JP2009047145A - 車両 - Google Patents

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岳彦 須藤
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信治 高橋
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Abstract

【課題】上流インジェクタから噴霧された燃料が可動ファンネルの内壁面に付着することによって燃料が液垂れを起こすのを抑制しながら、吸気効率の低下を抑制することが可能な車両を提供する。
【解決手段】この自動二輪車(車両)1は、空気をエンジン14の吸気ポート17aに導く固定ファンネル36と、開口36aに向かって上下に移動可能に配置され、固定ファンネル36と共に空気を導く可動ファンネル37と、流入する空気の導入口であるエアフィルタ28を含むクリーナボックス24と、固定ファンネル36の中心線L1に対してエアフィルタ28とは反対側に配置され、可動ファンネル37に向かって燃料を噴霧する上流インジェクタ39とを備え、可動ファンネル37は、移動軌跡において上流インジェクタ39からの燃料噴霧の少なくとも主流部分が内壁面に付着しないように構成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両に関し、特に、空気をエンジンの吸気ポートに導くためのファンネルと燃料を噴霧するためのインジェクタとを備えた車両に関する。
従来、空気をエンジンの吸気ポートに導くためのファンネルと、燃料を噴霧するためのインジェクタとを備えた自動二輪車(車両)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、エンジンに空気を導くための空気の導入元であるエアフィルタを含むエアクリーナと、エアクリーナ内に固定される第1ファンネル(固定ファンネル)と、第1ファンネルの上側に配置される第2ファンネルと、第2ファンネルの上方に設けられ、第2ファンネルに向かって燃料を噴霧する上流インジェクタとを備える自動二輪車が開示されている。この自動二輪車では、第1ファンネルと第2ファンネルと上流インジェクタとの幅方向の中心線は一致するように構成されている。これにより、上流インジェクタから噴霧された燃料が第2ファンネルの内壁面に付着して液垂れを起こすのを抑制することが可能である。
特開2006−132371号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の自動二輪車では、第1ファンネルおよび第2ファンネルと上流インジェクタとの幅方向の中心線が一致するように構成されているので、上流インジェクタは、第2ファンネルの上方で、かつ、第1ファンネルおよび第2ファンネルの幅方向の中心線の延長線上に配置される。このため、エアフィルタを通過して第2ファンネルに流入する空気の流れが第2ファンネルの中心線上の上方に位置する上流インジェクタにより阻害されやすいという不都合がある。その結果、第2ファンネルに流入する空気の流動抵抗が大きくなるため、吸気効率が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、上流インジェクタから噴霧された燃料が可動ファンネルの内壁面に付着することによって燃料が液垂れを起こすのを抑制しながら、吸気効率の低下を抑制することが可能な車両を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による車両は、吸気ポートを有するエンジンと、空気をエンジンの吸気ポートに導く固定ファンネルと、固定ファンネルの吸気口に向かって上下に移動可能に配置され、固定ファンネルと共に空気をエンジンの吸気ポートに導く可動ファンネルと、可動ファンネルに流入する空気の導入口を含む空気導入部と、固定ファンネルの中心線に対して、空気導入部の導入口とは反対側に配置され、可動ファンネルに向かって燃料を噴霧する第1インジェクタとを備え、可動ファンネルは、上下に移動する移動軌跡において第1インジェクタからの燃料噴霧の流れの少なくとも主流部分が可動ファンネルの内壁面に付着しないように構成されている。
この一の局面による車両では、上記のように、固定ファンネルの中心線に対して、可動ファンネルに流入する空気の導入元とは反対側に上流インジェクタとしての第1インジェクタを配置することによって、エアフィルタなどの空気の導入口から可動ファンネルに流入する空気経路において流動抵抗を生じさせやすい第1インジェクタを空気の導入口から遠い位置に配置することができる。これにより、可動ファンネルに流入する空気の流動抵抗が大きくなるのを抑制することができるので、吸気効率が低下するのを抑制することができる。また、可動ファンネルを上下に移動する移動軌跡において、第1インジェクタからの燃料噴霧の流れの少なくとも主流部分が可動ファンネルの内壁面に付着しないように構成することによって、第1インジェクタから噴霧された燃料を、可動ファンネルの内壁面で液垂れを起こさせずに可動ファンネルを通過させることができる。これにより、可動ファンネルの内壁面に燃料が付着することに起因する、可動ファンネルの内壁面での燃料の液垂れを抑制することができる。これらの結果、第1インジェクタから噴霧された燃料が可動ファンネルの内壁面に付着することによって燃料が液垂れを起こすことを抑制しながら、吸気効率の低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。図2〜図20は、図1に示した一実施形態による自動二輪車のファンネルの構造を詳細に説明するための図である。また、図21は、図1に示した一実施形態による自動二輪車のECU周辺の構成を説明するための図である。なお、本実施形態では、本発明の車両の一例として、自動二輪車について説明する。図中、FWDは、自動二輪車の走行方向の前方を示している。まず、図1〜図21を参照して、本実施形態による自動二輪車1の構成について説明する。
本実施形態による自動二輪車1の構造としては、図1に示すように、ヘッドパイプ2に、メインフレーム3の前端部が接続されている。このメインフレーム3は、図2に示すように、車体の前方方向(矢印FWD方向)に対して左右に分岐して延びるように配置されている。また、メインフレーム3には、後述するクリーナボックス24に空気を導入するための空気導入通路4が設けられている。また、メインフレーム3は、図1に示すように、後ろ側の下方向に延びるように形成されている。また、メインフレーム3には、後ろ側の上方向に延びるシートレール5が接続されている。また、ヘッドパイプ2には、ハンドル6が回動可能に取り付けられている。また、ハンドル6の下方側には、フロントフォーク7が取り付けられている。フロントフォーク7の下端部には、前輪8が回転可能に取り付けられている。
また、メインフレーム3の後端部には、ピボット軸9を介して、スイングアーム10の前端部が取り付けられている。スイングアーム10の後端部には、後輪11が回転可能に取り付けられている。また、メインフレーム3の上方側には、燃料タンク12が配置されているとともに、シートレール5の上方側には、シート13が配置されている。また、メインフレーム3の下方側には、エンジン14が搭載されている。
