JP2009049217A - 半導体デバイスの製造方法。 - Google Patents

半導体デバイスの製造方法。 Download PDF

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【課題】高誘電体膜とシリコン基板とを分離する、極薄かつ緻密な界面層を形成する半導体デバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の半導体デバイスの製造方法は、シリコン基板表面にシリコン酸化膜を形成する工程(酸化膜形成ステップ)と、シリコン酸化膜を所望膜厚だけ残してエッチングする工程(エッチングステップ)と、エッチング後のシリコン酸化膜上に高誘電体膜を形成する工程(高誘電体膜形成ステップ)とを有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、半導体ウエハやガラス基板等の基板を処理する工程を有する半導体デバイスの製造方法に関するものである。
この種の半導体デバイスの製造方法において、半導体MOS−FETデバイスのゲート絶縁膜にシリコン酸化膜(SiO膜)や酸窒化膜(SiON膜)などが用いられるものが知られている。デバイスの微細化の進展に伴い、ゲート絶縁膜に対する薄膜化が要求されており、シリコン酸化膜や酸窒化膜ではゲートから基板へのリーク電流を制御することが困難になりつつある。そこで、ゲート絶縁膜に高誘電体材料を使用することで、物理的な膜厚を保ちつつ電気的な膜厚を薄くする手法が用いられている。
しかしながら、高誘電体材料は、シリコンと反応して合金(シリサイド)を形成したり、シリコン基板との境界で界面順位を形成し電気特性が劣化したりする性質を有するので、シリコン酸化膜を界面層として挿入し、その上に高誘電体膜を形成する手法が用いられている。この界面層は、下地であるシリコン基板と高誘電体膜を物理的に分離するために挿入されている層であり、電気的には本来不必要な層である。そのため、シリコン酸化膜の物理的な膜厚は薄いほどよいが、界面層としてシリコン基板と高誘電体膜との反応を抑止する必要があり、緻密な構造の膜である必要がある。また、界面層としてのシリコン酸化膜は、シリコンと酸素との結合が強い酸化膜である必要がある。すなわち、シリコンと酸素の結合が弱いシリコン酸化膜であれば、シリコン酸化膜中の酸素が高誘電体膜に拡散して界面層自体が消失する可能性がある。このような要求を満たすものとして、高温で形成したシリコン熱酸化膜は、界面層として十分緻密な酸化膜であると考えられている。
しかしながら、一般的に高温での薄膜酸化膜の膜厚制御は、酸化初期の表面反応律速領域での酸化速度が速いため非常に困難である。処理温度が高温であるほど緻密な酸化膜が得られるが、その一方で減圧酸化、希釈酸化およびRTP(Rapid Thermal Processing)等の高速短時間の酸化処理であっても、数原子層(1nm程度)の緻密な極薄熱酸化膜を安定的に形成することは困難である。膜厚制御は低温下であれば容易であるが、低温で形成した熱酸化膜は、高温で形成した熱酸化膜と比較すると緻密さで劣るものとなる。
一方、低温下でも緻密な膜を形成する試みとして、酸素より反応性の高いオゾンや酸素プラズマを利用する方法がある。これらの手法は、低温でも緻密な膜を形成できる反面、成長速度は高温酸化に匹敵するようになり、膜厚の制御は高温酸化同様に難しくなる。また、別の手法として、一旦厚く形成した熱酸化膜を希フッ酸等でエッチングして所望の膜厚まで削るという方法も考えられる。この方法は、理論的には希フッ酸の濃度やエッチング時間を調整することで高い均一性を有する極薄膜の界面層を得られるが、ゲート成膜工程の途中でウエット洗浄工程が入ることにより、処理基板を一旦大気に暴露せざるを得ず、大気中の酸素や洗浄時の水分の影響から不均一な再酸化(自然酸化膜形成を含む)等が発生し、極薄で均一な酸化膜界面層を維持することが困難である。
本発明の目的は、高誘電体膜とシリコン基板とを分離する、極薄かつ緻密な界面層を形成する半導体デバイスの製造方法を提供することにある。
本発明の第1の特徴とするところは、シリコン基板表面にシリコン酸化膜を形成する工程と、前記シリコン酸化膜を所望膜厚だけ残してエッチングする工程と、前記エッチング後の前記シリコン酸化膜上に高誘電体膜を形成する工程とを有する半導体デバイスの製造方法にある。
好適には、前記シリコン酸化膜は、シリコン基板表面へ酸化種を拡散させることにより形成する。
好適には、前記シリコン酸化膜は、シリコン基板の熱酸化、オゾン酸化、酸素プラズマ酸化からなる群より選択される少なくとも何れかの酸化法により形成される。
好適には、前記シリコン酸化膜のエッチングは、ドライエッチングにより行う。
好適には、前記シリコン酸化膜のエッチングは、水素ガスを用いて行う。
好適には、前記シリコン酸化膜の形成と、前記シリコン酸化膜のエッチングとを、同一処理室にて連続的に行う。
好適には、前記シリコン酸化膜の形成と、前記シリコン酸化膜のエッチングとを、それぞれ異なる処理室にて連続的に行い、前記シリコン基板を大気に晒すことなく前記処理室間でのシリコン基板の搬送を行う。
好適には、前記シリコン酸化膜の形成と、前記シリコン酸化膜のエッチングとを同一処理室にて連続的に行い、それとは異なる処理室で前記高誘電体膜の形成を連続的に行い、前記シリコン基板を大気に晒すことなく前記処理室間でのシリコン基板の搬送を行う。
好適には、前記シリコン酸化膜の形成と、前記シリコン酸化膜のエッチングと、前記高誘電体膜の形成とを、それぞれ異なる処理室にて連続的に行い、前記シリコン基板を大気に晒すことなく前記処理室間でのシリコン基板の搬送を行う。
本発明の第2の特徴とするところは、第1処理室と、第2処理室と、前記各処理室間に設けられた搬送室と、前記搬送室内に設けられ前記各処理室間で基板を搬送する搬送ロボットと、前記第1処理室内でシリコン基板表面にシリコン酸化膜を形成した後、前記シリコン酸化膜を所望膜厚だけ残してエッチングし、その後、前記搬送ロボットにより、シリコン基板を前記第1処理室から前記搬送室を介して前記第2処理室へ搬送し、前記第2処理室内で前記エッチング後の前記シリコン酸化膜上に高誘電体膜を形成するように制御するコントローラとを有する基板処理装置にある。
本発明の第3の特徴とするところは、第1の処理室と、第2の処理室と、第3の処理室と、前記各処理室間に設けられた搬送室と、前記搬送室内に設けられ前記各処理室間で基板を搬送する搬送ロボットと、前記第1処理室内でシリコン基板表面にシリコン酸化膜を形成した後、前記搬送ロボットにより、シリコン基板を前記第1処理室から前記搬送室を介して前記第2処理室へ搬送し、前記第2処理室内で前記シリコン酸化膜を所望膜厚だけ残してエッチングし、その後、前記搬送ロボットにより、シリコン基板を前記第2処理室から前記搬送室を介して前記第3処理室へ搬送し、前記第3処理室内で前記エッチング後の前記シリコン酸化膜上に高誘電体膜を形成するように制御するコントローラとを有する基板処理装置にある。
本発明によれば、高誘電体膜とシリコン基板とを分離する、極薄かつ緻密な界面層を形成することができる。
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態であるICの製造方法におけるMOSFETのゲートスタック形成工程を示すフローチャートである。
図2以降は本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置を示している。
まず、本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置について説明する。
本実施形態において、本発明に係る基板処理装置は、構造的には図2に示されているようにクラスタ装置として構成されており、機能的には、MOSFETのゲートスタック形成工程に使用されるように構成されている。
なお、本実施形態に係るクラスタ装置においては、シリコン基板としてのウエハ2を搬送するためのウエハ搬送用キャリア(基板収容器)としては、FOUP(front opening unified pod。以下ポッドという。)1が使用されている。
図2に示されているように、クラスタ装置10は、大気圧未満の圧力(負圧)に耐える構造に構成された搬送室としての第1ウエハ移載室(以下、負圧移載室という。)11を備えており、負圧移載室11の筐体(以下、負圧移載室筐体という。)12は、平面視が七角形で上下両端が閉塞した箱形状に形成されている。負圧移載室11の中央部には負圧下においてウエハ2を移載する搬送装置(搬送ロボット)としてのウエハ移載装置(以下、負圧移載装置という。)13が設置されており、負圧移載装置13はスカラ形ロボット(selective compliance assembly robot arm SCARA)によって構成されている。
負圧移載室筐体12の7枚の側壁のうち長い側壁には、搬入用予備室(以下、搬入室という。)14と搬出用予備室(以下、搬出室という。)15とがそれぞれ隣接して連結されている。搬入室14の筐体と搬出室15の筐体とはそれぞれ平面視が略菱形で上下両端が閉塞した箱形状に形成されているとともに、負圧に耐え得るロードロックチャンバ構造に構成されている。
