JP2009043251A - 複合機能icカード - Google Patents

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Abstract

【課題】 デュアルI/Fチップを内蔵し、迅速性を必要とするアプリケーションを実行する非接触型ICカードが、外部搬送波を電力源として非接触インターフェースを介して動作している間に接触型ICカードインターフェースから割り込み処理をかけて外部のCPUとの間のデーター処理を実行する複合機能ICカードを提供する。
【解決手段】 ICカードと通信するための13.56MHzを共振周波数として持つ第1のアンテナと電波を整流して電力供給をするのに適した周波数を持つ第2のアンテナとデュアルI/Fチップを持つ複合機能ICカードにおいて、前記アンテナにはデフォルトがONのON/OFFスイッチが設けられ、前記CPUチップの制御により前記ON/OFFスイッチをOFFにして前記デュアルI/Fチップを強制的に接触型のICカードインターフェースに切り換えるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デュアルI/Fチップを内蔵し、迅速性を必要とするアプリケーションを実行する非接触型ICカードの非接触型ICカードアプリケーションに対する割り込み機能を持つ複合機能ICカードに関する。
非接触型ICカードは、その利便性から電子切符や電子定期券などを用途として交通係ICカードの普及が進んでいる。しかし、カードの中身こそICチップになったものの、カードの表示としては従来の磁気カード同様にロイコカードなどのリライト機能しか持てなかった。また、接触型ICカード用チップと非接触型ICカード用チップを組み合わせたワンチップICカードにおいては、外部リーダ/ライタ装置のアンテナから発射される電波を非接触型ICカードで受信している間はデュアルI/Fチップのインターフェースが非接触型ICカード用インターフェースにロックされており、デュアルI/Fチップから通信内容、特に電子マネーなどの残高データーデュアルI/Fチップ外部に出力することが出来なかった。
例えば、データーデュアルI/Fチップを搭載した複合機能ICカードにおいて、図9(a)のような搬送波形が非接触型ICカードのアンテナによって受信されたとすると、図9(b)のタイミング、つまり前記搬送波形が立ち上がって非接触型ICカードインターフェースから十分な電力が供給され始めたタイミングz1から非接触型ICカード機能部が動作を開始し、前記搬送波形が終焉するタイミングz2まで前記非接触型ICカードのICチップは動作を継続する。
前記非接触型ICカードのICチップが動作を継続している間は、接触型ICカード用インターフェースはコマンドを受け付けないので、接触型ICカード機能部は前記搬送波形が終焉した後に、図9(c)のタイミングz3からコマンド送出を開始し、一連の通信が終了するタイミングz4まで接触型ICカード用インターフェースを使用することは出来るが、例えば電子乗車券の残高データーを前記接触型ICカードインターフェースから入手しようとしても、改札を通過しようとするタイミングであるタイミングz1からタイミングz2までの間では前期残高データーを前記接触型ICカードインターフェースから受信することは出来ないので、改札を通るときに残高表示をすることは出来ない。
上記データーデュアルI/Fチップのような複数のOSが実装されたICカードにおいて、前記ICカードに実装された各々の前記OSは、端末装置から受信したコマンドを処理したときに、前記端末装置から受信したコマンドを処理したプログラム、即ち前記OS又は前記OS上で動作するアプリケーションのいずれかを示すコマンド処理履歴情報を、前記ICカードのメモリーに記憶するコマンド処理履歴記憶手段を備え、前記ICカードは、前記コマンド処理履歴記憶手段が記憶した前記コマンド処理履歴情報と、事前に定められた規則とに基づいて、コマンド処理を管理するコマンド実行管理手段を備えたICカードが知られている(特許文献1)。