エンジン14は、図3に示すように、ピストン15と、シリンダ(気筒)16と、シリンダヘッド17と、スロットルボディ18とを含んでいる。ピストン15は、シリンダ16の内部に摺動可能に嵌め込まれているとともに、シリンダヘッド17は、シリンダ16の一方の開口を塞ぐように配置されている。また、シリンダヘッド17には、吸気ポート17aおよび排気ポート17bが形成されている。吸気ポート17aは、空気と燃料とを含む混合気をシリンダ16の燃焼室16aに供給するために設けられている。また、排気ポート17bは、燃焼後の残留ガスをシリンダ16の燃焼室16aから排出するために設けられている。また、吸気ポート17aおよび排気ポート17bには、それぞれ、吸気バルブ19aおよび排気バルブ19bが配置されている。スロットルボディ18は、吸気ポート17aの開口に取り付けられている。また、スロットルボディ18には、吸気ポート17aに燃料を噴射するための下流インジェクタ20が取り付けられている。なお、下流インジェクタ20は、本発明の「第2インジェクタ」の一例である。また、排気ポート17bの開口には、排気管21が取り付けられているとともに、その排気管21には、マフラー22(図1参照)が接続されている。なお、図3には、シリンダ16を1つのみ図示しているが、実際には、4つのシリンダ16が車体の幅方向に所定の間隔を隔てて配置されている。すなわち、本実施形態による自動二輪車1のエンジン14は、直列4気筒型のエンジンである。
また、図1に示すように、車体の前方側を覆うように、アッパーカウル23aおよびロアーカウル23bを含むフロントカウル23が設けられている。また、図1および図2に示すように、左右に分岐されたメインフレーム3間には、空気導入通路4からの空気が供給されるクリーナボックス24が配置されている。このクリーナボックス24は、図3に示すように、エンジン14のスロットルボディ18の吸気側に配置されているとともに、上側ボックス部25および下側ボックス部26により構成されている。また、クリーナボックス24内には、空気導入通路4からスポンジ部材27を介して供給される空気を浄化するためのエアフィルタ28が配置されている。なお、クリーナボックス24は、本発明の「空気導入部」の一例であり、エアフィルタ28は、本発明の「導入口」の一例である。
また、エアフィルタ28は、図2および図3に示すように、樹脂製の本体部29、フィルタエレメント30(図3参照)、消炎ネット31およびカバー部32により構成されている。エアフィルタ28の本体部29の縁部には、図4に示すように、凸部29aが全周にわたって一体的に形成されている。また、下側ボックス部26には、エアフィルタ28の凸部29aに対応するように、凹部26aが一体的に形成されている。また、下側ボックス部26の凹部26aと、本体部29の凸部29aとの間には、ゴム製のシール部材33が配置されている。また、エアフィルタ28は、クリーナボックス24の上側ボックス部25および下側ボックス部26に挟まれた状態で固定されている。また、エアフィルタ28の本体部29には、図2および図3に示すように、後述するねじ63(図2参照)が上側に抜け出るのを抑制するための抜け止め部29bが一体的に形成されている。
また、下側ボックス部26の縁部には、図2および図4に示すように、凸部26bが全周に渡って一体的に形成されている。また、上側ボックス部25には、図4に示すように、下側ボックス部26の凸部26bが挿入される凹部25aが一体的に形成されている。また、上側ボックス部25の凹部25aと下側ボックス部26の凸部26bとの間には、ゴム製のシール部材34が配置されている。また、下側ボックス部26の前部の2つの固定部26cは、図2に示すように、固定金具35を介して、接続部材60および61によりメインフレーム3に固定されている。
ここで、本実施形態では、図3および図5に示すように、クリーナボックス24(図3参照)内には、エンジン14(図3参照)の上流側で、かつ、エアフィルタ28(図3参照)の下流側(クリーンサイド)に配置される固定ファンネル36と、可動ファンネル37と、ファンネル移動機構部38とが設けられている。固定ファンネル36および可動ファンネル37は、図2および図3に示すように、エンジン14の各シリンダ16毎に1つずつ設けられている。また、固定ファンネル36は、クリーナボックス24の下側ボックス部26に対して固定されているとともに、クリーナボックス24内の浄化された空気を吸気ポート17aに導く機能を有する。また、可動ファンネル37は、固定ファンネル36の吸気側(上流側)に配置されているとともに、固定ファンネル36と共にクリーナボックス24内の浄化された空気を吸気ポート17aに導く機能を有する。
また、図5〜図10に示すように、可動ファンネル37は、固定ファンネル36側の開口37a(図6および図7参照)が固定ファンネル36の吸気側の開口36a(図6および図7参照)に対して離間される離間位置X(図5〜図7の状態)と、可動ファンネル37の開口37a(図9および図10参照)が固定ファンネル36の開口36a(図9および図10参照)に対して当接される当接位置Y(図8〜図10の状態)との間を移動可能に構成されている。また、本実施形態による可動ファンネル37の固定ファンネル36側の開口37aは、後述するシール部材43の第2シール部43cに設けられている。なお、開口36aは、本発明の「吸気口」の一例である。
また、図5に示すように、可動ファンネル37が離間位置X(図6および図7の状態)に移動されている場合は、クリーナボックス24(図3参照)からシリンダ16(図3参照)に接続される吸気管は、固定ファンネル36と、スロットルボディ18(図3参照)と、吸気ポート17a(図3参照)とによって構成される。その一方、図8に示すように、可動ファンネル37が当接位置Y(図9および図10の状態)に移動されている場合は、クリーナボックス24(図3参照)からシリンダ16(図3参照)に接続される吸気管は、可動ファンネル37と、固定ファンネル36と、スロットルボディ18(図3参照)と、吸気ポート17a(図3参照)とによって構成される。また、ファンネル移動機構部38(後述する上側リンクレバー46および下側リンクレバー47)は、可動ファンネル37を固定ファンネル36の空気を導く方向に沿って離間位置Xと当接位置Yとの間を移動可能に支持する機能を有する。
また、本実施形態では、図3に示すように、クリーナボックス24の上側ボックス部25の上部には、図4に示すように、上流インジェクタ39が取り付けられている。この上流インジェクタ39は、エンジン14(図3参照)が高速回転した状態で、下流インジェクタ20(図3参照)と共に吸気ポート17a(図3参照)に燃料噴射部39aから燃料を噴射するために設けられている。この点に関しては、後に説明する。また、上流インジェクタ39は、固定ファンネル36の吸気側の開口36aを指向するように、可動ファンネル37の上側に配置されている。なお、上流インジェクタ39は、本発明の「第1インジェクタ」の一例である。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、上流インジェクタ39は、固定ファンネル36の中心線L1に対して、空気の導入元であるエアフィルタ28側とは反対側に配置されている。また、上流インジェクタ39の中心線L2は、固定ファンネル36の中心線L1に対してエアフィルタ28側に約5°〜約10°傾斜するように配置されている。また、固定ファンネル36の中心線L1と、上流インジェクタ39の中心線L2との交点Pは、固定ファンネル36の開口36aの上端面よりも下側になるように構成されている。
また、本実施形態では、図3に示すように、上流インジェクタ39は、約15°の静的噴霧角で燃料を噴霧するように構成されている。なお、噴霧角(静的噴霧角)とは、静的な状態(空気の流れがない状態)で噴射された燃料のうち約90%以上の燃料が噴霧される角度である。