搬入室14および搬出室15の負圧移載室11と反対側には、大気圧以上の圧力(以下、正圧という。)を維持可能な構造に構成された第2ウエハ移載室(以下、正圧移載室という。)16が隣接して連結されており、正圧移載室16の筐体は平面視が横長の長方形で上下両端が閉塞した箱形状に形成されている。搬入室14と正圧移載室16との境にはゲートバルブ17Aが設置されており、搬入室14と負圧移載室11との間にはゲートバルブ17Bが設置されている。搬出室15と正圧移載室16との間にはゲートバルブ18Aが設置されており、搬出室15と負圧移載室11との間にはゲートバルブ18Bが設置されている。正圧移載室16には正圧下でウエハ2を移載する第2ウエハ移載室(以下、正圧移載装置という。)19が設置されており、正圧移載室19はスカラ形ロボットによって構成されている。正圧移載装置19は、正圧移載室16に設置されたエレベータによって昇降されるように構成されているとともに、リニアアクチュエータによって左右方向に往復移動されるように構成されている。正圧移載室16の左側端部にはノッチ合わせ装置20が設置されている。
正圧移載室16の正面壁には三つのウエハ搬入搬出口21、22、23が、隣合せに並べられて開設されており、これらのウエハ搬入搬出口21、22、23はウエハ2を正圧移載室16に対して搬入搬出し得るように設定されている。これらのウエハ搬入搬出口21、22、23にはポッドオープナ24がそれぞれ設置されている。ポッドオープナ24は、ポッド1を載置する載置台25と、載置台25に載置されたポッド1のキャップを着脱するキャップ着脱機構26とを備えており、載置されたポッド1のキャップをキャップ着脱機構26によって着脱することにより、ポッド1のウエハ出し入れ口を開閉するようになっている。ポッドオープナ24の載置台25に対してはポッド1が、図示しない工程内搬送装置(RGV)によって供給および排出されるようになっている。
図2に示されているように、負圧移載室筐体12の7枚の側壁のうち正圧移載室16と反対側に位置する3枚の側壁には、第1処理ユニット31と第2処理ユニット32と第3処理ユニット33とがそれぞれ隣接して連結されている。第1処理ユニット31と負圧移載室11との間にはゲートバルブ44(図3参照)が設置されている。第2処理ユニット32と負圧移載室11との間にはゲートバルブ82(図4参照)が設置されている。第3処理ユニット33と負圧移載室11との間にはゲートバルブ118(図5参照)が設置されている。また、負圧移載室筐体12における7枚の側壁のうちの他の2枚の側壁には、第1クーリングユニット35と、第2クーリングユニット36とがそれぞれ連結されており、第1クーリングユニット35および第2クーリングユニット36はいずれも処理済みのウエハ2を冷却するように構成されている。
クラスタ装置10は後述するシーケンスフローを統括的に制御するためのコントローラ37を備えている。
次に、前記構成に係るクラスタ装置10を使用して、図1に示されたゲートスタック形成工程を実施する場合について説明する。
図1に示されたウエハ投入ステップにおいては、クラスタ装置10の載置台25に供給されたポッド1のキャップが、キャップ着脱機構26によって取り外され、ポッド1のウエハ出し入れ口が開放される。ポッド1が開放されると、正圧移載室16に設置された正圧移載装置19は、ウエハ搬入搬出口を通してポッド1からウエハ2を一枚ずつピックアップし、搬入室14に投入し、ウエハ2を搬入室用仮置き台に移載していく。この移載作業中には、搬入室14の正圧移載室16側はゲートバルブ17Aによって閉じられており、負圧移載室11内の圧力は、例えば、100Paに維持されている。
図1に示されたウエハローディングステップにおいては、搬入室14の正圧移載室16側がゲートバルブ17Aによって閉じられ、搬入室14が排気装置(図示せず)によって負圧に排気される。搬入室14内が予め設定された圧力値に減圧されると、搬入室14の負圧移載室11側がゲートバルブ17Bによって開かれる。次に、負圧移載室11の負圧移載装置13は、搬入室用仮置き台からウエハ2を一枚ずつピックアップして負圧移載室11に搬入する。その後、搬入室14の負圧移載室11側がゲートバルブ17Bによって閉じられる。続いて、第3処理ユニット33のゲートバルブ118が開かれ、負圧移載装置13は、ウエハ2を図1に示された界面層形成ステップを実施する第3処理ユニット33に搬送して、第3処理ユニット33の処理室へ搬入(ウエハローディング)する。
なお、ウエハ2の第3処理ユニット33への搬入に際しては、搬入室14および負圧移載室11が真空排気されることによって内部の酸素や水分が予め除去されているため、外部の酸素や水分がウエハ2の第3処理ユニット33への搬入に伴って第3処理ユニット33の処理室に侵入することは確実に防止される。
なお、第3処理ユニット33、界面層形成ステップについては後述する。
界面層形成ステップが終了すると、ゲートバルブ118が開かれ、界面層が形成されたウエハ2は負圧移載装置13によって、搬入時とは逆の手順により第3処理ユニット33の処理室から負圧移載室11に搬出(ウエハアンローディング)される。続いてゲートバルブ118が閉じられた後に、ゲートバルブ44が開かれて負圧移載室13は、ウエハ2を、図1に示された高誘電体膜形成ステップを実施する第1処理ユニット31に搬送して第1処理ユニット31の処理室へ搬入(ウエハローディング)する。
本実施形態においては、第1処理ユニット31には図3に示された高誘電体膜形成装置200が使用されている。
図3に示すように、高誘電体膜形成装置200は、処理容器202を有し、処理容器202により形成される処理室201内には、ウエハ2を支持する支持台206が設けられる。支持台206の上部にはウエハ2を支持する支持板としてのサセプタ217が設けられる。支持台206の内部には加熱機構(加熱手段)としてのヒータ207が設けられ、ヒータ207によってサセプタ217上に載置されるウエハ2を加熱するようになっている。ヒータ207はウエハ2の温度が所定の温度となるように温度制御部(温度制御手段)としての温度コントローラ253により制御される。サセプタ217上に載置されるウエハ2は、例えば半導体シリコンウエハ、ガラス基板等である。
処理室201の外部には、回転機構(回転手段)267が設けられ、回転機構267によって処理室201内の支持台206を回転して、サセプタ217上のウエハ2を回転できるようになっている。また、処理室201の外部には昇降機構(昇降手段)266が設けられ、支持台206はこの昇降機構266によって、処理室201内において昇降可能となっている。
処理室201の上部には多数のガス噴出口としての孔240を有するシャワーヘッド236がサセプタ217と対向するように設けられる。シャワーヘッド236は、内部に供給されたガスを分散させる分散板236aと、分散板236aにより分散させたガスを処理室201内へシャワー状に噴出させるシャワー板236bとを有する。シャワーヘッド236の天井部と分散板236aとの間に第1バッファ空間236cが設けられ、分散板236aとシャワー板236bとの間に第2バッファ空間236dが設けられる。
処理室201の外部には、液体原料である第1原料を供給する第1原料供給源250aおよび液体原料である第2原料を供給する第2原料供給源250dが設けられ、第1原料供給源250aには第1液体原料供給管232aが接続され、第2原料供給源250dには第2液体原料供給管232dが接続されている。第1液体原料供給管232a、第2液体原料供給管232dは、それぞれ原料の液体供給流量を制御する流量制御装置(流量制御手段)としての液体流量コントローラ(液体マスフローコントローラ)241a、241dを介して、原料を気化する気化器255a、255dに接続されている。気化器255a、255dにはそれぞれ第1原料ガス供給管232a´、第2原料ガス供給管232d´が接続されており、第1原料ガス供給管232a´、第2原料ガス供給管232d´は、それぞれバルブ243a、243dを介してシャワーヘッド236に接続されている。原料としては、例えば、常温で液体の有機金属材料、すなわち有機金属液体原料を用いる。
また、処理室201の外部には、非反応性ガスとしての不活性ガスを供給する不活性ガス供給源250cが設けられ、不活性ガス供給源250cには不活性ガス供給管232cが接続されており、不活性ガス供給管232cの途中には不活性ガスの供給流量を制御する流量制御装置(流量制御手段)としてのガス流量コントローラ(マスフローコントローラ)241cが設けられている。不活性ガス供給管232cはガス流量コントローラ241cよりも下流側で2つの供給管に分岐しており、分岐した一方の供給管は、バルブ243cを介して第1原料ガス供給管232a´に接続され、分岐した他方の供給管はバルブ243eを介して第2原料ガス供給管232d´に接続される。不活性ガスとしては、例えば、Ar、He、Nなどを用いる。
第1原料ガス供給管232a´では、気化器255aにて第1原料を気化して得た第1原料ガスと不活性ガス供給管232cからの不活性ガスが混合され、第2原料ガス供給管232d´では、気化器255dにて第2原料を気化して得た第2原料ガスと不活性ガス供給管232cからの不活性ガスが混合されてシャワーヘッド236の第1バッファ空間236cにそれぞれ供給されるようなっている。また、原料ガス供給管232a´、232d´、不活性ガス供給管232cにそれぞれ設けられたバルブ243a、243d、243c、243eを開閉することにより、それぞれのガスの供給を制御することが可能となっている。
