JP2009045430A - 放射線画像撮影システム - Google Patents

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剛 田辺
Hidekazu Kito
英一 鬼頭
Takuya Yoshimi
琢也 吉見
Takeshi Kuwabara
健 桑原
Kazuharu Ueda
和治 植田
Makoto Iriuchijima
誠 入内島
Yasuyoshi Ota
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Abstract

【課題】検出した放射線画像情報を速やかに表示して確認できるとともに、表示装置や画像処理装置の配置の自由度を確保し、作業に支障を来すことのない放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
【解決手段】放射線検出カセッテ24の放射線検出器40によって検出された放射線画像情報は、画像圧縮処理部88によって圧縮処理された後、無線通信によって表示装置26に送信され、放射線画像の概要が圧縮画像として表示部94に表示される。一方、画像メモリ82に記憶された放射線画像情報は、無線通信によってコンソール28に送信され、画像処理部100で所望の画像処理が施された後、無線通信によって表示装置26に送信され、圧縮画像に代えて詳細な画像として表示部94に表示される。
【選択図】図4

Description

本発明は、被写体を透過した放射線を検出し、放射線画像情報に変換して表示する表示装置を備えた放射線画像撮影システムに関する。
医療分野において、被写体に放射線を照射し、被写体を透過した放射線を放射線変換パネルに導いて放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置が広汎に使用されている。この場合、放射線変換パネルとしては、放射線画像が露光記録される従来からの放射線フイルムや、蛍光体に放射線画像としての放射線エネルギを蓄積し、励起光を照射することで放射線画像を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルが知られている。これらの放射線変換パネルは、放射線画像が記録された放射線フイルムを現像装置に供給して現像処理を行い、あるいは、蓄積性蛍光体パネルを読取装置に供給して読取処理を行うことで、可視画像としての放射線画像が得られる。
一方、手術室等の医療現場においては、患者に対して迅速且つ的確な処置を施すため、放射線変換パネルから直ちに放射線画像を読み出して表示できることが要求される。このような要求に対応可能な放射線変換パネルとして、放射線を直接電気信号に変換し、あるいは、放射線をシンチレータで可視光に変換した後、電気信号に変換して読み出す固体検出素子を用いた放射線検出器が開発されている。
このような放射線検出器を用いた放射線画像撮影システムとして、特許文献1〜4に開示されたものがある。
特許文献1では、放射線検出器によって検出した放射線画像情報を無線通信によって処理装置に送信し、処理装置において画像処理等の信号処理を行うようにしている。
特許文献2では、放射線検出器によって検出した放射線画像情報を処理装置に対して無線通信により送信した後、処理装置から放射線画像情報を表示装置に無線通信で送信して表示させるようにしている。
特許文献3では、放射線検出器によって検出した放射線画像情報のデータサイズを縮小して確認用画像データを生成し、この確認用画像データを無線通信によって表示装置に送信して表示することで確認し、その後、放射線検出器を処理装置に接続し、縮小前の放射線画像情報を読み出して信号処理するようにしている。
特許文献4では、放射線検出器によって検出した放射線画像情報を圧縮し、無線通信により処理装置を介し表示装置に送信してプレビュー画像を表示させ、撮影結果の概略を確認した後、圧縮されていない放射線画像情報を有線通信により処理装置に送信して信号処理を行うようにしている。
特許第3494683号公報 特開2007―61386号公報 特開2005−296050号公報 特開2002−248095号公報
特許文献1及び2の場合、放射線検出器から処理装置に対し無線通信によって放射線画像情報を送信しているが、放射線画像情報を表示するために処理装置を経由させるため、放射線画像情報の情報量が多いと、所望の画像が表示されるまでに長時間を要してしまう。この場合、例えば、手術中において必要な放射線画像情報を迅速に取得したいという要求に応じることが困難となる。
