JP2009046986A - 廃熱回収装置 - Google Patents

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Toshihisa Sugiyama
敏久 杉山
Hideo Kobayashi
日出夫 小林
Katsuhiko Arisawa
克彦 蟻沢
Kenichi Yamada
賢一 山田
Kunihiko Hayashi
邦彦 林
Akira Michikawauchi
亮 道川内
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

【課題】エンジンの廃熱の回収効率を向上させた廃熱回収装置を提供することを課題とする。
【解決手段】廃熱回収装置1は、エンジン2の内部に形成されたウォータジャケット6において発生した蒸気を介してエンジン2の廃熱を回収する動力回収機19と、この動力回収機19の上流側に配置され、動力回収機19への蒸気の流通を制御する開閉弁17と、開閉弁17と電気的に接続されたECU15とを備え、ECU15は、スロットルバルブが閉じると予測される動作を検知すると、開閉弁17を閉じて、動力回収機19への蒸気の流入を遮断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンにおける廃熱を蒸気を介して回収する廃熱回収装置に関する。
従来、内燃機関(エンジン)の駆動に伴って発生する廃熱を、ランキンサイクルを利用して回収する廃熱回収装置が知られている。このような廃熱回収装置には、例えば、エンジンの水冷冷却系統を密閉構造とし、エンジンにおける廃熱によって蒸発させた冷媒、すなわち蒸気によって動力回収機(タービン)を駆動して、蒸気の持つエネルギーを電気エネルギー等に変換して回収するものがある。このような廃熱回収装置を改良したものが、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2000−345835号公報
このような廃熱回収装置において動力回収機を駆動する蒸気は、エンジンの冷却に利用される冷媒が蒸発し、さらにエンジンの排気ガスの有する熱によって過熱されて動力回収機へ流入する。このような蒸気は、蒸気温度、蒸気圧が所定値以下であると、動力回収機において所望のエネルギーの回収を行うことができない。
ところで、アクセルオフ等の操作が行われると、エンジンから発生する熱量が減少し、エンジンの壁温が低下する。このようにエンジンの壁温が低下すると、冷媒が得る熱量が減少し、蒸気エネルギーが減少する。これにより、動力回収機において所望のエネルギーの回収を行うことのできる蒸気エネルギーを得られなくなることが考えられる。このように減少した蒸気エネルギーの蒸気が動力回収機に流入しても、動力回収機で所望のエネルギーの回収を行うことができないばかりか、蒸気を無駄に排出することになるので、廃熱から回収したエネルギーを無駄に捨てることにもなりかねない。
そこで、本発明は、エンジンの廃熱の回収効率を向上させた廃熱回収装置を提供することを課題とする。
かかる課題を解決する本発明の廃熱回収装置は、エンジン内で発生した蒸気を介してエンジンの廃熱を回収する動力回収機と、当該動力回収機への蒸気の流入を制御する流入制御手段と、を備え、当該流入制御手段は、蒸気エネルギーが減少すると予測される動作を検知すると、前記動力回収機への蒸気の流入を遮断することを特徴とする(請求項1)。このような構成とすることにより、蒸気エネルギーが減少する以前に蒸気の排出を抑制し、エンジンの廃熱の回収効率を向上させることができる。このように、蒸気の排出を抑制するので、蒸気エネルギーは動力回収機で利用可能な状態に維持される。これにより、次回の廃熱回収動作において、動力回収機でエネルギーを回収するまでの時間を短縮することができる。
