JP2009049664A - デジタル放送中継装置及び送信方法 - Google Patents

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健一 大野
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Abstract

【課題】装置構成を小さく干渉の影響を抑圧すると共に周波数リソースが節約出来、複数の送信所へ放送信号を中継送信するデジタル放送中継装置及び送信方法を提供する。
【解決手段】送信機TAは、第2ローカル信号をデバイダ51を介して、またOFDM変調された変調波をミキサ1Aで中間周波数に変換したIF信号をデバイダ52を介して送信機Tbのミキサ2Bへ入力し、IF信号を第2ローカル信号で送信周波数に変換して送信機TbのPA30に出力することによって、送信機TaのPA30から送信される送信電波との間で周波数差と位相変動差が無い揃った電波を送信することにより、受信側で送信機Ta、Tbからの送信電波が干渉してもD/U比が低いまま所要のMERを確保したOFDM信号の受信、復調が可能になる。
【選択図】図2

Description

本発明は、地上波デジタル放送を同時に複数の送信所に中継送信するデジタル放送中継装置及び送信方法に関する。
近年地上波デジタル放送が開始され、スタジオ(演奏所)と各受信エリアに設けられる複数の送信所との間でOFDM放送波を中継するSTL/TTL(Studio to Transmitter Link/Transmitter to Transmitter Link)と呼ばれる中継装置で放送信号が中継されている。
同一放送素材を複数の受信エリアへ送信する場合、STL/TTLによって複数の無線中継伝搬路(リンク)が形成される(TTLでは、スタジオ側の各送信機を、第1の送信所からの送信機と読み替えればよい。以下、STLで代表して説明する。)。
図5は、従来の複数のSTLリンクが設けられる場合の伝送形態の概念図を示す。
図5は、STLが2系統設けられている場合を示す。2台の送信機T100、T200がスタジオ側に設置され、各送信機T100、T200に対応して第1の受信エリアに受信機R100、第2の受信エリアに受信機R200が設置されている。2つのリンク間は、例えば、マイクロ波中継の3.5GHz帯の中で9MHzの帯域で設けられる複数の中継信号チャネルから干渉しない2つのチャネルの周波数(ここでは、各中心周波数f100、f200とする。)を選定して2つの中継信号W100、W200として伝送される。
図6は、従来のスタジオ側の送信機T100、T200の機能構成を説明する機能ブロック図である。
図6において、スタジオ側には、例えば、ルビジウム発振器のような周波数精度が高い安定な基準信号発生器RG、放送波のOFDM変調器Mが備えられ、送信機T100、T200へ基準信号RSと、変調信号MSとが両送信機へ供給される。
送信機T100、T200は、それぞれ、ミキサ10、20、フィルタLI、LX、PLL100、200、PA(パワーアンプ)30、アンテナ40とを備えている。そして、送信機T100、T200それぞれは、基準信号RSを入力しPLL100、PLL200で第1および第2ローカル信号L10、20を生成し変調信号MSをミキサ10で130MHzの中間周波信号に、ミキサ20で、マイクロ波の所定の送信周波数に変換した送信電波をPA30とアンテナ40とを経て、各受信機R100、R200へ向けて送信する。
フィルタLI、LXはそれぞれ上記生成されたIF信号、送信電波(信号)のスプリアス成分を除去するフィルタである。また、2台の送信機それぞれのPLL200は、所定の送信電波の周波数に合わせて、第2ローカル信号の周波数が設定される。もし、2台の送信周波数を同じにする場合、両送信機では周波数は一致するが、各PLL200が同じ周波数の第2ローカル周波数をそれぞれ生成するので両ローカル信号の間は非同期で、かつ、揺らぎがそれぞれで発生している。
前述の如く2つの中継リンクは、それぞれ別のPLLにより生成された周波数f100、f200で中継信号W100、W200が送信される。デジタル放送波が増えると、STLに配分される周波数資源が不足してくる。そこで、中継信号の隣接周波数間隔を狭めることによりチャネル総数を増やす対策が考えられ、例えば、遮断特性が鋭い超伝導フィルタをフィルタL1、L2、又は図示されない受信機側で使用することにより不要輻射成分を除去する方法がある(例えば、特許文献1。)。
