。
次に、移動通信端末100の制御部60は、不揮発メモリ30内の圏外位置情報テーブル300の中から、フラグ(図3の302の列)が有効となっているページ(行)の位置情報(図3の304の列)を全て読み出す(ステップS22)。図3の例では、311行と312行に示すように、ページ番号1とページ番号2のページ(行)のフラグ(302の列)が有効となっているため、当該2つのページの位置情報304の列に記載の位置情報(緯度/経度)を読み出す。
そして、圏外位置情報テーブル300内に、フラグが有効となっている位置情報を記載しているページが有ったかを判定する(ステップS23)。
圏外位置情報テーブル300内に、フラグが有効となっている位置情報が無かった場合(ステップS23でNo)、制御部60の処理を終了する。
圏外位置情報テーブル300内に、フラグが有効となっている位置情報が有った場合(ステップS23でYes)、ステップS21で取得した現在位置の近辺(数十メートルの範囲内)の位置情報が、ステップS22で読み出した位置情報内に存在するか判定する(ステップS24)。
存在する場合(ステップS24でYes)、移動通信端末100の現在位置が、圏外エリアに近づいている旨の警告を行う(ステップS25)。警告は、例えば、移動通信端末100の表示部40に、「まもなく圏外エリアです」といった表示を出すことにより行う。或いは、移動通信端末100の音源部50から、警告音や警告メッセージを発するようにして行ってもよい。
存在しない場合(ステップS24でNo)、制御部60の処理を終了する。
なお、圏外位置情報テーブル300内で、フラグが有効となっているページ(行)の内、上述した警告出力のために利用されたページは、以下のように扱うようにしてもよい。すなわち、警告出力のために利用されたページを、移動通信端末100の不揮発メモリ30内の圏外位置情報テーブル300とは別の領域に、警告出力に利用された履歴情報として、利用された日時情報と共に保存しておくようにしてもよい。
以上説明した本発明の第1の実施例に対し、以下のような変更を加えてもよい。
第1に、図7の動作説明において、移動通信端末100の位置が圏内エリアである場合、移動通信端末100の現在位置の計測を、予め定めた一定周期の間隔で行うものとしていた。しかし、移動通信端末100のGPS受信計測部20での現在位置の計測には、数十秒程度の時間を要する場合がある。従って、現在位置の計測を頻繁に行うと、移動通信端末100に内蔵の電池の消耗を早めてしまう場合がある。
そこで、このような事態を避けるため、計測された移動通信端末100の現在位置が、不揮発メモリ30内の圏外位置情報テーブル300に記入されている位置情報からはるかに遠いと制御部60が判定した場合(例えば、数百メートル以上離れている場合)、制御部60はGPS受信計測部20を制御し、その時点以降の現在位置の計測間隔を長くする。また、移動通信端末100の現在位置が、不揮発メモリ30内の圏外位置情報テーブル300に記入されている位置情報に近くなった場合は(例えば、百メートル以内に近づいた場合)、計測間隔を短くする。このような変更を加えることにより、移動通信端末100の電池の消耗を抑えることができるようになる。
第2に、列車や自動車による高速での移動中に、移動通信端末100の現在位置の計測を行う場合、GPS衛星からの電波受信から、現在位置の緯度/経度の計測データを演算して結果を得るまでの間に、長い距離を移動してしまう場合がある。このような場合には、移動通信端末100の現在位置として得られるデータの誤差がかなり大きくなってしまう。
そこで、このような事態を避けるため、前回の現在位置の計測結果と今回の現在位置の計測結果を用いて、移動通信端末100の移動速度を演算する。そして、該移動速度を用いて、今回の現在位置を予測により修正して算出するようにする。このような変更を加えることにより、移動通信端末100が高速移動中であっても、移動通信端末100の現在位置を正確に算出することができるようになる。
以上、本発明の移動通信端末の第1の実施例について説明した。
本実施例の移動通信端末は、位置情報計測手段(GPS受信計測部20)と、位置情報記憶手段(不揮発メモリ30内の圏外位置情報テーブル300)と、制御手段(制御部60)と、無線手段(無線部10)を含んでいる。
制御手段は、位置情報計測手段で計測した位置情報が、位置情報記憶手段に記憶されている電波受信の圏外エリアに接近したと判断される場合に警告を発するようになっている。
詳述すると、移動通信端末の無線手段により、移動通信端末が電波受信の圏内エリアから圏外エリアに移動したと判定された場合に、制御手段はさらに以下のように動作する。