また、複数のデーター伝送方式によるデーター送受信が可能で、当該複数のデーター伝送方式のそれぞれに対応した複数のOSを搭載したICカードにおいて、外部からの受信データーに基づいて、外部とのデーター伝送方式が前記複数のデーター伝送方式のいずれであるかを判別する伝送方式判別手段と、前記複数のデーター伝送方式のうち動作中のOSに対応する第1のデーター伝送方式と、この伝送方式判別手段によって判別された第2のデーター伝送方式とが、一致するか否かを判定するOS適否判定手段と、このOS適否判定手段によって前記第1のデーター伝送方式と前記第2のデーター伝送方式とが一致しないと判定されたとき、動作中のOSを、前記複数のOSの他のものに切り換えるOS切り換え手段とを備え、ICカードに電源が供給されると、前記複数のOSのいずれかを起動することを特徴とするICカードについても知られている(特許文献2)。
また一方、CPUと、メモリーと、外部装置と入出力を行うインターフェースとを有するICカードにおいて、前記メモリーには、少なくとも、前記外部装置との入出力を制御するオペレーティングシステムの基本部(OS基本部)と、前記OS基本部を参照しながら、ICカードの所定の機能を提供するアプリケーションプログラムを実行・管理する複数のICカードOSと、前記インターフェースを介して外部装置から入力されたコマンドを解読し、前記コマンドの実行可能なICカードOSを識別して起動するOSローダーとが記憶され、前記基本OS基本部の制御の下で前記インターフェースを介して外部装置からのコマンドを受信し、前記OSローダーは前記コマンドを受信し、前記OSローダーは前記コマンドを解読し、前記コマンドの実行可能なICカードOSを識別して起動し、前記ICカードによって前記コマンドを実行するICカードが知られている(特許文献3)。
更に、非接触型ICカード用インターフェースと接触型ICカード用インターフェースを持つコンビネーション型ICカードにおいて、外部機器との通信のための接触用インターフェース及び非接触用インターフェースと、どちらのインターフェースで起動されているか判別する判別部と、システムプログラム及び少なくとも1つのアプリケーションプログラムを格納した第一記憶部と、外部機器から受信した接触用インターフェースまたは非接触用インターフェースを介したコマンドから抽出されたコマンド情報を格納する第二記憶部と、前記システムプログラムに基づき上記コマンド情報を前記アプリケーションプログラムによりアクセス可能に抽出する抽出部を備えたコンビネーション型ICカードが知られている(特許文献4)。
特開2007−122289 特開2004−313807 特開2003−076954 特開2003−168092
特許文献1においては、記載されているコマンド処理履歴情報を使い、ICカードが記憶する前記コマンド処理履歴情報を参照し、予め定められている規則でコマンドの実行の許諾・拒否を選択することは出来るが、非接触型ICカード用OSに割り込み処理をさせることは出来ない。
特許文献2においては、記載されているOS切り換え手段を使えば、伝送方式判別手段を使ってデーター伝送方式に適合したOSを選択することは出来るが、OSの切り換えは動作中のOSを、複数のOSの中から選択して起動させることは出来るが、前記動作中のOSに対して一時的な割り込みをかけることは出来ない。
特許文献3においては、記載されている入力したコマンドを実行可能なOSを識別するOSローダーが使われているが、OSのロードは複数OSの中からひとつのOSが選択されてロード実行される構造であり、実行中のOSに対して一時的な割り込みをかけることは出来ないし、例えば避難スタックポインターなどを使って割り込みを実行しようとするとカーネルパニックなどを起こす可能性が大きい。
特許文献4においては、記載されているコンビネーション型ICカードにおいては、外部機器からのコマンドを接触式及び非接触式にてそれぞれ受信できる構造であり、受信したコマンドの各フィールドに含まれるコマンド情報をアプリケーションプログラムからアクセス可能に抽出し、該コマンド情報を解析することにより接触モードか非接触モードか判別しているので、迅速性を要するアプリケーションにおける割り込み処理には使えない。