また、固定ファンネル36は、図2および図5に示すように、隣接する2つの固定ファンネル36が接続部36bを介して一体的に形成された構造を有する。すなわち、本実施形態では、隣接する2つの固定ファンネル36が一体化された部品40が2つ設けられている。また、2つの固定ファンネル36が一体化された部品40には、図11に示すように、ねじ62(図12参照)が挿入されるねじ挿入穴36cが3つずつ設けられている。そして、図12に示すように、固定ファンネル36(部品40)は、ねじ挿入穴36cに挿入されたねじ62により、クリーナボックス24(下側ボックス部26)と共にスロットルボディ18に取り付けられている。なお、ねじ62は、また、クリーナボックス24の下側ボックス部26にも、ねじ62が挿入されるねじ挿入穴36cが設けられている。また、固定ファンネル36(部品40)のねじ挿入穴36cの内側面には、係合部36dが設けられている。これにより、図13に示すように、ねじ62をスロットルボディ18に取り付ける前の状態においても、ねじ62の頭部62aを係合部36dに係合させることが可能であるので、ねじ62がねじ挿入穴36cから上側に抜けるのを抑制することが可能である。
また、図5に示すように、2つの固定ファンネル36が一体化された部品40には、それぞれ、支柱36eが一体的に設けられている。これら支柱36eには、図11に示すように、後述する回動軸44の端部を回動可能に支持するための回動軸支持穴36fが形成されている。また、支柱36eの回動軸支持穴36fの下方には、後述する回動軸45の端部を回動可能に支持するための回動軸支持穴36gが形成されている。
また、図5に示すように、2つの部品40の支柱36eには、固定穴36hがそれぞれ設けられている。また、2つの部品40の支柱36eの固定穴36hは、図11に示すように、ねじ63により下側ボックス部26(図2参照)にねじ止めされている。また、2つの支柱36eの前部には、図5に示すように、それぞれ、可動ファンネル37の固定ファンネル36側の開口37aが固定ファンネル36の吸気側の開口36aに対して離間される離間位置X(図5の状態)に位置する場合に、後述するストッパ47cが当接される規制部36i(図7および図10参照)が設けられている。これら規制部36iは、図7および図10に示すように、それぞれ、支柱36eの前部から後側に向かって凹状に形成されている。
また、固定ファンネル36の吸気側の開口36aには、図2および図5に示すように、それぞれ、空気を導く方向から視て、固定ファンネル36の半径方向の外側に広がるように形成された吸入部36jが形成されている。これら固定ファンネル36の吸入部36jは、それぞれ、開口36aに沿う環状で、かつ、上方に突出する凸状に形成されている。これにより、可動ファンネル37の固定ファンネル36側の開口37a(図6および図7参照)が固定ファンネル36の吸気側の開口36a(図6および図7参照)に対して離間される離間位置X(図5の状態)に位置する場合に、空気を、吸入部36jに沿って固定ファンネル36に流入させることが可能となる。
また、可動ファンネル37は、図11および図14に示すように、隣接する2つの可動ファンネル37が上下一対の支持軸37bおよび37c(図14参照)を介して一体的に形成された構造を有する。すなわち、本実施形態では、隣接する2つの可動ファンネル37が一体化された部品41を2つ含んでいる。また、一対の支持軸37bおよび37cは、部品41の2つの可動ファンネル37間に配置されている。また、上下一対の支持軸37bおよび37cは、それぞれ、後述する上側リンクレバー46の嵌込部46aおよび下側リンクレバー47の嵌込部47aを回動可能に支持するように構成されている。また、支持軸37bおよび37cには、それぞれ、図14に示すように、径小部37dが形成されている。
また、可動ファンネル37(部品41)の支持軸37bおよび37cの径小部37dには、それぞれ、図7に示すように、割りブッシュ42aが装着されている。この割りブッシュ42aは、後述する上側リンクレバー46を支持軸37bに対してスムーズに回動させる機能を有するとともに、下側リンクレバー47を支持軸37cに対してスムーズに回動させる機能を有する。また、割りブッシュ42bは、図9および図11に示すように、2つの可動ファンネル37が一体化された部品41間に位置する支持軸37eの径小部37fに装着されている。なお、2つの可動ファンネル37が一体化された部品41間に位置する割りブッシュ42bは、2つの支持軸37eの径小部37fを跨ぐように1つだけ装着されている。
また、可動ファンネル37の吸気側の開口37gには、図11に示すように、それぞれ、空気を導く方向から視て、可動ファンネル37の半径方向の外側に広がるように形成された吸入部37hが形成されている。これら可動ファンネル37の吸入部37hは、それぞれ、上方に突出する凸状に形成されている。また、各吸入部37hの車幅方向の端部は、それぞれ、走行方向(矢印FWD方向)に沿った直線状に形成されている。また、各吸入部37hの走行方向(矢印FWD方向)とは反対側のねじ挿入穴36cの上方部分は、それぞれ、ねじ62を固定ファンネル36のねじ挿入穴36cに配置しやすい切欠き形状に形成されている。
また、図5および図8に示すように、各可動ファンネル37の固定ファンネル36側の下端部には、ゴム製のシール部材43が装着されている。このシール部材43には、図14に示すように、4つの係合穴43aが設けられており、これら係合穴43aには、可動ファンネル37の4つの凸部37iが係合されている。これにより、シール部材43が可動ファンネル37の下端部から下側に抜け落ちるのを抑制することが可能である。また、シール部材43には、図15に示すように、側方に延びる第1シール部43bと、下方に延びる第2シール部43cとが形成されている。そして、可動ファンネル37が、離間位置X(図15の状態)から当接位置Y(図16の状態)に移動した場合に、第1シール部43bが固定ファンネル36に当接して可動ファンネル37と固定ファンネル36との隙間を塞ぐとともに、第1シール部43bが上側に弾性変形することにより、第2シール部43cも固定ファンネル36に当接して可動ファンネル37と固定ファンネル36との隙間を塞ぐように構成されている。すなわち、シール部材43は、2重のシール構造を有するように構成されている。なお、上記したように、本実施形態による可動ファンネル37の固定ファンネル36の吸気側の開口37aは、シール部材43の第2シール部43cに設けられている。
また、本実施形態では、図7および図10に示すように、ファンネル移動機構部38は、後述する上側リンクレバー46および下側リンクレバー47を用いて、可動ファンネル37を、固定ファンネル36の空気を導く方向に沿って移動可能に支持している。具体的には、上側リンクレバー46および下側リンクレバー47は、可動ファンネル37を、離間位置X(図6および図7の状態)と、当接位置Y(図9および図10の状態)との間で移動可能に構成されている。
ファンネル移動機構部38の具体的な構造としては、図5および図11に示すように、固定ファンネル36(部品40)に設けられた支柱36eの上側の回動軸支持穴36f(図11参照)に、回動軸44の端部が回動可能に支持されている。また、支柱36eの下側の回動軸支持穴36g(図11参照)には、回動軸45の端部が回動可能に支持されている。また、回動軸44の一方および他方の端部には、図11に示すように、段差部44aが設けられているとともに、その段差部44aが支柱36eの上側の回動軸支持穴36fの開口端部に図示しないブッシュを介して当接している。また、回動軸45の一方および他方の端部には、段差部45aが設けられているとともに、その段差部45aが支柱36eの下側の回動軸支持穴36gの開口端部に図示しないブッシュを介して当接している。このため、回動軸44および回動軸45は、軸方向への移動が規制されている。