このような廃熱回収装置において、前記流入制御手段は、スロットルバルブが閉じると予測される動作を検知すると、前記動力回収機への蒸気の流入を遮断することを特徴とする(請求項2)。このような構成とすることにより、スロットルバルブが閉じると予測される動作に基づいて、エンジンの廃熱から得られる蒸気エネルギーが減少に至ることを予測し、蒸気エネルギーの排出を抑制することができる。運転中のエンジンにおいて、スロットルバルブが閉じると予測される動作が行われると、エンジンの燃焼温度が低下し、エンジン内部において発生する蒸気が減少することが予測される。すなわち、エンジン内で発生する蒸気エネルギーが減少し、蒸気エネルギーが廃熱を回収することのできる所定値を下回ることが予測される。このため、本発明の廃熱回収装置は、スロットルバルブが閉じると予測される動作が行われると、蒸気エネルギーの減少が起こる前に蒸気の流出を遮断し、次回の廃熱回収動作まで、エンジン内に高圧の蒸気を維持する。ここで、スロットルバルブが閉じると予測される動作は、例えば、アクセルペダルが僅かに戻されたり、ブレーキペダルが踏まれたりするような以後、エンジンにおける燃焼熱の低下が予測される種々の動作が含まれる。
また、このようなエンジンの廃熱回収装置において、前記流入制御手段は、スロットルバルブが閉じると予測される動作を所定時間継続して検知すると、前記動力回収機への蒸気の流入を遮断する構成とすることができる(請求項3)。このような構成は、スロットルバルブが閉じると予測される動作、例えば、アクセルペダルを所定値以上戻す動作が所定時間以上継続されたときに、初めて蒸気エネルギーが減少すると予測される動作がされたと判断する構成である。
このようなエンジンの廃熱回収装置において、エンジン内部に形成され、冷媒が蒸発する冷媒流通経路と、当該冷媒流通経路内の圧力を計測する圧力センサと、前記冷媒流通経路内の温度を計測する温度センサと、前記圧力センサから取得される圧力情報と前記温度センサから取得される温度情報とに基づいて、前記冷媒流通経路内への冷媒の供給を調整する冷媒供給手段と、を備えた構成とすることができる(請求項4)。このような構成とすることにより、冷媒流通経路内から、廃熱を回収することのできる蒸気の発生を維持することができ、廃熱の回収効率を向上することができる。
本発明の廃熱回収装置は、蒸気エネルギーが減少すると予測される動作を検知すると、エンジン内からの蒸気の流出を遮断することにより、次回の廃熱回収動作までエンジン内において蒸気を高圧に維持し、蒸気の持つエネルギーの排出を抑制し、廃熱の回収効率を向上することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。図1は本実施例のエンジン2に組み込まれた廃熱回収装置1の概略構成を示した説明図である。廃熱回収装置1は、ピストン3、シリンダブロック4、シリンダヘッド5を備えている。シリンダブロック4及びシリンダヘッド5には冷媒の通じるウォータジャケット6が形成されている。シリンダヘッド5側のウォータジャケット6は、シリンダヘッド5に組み付けられる吸気弁7及び排気弁8の周囲に形成されている。このように形成されたウォータジャケット6において発生した蒸気は、後述する動力回収機19へ流入する。なお、ウォータジャケット6は本発明の冷媒流通経路に相当する。
さらに、廃熱回収装置1は、第一噴射ノズル10a乃至第六噴射ノズル10f、冷媒経路11、ポンプ12、温度センサ13、圧力センサ14、スロットル開度センサ22、ECU(Electronic Control Unit)15、を備えている。また、廃熱回収装置1は、回収経路16、開閉弁17、過熱器18、動力回収機19、凝縮器20及び冷媒タンク21を備えている。ECU15と開閉弁17との組み合わさったものは、本発明の流入制御手段に相当する。
第一噴射ノズル10a乃至第六噴射ノズル10fは、ウォータジャケット6内のそれぞれ異なる冷却部位へ冷媒を噴射する。第一噴射ノズル10a及び第二噴射ノズル10bは、噴射口をウォータジャケット6内に露出させてシリンダブロック4に装着されている。この第一噴射ノズル10aの噴射口及び第二噴射ノズル10bの噴射口は、ウォータジャケット6内のシリンダボア壁6a側の側面へ向けて冷媒を噴射するように配置されている。
第三噴射ノズル10c、第四噴射ノズル10d、第五噴射ノズル10e、第六噴射ノズル10fは、噴射口をウォータジャケット6内に露出させてシリンダヘッド5に装着されている。第三噴射ノズル10cの噴射口及び第四噴射ノズル10dの噴射口は、吸気弁7側へ向けて冷媒を噴射するように配置され、第五噴射ノズル10eの噴射口及び第六噴射ノズル10fは、排気弁8側へ向けて冷媒を噴射するように配置されている。
冷媒経路11は一端がポンプ12と接続している。冷媒経路11は経路の途中で分岐しており、分岐した先の各端部は第一噴射ノズル10a乃至第六噴射ノズル10fにそれぞれ接続されている。この冷媒経路11内のポンプ12から各噴射ノズルへ冷媒が流通する。
