JP2009043531A - 燃料電池発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、燃料電池発電装置の総合効率向上を目的とするものである。
【解決手段】電源ブロック106が、小容量電源116と、大容量電源117とを有し、前記小容量電源116は、小容量AC/DCコンバータ118と、小容量切換え手段120を有し、前記大容量電源117は、前記商用交流103を第三の所定電圧に変換する大容量AC/DCコンバータ122と、前記発電ブロック105が起動および終了している時には前記第三の所定電圧を出力し、発電している時には前記スタック107の出力電圧を、前記発電ブロック105中の大容量電力機器に出力し、停止している時には、前記発電ブロック105中の大容量電力機器への出力を行わない大容量切換え手段123を有する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池発電装置の電源供給構成に関するものである。
従来、この種の燃料電池発電装置は、総合効率を向上するために、発電時には燃料電池の直流出力電力を直流電圧変換のみ行い補機に供給しているものがある(例えば特許文献1参照)。
図15は、前記従来の燃料電池発電装置を示すものである。
図15において、1は燃料電池発電装置であり、家庭内に設置されている分電盤2を介して商用交流3と接続されている。また、分電盤2と燃料電池発電装置1の間には、エアコン、冷蔵庫などの家庭内負荷4が接続されている。
図15に示すように、燃料電池発電装置1は、燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池5と、燃料電池5の出力を直流から交流に変換するインバータ6と、燃料電池発電装置1の起動、発電、終了、停止の一連の動作を制御する制御手段7と、都市ガスなどの原料を水蒸気改質し水素を主成分とする燃料ガスを生成する改質器8と、酸化剤ガスである空気を燃料電池5に供給するための送風機9と、燃料電池5が発電する際に発生した熱を回収し、温水として蓄える貯湯槽10とで構成されている。
また、改質器8や、貯湯槽10にはガスや水を、配管を通して供給/遮断するための弁や、ポンプなどの補機11が付随して備えられている。また、補機11を駆動するための電源は、燃料電池5の出力をDC/DCコンバータ12で直流電圧変換して供給されている。従って、発電時に、インバータ6を介して直流交流変換した後に補機11に電力供給するものに比較し、上記DC/DCコンバータ12で直流電圧変換して直接供給すれば、変換ロスを削減し、燃料電池発電装置1の総合効率を向上させることが出来ると言うものである。
特開2003−197234号公報
燃料電池発電装置1には、発電以外に、起動、終了、停止といった動作状態が存在する。起動は、改質器8にて燃料ガスの生成が安定して行われるようにする動作であり、終了は逆に改質器8での燃料ガスの生成を停止し、燃料電池5が発電不可能な状態で安定的に保たれるようにする動作であり、それぞれ約1時間程度の時間を要する。
また、発電時に発生した熱を蓄える貯湯槽10の容量に限りがあること、ユーザーのお湯の使用状況が一定でないたことなどの理由により、燃料電池発電装置1を常に発電状態にできるとは限らない。
例えば、お湯の使用量が少ない夏場などは、発電を5、6時間しか行えない日も多々発生する。この場合、非発電である起動、終了、停止の時間は商用交流3よりAC/DCコンバータ(図示せず)を介して補機11へ電源供給を行わなければならない。
つまり、前記従来の構成では、動作時間の半分以上を占める起動、終了、停止の3つの状態に対して、燃料電池発電装置1の総合効率を向上させることができないという課題を有していた。
そこで本発明は、燃料電池発電装置の総合効率を向上することを目的とするものである。
そしてこの目的を達成するために本発明は、発電ブロックと、この発電ブロックに電源を供給する電源ブロックと、これらの発電ブロックと電源ブロックの動作制御を行う制御手段とを備え、前記発電ブロックは、炭化水素系原料ガスと水から水素を主成分とする燃料ガスを生成する水素生成器と、この水素生成器からの燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させて発電を行うスタックと、このスタックからの直流電力を交流電力に変換するインバータとを有し、前記電源ブロックは、前記発電ブロック中の小容量電力機器に電力を供給する小容量電源と、前記発電ブロック中の大容量電力機器に電力を供給する大容量電源とを有し、前記小容量電源は、商用交流を第一の所定電圧に変換する小容量AC/DCコンバータと、前記発電ブロックが起動および終了および停止している時には前記第一の所定電圧を出力し、発電している時には前記スタックの出力電圧を、発電ブロック中の小容量電力機器に出力する小容量切換え手段を有し、前記大容量電源は、前記商用交流を第三の所定電圧に変換する大容量AC/DCコンバータと、前記発電ブロックが起動および終了している時には前記第三の所定電圧を出力し、発電している時には前記スタックの出力電圧を、前記発電ブロック中の大容量電力機器に出力し、停止している時には、前記発電ブロック中の大容量電力機器への出力を行わない大容量切換え手段を有する構成とし、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明の燃料電池発電装置は、必要な電力が小さい停止時には小容量電源のみを用いて、必要な電力が大きい起動、発電、終了時には小容量電源と大容量電源を用いて作動用電源の供給を行うので、小容量電源および大容量電源の電源効率を容量に応じて最適化することができ、その結果として燃料電池発電装置の総合効率を向上させることができる。また、小容量電源と大容量電源は発電時にはスタックで発電した直流電力を供給元として作動用電源を供給するので、スタックの発電電力を直流交流変換するものに比べ、電力変換時のロスを抑えて総合効率を向上させることができる。
