JP2009049112A - 荷電粒子ビーム描画装置及び描画装置の故障部品候補情報の作成方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置及び描画装置の故障部品候補情報の作成方法 Download PDF

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Abstract

【目的】故障部品候補を抽出するシステムを搭載した描画装置を提供することを目的とする。
【構成】本発明の一態様の描画装置100は、診断結果で関連付けされた複数の診断IDを記憶する診断ツリーテーブル142と、診断IDと診断レベルと部品IDと故障度数とを対応させて記憶する部品係数テーブル144と、第n番目の診断IDと、描画装置100の所定の機能を第n番目の診断手法を用いて診断した第n番目の診断結果とを入力し、診断ツリーテーブル142を用いて関連付けされた第n+1番目の診断IDを抽出する抽出部142と、抽出されたすべての診断IDを基に、部品係数テーブル144を用いて関連する部品IDを抽出する抽出部124と、部品係数テーブル144を用いて部品ID毎に故障度数の累積加算値を演算する累積加算部130と、部品IDと累積加算値とを出力するI/F回路164と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置及び描画装置の故障部品候補情報の作成方法に係り、例えば、故障した可能性が高い部品候補の情報を作成する荷電粒子ビーム描画装置、及びその情報を作成する方法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図15は、可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線(EB:Electron beam)描画装置は、以下のように動作する。まず、第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向される。そして、可変成形開口421の一部を通過して、ステージ上に搭載された試料に照射される。ステージは、描画中、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動している。このように、開口411と可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、試料340の描画領域に描画される。開口411と可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
電子ビーム描画装置が長期にわたって稼動停止(ダウン)になる要因として、装置を構成する多数の部品のうち、故障部品がどれなのかを特定するまでの時間が長くかかってしまうことが挙げられる。従来、故障部品の調査方法や判定方法は、ユーザの経験を頼りにしていたため、システム化されていなかった。そのために上述したような問題が生じたものと考えられる。また、すべての部品に対して部品単体で診断出来る方法を装置に組み込むことは,コスト面でも技術面でも非現実的である。そのために部品特定が困難な状況が生じていた。
ここで、コンピュータで制御しているXYステージ,アーム,センサ他有寿命の多数の部品の動作回数、移動距離、動作精度、動作時間等の情報を前記コンピュータで蓄積し、調整や部品交換が必要であることを自己診断するという技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、蓄積情報により各々の部品の劣化度や精度低下度を判断して、必要なものだけの調整や部品交換を行うとしている。しかしながら、この技術では、動作回数や移動距離や動作時間があらかじめ設定された値(以下警戒値と略す)より大きいかについて検査を行なうことや、動作精度が警戒値より悪いかについて検査を行なうだけで、現在起こっている稼動停止状態の原因となる具体的な故障部品を抽出するものではない。
特開平05−267138号公報
上述したように、従来、経験を頼りに故障部品の調査や判定を行なっていたため、故障部品を特定するまでに長時間を要していた。これでは、その間装置を稼動することができず稼働率が低下してしまう。別の言い方をすれば、平均復旧時間(MTTR)が増加してしまう。そのため、故障部品を自動で特定するシステムが望まれている。しかし、従来、十分に効果を発揮するシステムが存在していなかった。
そこで、本発明は、かかる問題点を克服し、故障部品候補を抽出するシステムを搭載した描画装置及び故障部品候補の情報を作成する方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
診断結果に基づいて少なくとも一部が関連付けされた複数の診断手法の識別子を記憶する第1のデータベースと、
複数の診断手法の識別子と複数の診断手法の各診断結果を示す識別子と複数の診断手法に関連する部品の識別子と部品の評価量とを対応させて記憶する第2のデータベースと、
第n番目の診断手法の識別子と、荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する描画装置の所定の機能を第n番目の診断手法を用いて診断した第n番目の診断結果とを入力し、第n番目の診断手法の識別子と第n番目の診断結果とを基に第1のデータベースを用いて関連付けされた第n+1番目の診断手法の識別子を抽出する第1の抽出部と、
第1の抽出部によって抽出されたすべての診断手法の識別子を基に、第2のデータベースを用いて、抽出されたすべての診断手法の少なくとも1つの診断手法に関連する複数の部品の識別子を抽出する第2の抽出部と、
抽出された複数の部品の識別子のそれぞれに対して、抽出されたすべての診断手法の識別子と抽出されたすべての診断手法を用いて所定の機能を診断した各診断結果を示す識別子とを基に第2のデータベースを用いて抽出される複数の評価量の累積加算値を演算する演算部と、
第2の抽出部によって抽出された複数の部品の識別子と各部品の識別子に対応する評価量の累積加算値とを出力する出力部と、
を備えたことを特徴とする。
かかる構成により、ユーザは、診断結果に関連付けされた複数の診断手法を順に試した結果に基づく部品毎の評価量の累積加算値を得ることができる。
また、荷電粒子ビーム描画装置は、さらに、抽出された複数の部品の識別子を基に、第2のデータベースを用いて、第1の抽出部によって抽出されなかった第2の診断手法の識別子を抽出する第3の抽出部を備え、