特許文献3の場合、放射線検出器から縮小した確認用画像データを無線通信によって表示装置に送信しているため、検出した放射線画像情報を迅速に確認することができる。しかしながら、縮小されていない放射線画像情報は、放射線検出器を処理装置に接続した後、送信されることになるため、所望の精度を有する放射線画像情報を取得して表示するまでには、やはり長時間を要してしまう。
特許文献4の場合、放射線画像情報のプレビュー画像を迅速に表示することができる。しかしながら、放射線検出器と処理装置とは、圧縮されていない放射線画像情報を送信するための信号ケーブルによって接続されているため、例えば、処理装置を手術室に配置した場合、この信号ケーブルが手術等の作業の邪魔になってしまうおそれがある。
本発明は、前記の課題に鑑みなされたものであり、検出した放射線画像情報を速やかに表示して確認できるとともに、表示装置や画像処理装置の配置の自由度を確保し、作業に支障を来すことのない放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
本発明の放射線画像撮影システムは、被写体を透過した放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換パネルと、前記放射線画像情報の情報量を削減する情報量削減手段と、前記放射線画像情報を無線通信によって外部に送信する送信手段と、前記放射線変換パネル、前記情報量削減手段及び前記送信手段を駆動する電力を供給するバッテリとを有するカセッテと、
前記カセッテから送信される情報量が削減されていない前記放射線画像情報を受信する受信手段と、前記放射線画像情報に対して画像処理を施す画像処理手段と、画像処理された前記放射線画像情報を外部に送信する送信手段とを有する画像処理装置と、
前記カセッテから送信される情報量が削減された前記放射線画像情報、及び、前記画像処理装置から送信される画像処理された前記放射線画像情報を受信する受信手段と、情報量が削減された前記放射線画像情報及び画像処理された前記放射線画像情報を表示する表示手段とを有する表示装置と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、放射線画像情報の情報量を削減した後、カセッテから無線通信によって直接表示装置に送信して表示することにより、撮影された放射線画像情報の概要を速やかに確認することができる。一方、情報量が削減されていない放射線画像情報は、無線通信によってカセッテから画像処理装置に送信し、所望の画像処理を施した後、精細画像として表示装置に表示させることができる。この場合、カセッテと表示装置との間、及び、カセッテと画像処理装置との間では、無線通信によって信号の送受信が行われるため、例えば、手術室等における作業に対して信号ケーブルが邪魔になることがなく、良好な作業環境を確保することができる。なお、表示装置に対する放射線画像情報の送信処理と、画像処理装置に対する放射線画像情報の送信処理とを同時並行的に行うことにより、精細画像を表示するまでに要する時間を短縮することができる。
図1は、本実施形態に係る放射線画像撮影システム10が設置された手術室12の説明図である。手術室12には、放射線画像撮影システム10に加えて、患者14が横臥する手術台16が配置されるとともに、医師18が手術に使用する各種器具が載置される器具台20が手術台16の側部に配置される。また、手術台16の周りには、麻酔器、吸引器、心電計、血圧計等、手術に必要な様々な機器が配置される。
放射線画像撮影システム10は、撮影条件に従った線量からなる放射線Xを患者14に照射するための撮影装置22と、患者14を透過した放射線Xを検出する放射線検出器(後述)を内蔵した放射線検出カセッテ24と、放射線検出器によって検出された放射線Xに基づく放射線画像を表示する表示装置26と、撮影装置22、放射線検出カセッテ24及び表示装置26を制御するコンソール28とを備える。撮影装置22、放射線検出カセッテ24、表示装置26及びコンソール28間では、無線通信による信号の送受信が行われる。
撮影装置22は、自在アーム30に連結され、患者14の撮影部位に応じた所望の位置に移動可能であるとともに、医師18による手術の邪魔とならない位置に待避可能である。同様に、表示装置26は、自在アーム32に連結され、撮影された放射線画像を医師18が容易に確認できる位置に移動可能である。