また、本実施形態では、空気を導く方向から視て、上側の回動軸44の方が、下側の回動軸45よりも可動ファンネル37の中心軸から離れた位置に配置されている。つまり、上側の回動軸44は、下側の回動軸45よりも進行方向(矢印FWD方向)側に配置されている。また、回動軸44は、図10に示すように、可動ファンネル37が当接位置Yに位置している場合に、可動ファンネル37の吸気側の開口37g(吸入部37h)の端面を基準として上側(固定ファンネル36が配置されている側とは反対側)に配置されている。つまり、回動軸44は、可動ファンネル37が当接位置Yに位置している場合に、可動ファンネル37の上端よりも上側になるように構成されている。
また、図11に示すように、上側の回動軸44の一方および他方の端部側には、それぞれ、樹脂製の上側リンクレバー46が上側の回動軸44と共に回動するように取り付けられている。具体的には、上側の回動軸44の上側リンクレバー46が取り付けられる部分(後述する回動軸挿入穴46bに対応する部分)には、ローレット加工が施されており、上側の回動軸44および上側リンクレバー46は、一体成形されている。また、下側の回動軸45の一方および他方の端部側には、それぞれ、樹脂製の下側リンクレバー47が下側の回動軸45と共に回動するように取り付けられている。また、下側の回動軸45および下側リンクレバー47も、上側の回動軸44および上側リンクレバー46と同様に、一体成形されている。なお、上側リンクレバー46は、本発明の「第1アーム」の一例であり、下側リンクレバー47は、本発明の「第2アーム」の一例である。
また、本実施形態では、上側リンクレバー46および下側リンクレバー47は、図10に示すように、それぞれ、互いに異なる回動半径R1およびR2を有するように構成されている。
具体的には、上側リンクレバー46は、図10および17に示すように、嵌込部46aと、回動軸挿入穴46bとを有する。上側リンクレバー46の嵌込部46aには、図10および図18に示すように、可動ファンネル37の上側の支持軸37b(径小部37d)が割りブッシュ42aを介して嵌め込まれている。また、上側リンクレバー46は、回動軸44が回動するのに伴って、回動軸44が回動する方向と同じ方向に、回動軸挿入穴46bを支点として回動するように構成されている。すなわち、上側リンクレバー46は、図18に示すように、嵌込部46aの中心と回動軸挿入穴46bの中心との間の距離が回動半径R1となるように構成されている。
また、下側リンクレバー47は、図10および図19に示すように、嵌込部47aと、回動軸挿入穴47bと、2つのストッパ47cおよび47dとを有する。下側リンクレバー47の嵌込部47aには、図10および図20に示すように、可動ファンネル37の下側の支持軸37c(径小部37d)が割りブッシュ42aを介して嵌め込まれている。また、下側リンクレバー47は、回動軸45が回動するのに伴って、回動軸45が回動する方向と同じ方向に、回動軸挿入穴47bを支点として回動するように構成されている。すなわち、下側リンクレバー47は、図20に示すように、嵌込部47aの中心と回動軸挿入穴47bの中心との間の距離が回動半径R2となるように構成されている。
また、上側リンクレバー46の嵌込部46aの中心と回動軸挿入穴46bの中心との間の距離である回動半径R1は、図10に示すように、下側リンクレバー47の嵌込部47aの中心と回動軸挿入穴47bの中心との間の距離である回動半径R2よりも大きくなるように構成されている。上記のように構成することによって、本実施形態のように上側リンクレバー46の回動軸44が下側リンクレバー47の回動軸45よりも走行方向側に配置されている場合にも、当接位置Yに移動された可動ファンネル37の開口37aと、離間位置Xに移動された可動ファンネル37の開口37aとを、空気を導く方向から視て、実質的に同じ位置になるように調節することが可能となる。
また、上側リンクレバー46は、上側リンクレバー46に設けられた回動軸44が延びる方向から視て、下方向(固定ファンネル36が配置されている方向)に屈曲するように形成されている。そして、上側リンクレバー46の嵌込部46a近傍の部分は、可動ファンネル37の吸気側の開口37g(吸入部37h)よりも下側(固定ファンネル36が配置されている側)に配置されている。また、上側リンクレバー46および下側リンクレバー47は、図11に示すように、空気を導く方向から視て、可動ファンネル37の吸入部37hの一部がオーバーラップするオーバーラップ部Zを含んでいる。これにより、空気を導く方向から視て小さなスペースで、上側リンクレバー46および下側リンクレバー47が配置されている部分に吸入部37hを有する可動ファンネル37を配置することが可能となる。その結果、可動ファンネル37を配置するためのスペースを有効に活用することが可能となる。
また、上側リンクレバー46および下側リンクレバー47は、それぞれ、空気を導く方向から視て、固定ファンネル36の走行方向(矢印FWD方向)側の2つのねじ挿入穴36cの上方部分(所定の部分)を避けるように屈曲している。これにより、ねじ62を用いることにより固定ファンネル36をクリーナボックス24(下側ボックス部26)に対して固定する際に、ねじ62を走行方向(矢印FWD方向)側の2つのねじ挿入穴36cに配置しやすくすることが可能となる。
また、本実施形態では、図7に示すように、下側リンクレバー47のストッパ47cは、下側リンクレバー47がE方向に所定量回動した場合(可動ファンネル37が離間位置Xに達した場合)に、固定ファンネル36の支柱36eの規制部36iに当接することにより、下側リンクレバー47のE方向への回動を規制する機能を有する。また、ストッパ47cは、可動ファンネル37が離間位置Xに達した場合に、凹状の規制部36iの内部に収納されるように構成されている。また、図10に示すように、ストッパ47dは、下側リンクレバー47がF方向に所定量回動した場合(可動ファンネル37が当接位置Yに達した場合)に、固定ファンネル36の支柱36eの後部に当接して下側リンクレバー47のF方向への回動を規制する機能を有する。また、ストッパ47dは、上記したゴム製のシール部材43の弾性力が衰えた場合に、支柱36eの後部に当接するように構成されており、シール部材43の弾性力が衰えていない場合には、ストッパ47dは、支柱36eに当接しない。
また、下側リンクレバー47のストッパ47cおよび47dは、下側(上側リンクレバー46が配置されている側とは反対側)に突出するように構成されている。これにより、上側リンクレバー46と下側リンクレバー47との距離を、小さくすることが可能となる。その結果、可動ファンネル37の上下方向の長さが小さい場合にも、上側リンクレバー46と下側リンクレバー47とを、互いに接触することなく、可動ファンネル37に取り付けることが可能となる。また、図19に示すように、下側リンクレバー47のストッパ47cおよび47dは、車幅方向の外側に突出するように構成されている。
また、図5および図8に示すように、下側の回動軸45には、回動軸45と共に回動する支持部48が設けられている。この支持部48は、各々に切欠部48a(図8参照)が形成された一対の狭持片48bによって構成されている。