しかし、この様な方法を採っても周波数資源が不足する。近接地域でも同一周波数を使用すれば、周波数資源は節約できるかも知れないが、この場合、異リンク間でも同一周波数のため先のフィルタの効果は無く、またキャリヤの本来の中継される信号(希望)波と他のリンクからの妨害波が受信側で受信されると干渉が大きくなってしまう。
干渉が発生すると、デジタル放送のMER(Modulation Error Rate)が劣化するので、そして、相互間の干渉を防ぐために両送信機のアンテナ40および、図示されていない両受信機のアンテナには、電波吸収体や、パラボラエッジにビーム整形手段などを取り付けたり、受信側でアダプティブに動作する複雑な干渉除去回路などが必要になる。
特開2005−64577号公報 (第8頁、第2図)
従来のSTL/TTLは、妨害波の影響が生じないよう、マイクロ波で中継するSTLのアンテナにサイドローブ対策の電波遮蔽部材や、受信側での波形等価など干渉除去回路を設けたりしなければならず、装置が大型化するのみならず受信回路が複雑化する問題が有った。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、装置構成を小さく干渉の影響を容易に抑圧すると共に周波数リソースが節約出来、複数の送信所へ放送信号を中継送信するデジタル放送中継装置及び送信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のデジタル放送中継装置は、デジタル放送の番組信号となるOFDM変調された変調信号を1つの送信場所に設置された送信機から複数の受信場所に設置された各受信機へ同時に無線送信して中継するデジタル放送中継装置において、周波数変換処理のローカル信号の基準信号発生手段と、前記ローカル信号により前記変調信号をIF信号に変換して出力するIF信号生成手段と、前記ローカル信号により前記出力された前記IF信号を前記無線中継の送信電波の周波数の中継信号に変換する第2ローカル信号を生成して出力するPLLと、前記IF信号と前記第2ローカル信号とを入力して前記送信電波の周波数に変換した第1の中継信号を生成して出力する第1のミキサと、入力される前記第1の中継信号を増幅して第1の送信電波を出力するPAと、出力される前記第1の送信電波を第1前記の受信場所に向けて送信する第1のアンテナとを備える第1の送信機と、前記第1の送信機から前記IF信号と前記第2ローカル信号とを入力して、前記第1の中継信号と同一の周波数の第2の中継信号を生成して出力する第2のミキサと、入力される前記第2の中継信号を増幅して第2の送信電波を出力するPAと、出力される前記第2の送信電波を第2の前記受信場所に向けて送信する第2のアンテナとを備える第2の送信機とを具備することを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送中継装置の送信方法は、ローカル信号発生用の基準信号の基準信号発生手段を備え、デジタル放送の番組信号となるOFDM変調された変調信号を1つの送信場所に設置された送信機から複数の受信場所に設置された各受信機へ同時に無線送信して中継するデジタル放送中継装置の送信方法において、第1の送信機は、前記基準信号から生成したローカル信号により前記変調信号をIF信号に変換して出力し、前記基準信号から前記無線中継の送信電波の周波数に変換する第2ローカル信号を生成し、前記IF信号を前記第2ローカル信号により周波数変換した第1の送信電波を生成した前記第1の受信場所に向けて送信し、第2の送信機は、前記第1の送信機から前記IF信号と前記第2ローカル信号とを入力して、前記第1の送信電波と同じ周波数の第2の送信電波を生成し、前記生成された第2の送信電波を第2の前記受信場所に向けて送信することを特徴とする。
本発明によれば、装置構成を小さく干渉の影響を容易に抑圧すると共に周波数リソースが節約出来、複数の送信所へ放送信号を中継送信するデジタル放送中継装置及び送信方法を提供することが出来る。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、デジタル放送中継装置として同一周波数の中継信号を伝送するSTLが設けられる場合の伝送形態の概念図を示す。
