JP2009044500A - 画像表示装置、画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像表示装置、画像処理装置および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表示装置で受信した画像信号に対して、実時間で量子化ノイズを低減することが可能な画像表示装置、画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】画像信号Aの空間方向における1次元方向で隣接する画素間の階調値の差分を階調の変化量Bとして求める変化量算出部5と、変化量算出部5が算出した変化量Bの取り得る値の範囲を制限する変化量制限部6と、値が制限された変化量Cより画像信号の階調の傾きを求める傾き判定部7と、傾き判定部7で求められた画像信号の階調の傾きDに基づいて、付加ビットEを生成する付加ビット生成部8と、画像信号Aを遅延部9で遅延させた画像信号Fに付加ビット生成部8で生成した付加ビットEを加算し、付加ビットEを加算した画像信号Gを出力するビット加算部10と、ビット加算部10が出力する画像信号Gを表示する表示部4と、を備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、画像表示装置、画像処理装置および画像処理方法に関するものである。
液晶、プラズマ、EL(エレクトロルミネッセンス)やDMD(デジタルミラーデバイス)などのように光の反射や透過、あるいは発光によって離散的に配置されたマトリクス状の画素を変調して画像を表示する表示デバイスは、薄型テレビ、プロジェクションテレビの他、プロジェクターやコンピュータ用のモニターなど様々な画像表示装置に用いられている。近年、ハイビジョン放送やコンピュータの処理速度の飛躍により、ディスプレイの高精細化が進むとともにデバイスの改善により高輝度化も急速に進んでいる。ディスプレイの高輝度化に伴い、デジタル化された画像信号を表示した際の量子化ノイズが目立つようになってきた。
アナログの画像信号を受信する場合、アナログ−デジタル変換器の量子化数の増加(たとえば、ビット数を8ビットから10ビットへ増加)するなどして、量子化ノイズを削減することが行われているが、高精細画像が一般的になった現在では、アナログ−デジタル変換器の量子化数増加は、著しいコストアップとなる。また、デジタル伝送の場合は、送信側と受信側の取り決めにより、一方的に量子化数を変更することができない。同様にDVDやネットワーク上のデジタルコンテンツも量子化数があらかじめ決められているため、コンテンツそのものの量子化数を増やすことは、新しい規格を設ける必要があり困難である。
さらにテレビ等の信号処理において、インパクトのある映像を表示するために受信した画像信号のダイナミックレンジを拡張する処理や、階調−輝度変換特性を変更して、コントラストの高い映像に変換する処理が行われている。このダイナミックレンジの拡張処理や階調−輝度変換特性の変更は、コントラストの高い映像を表示する一方で、階調ジャンプを増やしてしまうことになる。
このような背景の中、画像処理に伴って階調ジャンプの発生する階調の組み合わせを検索し、画像信号の中から当該階調の組み合わせを有する領域を特定し、その画像の領域に対し、階調ジャンプが発生している近傍の画素に対して階調の補間処理を施すことで階調ジャンプを低減する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−84481号(段落0051〜0055、第9図)
しかしながら、上述した処理においては、階調ジャンプが発生する階調の組み合わせをあらかじめ検索し、画像信号の中から当該階調ジャンプが発生する階調の組み合わせが隣接する領域を特定し、特定された領域の輪郭周辺に対して階調の補間処理を施していた。量子化ノイズも階調ジャンプと同様の特性を有し、上述した処理により低減することが可能である。しかし、このような処理方法を量子化ノイズや階調ジャンプの低減に用いると、時間的に連続して画像が送られてくる画像信号に対して処理時間が追いつかず、受信した画像信号に対し実時間で処理を行うことができないという課題があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、表示装置で受信した画像信号に対して、実時間で量子化ノイズを低減することが可能な画像表示装置、画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる画像処理装置は、時間方向及び空間方向に離散したデータで構成される画像信号を処理する画像信号を表示する画像処理装置であって、画像信号の空間方向における1次元方向で隣接する画素間の階調値の差分を階調の変化量として求める変化量算出部と、前記変化量算出部が算出した変化量の値の取り得る値の範囲を制限する変化量制限部と、前記値が制限された変化量より画像信号の階調の傾きを求める傾き判定部と、前記傾き判定部で求められた画像信号の階調の傾きに基づいて、付加ビットを生成する付加ビット生成部と、前記画像信号に前記付加ビット生成部で生成した付加ビットを加算し、該付加ビットを加算した画像信号を出力するビット加算部と、を備えるものである。