また、図6および図9に示すように、部品41(図11参照)間に位置する支持軸37e(径小部37f)に装着されている割りブッシュ42bには、中間リンクレバー49が回動可能に取り付けられている。具体的には、中間リンクレバー49の一方側には、割りブッシュ42bに対して係合可能な嵌込部49aが形成されている。そして、嵌込部49aが割りブッシュ42bに対して回動可能に係合されている。また、中間リンクレバー49は、上側リンクレバー46および下側リンクレバー47と同様に、上側の回動軸44と一体成形されている。つまり、回動軸挿入穴49bには、中間リンクレバー49が上側の回動軸44と共に回動するように、回動軸44が取り付けられている。
支持部48、上側リンクレバー46および下側リンクレバー47を上記のように構成することによって、図6および図7に示すように、支持部48(図6参照)をE方向に回動させることにより下側リンクレバー47(図7参照)をE方向に回動させた場合には、可動ファンネル37が固定ファンネル36から離れる方向に移動される。また、図9および図10に示すように、支持部48(図9参照)をF方向に回動させることにより下側リンクレバー47(図10参照)をF方向に回動させた場合には、可動ファンネル37が固定ファンネル36に近づく方向に移動される。ここで、図7および図10に示すように、上側リンクレバー46および下側リンクレバー47の回動量は、離間位置X(図7の状態)における可動ファンネル37の固定ファンネル36の開口36a側の開口面の位置と、当接位置Y(図10の状態)における可動ファンネル37の固定ファンネル36の開口36a側の開口面の位置とが、固定ファンネル36の開口方向から見て同じになるように調節されている。これにより、エンジン14が高速で回転する場合に、可動ファンネル37の開口37aを固定ファンネル36の開口36aに対して離間させたとしても、可動ファンネル37を通過して固定ファンネル36により吸入される空気の流動を直線的にすることが可能となるので、空気の流動抵抗が大きくなるのを抑制することが可能となる。その結果、エンジン14が高速で回転する場合(可動ファンネル37を固定ファンネル36に対して離間させた場合)に、吸気効率が低下するのを抑制することが可能となる。
また、図11に示すように、上側リンクレバー46および下側リンクレバー47(図5参照)は、クリーナボックス24(図3参照)の外部に配置された可動ファンネル駆動用モータ50の駆動力により回動するように構成されている。具体的には、可動ファンネル駆動用モータ50は、車両の走行方向(矢印FWD方向)に沿って可動ファンネル37の後側に配置されている。また、可動ファンネル駆動用モータ50の出力軸50aには、図6に示すように、回動レバー51の一方の端部が取り付けられている。この回動レバー51の他方の端部には、切欠状に形成された挟持部51aが設けられている。
回動レバー51は、図3に示すように、クリーナボックス24の下側ボックス部26の突出部26dの開口部26eを介して下側ボックス部26(突出部26d)の内部に配置されている。そして、回動レバー51の挟持部51aには、図6に示すように、移動部材52の両側面に設けられた突出部52aが、挟持部51aに対して揺動可能に取り付けられている。
また、図21に示すように、ECU(Engine Control Unit)70は、可動ファンネル駆動用モータ50の駆動と、上流インジェクタ39および下流インジェクタ20の燃料の噴霧量とを制御している。なお、ECU70は、本発明の「制御部」の一例である。また、ECU70の制御によって、スロットルモータ71が回転駆動することによりスロットルバルブ72が開閉し、このスロットルバルブ72の開度(スロットル開度)は、スロットル位置センサ73によって検知される。このスロットルバルブ72は、図3に示すように、スロットルボディ18内に配置され、エンジン14に流入させる燃料と空気との混合気の流入量を調節するために設けられている。なお、スロットルモータ71は、本発明の「スロットル開閉部」の一例である。また、エンジン14の回転数は、クランク(図示せず)の回転数を検知するクランク角センサ74によって検知される。
また、本実施形態では、ECU70は、クランク角センサ74によって検知されるエンジン14の回転数と、スロットル位置センサ73によって検知されるスロットル開度とに基づいて、可動ファンネル駆動用モータ50の駆動と、上流インジェクタ39および下流インジェクタ20の燃料の噴霧量とを制御するように構成されている。この点については、後に説明する。
図22は、エンジンの回転数およびスロットル開度の変化に対応した、吸気管の長さの切り替え動作と上流インジェクタおよび下流インジェクタの燃料の噴射割合について説明する図である。また、図23および図24は、上流インジェクタの吸気管に対する燃料の噴霧について説明する図である。次に、図3、図6、図7、図9、図10、図21〜図24を参照して、吸気管の長さの切り替え動作と上流インジェクタ39および下流インジェクタ20の燃料の噴霧とについて説明する。
まず、図22に示すように、スロットル開度に関わらず、エンジン14(図3参照)の回転数が約6000rpmを超えると、上流インジェクタ39(図23参照)の燃料の噴霧が開始される。そして、エンジン14の回転数が上昇するのに伴って、上流インジェクタ39の下流インジェクタ20(図23参照)に対する燃料の噴射量の割合が多くなるように構成されている。
また、スロットル開度が60°未満のとき、または、エンジン14(図3参照)の回転数が約13500rpm(第1回転数N1)以下のときには、吸気管は、可動ファンネル37と固定ファンネル36とスロットルボディ18と吸気ポート17aとから構成され、可動ファンネル37が当接位置Xに配置されるので、可動ファンネル37の分吸気管長が長いロング状態を維持する。また、図3に示すように、吸気管がロング状態の時には、可動ファンネル37の中心線と固定ファンネル36の中心線L1とは、一致するように構成されている。
ここで、本実施形態では、図22に示すように、スロットル開度が60°以上で、かつ、エンジン14(図3参照)の回転数が約10000rpm(第2回転数N2)以上約12000rpm(第3回転数N3)以下の範囲内では、下流インジェクタ20(図3参照)の噴射量に対する上流インジェクタ39(図3参照)の噴射量の比率である上流インジェクタ噴射比率が0.5よりも大きくなり、上流インジェクタ39による燃料の噴霧量が下流インジェクタ20の燃料の噴霧量よりも多くなるように構成されている。また、スロットル開度が45°以上で、かつ、エンジン14の回転数が約10000rpm(第2回転数N2)以上約12000rpm(第3回転数N3)以下の範囲では、上流インジェクタ39による燃料の噴射比率は、下流インジェクタ20の燃料の噴射に対して最大となり、この状態が維持される。
また、スロットル開度が60°以上で、かつ、エンジン14の回転数が約13500rpm(第1回転数N1)になったときには、可動ファンネル駆動用モータ50(図9参照)の駆動により、可動ファンネル37が上方に移動する。この状態では、吸気管は、固定ファンネル36とスロットルボディ18と吸気ポート17aとから構成され、可動ファンネル37を含めない分吸気管長が短いショート状態になるように構成されている。また、可動ファンネル37が上方に移動して、吸気管がロング状態からショート状態に切り替わる際にも、上流インジェクタ39は燃料を噴霧するように構成されている。