すなわち、制御手段は、位置情報計測手段から移動通信端末の現在位置を取得し、位置情報記憶手段内に前記現在位置から所定距離範囲内の位置情報が記憶されているか否かを判定する。位置情報記憶手段内に前記現在位置から所定距離範囲内の位置情報が記憶されていない場合、制御手段は前記現在位置を、圏外エリアの判定に使用する可能性のあるデータである旨を示す無効フラグを付した位置情報として位置情報記憶手段内に記憶させる。
また、制御手段は、位置情報記憶手段内に前記現在位置から所定距離範囲内でかつ無効フラグを付した位置情報が記憶されている場合、前記無効フラグを付した位置情報のフラグを、圏外エリアの判定に使用するデータである旨を示す有効フラグに変更する。
さらに、移動通信端末の無線手段により、移動通信端末が電波受信の圏内エリアに存在していると判定された場合、制御手段はさらに以下のように動作する。
すなわち、位置情報計測手段から移動通信端末の現在位置を取得し、前記現在位置が位置情報記憶手段内の有効フラグを付した位置情報と所定距離範囲内になったと判定した場合、移動通信端末が電波受信の圏外エリアに接近したと判断して警告を発する。警告は、警告メッセージを表示部40に表示することにより行われる。或いは、音源部50により、警告メッセージや警告音として出力する。
このように、本実施例の移動通信端末は、移動通信端末が、外部から発信される電波を受信可能な圏内エリアから圏外エリアに移動しつつ近づいた場合に、圏外エリアが近い旨の警告を発するようになっている。そのため、このような移動通信端末を使用するユーザは、そのまま移動を継続すると間もなく電波を受信できなくなることを認識可能となる。
従って、本実施例によれば、移動通信端末のユーザは、通話中やデータ通信中、或いは、地上波デジタル放送の視聴中に、突然圏外エリアに入ってしまう、という事態を防止することが可能となり、ユーザの不便や不都合を回避することが可能となる。
なお、上述した第1の実施例は、更に、以下のように変更することが可能である。
すなわち、上述した第1の実施例においては、図5(イ)で説明したように、移動通信端末100が、圏内エリアから圏外エリアの或る地点に初めて(1回目)入ったときに、その地点の現在位置を取得して、圏外位置情報テーブル300内に記憶・保存する。このとき、当該現在位置の圏外位置情報テーブル300のページ(行)のフラグは「無効」としている。そして、図5(ロ)で説明したように、当該圏外エリアの或る地点に「2回目」に入ったとき、当該現在位置の圏外位置情報テーブル300のフラグを「有効」に変更するようにしている。これは、当該「或る地点」が圏外エリアである、ということの認識を、2回判定することによって確実にするために行っているものである。
これに対し、圏外エリアの或る地点に初めて(1回目)入ったときに、当該現在位置の圏外位置情報テーブル300のページ(行)のフラグを、最初から「有効」にするようにしてもよい。つまり、圏外位置情報テーブル300のフラグは「有効」のみ使用するものとし、「無効」のフラグは使用しないようにしてもよい。このような変更を第1の実施例に加えることにより、同じ圏外エリアの地点に、図5(ハ)で説明した3回目以降ではなく、2回目に近づいた場合であっても、圏外エリアに近づいた、ことの警告を行うことが可能となる。
次に、図8、図9、図10を参照して、本発明の移動通信端末の第2の実施例について説明する。
本発明の第2の実施例の移動通信端末は、第1の実施例と以下の点でのみ異なるものである。
すなわち、第1の実施例の図2における移動通信端末100の不揮発メモリ30には、圏外位置情報テーブル300を記憶させるようになっている。第2の実施例においては、不揮発メモリ30内に、圏外位置情報テーブル300−2を記憶させる点でのみ、第1の実施例と異なっている。圏外位置情報テーブル300−2は、第1の実施例の圏外位置情報テーブル300に、移動通信端末の状態情報(例えば、受信電界強度、電池残量レベル、本体の開閉状態、など)を追加した点でのみ異なるものである。
上述した移動通信端末の状態情報を、圏外位置情報テーブル300−2に追加する理由は以下の通りである。すなわち、万一、移動通信端末或いは移動体通信網または地上波デジタル放送の不具合により、移動通信端末が圏外状態となってしまった場合、不具合の発生した場所(位置情報にて判断可能)とその時点の移動通信端末の状態情報を記録として残すことにより、不具合発生の状況が解析し易くなるからである。不具合発生の状況の解析は、通常、移動通信端末のメーカーや販売店にて行われるものである。
従って、以下の第2の実施例の説明において、第1の実施例と同一の構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を極力省略するものとする。
図8は、本発明の移動通信端末の第2の実施例を示すブロック図である。
図8に示す移動通信端末100は、無線部10、GPS受信計測部20、不揮発メモリ30、表示部40、音源部50、制御部60−2、開閉検出センサ70、電池残量センサ80を含んでいる。