また、処理室201の外部には、酸素ガス(O)からオゾンガス(O)を生成するオゾナイザ222が設けられている。オゾナイザ222の上流側には、酸素ガス供給管232bが設けられる。この酸素ガス供給管232bには、酸素ガス供給源250bが接続され、酸素ガスをオゾナイザ222に対して供給するようになっている。酸素ガス供給管232bには、酸素ガスの供給流量を制御するガス流量コントローラ241bとバルブ243bが設けられている。このバルブ243bを開閉することにより、酸素ガスの供給を制御することが可能となっている。オゾナイザ222の下流側には、オゾンガス供給管232fが設けられる。このオゾンガス供給管232fはバルブ243fを介してシャワーヘッド236に接続され、シャワーヘッド236の第1バッファ空間236cにオゾナイザ222にて生成されたオゾンガスを供給するようになっている。また、オゾンガス供給管232fに設けられたバルブ243fを開閉することにより、オゾンガスの供給を制御することが可能となっている。
処理容器202の下部側壁には排気口230が設けられ、排気口230には排気装置(排気手段)としての真空ポンプ246、除害装置(図示せず)に連通する排気管231が接続されている。排気管231には、処理室201内の圧力を制御する圧力制御部(圧力制御手段)としての圧力コントローラ254と、原料を回収するための原料回収トラップ251が設けられる。排気口230及び排気管231で排気系が構成される。
処理室201内の支持台206上には、シャワーヘッド236の第1バッファ空間236c、分散板236a、第2バッファ空間236d、シャワー板236bを介して供給されたガスの流れを調整する整流板としてのプレート205が設けられる。プレート205は円環(リング)形状であり、基板の周囲に設けられる。シャワーヘッド236を介してウエハ2に供給されたガスはウエハ2の径方向外方に向かって流れ、プレート205上を通り、プレート205と処理容器202の側壁(内壁)との間を通り、排気口230より排気される。なお、基板外周部等、ウエハ2に膜を形成したくない箇所がある場合は、プレート205の内径をウエハ2の外形より小さくして、ウエハ2の外周部を覆うようにしてもよい。この場合、基板搬送を可能とするために、プレート205を処理室201内の基板処理位置に固定したり、プレート205を昇降させる機構を設けるようにしてもよい。
第1原料ガス供給管232a´、第2原料ガス供給管232d´及びオゾンガス供給管232fには、排気管231に設けられた原料回収トラップ251に接続される第1原料ガスバイパス管(ベント管)252a、第2原料ガスバイパス管(ベント管)252c、及びオゾンガスバイパス管(ベント管)252bがそれぞれ設けられる。バイパス管252a、252c、252bには、それぞれバルブ243g、243i、243hが設けられる。
処理容器202の排気口230と反対側の側壁には、仕切弁としてのゲートバルブ44によって開閉される基板搬入搬出口247が設けられ、ウエハ2を処理室201内に搬入搬出し得るように構成されている。
バルブ243a〜243i、流量コントローラ241a〜241d、温度コントローラ253、圧力コントローラ254、気化器255a、255d、オゾナイザ222、回転機構267、昇降機構266等の基板処理装置を構成する各部の動作の制御は、主制御部(主制御手段)としてのメインコントローラ256により行う。
次に、上述した図3のような構成の高誘電体膜形成装置200を用いて、半導体デバイスの製造工程の一工程として基板上に薄膜を形成(堆積)する方法、例えば、図1に示すゲートスタック形成工程の高誘電体膜形成ステップについて説明する。本実施の形態では、常温で液体である有機金属液体原料を用いて、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、特にMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、またはALD(Atomic Layer Deposition)法により基板上に金属膜や金属酸化膜等の薄膜を形成する場合について説明する。なお、以下の説明において、高誘電体形成装置を構成する各部の動作はメインコントローラ256により制御される。
支持台206が基板搬送位置まで下降した状態で、ゲートバルブ44が開かれ、基板搬入搬出口247が開放されると、図示しない基板移載機によりウエハ2が処理室201内に搬入される(基板搬入工程)。ウエハ2が処理室201内に搬入され、図示しない突き上げピン上に載置された後、ゲートバルブ44が閉じられる。支持台206が基板搬送位置からそれよりも上方の基板処理位置まで上昇する。その間にウエハ2は突き上げピン上からサセプタ217上に載置される(基板載置工程)。
支持台206が基板処理位置に到達すると、ウエハ2は回転機構267により回転される。また、ヒータ207に電力が供給されウエハ2は所定の処理温度となるように均一に加熱される(基板昇温工程)。同時に、処理室201内は真空ポンプ246により真空排気され、所定の処理圧力となるように制御される(圧力調整工程)。なお、基板搬送時や基板昇温時や圧力調整時においては、不活性ガス供給管232cに設けられたバルブ243c、243eは常時開いた状態とされ、不活性ガス供給源250cより処理室201内に不活性ガスが常に流される。これにより、パーティクルや金属汚染物のウエハ2への付着を防ぐことができる。
ウエハ2の温度、処理室201内の圧力が、それぞれ所定の処理温度、所定の処理圧力に到達して安定した後、薄膜形成工程が行われる。
<第1シーケンス>
まず、薄膜形成工程の第1のシーケンスについて説明する。ウエハ2の温度、処理室201内の圧力が、それぞれ所定の処理温度、所定の処理圧力に到達して安定すると、処理室201内に第1原料ガスが供給される。すなわち、第1原料供給源250aから供給された第1原料としての有機金属液体原料、例えば、Hf[OC(CH)2CHOCH(以下、Hf(MMP)と略す。但し、MMP:メチルメトキシプロポキシ)が、第1液体原料供給管232aを通り、液体流量コントローラ241aで流量制御され、気化器255aへ供給されて気化される。バルブ243gが閉じられると共にバルブ243aが開かれ、気化された第1原料ガスが、第1原料ガス供給管232a´を通り、シャワーヘッド236の第1バッファ空間236c、分散板236a、第2バッファ空間236d、シャワー板236bを介してウエハ2上へ供給される。このときも、バルブ243c,243eは開いたままの状態とされ、処理室201内には不活性ガスが常に流される。第1原料ガスと不活性ガスとは第1原料ガス供給管232a´内で混合されてシャワーヘッド236に導かれ、第1バッファ空間236c、分散板236a、第2バッファ空間236d、シャワー板236bを介してサセプタ217上のウエハ2上へシャワー状に供給される(第1原料ガス供給工程)。ウエハ2に対して供給された第1原料ガスは、排気管231より排気される。なお、第1原料ガスは不活性ガスで希釈されることにより撹拌されやすくなる。
第1原料ガスの供給が所定時間行われた後、バルブ243aが閉じられ、第1原料ガスのウエハ2への供給が停止される。このときも、バルブ243c,243eは開いたままの状態なので、処理室201内への不活性ガスの供給は維持される。なお、処理室201へ供給された不活性ガスは排気管231より排気される。これにより、処理室201内が不活性ガスによりパージされ、処理室201内の残留ガスが除去される(パージ工程)。
なお、この際、バルブ243gを開き、第1原料ガスをバイパス管252aより排気して、気化器255aからの第1原料ガスの供給を停止しないようにするのが好ましい。液体原料を気化して、気化した原料ガスを安定供給するまでには時間がかかるので、気化器255aからの第1原料ガスの供給を停止することなく、処理室201をバイパスするように流しておくと、次の第1原料ガス供給工程では、流れを切換えるだけで、直ちに第1原料ガスをウエハ2へ供給できる。
処理室201内のパージが所定時間行われた後、処理室201内に第2原料ガスが供給される。すなわち、第2原料供給源250dから供給された第2原料としての有機金属液体原料、例えば、Si[OC(CHCHOCH(以下、Si(MMP)と略す。但し、MMP:メチルメトキシプロポキシ)が、第2液体原料供給管232dを通り、液体流量コントローラ241dで流量制御され、気化器255dへ供給されて気化される。バルブ243iが閉じられると共にバルブ243dが開かれ、気化された第2原料ガスが、第2原料ガス供給管232d´を通り、シャワーヘッド236の第1バッファ空間236c、分散板236a、第2バッファ空間236d、シャワー板236bを介してウエハ2上へ供給される。このときも、バルブ243c,243eは開いたままの状態とされ、処理室201内には不活性ガスが常に流される。第2原料ガスと不活性ガスとは第2原料ガス供給管232d´内で混合されてシャワーヘッド236に導かれ、第1バッファ空間236c、分散板236a、第2バッファ空間236d、シャワー板236bを介してサセプタ217上のウエハ2上へシャワー状に供給される(第2原料ガス供給工程)。ウエハ2に対して供給された第2原料ガスは、排気管231より排気される。なお、第2原料ガスは不活性ガスで希釈されることにより撹拌されやすくなる。
