JP2009043435A - コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シールド性能が低下してしまうことを防止することができるコネクタ装置を提供する。
【解決手段】第1シールドシェル30および第2シールドシェル40のうちハウジング10に装着されたときに互いに重なって配される接触部31,44と、前記第1シールドシェル30の接触部31と前記第2シールドシェル40の接触部44とに一のネジ60を貫通可能に形成された貫通孔32,45と、前記ハウジング10のうち前記貫通孔32,45と対向する部分に設けられ、前記貫通孔32,45を貫通したネジ60をネジ締め可能な姿勢でナット50を設置可能なナット設置部16と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、シールド構造を備えたコネクタ装置に関する。
従来、コネクタから放射されるノイズを遮蔽可能なシールド構造を備えてなるコネクタ装置として、例えば特許文献1に記載の装置が知られている。このコネクタ装置は、内部にモータを収容したケースの取付孔に取り付け可能なハウジングを備え、このハウジングには、一端がモータ側に、他端が電源側に接続可能とされた端子が保持されている。
コネクタ装置は、ハウジングのうち電源側との接続部(端子の他端が配される部分)を覆う金属製のシールドシェルと、接続部以外の部分を覆うとともにケースにネジ固定可能とされたシールドカバーと、からなるシールド構造を備えている。シールドカバーはシールドシェルの外側に被せられるようになっており、シールドシェルには外側へ向かって片持ち状に突出する接触片が設けられている。そして、シールドカバーが装着されると、接触片がシールドカバーの内面に接触して導通状態になる。
特開2006−196198公報
しかしながら、上記のような接触構造では、非常に厳しい環境下での使用によって、例えばシールドカバーの姿勢が傾いて、シールドカバーとシールドシェルとの位置が相対的にずれてしまうと、シールドカバーと接触片との接触が外れてシールド性能が低下してしまうおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シールド性能が低下してしまうことを防止することができるコネクタ装置を提供することを目的とする。
本発明は、内部に機器を収容した金属製のケースに取り付けられ、前記機器に電力を供給する電源側と前記機器側とに電気的に接続可能なコネクタ装置であって、前記ケースの取付孔に取り付け可能なハウジングと、前記ハウジングのうち前記ケースの外側に配される部分を覆って同ハウジングの外面側に装着される金属製の第1シールドシェルおよび第2シールドシェルと、前記第1シールドシェルおよび前記第2シールドシェルのうち前記ハウジングに装着されたときに互いに重なって配される接触部と、前記第1シールドシェルの接触部と前記第2シールドシェルの接触部とに一のネジを貫通可能に形成された貫通孔と、前記ハウジングのうち前記貫通孔と対向する部分に設けられ、前記貫通孔を貫通した前記ネジをネジ締め可能な姿勢でナットを設置可能なナット設置部と、を備えるところに特徴を有する。
このような構成によれば、第1シールドシェルおよび第2シールドシェルの貫通孔に一のネジを挿通し、そのネジをナットに締め付けることができる。これにより、第1シールドシェルの接触部と第2シールドシェルの接触部とがナットとネジとの間で挟み付けられて強固に固定され、両シールドシェルの接触状態は確実に保持されるから、シールド性能が低下してしまうことを防止することができる。
前記ナット設置部には、前記ナットを前記貫通孔とは反対側から支持する支持部が設けられ、前記支持部には、前記ナット設置部に設置された前記ナットの軸孔を前記貫通孔とは反対側に開放する開放口が形成されているものとしてもよい。これにより、例えば両シールドシェルの接触部とナットとを重ね合わせた厚さ寸法よりネジの長さ寸法が大きくても、ナットに締め付けたネジの先端を開放口から突出させ、ネジの頭部が接触部に密着する位置までネジを締め付けることができる。
前記ナット設置部には、前記ナットの側面に沿って配される側壁部が備えられているものとしてもよい。この側壁部により、ネジを締め付ける際のナットの回転を押さえることができる。
前記第1シールドシェルの接触部と前記第2シールドシェルの接触部とのうち少なくとも一方は、片持ち状をなして張り出す形態であるものとしてもよい。このような接触部はネジ締めに伴って他方の接触部の形状に沿うように変形しやすいから、両接触部は互いに密着した状態となって接触状態が良好になり、シールド性能の向上を図ることができる。