ここで、無線部10、GPS受信計測部20、不揮発メモリ30、表示部40、音源部50は、図2で説明した第1の実施例と同一であるため、その説明を省略する。
開閉検出センサ70は、移動通信端末100の本体が折畳み型である場合の、本体の開閉状態を検出し、開閉状態を制御部60−2に送出する。
電池残量センサ80は、移動通信端末100の図示しない電池の電力の残量を検出し、検出した電池残量を制御部60−2に送出する。
制御部60−2は、図示しないCPUを含んでおり、CPUの動作により移動通信端末100全体の動作制御を行う。なお、CPUを動作させるためのソフトウェアは、不揮発メモリ30或いは図示しない他の記憶装置に記憶されている。
次に、図9を参照して、不揮発メモリ30に記憶される圏外位置情報テーブルについて説明する。
図9は、圏外位置情報テーブルの第2の例を示す図である。
図9に示す圏外位置情報テーブル300−2は、320行に示すように、ページ番号301の列と、フラグ302の列と、保存日時303の列と、位置情報304の列と、受信電界強度305の列と、電池残量レベル306の列と、開閉状態307の列を含んでいる。
ここで、ページ番号301の列、フラグ302の列、保存日時303の列、位置情報304の列は、図3で説明した第1の実施例と同一であるため、その説明を省略する。
受信電界強度305の列は、当該ページ(当該行)の位置情報304の列に記載の位置情報をGPS受信計測部20が計測した時点において、無線部10が検知している外部から発信される電波の受信電界強度を記入する欄である。本実施例では、受信電界強度の単位を、μV/m、で表現している。なお、1μV/mは、1m(メートル)の導体に、1μV(マイクロボルト)の電圧を励起する電界強度を示すものである。
電池残量レベル306の列は、当該ページ(当該行)の位置情報304の列に記載の位置情報をGPS受信計測部20が計測した時点において、電池残量センサ80が検知している電池の残量を記入する欄である。本実施例では、電池の残量が充分な場合を「1」、電池の残量がゼロの場合を「0」で表現し、その中間の残量値は、残量値に応じた「1」と「0」の中間の数で表現している。
開閉状態307の列は、当該ページ(当該行)の位置情報304の列に記載の位置情報をGPS受信計測部20が計測した時点において、開閉検出センサ70が検知している本体の開閉状態を記入する欄である。本実施例では、折畳み型の移動通信端末100の本体が開いている場合に「開」として表現し、本体が閉じている場合に「閉」として表現している。
なお、移動通信端末100の状態情報として、上記以外の情報が必要である場合には、図9の308列などを使用して、必要な情報をさらに追加して記憶させるようにしてもよい。
次に、図10を参照して、第2の実施例の動作について説明する。
図10は、第2の実施例の圏外位置情報テーブル作成の動作を説明するフローチャートである。
移動通信端末100が圏内エリアを移動している場合、圏外エリアに移動したかを判定する(図10のステップS10−2)。圏外エリアに移動したことは、例えば、移動通信端末100の無線部10で、外部から発信される電波の受信電界強度が著しく低下したことなどを検出することにより判定可能である。
移動通信端末100が圏外エリアに移動していない場合(ステップS10−2でNo)、移動通信端末100の処理を終了する。
移動通信端末100が圏外エリアに移動したと判断された場合(ステップS10−2でYes)、移動通信端末100のGPS受信計測部20によって、3つのGPS衛星が発信する電波を受信する。そして、GPS受信計測部20は、該電波を利用して移動通信端末100の現在位置を取得する。現在位置は、緯度/経度のデータとして計測する(ステップS11−2)。
次に、移動通信端末100の制御部60−2は、不揮発メモリ30内の圏外位置情報テーブル300−2の中から、フラグ(図9の302の列)が無効となっているページ(行)の位置情報(図9の304の列)を全て読み出す(ステップS12−2)。
そして、圏外位置情報テーブル300−2内に、フラグが無効となっている位置情報を記載しているページが有ったかを判定する(ステップS13−2)。
圏外位置情報テーブル300−2内に、フラグが無効となっている位置情報が無かった場合(ステップS13−2でNo)、ステップS16−2へ進む。
圏外位置情報テーブル300−2内に、フラグが無効となっている位置情報が有った場合(ステップS13−2でYes)、ステップS11−2で取得した現在位置、或いは、該現在位置の周辺の位置情報が、ステップS12−2で読み出した位置情報内に存在するか判定する。これにより、該現在位置が、ステップS12−2で読み出した位置情報とその周辺(例えば、数十メートルの範囲内)の地点である圏外エリアに存在するか判定する(ステップS14−2)。
