JP2009045030A - ビタミンc劣化抑制飲料 - Google Patents

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貴章 伊藤
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Abstract

【課題】飲料に配合したビタミンCの劣化を抑制することにより、好ましい生理活性を有するビタミンCを効率的に摂取できる容器詰野菜飲料及びその製造方法の提供。
【解決手段】10〜30重量%の野菜搾汁液と水とを含有する飲料にビタミンCを添加してビタミンCの長期的な経時劣化や光劣化を抑制する。野菜搾汁液はニンジン搾汁液が殊に好適であり、必要に応じて飲料中の水としてイオン交換水又は脱気水を用いて劣化の抑制効果を向上させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、飲料に配合したビタミンCの劣化を抑制することにより、ビタミンCの好ましい生理活性を効率的に摂取できるようにする方法に関する。具体的には、特定量の野菜汁を配合することによりビタミンCの長期的な経時劣化を抑制する方法や、特定量の野菜汁を配合することによりビタミンCの光劣化を抑制する方法に関する。
ビタミンC(Vitamin C、VC)は水溶性ビタミンの一種であり、生体活動において重要な役割を果たしている。例えばビタミンCは、アミノ酸の生合成、副腎からのホルモンの分泌、脂肪酸をミトコンドリアに運ぶための担体であるL−カルニチンの合成等の機能を有する。細胞におけるコラーゲン生成にもビタミンCは不可欠であり、例えば生体内でビタミンCが不足すると各種結合組織におけるコラーゲン不足から、歯のぐらつき・血管の脆弱化・皮膚からの出血・怪我の回復や免疫機能の低下・軽度の貧血等が生じる。
また、近年のストレス社会現象により、人々は各種ストレスに曝される機会が増加している。ストレス環境下ではビタミンCが減少することが知られている。多くの動物と異なり、ヒト等の霊長類は生体内でビタミンCを合成することができないため、必要量の全てを食事や飲料等から摂取しなければならない。
ビタミンCは生理学的にも栄養学的にも生体にとって重要なものであるが、光や熱等に対して弱いため時間経過とともに徐々に劣化して消失していく。そこで、ビタミンCを効率的に摂取することを可能にするべく様々な研究がなされている。
例えば特許文献1では、酵素処理イソクエルシトリン、ミリシトリン及びクロロゲン酸よりなる群から選択される少なくとも1つを共存させることによりビタミンCの劣化を抑制する方法が記載されている。また、非特許文献1では、ビタミンCの安定化化合物としてグルタチオンが報告されている。しかし、いずれも抽出物・添加物を用いるものであって、消費者が食の安全性に敏感になっている昨今ではこれらの抽出物を積極的に添加することは難しい。食の安全性を重要視すれば、天然の状態に近いものを利用してビタミンCの劣化抑制効果が得られることが好ましいが、実用に供する発明は皆無といってよい。
特開2006−315985 International Journal of Pharmaceutics 133(1996)85-88
本発明の課題は、飲料に配合したビタミンCの劣化を抑制することにより、好ましい生理活性を有するビタミンCを効率的に摂取できるようにすることである。
本発明者らは、飲料に配合したビタミンCの劣化を抑制することにより、ビタミンCの好ましい生理活性を効率的に摂取できるようにする方法やかかる飲料につき鋭意研究したところ、特定量の野菜汁、殊にニンジン搾汁液を配合することにより、ビタミンCの長期的な経時劣化を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。また、特定量の野菜汁、殊にニンジン搾汁液を配合することにより、ビタミンCの光劣化を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
1. 10〜30重量%の野菜搾汁液と水とを含有する飲料にビタミンCを添加することを特徴とする、ビタミンCの長期的経時劣化を抑制した容器詰野菜飲料、
2. 50〜100重量%の野菜搾汁液と水とを含有する飲料にビタミンCを添加することを特徴とする、ビタミンCの光劣化を抑制した容器詰野菜飲料。
3. 野菜搾汁液がニンジン搾汁液であることを特徴とする上記1又は2記載の容器詰野菜飲料、
4. 飲料中の水がイオン交換水又は脱気水であることを特徴とする上記1〜3のいずれか記載の容器詰野菜飲料、
5. 10〜30重量%の野菜搾汁液と水とを含有する飲料にビタミンCを添加することを特徴とする、該飲料中のビタミンCの長期的経時による劣化抑制方法、
6. 50〜100重量%の野菜搾汁液と水とを含有する飲料にビタミンCを添加することを特徴とする、該飲料中のビタミンCの光による劣化抑制方法、