前記ハウジングには、同ハウジングから前記ケースの外面に沿って両側に張り出すフランジ部が設けられ、このフランジ部の両張出し端部には、前記ケースのネジ締め孔に締め付け可能なネジを挿通可能なネジ孔が形成されているものとしてもよい。
また、前記第1シールドシェルは前記ハウジングのうち前記電源側との接続部を覆う形状をなし、また前記第2シールドシェルは前記ハウジングのうち前記フランジ部から前記接続部までの部分を覆う形状をなし、前記第2シールドシェルには前記ネジ孔と重なって配されるネジ挿通孔が形成され、前記ネジ挿通孔から前記ネジ孔に挿通したネジを前記ネジ締め孔に締め付けることにより、前記第2シールドシェルと前記フランジ部とが前記ケースに固定されるものとしてもよい。
本発明によれば、シールド性能が低下してしまうことを防止することができるコネクタ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図9によって説明する。
本実施形態におけるコネクタ装置は、図示しないモータを内部に収容した金属製のケースKに取り付けられ、モータ側(本発明の機器側に該当する)に電気的に接続されるとともに、モータに駆動電力を供給する図示しないECU側(本発明の電源側に該当する)に電気的に接続されて使用される。以下、各構成部材において、図1の上側を上方、下側を下方、左側を前方、右側を後方として説明する。
コネクタ装置は、ケースKの取付孔Hに取り付け可能な合成樹脂製のハウジング10を備えている。ハウジング10は、取付孔Hに挿入可能な取付部11を備えており、この取付部11は、取付孔Hの形状に沿う略円柱状をなしている。
また、ハウジング10は、ECU側の電線の端末に備えられた電源側端末部(図示せず)と接続可能な接続部12を備えている。接続部12は、正面から見ると略正方形状をなして前方へ開口する略筒状をなしている(図5および図6参照)。ハウジング10は、接続部12の軸線がケースKの外面と略平行になる姿勢でケースKに取り付けられる。
そして、ハウジング10のうち取付部11と接続部12との間の中間部分(以後、本体部13と称する)は、取付部11の略前半部分と、接続部12の略下側部分に連設されている。言い換えると、ハウジング10の取付部11は本体部13よりも後方へずれた位置に形成され、接続部12は本体部13よりも上方へずれた位置に形成されている。
また、ハウジング10のうち取付部11の直上の位置(本体部13の下端位置)には、ケースKの外面に沿って張り出すフランジ部14が備えられている。フランジ部14は、ハウジング10の本体部13から左右両側(図2の上下両側)および後側へ張り出した板状をなしている。フランジ部14のうち本体部13から左右に張り出した部分(以降、固定部14Aと称する)は、上方から見ると、それぞれ張り出し端に向かって前後方向の幅寸法が少しずつ小さくなる山状をなし、両固定部14Aは、本体部13を挟んで左右対称な形状をなしている。
フランジ部14の両固定部14Aには、それぞれ固定部14Aを上下方向(フランジ部14の厚さ方向)に貫通するネジ孔15が形成されている。両ネジ孔15は、ハウジング10を取付孔Hに取り付けたときに、それぞれケースKの図示しないネジ締め孔の上側に配されるようになっている。そして、各ネジ孔15に図示しないネジを挿通させてネジ締め孔に締め付けることにより、フランジ部14がケースKに固定される。
ハウジング10には、ECU側の端末とモータ側の端末とに電気的に接続可能な3本の端子20が保持されている。3本の端子20は、インサート成形によりハウジング10と一体に形成され、それぞれハウジング10の形状にあわせて屈曲した形状をなしている。各端子20の一端はECU側の端末に接続可能な電源側接続部21とされ、他端はモータ側の端末に接続可能な機器側接続部22とされている。電源側接続部21は、ハウジング10の接続部12内において前方へ突出して配され、機器側接続部22は取付部11の下面から下方へ突出して配されている。
ハウジング10の接続部12の外周面には、第1シールドシェル30が装着されている。第1シールドシェル30は金属製であって、接続部12の外形に沿う略筒状をなし、接続部12の外周面のほぼ全体を覆っている。なお、第1シールドシェル30の前端部には、ECU側の電線を一括してシールドする図示しないシールド部材の端部が導通可能に接続される。