また、本発明にかかる画像表示装置は、前記画像処理装置と、画像信号を受信し、前記画像処理装置に画像信号を出力する画像受信部と、前記画像処理装置が出力する画像信号を表示する表示部と、を備えるものである。
また、本発明にかかる画像処理方法は、時間方向及び空間方向に離散したデータで構成される画像信号を処理する画像信号処理方法であって、画像信号の空間方向における1次元方向で隣接する画素間の階調値の差分を階調の変化量として求め、該求められた変化量が取り得る値の範囲を制限し、前記変化量が連続して0となる前記1次元方向における画素数と、前記値が制限された変化量とから階調の傾きを求め、該求められた階調の傾きに基づいて生成された付加ビットを前記画像信号に加算することにより、前記画像信号の量子化誤差より小さな量子化誤差の画像信号を発生するように構成するものである。
本発明によれば、画像信号の空間方向における1次元方向で隣接する画素間の階調値の差分を階調の変化量として求め、該求められた変化量が所定の範囲となるように値を制限し、値が制限された階調の変化量より、画像信号の一方向での階調の傾きを求め、当該階調の傾きに基づいて、入力された画像信号の量子化数を増やすことにより、実時間で画像信号の量子化数を増やすことができるので、輝度の高い表示デバイスで画像を表示した際にもAD変換の際に生じる量子化ノイズが低減され、滑らかで高品位な画像を表示することができる画像処理装置、画像表示装置、および画像処理方法が得られる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像表示装置100の構成を示すブロック図である。図1に示される画像表示装置100は、受信した画像信号の画素を構成する階調データに応じた明るさの画像を表示するものである。以下、図1を用いて画像表示装置100の動作の概要を説明する。
外部よりアナログまたはデジタルの画像信号が、入力端子1に入力される。入力端子1への画像信号の入力は、電気的なケーブルを用いて画像信号を伝送するものであっても良く、また、電波や光等を用いて画像信号を伝送するものであっても良い。入力端子1に入力された画像信号は、受信部2で受信され、以降の処理に用いられる画像信号の形式に変換される。例えば、入力端子1に入力された画像信号がアナログ信号の場合は、アナログ−デジタル変換器によってデジタルの画像信号に変換され、シリアルのデジタル画像信号の場合は、シリアル−パラレル変換によって所定の画像信号に変換されるなど、伝送方式に合わせた処理を行う。画像信号には、輝度と色度で表される形式や赤、緑、青などの原色信号で表される形式があるが、階調処理部3は、いずれの信号も同様に処理することができる画像処理装置である。
受信部2から出力された画像信号Aは、画像処理装置である階調処理部3の変化量算出部5と遅延部9に入力される。変化量算出部5は、入力された画像信号Aの空間方向における一方向で隣接する画素間の階調値の差分を変化量Bとして算出し、変化量制限部6に出力する。変化量制限部6は、入力された変化量Bが最大値である+1と最小値であるで−1に規定した範囲内に入るように値を制限する。変化量制限部6は、値が制限された変化量Cを傾き判定部7に出力する。
傾き判定部7は、変化量制限部6から入力された変化量Cを用いて、画像信号Aの1次元方向での階調の変化の傾きを判定する。変化量Cは、−1と+1の範囲に制限されているので、求められる階調の変化の傾きは−1から+1の間の値となる。
傾き判定部7で求められた階調の傾きDは、付加ビット生成部8に出力される。付加ビット生成部8は、入力された階調の傾きDから、隣接する画素間の階調値の実質的な変化量を求め、付加ビットEとしてビット加算部10に出力する。ここで求められた実質的な変化量は、画像信号Aの階調値に対して小数の値を含んだ変化量となる。
一方、遅延部9は、受信部2から出力された画像信号Aを所定の時間だけ遅延して、後段のビット加算部10で画像信号Aに対して付加ビットEが正しく付加されるように画像信号Aを遅延した画像信号Fを出力する。
遅延部9で所定の時間だけ遅延された画像信号Fは、ビット加算部10に入力される。ビット加算部10は、遅延部9から出力された画像信号Fに付加ビット生成部8から出力された付加ビットEを加算し、新たな画像信号Gを出力する。ビット加算部10から出力(画像処理装置から出力)された画像信号Gは、表示部4に入力され、画像が表示される。
以下、図2を用いて、階調処理部3(画像処理装置)内での動作を詳細に説明する。
図2のAは、受信部2から出力された画像信号Aの水平方向に並んだ画素の一部を示している。縦方向が階調、横方向が水平の画素位置を示している。最も左にある段差が画像信号Aの1階調の差を示しているものとする。
なお、本発明の説明においては、AD変換により生じたノイズを量子化ノイズ、画像処理によって生じたノイズを階調ジャンプと称して区別しているが、前者はアナログ的に連続していた値がデジタル化によって離散的になり、後者は、デジタル的に連続した数値が画像処理によって更に離散化するもので、入力された値に対して、出力が離散化するという点で共通している。
図2のBは、変化量算出部5が算出した画像信号Aにおける隣接画素間の階調値の差分を示している。水平位置xにおける画素の階調値をP(x)とすると、水平位置xにおける画素間の差分はP(x)−P(x−1)で表すことができる。このようにして各画素に対して求めた1次元方向における隣接画素間の階調値の差分を、変化量Bとして変化量算出部5から変化量制限部6に出力される。