図2は、放射線検出カセッテ24の内部構成図である。放射線検出カセッテ24は、放射線Xを透過させる材料からなるケーシング34を備える。ケーシング34の内部には、放射線Xが照射されるケーシング34の照射面36側から、患者14による放射線Xの散乱線を除去するグリッド38、患者14を透過した放射線Xを検出する放射線検出器40(放射線変換パネル)、及び、放射線Xのバック散乱線を吸収する鉛板42が順に配設される。なお、ケーシング34の照射面36をグリッド38として構成してもよい。
また、ケーシング34の内部には、放射線検出カセッテ24の電源であるバッテリ44と、バッテリ44から供給される電力により放射線検出器40を駆動制御するカセッテ制御部46と、放射線検出器40によって検出した放射線Xの情報を含む信号を表示装置26及びコンソール28との間で送受信する送受信機48とが収容される。なお、カセッテ制御部46及び送受信機48には、放射線Xが照射されることによる損傷を回避するため、ケーシング34の照射面36側に鉛板等を配設しておくことが好ましい。
図3は、放射線検出器40の回路構成ブロック図である。放射線検出器40は、放射線Xを感知して電荷を発生させるアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる光電変換層51を行列状の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)52のアレイの上に配置した構造を有し、発生した電荷を蓄積容量53に蓄積した後、各行毎にTFT52を順次オンにして、電荷を画像信号として読み出す。図3では、光電変換層51及び蓄積容量53からなる1つの画素50と1つのTFT52との接続関係のみを示し、その他の画素50の構成については省略している。なお、アモルファスセレンは、高温になると構造が変化して機能が低下してしまうため、所定の温度範囲内で使用する必要がある。従って、放射線検出カセッテ24内に放射線検出器40を冷却する手段を配設することが好ましい。
各画素50に接続されるTFT52には、行方向と平行に延びるゲート線54と、列方向と平行に延びる信号線56とが接続される。各ゲート線54は、ライン走査駆動部58に接続され、各信号線56は、読取回路を構成するマルチプレクサ66に接続される。
ゲート線54には、行方向に配列されたTFT52をオンオフ制御する制御信号Von、Voffがライン走査駆動部58から供給される。この場合、ライン走査駆動部58は、ゲート線54を切り替える複数のスイッチSW1と、スイッチSW1の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ60とを備える。アドレスデコーダ60には、カセッテ制御部46からアドレス信号が供給される。
また、信号線56には、列方向に配列されたTFT52を介して各画素50の蓄積容量53に保持されている電荷が流出する。この電荷は、増幅器62によって増幅される。増幅器62には、サンプルホールド回路64を介してマルチプレクサ66が接続される。マルチプレクサ66は、信号線56を切り替える複数のスイッチSW2と、スイッチSW2の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ68とを備える。アドレスデコーダ68には、カセッテ制御部46からアドレス信号が供給される。マルチプレクサ66には、A/D変換器70が接続され、A/D変換器70によってデジタル信号に変換された放射線画像情報がカセッテ制御部46に供給される。
図4は、撮影装置22、放射線検出カセッテ24、表示装置26及びコンソール28からなる放射線画像撮影システム10の構成ブロック図である。なお、コンソール28には、病院内の放射線科において取り扱われる放射線画像情報やその他の情報を統括的に管理する放射線科情報システム(RIS)29が接続され、また、RIS29には、病院内の医事情報を統括的に管理する医事情報システム(HIS)31が接続される。
撮影装置22は、撮影スイッチ72と、放射線Xを出力する放射線源74と、コンソール28から無線通信により撮影条件を受信する一方、コンソール28に対して無線通信による撮影完了信号等を送信する送受信機76と、撮影スイッチ72から供給される撮影開始信号及び送受信機76から供給される撮影条件に基づいて放射線源74を制御する線源制御部78とを備える。