演算部は、抽出された複数の部品の識別子のそれぞれに対して、すべての第2の診断手法の識別子とすべての第2の診断手法の各診断結果を示す識別子とを基に、第2のデータベースを用いて該当する第2の評価量を抽出し、第2の評価量を累積加算値にさらに累積加算すると好適である。
また、評価量として、部品の故障の度合いを示す故障度数を用いると好適である。
また、荷電粒子ビーム描画装置は、さらに、第1の抽出部によって抽出されたすべての診断手法の識別子が示す診断手法を用いて所定の機能を診断する診断処理部を備えると好適である。
また、本発明の一態様の描画装置の故障部品候補情報の作成方法は、
第n番目の診断手法の識別子と、荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する描画装置の所定の機能を第n番目の診断手法を用いて診断した第n番目の診断結果とを入力し、第n番目の診断手法の識別子と第n番目の診断結果とを基に、診断結果に基づいて少なくとも一部が関連付けされた複数の診断手法の識別子を記憶する第1のデータベースを用いて関連付けされた第n+1番目の診断手法の識別子を抽出する第1から第nの診断手法抽出工程と、
抽出されたすべての診断手法の識別子を基に、複数の診断手法の識別子と複数の診断手法の各診断結果を示す識別子と複数の診断手法に関連する部品の識別子と部品の評価量とを対応させて記憶する第2のデータベースを用いて、抽出されたすべての診断手法の少なくとも1つの診断手法に関連する複数の部品の識別子を抽出する部品抽出工程と、
抽出された複数の部品の識別子のそれぞれに対して、抽出されたすべての診断手法の識別子と抽出されたすべての診断手法の各診断結果を示す識別子とを基に、第2のデータベースを用いて該当する複数の評価量を抽出する評価量抽出工程と、
抽出された部品毎に、複数の評価量の累積加算値を演算する演算工程と、
抽出された複数の部品の識別子と各部品の識別子に対応する評価量の累積加算値とを出力する出力工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、システム化された診断手法を経た故障部品候補の評価量の累積加算値を得ることができる。よって、その大小により客観的に故障部品を特定することができる。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の他の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。
図1において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、荷電粒子ビーム描画装置の一例となる。そして、描画装置100は、試料101に所望するパターンを描画する。描画部150は、電子鏡筒102、描画室103を有している。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、及び偏向器208が配置されている。また、描画室103内には、移動可能に配置されたXYステージ105が配置されている。また、XYステージ105上には、試料101が配置されている。試料101として、例えば、ウェハにパターンを転写する露光用のマスク基板が含まれる。マスク基板としては、まだ何も描画されていないマスクブランクスが含まれる。また、電子鏡筒102には、真空ポンプ107が接続されている。制御部160は、磁気ディスク装置109,140,148、複数の制御回路110a〜110n、故障部品候補情報生成部120、メモリ121、調査ツール制御部132、測定ツール制御部134、診断処理部146、制御計算機162、モニタ163、及びインターフェース(I/F)回路164を有している。故障部品候補情報生成部120内では、抽出部122,124,126,128及び累積加算部130といった各機能を有している。故障部品候補情報生成部120に入力される情報或いは演算処理中及び処理後の各情報はその都度メモリ121に記憶される。磁気ディスク装置109,140,148、複数の制御回路110a〜110n、故障部品候補情報生成部120、メモリ121、調査ツール制御部132、測定ツール制御部134、診断処理部146、制御計算機162、モニタ163、及びインターフェース(I/F)回路164は、バス170を介して接続されている。また、各制御回路110a〜110n内には、少なくとも1つ以上の測定ツール112(a〜n)が配置されている。また、磁気ディスク装置140には、データベース(DB)となる診断ツリーテーブル142及び部品係数テーブル144が格納されている。また、磁気ディスク装置148には、故障部品候補情報の一例となる結果リスト149が格納されることになる。また、磁気ディスク装置109には描画データが格納されている。
図1では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分について記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。また、図1では、コンピュータの一例となる故障部品候補情報生成部120で、抽出部122,124,126,128及び累積加算部130といった各機能の処理を実行するように記載しているがこれに限るものではない。例えば、電気的な回路によるハードウェアにより実施させても構わない。或いは、電気的な回路によるハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、かかるハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。
照射部の一例となる電子銃201から電子ビーム200が照射される。電子銃201から出た電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ203を通過した電子ビーム200は、投影レンズ204により第2のアパーチャ206上に投影され、第1のアパーチャ像を結像する。かかる第2のアパーチャ206上での第1のアパーチャ像の位置は、偏向器205によって偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。その結果、電子ビーム200は成形される。そして、第2のアパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像を構成するための電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、偏向器208により偏向される。その結果、連続移動するXYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。