図2のCは、変化量制限部6で値が−1と+1の範囲に制限された変化量Cを示している。すなわち、変化量制限部6から出力される変化量Cは、値が+1、0、−1の3値で構成される。ここでは、変化量Bのうち、−1から+1の範囲の外にある左から4番目と最も右の変化量が、それぞれ+1と−1に制限されている。
図2のDは、傾き判定部7の動作の概念を示すもので、傾き判定部7は、変化量制限部6から入力された変化量Cから連続している0の数(画素数)、すなわち、階調が変化しなかった画素の幅を検出する。次に、検出した幅(距離)と変化量Cの値から階調の微細な傾きDを算出し、付加ビット生成部8に出力する。例えば、変化量Cが0となる部分が7画素連続している場合、階調が変化しなかった距離は7+1=8となり、その後の変化量Cの値を1とすると、その区間における階調の変化の傾きは1/8となる。また、変化量Cが0となる部分が10画素分連続している場合、その距離は10+1=11となり、その後の変化量Cの値を−1とすると、その区間における階調の変化の傾きは−1/11となる。
付加ビット生成部8は、傾き判定部7から入力された傾きDに基づいて、画像信号Aの階調値に対して少数部に相当するビット列を含む付加ビットEを生成し、ビット加算部10に出力する。ここで、付加ビットEは、傾き判定部7で算出された傾きと変化量Cで変化のあった画素からの距離(画素数)を元に生成される。
付加ビット生成部8で求められた付加ビットEは、ビット加算部10に出力される。ビット加算部10は、付加ビット生成部8が出力した階調値に対して小数部に対応するビット列を含む付加ビットEと遅延部9が出力する画像信号Fを加算して、画像信号Gを生成する。付加ビットEは、画像信号F(あるいは画像信号A)の階調値に対して、小数部を含むことになるので、加算された後の画像信号Gは、画像信号Fに対して小数部を有した精度の画像信号となる。すなわち、画像信号Gのビット数は、画像信号Fのビット数に対して多くなるので、表現できる階調数が増えるだけでなく、階調の分解能が増加したことになり、より滑らかな階調の変化を表現できるようになる。このビット数が増えた画像信号Gは、表示部4に出力され、表示部4によって画像として表示される。
図3は、付加ビット生成部8が出力する付加ビットEと、遅延部9が出力する画像信号F、およびビット加算部10が出力する画像信号Gのビット列の関係を示す図である。ここでは、画像信号Fが8ビット、付加ビットEが3ビット、画像信号Gが11ビットの場合で説明する。図3に示したとおり、付加ビットEは、画像信号Fに対して小数部に対応するビット列となるので、ビット加算部10では、画像信号Fの下に付加ビットEを結合するように付加することで、11ビットの画像信号Gを生成する。画像信号Gは、画像信号Fに対して、ビット列が下に伸びている、すなわち元の画像信号Fに対して小数部を延伸するようにビット列が長くなるので、画像信号Gの1階調の分解能は、画像信号Fより3ビット分高くなり、AD変換に伴う量子化ノイズの少ない(精度の高い)画像を表現できるようになる。
図4は、画像信号Aの一部を表示したもので、この図を用いて画像処理装置である階調処理部3のより詳細な動作の説明を行う。
図4には、3つの階調で構成される画像信号Aの一部が示されている。画像信号Aは、左の画素から順に、階調値1の画素が8画素、階調値2の画素が8画素、階調値3の画素が1画素並んでいる。すなわち、画像信号Aが8ビットで構成されていたとすると、この8ビットの画像信号に対して、左から右に1階調ずつ明るくなる画像の一部が示されている。
変化量算出部5は、この画像信号Aの階調値の並びに対して、隣接する画素間の階調値の差分を変化量Bとして求める。図4では、階調値1に隣接する階調値2の画素と、階調値2に隣接する階調値3の画素で変化量が+1となり、その他の画素の変化量は0である。この変化量Bは、変化量制限部6に出力される。
変化量制限部6は、−1と+1の範囲に収まるように変化量Bの値を制限する。値が制限された変化量Cは、傾き判定部7に出力される。図4では、変化量Bは、0と+1の値で構成されているので、値が制限されることは無い。値が制限される場合の動作については、他の図を用いて後に説明を行う。
傾き判定部7は、計数器等で構成され、値が制限された変化量Cの連続する0の数を計数する。すなわち、変化量Cが0の数を計数し、0以外の場合にその時点の計数値を記憶して、計数器の値を0に戻す。図4では、一番左の画素で計数値Nが0に戻り、以降、変化量Cが+1になるまで計数を行う。ここでは、計数値Nは7まで計数された後、0に戻り、再度計数が始まっている状態が示されている。この計数値7は、0が連続している区間(階調値Aが1の区間)の画素数が7+1=8であることを示しており、傾き判定部7は、当該区間の階調の傾きKを1/8として判定する。同様に階調値Aが2の区間も計数値Nは7となるので、当該区間の階調の傾きKは1/8である(1/(7+1))と判定する。傾き判定部7は、この傾きKと計数値Nを、判定結果Dとして付加ビット生成部8に出力する。