ハウジング10の本体部13およびフランジ部14の外面には、第2シールドシェル40が装着されている。第2シールドシェル40は金属製であって、本体部13を覆うシェル本体部41と、フランジ部14を覆うシェル張出部42とが一体的に形成されてなる。シェル本体部41は、ハウジング10の本体部13の両側面、後面および上面を覆う形状をなし、詳しくは、ハウジング10の本体部13の両側面を覆う両側壁41Aと、後面を覆う後壁41Bと、上面を覆う上壁41Cとからなる。シェル本体部41の上壁41Cおよび両側壁41Aは、第2シールドシェル40がハウジング10に装着されると、ハウジング10の本体部13よりも前方へ突出する大きさをなし、その前縁部は第1シールドシェル30の後縁部の外側に重なって配される。
シェル張出部42は、ハウジング10のフランジ部14の上面および周面を覆う形状をなし、上方から見ると、フランジ部14とほぼ等しい形状をなしてシェル本体部41の下端部から両側方および後方に張り出している。そして、シェル張出部42には、フランジ部14のネジ孔15に対応する位置に、それぞれネジ挿通孔43が形成されている。第2シールドシェル40がハウジング10に装着されると、各ネジ挿通孔43はネジ孔15と同軸をなしてその真上に配され、ネジ挿通孔43からネジ孔15までネジを貫通可能となる。
次に、第1シールドシェル30および第2シールドシェル40を接触状態に保持する接触構造について述べる。
第1シールドシェル30には、その後縁から後方へ片持ち状をなして突出する接触片31が設けられている。接触片31は、第1シールドシェル30の上縁に設けられ、第1シールドシェル30の他の部分と等しい厚さ寸法を備えた略板状をなし、上方から見ると、前後方向に若干長い略長方形状をなしている。第1シールドシェル30がハウジング10に装着された状態では、接触片31の板面はハウジング10の本体部13の上面とほぼ略平行をなす。
この接触片31には、第1貫通孔32が形成されている。第1貫通孔32は、略円形状をなして接触片31を上下方向に貫通している。第1貫通孔32は、接触片31の左右方向(図3の上下方向)においては略中央位置、前後方向においては略中央位置よりも若干後方位置に配されている。
そして、第2シールドシェル40の上壁41Cのうち、第2シールドシェル40がハウジング10に装着されたときに接触片31の外側(上側)に重なって配される部分(以後、接触壁44と称する)には、第1貫通孔32と上下方向に重なって配される第2貫通孔45が上下方向に貫通形成されている。第2貫通孔45は、第1貫通孔32とほぼ等しい大きさの略円形状をなし、シェル本体部41の上壁41Cの左右方向においては略中央位置(図8参照)、前後方向においては略中央位置よりも若干後方寄りの位置(図6参照)に形成されている。言い換えると、第2貫通孔45は、両シェル張出部42に設けられた両ネジ挿通孔43間のほぼ中央位置であって、両ネジ挿通孔43よりも前側の位置に配されている(図9参照)。第2シールドシェル40がハウジング10に装着されると、第2貫通孔45は第1貫通孔32と同軸に配され、第2貫通孔45の上方から第1貫通孔32の下方へ一のネジ60を貫通可能となる。なお、第1シールドシェル30の接触片31と第2シールドシェル40の接触壁44とが本発明の接触部に該当する。
そして、ハウジング10の接続部12には、第2貫通孔45および第1貫通孔32を貫通したネジ60をネジ締め可能な姿勢、すなわち軸孔51を上下方向(両貫通孔32,45の貫通方向)に向けた姿勢で、ナット50を設置可能なナット設置部16が設けられている。ナット設置部16は、ハウジング10の接続部12の後面から後方へ突出する突出部17の突出端部(両貫通孔32,45と上下方向に揃う位置)に設けられている。ナット設置部16は、接続部12の幅方向略中央位置において、接続部12の上面よりも若干下方の位置に設けられている。突出部17の左右方向幅寸法は接触片31の左右方向幅寸法よりも若干小さい寸法とされ、ナット設置部16の全体が接触片31の下方に隠れる設定とされている(図3参照)。
ナット設置部16には、ナット50を下側(両貫通孔32,45とは反対側)から支持する支持部18が設けられている。支持部18の左右幅方向真中部分は、前後方向に長い略長方形状をなして上下方向および後方に開口する開放口18Aとされている。開放口18Aの左右方向幅寸法は、ネジ60の軸部61の径寸法とほぼ等しい寸法とされ、第1貫通孔32および第2貫通孔45の径寸法よりも若干小さい寸法とされている。