放射線検出カセッテ24には、放射線検出器40、バッテリ44、カセッテ制御部46及び送受信機48(送信手段)が収容される。カセッテ制御部46は、放射線検出器40を構成するライン走査駆動部58のアドレスデコーダ60及びマルチプレクサ66のアドレスデコーダ68に対してアドレス信号を供給するアドレス信号発生部80と、放射線検出器40によって検出された放射線画像情報を記憶する画像メモリ82と、当該放射線検出カセッテ24を特定するためのカセッテID情報を記憶するカセッテIDメモリ84と、画像メモリ82に記憶された放射線画像情報に対して圧縮処理を施すことで情報量を削減する画像圧縮処理部88(情報量削減手段)とを備える。送受信機48は、コンソール28から無線通信により送信要求信号を受信する一方、コンソール28に対して、カセッテIDメモリ84に記憶されたカセッテID情報、画像メモリ82に記憶された放射線画像情報を無線通信により送信する。また、送受信機48は、表示装置26に対して画像圧縮処理部88で圧縮された放射線画像情報を無線通信により送信する。
表示装置26は、放射線検出カセッテ24から圧縮された放射線画像情報を受信するとともに、コンソール28から圧縮されていない放射線画像情報を受信する受信機90(受信手段)と、受信した放射線画像情報の表示制御を行う表示制御部92と、表示制御部92によって処理された放射線画像情報を表示する表示部94(表示手段)とを備える。
コンソール28は、撮影装置22、放射線検出カセッテ24及び表示装置26に対して、放射線画像情報を含む必要な情報を無線通信により送受信する送受信機96(受信手段)と、撮影装置22による撮影に必要な撮影条件を管理する撮影条件管理部98と、放射線検出カセッテ24から送信された放射線画像情報に対する画像処理を行う画像処理部100(画像処理手段)と、処理した放射線画像情報を記憶する画像メモリ101と、撮影対象である患者14の患者情報を管理する患者情報管理部102と、放射線検出カセッテ24から送信されたカセッテ情報を管理するカセッテ情報管理部104とを備える。コンソール28は、撮影装置22、放射線検出カセッテ24及び表示装置26に対して無線通信による信号の送受信を行うことができるのであれば、手術室12の外に設置してもよい。
なお、撮影条件とは、患者14の撮影部位に対して、適切な線量からなる放射線Xを照射するための管電圧、管電流、照射時間等を決定するための条件であり、例えば、撮影部位、撮影方法等の条件を挙げることができる。患者情報とは、患者14の氏名、性別、患者ID番号等、患者14を特定するための情報である。これらの撮影条件及び患者情報を含む撮影のオーダリング情報は、コンソール28で直接設定し、あるいは、RIS29を介してコンソール28に外部から供給することができる。また、カセッテ情報とは、放射線検出カセッテ24を特定するためのカセッテID情報である。
本実施形態の放射線画像撮影システム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
放射線画像撮影システム10は、手術室12に設置されており、例えば、医師18による患者14の手術中において、放射線画像の撮影が必要となった際に使用される。そのため、撮影対象である患者14の患者情報は、撮影に先立ち、コンソール28の患者情報管理部102に予め登録しておく。また、撮影部位や撮影方法が予め決まっている場合には、これらの撮影条件を撮影条件管理部98に予め登録しておく。以上の準備作業が終了した状態において、患者14に対する手術が実施される。
手術中において放射線画像の撮影を行う場合、医師18又は担当する放射線技師は、患者14と手術台16との間の所定位置に、照射面36を撮影装置22側とした状態で放射線検出カセッテ24を設置する。次いで、撮影装置22を放射線検出カセッテ24に対向する位置に移動させた後、撮影スイッチ72を操作して撮影を行う。
撮影装置22の線源制御部78は、送受信機96、76を介して、コンソール28の撮影条件管理部98より当該患者14の撮影部位に係る撮影条件を無線通信により取得し、取得した撮影条件に従って放射線源74を制御することにより、所定の線量からなる放射線Xを患者14に照射する。
患者14を透過した放射線Xは、放射線検出カセッテ24のグリッド38によって散乱線が除去された後、放射線検出器40に照射され、放射線検出器40を構成する各画素50の光電変換層51によって電気信号に変換され、蓄積容量53に電荷として保持される(図3参照)。次いで、各蓄積容量53に保持された患者14の放射線画像情報である電荷情報は、カセッテ制御部46を構成するアドレス信号発生部80からライン走査駆動部58及びマルチプレクサ66に供給されるアドレス信号に従って読み出される。