付加ビット生成部8は、傾き判定部7より入力された判定結果Dに含まれる傾きKと計数値Nを用いて、画像信号Aに対して付加すべき階調値を求め、その階調値を示すビット列を付加ビットEとして、ビット加算部10に出力する。図4では、画像信号Aに対して、付加すべき階調値を付加値eとして示している。ここでは、画像信号Aの最小階調を1として表しているので、付加値eは、1以下の小数として表現される。
付加値eは、計数値Nと傾きKより、N*Kで表すことができる。図4では、左から0/8、1/8、2/8・・・というように、求められた傾き1/8の変化をもった付加値の列が得られる。
この付加値eを示す付加ビットEがビット加算部10で画像信号Fに付加されることで、付加後の階調値Aeで示したように1以下の精度を持った階調値を得ることができる。
図3に示したように、実際には、この付加値eもビット列として表され、ビット加算部10では、画像信号Fの下に付加ビットEを結合する形で加算する。このとき、画像信号Fの整数部に対するビットには、付加ビットEの符号ビットが用いられる。そして、図4に示すように、例えば階調値1と2の1段階で表現されていた画像信号Fは、階調値8から階調値16までの8段階で表現することが可能な画像信号Gを生成する。
図3では、付加ビットEのビット数が4(符号ビット1ビットを含む)の場合を示しているが、これに限るものでは無く、より多くのビット数で付加値を表現することで、精度の高い画像信号を得ることができる。例えば、図4では、傾きが1/8の場合を示したので、付加ビットEは3ビットで構成されれば、誤差無く表現できるが、1/7の場合は、より多くのビットを用いることで、少ない誤差で付加値eを表現できる。言い換えれば、計数器が計数できる数を大きく取り、さらに、計数値Nより求められた傾きを表現するビット数を多く取ることで、より精度(階調の分解能)の高い画像を得ることができる。例えば、計数器を構成するビット数と傾きを表すビット数を1増やすごとに2倍の精度で表現することができるので、例えば、8ビット(256階調の画像)から16ビット(65536階調の画像)のデータを得る場合であっても、計数器および傾きを表現するビット数は、小数部に対応する8ビットで済むので、少ない回路規模で、高い精度の画像を得ることができる。
図5は、他の階調値の組み合わせにおける、階調処理部3の動作を説明するための図である。
図5には、3つの階調で構成される画像信号Aの一部が示されている。画像信号Aは、左の画素から順に、階調値1の画素が4画素、階調値2の画素が4画素、階調値6の画素が5画素並んでいる。ここで、階調値2から6の変化は輪郭、階調値1から2の変化は連続的に明るくなっている画像の一部を表しているものとする。
変化量算出部5は、この画像信号Aの階調値の並びに対して、隣接する画素間の差分を変化量Bとして求める。図5では、階調値1に隣接する階調値2の画素で変化量が+1、階調値2に隣接する階調値6の画素で変化量が+4となる。その他の画素の変化量は0である。この変化量Bは、変化量制限部6に出力される。
変化量制限部6は、変化量Bが−1から+1の範囲に収まるように、変化量Bの値を制限する。値が制限された変化量Cは、傾き判定部7に出力される。図5では、階調値1に隣接する階調値2の画素の変化量は、+1のままで、階調値2に隣接する階調値6の画素の変化量は、+4から+1に制限される。この値が制限された変化量Cは、傾き判定部7に出力される。
傾き判定部7は、計数器等で構成され、変化量Bが連続して0となる数として、値が制限された変化量Cの連続する0の数を計数する。すなわち、計数器は、変化量Cが0の場合に計数し、0以外の場合にその時点の計数値Nを記憶して、計数器の値を0に戻す。図5では、一番左の画素で計数値Nが0に戻り、以降、変化量Cが+1になるまで計数を行う。図5では、計数値Nが3まで計数された後、0に戻り、再度計数が始まっている状態が示されている。この計数値3は、0が連続している区間(階調値Aが1の区間)の画素数が3+1=4であることを示しており、また、次に続く変化量Cが+1であるので、傾き判定部7は、当該区間の階調の傾きKを1/4として判定する。同様に階調値Aが2の区間も計数値Nは3、次に続く変化量Cは+1となるので、当該区間の階調の傾きKも1/4と判定する。傾き判定部7は、この傾きKと計数値Nを、判定結果Dとして付加ビット生成部8に出力する。
付加ビット生成部8は、傾き判定部7より入力された判定結果Dに含まれる傾きKと計数Nを用いて、画像信号Aに対して付加すべき付加値eを求め、その付加値eを示すビット列を付加ビットEとして、ビット加算部10に出力する。図5では、画像信号Aに対して、付加すべき階調値を付加値eとして示している。ここでは、画像信号Aの最小階調を1として表しているので、付加値eは、1以下の値として表現する。
付加値eは、計数値Nと傾きKより、N*Kで表すことができる。図5では、左から0/4、1/4、2/4、3/4というように、求められた傾き1/4の変化をもった付加値の列が得られる。また、変化量Bが4以降の画素では、変化量Cが連続して0となる数が16個以上続いており、傾きKが付加ビットEの分解能(1/8)以下となるため、0とみなされる。
この付加値eを示す付加ビットEがビット加算部10で画像信号Fに付加されることで、付加後の階調値Aeで示したように1以下の精度を持った階調値を得ることができる。以降の動作は、図4の場合と同様であるので、説明を省略する。