第2原料ガスの供給が所定時間行われた後、バルブ243dが閉じられ、第2原料ガスのウエハ2への供給が停止される。このときも、バルブ243c,243eは開いたままの状態なので、処理室201内への不活性ガスの供給は維持される。なお、処理室201へ供給された不活性ガスは排気管231より排気される。これにより、処理室201内が不活性ガスによりパージされ、処理室201内の残留ガスが除去される(パージ工程)。
なお、この際、バルブ243iを開き、第2原料ガスをバイパス管252cより排気して、気化器255dからの第2原料ガスの供給を停止しないようにするのが好ましい。液体原料を気化して、気化した原料ガスを安定供給するまでには時間がかかるので、気化器255dからの第2原料ガスの供給を停止することなく、処理室201をバイパスするように流しておくと、次の第2原料ガス供給工程では、流れを切換えるだけで、直ちに第2原料ガスをウエハ2へ供給できる。
処理室201内のパージが所定時間行われた後、処理室201内に酸化剤としてのオゾンガス(O)が供給される。すなわち、バルブ243bが開かれ、酸素ガス供給源250bから供給された酸素ガス(O)が酸素ガス供給管232bを通り、ガス流量コントローラ241bで流量制御されてオゾナイザ222へ供給されて、オゾンガスが生成される。オゾンガスが生成された後、バルブ243hが閉じられると共にバルブ243fが開かれ、オゾナイザ222から生成されたオゾンガスがオゾンガス供給管232fを通り、シャワーヘッド236の第1バッファ空間236c、分散板236a、第2バッファ空間236d、シャワー板236bを介してウエハ2上へシャワー状に供給される(酸化剤供給工程)。ウエハ2に対して供給されたオゾンガスは、排気管231より排気される。なお、このときも、バルブ243c、243eは開いたままの状態とされ、処理室201内には不活性ガスが常に供給される。
オゾンガスの供給が所定時間行われた後、バルブ243fが閉じられ、オゾンガスのウエハ2への供給が停止される。このときも、バルブ243c、243eは開いたままの状態なので、処理室201内への不活性ガスの供給は維持される。なお、処理室201へ供給された不活性ガスは排気管231より排気される。これにより、処理室201内が不活性ガスによりパージされ、処理室201内の残留ガスが除去される(パージ工程)。
なお、この際、バルブ243hを開き、オゾンガスをバイパス管252bより排気して、オゾナイザ222からのオゾンガスの供給を停止しないようにするのが好ましい。オゾンガスを安定供給するまでには時間がかかるので、オゾナイザ222からのオゾンガスの供給を停止することなく、処理室201をバイパスするように流しておくと、次の酸化剤供給工程では、流れを切換えるだけで、直ちにオゾンガスをウエハ2へ供給できる。
処理室201内のパージが所定時間行われた後、再び、バルブ243gが閉じられると共にバルブ243aが開かれ、気化した第1原料ガスが不活性ガスと共にシャワーヘッド236の第1バッファ空間236c、分散板236a、第2バッファ空間236d、シャワー板236bを介してウエハ2上へ供給され、第1原料ガス供給工程が行われる。
以上のような、第1原料ガス供給工程、パージ工程、第2原料ガス供給工程、パージ工程、酸化剤供給工程、パージ工程を、1サイクルとして、このサイクルを複数回繰り返すサイクル処理を行うことにより、ウエハ2上に所定膜厚の薄膜を形成することができる(薄膜形成工程)。
<第2シーケンス>
次に、薄膜形成工程の第2のシーケンスについて説明する。ウエハ2の温度、処理室201内の圧力が、それぞれ所定の処理温度、所定の処理圧力に到達して安定すると、処理室201内に第1原料ガスおよび第2原料ガスが供給される。すなわち、第1原料供給源250aから供給された第1原料としての有機金属液体原料、例えばHf(MMP)が、第1液体原料供給管232aを通り、液体流量コントローラ241aで流量制御され、気化器255aへ供給されて気化される。バルブ243gが閉じられると共にバルブ243aが開かれ、気化された第1原料ガスが、第1原料ガス供給管232a´を通り、シャワーヘッド236の第1バッファ空間236c、分散板236a、第2バッファ空間236d、シャワー板236bを介してウエハ2上へ供給される。同時に、第2原料供給源250dから供給された第2原料としての有機金属液体原料、例えばSi(MMP)が、第2液体原料供給管232dを通り、液体流量コントローラ241dで流量制御され、気化器255dへ供給されて気化される。バルブ243iが閉じられると共にバルブ243dが開かれ、気化された第2原料ガスが、第2原料ガス供給管232d´を通り、シャワーヘッド236の第1バッファ空間236c、分散板236a、第2バッファ空間236d、シャワー板236bを介してウエハ2上へ供給される。このときも、バルブ243c、243eは開いたままの状態とされ、処理室201内には不活性ガスが常に流される。第1原料ガスと不活性ガスは第1原料供給管232a´内で混合され、第2原料ガスと不活性ガスは第2原料供給管232d´内で混合されてシャワーヘッド236に導かれ、これらのガスは、第1バッファ空間236cにおいて混合された後、分散板236a、第2バッファ空間236d、シャワー板236bを介してサセプタ217上のウエハ2上へシャワー状に供給される(原料ガス供給工程)。ウエハ2に対して供給された第1原料ガスおよび第2原料ガスは、排気管231より排気される。なお、第1原料ガスおよび第2原料ガスは不活性ガスで希釈されることにより撹拌されやすくなる。
第1原料ガスおよび第2原料ガスの供給が所定時間行われた後、バルブ243a、243dが閉じられ、各原料ガスのウエハ2への供給が停止される。このときも、バルブ243c、243eは開いたままの状態なので、処理室201内への不活性ガスの供給は維持される。なお、処理室201へ供給された不活性ガスは排気管231より排気される。これにより、処理室201内が不活性ガスによりパージされ、処理室201内の残留ガスが除去される(パージ工程)。
なお、この際、上述の理由によりバルブ243gおよび243iを開き、第1原料ガスおよび第2原料ガスをバイパス管252aおよび252cより排気して、気化器255aおよび255dからの第1原料ガスおよび第2原料ガスの供給を停止しないようにするのが好ましい。
処理室201内のパージが所定時間行われた後、処理室201内に酸化剤としてのオゾンガス(O)が供給される。すなわち、バルブ243bが開かれ、酸素ガス供給源250bから供給された酸素ガス(O)が酸素ガス供給管232bを通り、ガス流量コントローラ241bで流量制御されてオゾナイザ222へ供給されて、オゾンガスが生成される。オゾンガスが生成された後、バルブ243hが閉じられると共にバルブ243fが開かれ、オゾナイザ222から生成されたオゾンガスがオゾンガス供給管232fを通り、シャワーヘッド236の第1バッファ空間236c、分散板236a、第2バッファ空間236d、シャワー板236bを介してウエハ2上へシャワー状に供給される(酸化剤供給工程)。ウエハ2に対して供給されたオゾンガスは、排気管231より排気される。なお、このときも、バルブ243c、243eは開いたままの状態とされ、処理室201内には不活性ガスが常に供給される。
オゾンガスの供給が所定時間行われた後、バルブ243fが閉じられ、オゾンガスのウエハ2への供給が停止される。このときも、バルブ243c、243eは開いたままの状態なので、処理室201内への不活性ガスの供給は維持される。なお、処理室201へ供給された不活性ガスは排気管231より排気される。これにより、処理室201内が不活性ガスによりパージされ、処理室201内の残留ガスが除去される(パージ工程)。
なお、この際、上述の理由によりバルブ243hを開き、オゾンガスをバイパス管252bより排気して、オゾナイザ222からのオゾンガスの供給を停止しないようにするのが好ましい。
処理室201内のパージが所定時間行われた後、再び、バルブ243gが閉じられると共にバルブ243aが開かれ、同時にバルブ243iが閉じられると共にバルブ243dが開かれ、気化した第1原料ガスおよび第2原料ガスが不活性ガスと共にシャワーヘッド236の第1バッファ空間236c、分散板236a、第2バッファ空間236d、シャワー板236bを介してウエハ2上へ供給され、原料ガス供給工程が行われる。
以上のような、原料ガス供給工程、パージ工程、酸化剤供給工程、パージ工程を、1サイクルとして、このサイクルを複数回繰り返すサイクル処理を行うことにより、ウエハ2上に所定膜厚の薄膜を形成することができる(薄膜形成工程)。
なお、薄膜形成工程をCVD法により行う場合には、処理温度を原料ガスが自己分解する程度の温度帯となるように制御する。この場合、原料ガス供給工程においては、原料ガスが熱分解し、ウエハ2上に数〜数十原子層程度の薄膜が形成される。この間、ウエハ2は回転しながら所定温度に保たれているので、基板面内にわたり均一な膜を形成できる。酸化剤供給工程においては、オゾンガス(O)によりウエハ2上に形成された数〜数十原子層程度の薄膜よりC、H等の不純物が除去される。この間も、ウエハ2は回転しながら所定温度に保たれているので、薄膜より不純物を素早く均一に除去できる。
また、薄膜形成工程をALD法により行う場合には、処理温度を原料ガスが自己分解しない程度の温度帯となるように制御する。この場合、原料ガス供給工程においては、原料ガスは熱分解することなくウエハ2上に吸着する。この間、ウエハ2は回転しながら所定温度に保たれているので、基板面内にわたり均一に原料を吸着させることができる。酸化剤供給工程においては、ウエハ2上に吸着した原料とオゾンガスとが反応することによりウエハ2上に1〜数原子層程度の薄膜が形成される。この間も、ウエハ2は回転しながら所定温度に保たれているので、基板面内にわたり均一な膜を形成できる。なお、このとき、オゾンガスにより薄膜中に混入するC、H等の不純物を脱離させることができる。