本発明の、第1の発明は、発電ブロックと、この発電ブロックに電源を供給する電源ブロックと、これらの発電ブロックと電源ブロックの動作制御を行う制御手段とを備え、前記発電ブロックは、炭化水素系原料ガスと水から水素を主成分とする燃料ガスを生成する水素生成器と、この水素生成器からの燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させて発電を行うスタックと、このスタックからの直流電力を交流電力に変換するインバータとを有し、前記電源ブロックは、前記発電ブロック中の小容量電力機器に電力を供給する小容量電源と、前記発電ブロック中の大容量電力機器に電力を供給する大容量電源とを有し、前記小容量電源は、商用交流を第一の所定電圧に変換する小容量AC/DCコンバータと、前記発電ブロックが起動および終了および停止している時には前記第一の所定電圧を出力し、発電している時には前記スタックの出力電圧を、発電ブロック中の小容量電力機器に出力する小容量切換え手段を有し、前記大容量電源は、前記商用交流を第三の所定電圧に変換する大容量AC/DCコンバータと、前記発電ブロックが起動および終了している時には前記第三の所定電圧を出力し、発電している時には前記スタックの出力電圧を、前記発電ブロック中の大容量電力機器に出力し、停止している時には、前記発電ブロック中の大容量電力機器への出力を行わない大容量切換え手段を有する構成としたものである。
この構成によれば、必要な電力が小さい停止時には小容量電源のみを用いて、必要な電力が大きい起動、発電、終了時には小容量電源と大容量電源を用いて作動用電源の供給を行うので、小容量電源および大容量電源の電源効率を容量に応じて最適化することができ、その結果として燃料電池発電装置の総合効率を向上させることができる。また、小容量電源と大容量電源は発電時にはスタックで発電した直流電力を供給元として作動用電源を供給するので、電力変換時のロスを抑え、総合効率を向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の小容量電源が、小容量切換え手段の出力を第二の所定電圧に変換する小容量DC/DCコンバータを有するものであり、小容量電源の出力電圧を所定電圧に安定的に保つことができるので、小容量電源を作動電源として動作するセンサおよび制御手段を構成するICやコンデンサ等々の電子部品に要求される入力電圧範囲に対する条件が緩和され、センサおよび電子部品の選定が容易となり、燃料電池発電装置のコストを低減することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の大容量電源が、大容量切換え手段の出力を第四の所定電圧に変換する大容量DC/DCコンバータを有するものであり、大容量電源の出力電圧を所定電圧に安定的に保つことができるので、大容量電源を作動電源として動作するセンサ、アクチュエータの入力電圧範囲に対する条件が緩和され、その結果センサ、アクチュエータの選定が容易となり、燃料電池発電装置のコストを低減することができる。
第4の発明は、特に第1〜3の発明の小容量切換え手段および大容量切換え手段の少なくともいずれか一方を半導体素子で構成するので、小容量AC/DCコンバータとスタックのお互いの出力が、もしくは大容量AC/DCコンバータと大容量DC/DCコンバータのお互いの出力が逆流するのを防げ、スタックおよびコンバータの損傷を防止することができる。
第5の発明は、特に第4の発明の小容量電源を、第一の所定電圧がスタックの出力電圧より低くなるように構成し、小容量切換え手段をダイオードのOR回路で構成するので、発電が行われてスタックの出力電圧が上昇すると自動的にスタックの出力電圧が出力されるように小容量切換え手段が動作し、電源の供給元を商用交流とスタックで切換える動作を、電源の寸断なく安定かつ自動的に行うことができる。
第6の発明は、特に第1〜5の発明の大容量切換え手段が、商用交流が大容量AC/DCコンバータへ入力されるのを遮断する商用交流遮断手段と、スタックの出力電圧を検知するスタック電圧検知手段を有し、制御手段は停止時、および発電時で前記スタック電圧検知手段の検知電圧が第五の所定電圧以上の時に前記商用交流遮断手段を作動させるので、停止時および発電時に大容量AC/DCコンバータのアイドリング状態で消費する電力が無くなり、燃料電池発電装置の総合効率を向上させることができる。また、発電時に大容量AC/DCコンバータがアイドリング状態で動作する時に引き起こす商用交流に対する電流歪を無くす事ができる。
第7の発明は、特に第4〜6の発明の大容量電源を第三の所定電圧がスタックの出力電圧よりも低くなるように構成し、大容量切換え手段をダイオードのOR回路で構成するので、発電が行われてスタックの出力電圧が上昇すると自動的にスタックの出力電圧が出力されるように大容量切換え手段が動作し、電源の供給元を商用交流とスタックで切換える動作を、電源の寸断なく安定かつ自動的に行うことができる。
第8の発明は、特に第1〜7の発明において、スタックの出力電圧が小容量DC/DCコンバータもしくは大容量DC/DCコンバータの少なくともいずれか一方へ入力されるのを遮断するスタック出力遮断手段と、スタックの出力電圧を検知するスタック電圧検知手段を有し、制御手段は前記スタック電圧検知手段の検知電圧が第六の所定電圧以下の時に前記スタック出力遮断手段を作動させるので、発電していない時にスタックの出力端より電流が流れることを確実に防ぐことができるので、スタックの劣化を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における燃料電池発電装置の構成図である。
図1において、101は燃料電池発電装置であり、家庭内に設置されている分電盤102を介して商用交流103と接続されている。また、分電盤102と燃料電池発電装置101の間には、エアコン、冷蔵庫などの家庭内負荷104が接続されている。
燃料電池発電装置101は、実際の発電動作を行う発電ブロック105と、その発電ブロック105が動作するための電源を供給する電源ブロック106とから構成されている。