以上説明したように、入力された画像信号の一方向で隣接する画素の階調値の差分の列を用いて、階調が変化しない画素の数を計数し、この計数結果と隣接する画素の差分に基づいて各画素に付加する小数部に対応する階調を発生して元の画像信号に付加することにより、元の画像信号より精度の高い画像を生成することになり、より滑らかな画像信号を表示することができるようになる。
つまり、本実施の形態1によれば、画像信号Aの空間方向における1次元方向で隣接する画素間の階調値の差分を階調の変化量Bとして求める変化量算出部5と、変化量算出部5が算出した変化量Bの取り得る値の範囲を制限する変化量制限部6と、値が制限された変化量Cより画像信号の階調の傾きを求める傾き判定部7と、傾き判定部7で求められた画像信号の階調の傾きDに基づいて、付加ビットEを生成する付加ビット生成部8と、画像信号Aを遅延部9で遅延させた画像信号Fに付加ビット生成部8で生成した付加ビットEを加算し、付加ビットEを加算した画像信号Gを出力するビット加算部10と、ビット加算部10が出力する画像信号Gを表示する表示部4と、を備えるように画像処理装置を構成したので、一方向の階調の傾きに基づいて、入力された画像信号の量子化数を増やすことにより、実時間で画像信号の量子化数を増やすことができるので、輝度の高い表示デバイスで画像を表示した際にもAD変換の際に生じる量子化ノイズが低減され、滑らかで高品位な画像を表示することができる画像表示装置100および画像処理装置3を得ることができる。
さらに、前記画像処理装置3と、画像信号を受信し、前記画像処理装置に画像信号Aを出力する画像受信部2と、前記画像処理装置3が出力する画像信号Gを表示する表示部4とを備えるように画像表示装置を構成したので、AD変換の際に生じる量子化ノイズが低減され、滑らかで高品位な画像を表示することができる画像表示装置100を得ることができる。
また、画像信号Aの空間方向おける1次元方向で隣接する画素間の階調値の差分を階調の変化量Bとして求め、変化量Bが取り得る値の範囲を制限し、変化量Bが連続して0となる前記1次元方向における画素数と、前記値が制限された変化量Cとから階調の傾きKを求め、階調の傾きKに基づいて生成された付加ビットEを画像信号Fに加算することにより、画像信号Aの量子化誤差より小さな量子化誤差の画像信号Gを発生するように画像処理を行ったので、輝度の高い表示デバイスで画像を表示した際にもAD変換の際に生じる量子化ノイズが低減され、滑らかで高品位な画像を表示することができる画像画像処理方法を得ることができる。
とくに、付加ビット生成部8は、受信した画像信号Aの階調値に対して小数部に相当するビット列を含む付加ビットEを生成し、ビット加算部10は、前記小数部に相当するビット列を含む付加ビットEを画像信号Fに加算することで、画像信号Fより量子化数の多い画像信号Gを発生するので、少ない回路構成で高い精度の画像を表示することができる。
また、傾き判定部7は変化量Bが前記1次元方向で連続して0となる画素数(N+1)と、値が制限された変化量Cとから画像信号Aの階調の傾きKを求めるように構成したので、複雑な演算を必要とせず、高速に画像処理を行うことができる。
さらに、変化量制限部6は、変化量算出部5が算出した変化量Bを、あらかじめ決められた最大値および最小値の範囲に制限するので、輪郭部分のような−1から+1の範囲を超えた変化量を持つ画素では、その差分が保持されるので、輪郭情報を保持しながら輪郭以外の部分の画像を滑らかに表示することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1における画像表示装置の動作の説明では、変化量制限部6が、変化量算出部5の出力する変化量Bが最大値と最小値で規定される範囲を超えたときに、最大値または最小値をとるように値を制限する場合について説明した。しかし、本実施の形態2では、画像処理装置である階調処理部3において変化量Bの値が−1から+1までの範囲を超えた場合、その値を0、つまり階調値に変化が無いときの値にするように構成している。例えば、図6では、変化量Bのうち、左から4番目と最も右にある変化量Bが最大値1と最小値−1の範囲を超えた大きな(絶対値)値になった場合に、変化量Cを0に設定する状態が示されている。また、変化量制限部6は、変化量Bが最小値と最大値で規定される範囲を超えた場合に、計数器をリセットさせるための信号を傾き判定部7に出力し、傾き判定部7における計数器は、変化量Cが0の場合に計数し、0以外の場合および、前記リセットさせるための信号が入力された場合に、その時点の計数値Nを記憶して、計数器の値を0に戻す。
以上のように構成することにより、変化量Bが−1と+1を超える、つまり輪郭部分で、付加ビットEを0にすることができるので、変化量Bが−1から+1の範囲を超えるような輪郭部分では、原画像信号に階調値を付加することがないので、輪郭部分の鮮鋭度を保持しながら、輪郭以外の画像の滑らかさを増すことができる。
図7は、図6に示した階調値の組み合わせに対して、付加ビットEを生成する方法を説明するための図である。図5に対して図7では、階調値2の画素に隣接する階調値6の画素の変化量Bが+4の場合に、変化量Cを0にするように設定している点が異なる。このように変化量Bが所定値を超えた場合に変化量Cを0とみなし、さらに計数値Nをリセットすることにより、階調値6の画素に隣接する階調値2の領域では、付加値eが0となり、その結果、変化量Bの絶対値が1を超える輪郭に隣接する画素では階調値が付加されないので、画像の鮮鋭度(輪郭情報)を保ちながら輪郭以外の画像の滑らかさを増すことができる。