上記で述べた通り、特許文献1〜4では解決できず、本発明によって解決しようとする問題点は、例えば電子乗車券のような短時間処理を必要とするアプリケーションにおいて、前記非接触型ICカード用OSが外部のリーダ/ライタ装置から電波を受けている間に前記非接触型ICカード用OSに接触型ICカード用OSから割り込み処理をかけて、例えばリアルタイムで残高表示を表示する複合機能ICカードを提供することである。
本発明は、接触及び非接触のふたつのICカード用インターフェースを持つチップ(以下デュアルI/Fチップと呼ぶ)と、前記非接触のICカード用インターフェースに接続するアンテナと、前記デュアルI/Fチップとは別のCPU内蔵チップとで構成される複合機能ICカードにおいて、前記アンテナにはスイッチが設けられ、前記デュアルI/Fチップが前記非接触のICカード用インターフェースを使って通信している間に、前記CPU内蔵チップの制御により前記スイッチを切断して、通信相手が通信中断と判断する時間よりも短い時間内だけ前記CPU内蔵チップが前記接触のICカード用インターフェースを使って前記デュアルI/Fチップと通信するようにした。
これにより、接触及び非接触のふたつのICカード用インターフェースを持つチップを使った複合機能ICカードを非接触型ICカードのリーダ/ライタ装置アンテナに近づけていても複合機能を発揮することができる。
また、前記複合機能ICカードにおいて、CPUチップが非接触型ICカード用インターフェースとアンテナとを開閉するスイッチを強制的に切断する指令信号を送信することも考えられる。
本発明の複合機能ICカードは、外部のリーダ/ライタ装置からの電波を受信している間に、ICカードの付加機能として指紋認証機能や表示機能を動作させることが出来るので、従来型のICカード用リーダ/ライタ装置、また該リーダ/ライタ装置を組み込んだ自動改札装置やATM装置での利用に際し、例えばプリペイド残高印字の更新やバイオメトリックス認証を併用したセキュリティー性の改善などで利便性を向上させることが出来る。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一機能を有するものは同一の符号とし、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明による複合機能ICカードの機能ブロック図である。複合機能ICカード1は、デュアルI/Fチップ2と、CPU機能を持った外部チップ3と、デュアルI/Fチップ2に接続され、アンテナスイッチ5の付いたアンテナ4、外部チップ2に接続されるペリフェラル部品6およびアンテナ7で構成され、前記アンテナ5はCPU機能を持った外部チップ3の制御でON/OFFされる。
デュアルI/Fチップ2は通信性能を重視するので必ずしも省エネ設計されていなくとも良いが、CPU機能を持った外部チップ3は接触型ICカードインターフェースで通信する場合にはISO7816に準拠した低速通信で構わないが、外部ペリフェラルデーター処理するには高速処理が望ましいのでクロック周波数をモードによって変更できるステッピング動作するCPUがより望ましい。
アンテナ7から受信された電波は、整流回路8によって直流電力が生成され、補助電源9によって蓄電されると共に、CPU機能を持った外部チップ3は整流回路の検波電圧を検出することにより電波を受信したか否か知ることができる。
補助電源9からは常にCPU機能を持った外部チップ3に電源が供給され、該CPU機能を持った外部チップ3は整流回路8からペリフェラル部品6への電源ラインに設けられたスイッチ10を制御して、必要な時だけペリフェラル部品6に電源を供給できる。
上記の場合、前記整流回路8からの電力を有効利用するために、補助電源9の電圧制御回路の前段、例えば搬送波検出回路8と補助電源9の間にコンデンサーと逆流防止用のダイオードを接続しておいて、