7. 野菜搾汁液がニンジン搾汁液であることを特徴とする上記5又は6記載のビタミンCの劣化抑制方法、
8. 飲料中の水がイオン交換水又は脱気水であることを特徴とする上記5〜7のいずれか記載のビタミンCの劣化抑制方法、
に関する。
本発明により、ビタミンCの長期的経時劣化や光劣化が抑制された飲料を提供することができる。
本発明において野菜汁とは、搾汁できる野菜を用いたものであれば特に限定されないが、例えば搾汁可能な野菜としてトマト、ナス、カボチャ、ピーマン、ゴーヤ、ナーベラ、トウガン、オクラ、トウガラシ、トウモロコシ、キュウリ等の果菜類、ニンジン、ゴボウ、タマネギ、タケノコ、レンコン、カブ、ダイコン、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、ニンニク、ショウガ等の根菜類、モロヘイヤ、アスパラガス、セロリ、ケール、チンゲンサイ、ホウレンソウ、コマツナ、キャベツ、レタス、ハクサイ、ブロッコリー、カリフラワー、ミツバ、パセリ、ネギ、シュンギク、ニラ等の葉茎類等を挙げることができるが、野菜汁としてニンジンを用いることが好ましい。
また、煮る、焼く、温める、蒸す等の加熱処理や、十分な水洗い、水にさらす、薬品処理する等の非加熱処理を搾汁前後に施すなどして得られた野菜汁を原料として用いることができる。さらに、前記野菜汁を特定の樹脂に通液するなどして野菜汁に含まれる特定の成分を除去した野菜汁も原料として用いることができる。また、これら野菜汁を単品若しくは2種以上配合して用いることもできる。
本発明における野菜搾汁液の配合量は、その目的により調整することができる。ビタミンCの長期的経時劣化を抑制することを目的とするのであれば、野菜搾汁液の配合量を1〜50重量%、好ましくは5〜45重量%、より好ましくは7〜40重量%、さらに好ましくは8〜35重量%、最も好ましくは10〜30重量%である。また、ビタミンCの経時的光劣化を抑制することを目的とするのであれば、野菜搾汁液の配合量を30〜100重量%、好ましくは40〜100重量%、より好ましくは45〜100重量%、さらに好ましくは50〜100重量%、最も好ましくは50〜90重量%である。野菜配合量の全体に占める野菜の種類は1種類でもよいが、2種以上の野菜から得た搾汁液を混合して用いてよい。複数種類の野菜を配合した場合には、その全体に占める各種野菜の割合は適宜調整することができる。
本発明においてビタミンCとは、アスコルビン酸の他、ナトリウム、カリウムやカルシウムとの塩、脂肪酸とのエステル体、糖等とのエーテル体といったアスコルビン酸の誘導体も含まれるが、アスコルビン酸又はアスコルビン酸ナトリウムが好ましく、L−アスコルビン酸又はL−アスコルビン酸ナトリウムが最も好ましい。本発明におけるビタミンCは、上記のいずれか1種類を単独で用いることができるが、呈味性や取扱上の簡便性などから2種類以上を適宜混合して用いることもできる。ビタミンCは天然物から公知の方法で得られたものであっても、公知の各種合成方法によって得られたものであっても良く、また両者を併用して得られたものであっても良い。さらに、ビタミンCは市販のものを用いてもよく、その形態は固体又は固体を溶解した液体のいずれであっても良い。
本発明において水とは、飲料製造に用いることができるものであれば特に限定されないが、イオン交換水又は脱気水を用いることが好ましい。本発明におけるイオン交換水や脱気水は、公知の方法で得たものであっても市販のものを用いてもよい。
本発明の実施品には、野菜搾汁液、水及びビタミンCの他に果実搾汁液を添加してよい。果汁とは、搾汁できる果実であれば特に限定されないが、例えば搾汁可能な果実として、オレンジ、ミカン、リンゴ、モモ、ナシ、ブドウ、ブルーベリー、グレープフルーツ、パインアップル、シイクワシャー、グアバ、アセロラ、プルーン、パパイヤ、マンゴー、メロン、キウイフルーツ、ヤマモモ、バナナ、ユズ、レモン等を挙げることができる。また、煮る、焼く、温める、蒸す等の加熱処理や、十分な水洗い、水にさらす、薬品処理する等の非加熱処理を搾汁前後に施すなどして得られた果汁を原料として用いることができる。
これら果汁を単品若しくは2種以上配合して用いることができる。さらに、これら野菜汁及び/又は果汁をそれぞれ単品若しくは2種以上配合して用いることもできる。
本発明実施品には、砂糖、ブドウ糖、果糖、果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖、高果糖液糖、オリゴ糖、トレハロース、キシリトール、スクラロース、ステビア抽出物、ソルビトール、カンゾウ抽出物やラカンカ抽出物等の砂糖類及び甘味料、ペクチン、ゼラチン、コラーゲン、寒天、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、大豆多糖類、アラビアガム、グァーガム、キサンタンガム、タマリンドシードガム、ジェランガム等の増粘安定剤、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、グルコン酸等の酸味料、酸化防止剤、炭酸水素ナトリウム(重曹)等のpH調整剤、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の乳化剤、食物繊維、カルシウム塩、マグネシウム塩、ナイアシン、パントテン酸等の強化剤、ウコン等の香辛料や香料、牛乳や豆乳等の乳類、各種乳酸菌等を加えることができる。