ここで、吸気管の切り替え動作の詳細について説明する。まず、上記したように、図3に示したエンジン14が約13500rpm(第1回転数N1)以上で回転し、かつ、スロットル開度が60°以上の場合には、吸気の慣性効果および脈動効果を最適に得るために、図23に示すように、吸気管をショート状態にする。すなわち、エンジン14が約13500rpm(第1回転数N1)以上で回転し、かつ、スロットル開度が60°以上の場合には、可動ファンネル37を離間位置Xに移動させる。なお、吸気の慣性効果および脈動効果とは、吸気管の有効長さ、吸気管の有効径および吸気バルブの有効開閉時間によって定まる吸気管の圧力変動が吸気バルブの開閉タイミングに有効に作用することにより、エンジンの吸気充填効率が高まることである。
具体的には、まず、図6に示すように、ファンネル移動機構部38の可動ファンネル駆動用モータ50により回動レバー51をG方向に回動させることによって、移動部材52をH方向に移動させる。これにより移動軸53がH方向に移動するので、下側リンクレバー47(図7参照)がE方向に回動する。この後、図7に示すように、下側リンクレバー47のストッパ47cが支柱36eの規制部36iに当接するまで、下側リンクレバー47のE方向への回動を続けて行う。
これにより、可動ファンネル37が離間位置Xに移動される。その結果、エンジン14(図3参照)が約13500rpm(第1回転数N1)以上で回転し、かつ、スロットル開度が60°以上の場合には、固定ファンネル36と、スロットルボディ18(図3参照)と、吸気ポート17a(図3参照)とによって吸気管が構成されるので、吸気管はショート状態となる。ここで、図3に示したエンジン14が約13500rpm(第1回転数N1)以上で回転し、かつ、スロットル開度が60°以上の場合において、吸気管をショート状態にすることにより、吸気の慣性効果および脈動効果による圧力変動周期を早め、高速で開閉する吸気バルブ19aに同調させる。これにより、高速回転時の吸気充填効率を向上させる。
次に、図3に示したエンジン14の回転数が約13500rpm(第1回転数N1)未満のとき、または、スロットル開度が60°以下のときには、吸気の慣性効果および脈動効果を適切に得るために、吸気管をロング状態にする。すなわち、エンジン14の回転数が約13500rpm(第1回転数N1)未満のとき、または、スロットル開度が60°以下のときには、可動ファンネル37を当接位置Yに移動させる。
具体的には、まず、図9に示すように、ファンネル移動機構部38の可動ファンネル駆動用モータ50により回動レバー51をI方向に回動させることによって、移動部材52をJ方向に移動させる。これにより、移動軸53がJ方向に移動するので、下側リンクレバー47(図10参照)がF方向に回動する。この後、図10に示すように、下側リンクレバー47のストッパ47dが支柱36eに当接するまで、下側リンクレバー47のF方向への回動を続けて行う。
これにより、可動ファンネル37が当接位置Yに移動される。その結果、エンジン14(図3参照)が低速で回転する場合には、可動ファンネル37と、固定ファンネル36と、スロットルボディ18(図3参照)と、吸気ポート17a(図3参照)とによって吸気管が構成されるので、吸気管はロング状態となる。ここで、図3に示したエンジン14が低速で回転する場合において、吸気管をロング状態にすることにより、吸気の慣性効果および脈動効果による圧力変動周期を延ばし、低速で開閉する吸気バルブ19aに同調させる。これにより、低速回転時の吸気効率が向上する。
次に、図23および図24を用いて上流インジェクタ39の燃料の噴霧について説明する。
まず、図23に示すように、上流インジェクタ39は、固定ファンネル36の開口36aの上端面から下方に位置する、固定ファンネル36の中心線L1と、上流インジェクタ39の中心線L2との交点Pに向かって燃料を静的噴霧角約15°で噴霧するように構成されている。このとき、上流インジェクタ39からの燃料は、静的噴霧角(約15°)内において、可動ファンネル37の内壁面および固定ファンネル36の内壁面に付着しないように噴霧される。
ここで、本実施形態では、エンジン14が約13500rpm(第1回転数N1)以上で回転し、かつ、スロットル開度が60°以上のとき、可動ファンネル37は、図24に示すような軌跡で上方に移動する。具体的には、上側リンクレバー46と下側リンクレバー47とは、長さが異なることに起因して回動半径が異なるので、可動ファンネル37が上方に移動するとき、走行方向の反対方向側に若干ふくらむような軌跡を描きながら移動する。この場合、可動ファンネル37が離間位置Xまで到達すると、可動ファンネル37の中心線は、可動ファンネル37が当接位置Yに配置されているときと同様に、固定ファンネル36の中心線L1と一致するように構成されている。この可動ファンネル37の移動軌跡において、上流インジェクタ39の静的噴霧角(約15°)で噴霧される燃料は、図24に示すように、常に、可動ファンネル37の内壁面に付着しないように噴霧される。
また、可動ファンネル37が上方に移動し、吸気管がショート状態になったとき、図23に示すように、上流インジェクタ39の静的噴霧角(約15°)で噴霧される燃料は、可動ファンネル37の内壁面に付着しないように噴霧される。
本実施形態では、上記のように、固定ファンネル36の中心線L1に対して、可動ファンネル37に流入する空気の導入元であるエアフィルタ28側と反対側に上流インジェクタ39を配置することによって、エアフィルタ28から可動ファンネル37に流入する空気経路において流動抵抗を生じさせやすい上流インジェクタ39を空気の導入元であるエアフィルタ28から遠い位置に配置することができる。これにより、可動ファンネル37に流入する空気の流動抵抗が大きくなるのを抑制することができるので、吸気効率が低下するのを抑制することができる。また、可動ファンネル37を上下に移動する移動軌跡において上流インジェクタ39からの燃料噴霧の流れの少なくとも主流部分が可動ファンネル37の内壁面に付着しないように構成することによって、上流インジェクタ39から噴霧された燃料を、可動ファンネル37の内壁面で液垂れを起こさせずに可動ファンネル37を通過させることができる。これにより、可動ファンネル37の内壁面に燃料が付着すること起因する可動ファンネル37の内壁面での燃料の液垂れを抑制することができる。これらの結果、上流インジェクタ39から噴霧された燃料が可動ファンネル37の内壁面に付着することによって燃料が液垂れを起こすのを抑制しながら、吸気効率の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、上流インジェクタ39からの燃料噴霧の少なくとも主流部分を、可動ファンネル37の内部空間の移動軌跡の範囲内になるように構成することによって、可動ファンネル37の内壁面に付着することによる燃料の液垂れを抑制することができる。