発電ブロック105は、燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電を行うスタック107と、スタック107の出力直流電力を交流電力に変換するインバータ108と、燃料電池発電装置101(つまり発電ブロック105と、その発電ブロック105が動作するための電源を供給する電源ブロック106)の起動、発電、終了、停止の一連の動作を制御する制御手段109と、都市ガスなどの原料を水蒸気改質し水素を主成分とする燃料ガスを生成する水素生成器110と、酸化剤ガスである空気をスタック107に供給するための送風機111と、スタック107が発電する際に発生した熱を回収し、温水として貯湯槽112に蓄える廃熱回収手段113で構成されている。
また、水素生成器110、送風機111や廃熱回収手段113は、ガスや水の流路を切換える弁や、水素生成器の温度を昇温させるヒータなどのアクチュエータ114、ガスや水の流路の温度、流量などを計測するセンサ115から構成されている。
また、126はスタック電圧検知手段であり、スタック107の出力電圧を計測し、制御手段109へ伝達する。
電源ブロック106は、小容量電源116と大容量電源117の独立した2つの電源で構成されている。小容量電源116、大容量電源117ともに商用交流103とスタック107を入力として直流電圧を生成し、入力を任意に切換えながら発電ブロック105に供給できるように構成されている。
小容量電源116は、燃料電池発電装置101に入力された商用交流103を小容量AC/DCコンバータ118で所定の直流電圧へと変換して小容量切換え手段120に入力するように構成されている。また小容量切換え手段120には、スタック107の出力電圧も直接入力されるように構成されている。ここで小容量切換え手段120はダイオードのOR回路で構成されており、小容量AC/DCコンバータ118とスタック107から入力される電圧の内、高い方を選択的に切換えながら小容量DC/DCコンバータ119を介して発電ブロック105に電力を供給する。
ここで、小容量電源116は発電ブロック105内の制御手段109と燃料電池発電装置101の状態監視を行うガス漏れ検知センサなどの数種類のセンサ(これらガス漏れ検知センサなどの数種類のセンサを本実施形態では、小容量電力機器と称する)を動作させるために必要な電源であり、比較的小さな電源容量で構成するのが好適である。
本実施例では小容量電源116の電源容量は10Wとし、小容量AC/DCコンバータ118の出力電圧を13V、小容量DC/DCコンバータ119の出力電圧を12Vとして構成している。
続いて大容量電源117の構成について説明する。
商用交流103が商用交流遮断手段121を介して大容量AC/DCコンバータ122へ入力され、所定の直流電圧へと変換された後に大容量切換え手段123に入力されるように構成されている。
また、大容量切換え手段123には合わせてスタック107の出力電圧が直接入力されるように構成されている。ここで大容量切換え手段123はダイオードのOR回路で構成されており、大容量AC/DCコンバータ122とスタック107からの入力される電圧の内、高い方を選択的に切換えながら大容量DC/DCコンバータ124を介して発電ブロック105に電源を供給する。
ここで、大容量電源117は発電ブロック105内のアクチュエータ114やセンサ115の駆動電源であり、先の小容量電源116に比べ大きな電力供給が必要である。また、アクチュエータ114、センサ115の電源電圧としては12V、24Vといった電圧が一般的である。
そこで、本実施例では、大容量電源117の電源容量を100Wとし、大容量AC/DCコンバータ122の出力電圧を15V、大容量DC/DCコンバータ124の出力電圧を24Vとして構成している。
また本実施の形態では、商用交流遮断手段121はリレー125で実現しており、制御手段109でON/OFF制御される。また、リレー125は、ノーマルオープンタイプのリレーであり、制御手段109が動作していない時にはOFF、つまり商用交流103を遮断する。なお、商用交流遮断手段121はFETやトランジスタ等のその他のスイッチ素子で構成しても良い。
以上のように構成された燃料電池発電装置101において、以下その動作、作用を説明する。
燃料電池発電装置101の動作は、大きく起動、発電、終了、停止といった4つの制御状態に分けることができる。
起動は発電ブロック105を発電可能な状態にする工程であり、発電はスタック107より電力が出力されている状態である。終了は、発電ブロック105を発電不可能な状態にする工程であり、停止は燃料電池発電装置101の状態を監視しながら、次の発電指示を待っている状態である。
燃料電池発電装置101は、先に述べた4つの制御状態をあらかじめプログラムされたタイミングで遷移させながら適切に発電動作を行っている。なお、ここで、プログラムされたタイミングが利用者の家庭内負荷104の利用状況に応じて適宜更新されるような学習機能を持っていれば、利用者が頻繁に使用する時間帯をあらかじめ予測し、その時間帯のみ発電が行われるように制御状態を遷移させるので、より効率よく発電を行うことができるので好適である。また、遷移のタイミングは利用者による操作であってもよい。
まず、起動について説明をする。
発電ブロック105が発電出力可能となるためには、燃料ガスの生成などの準備動作が必要であり、例えば、都市ガスなどの原料から水素を主成分とした燃料ガスを生成するといった動作である。具体的には、水素生成器110に付随して備えられた温度センサや流量センサの計測値を取込ながらヒータやファンなどのアクチュエータ114に対してフィードバック制御を行い、水素生成器110の温度を約600〜700度まで昇温させて都市ガスを水蒸気改質して燃料ガスを生成する。
起動の工程が十分に進行し、燃料ガスが安定的に生成されるようになるとスタック107による発電へと移行する。スタック107は電解質膜を挟んでアノード電極とカソード電極が構成されたセルが複数積層して構成されている。このアノード電極側に燃料ガスを、カソード電極側に酸化剤である空気を供給することによって、スタック107にて化学反応による発電が行われる。