ポンプ12は、各噴射ノズルにおける噴射圧力を制御するポンプである。ポンプ12は、ECU15と電気的に接続されており、ECU15から送信される信号に基づいて、冷媒タンク21から冷媒を汲みあげ、冷媒を加圧して各噴射ノズルへ圧送する。
温度センサ13及び圧力センサ14は、シリンダヘッド5側のウォータジャケット6内に配置されている。温度センサ13は、ウォータジャケット6内の温度を計測し、圧力センサ14は、ウォータジャケット6内の圧力を計測する。温度センサ13と圧力センサ14は、ECU15と電気的に接続されており、ECU15は、温度センサ13及び圧力センサ14で計測されるウォータジャケット6内の温度情報及び圧力情報を取得する。
スロットル開度センサ22は、エンジンへ吸入される空気量を調節するスロットルバルブ(図示しない)の開度を検出する。スロットル開度センサ22は、ECU15と電気的に接続されており、ECU15は、スロットル開度センサ22で検出されるスロットルバルブの開度に関する情報を取得し、スロットルバルブが開く方向に作動しているか、あるいは、閉じる方向に作動しているのかを判断する。
さらに、ECU15は、第一噴射ノズル10a乃至第六噴射ノズル10fと電気的に接続されている。ECU15は、各噴射ノズルが噴射を実行するか否かを決定し、各噴射ノズルが噴射を実行する時は、噴射実行の指令信号を送る。
このような指令を受けた各噴射ノズルは、指令信号に従い冷媒を噴射する。こうして噴射された冷媒は、ウォータジャケット6内でシリンダブロック4やシリンダヘッド5からエンジン2の廃熱によって蒸発する。このように蒸発した冷媒は、回収経路16へ流入する。
回収経路16は一端がウォータジャケット6に接続され、他端が冷媒タンク21に接続されている。この回収経路16には、ウォータジャケット6に近い側から順に、開閉弁17、過熱器18、動力回収機19、凝縮器20が配置されている。
開閉弁17は、動力回収機19の上流側に配置され、動力回収機19への蒸気の流入を制御する。すなわち、開閉弁17は、回収経路16内を流通する蒸気の流れを制御する。開閉弁17はECU15と電気的に接続されており、ECU15から送られる信号に基づいて開閉する。
過熱器18は、エンジンの燃焼によって発生する排気ガスを外部へ排出する排気管23と接触するように配置されており、排気管23を通じる排気ガスからウォータジャケット6で発生し、回収経路16に流入した蒸気へ熱を伝達し、高温にする。
動力回収機19は、過熱器18で高温化された蒸気を介してエンジン2の廃熱を回収する。動力回収機19は、高温の蒸気によって駆動され、蒸気が有する熱エネルギーを動力に変換して、エンジンの廃熱エネルギーを回収する。
凝縮器20は、動力回収機19を通過した冷媒を冷却して凝縮し、液状へ戻す。凝縮器20で液状とされた冷媒は、冷媒タンク21に送られる。冷媒タンク21へ流入した冷媒は、再び、ポンプ12に吸引されて、ウォータジャケット6内へ噴射され、系内を循環する。
次に、開閉弁17の開閉動作について説明する。エンジン2が始動し、エンジン2の暖機が進行すると、冷媒の噴射が開始され、ウォータジャケット6内において蒸気が発生する。このとき、開閉弁17は閉じた状態にあり、ウォータジャケット6内で発生した蒸気は、ウォータジャケット6内に貯留される。ウォータジャケット6内では、蒸気の発生が継続されるので、ウォータジャケット6内の蒸気の圧力が徐々に上昇する。このようにウォータジャケット6内の蒸気圧が上昇し、所定値Paに達すると、ECU15は、開閉弁17を開き、回収経路16へ蒸気を流入させる。このような蒸気は、過熱器18でさらに熱を付与されて、動力回収機19で動力又は電気エネルギーとして回収される。なお、所定値Paは温度領域に応じて、動力回収機19で廃熱のエネルギーを回収することのできる圧力であって、エンジンの諸元及び運転状態に応じて予め決定された値である。
次に、開閉弁17が開弁されている状態で、ウォータジャケット6内の蒸気圧が所定値Pbまで低下することがあると、ECU15は開閉弁17を閉じる。なお、所定値Pbは、所定値Paと同様に、温度領域に応じて、動力回収機19で廃熱のエネルギーを回収することのできる圧力であって、エンジンの諸元及び運転状態に応じて予め決定された値である。この、所定値Pbは所定値Paよりも低い値である。