また、本実施形態では、上流インジェクタ39の中心線L2を、可動ファンネル37の内部空間の移動軌跡の範囲内に配置されるように構成することによって、上流インジェクタ39からの燃料噴霧の少なくとも主流部分を、容易に、可動ファンネル39の内部空間の移動軌跡の範囲内になるように構成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、上流インジェクタ39を、上流インジェクタ39の中心線L2が固定ファンネル36の中心線L1に対して空気の導入元であるエアフィルタ28とは反対側に約5°〜約10°傾斜するように配置することによって、上流インジェクタ39を後方に配置させながら、上流インジェクタ39から可動ファンネル37に向かって噴霧される燃料が、静的噴霧角(約15°)内において、可動ファンネル37の内壁面に付着させないように構成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、上流インジェクタ39を、固定ファンネル36の開口36aの上端面より下方に位置する固定ファンネル36の中心線L1と上流インジェクタ39の中心線L2との交点Pに向かって燃料を噴霧するように構成することによって、上流インジェクタ39からの燃料の静的噴霧角内において、容易に、固定ファンネル36の内壁面および可動ファンネル37の内壁面に、燃料が付着しないように構成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、上流インジェクタ39は、静的噴霧角約15°で燃料を噴霧するように構成されているとともに、上流インジェクタ39によって静的噴霧角約15°で噴霧される燃料が、可動ファンネル37の移動軌跡内において可動ファンネル37の内壁面に付着しないように構成することによって、少なくとも上流インジェクタ39からの燃料の主流部分となる静的噴霧角約15°内においては、可動ファンネル37の内壁面に常に付着しないような構成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、上流インジェクタ39によって静的噴霧角約15°で噴霧される燃料が、固定ファンネル36の内壁面に付着しないように構成することによって、可動ファンネル37のみならず固定ファンネル36の内壁面においても、少なくとも上流インジェクタ39からの燃料の主流部分となる静的噴霧角約15°内においては、燃料が付着するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、上側リンクレバー46と下側リンクレバー47とを、異なる回動半径で回動するように構成するとともに、可動ファンネル37を、可動ファンネル37の中心線が移動前と移動後とにおいて固定ファンネル36の中心線L1と一致するように構成することによって、容易に、可動ファンネル37を通過して固定ファンネル36により吸気された空気の流動を直線的にすることができるので、空気の流動抵抗が大きくなるのを容易に抑制することができる。
また、本実施形態では、固定ファンネル36の下方に配置され、吸気ポート17aに向かって燃料を噴霧する下流インジェクタ20と、エンジン14に流入される燃料と空気との混合気の流入量を調節するスロットルバルブ72と、スロットルバルブ72を開閉するスロットルモータ71と、エンジン14の回転数とスロットルモータ71により開閉されるスロットルバルブ72の開度から検出されるスロットル開度とに基づいて上流インジェクタ39と下流インジェクタ20とが噴霧する燃料の割合を調節するECU70とをさらに備えるように構成することによって、容易に、エンジン14の回転数とスロットル開度とに応じて、上流インジェクタ39および下流インジェクタ20による燃料の噴射量を調整することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ECU70を、エンジン14の回転数が約13500rpm(第1回転数N1)以上で、かつ、スロットル開度が60°以上のときに、可動ファンネル37を上方に移動させてショート状態に切り替えるように制御するように構成するとともに、可動ファンネル37がショート状態に切り替えられる際には、下流インジェクタ20の燃料の噴霧量よりも上流インジェクタ39の燃料の噴霧量の方が少なくなるように制御するように構成することによって、可動ファンネル37の上方移動の際にエアフィルタ28からの空気の流動が乱される場合に、上流インジェクタ39による燃料の噴霧が受ける影響を小さくすることができる。これにより、可動ファンネル37が上方移動する際にも、上流インジェクタ39からの燃料の噴霧が乱れるのを抑制することができるので、上流インジェクタ39からの燃料が可動ファンネル37の内壁面に付着することを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明を自動二輪車に適用する例を示したが、本発明はこれに限らず、自動二輪車以外の車両にも適用可能である。
また、上記実施形態では、4気筒のエンジンが搭載された車両に本発明を適用したが、本発明はこれに限らず、4気筒以外の多気筒のエンジンが搭載された車両や、単気筒のエンジンが搭載された車両にも適用可能である。
また、上記実施形態では、上流インジェクタの中心線と固定ファンネルの中心線とが約5°〜約10°エアフィルタ側と反対側に傾斜するように構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、可動ファンネルおよび固定ファンネルの内壁面に、上流インジェクタからの燃料の主流部分が付着しなければ、5°未満の角度、または、10°より大きい角度に傾斜するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、上流インジェクタの燃料の静的噴霧角を約15°とする例を示したが、本発明はこれに限らず、上流インジェクタからの燃料が静的噴霧角約15°の内側において、可動ファンネルおよび固定ファンネルの内壁面に付着しなければ、静的噴霧角を15°よりも大きい角度に構成してもよい。このように構成すれば、燃料の霧化が促進されるので、より効率良く空気と噴霧された燃料とを混合させることができる。
また、上記実施形態では、下側リンクレバーの長さよりも上側リンクレバーの長さの方が大きくなるように、上側リンクレバーおよび下側リンクレバーを構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、上側リンクレバーの長さよりも下側リンクレバーの長さの方が大きくなるように構成してもよい。
本発明の一実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のファンネル周辺の平面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のファンネル周辺の断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のエアフィルタのクリーナボックスに対する取り付け構造を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の可動ファンネルが離間位置に移動された状態の斜視図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の可動ファンネルが離間位置に移動された状態の中間リンクレバー周辺の側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の可動ファンネルが離間位置に移動された状態の上側リンクレバーおよび下側リンクレバー周辺の側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の可動ファンネルが当接位置に移動された状態の斜視図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の可動ファンネルが当接位置に移動された状態の中間リンクレバー周辺の側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の可動ファンネルが当接位置に移動された状態の上側リンクレバーおよび下側リンクレバー周辺の側