存在する場合(ステップS14−2でYes)、圏外位置情報テーブル300−2内の当該位置情報が記入されているページ(行)のフラグ(図9の302の列)を、無効から「有効」に変更する(ステップS15−2)。
存在しない場合(ステップS14−2でNo)、ステップS11−2で計測した現在位置(緯度・経度)を、圏外位置情報テーブル300−2の新たなページの位置情報の列(図9の304の列)に記入する。また、当該ページのフラグ(図9の302の列)は無効としておくと共に、ステップS11−2で現在位置を計測した日時を、保存日時の列(図9の303の列)に記入する。また、制御部60−2は、ステップS11−2で現在位置を計測した時点での受信電界強度を無線部10から取得して、当該ページの受信電界強度の列(図9の305の列)に記入する。さらに、制御部60−2は、ステップS11−2で現在位置を計測した時点での電池残量レベルを電池残量センサ80から取得して、当該ページの電池残量レベルの列(図9の306の列)に記入する。またさらに、制御部60−2は、ステップS11−2で現在位置を計測した時点での本体の開閉状態を開閉検出センサ70から取得して、当該ページの開閉状態の列(図9の307の列)に記入する(ステップS16−2)。そして、制御部60−2は処理を終了する。
以上、第2の実施例における圏外位置情報テーブル作成の動作を説明した。
第2の実施例においても、第1の実施例と同様に、移動通信端末100が圏外エリアに近づいた際には警告動作を行うようになっている。そして、第2の実施例における警告動作は、第1の実施例の図7で説明した動作と同一である。従って、第2の実施例に対するこれ以上の説明は省略するものとする。
以上、本発明の移動通信端末の第2の実施例について説明した。
本実施例の移動通信端末は、位置情報計測手段(GPS受信計測部20)と、位置情報記憶手段(不揮発メモリ30内の圏外位置情報テーブル300−2)と、制御手段(制御部60−2)と、無線手段(無線部10)を含んでいる。
制御手段は、位置情報計測手段で計測した位置情報が、位置情報記憶手段に記憶されている電波受信の圏外エリアに接近したと判断される場合に警告を発するようになっている。
詳述すると、移動通信端末の電波送受信手段により、移動通信端末が電波受信の圏内エリアから圏外エリアに移動したと判定された場合に、制御手段はさらに以下のように動作する。
すなわち、制御手段は、位置情報計測手段から移動通信端末の現在位置を取得し、位置情報記憶手段内に前記現在位置から所定距離範囲内の位置情報が記憶されているか否かを判定する。位置情報記憶手段内に前記現在位置から所定距離範囲内の位置情報が記憶されていない場合、制御手段は前記現在位置を、圏外エリアの判定に使用する可能性のあるデータである旨を示す無効フラグを付した位置情報として位置情報記憶手段内に記憶させる。
この時、制御手段はさらに、前記現在位置を取得した時点の受信電界強度、電池残量レベル、移動通信端末の本体開閉状態などの情報も併せ位置情報記憶手段内に記憶させるようになっている。
従って、本実施例によれば、万一、移動通信端末或いは移動体通信網または地上波デジタル放送の不具合により、移動通信端末が圏外状態となってしまった場合であっても、不具合の発生した場所とその時点の移動通信端末の状態情報を用いることにより、不具合発生の状況の解析が容易になる。
本発明の移動通信端末の実施の形態を示すブロック図である。 本発明の移動通信端末の第1の実施例を示すブロック図である。 圏外位置情報テーブルの一例を示す図である。 第1の実施例の動作の概要を示す第1の図である。 第1の実施例の動作の概要を示す第2の図である。 第1の実施例の圏外位置情報テーブル作成の動作を示すフローチャートである。 第1の実施例の圏外エリアに近づいた際の警告動作を示すフローチャートである。 本発明の移動通信端末の第2の実施例を示すブロック図である。 圏外位置情報テーブルの第2の例を示す図である。 第2の実施例の圏外位置情報テーブル作成の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 移動通信端末
2 位置情報計測手段
3 制御手段
4 位置情報記憶手段
10 無線部
20 GPS受信計測部
30 不揮発メモリ
40 表示部
50 音源部
60 制御部
60−2 制御部
70 開閉検出センサ
80 電池残量センサ
100 移動通信端末
300 圏外位置情報テーブル
300−2 圏外位置情報テーブル

Claims (12)

  1. 移動通信端末の位置情報を計測する位置情報計測手段と、
    位置情報記憶手段と、
    前記位置情報計測手段で計測した位置情報が、前記位置情報記憶手段に記憶されている電波受信の圏外エリアに接近したと判断される場合に警告を発する制御手段とを含む、
    ことを特徴とする移動通信端末。
  2. さらに、移動体通信網との間で電波送受信を行う無線手段を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。