描画部150の各構成は、複数の制御回路110a〜110nの少なくとも1つによって制御される。また、描画装置100は多数の機能を有しているが、各機能は、描画装置100を構成する多数の要素部品のうちの複数の部品によって構成されている。そして、各機能については、複数の評価手法が用意されている。各機能については、例えば、以下のような機能を一例として挙げることができる。
図2は、実施の形態1における電子ビームを安定して出力する機能について説明するための概念図である。電子銃201が配置される雰囲気は、真空ポンプ107によって真空引きされ、大気圧よりも低い圧力となる真空雰囲気となっている。電子銃201のカソード220は、エミッタ222及びウェネルト電極224を有している。エミッタ222及びウェネルト電極224は、高圧電源回路114によって制御されている。このように、電子ビーム200を安定して出力する機能の実現には、複数の部品が必要となる。ここで、電子ビーム200を安定して出力する機能を害する要因としては、例えば、次のような因子が挙げられる。まずは、高圧電源回路114により供給される電圧や電流の悪化が挙げられる。その他、真空ポンプ107による真空引きによって実現される雰囲気の真空度の劣化や電子銃201の表面の分子状態の不均一などが挙げられる。これらのうち、いずれが劣化しても電子ビーム200を安定して出力する機能は不具合を起こすことになる。
図3は、実施の形態1における電子ビームを所定の位置へ移動する機能について説明するための概念図である。上述したように電子ビーム200は、偏向器208によって偏向される。その結果、電子ビーム200は、XYステージ105上の試料101の所望する位置を照射するように移動することができる。偏向器208は、いずれかの制御回路110内に配置されたデータ生成回路117によって制御される。データ生成回路117からの出力信号は、例えばデータ生成回路117と同じ制御回路110内に配置されたアンプ回路116によって増幅されて偏向電圧として偏向器208を印加する。また、データ生成回路117によってデータ生成するためのXYステージ105位置は、いずれかの制御回路110内に配置されたステージ位置測定回路118によって測定された位置情報を入力することで把握することができる。このように、電子ビーム200を所定の位置へ移動する機能の実現には、複数の部品が必要となる。ここで、電子ビーム200を所定の位置へ移動する機能を害する要因としては、例えば、次のような因子が挙げられる。まずは、ステージ位置測定回路118での測定値の変動が挙げられる。その他、データ生成回路117でのデータ化けや、アンプ回路116での供給電圧の変動や、偏向器208での異物によるチャージなどが挙げられる。これらのうち、いずれが劣化しても電子ビーム200を所定の位置へ移動する機能は不具合を起こすことになる。例えば、この機能の不具合を診断する手法を実行するため、例えば、次のような測定を行なう。例えば、XYステージ105の位置を固定して、電子ビーム200の位置変動測定を行なう。或いは、XYステージ105からの補正値と電子ビーム200の位置変動測定結果を比較する。或いは、偏向器208に2値の電圧を印加して、切り替え後の時間による変動を測定する。これらの測定結果からこの機能の不具合を診断することができる。以上のように、1つの機能を診断するにも複数の診断手法が存在する。
図4は、実施の形態1における故障部品候補情報の作成方法を具現化するための構成概念図である。
図5は、実施の形態1における故障部品候補情報の作成方法の要部工程を示すフローチャート図である。
まず、描画装置100では、通常ルーチンとして、測定処理工程(S102)及び診断処理工程(S104)を繰り返している。
S102において、測定処理工程として、測定ツール制御部134は、複数の測定ツール112に対して、描画装置の各機能の診断を行なうための動作測定を定期的或いは不定期に行なわせる。そして、測定ツール制御部134は、測定結果を各測定ツール112から受信する。測定ツール制御部134は、受信した各測定結果を調査ツール制御部132に送信する。
S104において、診断処理工程として、調査ツール制御部132は、診断処理部146に受信した各測定結果を送信する。そして、診断処理部146は、受信した各測定結果に基づいて、対応する機能が正常に動作しているかどうかを対応する診断手法に従って診断する。診断処理部146は、各機能の診断結果を調査ツール制御部132に送信する。そして、正常(OK)であると診断された機能については、S102に戻る。他方、異常(NG)であると診断された機能については、S202に進む。
S202において、異常診断結果入力工程として、調査ツール制御部132は、異常診断結果が入力されると制御計算機162に異常通知を送信する。そして、制御計算機162は、I/F回路164を介してユーザ側の端末に異常通知を送信する。或いは、制御計算機162は、モニタ163に異常通知の内容を表示しても好適である。そして、調査ツール制御部132は、制御計算機162及びI/F回路164を介してユーザ側から異常と診断された機能の調査指示通知を受信すると、故障部品候補情報生成部120に故障部品抽出指示通知を送信する。また、調査ツール制御部132は、故障部品候補情報生成部120がコンピュータである場合には、予め故障部品候補情報生成プログラムを起動させればよい。ここで、故障部品抽出指示通知には、異常と診断した診断手法の識別子(診断ID)と異常との診断結果とが含まれる。この故障部品抽出指示通知に格納された診断IDが以降のステップにおける基準診断IDとなる。
S204において、診断ID抽出工程として、抽出部122(第1の抽出部)は、第n番目の診断IDと、描画装置100の所定の機能を第n番目の診断手法を用いて診断した第n番目の診断結果とを入力する。そして、抽出部122は、第n番目の診断IDと第n番目の診断結果とを基に診断ツリーテーブル142(第1のデータベース)を用いて関連付けされた第n+1番目の診断IDを抽出する。そして、抽出部122は、抽出した第n+1番目の診断IDを調査ツール制御部132に送信する。まず、ここでは、第1番目の診断IDである基準診断IDと異常であったとの診断結果に沿って第2番目の診断IDを抽出し、その結果を調査ツール制御部132に送信する。