すなわち、ライン走査駆動部58のアドレスデコーダ60は、アドレス信号発生部80から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力してスイッチSW1の1つを選択し、対応するゲート線54に接続されたTFT52のゲートに制御信号Vonを供給する。一方、マルチプレクサ66のアドレスデコーダ68は、アドレス信号発生部80から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力してスイッチSW2を順次切り替え、ライン走査駆動部58によって選択されたゲート線54に接続された各画素50の蓄積容量53に保持された電荷情報である放射線画像情報を信号線56を介して順次読み出す。
放射線検出器40の選択されたゲート線54に接続された各画素50の蓄積容量53から読み出された放射線画像情報は、各増幅器62によって増幅された後、各サンプルホールド回路64によってサンプリングされ、マルチプレクサ66を介してA/D変換器70に供給され、デジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された放射線画像情報は、カセッテ制御部46の画像メモリ82に一旦記憶される。
同様にして、ライン走査駆動部58のアドレスデコーダ60は、アドレス信号発生部80から供給されるアドレス信号に従ってスイッチSW1を順次切り替え、各ゲート線54に接続されている各画素50の蓄積容量53に保持された電荷情報である放射線画像情報を信号線56を介して読み出し、マルチプレクサ66及びA/D変換器70を介してカセッテ制御部46の画像メモリ82に記憶させる。
画像メモリ82に記憶された放射線画像情報は、画像圧縮処理部88によって圧縮処理が施されることで情報量が削減された後、送受信機48を介して無線通信により表示装置26に送信される。なお、圧縮処理としては、例えば、データの間引き処理、ビット圧縮処理、ランレングス法による圧縮処理等、不可逆圧縮を含む種々の圧縮処理を適用することができる。
表示装置26に送信された放射線画像情報は、受信機90によって受信され、表示制御部92によって圧縮画像として表示部94に表示される。
この場合、放射線画像情報は、圧縮されることで情報量が削減されているため、速やかに表示される。医師は、表示部94に表示された粗い状態の圧縮画像に基づき、撮影装置22による撮影範囲、患者14の手術部位の状態等の概要を事前に確認し、必要に応じた対応、例えば、放射線画像情報の再撮影や、手術部位に対する適切な処理の準備等を行うことができる。
一方、放射線検出カセッテ24は、圧縮された放射線画像情報を表示装置26に送信する処理と並行して、圧縮されていない放射線画像情報を画像メモリ82から読み出し、送受信機48を介して無線通信によりコンソール28に送信する。
コンソール28に送信された放射線画像情報は、送受信機96によって受信され、画像処理部100において所定の画像処理が施された後、患者情報管理部102に登録されている患者14の患者情報と関連付けられた状態で画像メモリ101に記憶される。
次いで、画像処理の施された放射線画像情報は、送受信機96から表示装置26に送信される。受信機90によって放射線画像情報を受信した表示装置26は、表示制御部92によって表示部94を制御し、既に表示されている粗い状態の圧縮画像に代えて、詳細な放射線画像を表示部94に表示する。この場合、医師18は、先行して表示されている圧縮画像に基づいて適切な対応の準備を行っているため、表示部94に表示された詳細な放射線画像を確認しながら効率的な処置を実施することができる。
また、本実施形態の放射線画像撮影システム10は、放射線検出カセッテ24とコンソール28との間、撮影装置22とコンソール28との間、及び、コンソール28と表示装置26との間が、信号を送受信するためのケーブルによって連結されていないため、例えば、手術室12の床面にこれらのケーブルが配設されることがなく、医師18等の作業に支障を来すおそれがない作業環境を提供することができる。
図5は、本実施形態の放射線画像撮影システム10の撮影装置22、放射線検出カセッテ24、表示装置26及びコンソール28を、無線LANを構成する中継局106を介して接続する場合を示す。放射線画像撮影システム10をこのように構成することにより、撮影装置22、放射線検出カセッテ24、表示装置26及びコンソール28の相互間において、より広汎な情報の送受信を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、放射線検出カセッテ24に収容される放射線検出器40は、入射した放射線Xの線量を光電変換層51によって直接電気信号に変換するものであるが、これに代えて、入射した放射線Xをシンチレータによって一旦可視光に変換した後、この可視光をアモルファスシリコン(a−Si)等の固体検出素子を用いて電気信号に変換するように構成した放射線検出器を用いてもよい(特許第3494683号公報参照)。