図2は、ウォータジャケット6内の蒸気圧と対比しつつ、開閉弁17の開閉状態を示した説明図である。開閉弁17が閉弁状態からウォータジャケット6内の蒸気圧が上昇する場合、ECU15はウォータジャケット6内の蒸気圧がPaに達するまで開閉弁17を閉じている。すなわち、図2中における領域Aでは、開閉弁17は閉弁状態である。さらに、ウォータジャケット6内の蒸気圧が上昇し、所定値Paを超えると、ECU15は開閉弁17を開く。すなわち、図2中における領域Bでは、開閉弁17は開弁状態になる。次に、ウォータジャケット6内の蒸気圧がPaに達し、一旦、開閉弁17が開弁状態となった後に、蒸気圧が低下していく場合には、ウォータジャケット6内の蒸気圧がPbを下回るまで、開閉弁17は開いた状態が維持される。すなわち、図2中における領域Cでは、開閉弁17は開弁状態である。さらに、ウォータジャケット6内の蒸気圧が低下し、所定値Pbを下回ると、ECU15は開閉弁17を閉じる。すなわち、図2中における領域Dでは、開閉弁17は閉弁状態になる。
ECU15は、このような所定値Pa及び所定値Pbに基づいて、開閉弁17の開閉状態を切替える。しかしながら、廃熱回収装置1は、ウォータジャケット6内で発生する蒸気のエネルギーが減少すると判断すると、このような蒸気圧に関わらず開閉弁17を閉じる。廃熱回収装置1は、スロットルバルブが閉じるとエンジンの燃焼による発熱量が減少し、ウォータジャケット6内で発生する蒸気のエネルギーが減少すると判断している。このような判断に基づいて、廃熱回収装置1は、スロットルバルブが閉じると予測される動作が行われると、ウォータジャケット6内に蒸気を貯留する。このような判断は、具体的にECU15によって行われており、ECU15は、スロットル開度センサ22から取得されるスロットル開度に関する情報から、スロットルバルブが閉じると予測すると、ウォータジャケット6内の蒸気圧に関わらず、開閉弁17を閉じる。さらに、ECU15は、ウォータジャケット6内の蒸気圧よりスロットルバルブの開度に関する情報を優先して、開閉弁を制御する。
次に、このようなECU15の制御を具体的な蒸気圧の状態と比較して説明する。開閉弁17が閉弁状態で、ウォータジャケット6内の蒸気圧が、所定値Pa以下の状態である場合、すなわち、図2中における領域Aにおいて、ECU15は、スロットルバルブが閉じると予測すると、開閉弁17を閉弁状態に維持する。
ウォータジャケット6内の蒸気圧がさらに上昇し、所定値Paを超えた状態である場合、すなわち、図2中における領域Bにおいて、ECU15は、スロットルバルブが閉じると予測すると、開弁状態の開閉弁17を閉じる。この領域Bにおいて、ECU15は、開閉弁17を閉弁状態とした後に、スロットルバルブが閉じると予測される動作の解除が確認されると、開閉弁17を開き、蒸気を回収経路16へ流通させる。
次に、ウォータジャケット6内の蒸気圧が所定値Paに達し、一旦、開閉弁17が開弁状態となった後に、蒸気圧が低下する場合、すなわち、図2中における領域Cにおいて、ECU15は、スロットルバルブが閉じると予測すると、開弁状態の開閉弁17を閉じる。このように一旦開閉弁17が閉じられると、ECU15は、スロットルバルブが閉じると予測される動作の解除が確認されても、開閉弁17を閉弁状態に維持する。ECU15は、ウォータジャケット6内の蒸気圧が所定値Paに達するまで蒸気をウォータジャケット6内に貯留する。
さらに、ウォータジャケット6内の蒸気圧が低下し、所定値Pbを下回った場合、すなわち、図2中における領域Dにおいて、ECU15は、スロットルバルブが閉じると予測すると、開閉弁17を閉弁状態に維持する。
ところで、このような開閉弁17の開閉状態の制御は、スロットルバルブが閉じると予測される動作が所定時間継続して検知された場合に実行することができる。図3は、スロットル開度とスロットルを踏み込んでからの時間との関係を示した説明図である。図3の縦軸はスロットル開度を示し、横軸は時間を示している。図3中に示すEF間及びGH間は、スロットル開度が減少している期間である。EF間のスロットル開度減少時間t1は、予め設定されている所定時間tよりも短く、GH間のスロットル開度減少時間t2は、所定時間tよりも長い。ECU15は、所定時間t継続してスロットル開度が減少するスロットルバルブの動作を、スロットルバルブが閉じると予測される動作であると判断し、開閉弁17を閉弁状態にする。すなわち、図3中のEF間におけるスロットル開度の減少時間では、ECU15は、スロットルバルブが閉じると予測される動作とは判断しない。一方、GH間におけるスロットル開度の減少時間であれば、ECU15は、スロットルバルブが閉じると予測される動作と判断し、開閉弁17を閉弁状態とする。なお、所定時間tは、エンジンの諸元及び運転状態に応じて予め決定される値である。