図6は、実施の形態1における診断ツリーの一例を示す概念図である。
例えば、基準診断IDが示す診断手法が診断手法aである場合、診断手法aによる診断が異常の場合、診断手法cに関連付けされる。他方、診断手法aによる診断が正常の場合、診断手法bに関連付けされる。そして、診断手法cによる診断が異常の場合、診断手法dに関連付けされる。他方、診断手法cによる診断が正常の場合、診断手法eに関連付けされる。そして、診断手法dによる診断が異常の場合、続く診断手法が無いのでツリー構造が終了となる。他方、診断手法dによる診断が正常の場合、診断手法aに関連付けされる。また、診断手法bや診断手法eによる診断の後には、続く診断手法が無いのでこれらもツリー構造が終了となる。このように、1つの機能を診断する場合でも複数の診断手法を有しており、それらの診断手法は、診断結果に基づいて少なくとも一部が関連付けされている。これらの関係は、診断ツリーテーブル142によって関連付けされてデータベース化される。
図7は、実施の形態1における診断ツリーテーブルの一例を示す概念図である。
診断ツリーテーブル142では、抽出するためのキーとなる診断ID(親)と診断結果を示す診断レベルと抽出される診断ID(子)とが関連付けされて格納されている。ここでは、例えば、診断結果が正常(OK)である場合、診断レベルを「0」で定義する。他方、診断結果が異常(NG)である場合、診断レベルを「−1」で定義する。各診断IDには、診断レベルが「0」の場合と「−1」の場合とが定義される。ここでは、図6に示した診断ツリーに合わせた関係が示されている。すなわち、診断ID「a」の診断レベルが「0」の場合、診断ID「b」に関連付けされる。他方、診断ID「a」の診断レベルが「−1」の場合、診断ID「c」に関連付けされる。同様に、診断ID「b」の診断レベルが「0」の場合、関連付けされる診断手法が無いので「NULL」と定義される。他方、診断ID「b」の診断レベルが「−1」の場合については同様に「NULL」と定義されることになるがここでは省略している。同様に、診断ID「c」の診断レベルが「0」の場合、診断ID「e」に関連付けされる。他方、診断ID「c」の診断レベルが「−1」の場合、診断ID「d」に関連付けされる。同様に、診断ID「d」の診断レベルが「0」の場合、診断ID「a」に関連付けされる。他方、診断ID「d」の診断レベルが「−1」の場合、「NULL」と定義される。そして、診断ID「e」の診断レベルが「0」の場合、関連付けされる診断手法が無いので「NULL」と定義される。他方、診断ID「e」の診断レベルが「−1」の場合については同様に「NULL」と定義されることになるがここでは省略している。以上のように、診断ツリーテーブル142を作成することで、従来、経験に頼っていた診断の順序をシステム化することができる。その結果、効率よく故障部品の特定を行なうことができる。また、ここでは図示していないが、一組の診断ID(親)と診断レベルに対して、複数の診断ID(子)が関連付けられることもある。
図7に示した診断ツリーテーブル142によれば、抽出部122は、第1番目の診断ID「a」と診断レベル「−1」に沿って第2番目の診断ID「c」を抽出する。
S206において、測定処理工程として、調査ツール制御部132は、受信した第n+1番目の診断IDと共に追加測定指示を測定ツール制御部134に送信する。測定ツール制御部134は、受信した第n+1番目の診断IDの診断手法をまだ実行していない場合、受信した第n+1番目の診断IDの診断手法を実行するための測定ツール112に対して、その診断を行なうための動作測定を行なわせる。そして、測定ツール制御部134は、測定結果を測定ツール112から受信する。測定ツール制御部134は、受信した第n+1番目の測定結果を調査ツール制御部132に送信する。ここでは、第2番目の診断IDに対応する診断手法の測定結果を送信する。例えば、図7に示した診断ツリーテーブル142によれば、診断ID「c」に対応する診断手法の測定結果を送信する。
S208において、診断処理工程として、調査ツール制御部132は、診断処理部146に受信した第n+1番目の測定結果を送信する。そして、診断処理部146は、受信した測定結果に基づいて、対応する機能が正常に動作しているかどうかを対応する第n+1番目の診断手法に従って診断する。診断処理部146は、第n+1番目の診断結果を調査ツール制御部132に送信する。調査ツール制御部132は、第n+1番目の診断IDと第n+1番目の診断結果を診断リストに格納すると共に、故障部品候補情報生成部120に第n+1番目の診断IDと第n+1番目の診断結果を送信する。診断リストは、正常と異常とが混在したリストでも良いし、正常診断リストと異常診断リストに分けて格納しても好適である。
S210において、判定工程として、抽出部122は、第n+1番目の診断IDと第n+1番目の診断結果を入力する。そして、抽出部122は、第n+1番目の診断IDと第n+1番目の診断結果とを基に診断ツリーテーブル142を用いて関連付けされた第n+2番目の診断IDがないかどうかを判定する。関連付けされた診断ID(子)が存在する場合にはS204に戻る。関連付けされた診断ID(子)が存在しない場合、或いは、既に診断を実行した診断IDが関連付けされた診断ID(子)となる場合にはS212に進む。
以上のようにして、診断ツリーが終了するまで、S204からS210を繰り返す。例えば、図6に示す診断ツリーに従う場合、基準診断IDとなる第1番目の診断ID「a」と診断レベル「−1」に沿って第2番目の診断ID「c」に進む。そして、第2番目の診断ID「c」と診断レベル「−1」に沿って第3番目の診断ID「d」に進む。そして、第3番目の診断ID「d」と診断レベル「0」に沿って第4番目の診断ID「a」を抽出する。ここで、第4番目の診断ID「a」は、第1番目の基準診断IDなので既に実行済みである。よって、この時点で診断ツリーの終点となる。以上のように、抽出部122は、第2から第n+1の診断手法を抽出する第1から第nの診断手法抽出工程を実施する。そして、第2から第n+1の診断手法を順に実行し、それぞれの結果を得る。
S212において、関連部品抽出工程として、抽出部124(第2の抽出部)は、抽出部122によって抽出されたすべての診断IDを基に、部品係数テーブル(第2のデータベース)を用いて、抽出されたすべての診断手法の少なくとも1つの診断手法に関連する複数の部品ID(部品の識別子)を抽出する。