図1において、STLは、2系統設けられる場合を示す。(TTLでは、スタジオ側の各送信機を、第1の送信所からの送信機と読み替えればよい。以下、STLで代表して説明する。)2台の送信機Ta、Tbがスタジオ側に備えられ、それらに対応して第1の受信エリアに受信機Ra、第2の受信エリアに受信機Rbが備えられる。2つのリンク間は、例えば、3.5GHz帯で9MHz幅の同一(共通)周波数(ここでは、f1とする)の中継信号W1、W2を伝送することによって従来のリンク毎に送信電波の周波数を設ける場合よりも周波数リソースを節約している。
図2は、スタジオ側の送信機Ta、Tbの機能構成を説明する機能ブロック図である。 図2において、スタジオ側には、ルビジウム発振器のように周波数制度が高く高安定な基準信号発生器RG、変調器Mが備えられ、送信機Ta、Tbへ、例えば、周波数が10MHzオーダの基準信号RSと、所定の放送波形式でOFDM変調された約37MHzの変調信号msが供給される。
送信機Taは、ミキサ1a、2a、PLL1、2、PA(パワーアンプ)3、アンテナ4、デバイダ51、52、遅延部5と、フィルタL1、L2とを備え、送信機Tbは、ミキサ2b、PA(パワーアンプ)3、フィルタL1、L2と、アンテナ4とを備えている。
遅延部5は、後述の送信機TaとTbとから送信される電波の位相差を変えて、受信点での伝搬遅延時間差を調整するためにIF信号を送信機Ta側で遅延させるものである。
送信機TaのPLL1、2には、基準信号発生器RGからローカル信号の発生用の基準信号RSが入力され、PLL1は、中間周波数変換用、ここでは、130MHzのIF信号を生成する第1ローカル信号l1を生成してミキサ1aへ出力する。ミキサ1aは、入力される、例えば、約37MHzの変調信号を第1ローカル信号l1により130MHzの中間周波数に変換したIF信号をフィルタL1からデバイダ52へ出力する。
デバイダ52はIF信号出力の一方をミキサ2aへ出力し、他方を送信機Tbへ出力する。ミキサ2aは、入力されたIF信号を以下のPLL2からの第2ローカル信号l2によって送信周波数の送信信号に変換してフィルタL2へ出力する。送信信号は、PA3とアンテナ4を介して受信機Raへ向けて送信される。
PLL2は、基準信号RSからIF信号の中間周波数信号を送信電波の、例えば、3.5GHzの周波数に変換する第2ローカル信号l2を生成する。そして、第2ローカル信号をデバイダ52を介して一方をミキサ2aへ出力し、他方を送信機Tbへ出力する。
なお、ここでは図示されないが、基準信号RSから変調信号に多重されるパイロット信号を生成するためのPLLpも送信機Taに備えられる。また、各PLL1、2、pへ供給される基準信号RSは、一旦更に図示されない周波数調整用のPLLを介して入力される場合もあるが、ここでは直接本発明に関与しないので説明を省略する。
さて、送信機Tbでは、送信機TaのPLL1、2に相当するPLL回路は省略され、送信機Taのデバイダ52から出力されたIF信号がミキサ2bの一方の入力へ、同じくPLL2からの第2ローカル信号l2がデバイダ51を介してミキサ2bへ入力されている。
送信機Tbのミキサ2bの出力である送信信号は、フィルタL2を介してPA3へ入力され、送信機Taと同じ3.5GHz周波数の信号に変換されアンテナ4から受信機Rbへ向けて送信されるが、その送信電波のサイドローブ成分が受信機Raへも到達し干渉波として作用する。
ここで、受信機Raで生じる干渉波の影響について説明する。
図3は、同一周波数の2つの信号(希望)波Dと干渉(妨害)波Uを受信する受信機Raにおける送信機Taとの間、即ち、伝搬路上の伝搬特性の周波数依存性の概念図である。
図3において、図3(a)は、広域に亘っての周波数特性が伝搬特性曲線Qで表されている。そして、図1における希望波Dと妨害波Uとの間の伝搬遅延時間差をτ秒とすると、伝搬路上では1/τ(Hz)で伝搬損失が大きくなるノッチが生じることを示している。
伝搬特性曲線Qは、実線と2点波線が描かれているが、実線の場合は、本実施例の様に2つの受信波の搬送波の位相変動も同期している場合、2点波線は、周波数が同一であっても各搬送波間の位相が変動する場合を示している。