一方、複合機能ICカード1のアンテナ4は、外部のリーダ/ライタ装置11に接続されたアンテナ12から発射される13.56MHzの搬送周波数を持つ電波を受信し、デュアルI/Fチップ2内に設けられたRF回路による負荷変調を使って外部のリーダ/ライタ装置11と交信する。
複合機能ICカード1のアンテナ4と外部のリーダ/ライタ装置11のアンテナ12との間の通信で13.56MHzの搬送周波数を使う場合において、このデーター通信への影響を避けるためには、アンテナ7の共振周波数を上げて、例えば50MHz近辺で低いQ値となるようにアンテナ及びコンデンサーなどの共振関連部品を設計することが望ましい。
ペリフェラル部品6としては、例えば液晶表示ユニットを使えば、電子チケットデーターや電子マネーの残高データーなどの表示が可能となり、また指紋認証デバイスを使えば、複合機能ICカード1にオフラインでの指紋認証機能を持たせることが可能となる。
前記オフライン指紋認証は、複合機能ICカード1が外部のリーダ/ライタ装置11に接続されたアンテナ12から発射される13.56MHzの搬送周波数を持つ電波受信している間に利用者の指紋認証を実行してデュアルI/Fチップ2に認証結果を通知することも出来るし、前記電波を受信していない時でも補助電源9から電源供給を受けて指紋認証を実行してから複合機能ICカード1を外部のリーダ/ライタ装置11のアンテナにかざして使うことも出来る。
また、リーダ/ライタ装置への信号は単に指紋照合のOK信号だけでなく、これを利用するシステムに適合したユニークなデジタル信号を出力するもので暗号化し、セキュリティー性の高いものとすることが好ましい。これらの暗号化方法としては、国際標準に準拠した暗号化方式や特定企業で定めた暗号化方式を使うことも考えられる。
更に、指紋センサーによって指紋の個性が抽出できない指紋を持つ利用者の場合には、例えば障子の枠のようなフレームの上に指を置き、指の指紋検出領域を4等分することにより指を変形させて特異な部分を抽出し、指紋センサーで検出可能とする方法も考えられる。
図2は、複合機能ICカード内部のデュアルI/Fチップ機能ブロック図である。該複合機能ICカード1に備えられるデュアルI/Fチップ2には、全体の制御をつかさどるCPU13と、このCPU13を起動させるOSやアプリケーションプログラムを格納するROM14、前記OSやアプリケーションプログラムを動作させる際に使うデーターを一時的に格納するRAM15、各種データーの読み書きをするEEPROM16が接続されている。
またCPU13には、アンテナ4を介して外部のリーダ/ライタ装置11と通信するための非接触型ICカード用インターフェース17が非接触型ICカード用コマンド解析回路18を介して接続されている。
更にCPU13には、CPU機能を持った外部チップ3と通信するための接触型ICカード用インターフェース19が非接触型ICカード用コマンド解析回路20を介して接続されている。
スイッチ5は、CPU機能を持った外部チップ3の制御によってON/OFF制御され、共通CPU13は、非接触型ICカード用インターフェース17からの電波入力が存在する場合にのみ、非接触型ICカード用インターフェース17との通信を開始する。
CPU機能を持った外部チップ3がアンテナ7によって電波を検出すると、CPU機能を持った外部チップ3から接触型ICカード用インターフェース19に対してコマンドを送り込む。アンテナ7は、電波を整流してデュアルI/Fチップ2に電力を供給するのに適した周波数を持つ電波を受信するアンテナである。CPUチップ13が非接触型ICカード用インターフェース17からの電波入力によるコマンドを受け付けている間は、コマンド解析回路13からのコマンドは割り込むことが出来ないので、この間は非接触型ICカード用インターフェース17を介してCPUチップ13が外部リーダ/ライタ装置11との相互認証動作を行っていると解釈する。
通常の場合において、複合機能ICカード1と外部リーダ/ライタ装置11との間の相互認証は0.1秒程度で終了するので、CPU機能を持った外部チップ3がアンテナ7によって電波を検出してから、例えば0.3秒後に、アンテナスイッチ5を切断し、統合CPU13のモードを強制的に非接触型ICカードインターフェース17との通信から接触型ICカード用インターフェース19との通信モードに切り替える。