つまり、本実施の形態2によれば、変化量制限部6は、変化量算出部5が算出した変化量Bが、あらかじめ決められた最大値および最小値の範囲を超えた場合に、変化量Cを0に規定するので、変化量Bが所定の範囲を超えるような輪郭部分では、原画像信号に階調値を付加することがないので、輪郭部分の鮮鋭度を保持しながら、輪郭以外の画像の滑らかさを増すことができる。
なお、上記実施の形態1および2の動作の説明では、階調処理部3は、入力された画像信号の水平方向に隣接する画素の階調値の変化量に応じて生成した付加ビットEを画像信号Fに加算することで、量子化ノイズを削減する場合について示したが、入力された画像信号Fの垂直方向に隣接する画素の階調値の差分から求めた変化量BVに応じて、付加ビットEVを生成して画像信号Fに加算しても良く、同様の効果を奏する。
さらに、水平方向と垂直方向の両方向について順次実施しても良い。この場合でも、付加ビットEの生成は1次元方向に隣接する画素の階調値の差分に基づいて生成されることになるので、複雑な演算を必要とせず、実時間で画像処理を行うことが可能となる。
また、変化量算出部5から変化量Bを変化量制限部6および傾き判定部7に出力することにより、傾き判定部7において、変化量Bの値から直接変化量Bが連続して0となる数を計数するようにしてもよい。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3における画像処理装置である階調処理回路3の動作を説明するための図である。前記実施の形態1、2では、変化量制限部6は、変化量算出部5が算出した変化量Bを−1と+1の範囲内に制限する場合について説明したが、この限りではなく、本実施の形態3における変化量制限部6では、あらかじめ決められた最大値(正の値)と最小値(負の値)に基づいて、変化量Bの値を制限する。
図8のAは、受信部2から出力された画像信号Aの一部を示している。横方向は画像の水平位置、縦方向は画素の階調を示している。この画像信号Aは、受信部2より変化量算出部5に入力され、変化量算出部5では、図8のBに示したとおり隣接する画素の階調値の差分を階調の変化量Bとして算出する。変化量算出部5より出力された階調の変化量Bは、変化量制限部6に入力される。変化量制限部6は、入力された変化量Bが、あらかじめ決められた最大値と最小値の範囲になるように値を制限する。図8では、最大値を+2、最小値を−2とした場合について示したが、この限りではなく、任意の値を選択することができる。もちろん、最大値(正の値)と最小値(負の値)の絶対値が異なってもよい。
変化量制限部6は、入力された変化量Bが+2と−2の範囲になるように値を制限し、値が制限された変化量を変化量Cとして傾き判定部7に出力する。図8のCでは、左から4番目の正の値と一番右の負の値が、それぞれ+2と−2に制限されている。
傾き判定部7は、入力された変化量Cに基づいて、ぞれぞれの区間の階調の傾きDを求める。ここでは、変化量Cが+2と−2の範囲に制限されているので、傾きも+2から−2の範囲の値となる。
付加ビット生成部8は、傾き判定部7が出力した傾きDに基づいて、画像信号Fに付加すべき階調の小数部に対応するビット列を含む付加ビットEを生成し、ビット加算部10に出力する。
ビット加算部10は、遅延部9から出力された画像信号Fに付加ビット生成部8が出力した付加ビットEを加算して、新たな画像信号Gを生成し、表示部4に出力する。
図9は、ビット加算部10に入力される画像信号F、付加ビットEとビット加算部10が出力する画像信号Gの関係を示す図である。図9では、画像信号Fが8ビット、付加ビットが6ビット(符号ビット1ビットを含む)、画像信号Gが12ビットの場合が示されている。付加ビットEが5ビットの場合、変化量Cが−2から+2の範囲に制限されることで、付加ビットEは、画像信号Fに対して1ビットの整数部と4ビットの小数部で構成されるので、ビット加算部10は、画像信号Fと付加ビットEの整数部の位置が一致するように加算する。また、画像信号Fに対する残りのビットは、付加ビットEの符号ビットを用いる。
もちろん、最大値が+4、最小値が−4の場合は、付加ビットEの整数部のビット数が増えることになり、ビット加算部10は、この付加ビットEの整数部にあわせて、画像信号Fに付加ビットEを加算することは言うまでも無い。
また、付加ビットEの小数部は、4ビット以外であってもよく、小数部のビット数が多いほど、画像信号Gの量子化ノイズは少なくなる。
以上のように構成することで、画像信号Aに階調の最小値である1以上の量子化ノイズが含まれる場合であっても、実時間で量子化ノイズが低減され、滑らかで高品位な画像を表示することができる。
つまり、本実施の形態3によれば、変化量制限部6は、変化量算出部5が算出した変化量Bを、あらかじめ決められた任意の最大値および最小値の範囲に制限するので、輪郭部分として定義した所定の範囲を超えた変化量を持つ画素では、その差を効果的に強調することができるので、輪郭を強調しながら輪郭以外の部分の画像を滑らかに表示することができる。