また、光変換方式の放射線検出器を利用して放射線画像情報を取得することもできる。この光変換方式の放射線検出器では、マトリクス状に配列された各固体検出素子に放射線が入射すると、その線量に応じた静電潜像が固体検出素子に蓄積記録される。静電潜像を読み取る際には、放射線検出器に読取光を照射し、発生した電流の値を放射線画像情報として取得する。なお、放射線検出器は、消去光を放射線検出器に照射することで、残存する静電潜像である放射線画像情報を消去して再使用することができる(特開2000−105297号公報参照)。
放射線検出カセッテ24は、手術室12等で使用されるとき、血液やその他の雑菌が付着するおそれがある。そこで、放射線検出カセッテ24を防水性、密閉性を有する構造とし、必要に応じて殺菌洗浄することにより、1つの放射線検出カセッテ24を繰り返し続けて使用することができる。
放射線検出カセッテ24は、手術室12で使用される場合に限られるものではなく、例えば、検診や病院内での回診にも適用することができる。
また、放射線検出カセッテ24と外部機器との間での無線通信は、通常の電波による通信に代えて、赤外線等を用いた光無線通信で行うようにしてもよい。
図6に示すように放射線検出カセッテ500を構成すると、一層好適である。
すなわち、放射線検出カセッテ500には、ケーシング502の放射線照射面側に、撮影領域及び撮影位置の基準となるガイド線504が形成される。このガイド線504を用いて、放射線検出カセッテ500に対する被写体の位置決めを行い、また、放射線の照射範囲を設定することにより、放射線画像情報を適切な撮影領域に記録することができる。
放射線検出カセッテ500の撮影領域外の部位には、当該放射線検出カセッテ500に係る各種情報を表示する表示部506を配設する。この表示部506には、放射線検出カセッテ500に記録される被写体のID情報、放射線検出カセッテ500の使用回数、累積曝射線量、放射線検出カセッテ500に内蔵されているバッテリ44の充電状態(残容量)、放射線画像情報の撮影条件、被写体の放射線検出カセッテ500に対するポジショニング画像等を表示させる。この場合、技師は、例えば、表示部506に表示されたID情報に従って被写体を確認するとともに、当該放射線検出カセッテ500が使用可能な状態にあることを事前に確認し、表示されたポジショニング画像に基づいて被写体の所望の撮影部位を放射線検出カセッテ500に位置決めして、最適な放射線画像情報の撮影を行うことができる。
また、放射線検出カセッテ500に取手部508を形成することにより、当該放射線検出カセッテ500の取り扱い、持ち運びが容易になる。
放射線検出カセッテ500の側部には、ACアダプタの入力端子510と、USB(Universal Serial Bus)端子512と、メモリカード514を装填するためのカードスロット516とを配設すると好適である。
入力端子510は、放射線検出カセッテ500に内蔵されているバッテリ44の充電機能が低下しているとき、あるいは、バッテリ44を充電するのに十分な時間を確保できないとき、ACアダプタを接続して外部から電力を供給することにより、当該放射線検出カセッテ500を直ちに使用可能な状態とすることができる。
USB端子512又はカードスロット516は、放射線検出カセッテ500がコンソール28等の外部機器との間で無線通信による情報の送受信を行うことができないときに利用することができる。すなわち、USB端子512にケーブルを接続することにより、外部機器との間で有線通信による情報の送受信を行うことができる。また、カードスロット516にメモリカード514を装填し、このメモリカード514に必要な情報を記録した後、メモリカード514を取り出して外部機器に装填することにより、情報の送受信を行うことができる。
手術室12や病院内の必要な個所には、図7に示すように、放射線検出カセッテ24が装填され、内蔵されるバッテリ44の充電を行うクレードル518を配置すると好適である。この場合、クレードル518は、バッテリ44の充電だけでなく、クレードル518の無線通信機能又は有線通信機能を用いて、HIS31、RIS29、コンソール28等の外部機器との間で必要な情報の送受信を行うようにしてもよい。送受信する情報には、クレードル518に装填された放射線検出カセッテ24に記録された放射線画像情報を含めることができる。
また、クレードル518に表示部520を配設し、この表示部520に対して、装填された当該放射線検出カセッテ24の充電状態や、放射線検出カセッテ24から取得した放射線画像情報を含む必要な情報を表示させるようにしてもよい。