スタック107から出力された直流電力はインバータ108によって交流電力に変換され、家庭内負荷104に供給される。また、スタック107には廃熱回収手段113に接続された冷却水の循環経路が構成されている。廃熱回収手段113に付随して備えられたポンプなどのアクチュエータ114を制御して化学反応時に発生する熱を熱交換によって回収し、貯湯槽112に温水として蓄える。
続いて、終了について説明する。
弁を閉じて都市ガスの供給を遮断し、水素生成器110での燃料ガス生成を停止する。そして水素生成器110に備えられたファンを駆動し、都市ガスの改質が行われない温度まで水素生成器110を冷却する。また、発電ブロック105の劣化を防止するために、スタック107、水素生成器110やガス経路等を不活性ガスでパージする。
終了の工程が十分に行われ、発電ブロック105が安定的に発電不可能な状態で保たれると、アクチュエータ114の動作を停止して、次回の発電タイミングに備える。また、この停止中もガス漏れ検知センサ等で燃料電池発電装置101の安全状態を監視し、異常が発生した場合にはユーザーへの報知を行うなど所定の異常処理を行う。
また、発電を除く、起動、終了、停止の3つの状態では、燃料電池発電装置101から交流電力は出力されないので、家庭内負荷104の電力は商用交流103から供給されて動作することになる。
以上のような動作をする燃料電池発電装置101について、電源ブロック106から発電ブロック105への電源供給について、詳細の動作、作用を説明する。
燃料電池発電装置101が設置されると、分電盤102を介して商用交流103が燃料電池発電装置101の電源ブロック106へ入力される。この時、リレー125はノーマルオープンタイプのためOFFしており、大容量電源117に入力された商用交流は、大容量AC/DCコンバータ122の前で遮断されている。
一方、小容量電源116に入力された商用交流は、小容量AC/DCコンバータ118、小容量切換え手段120および小容量DC/DCコンバータ119を介して直流電圧12Vへ変換されて発電ブロック105へ供給される。直流電圧12Vが供給されると制御手段109が動作を開始し、先に述べた4つの状態に応じて燃料電池発電装置101を制御する。
状態毎に電源ブロック106の動作を図2と図3を用いて説明する。図2は小容量電源116の動作フローチャートであり、図3は大容量電源117の動作フローチャートである。
まず、停止時の小容量電源116の動作を説明する。
商用交流103は小容量AC/DCコンバータ118で直流電圧13Vに変換されて(S102)、小容量切換え手段120に入力される。また、発電が行われていないのでスタック107の出力はないため、小容量切換え手段120の入力に対して「小容量AC/DCコンバータ118の出力電圧(13V) > スタック107の出力電圧(0V)」の関係が成立する。小容量切換え手段120は二つの入力電圧の内高い方を発電ブロック105へ供給するので、商用交流103を供給元として小容量AC/DCコンバータ118および小容量DC/DCコンバータ119を介して直流電圧12Vが、発電ブロック105へと供給される(S104、S105)。
ここで、小容量切換え手段120は二つの入力をダイオードによるOR回路で合流させる構成としているので、入力電圧の高低が変われば自動的に入力元を切換えて電源供給を行うことができる。また、この時、電圧の高い小容量AC/DCコンバータ118の出力から、電圧の低いスタック107の出力へ電流が流れ込むのをダイオードによって防いでいる。
一方、停止時の大容量電源117は、制御手段109によりリレー125がOFFされて商用交流103が遮断されているので(S201,S206)、大容量AC/DCコンバータ122が停止している(S207)。
またスタック107の出力もないため、大容量切換え手段123への入力が共に0Vとなり、その結果大容量DC/DCコンバータ124が動作せずに発電ブロック105への電源供給を行わない(S208,S209)。
続いて、起動時の小容量電源116の動作を説明する。
停止時と同様にスタック107からの入力が無いため、商用交流103を供給元として直流電圧12Vを発電ブロック105へ継続して供給し続ける(S105)。
一方、大容量電源117は起動時にリレー125がONされる(S201,S202,S204)ので、大容量AC/DCコンバータ122が動作を開始する(S205)。それにより、大容量切換え手段123の入力には「大容量AC/DCコンバータ122の出力電圧(15V) > スタック107の出力電圧(0V)」の関係が成り立つこととなり、商用交流103を供給元として大容量AC/DCコンバータ122および大容量DC/DCコンバータ124を介して直流電圧24Vが発電ブロック105へと供給される(S208,S210,S211)。
ここで、大容量切換え手段123も、小容量切換え手段120と同様に二つの入力をダイオードのOR回路で合流させる構成としているので、入力電圧の高低による入力元の自動切換え、および出力電圧の高い方から低い方への電流の流れ込みを防止することができる。
続いて、発電時の小容量電源116の動作を説明する。
発電が行われスタック107の出力電圧が上昇して13Vを上回ると、「小容量AC/DCコンバータ118の出力電圧(13V) < スタック107の出力電圧(13V以上)」の関係が成立するので、ダイオードのOR回路で構成された小容量切換え手段120はスタック107の出力電圧を小容量DC/DCコンバータ119を介して発電ブロック105へ直流電圧12Vとして供給するように動作を自動的に切換える(S104,S106)。
一方、発電時の大容量電源117は、スタック107の出力電圧が上昇して15Vを上回ると、「大容量AC/DCコンバータ122の出力電圧(15V) < スタック107の出力電圧(15V以上)」の関係が成立するので、ダイオードのOR回路で構成された大容量切換え手段123は自動的にスタック107の出力電圧を大容量DC/DCコンバータ124を介して発電ブロック105へ直流電圧24Vとして供給するように動作を切換える(S208,S210,S212)。
また、制御手段109は、スタック電圧検知手段126によってスタック107の出力電圧が15V以上になったのを検知する(S203)と、リレー125をOFFして(S206)、大容量AC/DCコンバータ122の動作を完全に停止させる(S207)。