図8は、実施の形態1における診断手法と診断手法に関連する部品との一例を示す図である。例えば、図6に診断ツリーに従った場合、診断手法「a」と診断手法「c」と診断手法「d」とが抽出されたことになる。その場合、診断手法「a」には、例えば、部品A,B,Cが関連部品となる。また、診断手法「c」には、例えば、部品A,Bが関連部品となる。また、診断手法「d」には、例えば、部品B,Cが関連部品となる。ここでは、部品Bがすべてに共通しているがこれに限るものではない。その他の場合であってももちろん構わない。
図9は、実施の形態1における部品係数テーブルの一例を示す概念図である。部品係数テーブル144では、複数の診断IDと複数の診断手法の各診断結果を示す診断レベルと複数の診断手法に関連する部品IDと部品の故障の度合いを示す評価量となる故障度数とが対応させて格納されている。例えば、図8に合わせた関係が示されている。すなわち、部品ID「A」は、診断ID「a」に関連付けされ、診断レベル「0」の場合、例えば、故障度数「−1」となる。他方、診断レベル「−1」の場合、例えば、故障度数「0.33」となる。部品ID「B」も、診断ID「a」に関連付けされ、診断レベル「0」の場合、例えば、故障度数「−1」となる。他方、診断レベル「−1」の場合、例えば、故障度数「0.33」となる。部品ID「C」も、診断ID「a」に関連付けされ、診断レベル「0」の場合、例えば、故障度数「−1」となる。他方、診断レベル「−1」の場合、例えば、故障度数「0.33」となる。また、部品ID「A」は、診断ID「c」にも関連付けされ、診断レベル「0」の場合、例えば、故障度数「−1」となる。他方、診断レベル「−1」の場合、例えば、故障度数「0.5」となる。部品ID「B」も、診断ID「c」にも関連付けされ、診断レベル「0」の場合、例えば、故障度数「−1」となる。他方、診断レベル「−1」の場合、例えば、故障度数「0.5」となる。また、部品ID「B」は、診断ID「d」にも関連付けされ、診断レベル「0」の場合、例えば、故障度数「−1」となる。他方、診断レベル「−1」の場合、例えば、故障度数「0.5」となる。部品ID「C」も、診断ID「d」にも関連付けされ、診断レベル「0」の場合、例えば、故障度数「−1」となる。他方、診断レベル「−1」の場合、例えば、故障度数「0.5」となる。
ここで、故障度数は、「+1」〜「−1」の値を取るように設定する。その部品が異常である可能性が高いほど「+1」に近づき、正常である可能性が高いほど「−1」に近づくように設定すると好適である。そして、故障度数は、異常時(診断レベル「−1」)の故障度数fp(−1)と正常時(診断レベル「0」)の故障度数fp(0)とを用意する。診断成功率をα、関連する部品がn個である場合の部品補正量をβ(1)、β(2)、・・・β(n)として、部品iに関する異常時の故障度数fp(−1)は、以下の式(1)によって定義される。
(1) fp(−1)=α×β(i)
ここで、診断成功率αは、異常を検知して、その検知が正しかった比率で定義される。その際、測定ツール112の故障が原因であった場合は計算対象から除くことが望ましい。また、基本的にβ(i)は部品間での均等割り振り(3個の関連部品から構成される場合は0.33ずつ、2個の関連部品から構成される場合は0.5ずつ)となる。或いは、それ以外の例として、故障率F(i)を使い、β(i)=F(i)/(ΣF(1〜n))として部品補正量β(i)を計算しても好適である。また、ある部品について過去からの累積故障数がわかっている場合には関連する部品の個数に故障した部品の累積故障数を加算して各部品の部品補正量β(i)を計算しても好適である。或いは、過去半年の故障数を加算して部品補正量β(i)を計算しても好適である。
他方、誤検出率をγとして、正常時の故障度数fp(0)は、以下の式(2)によって定義される。
(2) fp(0)=γ−1
ここで、誤検出率γは、正常と検知して、その検知が誤っていた比率で定義される。その際、測定ツール112の故障が原因であった場合は計算対象から除くことが望ましい。
例えば、図9に示した部品係数テーブル144では、診断手法「a」に対して部品A,B,Cが関連部品となる。診断成功率α=1である場合に、3個の部品が関連しているので、各部品IDの故障度数fp(−1)=0.33となる。また、誤検出率γ=0である場合に、各部品IDの故障度数fp(0)=−1となる。同様に、診断手法「c」に対して部品A,Bが関連部品となる。診断成功率α=1である場合に、2個の部品が関連しているので、各部品IDの故障度数fp(−1)=0.5となる。また、誤検出率γ=0である場合に、各部品IDの故障度数fp(0)=−1となる。同様に、診断手法「d」に対して部品B,Cが関連部品となる。診断成功率α=1である場合に、2個の部品が関連しているので、各部品IDの故障度数fp(−1)=0.5となる。また、誤検出率γ=0である場合に、各部品IDの故障度数fp(0)=−1となる。
S222において、部品評価量抽出工程として、抽出部126は、抽出部124によって抽出された複数の部品IDのそれぞれに対して、抽出されたすべての診断IDと抽出されたすべての診断手法を用いて対象となる機能を診断した各診断レベルとを基に部品係数テーブル144を用いて複数の故障度数を抽出する。具体的には、以下のようになる。例えば、図8に示したように、診断手法が「a」→「c」→「d」と続く場合、部品ID「A」に対して、診断ID「a」について故障度数fp(−1)=0.33が抽出される。また、診断ID「c」について故障度数fp(−1)=0.5が抽出される。同様に、部品ID「B」に対して、診断ID「a」について故障度数fp(−1)=0.33が抽出される。また、診断ID「c」について故障度数fp(−1)=0.5が抽出される。また、診断ID「d」について故障度数fp(0)=−1が抽出される。同様に、部品ID「C」に対して、診断ID「a」について故障度数fp(−1)=0.33が抽出される。また、診断ID「d」について故障度数fp(0)=−1が抽出される。
S224において、累積加算演算工程として、累積加算部130(演算部)は、抽出された複数の部品IDのそれぞれに対して、抽出された複数の故障度数の累積加算値を演算する。そして、累積加算部130は、演算結果に基づいて結果リスト149を作成し、結果リスト149を磁気ディスク装置148に格納する。
図10は、実施の形態1における結果リストの一例を示す図である。