また、ナット設置部16には、ナット設置部16に設置されたナット50の側面(詳しくはナット50の両側面および前面)に沿って配される側壁部19が備えられている。側壁部19は、支持部18の両側縁に沿って支持部18の上面から上方へ突出する左右壁部19L,19Rと、左右壁部19L,19Rの壁面と略直角をなして左右壁部19L,19Rの前端縁の位置において支持部18の上面から上方へ立ち上がる形態の前壁部19Fとからなる。側壁部19の立ち上がり寸法(支持部18の上面から側壁部19の上面までの寸法)は、ナット設置部16に設置するナット50の軸方向寸法(厚さ寸法)の約半分の寸法とされている。ナット設置部16を後方から見ると、支持部18と側壁部19(特に左右壁部19L,19R)とが開放口18Aを挟んで向き合う略L字状をなしている(図4参照)。このナット設置部16には、後方からナット50を差し入れて設置することができる。
次に、第1シールドシェル30および第2シールドシェル40の装着および両シールドシェル30,40の接続について説明する。
まず、第1シールドシェル30をハウジング10の接続部12に装着すると、接続部12の外周が第1シールドシェル30に被覆された状態になる。そして、接触片31は、ハウジング10の突出部17の真上位置においてその上面と略平行をなして配され、第1貫通孔32がナット設置部16の真上位置に配される(図3参照)。このとき、第1貫通孔32は、ナット設置部16の左右壁部19L,19Rの間に位置する。また、接触片31の下面と支持部18の上面との間には、ナット50の厚さ寸法とほぼ等しい寸法の間隔が空けられている。
次に、ナット設置部16にナット50を設置する。ナット50を、その軸孔51が上下方向を向く姿勢にして、ナット設置部16(詳しくは、支持部18の上側であって左右壁部19L,19Rの内側)に対して後方から差し入れる。そして、ナット50の前面がナット設置部16の前壁部19Fに突き当たると、ナット50がナット設置部16に対して正規の位置に設置された状態になる。このとき、ナット50の両側面は左右壁部19L,19Rに接した状態になり、すなわちナット50は、その周面のうち後面を除く面が側壁部19に接した状態になる。また、ナット50の軸孔51は第1貫通孔32の真下に位置し、軸孔51と第1貫通孔32および第2貫通孔45とが略同軸に配されるとともに、軸孔51の全体が支持部18の開放口18Aを介して下方(両貫通孔32,45とは反対側)へ開放された状態となる。なお、ナット50の上面は接触片31の下面と略平行をなして非常に接近した状態となる。
次に、第2シールドシェル40をハウジング10に被せる。すると、シェル張出部42のネジ挿通孔43が、既にケースKのネジ締め孔に重なって配されているフランジ部14のネジ孔15の上側に重なる。また、第2シールドシェル40の前端縁部が第1シールドシェル30の後端縁部に被さって、接触壁44が接触片31の上面に重なり、第2貫通孔45が第1貫通孔32の上側に同軸に連なる。
次いで、各ネジ挿通孔43にネジをそれぞれ差し込み、ネジ孔15を貫通させてケースKのネジ締め孔に締め付けると、第2シールドシェル40のシェル張出部42とハウジング10のフランジ部14とがケースKに固定され、すなわち第2シールドシェル40とハウジング10とがケースKに固定される。
次に、第2シールドシェル40と第1シールドシェル30とを接続する。第2貫通孔45の上方からネジ60を差し入れると、ネジ60の軸部61が第1貫通孔32を貫通してナット50の軸孔51に達し、ネジ60を回転させることによって軸部61がナット50の軸孔51にねじ込まれていく。ここで、ナット50は、その前面および左右両側面がそれぞれナット設置部16の前壁部19Fおよび左右壁部19L,19R(すなわち側壁部19)に接しているからネジ60の回転に伴ってナット50が回転してしまうことはなく、ネジ60の軸部61がナット50の軸孔51に確実にねじ締めされる。そして、ネジ60の軸部61がナット50の軸孔51を下方へ進むにつれて、少しずつネジ60の頭部62とナット50との間が狭くなっていき、ネジ60の軸部61はナット50の軸孔51を突き抜けて支持部18の開放口18Aから下方へ突出するとともに、ネジ60の頭部62とナット50との間で接触片31と接触壁44とが徐々に挟み付けられていく。このように、支持部18の開放口18Aから軸部61の下端を突出させることができるから、接触片31と接触壁44とナット50とを重ね合わせた厚さ寸法よりも長い軸部61を備えたネジ60を使用し、接触片31と接触壁44とが確実にネジ60の頭部62とナット50とに挟まれて密着する位置までネジ締めをすることができる。
また、片持ち状をなす接触片31は変形しやすいので、ネジ60の締め付けに伴って接触壁44の内面に沿うように変形する。このため、接触片31の上面は、そのほぼ全面にわたって接触壁44の内面に密着した状態となる。