続いて、終了時の小容量電源116の動作を説明する。
発電が停止してスタック107の出力電圧が徐々に低下して13Vを下回ると、「小容量AC/DCコンバータ118の出力電圧(13V) > スタック107の出力電圧(13V以下)」の関係が成立するので、商用交流103を供給元として、直流電圧12Vを発電ブロック105へ供給するように動作を自動的に切換える(S104,S105)。
一方、終了時の大容量電源117は、スタック電圧検知手段126によってスタック107の出力電圧が15V以下になったのを検知すると、制御手段109がリレー125をONして大容量AC/DCコンバータ122を動作させる(S204,S205)。するとこの時、大容量切換え手段123において「大容量AC/DCコンバータ122の出力電圧(15V) > スタック107の出力電圧(15V以下)」の関係が成立するので、商用交流103を供給元として大容量AC/DCコンバータ122および大容量DC/DCコンバータ124を介して発電ブロック105に直流電圧24Vを供給するように自動的に動作が切換わる(S208,S210,S211)。
以上に示した各状態における電源ブロック106の電源供給について、発電ブロック105での必要な電力と、電源ブロック106より供給する電源の供給元が何かという観点でまとめたのが(表1)である。
Figure 2009043531
燃料電池発電装置の4つの状態毎に、発電ブロック105についてはその時に必要な電力を、電源ブロック106については小容量電源116と大容量電源117のいずれが電源供給を行っているのか、またその供給元が商用交流103とスタック107のいずれなのか、動作しているコンバータはAC/DCコンバータとDC/DCコンバータのいずれなのかということを示している。
(表1)より、必要な電力が10Wと小さい停止状態では小容量電源116のみで電源を供給している。
図4は小容量AC/DCコンバータ118の電源効率特性グラフであり、図6は小容量DC/DCコンバータ119の電源効率特性グラフである。
図4、図6に示すように、実際に必要な電力である10Wで電源効率が良くなるように設計するので、燃料電池発電装置101が停止状態で消費する電力を低減することができる。具体的には、10W時の電源効率が小容量AC/DCコンバータ118が80%、小容量DC/DCコンバータ119が85%であるので、実際に商用交流103より消費する電力は14.7W(=10W÷80%÷85%)である。
ここで、燃料電池発電装置101の4つの状態に対してひとつのAC/DCコンバータで電源供給した場合と比較してその効果を示す。4つの状態に対して電源を供給するためには、4つの状態の内で最大の電力に合わせて電源を設計する必要がある。そのためには大容量AC/DCコンバータ122を用いなければならない。
図5は大容量AC/DCコンバータの電源効率特性グラフであり、起動、終了時に必要な電力100Wで効率が良くなるように設計するので、10W出力時の電源効率は65%程度と低くなっている。これより、消費電力は15.4W(=10W÷65%)となる。従って、本実施の形態の構成によれば、大容量AC/DCコンバータ122で4つの状態に対して電源供給を行う場合に比べ、停止時に0.7W(=15.4W−14.7W)の消費電力の低減を行うことが可能となり、燃料電池発電装置101の総合効率を向上することができる。
また(表1)より、発電時には小容量電源116と大容量電源117の両方ともに、商用交流103ではなくスタック107で発電した直流電力を供給元として動作するので、スタック107の直流電力をインバータ108で交流に変換して商用交流103に供給し、その商用交流103として供給された電力をAC/DCコンバータで変換するものに比べて、効率よく燃料電池発電装置101の運転を行うことができる。
以下に図6、図7を用いて具体的に示す。ここで、図7は大容量DC/DCコンバータ124の電源効率特性グラフである。
小容量電源116については、図6より小容量DC/DCコンバータ119の電源効率が10W時に85%であるので、実際にスタック107で消費する電力は11.8W(=10W÷85%)となる。大容量電源117についても同様に、図7より大容量DC/DCコンバータ124の電源効率が100W時に85%であるので、スタック107で消費する電力は117.6W(=100W÷85%)となる。これより電源ブロック106としての消費電力は合計129.4W(=11.8W+117.6W)となる。
これに対してインバータ108による交流変換とAC/DCコンバータによる変換を経た場合は、インバータ108の変換効率を90%とすれば、小容量電源116については、図4より小容量AC/DCコンバータ118の電源効率が10W時に80%であるから、13.9W(=10W÷90%÷80%)がスタック107での消費電力となる。また大容量電源117についても同様に、図5より大容量AC/DCコンバータ122の電源効率が100W時に80%であるから、138.9W(=100W÷90%÷80%)がスタックでの消費電力となり、電源ブロック106として合計での消費電力は152.8W(=13.9W+138.9W)となる。
従って本実施の形態の構成によれば、スタック107の発電電力をインバータ108で交流に変換して商用交流103に供給し、その商用交流103をAC/DCコンバータで変換するものに比べて、23.4W(=152.8W−129.4W)の消費電力の低減を行うことが可能となり、燃料電池発電装置101の総合効率を向上することができる。
また、(表1)より、小容量電源116は、小容量DC/DCコンバータ119を介してスタック107の電力を供給元として発電ブロック105に電源供給を行っている時にも、小容量AC/DCコンバータ118は電力供給を行っていないが動作している状態である。そのため、燃料電池発電装置101に何らかの異常が発生し、スタック107の出力が急になくなった場合でも、小容量AC/DCコンバータ118へ自動的に切換わり、寸断なく発電ブロック105への電源が供給されるので、制御手段109が停止することがなく、燃料電池発電装置101の制御を安定して行うことができる。