なお、本実施形態の処理炉にて、CVD法により、基板を処理する際の処理条件としては、例えばHfSiO膜(ハフニウムシリケート膜)を成膜する場合、処理温度:390〜450℃、処理圧力:50〜400Pa、第1原料(Hf(MMP))供給流量:0.01〜0.2g/min、第2原料(Si(MMP))供給流量:0.01〜0.2g/min、酸化剤(オゾンガス)供給流量:100〜3000sccmが例示される。
また、本実施形態の処理炉にて、ALD法により、基板を処理する際の処理条件としては、例えばHfSiO膜を成膜する場合、処理温度:200〜350℃、処理圧力:50〜400Pa、第1原料(Hf(MMP))供給流量:0.01〜0.2g/min、第2原料(Si(MMP))供給流量:0.01〜0.2g/min、酸化剤(オゾンガス)供給流量:100〜3000sccmが例示される。
ここで、ウエハ2の構造は、図6(a)に示されるようになっている。すなわち、シリコンウエハ2には素子分離領域3が形成されており、この素子分離領域3で分離された活性領域にPウエル領域4とNウエル領域5とが形成されている。シリコンウエハ2の表層には上述した界面層形成ステップにより界面層としてのシリコン酸化膜6が形成される。さらに、図6(b)に示されているように、上述した高誘電体膜形成ステップにより、ウエハ2上に高誘電体膜(高誘電率膜)としてのハフニウムシリケート膜7が形成される。
高誘電体膜としてのHfSiO膜(ハフニウムシリケート膜)を成膜する場合には、ハフニウム原子(Hf)を含む原料として、例えば次のようなものが使用される。TDMAH(Hf[N(CH]:テトラキスジメチルアミノハフニウム)、TDEMAH(Hf[N(C]:テトラキスジエチルアミノハフニウム)、TEMAH(Hf[N(CH)(C)]:テトラキスエチルアミノハフニウム)、Hf‐OtBu(Hf[OC(CH]:テトラ‐シャリ‐ブトラキシ‐ハフニウム)、Hf‐MMP(Hf[OC(CH]:テトラキス(1‐メキシ‐2‐メチル‐2‐プロポキシ)ハフニウム)。また、シリコン原子(Si)を含む原料としては、例えば、次のようなものが使用される。Si‐OtBu(Si[OC(CH]:テトラ‐シャリ‐ブトラキシ‐シリコン)、Si‐MMP(Si[OC(CHCHOCH]:テトラキス(1‐メトキシ‐2‐メチル‐2‐プロポキシ)シリコン)、TEOS(Si[OC]:テトラエトキシシラン)。これらの原料は、常温で液体である。蒸気圧が高い原料についてはバブリングで気化して得た原料ガスを用いることも可能である。上記実施形態では第1原料(ハフニウム原料)として,Hf(MMP)を、第2原料(シリコン原料)として、Si(MMP)を用い、これらの原料を気化器で気化して得た原料ガスを用いる例について説明した。
以上のようにして、図6(b)に示されているように、ウエハ2上に高誘電率膜としてのハフニウムシリケート膜7が形成される。
ハフニウムシリケート膜の形成が終了すると、回転機構267によるウエハ2の回転が停止され、処理済ウエハ2は基板搬入工程と逆の手順で処理室201外へ搬出される(基板搬出工程)。すなわち、ゲートバルブ44が開かれ、成漠済みのウエハ2は負圧移載装置13によって第1処理ユニット31から負圧に維持された負圧移載室11に搬出(ウエハアンローディング)される。
続いて、ゲートバルブ44が閉じられた後に、ゲートバルブ82が開かれ、負圧移載装置13はウエハ2を、図1に示されたプラズマ窒化ステップを実施する第2処理ユニット32に搬送して、第2処理ユニット32の処理室へ搬入(ウエハローディング)する。
本実施形態においては、第2処理ユニット32には図4に示されたMMT(Modified Magnetron Typed)装置が使用されている。
図4に示されているように、MMT装置70は処理室71を備えており、処理室71は下側容器72と、下側容器72の上に被せられた上側容器73とから構成されている。上側容器73は、ドーム型の酸化アルミニウムまたは石英によって形成されており、下側容器72はアルミニウムによって形成されている。上側容器72の上部にはガス分散空間であるバッファ室75を形成するシャワーヘッド74が設けられており、下壁にはガスを噴出する噴出口であるガス噴出孔77を有するシャワープレート76が形成されている。シャワーヘッド74の上壁にはガス供給装置78に接続されたガス供給ライン79が接続されている。下側容器72の側壁の一部には、排気装置80に接続された排気ライン81が接続されている。下側容器72の側壁の他の位置には、仕切弁となるゲートバルブ82が設けられている。ゲートバルブ82が開いている時にはウエハ2が処理室71に負圧移載装置13によって搬入および搬出されるようになっており、ゲートバルブ82が閉じている時には処理室71は気密に維持されるようになっている。
上側容器73の外側には反応ガスを励起させる放電手段としての筒状(好適には円筒状)の筒状電極84が同心円に敷設されており、筒状電極84は処理室71のプラズマ生成領域83を囲んでいる。筒状電極84には高周波電力を印加する高周波電源86がインピーダンスの整合を行う整合器85を介して接続されている。筒状電極84の外側には筒状(好適には円筒状)の磁界形成手段である筒状磁石87が同心円に敷設されており、筒状磁石87は筒状電極84の外側の表面の上下端近傍にそれぞれ配置されている。上下筒状磁石87、87は、処理室71の半径方向に沿った両端(内周端と外周端)に磁極を持ち、上下の筒状磁石87、87の磁極の向きが逆向きに設定されている。したがって、内周部の磁極同士が異極となっており、これにより、筒状電極84の内周面に沿って円筒軸方向に磁力線を形成するようになっている。筒状電極84および筒状磁石87の周囲には電界や磁界を有効に遮蔽する遮蔽板88が設置されており、遮蔽板88は筒状電極84および筒状磁石87で形成される電界や磁界を外部環境等に悪影響を及ぼさないように遮蔽している。
下側容器72の中心部にはエレベータによって昇降駆動されるサセプタ昇降軸89が垂直方向に昇降するように支承されており、サセプタ昇降軸89の処理室71側の上端にはウエハ2を保持するための保持手段としてのサセプタ90が水平に設置されている。サセプタ昇降軸89は下側容器72と絶縁されており、下側容器72の底面上におけるサセプタ昇降軸89の外方には三本の突き上げピン91が垂直に立設されている。三本の突き上げピン91は、サセプタ昇降軸89の下降時にサセプタ90に開設された三個の挿通孔92を下から挿通して、サセプタ90の上に保持されたウエハ2を突き上げるように構成されている。サセプタ90は誘電体である石英によってウエハ2よりも大径の円盤形状に形成されており、ヒータ90aが内蔵されている。サセプタ90にはインピーダンスを調整するインピーダンス調整器93が電気的に接続されている。インピーダンス調整器93はコイルや可変コンデンサから構成されており、コイルのパターン数や可変コンデンサの容量値を制御することによって、サセプタ90を介してウエハ2の電位を制御し得るようになっている。
次に、図1に示されたプラズマ窒化ステップを、以上の構成に係るMMT装置70を使用してハフニウムシリケート膜に窒素(N)を添加する場合について説明する。
ゲートバルブ82が開かれると、第1処理ユニット31においてハフニウムシリケート膜が形成されたウエハ2は、第2処理ユニット32であるMMT装置70の処理室71に負圧移載装置13によって搬入され、三本の突き上げピン91の上端間に移載される。ウエハ2を突き上げピン91に移載した負圧移載装置13が処理室71の外へ退避すると、ゲートバルブ82が閉まり、サセプタ90がサセプタ昇降軸89により上昇されて、図4に示されているように、ウエハ2が突き上げピン91の上からサセプタ90に受け渡される。
処理室71が気密に閉じられた状態で、処理室71内の圧力は0.5〜200Paの範囲内の所定の圧力となるように排気装置80によって排気される。サセプタ90のヒータ90aは予め加熱されており、サセプタ90に保持されたウエハ2を室温〜950℃の範囲内で所定の処理温度に加熱する。ウエハ2が処理温度に加熱されると、0.1〜2SLMの流量の窒素(N)ガスやアンモニア(NH)ガス等の窒素原子を含むガスが処理室71に、ガス供給装置78からガス供給ライン79およびシャワープレート76のガス噴出孔77を介してシャワー状に導入される。
次に、150〜200Wの高周波電力が筒状電極84に高周波電源86から整合器85を介して印加される。この際、高周波は反射波が最小になるように整合器85によって制御される。筒状磁石87、87の磁界の影響を受けてマグネトロン放電が発生し、ウエハ2の上方空間に電荷をトラップしてプラズマ生成領域83に高密度プラズマが生成される。そして、生成された高密度プラズマにより、サセプタ90上のウエハ2の表面にプラズマ処理が施される。
以上の処理条件に対応する量の窒素がウエハ2上に形成されたハフニウムシリケート膜に添加され、図6(b)(c)に示されているように、ハフニウムシリケート(HfSiO)膜7は窒化ハフニウムシリケート(HfSiON)膜8となる。この処理時間は、通常、3〜5分である。