実施の形態4.
図10は、本発明の実施の形態4に係る画像表示装置を示す図である。実施の形態1ないし3では、階調処理部3によって構成される画像処理装置によって、受信部2が出力した画像信号Aの量子化数を階調処理部3によって増やす場合について説明した。本実施の形態4では、図10に示すように、画像処理装置33は階調処理部3、階調補正部20及び階調処理部23によって構成され、階調処理部3によって画像信号Aの量子化数を増やした後、階調補正部20でダイナミックレンジの拡大やコントラストの改善等、階調補正を実施し、この階調補正にもとなって増加した画像信号Hの階調ジャンプを低減させるために、さらに階調処理部23を設けたものである。なお、階調処理部23の構成は階調処理部3と同様の構成であるので、階調処理部23の構成についての説明は省略する。
入力端子1より入力された画像信号は、受信部2で受信され、所定の形式に変換された画像信号Aが階調処理部3に出力される。階調処理部3では、入力された画像信号Aに対して前記実施の形態1ないし実施の形態3のいずれかで示した処理を施して、量子化ノイズを低減する。量子化ノイズが低減された画像信号Gは、階調補正部20に入力され、階調の補正が行われる。図11は、階調補正部20が実施する階調補正処理の一例を示した図である。ここでは、図11に示したように入力された画像信号Gにおける区間A内の階調のゲインを4倍にするような処理が施される。これにより、画像信号Gの階調分布が区間Aに多く存在する場合は、表示される画像のダイナミックレンジが拡張され、明暗のはっきりしたコントラストの高い画像として表示される。一方で、階調補正部20が実施した階調特性の変換により、階調処理部3で量子化ノイズを除去したにもかかわらず、区間A内では階調ジャンプが発生する場合がある。図12は、階調補正部20に入力される画像信号が図11の区間Aの階調で連続的に変化している場合の階調補正前後の関係を示した図である。図12に示したように区間Aのゲインが4倍になると、当該区間の出力画像の階調は、4おきの値しか存在しなくなり、画像が徐々に明るくなるような領域でも、その階調の変化が4階調ごとになり、階調ジャンプが発生し、この階調ジャンプが目立つようになる。
このようにダイナミックレンジの拡張に伴う階調ジャンプが増えた画像信号Hが階調補正部20より出力され、階調処理部23に入力される。階調処理部23では、階調処理部3と同様の処理によって画像信号Hの階調ジャンプを低減し、処理後の画像信号Jを表示部4に出力する。ここで、階調補正部20で4階調の階調ジャンプが発生するような処理が施される場合、階調処理部23の変化量制限部26における最大値と最小値は、それぞれ+4と−4に設定すればよい。このように階調処理部21における変化量制限部26の最大値と最小値は、階調補正部20の特性に応じて決定される階調ジャンプの大きさに応じて設定すればよい。
図13は、階調処理部23の動作を説明するための図で、前述のとおり、階調処理部23の変化量制限部26の最小値と最大値が階調補正部20の画像補正により発生する階調ジャンプの大きさに合わせてそれぞれ−4と+4に設定された場合を示している。図13のCに示したとおり、変化量Bから、−4から+4の範囲に値が制限された変化量Cが生成される。その他の動作については、実施の形態3における図8と同様であるので、説明を省略する。
図14は、階調処理部23におけるビット加算部30の動作の一例を示す図である。ここでは、階調処理部3で量子化数を増やしているので、階調処理部23では、量子化数(画像信号のビット数)を増やさずに階調ジャンプを低減する場合について示している。図14に示したように付加ビット生成部28からは、画像信号Hに対して整数部だけで構成される付加ビットIが生成され、ビット加算部28で画像信号Hに加算され、新たな画像信号Jが生成される。この画像信号Jは、表示部3に入力され階調ジャンプが低減された画像が表示される。
以上のように、階調処理部3で量子化ノイズを低減した後に階調補正部20でダイナミックレンジの拡張やコントラスト補正処理を施した場合であっても、変化量制限部26における変化量Bの制限値(最大値、最小値)を階調補正部20の特性に合わせて設定することで、階調ジャンプが発生する階調を検索することなく処理が可能になるので、実時間で量子化ノイズを低減するとともに画像処理によって生じた階調ジャンプも低減され、滑らかで高品位な画像を表示することができる。
つまり、本実施の形態4によれば、変化量制限部26が用いる最大値および最小値を、階調補正などの画像処理によって発生する階調ジャンプの大きさに応じて決定するように構成したので、階調ジャンプが発生する階調を検索することなく階調ジャンプを低減する処理が可能となり、実時間で量子化ノイズを低減することとともに画像処理によって生じた階調ジャンプも低減され、滑らかで高品位な画像を表示することができる。
なお、図10では、階調処理部3の後ろに階調補正部20で階調補正を行う場合について示したが、階調ジャンプが増大してしまうような画像処理部を階調補正部20の位置に配置することによって、画像処理によって増大した階調ジャンプを低減することができる。もちろん、階調処理部23における変化量制限部26の最大値と最小値は、当該画像処理部の特性によって決定される階調ジャンプの大きさに応じて決定すれば良く、画像処理で発生した階調ジャンプを低減するように働く。