また、(表1)より、停止時には大容量AC/DCコンバータ122は出力を停止している。一般的にAC/DCコンバータは出力を遮断しても、入力がある場合にはアイドリング状態で動作している。AC/DCコンバータが動作をすると、出力がほとんど0Wのアイドリング状態でも入力側ではある程度の電力を消費すると共に、その動作にともなう電流の歪を商用交流103に与えてしまう。
しかしながら、本実施の形態の構成によれば、商用交流103の接続を遮断するので、大容量AC/DCコンバータ122は停止し、電力の消費が完全になくなると同時に、電流の歪による商用交流への悪影響も排除することができる。
また、(表1)より、小容量電源116は、常に小容量DC/DCコンバータ119を介して一定の直流電圧12Vを供給する。その結果、小容量電源116を作動用電源として動作する制御手段109やセンサ115の入力電圧範囲に対する条件が緩和されるので、制御手段109を構成する電子部品やセンサ115に対して汎用的で低コストの選定が可能となり、燃料電池発電装置101のコストを低減することができる。
また、(表1)より、大容量電源117は、常に大容量DC/DCコンバータ124を介して一定の直流電圧24Vを供給する。その結果、大容量電源117を作動電源として動作するセンサ115、アクチュエータ114の入力電圧範囲に対する条件が緩和されるので、センサ115、アクチュエータ114に対して汎用的で低コストの選定が可能となり、燃料電池発電装置101のコストを低減することができる。
(実施の形態2)
図8は本発明の第2の実施の形態における燃料電池発電装置の構成図である。実施の形態1と同一構成のものについては同一符号を付し、説明を簡略化する。
実施の形態1と異なる点は、スタック107の出力がスタック出力遮断手段201を介して電源ブロック106へと入力されていることころである。スタック出力遮断手段201は第2のリレー202で実現されており、制御手段109でON/OFF制御される。また、第2のリレー202は、ノーマルオープンタイプのリレーであり、制御手段109が動作していない時にはOFF、つまりスタック107の出力を遮断する。なお、スタック出力遮断手段201はFETやトランジスタ等のその他のスイッチ素子で構成しても良い。
燃料電池発電装置101としての動作は実施の形態1と同一であり、異なるのは電源ブロックに関する動作である。以下に、相違点について動作を説明する。
図9は小容量電源116の動作フローチャートであり、実施の形態1と異なるのはS301〜S304の部分である。
発電以外のとき、すなわち起動、終了、停止時には第2のリレー202をOFFして(S301、S304)、スタック107の接続を遮断する。また、発電時にはスタック107の出力電圧をスタック電圧検知手段126で測定しながら(S302)、電圧が13V以上になるとスタック107と接続する(S303)。
図10は大容量電源117の動作フローチャートであり、実施の形態1と異なるのはS401〜S404の部分である。
発電以外のとき、すなわち起動、終了、停止時には第2のリレー202をOFFして(S401、S404)、スタック107の接続を遮断する。また、発電時にはスタック107の出力をスタック電圧検知手段126で測定しながら(S402)、電圧が13V以上になるとスタック107と接続する(S403)。
これにより、スタック107より発電出力が無い時には、スタック107の出力端子が開放状態となり、出力端より電流が流れることを確実に防ぐことができるので、スタック107の劣化を防止することができる。また、スタック107を接続する際に、スタック電圧検知手段126で出力電圧が十分に安定したのを確認した後にスタックを接続することができるので、電源の供給元切換え動作を安定的に行うことができる。
(実施の形態3)
図11は本発明の第3の実施の形態における燃料電池発電装置の構成図である。実施の形態1と同一構成のものについては同一符号を付し、説明を簡略化する。
実施の形態1と異なる点は、小容量切換え手段301と大容量切換え手段302をフォトカプラで構成し、商用交流遮断手段121と小容量DC/DCコンバータ119と大容量DC/DCコンバータ124を省いた点である。
小容量切換え手段301は商用交流103側であるAC/DCコンバータ118を接続/切断する第1のフォトカプラ303と、スタック107用の第2のフォトカプラ304から構成されている。
大容量切換え手段302も同様に、商用交流103側の第3のフォトカプラと、スタック107側の第4のフォトカプラで構成される。また、各フォトカプラは制御手段109により、燃料電池発電装置101の状態およびスタック電圧検知手段126の測定値に応じてON/OFF制御される。なお、小容量切換え手段301および大容量切換え手段302はフォトカプラ以外の半導体素子、例えばFET等で構成しても良い。
燃料電池発電装置101としての動作は実施の形態1と同一であり、異なるのは電源ブロックに関する動作である。以下に、図12、13を用いて動作を説明する。図12は小容量電源116の動作フローチャートであり、図13は大容量電源117の動作フローチャートである。
まず、停止時の小容量電源116の動作を説明する。
商用交流103は小容量AC/DCコンバータ118で直流電圧13Vに変換されて(S502)、小容量切換え手段120に入力される。また、発電が行われていないのでスタック107の出力はない。
この時、制御手段109は第1のフォトカプラ303をONして(S508)、小容量AC/DCコンバータ118の出力電圧を発電ブロック105へ供給する(S509)。また、この時、第2のフォトカプラ304がOFFしているので(S508)、電圧の高い小容量AC/DCコンバータ118の出力から、電圧の低いスタック107の出力へ電流が流れ込むのを防止することができる。
停止時の大容量電源117も同様に、商用交流103は大容量AC/DCコンバータ122で直流電圧15Vに変換されて(S602)、大容量切換え手段123に入力される。しかし、停止時には、第3のフォトカプラ305と第4のフォトカプラ306は共にOFFしている(S605)ので、発電ブロック105への電源供給は行われない(S606)。