MMT装置70において予め設定された処理時間が経過すると、ゲートバルブ82が開かれ、窒化ハフニウムシリケート膜が形成されたウエハ2は、負圧移載装置13によって搬入時とは逆の手順により、処理室71から負圧移載室11に搬出(ウエハアンローディング)される。続いて、ゲートバルブ82が閉じられた後に、ゲートバルブ118が開かれて、負圧移載装置13はウエハ2を、図1に示されたアニールステップを実施する第3処理ユニット33に搬送して、第3処理ユニット33の処理室へ搬入(ウエハローディング)する。
本実施形態においては、アニールステップを実施する第3処理ユニット33には、図5に示されたRTP(Rapid Thermal Processing)装置110が使用されている。
図5に示されているように、RTP装置110は、ウエハ2を処理する処理室111を形成した筐体112を備えており、筐体112は上下面が開口した円筒形状に形成されたカップ113と、カップ113の上面開口部を閉塞する円盤形状のトッププレート114と、カップ113の下面開口部を閉塞する円盤形状のボトムプレート115とが組み合わされて円筒中空体形状に構築されている。カップ113の側壁の一部には排気口116が処理室111の内外を連通するように開設されており、排気口116には処理室111を大気圧未満(以下、負圧という。)に排気し得る排気装置(図示せず)が接続されている。カップ113の側壁の排気口116と反対側の位置には、ウエハ2を処理室111に搬入搬出するためのウエハ搬入搬出口117が開設されており、ウエハ搬入搬出口117はゲートバルブ118によって開閉されるようになっている。
ボトムプレート115の下面の中心線上には昇降駆動装置119が設置されており、昇降駆動装置119はボトムプレート115に挿通されてボトムプレート115に対して上下方向に摺動自在に構成された昇降軸120を昇降させるように構成されている。昇降軸120の上端には昇降板121が水平に固定されており、昇降板121の上面には複数本(通常は3本または4本)のリフタピン122が垂直に立脚されて固定されており、各リフタピン122は昇降板121の昇降に伴って昇降することにより、ウエハ2を下から水平に支持して昇降させるようになっている。
ボトムプレート115の上面における昇降軸120の外側には支持筒123突設されており、支持筒123の上端面の上には冷却プレート124が水平に架設されている。冷却プレート124の上方には、複数本の加熱ランプから構成された第1加熱ランプ群125および第2加熱ランプ群126が下から順に配置されて、それぞれ水平に架設されており、第1加熱ランプ群125および第2加熱ランプ群126は第1支柱127および第2支柱128によってそれぞれ水平に支持されている。第1加熱ランプ群125および第2加熱ランプ群126の電力供給線129はボトムプレート115を挿通して外部に引き出されている。
処理室111にはタレット131が処理室111と同心円に配置されている。タレット131は内歯平歯車133の上面に同心円に固定されており、内歯平歯車133はボトムプレート115に介設されたベアリング132によって水平に支承されている。内歯平歯車133には原動側平歯車134が噛合されており、原動側平歯車134はボトムプレート115に介設されたベアリング135によって水平に支承され、ボトムプレート115の下に設置されたサセプタ回転装置136によって回転駆動されるようになっている。タレット131の上端面の上には平板の円形リング形状に形成されたアウタプラットホーム137が水平に架設されており、アウタプラットホーム137の内側にはインナプラットホーム138が水平に架設されている。インナプラットホーム138の内周の下端部にはサセプタ140が、内周面の下端部に径方向内向きに突設された係合部139に係合されて保持されている。サセプタ140の各リフタピン122に対向する位置には挿通孔141がそれぞれ開設されている。
トッププレート114にはアニールガス供給管142および不活性ガス供給管143が処理室111に連通するようにそれぞれ接続されている。また、トッププレート114には放射温度計のプローブ144が複数本、互いに半径方向にウエハ2の中心から周辺にかけてずらされてそれぞれ配置されてウエハ2の上面と対向するように挿入されており、放射温度計は複数本のプローブ144がそれぞれ検出した放射光に基づく計測温度をコントローラに逐次送信するように構成されている。トッププレート114の他の場所にはウエハ2の放射率を非接触にて測定する放射率測定装置145が設置されている。放射率測定装置145はレファレンスプローブ146を備えており、レファレンスプローブ146はレファレンスプローブ用モータ147によって垂直面内で回転されるようになっている。レファレンスプローブ146の上側には参照光を照射するレファレンスランプ148がレファレンスプローブ146の先端に対向するように設置されている。レファレンスプローブ146は放射温度計に光学的に接続されており、放射温度計はウエハ2からの光子密度とレファレンスランプ148からの参照光の光子密度とを比較することにより、計測温度を校正するようになっている。
次に、図1に示されたアニールステップを、以上の構成に係るRTP装置を使用して、ウエハ2上に形成された窒化ハフニウムシリケート膜8にアニールを施す場合について説明する。
ゲートバルブ118が開かれると、アニールを施すべきウエハ2は、第3処理ユニット33であるRTP装置110の処理室111に負圧移載装置13によってウエハ搬入搬出口117から搬入され、複数本のリフタピン122の上端間に移載される。ウエハ2をリフタピン122に移載した負圧移載装置13が処理室111の外へ退避すると、ウエハ搬入搬出口117がゲートバルブ118により閉じられる。また、昇降軸120が昇降駆動装置119によって下降されることにより、リフタピン122の上のウエハ2がサセプタ140の上に受け渡される。処理室111が気密に閉じられた状態で、処理室111内は10〜10000Paの範囲の所定の圧力となるように排気口116を閉じて排気される。
ウエハ2がサセプタ140に受け渡されると、ウエハ2をサセプタ140によって保持したタレット131が内歯平歯車133および原動側平歯車134を介してサセプタ回転装置136によって回転される。サセプタ140に保持されたウエハ2はサセプタ回転装置136によって回転されながら、600〜1000℃の範囲内の所定の温度となるように第1加熱ランプ群125および第2加熱ランプ群126によって加熱される。この回転および加熱中に、窒素ガスやアンモニアガス等の窒素原子を含むガスまたは酸素ガス等の酸素原子を含むガスが処理室111に、アニールガス供給管142から供給される。
なお、アニールの際にアニールガス供給管142から処理室111内に供給するガスは、窒素ガス等の不活性ガスが好ましい。酸素ガスを添加する場合は処理室111内の酸素分圧を133.3Pa以下とするのが好ましい。サセプタ140がサセプタ回転装置136によって回転されながら、サセプタ140の上に保持されたウエハ2は第1加熱ランプ群125および第2加熱ランプ群126によって均一に加熱されるため、ウエハ2上の窒化ハフニウムシリケート膜8は全面にわたって均一にアニールされる。このアニール処理時間は、5〜120秒間である。
以上のアニールステップにより、図6(d)に示されているように、ウエハ2にはポストアニールによって改質された窒化ハフニウムシリケート膜9が形成される。
RTP装置110において予め設定された所定の処理時間が経過すると、処理室111が排気口116によって所定の負圧となるように排気された後に、ゲートバルブ118が開かれ、アニールが施されたウエハ2は、負圧移載装置13によって搬入時と逆の手順で処理室111から負圧移載室11に搬出(ウエハアンローディング)される。
なお、界面層形成ステップ、高誘電体膜形成ステップ、プラズマ窒化ステップ、アニールステップ実施後のウエハは、第1クーリングユニット35または第2クーリングユニット36が使用されて、必要に応じて冷却される場合もある。
クラスタ装置10でのアニールステップ後の図1に示されたウエハアンローディングステップにおいては、搬出室15の負圧移載室11側がゲートバルブ18Bによって開かれ、負圧移載装置13はウエハ2を負圧移載室11から搬出室15へ搬送し、搬出室15の搬出室用仮置き台の上に移載する。この際には、事前に、搬出室15の正圧移載室16側がゲートバルブ18Aによって閉じられ、搬出室15が排気装置(図示せず)により負圧に排気される。搬出室15が予め設定された圧力値に減圧されると、搬出室15の負圧移載室11側がゲートバルブ18Bによって開かれ、ウエハアンローディングステップが行われることとなる。ウエハアンローディングステップ後に、ゲートバルブ18Bは閉じられる。
アニールステップ実施済みのウエハ2についてのクラスタ装置10における第3処理ユニット33から負圧移載室11を介して行われる搬出室15へのアンローディング作業は、いずれも真空下に維持された第3処理ユニット33、負圧移載室11および搬出室15において実施されるために、第3処理ユニット33から搬出室15へのウエハ2のアンローディング作業に際して、ウエハ2に形成された膜の表面に自然酸化膜が生成されたり、有機物等の不純物や異物等が付着したりするのは防止される。同様に、搬入室14から第1処理ユニット31へ、第1処理ユニット31から第2処理ユニット32へ、第2処理ユニット32から第3処理ユニット33へウエハ2をそれぞれ搬送する場合においても、搬送作業はいずれも真空下に維持された状態で実施されるために、ウエハ2に形成された膜の表面に自然酸化膜が生成されたり、有機物等の不純物や異物等が付着したりするのは防止される。