また、図3(a)のウィンドウ状の復調帯域は、中継電波を受信機で復調する帯域であり、2つの受信波の伝搬遅延時間差τによりディップがその復調帯域の中心の周波数(fc0)に存在する場合や、またディップが無い周波(fc1)になる場合もある。
図3(b)、図3(c)、図3(d)は、OFDM変調された中継波の伝送スペクトラム、即ち、復調帯域が干渉に起因するノッチの影響を受ける状態を示している。
図3(b)は、干渉が無い場合であって、ノッチは生ぜず中継波の伝送特性に周波数依存性は無い。図3(c)は、干渉が発生した場合、2波が安定した位相関係にある場合である。ここでは、中継波の帯域の中心(fc0)にディップが生じ、伝搬スペクトラムが「M字」状になった場合を概念的に示している。この様な場合でも、デジタル放送のOFDM変調信号では、例えば、D(希望波)/U(妨害波)比が15dB程度までであっても、所要のMER(Modulation Error Ratio)が確保でき正常受信が可能である。
図3(d)は、2波の位相関係が時間的に変動する場合であって、ディップ位置が図3(a)上で左右に移動し、従来の2台の送信機を用いる方法がこの場合に対応している。この場合、中継波の伝送スペクトラムのディップ点のジッタが発生する。この様な場合は、所要の品質のMERを確保するためには、OFDM復調でもD/U比が45dB程必要になる。
図6に示される、従来のSTLの2台の送信機からの送信電波の中継信号W100、W200は、それぞれ同じ基準信号RSから各送信機が備える各PLLによって生成されているため、周波数の同一性は高い。しかし、独立したPLLで有るため、中継信号間の搬送波の位相関係は一致して居らず、またPLLの動作変動も別個に生じる。
従って、周波数を同一にした2つの中継信号を使用する場合、受信側で発生する干渉は、図3(d)に相当するスペクトラム特性となる。この様な場合、2つのPLLの動作変動差から生じるジッタによるMER劣化を防ぐためには、所要D/Uは45dB程が必要となる。そして、従来のSTLでは、例えば、送受信機のアンテナにサイドローブ対策を行って干渉波成分を減らす処理が行われるが、その様な処理をしてもD/U確保が困難であり、近傍のSTL間で同一周波数で中継伝送することは、極めて困難であった。
ここで、図2に戻る。図2においては、送信機TaのIF信号が送信機Tbへも供給され、そのIF信号を送信電波の周波数に変換する第2ローカル信号も同じく送信機TaのPLL2から供給される同じ第2ローカル信号であるので、受信側で干渉が発生しても2つの受信波の位相は、同期しており、図3(c)に相当する安定した干渉となる。
そして、中継信号は、OFDM変調波されているので干渉が発生した場合でも受信スペクトラムが安定してさえいれば、MERを確保出来る能力が高い。言い換えれば、本実施例によるデジタル放送中継装置は、受信スペクトラムにジッタが生じなければD/U比が15dBと低い状態でも所要の品質の中継波を受信することが出来、実効的にD/U比で約30dBの改善が得られる。
従って、本発明の実施例では、同一周波数による複数リンク間の中継が、干渉を抑えるためのアンテナのサイドローブ対策が不要、又は、装置規模を抑えたままで可能になるので周波数リソースが節約できる効果がある。
この様に同じ送信周波数の中継信号を2カ所に同時に送信する場合、送信機を1台にしてその送信電波出力をハイブリッドで2分割して系統別のアンテナへ供給する方法(図示せず。)も同様の干渉の影響の低減を期待できるが、アンテナ入力のハイブリッドで発生する挿入・分割損失を補わなければならないので送信出力を単純に2倍にするのでは不十分で、少なくとも4倍程度が必要ある。そして、損失分を補うための送信機のPA出力増加か、又は、アンテナ利得を上げるためのアンテナ大型化が必要となる。
加えてOFDM変調波を送信するPAには高い直線性が要求されるが、分割損を補うために出力を大きくするPAではその直線性の確保が困難である。また出来たとしても、大出力での直線性を確保するため小レベルの出力時でもバイアスが大きい動作が必要なため電源、PAの終段の回路規模、コストが大きくなる。もし、分割して送信するにしてもリンクバジェットが確保できる近距離中継に限られることになり実効性が無い方法になってしまう。
一方、本実施例では、送信周波数よりも低いIF信号で分割された信号を周波数変換し、2台の高効率なPAで増幅するのでPA、アンテナを高出力化、又は大型化をする必要がなく、回路規模を小さく押さえることが出来る。また、2台の送信機間を中継信号を送信周波数より低いVHFのIF信号で授受するのでケーブル損失が低いメリットも有する。