ここで、前記電波の検出には、搬送波検出回路8の搬送波整流電圧を使い、電圧変動値が安定化度合いを検出し、例えば一次微分値が初期値変動最大値の10%以内になってから0.3秒後にスイッチ5を切断する方法や、接触型ICカード用インターフェース19から簡単なコマンドを入力してみて、共通CPU13がコマンドを受け付けるかどうかで共通CPU13が内部で非接触型ICカードアプリケーションに切り替わっているか否かを確認する方法でも良い。
例えば、EEPROM16からのデーター読み出しコマンドがCPU機能を持った外部チップ3から出されたとすると、該コマンドが接触型ICカード用インターフェース19を介してコマンド解析回路20でコマンド解析され、共通CPUチップ13に送り込まれ、EEPROMチップ9の保存するデーターが読み出される。
上記の通信において、データーが数クロック分欠如しても、CPUチップ13は非接触型ICカードとの通信状態を維持するので、外部のリーダ/ライタ装置との通信は途切れない。
図3は、デュアルI/FチップがふたつのCPUで構成される場合の複合機能ICカードの機能ブロック図である。複合機能ICカード1の消費電力を細かく制御するために、消費電力の小さい接触型ICカード用CPU13aと汎用の非接触型ICカード用CPU13bとを別々に設け、接触型ICカードインターフェース19を使った通信時の消費電力を削減している。
消費電力の小さい接触型ICカード用CPU13aと汎用の非接触型ICカード用CPU13bは共通のバスライン21に接続され、該共通のバスライン21を介して接触型ICカード用CPU13a及び汎用の非接触型ICカード用CPU13bを起動させるOSと、アプリケーションプログラムを格納するROM14と、前記OSやアプリケーションプログラムを動作させる際に使うデーターを一時的に格納するRAM15と、各種データーの読み書きをするEEPROM16が接続されている。
前記デュアルI/Fチップ2の構成において共通CPU13の代わりに消費電力の小さい接触型ICカード用CPU13aと汎用の非接触型ICカード用CPU13bで構成されている点で前記と異なるが、デュアルI/Fチップ2の機能はCPU構成にかかわらず同じ機能を持つ。
前述の通り、アンテナ7から受信された電波は、整流回路8によって直流電力が生成され、補助電源9によって蓄電されると共に、CPU機能を持った外部チップ3は整流回路の検波電圧を検出することにより電波を受信したか否か知ることができる。
この場合は、逆流防止のダイオード22を通った電流をコンデンサー23で蓄電し、補助電源9に内蔵される定電圧制御手段の前でエネルギーを備蓄し、平滑化することにより前記定電圧制御手段でのエネルギーロスを軽減することができる。
図4はCPU機能を持った外部チップの基本動作フローチャートを示している。アンテナ7から電波が検出され、搬送波検出回路8で検出された搬送波が整流されて補助電源9が充電されるとステップS01にてCPU機能を持った外部チップ3がリセットされるか、CPU機能を持った外部チップ3のコマンド送出動作が終了して次のコマンドを待つことでステップS02で電波検出を待つ。
ステップS02で、CPU機能を持った外部チップ3によってアンテナ7からの電波が検出されると、所定時間、例えば非接触型ICカードで使われるアプリケーションの規定処理時間が0.2秒であった場合、0.1秒の余裕をみて前記CPU機能を持った外部チップ3は、例えば電波検出後から0.3秒のタイマーを設定し、0.3秒後には強制的にスイッチ5を切断する指令信号を送信する(ステップS03)。
上記においては、電波検出後から0.3秒のタイマーを設定するとしたが、前期電波検出の方法において、補助電源9の電圧安定度を監視し、電圧が安定してから0.05秒後にアンテナスイッチ5をOFFにし、ここから0.25秒のタイマーを設定するとよい。また前述のように、接触型ICカード用インターフェースからコマンドを送出してみて非接触型ICカード用インターフェースが使われているかどうかを確認する方法もある。