以上の作動が繰り返されることにより、搬入室14に一括して搬入された25枚のウエハ2について、第3処理ユニット33による界面層形成ステップ、第1処理ユニット31による高誘電体膜形成ステップ、第2処理ユニット32によるプラズマ窒化ステップ、第3処理ユニット33によるアニールステップが順次に実施されていく。
なお、先に処理されているウエハ2が例えば第1処理ユニット31での処理を終了し、第2処理ユニット32に搬入された後に、次のウエハ2を第1処理ユニット31に搬送し、処理することが可能である。つまり、一連の処理順序の中で、それぞれの処理ユニットが空き状態になったら、次のウエハ2を搬入して、並列で複数のウエハを処理することが可能である。25枚のウエハ2について一連の所定の処理が完了すると、処理済みのウエハ2は搬出室15の仮置き台に溜められた状態になる。
図1に示されたウエハ排出ステップにおいては、負圧に維持された搬出室15内に窒素ガスが供給され、搬出室15内が大気圧となった後に、搬出室15の正圧移載室16側が、ゲートバルブ18Aによって開かれる。次いで、載置台25に載置された空のポッド1のキャップが、ポッドオープナ24のキャップ着脱機構26によって開かれる。続いて、正圧移載室16の正圧移載装置19は搬出室15からウエハ2をピックアップして正圧移載室16に搬出し、正圧移載室16のウエハ搬入搬出口23を通してポッド1に収納(チャージング)していく。処理済みの25枚のウエハ2のポッド1への収納が完了すると、ポッド1のキャップがポッドオープナ24のキャップ着脱機構26によってウエハ出し入れ口に装着され、ポッド1が閉じられる。
本実施の形態においては、クラスタ装置10における一連の四つのステップが終了したウエハ2はポッド1に気密に収納された状態で、ゲート電極膜形成ステップを実施する装置に、図1に示されたポッドの工程内搬送ステップにより搬送されていく。ゲート電極膜形成ステップを実施する成膜装置としては、例えば、バッチ式縦型ホットウォール形CVD装置、枚葉式ALD装置、枚葉式CVD装置等がある。そして、図1に示されたパターニングステップを経て、ウエハ2にデュアルメタルゲート構造の電極が形成されていく。
ゲート電極形成ステップおよびパターニングステップの一例を、デュアルメタルゲート構造の電極を形成する場合について、図7〜図9によって説明する。
図7(a)に示されているように、クラスタ装置10における一連の四つのステップにより界面層としてのシリコン酸化膜6を介して形成された窒化ハフニウムシリケート膜9の上にNMOS用電極膜181が形成される。次に、図7(b)に示されているように、NMOS用電極膜181のNウエル領域5に対応する部分をエッチングにより除去することでスルーホール182が形成される。
次に、図8(a)に示されているように、NMOS用電極膜181およびスルーホール182の形成により露出した窒化ハフニウムシリケート膜9の上にPMOS用電極膜183が形成される。次に、図8(b)に示されているように、NMOS用電極膜181が露出するまでPMOS用電極膜183が平坦化される。その後、図9に示されているように、NMOS用電極膜181とPMOS用電極膜183がパターニングされて、NMOS用電極184とPMOS用電極185が形成される。
なお、ゲート電極はデュアルメタルゲート構造に構成するに限らない。また、ゲート電極はメタルゲート電極によって形成するに限らず、ポリシリコン膜もしくはアモルファスシリコン膜によって形成してもよい。なお、メタル電極の形成材料としては、TiN、TaN、NiSi、PtSi、TaC、TiSi、Ru、SiGeがある。
次に、図10乃至12に基づいて上述したゲートスタック形成工程のウエハローディングステップからアニールステップまでのうち、特に界面層形成ステップについてより詳細に説明する。
図10に示すように、ウエハローディングステップ(S100)において、負圧移載装置13により、ウエハ2を搬入室14から負圧移載室11を介して第3処理ユニット33(RTP装置110)の処理室111へ搬送する(図11の矢印(1))。この第3処理ユニット33(RTP装置110)の処理室111内で、界面層形成ステップ(S102)が行われる。界面層形成ステップ(S102)は、酸化膜形成ステップ(S102a)とエッチングステップ(S102b)とを含む。
界面層形成ステップ(S102)の第1ステップである酸化膜形成ステップ(S102a)において、RTP装置110の処理室111内に酸素ガス(O)を例えばアニールガス供給管142を介して供給し、酸化性ガス雰囲気下でシリコン基板としてのウエハ2表面にシリコン酸化膜(SiO膜)6を形成する(図12(a))。シリコン酸化膜6は、ウエハ2表面へ酸化種としての酸素ガスを拡散させることにより形成する。熱酸化膜6が数nm程度の膜厚に達したら酸素ガスの供給を停止し、処理室111内の酸素をパージする。
本実施形態の酸化膜形成ステップにおける熱酸化処理の処理条件としては、処理温度:700〜900℃、処理圧力:20〜1330Pa、酸素ガス供給流量:50〜5000sccm、膜厚:数nmが例示される。なお、シリコン酸化膜は、酸化種の拡散による方法で形成すればよく、シリコン基板の熱酸化のみならず、オゾン酸化および酸素プラズマ酸化の少なくとも何れかの酸化法により形成されてもよい。
界面層形成ステップ(S102)の第2ステップであるエッチングステップ(S102b)において、RTP装置110の処理室111内に水素ガス(H)を例えばアニールガス供給管142を介して供給し、水素ガス雰囲気でウエハ2を加熱することで、ウエハ2表面に形成されたシリコン酸化膜6を所望膜厚だけ残してエッチングする(図12(b))。エッチング量は、予め、SiO膜が所望膜厚だけ残る水素熱処理時間を測定しておき、時間でコントロールする。このように、シリコン酸化膜のエッチングは、水素ガスを用いたドライエッチングにより行われる。エッチング後、水素ガスの供給を停止し、処理室111内の水素をパージする。
本実施形態のエッチングステップにおけるエッチング処理の処理条件としては、処理温度:700〜1000℃、処理圧力:1〜1330Pa、水素ガス(H)供給流量:0.1〜10slmが例示される。
真空下での搬送ステップ(S104)において、負圧移載装置13により、所望膜厚のシリコン酸化膜6が形成されたウエハ2を第3処理ユニット33(RTP装置110)の処理室111から負圧移載室11を介して第1処理ユニット31(高誘電体膜形成装置200)の処理室201へ搬送する(図11の矢印(2))。
高誘電体膜形成ステップ(S106)において、高誘電体膜形成装置200は、上述したように、処理室201内でウエハ2上に形成されたエッチング後のシリコン酸化膜6上に高誘電体膜としての所望膜厚のハフニウムシリケート膜7を形成する(図12(c))。
真空下での搬送ステップ(S108)において、負圧移載装置13により、ハフニウムシリケート膜7が形成されたウエハ2を第1処理ユニット31(高誘電体膜形成装置200)の処理室201から負圧移載室11を介して第2処理ユニット32(MMT装置70)の処理室71へ搬送する(図11の矢印(3))。
プラズマ窒化ステップ(S110)において、MMT装置70は、上述したように、処理室71内でハフニウムシリケート膜7が形成されたウエハ2に対してプラズマ窒化処理を施す。
真空下での搬送ステップ(S112)において、負圧移載装置13により、プラズマ窒化処理されたウエハ2を第2処理ユニット32(MMT装置70)の処理室71から負圧移載室11を介して再度第3処理ユニット33(RTP装置110)の処理室111に搬送する(図11の矢印(4))。
アニールステップ(S114)において、RTP装置110は、上述したように、処理室111内でプラズマ窒化処理されたウエハ2に対してアニール処理を施す。
以上のように、本実施形態においては、界面層形成ステップの第1ステップである酸化膜形成ステップにおけるシリコン酸化膜の形成と、界面層形成ステップの第2ステップであるエッチングステップにおけるシリコン酸化膜のエッチングとを同一の処理室(RTP装置110の処理室111)にて連続的に行い、それとは異なる処理室(高誘電体膜形成装置200の処理室201)で高誘電体膜形成ステップにおける高誘電体膜の形成を連続的に行い、ウエハ2を大気に晒すことなく処理室間のウエハ2の搬送を行うようにしている。これにより、酸化膜形成ステップと高誘電体膜形成ステップとの間でウエハ2をウエット洗浄する必要がなく、大気中の酸素や洗浄時の水分による不均一な再酸化等の発生を抑制し、極薄かつ緻密な界面層を形成することができる。
次に、第2の実施形態を図13及び14に基づいて説明する。
図4に示すように、第2の実施形態におけるクラスタ装置10には、第4処理ユニット34が設けられており、この第4処理ユニット34にはウエハ2の表面をエッチングするエッチング装置300が使用されている。このエッチング装置300にはゲートバルブ304を介して負圧移載室11と連通する処理室302が設けられている。
図13に示すように、ウエハローディングステップ(S200)において、負圧移載装置13により、ウエハ2を搬入室14から負圧移載室11を介して第3処理ユニット33(RTP装置110)の処理室111へ搬送する(図14の矢印(1))。