本発明の実施の形態1に係る画像表示装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る画像処理装置のビット加算部10の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の動作の詳細を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の動作の詳細を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る画像処理装置の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る画像処理装置の動作の詳細を説明するための図である。 本発明の実施の形態3に係る画像処理装置の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態3に係る画像処理装置のビット加算部10の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態4に係る画像表示装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る画像処理装置の階調補正部20の動作を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る画像処理装置の階調補正部20の動作を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る画像処理装置の階調処理部23の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態4に係る画像処理装置のビット加算部30の動作を示す図である。
符号の説明
1 入力端子、 2 受信部、 3,23 階調処理部、 4 表示部、 5 変化量算出部、 6,26 変化量制限部、 7 傾き判定部、 8 付加ビット生成部、 9 遅延部、 10,40 ビット加算部、 20階調補正部(画像処理部)。

Claims (7)

  1. 時間方向及び空間方向に離散したデータで構成される画像信号を処理する画像信号を表示する画像処理装置であって、
    画像信号の空間方向における1次元方向で隣接する画素間の階調値の差分を階調の変化量として求める変化量算出部と、
    前記変化量算出部が算出した変化量の値の取り得る値の範囲を制限する変化量制限部と、
    前記値が制限された変化量より画像信号の階調の傾きを求める傾き判定部と、
    前記傾き判定部で求められた画像信号の階調の傾きに基づいて、付加ビットを生成する付加ビット生成部と、
    前記画像信号に前記付加ビット生成部で生成した付加ビットを加算し、該付加ビットを加算した画像信号を出力するビット加算部と、
    を備えてなる画像処理装置。
  2. 前記付加ビット生成部は、受信した画像信号の階調値に対して小数部に相当するビット列を含む付加ビットを生成し、
    前記ビット加算部は、前記小数部に相当するビット列を含む付加ビットを前記画像信号に加算することで、前記画像信号より量子化数の多い画像信号を発生することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記傾き判定部は前記変化量が前記1次元方向で連続して0となる画素数と、前記値が制限された変化量とから前記画像信号の階調の傾きを求めることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記変化量制限部は、前記変化量算出部が算出した変化量を、あらかじめ決められた最大値および最小値の範囲に制限することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記変化量制限部が用いる最大値および最小値は、階調補正などの画像処理によって発生する階調ジャンプの大きさに応じて決定されることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置と、
    画像信号を受信し、前記画像処理装置に画像信号を出力する画像受信部と、
    前記画像処理装置が出力する画像信号を表示する表示部と、
    を備えてなる画像表示装置。
  7. 時間方向及び空間方向に離散したデータで構成される画像信号を処理する画像信号処理方法であって、
    画像信号の空間方向おける1次元方向で隣接する画素間の階調値の差分を階調の変化量として求め、
    該求められた変化量が取り得る値の範囲を制限し、
    前記変化量が連続して0となる前記1次元方向における画素数と、前記値が制限された変化量とから階調の傾きを求め、
    該求められた階調の傾きに基づいて生成された付加ビットを前記画像信号に加算することにより、前記画像信号の量子化誤差より小さな量子化誤差の画像信号を発生する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
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