続いて、起動時の小容量電源116の動作を説明する。
停止時と同様に第1のフォトカプラ303をONして(S508)、小容量AC/DCコンバータ118の直流出力電圧12Vを発電ブロック105へ継続して供給し続ける(S509)。
一方、大容量電源117は起動時には第3のフォトカプラ305がONされるので(S607,S608)、大容量AC/DCコンバータ122の直流出力電圧が発電ブロック105へと供給される(S609)。また、この時、第4のフォトカプラ306がOFFしている(S608)ので、電圧の高い大容量AC/DCコンバータ122の出力から、電圧の低いスタックの出力へ電流が流れ込むのを防止することができる。
続いて、発電時の小容量電源116の動作を説明する。
発電が行われスタック107からの出力電圧が上昇し、14V以上になったのをスタック電圧検知手段126によって検知すると(S504,S505)、第1のフォトカプラ303をOFF、第2のフォトカプラ304をONして(S506)、スタック107の出力電圧を発電ブロック105へ供給するように動作を切換える(S507)。
また、燃料電池発電装置101に何らかの異常が発生して、スタック107の出力電圧が14Vを下回ったのをスタック電圧検知手段126が検出すると(S505)、第1のフォトカプラ303をON、第2のフォトカプラ304をOFFして(S508)、小容量AC/DCコンバータ118より発電ブロック105へ電源供給を行うように動作を切換える(S509)。
一方、発電時の大容量電源117は、スタック107の出力電圧が上昇して15Vを上回ったのがスタック電圧検知手段126によって検知されると(S610)、第4のフォトカプラ306が制御手段109によってONされ(S611)、スタック107の出力電圧が発電ブロック105へ供給されるように動作を切換える(S612)。
また、燃料電池発電装置101に何らかの異常が発生して、スタック107の出力電圧が15Vを下回ったのをスタック電圧検知手段126が検出すると(S610)、第3のフォトカプラ305をON、第4のフォトカプラ306をOFFして(S608)、大容量AC/DCコンバータ122より発電ブロック105へ電源供給を行うように動作を切換える(S609)。
続いて、終了時の小容量電源116の動作を説明する。
停止、起動と同様に第1のフォトカプラ303をON、第2のフォトカプラ304をOFFして(S508)、商用交流103を供給元として小容量AC/DCコンバータ118の出力電圧を発電ブロック105へ供給するように動作を切換える(S509)。
一方、終了時の大容量電源117も、起動時と同様に第3のフォトカプラ305をONし、第4のフォトカプラ306をOFFして(S608)、商用交流103を供給元として大容量AC/DCコンバータ122の出力電圧を発電ブロック105へ供給するように動作を切換える(S609)。
以上に示した各状態における電源ブロック106の電源供給について、発電ブロック105での必要な電力と、電源ブロック106より供給する電源の供給元が何かという観点でまとめたのが(表2)である。
Figure 2009043531
(表2)において、実施の形態1と異なるのは、まず一つ目として、停止時と発電時に大容量AC/DCコンバータ307が出力停止中もアイドリング状態で動作している点である。それによって大容量電源117は、発電中に燃料電池発電装置101に何らかの異常が発生し、スタック107の出力が急になくなった場合でも、すぐに大容量AC/DCコンバータ307の出力側に切換えて電源供給を継続することが可能となる。
その結果、制御手段109のみならず、アクチュエータ114やセンサ115の駆動電源も寸断なく供給されるので、燃料電池発電装置101の発電を維持することができる。
二つ目として、小容量電源116と大容量電源117が発電時には、スタック107の出力電圧を直接発電ブロック105へ供給している点である。そのため、スタック107の直流電力をインバータ108で交流に変換して商用交流103に供給し、その商用交流103として供給された電力をAC/DCコンバータで変換するものに比べて、効率よく燃料電池発電装置101の運転を行うことができる。
以下に小容量電源116が10W、大容量電源117が100Wの電力を供給する場合を例に挙げて具体的に示す。
本実施の形態の構成によれば、スタック107の直流出力を直接供給するので、発電ブロック105に110W供給すると、スタック107で消費する電力も110Wである。これに対してインバータ108による交流変換とAC/DCコンバータによる変換を経た場合は、インバータ108の変換効率を90%とすれば、図4,図5より小容量AC/DCコンバータ118と大容量AC/DCコンバータ122の電源効率がそれぞれ10W、100Wの時に80%となるので、153W(=110W÷90%÷80%)がスタック107での消費電力となる。
従って本実施形態の構成によれば、スタック107の発電電力をインバータ108で交流に変換して商用交流103に供給し、その商用交流103として供給された電力をAC/DCコンバータで変換するものに比べて、43W(=153W−110W)の消費電力の低減を行うことが可能となり、燃料電池発電装置101の総合効率を向上することができる。
なお、本実施の形態では、小容量切換え手段301および大容量切換え手段302はフォトカプラで構成したが、実施の形態1と同一のダイオードOR回路で構成してもよい。このときの燃料電池発電装置の第2の構成図を図14に示す。この第2の構成によれば、小容量切換え手段120と大容量切換え手段123は、実施の形態1で示したように商用交流103とスタック107の供給元の切換えを自動で行うので、スタック電圧検知手段126が不要となっており、燃料電池発電装置101の生産コストを削減することができる。