こうして、接触片31と接触壁44とは、互いに密着した状態でネジ60とナット50とのネジ締めにより強固に接続される。
なお、ここでは、第1シールドシェル30を装着した後に、ナット50をナット設置部16に設置するようにしたが、先にナット50を設置し、その後第1シールドシェル30および第2シールドシェル40を装着するようにしてもよい。
ところで、第2シールドシェル40を装着する際、万が一シェル張出部42がハウジング10のフランジ部14に対して偏心した状態で固定された場合には、第2シールドシェル40は第1シールドシェル30に対して傾いた姿勢で装着されることになる。このような場合、従来のような接触構造では、接触状態を十分保持することができず、シールド性能が低下することが懸念される。しかしながら、本実施形態のような接触構造であれば、両シールドシェル30,40の接触状態は確実に保持されるから、シールド性能が低下してしまうことを防止することができる。
また、このコネクタ装置が、例えば外部に剥き出しにされ、高温に曝され、強い振動を繰り返し受けるような厳しい環境下で使用されたとしても、ネジ60が外れてしまうことはないから、両シールドシェル30,40の接触状態は確実に保持され、もって端子20への通電に伴って発生する高周波ノイズは確実に遮断される。
さらに、第1シールドシェル30の接触片31が、ネジ締めに伴って第2シールドシェル40の接触壁44の形状に沿うように変形し、接触片31と接触壁44とが互いに密着した状態となるから、接触片31と接触壁44との接触面積は十分確保され、シールド性能の向上を図ることができる。
加えて、両シールドシェル30,40の接触位置(ネジ60により強固に固定されている位置)は、例えばハウジング10に作用する外力等によって、ケースKとの固定位置を支点にして接続部12がケースKに接近する方向へ傾こうとしたとき、最も離間しやすい位置である。このような位置において、第1シールドシェル30と第2シールドシェル40とが強固にネジ締めされているから、この位置での両シールドシェル30,40の相対的な位置のずれを防止でき、もって両シールドシェル30,40のがた付きを防止することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、第1シールドシェル30および第2シールドシェル40の第1貫通孔32および第2貫通孔45に一のネジ60を挿通し、そのネジ60をナット50に締め付けると、第1シールドシェル30の接触片31と第2シールドシェル40の接触壁44とがナット50とネジ60の頭部62との間で挟み付けられて強固に固定される。これにより、両シールドシェル30,40の接触状態は確実に保持されるから、シールド性能が低下してしまうことを防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態によれば、本発明を、モータに接続可能なコネクタ装置について適用したが、本発明は、モータに限らずどのような機器に接続するコネクタ装置であっても適用可能である。
(2)上記実施形態によれば、第1シールドシェル30と第2シールドシェル40との接触箇所は1箇所とされているが、複数箇所で接触させるようにしてもよい。
(3)上記実施形態によれば、第2シールドシェル40が第1シールドシェル30の外側に重なるようにしたが、これとは逆に第1シールドシェルが第2シールドシェルの外側に重なるようにしてもよい。
(4)上記実施形態によれば、ナット設置部16の支持部18には開放口18Aが形成されているが、必ずしも開放口は形成されていなくてもよい。
(5)上記実施形態によれば、ナット設置部16には、ナット50の回転を押さえる側壁部19として、ナット50の両側面と前面とに接する左右壁部19L,19Rと前壁部19Fとが備えられているが、必ずしも左右壁部と前壁部とをすべて備えていなくてもよく、例えば左右壁部と前壁部とのうち前壁部のみを備えるようにしてもよく、またナットの全周を囲うような壁部を備えるようにしてもよい。
(6)上記実施形態によれば、第1シールドシェル30に設けられた片持ち状をなす接触片31が、第2シールドシェル40の接触壁44に接触するようにされているが、これに限らず、第2シールドシェル側に片持ち状の接触片を設けたり、また両シールドシェルの接触部をともに片持ち状をなすものとしてもよい。また、必ずしもこのような片持ち状の接触片を設けなくてもよい。
(7)上記実施形態によれば、ハウジング10は、フランジ部14がケースKにネジ締めされることにより固定されているが、これに限らず、ハウジングとケースとの固定構造はどのような構造であってもよい。