ステップS04では、CPU機能を持った外部チップ3から接触型ICカード用インターフェース19を介して読み出しコマンドが送り込まれ、接触型ICカード用コマンド解析回路20によって前記読み出しコマンドが解析されて統合CPU13又は接触型ICカード用CPU13aに入力される。
ステップS04においてコマンド送出が終了すると、ステップS06において前記タイマーの残り時間がチェックされる。ここで、例えば前記統合CPU13又は接触型ICカード用CPU13aがコマンドを受け付けないような場合には、タイムアウトと判定され、ステップS09に分岐して強制終了処理を行う。この場合は、データー処理が正常に終了していないので、再びプログラムが開始されてから全ての処理をやり直すことになる。
前記ステップS06においてタイマーの残り時間がある場合、次のステップS05において、前記統合CPU13又は接触型ICカード用CPU13aによってメモリー手段であるEEPROM16から前記コマンドで指定されたデーターが読み出され、接触型ICカード用コマンド解析回路20を通過して接触型ICカード用インターフェース19から前記CPU機能を持った外部チップ3に読み込まれる。
ここでステップS07において、前記タイマーの残り時間を確認し、時間が残っている場合にはステップS08において前記CPU機能を持った外部チップ3と前記統合CPU13又は接触型ICカード用CPU13a間の通信終了処理を行うが、もし前記タイマーの残り時間が無い場合にはステップS09において強制終了処理を行う。この場合は、データー処理が正常に終了していないので、再びプログラムが開始されてから全ての処理をやり直すことになる。
上記において、使われるコマンドに短いコードを使うコマンドのみである場合には、タイマー処理を省略することも考えられる。
図5(a)〜(c)は、受信搬送波とCPU動作の時間的な関係を示している。(a)は外部リーダ/ライタ装置のアンテナ12から発射された搬送波をアンテナ4で受信した波形である。(b)は非接触型ICカード用インターフェースの動作タイミング、(c)は接触型ICカード用インターフェースの動作タイミングを示している。
図5(a)において、リーダ/ライタ装置のアンテナ12から発射された搬送波をアンテナ4で受信した電波は、時間t1から検出が開始され、時間t2においてピークに達する。時間t2から電波強度は安定するので、時間t2から例えば0.3秒後の時間t3からアンテナ4のスイッチ5をOFFにする。アンテナ4からの信号が中断すると共通CPU13の非接触ICカード機能部又は非接触型ICカード用CPU13bは動作を停止し、共通CPU13の接触ICカード機能部又は接触型ICカード用CPU13aはコマンドを受け入れるモードになる。
時間t3から、例えば10msの間隔を置いて、時間t4から接触型ICカードインターフェースからコマンドを送り込み、例えば電子乗車券の場合であれば、残高データーを前記接触型ICカードインターフェースから読み出し、所定の処理が終了した時点で時間t5に前記接触型ICカードインターフェースを使った通信を終了させる。
前記接触型ICカードインターフェースの通信が終わると、図5(b)においてアンテナ4のスイッチ5をONにし、前記非前記接触型ICカードインターフェースが有効となる。
一方、図5(d)はアンテナ7の受信電波波形、同図(e)は補助電源9の蓄電動作タイミングを示している。図5(d)に示される搬送波がアンテナ7で受信され、搬送波検出回路8で検出されると、前記搬送波が規定レベル以上で検出される期間t7−t8において補助電源9からCPU機能を持った外部チップ3に電源が供給される。なお、前記CPU機能を持った外部チップ3の制御により補助電源スイッチ10がONになると、補助電源9の電力は前記CPU機能を持った外部チップ3だけでなく、追加機能チップ6にも供給される。
図6は、兼用アンテナからの電源供給例を図示している。外部電源24はデュアルI/Fチップ2と、CPU機能を持った外部チップ3と、指紋センサ25に電源を供給している。