本発明実施品は、日本農林規格にあるニンジンジュース及びニンジンミックスジュース等の野菜ジュース、果実・野菜ミックスジュース及び果汁入り飲料として用いることができる。また、野菜飲料に限らず、茶飲料、コーヒー飲料、各種機能性飲料、炭酸飲料、ニアウォーター飲料、トクホ飲料等に添加することもできる。本発明は野菜搾汁液を添加することによりビタミンCの劣化抑制を防ぐことができることから、野菜搾汁液入りのビタミン配合機能性飲料に用いることが特に好ましい。また、これらの飲料は、缶、瓶、紙、プラスチック容器などの密封容器に充填して販売することができる。
以下に本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
実施例1:サンプルの調製
市販のニンジンを用いて、ニンジン搾汁液を作製した。ハンマークラッシャーでもってニンジンをすり潰し、得られたニンジン搾汁液を濾過ストレーナー(ステンレス製)でもって濾過した。濾過したニンジン搾汁液を分注し、イオン交換水又は脱酸素水を添加することにより、10重量%のサンプル、30重量%のサンプル、50重量%のサンプル、100重量%のサンプルをそれぞれ作製した。得られた8種類のサンプルに対して、100ppmのビタミンC(L−アスコルビン酸)とクエン酸とをそれぞれに添加した。なお、ビタミンC(L−アスコルビン酸)にはWelcome社製のものを、クエン酸には扶桑化学社製の無水クエン酸のものを用いた。なお、対照群として、ニンジン搾汁液を加えずに、イオン交換水又は脱酸素水に100ppmのビタミンC(L−アスコルビン酸)を添加したサンプルも用意した。本実施例で調製したサンプルの種類を表1に示す。
実施例2:ビタミンCの加熱劣化試験
DOメーター(F-102、飯島電子工業社製)を用いて、上記実施例で得られた10種類のサンプルの残存酸素量を測定した。また、高速液体クロマトグラフィー(本体:2695、検出器:2991、Waters社製)を用いて、各調合液のビタミンC(VC)量、加熱殺菌した後のビタミンC(VC)量をそれぞれ測定した。得られた測定結果を表2に示す。
脱気水を用いたサンプル中の溶存酸素量は、イオン交換水を用いたサンプル中の溶存酸素量と比較して低かった。脱気水は、水に溶解している酸素を人工的に除去したものであるため予測された結果である。また、サンプル中のビタミンC(VC)含有量は、殺菌前と殺菌後のいずれの場合であってもニンジン搾汁液の濃度と相関関係を示していた。これはニンジン搾汁液中のビタミンCがサンプル液中に溶出することによるものであって、サンプル液中のニンジン搾汁液の配合量が多ければ、これに伴ってビタミンCの溶出量が増えることによると思われる。さらに、加熱殺菌後のサンプル中のビタミンC量は、加熱殺菌前のものと比較していずれも減少していた。これは、サンプル中のビタミンCが加熱により分解されて減少してしまうことによるものと思われる。
実施例3:ビタミンCの経時的劣化
前記サンプル中のビタミンCについて、経時劣化により減少する程度を調べた。まず、10種類の前記サンプルをそれぞれの容器に分注した。そして、各サンプルにつき1つを1週間で45℃の強制劣化試験を行った。コントロールとして、各サンプルのもう一つについて1週間で25℃(室温を想定)の経時試験を行い、上記強制劣化試験と対比するものとした。なお、野菜搾汁液配合の飲料において45℃の経時劣化試験が、室温で9ヶ月程度放置した状態に概ね相当するものであると、当業者には一般的に認識されている。また、強制劣化試験における温度設定は、飲料の種類や試験目的等により当業者が適宜調節するものであるが、本試験では野菜搾汁液配合飲料において最も良く選択される45℃に設定した。得られた試験結果を表3に示す。
1週間の経時試験を経たサンプルのビタミンC含有量は、経時試験前のサンプルのビタミンC含有量と比較して大幅に減少していた。このことは、強制経時劣化試験とコントロール(室温)とのいずれにおいても同様に観察された。
一方、強制加速試験の経時試験サンプルと、コントロール(室温を想定)の経時試験サンプルとを比較すると、興味深い結果が得られた。通常、強制経時劣化試験サンプルは、室温での経時劣化試験サンプルと比較してより強力な負荷を飲料サンプルに与えるため、強制劣化試験サンプルの方が室温での経時劣化サンプルと比べて激しい劣化を示すことが常識であるといえる。本試験においても、45℃の経時試験サンプルにおけるビタミンC劣化が、25℃の経時試験サンプルのビタミンC劣化と比較して激しいことが予測される。