界面層形成ステップ(S202)の第1ステップである酸化膜形成ステップ(S202a)において、RTP装置110の処理室111内に酸素ガス(O)を例えばアニールガス供給管142を介して供給し、酸化性ガス雰囲気下でウエハ2表面に界面層としてのシリコン酸化膜(SiO膜)を形成する。
真空下での搬送ステップ(S202b)において、負圧移載装置13により、シリコン酸化膜が形成されたウエハ2を第3処理ユニット33(RTP装置110)の処理室111から負圧移載室11を介して第4処理ユニット34(エッチング装置300)の処理室302へ搬送する(図14の矢印(2))。
界面層形成ステップ(S202)の第2ステップであるエッチングステップ(S202c)において、エッチング装置300は、処理室302内において水素ガス雰囲気下でウエハ2を加熱し、ウエハ2表面に形成されたシリコン酸化膜を所望膜厚だけ残してエッチングする。
本実施形態の酸化膜形成ステップ、エッチングステップにおける処理条件は、第1実施形態と同様である。
真空下での搬送ステップ(S204)において、負圧移載装置13により、エッチングされた後の所望膜厚のシリコン酸化膜が形成されたウエハ2を第4処理ユニット34(エッチング装置300)の処理室302から負圧移載室11を介して第1処理ユニット31(高誘電体膜形成装置200)の処理室201へ搬送する(図14の矢印(3))。
高誘電体膜形成ステップ(S206)において、高誘電体膜形成装置200は、上述したように、処理室201内でウエハ2のシリコン酸化膜上に所望膜厚の高誘電体膜としてのハフニウムシリケート膜を形成する。
真空下での搬送ステップ(S208)において、負圧移載装置13により、ハフニウムシリケート膜が形成されたウエハ2を第1処理ユニット31(高誘電体膜形成装置200)の処理室201から負圧移載室11を介して第2処理ユニット32(MMT装置70)の処理室71へ搬送する(図14の矢印(4))。
プラズマ窒化ステップ(S210)において、MMT装置70は、上述したように、処理室71内でハフニウムシリケート膜が形成されたウエハ2に対してプラズマ窒化処理を施す。
真空下での搬送ステップ(S212)において、負圧移載装置13により、プラズマ窒化処理されたウエハ2を第2処理ユニット32(MMT装置70)の処理室71から再度第3処理ユニット33(RTP装置110)の処理室111へ搬送する(図14の矢印(5))。
アニールステップ(S214)において、RTP装置110は、上述したように、処理室111内でプラズマ窒化処理されたウエハ2に対してアニール処理を施す。
以上のように、本実施形態においては、界面層形成ステップの第1ステップである酸化膜形成ステップにおけるシリコン酸化膜の形成と、界面層形成ステップの第2ステップであるエッチングステップにおけるシリコン酸化膜のエッチングと、高誘電体膜形成ステップにおける高誘電体膜の形成とを、それぞれ異なる処理室(RTP装置110の処理室111、エッチング装置300の処理室302及び高誘電体膜形成装置200の処理室201)にて連続的に行い、ウエハ2を大気に晒すことなく処理室間のウエハ2の搬送を行うようにしている。これにより、第1実施形態と同様、大気中の酸素や洗浄時の水分による不均一な再酸化等の発生を抑制し、極薄かつ緻密な界面層を形成することができる。
なお、本発明の第2の実施形態の説明においては、本発明の第1の実施形態と同一部分について図面に同一番号を付してその説明は省略した。
次に、第3の実施形態を図13及び15に基づいて説明する。
図13に示すように、ウエハローディングステップ(S200)において、負圧移載装置13により、ウエハ2を搬入室14から負圧移載室11を介して第1処理ユニット31(高誘電体膜形成装置200)の処理室201へ搬送する(図15の矢印(1))。
界面層形成ステップ(S202)の第1ステップである酸化膜形成ステップ(S202a)において、処理室201内にオゾンガス(O)をシャワーヘッド236を介して供給し、オゾンガス雰囲気下でウエハ2を加熱することでウエハ2表面に界面層としてのシリコン酸化膜(SiO膜)を形成する。このように、本実施形態では高誘電体膜形成装置200をオゾン酸化装置として用いる。
本実施形態の酸化膜形成ステップにおけるオゾン酸化処理の処理条件としては、処理温度:150〜400℃、処理圧力:10〜100Pa、オゾンガス(O)供給流量:100〜3000sccm、膜厚:数nmが例示される。
真空下での搬送ステップ(S202b)において、負圧移載装置13により、シリコン酸化膜が形成されたウエハ2を第1処理ユニット31(高誘電体膜形成装置200)の処理室201から負圧移載室11を介して第4処理ユニット34(エッチング装置300)の処理室302へ搬送する(図15の矢印(2))。
エッチングステップ(S202c)において、エッチング装置300は、処理室302内において水素ガス雰囲気下でウエハ2を加熱することで、ウエハ表面に形成されたシリコン酸化膜を所望膜厚だけ残してエッチングする。
真空下での搬送ステップ(S204)において、負圧移載装置13により、エッチング後の所望膜厚のシリコン酸化膜が形成されたウエハ2を第4処理ユニット34(エッチング装置300)の処理室302から負圧移載室11を介して再度第1処理ユニット31(高誘電体膜形成装置200)の処理室201へ搬送する(図15の矢印(3))。
高誘電体膜形成ステップ(S206)において、高誘電体膜形成装置200は、上述したように、処理室201内でウエハ2上のシリコン酸化膜上に所望膜厚の高誘電体膜としてのハフニウムシリケート膜を形成する。
高誘電体膜形成ステップに続く各ステップにおいては、第2の実施形態で説明したステップS208〜ステップS214と同一の処理が行われる。
以上のように、本実施形態においては、界面層形成ステップの第1ステップとしての酸化膜形成ステップにおけるシリコン酸化膜の形成と、高誘電体膜形成ステップにおける高誘電体膜の形成とを同一処理室(高誘電体形成装置200の処理室201)にて行い、それとは異なる処理室(エッチング装置300の処理室302)で界面層形成ステップの第2ステップとしてのエッチングステップにおけるシリコン酸化膜のエッチングを行い、ウエハ2を大気に晒すことなく処理室間のウエハ2の搬送を行うようにしている。これにより、第2実施形態と同様、大気中の酸素や洗浄時の水分による不均一な再酸化等の発生を抑制し、極薄かつ緻密な界面層を形成することができる。
なお、本発明の第3の実施形態の説明においては、本発明の第2の実施形態と同一部分について図面に同一番号を付してその説明は省略した。
本発明は、半導体デバイスの製造方法において、高誘電体膜とシリコン基板とを分離する、極薄かつ緻密な界面層を形成する必要があるものに利用することができる。
本発明の第1の実施形態におけるMOSFETのゲートを形成するゲートスタック形成工程を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるクラスタ装置を示す平面断面図である。 高誘電体膜形成装置を示す正面断面図である。 MMT装置を示す正面断面図である。 RTP装置を示す正面断面図である。 各ステップのウエハをそれぞれ示す各拡大断面図である。 (a)はNMOS用電極膜形成ステップを示すウエハの拡大断面図、(b)はスルーホール形成ステップを示すウエハの拡大断面図である。 (a)はPMOS用電極膜形成ステップを示す拡大断面図、(b)は平坦化ステップを示す拡大断面図である。 NMOS用電極とPMOS用電極のパターニングステップを示す拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるMOSFETのゲートを形成するスタック形成工程の一部を示し、(a)はウエハローディングからアニールステップ、(b)は(a)の界面形成ステップの詳細を説明するフローチャートである。 クラスタ装置を示す平面断面図であり、各ステップにおける処理手順を説明する図である。 (a)は酸化膜形成ステップにおけるウエハの拡大断面図、(b)はエッチングステップにおけるウエハの拡大断面図、(c)は高誘電体膜形成ステップにおけるウエハの拡大断面図である。 本発明の第2及び3の実施形態におけるMOSFETのゲートを形成するゲートスタック工程の一部を示し、(a)はウエハローディングステップからアニールステップ、(b)は界面層形成ステップの詳細を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるクラスタ装置を示す平面断面図であり、各ステップにおける処理手順を説明する図である。 本発明の第3の実施形態におけるクラスタ装置を示す平面断面図であり、各ステップにおける処理手順を説明する図である。
符号の説明
2 ウエハ
10 クラスタ装置
11 負圧移載室
31 第1処理ユニット
32 第2処理ユニット
33 第3処理ユニット
S102a 酸化膜形成ステップ
S102b エッチングステップ
S106 高誘電体膜形成ステップ

Claims (1)

  1. シリコン基板表面にシリコン酸化膜を形成する工程と、
    前記シリコン酸化膜を所望膜厚だけ残してエッチングする工程と、
    前記エッチング後の前記シリコン酸化膜上に高誘電体膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
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