デュアルI/Fチップ2に常時電源が供給されているので、共通CPU13は直近のリセット状態の後に行われる認証により、その後に非接触型ICカード用インターフェース17と接触型ICカード用インターフェース19が切り替られても前記認証は有効なのでインターフェースを切り替える度にいちいち認証をする必要は無くなる。
動作シーケンスとしては、最初に外部電源24が投入され、メイン・アンテナ4から電波を受信して外部のリーダ/ライタ装置と相互認証をした後、CPU機能を持った外部チップ3の指令によりアンテナスイッチ5を制御してメイン・アンテナ4を開回路とし、更に指紋センサ25が指紋による認証動作を行い、利用者の指紋が認証されると認証結果をCPU機能を持った外部チップ3を介してデュアルI/Fチップ2の共通CPU13に送出する。
一方、CPU機能を持った外部チップ3はアンテナスイッチ5を制御してメイン・アンテナ4を閉回路とすることによりメイン・アンテナ4を非接触型ICカード用インターフェース17に接続して、共通CPU13が前記認証結果をメイン・アンテナ4から外部のリーダ/ライタ装置に送信する。
図7(A)〜(E)は、デュアルI/Fチップと指紋センサの動作タイミング例を示している。(A)は外部リーダ/ライタ装置のアンテナ12から発射された搬送波をアンテナ4で受信した波形である。(B)は非接触型ICカード用インターフェースの動作タイミング、(C)は外部電源24からの電源電圧、(D)は指紋センサの動作タイミング、(E)はCPU機能を持った外部チップから共通CPU13へのデータ通信タイミングを示している。
図7(A)において、リーダ/ライタ装置のアンテナ12から発射された搬送波をアンテナ4で受信した電波は、時間T1から検出が開始され、時間T2においてピークに達する。時間t2から電波強度は安定するので、時間t2から例えば0.3秒後の時間T3からアンテナ4のスイッチ5をOFFにする。アンテナ4からの信号が中断されると共通CPU13の非接触ICカード機能部又は非接触型ICカード用の共通CPU13は非接触型ICカード用インターフェース17との接続を解除し、接触型ICカード用インターフェース19からのコマンドを受け入れるモードになる。
図7(D)において、時間T3から、例えば10msの間隔を置いて、時間T4から指紋センサ25が指紋認証を実行し、指紋認証が成功した時点で時間T5にて認証動作を停止し、CPU機能を持った外部チップ3に認証結果データーを転送する。
更に図7(E)において、CPU機能を持った外部チップから共通CPU13へのデーターを転送する。
次に、図7(B)において、時間T7から再び、アンテナ4のスイッチ5をONにし、前記非前記接触型ICカードインターフェースを有効とする。
通常のデュアルI/Fチップ4を搭載するデュアルインターフェースICカードにおいては、アンテナが受信する電波強度が規定値よりも大きい場合には強制的に非接触型ICカード用インターフェース17が有効となり、電波強度が規定値よりも小さくならない限り接触型ICカード用インターフェース19は使えないが、図6のような構成とすることで任意のタイミングで非接触型ICカード用インターフェース17と接触型ICカード用インターフェース19を切り替えることが可能となり、しかもデュアルI/Fチップ2は外部電源24により常時通電状態となっているので、非接触型ICカード用インターフェース17と接触型ICカード用インターフェース19を切り替えても共通CPU13の動作がとぎれることはない。
図8は、兼用アンテナからの電源供給例を図示している。メイン・アンテナ4はアンテナスイッチ5を介して非接触型ICカード用インターフェース17に接続されると共に、補助電源9に接続されている。
アンテナ4から受信された電波は、補助電源9によって直流電力の生成および蓄電されると同時にCPU機能を持った外部チップ3に電源を供給する。CPU機能を持った外部チップ3は、補助電源スイッチ10を制御することにより指紋センサ25のようなペリフェラル部品6を必要な時だけ動作させて所望のデーターをペリフェラル部品6から受信する。