具体的には、サンプル2(ニンジン30%、イオン交換水)、サンプル3(ニンジン50%、イオン交換水)、サンプル4(ニンジン100%、イオン交換水)、サンプル7(ニンジン50%、脱気水)、サンプル8(ニンジン100%、脱気水)では、上記の予測どおりであった。しかし、サンプル1(ニンジン10%、イオン交換水)、サンプル5(ニンジン10%、脱気水)、サンプル6(ニンジン30%、脱気水)では、上記の予測に反する結果が得られた。すなわちこれらのサンプルでは、45℃経時試験サンプルにおけるビタミンC劣化程度は、25℃の経時試験サンプル程にビタミンCが劣化していなかった。
上記結果から、以下の結論を導き出すことができる。まず、少量(10〜30重量%)のニンジン搾汁液を配合したサンプルにおいてビタミンCの劣化抑制効果がある。次に、脱気水を配合したサンプルの方が、イオン交換水を配合したサンプルよりもビタミンCの劣化抑制効果がある。特に、少量(10〜30重量%)のニンジン搾汁液を配合し、さらに脱気水を配合したサンプルにおいて最も安定的な結果が得られる。
なお、上述の試験結果は、ニンジン搾汁液中のビタミンCがサンプル液中に溶出したものとは考えられない。もしこれが原因であれば、ニンジン搾汁液をより多く配合したサンプル(例えば50〜100重量%)の方がよりビタミンCの劣化抑制効果を示すはずである。しかし、ニンジン搾汁液を比較的多く配合したサンプルでは、いずれも強制加速試験におけるビタミンCの劣化度合は、コントロール(室温)のものと比較して大きかった。このことから、ニンジン搾汁液を比較的多く配合した飲料では、本願発明の効果は得られないことは明らかである。
実施例4:ビタミンCの経時的光劣化
サンプル1〜10が1週間の光劣化に対していかなる挙動を示すかを調べた。ニンジン搾汁液を配合しないサンプル9〜10では、サンプル9(脱気水)の方が、サンプル10(イオン交換水)と比較してビタミンC劣化抑制効果に優れていた。一方、ニンジン搾汁液を添加したサンプル1〜8においては、イオン交換水又は脱気水のいずれを用いたかに関わりなく、いずれもサンプル9(脱気水)とほぼ同等又はそれ以上に優れたビタミンC劣化抑制効果を示した。結果を表4に示す。
さらに、ニンジン搾汁液を添加したサンプルは、ニンジン搾汁液添加量に比例してビタミンC劣化抑制効果が向上するわけではない。ニンジン搾汁液を10〜30重量%添加したサンプル(1、2、5、6)では、イオン交換水又は脱気水のいずれを使用したかに関わりなくサンプル9(脱気水)とほぼ同様の結果を示したが、ニンジン搾汁液を50〜100重量%添加したサンプル(3、4、7、8)では、サンプル9(脱気水)のほぼ2倍又はそれ以上の結果を示した。
なお、この試験結果についても、ニンジン搾汁液中のビタミンCがサンプル液中に溶出したものとは考えにくい。もしこれが原因であれば、ビタミンCの劣化度合がニンジン搾汁液の配合量と比例するはずであるからである。以上の結果から、ニンジン搾汁液の配合量が50〜100重量%である飲料ではビタミンCの光劣化抑制効果に優れていることがわかった。

Claims (8)

  1. 10〜30重量%の野菜搾汁液と水とを含有する飲料にビタミンCを添加することを特徴とする、ビタミンCの長期的経時劣化を抑制した容器詰野菜飲料。
  2. 50〜100重量%の野菜搾汁液と水とを含有する飲料にビタミンCを添加することを特徴とする、ビタミンCの光劣化を抑制した容器詰野菜飲料。
  3. 野菜搾汁液がニンジン搾汁液であることを特徴とする請求項1又は2記載の容器詰野菜飲料。
  4. 飲料中の水がイオン交換水又は脱気水であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の容器詰野菜飲料。
  5. 10〜30重量%の野菜搾汁液と水とを含有する飲料にビタミンCを添加することを特徴とする、該飲料中のビタミンCの長期的経時劣化の抑制方法。
  6. 50〜100重量%の野菜搾汁液と水とを含有する飲料にビタミンCを添加することを特徴とする、該飲料中のビタミンCの光劣化の抑制方法。
  7. 野菜搾汁液がニンジン搾汁液であることを特徴とする請求項5又は6記載のビタミンCの抑制方法。
  8. 飲料中の水がイオン交換水又は脱気水であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか記載のビタミンCの抑制方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012120441A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Sunstar Inc アスコルビン酸及びその類縁体を安定配合した組成物

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