(8)上記実施形態によれば、第2シールドシェル40は、シェル張出部42がケースKにネジ締めされることにより固定されているが、これに限らず、第2シールドシェルとケースとの固定構造はどのような構造であってもよい。また、例えば第2シールドシェルをケースに固定する替わりに第1シールドシェルをケースに固定するようにしてもよく、両シールドシェルをともにケースに固定するようにしてもよい。
(9)上記実施形態によれば、第1シールドシェル30はハウジング10の接続部12を覆い、第2シールドシェル40はハウジング10のフランジ部14と本体部13とを覆うものとされているが、これに限らず、両シールドシェルによってハウジングが覆われるのであれば、両シールドシェルはハウジングのどの部分を覆うものであってもよい。
本実施形態における第2シールドシェルを装着する前の状態を表すコネクタ装置の側面図 図1のA−A位置におけるハウジングの断面図 第2シールドシェルを装着する前の状態を表すコネクタ装置の平面図 同背面図 両シールドシェルを装着した状態を表すコネクタ装置の正面図 図5のB−B断面図 両シールドシェルを装着した状態を表すコネクタ装置の側面図 同C−C断面図 両シールドシェルを装着した状態を表すコネクタ装置の平面図
符号の説明
K…ケース
H…取付孔
10…ハウジング
12…接続部
14…フランジ部
15…ネジ孔
16…ナット設置部
18…支持部
18A…開放口
19…側壁部
30…第1シールドシェル
31…接触片(接触部)
32…第1貫通孔
40…第2シールドシェル
43…ネジ挿通孔
44…接触壁(接触部)
45…第2貫通孔
50…ナット
51…軸孔
60…ネジ

Claims (6)

  1. 内部に機器を収容した金属製のケースに取り付けられ、前記機器に電力を供給する電源側と前記機器側とに電気的に接続可能なコネクタ装置であって、
    前記ケースの取付孔に取り付け可能なハウジングと、
    前記ハウジングのうち前記ケースの外側に配される部分を覆って同ハウジングの外面側に装着される金属製の第1シールドシェルおよび第2シールドシェルと、
    前記第1シールドシェルおよび前記第2シールドシェルのうち前記ハウジングに装着されたときに互いに重なって配される接触部と、
    前記第1シールドシェルの接触部と前記第2シールドシェルの接触部とに一のネジを貫通可能に形成された貫通孔と、
    前記ハウジングのうち前記貫通孔と対向する部分に設けられ、前記貫通孔を貫通した前記ネジをネジ締め可能な姿勢でナットを設置可能なナット設置部と、
    を備えることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 前記ナット設置部には、前記ナットを前記貫通孔とは反対側から支持する支持部が設けられ、
    前記支持部には、前記ナット設置部に設置された前記ナットの軸孔を前記貫通孔とは反対側に開放する開放口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ装置。
  3. 前記ナット設置部には、前記ナットの側面に沿って配される側壁部が備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ装置。
  4. 前記第1シールドシェルの接触部と前記第2シールドシェルの接触部とのうち少なくとも一方は、片持ち状をなして張り出す形態であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ装置。
  5. 前記ハウジングには、同ハウジングから前記ケースの外面に沿って両側に張り出すフランジ部が設けられ、このフランジ部の両張出し端部には、前記ケースのネジ締め孔に締め付け可能なネジを挿通可能なネジ孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ装置。
  6. 前記第1シールドシェルは前記ハウジングのうち前記電源側との接続部を覆う形状をなし、また前記第2シールドシェルは前記ハウジングのうち前記フランジ部から前記接続部までの部分を覆う形状をなし、
    前記第2シールドシェルには前記ネジ孔と重なって配されるネジ挿通孔が形成され、前記ネジ挿通孔から前記ネジ孔に挿通したネジを前記ネジ締め孔に締め付けることにより、前記第2シールドシェルと前記フランジ部とが前記ケースに固定されることを特徴とする請求項5に記載のコネクタ装置。
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