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のファンネル周辺の詳細な構造を説明するための平面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の固定ファンネルのスロットルボディに対する取り付け構造を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の固定ファンネルのスロットルボディに対する取り付け構造を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の可動ファンネルの正面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のシール部材の詳細な構造を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のシール部材の詳細な構造を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の上側リンクレバーおよび回動軸の構造を説明するための斜視図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の上側リンクレバー周辺の構造を説明するための側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の下側リンクレバーおよび回動軸の構造を説明するための斜視図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の下側リンクレバー周辺の構造を説明するための側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のECU周辺の構成を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のスロットル開度およびエンジンの回転数とインジェクタの噴霧との関係を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の吸気管がショート状態のときの上流インジェクタの噴霧を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車の吸気管がロング状態からショート状態に切り替わるときの軌跡と、上流インジェクタの噴霧とを説明するための断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車(車両)
14 エンジン
17a 吸気ポート
20 下流インジェクタ(第2インジェクタ)
24 クリーナボックス(空気導入部)
28 エアフィルタ(導入口)
36 固定ファンネル
36a 開口
37 可動ファンネル
39 上流インジェクタ(第1インジェクタ)
46 上側リンクレバー(第1アーム)
47 下側リンクレバー(第2アーム)
70 ECU(制御部)
71 スロットルモータ(スロットル開閉部)
72 スロットルバルブ
L1 中心線
L2 中心線
P 交点
N1 第1の回転数
N2 第2の回転数
N3 第3の回転数

Claims (12)

  1. 吸気ポートを有するエンジンと、
    空気を前記エンジンの前記吸気ポートに導く固定ファンネルと、
    前記固定ファンネルの吸気口に向かって上下に移動可能に配置され、前記固定ファンネルと共に空気を前記エンジンの吸気ポートに導く可動ファンネルと、
    前記可動ファンネルに流入する空気の導入口を含む空気導入部と、
    前記固定ファンネルの中心線に対して、空気導入部の導入口とは反対側に配置され、前記可動ファンネルに向かって燃料を噴霧する第1インジェクタとを備え、
    前記可動ファンネルは、上下に移動する移動軌跡において前記第1インジェクタからの燃料噴霧の流れの少なくとも主流部分が前記可動ファンネルの内壁面に付着しないように構成されている、車両。
  2. 前記第1インジェクタからの燃料噴霧の少なくとも主流部分は、前記可動ファンネルの内部空間の移動軌跡の範囲内になるように構成されている、請求項1に記載の車両。
  3. 前記第1インジェクタの中心線は、前記可動ファンネルの内部空間の移動軌跡の範囲内に配置されるように構成されている、請求項1に記載の車両。
  4. 前記第1インジェクタは、前記第1インジェクタの中心線が前記固定ファンネルの中心線に対して前記空気の導入口とは反対側に所定の角度傾斜するように配置されている、請求項1に記載の車両。
  5. 前記第1インジェクタは、前記固定ファンネルの吸気口側の上端面より下方に位置する前記固定ファンネルの中心線と前記第1インジェクタの中心線との交点に向かって燃料を噴霧するように構成されている、請求項4に記載の車両。
  6. 前記第1インジェクタは、所定の噴霧角で燃料を噴霧するように構成されているとともに、前記第1インジェクタによって前記所定の噴霧角で噴霧される燃料が、少なくとも前記可動ファンネルの移動軌跡内において前記可動ファンネルの内壁面に付着しないように構成されている、請求項1に記載の車両。
  7. 前記第1インジェクタは、前記第1インジェクタによって前記所定の噴霧角で噴霧される燃料が、前記固定ファンネルの内壁面に付着しないように構成されている、請求項6に記載の車両。
  8. 前記可動ファンネルを上下に移動可能に支持するアーム部材をさらに備え、
    前記アーム部材は、回動可能に構成された第1アームと第2アームとを含み、
    前記可動ファンネルは、前記第1アームと前記第2アームとにより、前記第1インジェクタから噴霧された燃料が前記可動ファンネルの内壁面に付着しないような軌跡で移動するように構成されている、請求項1に記載の車両。
  9. 前記アーム部材の第1アームと第2アームとは、異なる回動半径で回動するように構成されているとともに、前記可動ファンネルは、前記可動ファンネルの中心線が移動前と移動後とにおいて前記固定ファンネルの中心線と一致するように構成されている、請求項8に記載の車両。
  10. 前記固定ファンネルの下方に配置され、前記吸気ポートに向かって燃料を噴霧する第2インジェクタと、
    前記エンジンに流入される燃料と空気との混合気の流入量を調節するスロットルバルブと、
    前記スロットルバルブを開閉するスロットル開閉部と、
    前記エンジンの回転数と前記スロットル開閉部によって開閉される前記スロットルバルブのスロットル開度に基づいて、前記第1インジェクタと前記第2インジェクタとが噴霧する燃料の割合を調節する制御部とをさらに備える、請求項1に記載の車両。
  11. 前記制御部は、前記エンジンが第1の回転数以上のとき、かつ、前記スロットル開度が所定の角度以上のときに、前記可動ファンネルを上方に移動させて吸気管長が短いショート状態に切り替えるように制御するように構成されているとともに、前記可動ファンネルが吸気管長が短いショート状態に切り替えられる際には、前記第2インジェクタの燃料の噴霧量よりも前記第1インジェクタの燃料の噴霧量の方が少なくなるように制御するように構成されている、請求項10に記載の車両。
  12. 前記制御部は、前記スロットル開度が所定の角度以上で、かつ、前記エンジンの回転数が第2の回転数以上第3の回転数以下のとき、前記第2インジェクタの燃料の噴霧量よりも前記第1インジェクタの噴霧量の方が多くなるように制御するように構成されている、請求項11に記載の車両。
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