以上のように、本発明にかかる燃料電池発電装置は、必要な電力が小さい停止時には小容量電源のみを用いて、必要な電力が大きい起動、発電、終了時には小容量電源と大容量電源を用いて作動用電源の供給を行うので、小容量電源および大容量電源の電源効率を容量に応じて最適化することができ、その結果消費電力の低減および総合効率の向上が可能となる。このため、作動状態による消費電力が大きく異なりかつ常時通電が必要な装置の電源としても適用できる。また、発電時にはスタックで発電した直流電力を供給元として作動用電源を供給し、電力変換時のロスを抑え、総合効率を向上させることが可能となるので、エンジン発電装置や太陽光発電装置などの家庭用発電装置全般にも適用できる。
本発明の実施の形態1における燃料電池発電装置の構成図 本発明の実施の形態1における燃料電池発電装置の小容量電源の動作フローチャート 本発明の実施の形態1における燃料電池発電装置の大容量電源の動作フローチャート 本発明の実施の形態1における燃料電池発電装置の小容量AC/DCコンバータの電源効率特性グラフ 本発明の実施の形態1における燃料電池発電装置の大容量AC/DCコンバータの電源効率特性グラフ 本発明の実施の形態1における燃料電池発電装置の小容量DC/DCコンバータの電源効率特性グラフ 本発明の実施の形態1における燃料電池発電装置の大容量DC/DCコンバータの電源効率特性グラフ 本発明の実施の形態2における燃料電池発電装置の構成図 本発明の実施の形態2における燃料電池発電装置の小容量電源の動作フローチャート 本発明の実施の形態2における燃料電池発電装置の大容量電源の動作フローチャート 本発明の実施の形態3における燃料電池発電装置の構成図 本発明の実施の形態3における燃料電池発電装置の小容量電源の動作フローチャート 本発明の実施の形態3における燃料電池発電装置の大容量電源の動作フローチャート 本発明の実施の形態3における燃料電池発電装置の第2の構成図 従来の燃料電池発電装置の構成図
符号の説明
101 燃料電池発電装置
103 商用交流
107 スタック
108 インバータ
109 制御手段
110 水素生成器
114 アクチュエータ
115 センサ
116 小容量電源
117 大容量電源
118 小容量AC/DCコンバータ
119 小容量DC/DCコンバータ
120 小容量切換え手段
121 商用交流遮断手段
122 大容量AC/DCコンバータ
123 大容量切換え手段
124 大容量DC/DCコンバータ
126 スタック電圧検知手段
301 小容量切換え手段
302 大容量切換え手段

Claims (8)

  1. 発電ブロックと、この発電ブロックに電源を供給する電源ブロックと、これらの発電ブロックと電源ブロックの動作制御を行う制御手段とを備え、前記発電ブロックは、炭化水素系原料ガスと水から水素を主成分とする燃料ガスを生成する水素生成器と、この水素生成器からの燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させて発電を行うスタックと、このスタックからの直流電力を交流電力に変換するインバータとを有し、前記電源ブロックは、前記発電ブロック中の小容量電力機器に電力を供給する小容量電源と、前記発電ブロック中の大容量電力機器に電力を供給する大容量電源とを有し、前記小容量電源は、商用交流を第一の所定電圧に変換する小容量AC/DCコンバータと、前記発電ブロックが起動および終了および停止している時には前記第一の所定電圧を出力し、発電している時には前記スタックの出力電圧を、発電ブロック中の小容量電力機器に出力する小容量切換え手段を有し、前記大容量電源は、前記商用交流を第三の所定電圧に変換する大容量AC/DCコンバータと、前記発電ブロックが起動および終了している時には前記第三の所定電圧を出力し、発電している時には前記スタックの出力電圧を、前記発電ブロック中の大容量電力機器に出力し、停止している時には、前記発電ブロック中の大容量電力機器への出力を行わない大容量切換え手段を有することを特徴とする燃料電池発電装置。
  2. 小容量電源は、小容量切換え手段の出力を第二の所定電圧に変換する小容量DC/DCコンバータを有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電装置。
  3. 大容量電源は、大容量切換え手段の出力を第四の所定電圧に変換する大容量DC/DCコンバータを有することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池発電装置。
  4. 小容量切換え手段および大容量切換え手段の少なくともいずれか一方を半導体素子で構成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の燃料電池発電装置。
  5. 小容量電源は第一の所定電圧がスタックの出力電圧より低くなるように構成し、小容量切換え手段をダイオードのOR回路で構成することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池発電装置。
  6. 大容量切換え手段は商用交流が大容量AC/DCコンバータへ入力されるのを遮断する商用交流遮断手段と、スタックの出力電圧を検知するスタック電圧検知手段を有し、制御手段は停止時、および発電時で前記スタック電圧検知手段の検知電圧が第五の所定電圧以上の時に前記商用交流遮断手段を作動させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の燃料電池発電装置。
  7. 大容量電源は第三の所定電圧がスタックの出力電圧よりも低くなるように構成し、大容量切換え手段をダイオードのOR回路で構成することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載の燃料電池発電装置。
  8. スタックの出力電圧が小容量DC/DCコンバータもしくは大容量DC/DCコンバータの少なくともいずれか一方へ入力されるのを遮断するスタック出力遮断手段を有し、スタックの出力電圧を検知するスタック電圧検知手段を有し、制御手段は前記スタック電圧検知手段の検知電圧が第六の所定電圧以下の時に前記スタック出力遮断手段を作動させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の燃料電池発電装置。
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