結果リスト149には、部品IDとその部品の故障度数の累積加算値とが累積加算値の大きい順に並べられる。例えば、図8に示したように、診断手法が「a」→「c」→「d」と続く場合、部品ID「A」の累積加算値は0.83、部品ID「B」の累積加算値は−0.17、部品ID「C」の累積加算値は−0.67となる。よって、部品IDがA,B,Cの順でリスト化されている。上述したように、その部品が異常である可能性が高いほど故障度数が「+1」に近づき、正常である可能性が高いほど故障度数が「−1」に近づくように設定されているので累積加算値の大きい部品ほど異常である可能性が高いことが判断できる。結果リスト149に記載された情報が故障部品候補情報となる。
S226において、出力工程として、調査ツール制御部132は、抽出部124によって抽出された複数の部品IDと各部品IDに対応する故障度数の累積加算値とが定義された結果リスト149を制御計算機162及びI/F回路164(出力部)を介してユーザ側端末に出力する。
以上により、ユーザは、診断結果に関連付けされた複数の診断手法を順に試した結果に基づく部品毎の評価量の累積加算値を得ることができる。そして、ユーザは、累積加算値の大きい部品ほど異常である可能性が高いことが判断できる。このように、システム化することで客観的な評価を可能とすることができる。そのため、従来のような経験に頼ることなく故障部品調査を行なうことができる。その結果、故障箇所の検討や故障状況の問い合わせ等の時間が削減され、より短時間での調査を可能とすることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、診断ツリーテーブル142の終端までについての診断を実行したが、実施の形態2では、さらに、故障部品候補の精度を高める方法について説明する。
図11は、実施の形態2における故障部品候補情報の作成方法の要部工程を示すフローチャート図である。図11において、追加診断ID抽出工程(S214)〜判定工程(S220)が追加された点以外は、図5と同様である。また、装置構成も図1及び図4と同様である。そして、測定処理工程(S102)から関連部品抽出工程(S212)までは、実施の形態1と同様である。
S214において、追加診断ID抽出工程として、抽出部128(第3の抽出部)は、抽出部124によって抽出された複数の部品IDを基に、部品係数テーブル144を用いて、抽出部122によって抽出されなかった診断ID(第2の診断手法の識別子)を抽出する。例えば、図8に示す例で説明すると部品A,B,Cがいずれか診断IDの関連部品として抽出されている。そのため、部品ID「A」をキーとして、部品係数テーブル144を用いて、抽出部122によって抽出された診断ID「a」「c」以外の診断IDを抽出する。同様に、部品ID「B」をキーとして、部品係数テーブル144を用いて、抽出部122によって抽出された診断ID「a」「c」「d」以外の診断IDを抽出する。同様に、部品ID「C」をキーとして、部品係数テーブル144を用いて、抽出部122によって抽出された診断ID「a」「d」以外の診断IDを抽出する。
図12は、実施の形態2における診断手法と診断手法に関連する部品との一例を示す図である。図12では、部品ID「A」をキーとして抽出した場合の一例について示している。部品ID「A」は、診断ID「a」「c」以外に、例えば、図12に示すように診断ID「f」「h」の関連部品となっている。
図13は、実施の形態2における診断手法と診断手法に関連する部品との一例を示す図である。図13では、部品ID「C」をキーとして抽出した場合の一例について示している。部品ID「C」は、診断ID「a」「d」以外に、例えば、図12に示すように診断ID「j」「k」の関連部品となっている。
なお、ここでは、部品ID「B」をキーとして抽出した場合に診断ID「a」「c」「d」以外には何も抽出されなかったものとする。抽出結果であるこれらの追加診断ID「f」「h」「j」「k」は、調査ツール制御部132に送信される。また、これらの追加診断ID「f」「h」「j」「k」は、例えば、上述した診断リストに格納されると好適である。
S216において、追加測定処理工程として、調査ツール制御部132は、受信した追加診断IDの1つと共に追加測定指示を測定ツール制御部134に送信する。測定ツール制御部134は、受信した追加診断IDの1つ、例えば、診断ID「f」の診断手法をまだ実行していない場合、受信した診断IDの診断手法を実行するための測定ツール112に対して、その診断を行なうための動作測定を行なわせる。そして、測定ツール制御部134は、測定結果を測定ツール112から受信する。測定ツール制御部134は、受信した測定結果を調査ツール制御部132に送信する。ここでは、例えば、診断ID「f」に対応する診断手法の測定結果を送信する。
S218において、診断処理工程として、調査ツール制御部132は、診断処理部146に受信した追加診断IDの測定結果を送信する。そして、診断処理部146は、受信した測定結果に基づいて、対応する機能が正常に動作しているかどうかを対応する診断手法に従って診断する。診断処理部146は、追加した診断手法の診断結果を調査ツール制御部132に送信する。調査ツール制御部132は、追加診断IDとその診断結果を診断リストに格納すると共に、故障部品候補情報生成部120に追加診断IDとその診断結果を送信する。診断リストは、正常と異常とが混在したリストでも良いし、正常診断リストと異常診断リストに分けて格納しても好適である。
S220において、判定工程として、調査ツール制御部132は、抽出部128が抽出したすべての追加診断IDに対する診断処理が実行されたかどうかを判定し、まだ、残っている場合にはS214に戻る。このように、すべての追加診断IDに対する診断処理が実行されるまで、S216からS220を繰り返す。そして、すべて実行した場合にはS222に進む。例えば、図12に示すように、診断ID「f」の診断レベルは「0」、診断ID「h」の診断レベルは「−1」となる。また、例えば、図13に示すように、診断ID「j」の診断レベルは「−1」、診断ID「k」の診断レベルは「−1」となる。
S222において、部品評価量抽出工程として、抽出部126は、抽出部124によって抽出された複数の部品IDのそれぞれに対して、抽出されたすべての診断IDと抽出されたすべての診断手法を用いて対象となる機能を診断した各診断レベルとを基に部品係数テーブル144を用いて複数の故障度数を抽出する。具体的には、以下のようになる。例えば、図8に示したように、診断手法が「a」→「c」→「d」と続く場合、部品ID「A」に対して、診断ID「a」について故障度数fp(−1)=0.33が抽出される。また、診断ID「c」について故障度数fp(−1)=0.5が抽出される。同様に、部品ID「B」に対して、診断ID「a」について故障度数fp(−1)=0.33が抽出される。また、診断ID「c」について故障度数fp(−1)=0.5が抽出される。また、診断ID「d」について故障度数fp(0)=−1が抽出される。同様に、部品ID「C」に対して、診断ID「a」について故障度数fp(−1)=0.33が抽出される。また、診断ID「d」について故障度数fp(0)=−1が抽出される。