  3. さらに、地上波デジタル放送の放送電波を受信する無線手段を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。
  4. 前記無線手段により、前記移動通信端末が電波受信の圏内エリアから圏外エリアに移動したと判定された場合、
    前記制御手段は、さらに、前記位置情報計測手段から前記移動通信端末の現在位置を取得し、前記位置情報記憶手段内に前記現在位置から所定距離範囲内の位置情報が記憶されていない場合、前記現在位置を、圏外エリアの判定に使用する可能性のあるデータである旨を示す無効フラグを付した位置情報として前記位置情報記憶手段内に記憶させる、
    ことを特徴とする請求項2或いは請求項3の何れかに記載の移動通信端末。
  5. 前記無線手段により、前記移動通信端末が電波受信の圏内エリアから圏外エリアに移動したと判定された場合、
    前記制御手段は、さらに、前記位置情報計測手段から前記移動通信端末の現在位置を取得し、前記位置情報記憶手段内に前記現在位置から所定距離範囲内でかつ無効フラグを付した位置情報が記憶されている場合、前記無効フラグを付した位置情報のフラグを、圏外エリアの判定に使用するデータである旨を示す有効フラグに変更する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の移動通信端末。
  6. 前記無線手段により、前記移動通信端末が電波受信の圏内エリアに存在していると判定された場合、
    前記制御手段は、さらに、前記位置情報計測手段から前記移動通信端末の現在位置を取得し、前記現在位置が前記位置情報記憶手段内の有効フラグを付した位置情報と所定距離範囲内になったと判定した場合、前記移動通信端末が電波受信の圏外エリアに接近したと判断して前記警告を発する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の移動通信端末。
  7. 前記制御手段は、前記現在位置を、圏外エリアの判定に使用する可能性のあるデータである旨を示す無効フラグを付した位置情報として前記位置情報記憶手段内に記憶させる際、さらに、前記現在位置を取得した時点の受信電界強度、電池残量レベル、移動通信端末の本体開閉状態などの情報も併せ前記位置情報記憶手段内に記憶させる、
    ことを特徴とする請求項4から請求項6の何れかに記載の移動通信端末。
  8. 移動通信端末で計測した位置情報が、前記移動通信端末が有する圏外位置情報を記憶するテーブル内の電波受信の圏外エリアに接近したと判断される場合に、前記移動通信端末は警告を発する、
    ことを特徴とする圏外予測方法。
  9. 前記移動通信端末が電波受信の圏内エリアから圏外エリアに移動したと判定された場合、
    前記移動通信端末は、さらに、前記移動通信端末の現在位置を計測し、前記テーブル内に前記現在位置から所定距離範囲内の位置情報が記憶されていない場合、前記現在位置を、圏外エリアの判定に使用する可能性のあるデータである旨を示す無効フラグを付した位置情報として前記テーブル内に記憶させる、
    ことを特徴とする請求項8に記載の圏外予測方法。
  10. 前記移動通信端末が電波受信の圏内エリアから圏外エリアに移動したと判定された場合、
    前記移動通信端末は、さらに、前記移動通信端末の現在位置を計測し、前記テーブル内に前記現在位置から所定距離範囲内でかつ無効フラグを付した位置情報が記憶されている場合、前記無効フラグを付した位置情報のフラグを、圏外エリアの判定に使用するデータである旨を示す有効フラグに変更する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の圏外予測方法。
  11. 前記移動通信端末が電波受信の圏内エリアに存在していると判定された場合、
    前記移動通信端末は、さらに、前記移動通信端末の現在位置を計測し、前記現在位置が前記テーブル内の有効フラグを付した位置情報と所定距離範囲内になったと判定した場合、前記移動通信端末が電波受信の圏外エリアに接近したと判断して前記警告を発する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の圏外予測方法。
  12. 前記移動通信端末は、前記現在位置を、圏外エリアの判定に使用する可能性のあるデータである旨を示す無効フラグを付した位置情報として前記テーブル内に記憶させる際、さらに、前記現在位置を取得した時点の受信電界強度、電池残量レベル、前記移動通信端末の本体開閉状態などの情報も併せ前記テーブル内に記憶させる、
    ことを特徴とする請求項9から請求項11の何れかに記載の圏外予測方法。
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