上記の例は、デュアルI/Fチップ2やCPU機能を持った外部チップ3の消費電力が小さく、アンテナ4と外部リーダ/ライタ装置のアンテナ12との距離が短くても良い場合に有効な構成となる。
上記においては、アンテナ4と補助電源9は常時接続されているが、前記外部リーダ/ライタ装置11のアンテナからの供給電力が十分ではない場合やRF回路のインピーダンスマッチングの問題がある場合などの理由からCPU機能を持った外部チップ3によって制御が必要な場合には、ON/OFFスイッチを介在させることも考えられる。
更に、上記の実施例1乃至3において、アンテナスイッチ5のON/OFF制御はCPU機能を持った外部チップに限定する必要はなく、例えば共通CPU13や、指紋センサ25が持つCPU機能を使うことも考えられる。
既存のデュアルインターフェースICチップを使って非接触型ICカードに表示や指紋認証などの付加機能を付けることにより非接触型ICカードの利便性が飛躍的に向上し、またICカードを使った電子マネーに対する信頼感の向上から国民生活が活発化し、産業の発展に寄与する。
本発明のシステム構成図の例 1つのCPUで動作するデュアルI/Fチップを使った複合機能ICカード 2つのCPUで動作するデュアルI/Fチップを使った複合機能ICカード 割り込み処理シーケンスの例 受信搬送波とCPU動作の時間的な関係 外部電源常時接続の例 デュアルI/Fチップと指紋センサの動作タイミング例 兼用アンテナからの電源供給例 従来のタイミングチャート
符号の説明
1…複合機能ICカード、 2…デュアルI/Fチップ、 3…CPU機能を持った外部チップ、 4…メイン・アンテナ、 5…アンテナスイッチ、 6…ペリフェラル部品、 7…サブ・アンテナ、 8…搬送波検出回路、 9…補助電源、 10…補助電源スイッチ、 11…リーダ/ライタ装置、 12…リーダ/ライタ装置のアンテナ、 13…共通CPU、 13a…接触型ICカード用CPU、 13b…非接触型ICカード用CPU、 14…ROM、 15…RAM、 16…EEPROM、 17…非接触型ICカード用インターフェース、 18…非接触型ICカード用コマンド解析回路、 19…接触型ICカード用インターフェース、 20…接触型ICカード用コマンド解析回路、 21…共通バスライン、 22…ダイオード、 23…コンデンサー、 24…外部電源、25…指紋センサ。

Claims (3)

  1. 13.56MHz帯を搬送波とする電波を受信する第1のアンテナと、この第1のアンテナに接続する非接触型と接触型のICカードインターフェースを持つICカード用デュアルI/Fチップ(以下デュアルI/Fチップと呼ぶ)と、前記13.56MHz帯以外の共振周波数を持つ第2のアンテナと、この第2のアンテナに接続するCPUチップと、このCPUチップに接続されるペリフェラル部品で構成される複合機能ICカードにおいて、前記アンテナにはデフォルトがONのON/OFFスイッチが設けられ、前記デュアルI/Fチップが前記非接触のICカード用インターフェースにおいて前記搬送波を検出してから前記非接触型のICカードアプリケーションが必要とする最小限の規定期間の間だけ、前記CPUチップの制御により前記スイッチをOFFにして前記デュアルI/Fチップを強制的に接触型のICカードインターフェースに切り換えることを特徴とする複合機能ICカード。
  2. 請求項1に記載の複合機能ICカードにおいて、第2のアンテナに接続するCPUチップの制御で前記第2のアンテナで受けた電力が補助電源に蓄えられ、前記電力が第2のアンテナに接続するCPUチップと前記ペリフェラル部品に供給されることを特徴とする複合機能ICカード。
  3. 請求項1に記載の複合機能ICカードにおいて、CPUチップが非接触型ICカード用インターフェースとアンテナとを開閉するスイッチを強制的に切断する指令信号を送信することを特徴とする複合機能ICカード。
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