本実施例のデジタル放送中継装置は、遅延部5により干渉対策効果を高めることも可能である。前述の如く図3(a)で示される伝搬遅延時間差τによりディップの発生する周波数が変わる。即ち、遅延部5で送信機いずれか一方(ここでは送信機Ta)のIF信号の遅延時間を調整して送信波の送信タイミングを変えることにより、STLの設置条件に併せて伝搬遅延時間差τを変える。そして、受信機側で受信するディップ発生周波数を、希望波の復調帯域の中心周波数位置からはずすか、影響を抑えるようにしている。従って、遅延効果とディップ変動を抑えることにより対干渉性能を高めることが出来る。
ところが、本実施例によるデジタル放送中継装置では、ディップ変動がなくD/U比に余裕が生まれるので、遅延部5を省略することにより小型化出来、また伝搬遅延時間調整を不要とすることも可能である。
図4は、2台の送信機を各独立した周波数か、同一の周波数で送信するかの切替え運用可能なデジタル放送中継装置の送信部の機能ブロック図である。
図4において、送信部は、送信機Ta、Tbの2台から構成される。図面の頻雑を防ぐ為に、説明に係わる変更部分のみを図4の送信機Tbに記入している。送信機Ta、Tbは、図2における送信機Taと同様の構成を備えている。そして、更に送信機Tbのミキサ2Aの各入力端子にそれぞれ入力選択スイッチs1、s2を付加している。
スイッチs1は、IF信号を自装置で生成したものか、それとも図2に示される場合と同様に送信機Taで生成したものをミキサ2Aに入力するかの選択を行う(ここでは、後者。)。また、スイッチs2は、第2ローカル信号について自装置で生成したものか、それとも送信機Taで生成したものをミキサ2Aに入力するかの選択を行う(ここでは、後者。)。
なお、記入は●で書き換えたが、自装置で生成した第2ローカル信号、及びIF信号をデバイダ51、52により、他の送信機(例えば、送信機Ta)へ分割出力出来るようにしている。また、図4では、記入を省略したが送信機Taにもスイッチs1、s2が送信機Tbにも同様設けられる。この様に前述のスイッチを設けたことにより、同一周波数で複数リンクを形成するかそれとも別周波数で形成するかを2台の送信機に対して容易に設定可能になる。
図2に示す場合は、送信部が小型化出来る一方、周波数変更に対する適応性が無くなってしまうのに比べ、このPLL出力を選択できる2台の送信機を組み合わせる方法では、周波数の変更に対する適応性が生まれるのみならず、機材の統一性があるのでオペレータの保守運用性が向上する。また、各送信機をこの様な構成にしておくことにより、2つリンクを別周波数で中継している時に、一方の周波数が伝搬路上で混信を受けるような状況が発生した場合でも、新たな周波数配分をしなくても影響を受けていない別周波数を共通に使用することにより、伝搬路に冗長性が確保出来る効果がある。
以上説明した如く、本発明によれば、装置を大型化、複雑化することなく、周波数リソースを節約したデジタル放送中継装置を提供することが出来る。
本発明の実施例に係わるデジタル放送中継装置で複数のSTLリンクが設けられる場合の伝送形態の概念図。 スタジオ側の2台の送信機の機能構成を説明する機能ブロック図。 信号(希望)波と干渉(妨害)波を受信する受信機における伝搬路上の伝搬特性の周波数依存性を示す概念図。 2台の送信機を各独立した周波数か、同一の周波数で送信するかの切替え運用可能なデジタル放送中継装置の送信部の機能ブロック図。 従来の複数のSTLリンクが設けられる場合の伝送形態の概念図。 従来のスタジオ側の送信機の機能構成を説明する機能ブロック図。
符号の説明
1、2 PLL
1A、1B、2A、2B ミキサ
3 PA(送信パワーアンプ)
4 アンテナ
5 遅延部
51、52 デバイダ
L1、L2 フィルタ
Ta、Tb 送信機
s1、s2 スイッチ
Ra、Rb 受信機
RG 基準信号発生器
M 変調器

Claims (5)

  1. デジタル放送の番組信号となるOFDM変調された変調信号を1つの送信場所に設置された送信機から複数の受信場所に設置された各受信機へ同時に無線送信して中継するデジタル放送中継装置において、
    周波数変換処理のローカル信号の基準信号発生手段と、