そして、実施の形態2においては、さらに、抽出部126が、抽出部124によって抽出された抽出された複数の部品IDのそれぞれに対して、すべての追加された診断ID(第2の診断手法の識別子)とすべての追加された診断手法(第2の診断手法)の各診断レベルとを基に、部品係数テーブル144を用いて該当する故障度数(第2の評価量)を抽出する。具体的には、以下のようになる。例えば、図12及び図13に示したように、追加された診断ID「f」「h」「j」「k」が存在する場合、部品ID「A」に対して、診断ID「f」について故障度数fp(0)=−1が抽出される。また、診断ID「h」について故障度数fp(−1)=0.33が抽出される。同様に、部品ID「C」に対して、診断ID「j」について故障度数fp(−1)=0.5が抽出される。また、診断ID「k」について故障度数fp(−1)=0.5が抽出される。
S224において、累積加算演算工程として、累積加算部130は、抽出された複数の部品IDのそれぞれに対して、抽出された複数の故障度数の累積加算値を演算する。そして、累積加算部130は、演算結果に基づいて結果リスト149を作成し、結果リスト149を磁気ディスク装置148に格納する。すなわち、部品ID「A」に対して、実施の形態1で求めた累積加算値にさらに診断ID「f」「h」での故障度数を累積加算する。同様に、部品ID「C」に対して、実施の形態1で求めた累積加算値にさらに診断ID「j」「k」での故障度数を累積加算する。
図14は、実施の形態2における結果リストの一例を示す図である。
結果リスト149には、部品IDとその部品の故障度数の累積加算値とが累積加算値の大きい順に並べられる。例えば、図8に示したように、診断手法が「a」→「c」→「d」と続き、そして、診断手法「f」「h」「j」「k」が追加された場合、部品ID「A」の累積加算値は0.16、部品ID「B」の累積加算値は−0.17、部品ID「C」の累積加算値は0.33となる。よって、部品IDが今度はC,A,Bの順でリスト化されることになる。上述したように、その部品が異常である可能性が高いほど故障度数が「+1」に近づき、正常である可能性が高いほど故障度数が「−1」に近づくように設定されているので累積加算値の大きい部品ほど異常である可能性が高いことが判断できる。結果リスト149に記載された情報が故障部品候補情報となる。
S226において、出力工程として、調査ツール制御部132は、抽出部124によって抽出された複数の部品IDと各部品IDに対応する故障度数の累積加算値とが定義された結果リスト149を制御計算機162及びI/F回路164(出力部)を介してユーザ側端末に出力する。
以上により、ユーザは、診断結果に関連付けされた複数の診断手法を順に試した結果だけではなく、さらに、各部品IDをキーとして抽出された残りの診断手法も試した上での部品毎の評価量の累積加算値を得ることができる。そして、ユーザは、累積加算値の大きい部品ほど異常である可能性が高いことが判断できる。このように、抽出されずに診断漏れとなってしまう診断手法を無くすことで実施の形態1よりもさらに高精度な評価を可能とすることができる。また、実施の形態2の例では、診断処理により出力された結果に低い信頼性のものが含まれても候補部品を抽出することが可能になる。例えば、本例では診断手法「d」「f」が誤検出(異常を正常と診断)していても、部品A,Cに故障というような判断ができる数値(上位2個になっている)を算出していることが分かる。
なお、上述した各実施の形態において、調査ツール制御部132は、結果リスト149とその部品の実際の故障状況をI/F回路164を介して図示しないセンタシステムに送付するように構成すると好適である。そして、センタシステムは、他の描画装置からも同様に結果リスト149とその部品の実際の故障状況を入手することで、実際の故障状況を広く把握することができる。その上で、統計量の母数を大きくして診断成功率α、各部品の部品補正量β(i)及び誤検出率γを再計算する。そして、再計算された各パラメータが各描画装置100に送信され、各描画装置100内のパラメータを更新するようにするとより精度を向上させることができる。
以上の説明において、「〜部」或いは「〜工程」と記載したものの処理内容或いは動作内容は、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。或いは、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、ファームウェアとの組合せでも構わない。また、プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録される。例えば、磁気ディスク装置140に記録される。
また、コンピュータとなる故障部品候補情報生成部120或いは制御計算機162は、さらに、図示していないバスを介して、記憶装置の一例となるRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM、磁気ディスク(HD)装置、入力手段の一例となるキーボード(K/B)、マウス、出力手段の一例となるモニタ、プリンタ、或いは、入力出力手段の一例となる外部インターフェース(I/F)、FD、DVD、CD等に接続されていても構わない。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画方法及び装置は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における電子ビームを安定して出力する機能について説明するための概念図である。 実施の形態1における電子ビームを所定の位置へ移動する機能について説明するための概念図である。 実施の形態1における故障部品候補情報の作成方法を具現化するための構成概念図である。 実施の形態1における故障部品候補情報の作成方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における診断ツリーの一例を示す概念図である。 実施の形態1における診断ツリーテーブルの一例を示す概念図である。 実施の形態1における診断手法と診断手法に関連する部品との一例を示す図である。 実施の形態1における部品係数テーブルの一例を示す概念図である。 実施の形態1における結果リストの一例を示す図である。 実施の形態2における故障部品候補情報の作成方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態2における診断手法と診断手法に関連する部品との一例を示す図である。 実施の形態2における診断手法と診断手法に関連する部品との一例を示す図である。 実施の形態2における結果リストの一例を示す図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