また、複数のクレードル518をネットワークに接続し、各クレードル518に装填されている放射線検出カセッテ24の充電状態をネットワークを介して収集し、使用可能な充電状態にある放射線検出カセッテ24の所在を確認できるように構成することもできる。
本実施形態の放射線画像撮影システムが設置された手術室の説明図である。 放射線検出カセッテの内部構成図である。 放射線検出器の回路構成ブロック図である。 放射線画像撮影システムの構成ブロック図である。 他の実施形態に係る放射線画像撮影システムのブロック図である。 放射線検出カセッテの他の構成図である。 放射線検出カセッテの充電を行うクレードルの構成図である。
符号の説明
10…放射線画像撮影システム
12…手術室
14…患者
16…手術台
22…撮影装置
24…放射線検出カセッテ
26…表示装置
28…コンソール
29…RIS
31…HIS
40…放射線検出器
44…バッテリ
46…カセッテ制御部
48、76、96…送受信機
50…画素
74…放射線源
82、101…画像メモリ
84…カセッテIDメモリ
88…画像圧縮処理部
90…受信機
94…表示部
98…撮影条件管理部
100…画像処理部
102…患者情報管理部
104…カセッテ情報管理部
106…中継局

Claims (7)

  1. 被写体を透過した放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換パネルと、前記放射線画像情報の情報量を削減する情報量削減手段と、前記放射線画像情報を無線通信によって外部に送信する送信手段と、前記放射線変換パネル、前記情報量削減手段及び前記送信手段を駆動する電力を供給するバッテリとを有するカセッテと、
    前記カセッテから送信される情報量が削減されていない前記放射線画像情報を受信する受信手段と、前記放射線画像情報に対して画像処理を施す画像処理手段と、画像処理された前記放射線画像情報を外部に送信する送信手段とを有する画像処理装置と、
    前記カセッテから送信される情報量が削減された前記放射線画像情報、及び、前記画像処理装置から送信される画像処理された前記放射線画像情報を受信する受信手段と、情報量が削減された前記放射線画像情報及び画像処理された前記放射線画像情報を表示する表示手段とを有する表示装置と、
    を備えることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  2. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記情報量削減手段は、前記放射線画像情報を圧縮処理することで情報量の削減を行うことを特徴とする放射線画像撮影システム。
  3. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記画像処理装置の前記送信手段は、前記放射線画像情報を無線通信によって前記表示装置に送信することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  4. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記カセッテ及び前記表示装置は、手術室に配置されることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  5. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記カセッテ、前記画像処理装置及び前記表示装置間での通信は、中継局を介した無線LANによって行われることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  6. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記被写体に放射線を照射することで、前記放射線変換パネルに前記放射線画像情報を記録する撮影装置を備え、前記画像処理装置の前記送信手段は、撮影条件を無線通信によって前記撮影装置に送信することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  7. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記放射線変換パネルは、前記放射線を電気信号に変換する固体検出素子から構成されることを特徴とする放射線画像撮影システム。
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