    前記ローカル信号により前記変調信号をIF信号に変換して出力するIF信号生成手段と、前記ローカル信号により前記出力された前記IF信号を前記無線中継の送信電波の周波数の中継信号に変換する第2ローカル信号を生成して出力するPLLと、前記IF信号と前記第2ローカル信号とを入力して前記送信電波の周波数に変換した第1の中継信号を生成して出力する第1のミキサと、入力される前記第1の中継信号を増幅して第1の送信電波を出力するPAと、出力される前記第1の送信電波を第1前記の受信場所に向けて送信する第1のアンテナとを備える第1の送信機と、
    前記第1の送信機から前記IF信号と前記第2ローカル信号とを入力して、前記第1の中継信号と同一の周波数の第2の中継信号を生成して出力する第2のミキサと、入力される前記第2の中継信号を増幅して第2の送信電波を出力するPAと、出力される前記第2の送信電波を第2の前記受信場所に向けて送信する第2のアンテナとを備える第2の送信機とを
    具備することを特徴とするデジタル放送中継装置。
  2. デジタル放送の番組信号となるOFDM変調された変調信号を1つの送信場所に設置された送信機から複数の受信場所に設置された各受信機へ同時に無線送信して中継するデジタル放送中継装置において、
    周波数変換処理のローカル信号の基準信号発生手段と、
    それぞれが、前記ローカル信号により前記変調信号をIF信号に変換して出力するIF信号生成手段と、前記ローカル信号により前記出力された前記IF信号を前記無線中継の送信電波の周波数の中継信号に変換する第2ローカル信号を生成して出力するPLLと、前記IF信号と前記第2ローカル信号とを入力して前記送信電波の周波数に変換した中継信号を生成して出力するミキサと、前記ミキサに入力される前記IF信号および前記第2ローカル信号を自分が生成したものを入力するか、それとも他方の送信機が生成したものを入力するかを選択する選択手段と、前記中継信号を増幅して送信電波を出力するPAと、出力される前記送信電波を予め設定された前記受信場所に向けて送信するアンテナとを備える第1、第2の送信機と、
    各送信機が出力する前記IF信号と前記第2ローカル信号とを互いに相手側の前記選択手段に接続する渡り配線とを
    具備し、
    一方の送信機は、自分が前記出力する前記IF信号と前記第2ローカル信号とを入力し、他方は、前記相手側の送信機が前記出力する前記IF信号と前記第2ローカル信号とを入力し、各送信機で同一周波数の送信電波を生成して各前記受信場所へ向けて前記送信することを特徴とするデジタル放送中継装置。
  3. 前記第1の送信機が出力し、前記第1の送信機の前記ミキサへ入力されるIF信号は、遅延手段を介して入力され、前記第2の送信機の前記ミキサに入力されるIF信号との間で位相差が調整されることを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送中継装置。
  4. ローカル信号発生用の基準信号の基準信号発生手段を備え、デジタル放送の番組信号となるOFDM変調された変調信号を1つの送信場所に設置された送信機から複数の受信場所に設置された各受信機へ同時に無線送信して中継するデジタル放送中継装置の送信方法において、
    第1の送信機は、
    前記基準信号から生成したローカル信号により前記変調信号をIF信号に変換して出力し、
    前記基準信号から前記無線中継の送信電波の周波数に変換する第2ローカル信号を生成し、
    前記IF信号を前記第2ローカル信号により周波数変換した第1の送信電波を生成した前記第1の受信場所に向けて送信し、
    第2の送信機は、前記第1の送信機から前記IF信号と前記第2ローカル信号とを入力して、前記第1の送信電波と同じ周波数の第2の送信電波を生成し、前記生成された第2の送信電波を第2の前記受信場所に向けて送信することを特徴とするデジタル放送中継装置の送信方法。
  5. 前記第1の送信機が生成する前記第1の送信電波は、前記IF信号が遅延手段により遅延時間が調整されることにより前記第1の送信電波と前記第2の送信電波との間の位相差が調整されることを特徴とする請求項4記載のデジタル放送中継装置の送信方法。
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