符号の説明
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
107 真空ポンプ
109,140,148 磁気ディスク装置
110 制御回路
112 測定ツール
114 高圧電源回路
116 アンプ回路
117 データ生成回路
118 ステージ位置測定回路
120 故障部品候補情報生成部
121 メモリ
122,124,126,128 抽出部
130 累積加算部
132 調査ツール制御部
134 測定ツール制御部
142 診断ツリーテーブル
144 部品係数テーブル
146 診断処理部
149 結果リスト
150 描画部
160 制御部
162 制御計算機
163 モニタ
164 I/F回路
170 バス
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
204 投影レンズ
205,208 偏向器
206,420 第2のアパーチャ
207 対物レンズ
220 カソード
222 エミッタ
224 ウェネルト電極
330 電子線
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (5)

  1. 診断結果に基づいて少なくとも一部が関連付けされた複数の診断手法の識別子を記憶する第1のデータベースと、
    前記複数の診断手法の識別子と前記複数の診断手法の各診断結果を示す識別子と前記複数の診断手法に関連する部品の識別子と前記部品の評価量とを対応させて記憶する第2のデータベースと、
    第n番目の診断手法の識別子と、荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する描画装置の所定の機能を前記第n番目の診断手法を用いて診断した第n番目の診断結果とを入力し、前記第n番目の診断手法の識別子と前記第n番目の診断結果とを基に前記第1のデータベースを用いて関連付けされた第n+1番目の診断手法の識別子を抽出する第1の抽出部と、
    前記第1の抽出部によって抽出されたすべての診断手法の識別子を基に、前記第2のデータベースを用いて、抽出されたすべての診断手法の少なくとも1つの診断手法に関連する複数の部品の識別子を抽出する第2の抽出部と、
    抽出された前記複数の部品の識別子のそれぞれに対して、抽出されたすべての診断手法の識別子と抽出されたすべての診断手法を用いて前記所定の機能を診断した各診断結果を示す識別子とを基に前記第2のデータベースを用いて抽出される複数の評価量の累積加算値を演算する演算部と、
    前記第2の抽出部によって抽出された前記複数の部品の識別子と各部品の識別子に対応する評価量の累積加算値とを出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記荷電粒子ビーム描画装置は、さらに、抽出された前記複数の部品の識別子を基に、前記第2のデータベースを用いて、前記第1の抽出部によって抽出されなかった第2の診断手法の識別子を抽出する第3の抽出部を備え、
    前記演算部は、抽出された前記複数の部品の識別子のそれぞれに対して、すべての前記第2の診断手法の識別子とすべての前記第2の診断手法の各診断結果を示す識別子とを基に、前記第2のデータベースを用いて該当する第2の評価量を抽出し、前記第2の評価量を前記累積加算値にさらに累積加算することを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記評価量として、部品の故障の度合いを示す故障度数を用いることを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 前記荷電粒子ビーム描画装置は、さらに、前記第1の抽出部によって抽出されたすべての診断手法の識別子が示す診断手法を用いて前記所定の機能を診断する診断処理部を備えたことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 第n番目の診断手法の識別子と、荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する描画装置の所定の機能を前記第n番目の診断手法を用いて診断した第n番目の診断結果とを入力し、前記第n番目の診断手法の識別子と前記第n番目の診断結果とを基に、診断結果に基づいて少なくとも一部が関連付けされた複数の診断手法の識別子を記憶する第1のデータベースを用いて関連付けされた第n+1番目の診断手法の識別子を抽出する第1から第nの診断手法抽出工程と、
    抽出されたすべての診断手法の識別子を基に、前記複数の診断手法の識別子と前記複数の診断手法の各診断結果を示す識別子と前記複数の診断手法に関連する部品の識別子と前記部品の評価量とを対応させて記憶する第2のデータベースを用いて、抽出されたすべての診断手法の少なくとも1つの診断手法に関連する複数の部品の識別子を抽出する部品抽出工程と、
    抽出された前記複数の部品の識別子のそれぞれに対して、抽出されたすべての診断手法の識別子と抽出されたすべての診断手法の各診断結果を示す識別子とを基に、前記第2のデータベースを用いて該当する複数の評価量を抽出する評価量抽出工程と、
    抽出された部品毎に、前記複数の評価量の累積加算値を演算する演算工程と、
    抽出された前記複数の部品の識別子と各部品の識別子に対応する評価量の累積加算値とを出力する出力工程と、
    を備えたことを特徴とする描画装置の故障部品候補情報の作成方法。
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