上記の説明の通り、エンジン運転中にスロットルバルブが閉じると、エンジン2の燃焼が減少し、発生する熱量が減少するため、ウォータジャケット6内において冷媒が得られる蒸気エネルギーが減少する。このような蒸気エネルギーの減少を予測すると廃熱回収装置1は、開閉弁17を閉じることにより、蒸気をウォータジャケット6内に貯留する。このように、蒸気を貯留することにより、エネルギーの減少した蒸気の排出を抑制し、廃熱エネルギーの無駄な排出を低減させ、廃熱の回収効率を向上させる。また、蒸気のエネルギーが減少する前に蒸気を貯留することにより、蒸気を高圧のまま維持することができる。これにより、次の廃熱回収動作において、所定値Paに達する時間を短縮することができるので、早期に廃熱エネルギーを回収することができる。
さらに、廃熱回収装置1は、ウォータジャケット6内の蒸気圧、及び、蒸気温度に基づいて、第一噴射ノズル10a乃至第六噴射ノズル10fからの冷媒の噴射を調整し、ウォータジャケット6内における冷媒の蒸発を継続させる。すなわち、冷媒の噴射量を制御することにより、過度の冷媒の噴射による壁温の低下を抑え、冷媒が蒸発する温度に維持するとともに、噴射する冷媒の不足による壁温の過熱を抑える。このように、冷媒の蒸発を維持することにより、廃熱の回収効率を向上させる。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、さらに本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
実施例の廃熱回収装置の組み込まれたエンジンの概略構成を示した説明図である。 ウォータジャケット内の蒸気圧に基づいて開閉弁の状態を示した説明図である。 スロットル開度とスロットルを踏み込んでからの時間との関係を示した説明図である。
符号の説明
1 廃熱回収装置
2 エンジン
6 ウォータジャケット
10a 第一噴射ノズル
10b 第二噴射ノズル
10c 第三噴射ノズル
10d 第四噴射ノズル
10e 第五噴射ノズル
10f 第六噴射ノズル
11 液体経路
13 温度センサ
14 圧力センサ
15 ECU
16 回収経路
17 開閉弁
19 動力回収機
22 スロットル開度センサ
23 排気管

Claims (4)

  1. エンジン内で発生した蒸気を介してエンジンの廃熱を回収する動力回収機と、
    当該動力回収機への蒸気の流入を制御する流入制御手段と、
    を備え、当該流入制御手段は、蒸気エネルギーが減少すると予測される動作を検知すると、前記動力回収機への蒸気の流入を遮断することを特徴とするエンジンの廃熱回収装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの廃熱回収装置において、
    前記流入制御手段は、スロットルバルブが閉じると予測される動作を検知すると、前記動力回収機への蒸気の流入を遮断することを特徴とするエンジンの廃熱回収装置。
  3. 請求項1記載のエンジンの廃熱回収装置において、
    前記流入制御手段は、スロットルバルブが閉じると予測される動作を所定時間継続して検知すると、前記動力回収機への蒸気の流入を遮断することを特徴とするエンジンの廃熱回収装置。
  4. 請求項1記載のエンジンの廃熱回収装置において、
    エンジン内部に形成され、冷媒が蒸発する冷媒流通経路と、
    当該冷媒流通経路内の圧力を計測する圧力センサと、
    前記冷媒流通経路内の温度を計測する温度センサと、
    前記圧力センサから取得される圧力情報と前記温度センサから取得される温度情報とに基づいて、前記冷媒流通経路内への冷媒の供給を調整する冷媒供給手段と、
    を備えたことを特徴とするエンジンの廃熱回収装置。
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