JP7420308B1 - 電子情報記憶媒体、icチップ、icカード、検出間隔制御方法、及びプログラム - Google Patents

電子情報記憶媒体、icチップ、icカード、検出間隔制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】生体情報を検出するために要する消費電力を低減することが可能な電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、検出間隔制御方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】ICチップ3は、所定の検出時間間隔で指紋情報を検出する指紋センサ1へ、当該指紋情報を検出させるコマンドを送信し、当該指紋情報検出コマンドの送信からレスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定し、所定のイベントが発生したと判定された場合に、当該検出時間を長くさせるコマンドを指紋センサ1へ送信する。【選択図】図5

Description

本発明は、ICチップ(Integrated Circuit)及び指紋センサ等の生体情報検出センサが搭載され、当該センサにより検出された生体情報を用いて本人認証を実行するICカード等の技術分野に関する。
この種のICカードとして、例えば特許文献1には、指紋センサによってユーザから取得された指紋情報と、予め記憶された生体認証用情報とを照合し、指紋情報と生体認証用情報とが合致したマッチング成功数が閾値以上となった場合に本人であると認証するICカードが開示されている。かかるICカードは、本人であると認証された場合には閾値を下げ、本人であると認証されない場合には閾値を上げることで、指紋情報を用いた認証の時間を短縮することができるようになっている。
特許第7080768号公報
しかしながら、上述したような従来のICカードのユースケースとして、指紋情報等の生体情報を用いた本人認証がユーザにより利用されない場合もある。例えば、指紋センサの接触面にユーザが指を置かない場合がある。このような場合に、指紋センサが外部から供給された電力を使用して所定の時間間隔で指紋情報を検出するための動作を行うことは、消費電力低減という観点から望ましくない。特に、ICチップから指紋センサへ電力が供給される場合、指紋センサが指紋情報を検出するための動作中、ICチップ側のパフォーマンスに影響を与える可能性がある。
そこで、本発明は、このような点等を課題の一例として鑑みてなされたものであり、生体情報を検出するために要する消費電力を低減することが可能な電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、検出間隔制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、所定の検出時間間隔でユーザの身体から生体情報を検出する生体情報検出センサとの間で通信可能な電子情報記憶媒体であって、前記生体情報を検出させるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第1送信手段と、前記生体情報検出センサから前記生体情報を含むレスポンスを受信する受信手段と、前記コマンドの送信から前記レスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定する判定手段と、前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記検出時間を長くさせるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第2送信手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子情報記憶媒体において、前記電子情報記憶媒体が起動したときに初期設定された検出時間を含むコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第3送信手段を更に備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電子情報記憶媒体において、前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記初期設定された検出時間より長い検出時間を設定する設定手段を更に備え、前記第2送信手段は、前記設定手段により設定された検出時間を含む前記コマンドを前記生体情報検出センサへ送信することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体において、前記判定手段は、前記コマンドの送信に応じてタイマに設定された時間が到来した場合に、前記所定のイベントが発生したと判定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体において、前記電子情報記憶媒体は、接触または非接触で外部端末と通信可能であり、前記判定手段は、前記外部端末から所定のコマンドが受信された場合に、前記所定のイベントが発生したと判定することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体において、前記生体情報検出センサへ電力を供給する電力供給手段を更に備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の電子情報記憶媒体において、前記電力供給手段は、アンテナを介して受信された搬送波により誘起された電力を前記生体情報検出センサへ電力を供給することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体において、前記電子情報記憶媒体は、照合用の生体情報を予め記憶しており、前記レスポンスが受信された場合に、当該レスポンスに含まれる生体情報と、前記照合用の生体情報とを照合することにより前記ユーザを認証するための認証処理を実行する認証手段と、を更に備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、所定の検出時間間隔でユーザの身体から生体情報を検出する生体情報検出センサとの間で通信可能なICチップであって、前記生体情報を検出させるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第1送信手段と、前記生体情報検出センサから前記生体情報を含むレスポンスを受信する受信手段と、前記コマンドの送信から前記レスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定する判定手段と、前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記検出時間を長くさせるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第2送信手段と、を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、所定の検出時間間隔でユーザの身体から生体情報を検出する生体情報検出センサとの間で通信可能なICカードであって、前記生体情報を検出させるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第1送信手段と、前記生体情報検出センサから前記生体情報を含むレスポンスを受信する受信手段と、前記コマンドの送信から前記レスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定する判定手段と、前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記検出時間を長くさせるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第2送信手段と、を備えることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、所定の検出時間間隔でユーザの身体から生体情報を検出する生体情報検出センサとの間で通信可能な電子情報記憶媒体により実行される検出間隔制御方法であって、前記生体情報を検出させるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信するステップと、前記生体情報検出センサから前記生体情報を含むレスポンスを受信するステップと、前記コマンドの送信から前記レスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定するステップと、前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記検出時間を長くさせるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信するステップと、を含むことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、所定の検出時間間隔でユーザの身体から生体情報を検出する生体情報検出センサとの間で通信可能な電子情報記憶媒体に含まれるコンピュータに、前記生体情報を検出させるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信するステップと、前記生体情報検出センサから前記生体情報を含むレスポンスを受信するステップと、前記コマンドの送信から前記レスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定するステップと、前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記検出時間を長くさせるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、生体情報を検出するために要する消費電力を低減することができる。
ICカードCの概要構成例を示す図である。 指紋センサ1の動作状況と消費電力との関係の一例を示す図である。 ICチップ3のハードウェア構成例を示す図である。 ICチップ3のソフトウェア構成例を示す図である。 ICチップ3と指紋センサ1とで実行される指紋情報検出処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、指紋認証機能付きICカードに対して本発明を適用した場合の実施の形態である。
[1.ICカードCの構成及び機能]
先ず、図1を参照して、本実施形態に係るICカードCの構成及び機能について説明する。図1は、ICカードCの概要構成例を示す図である。図1に示すように、ICカードCは、指紋センサ1、アンテナ2、及びICチップ3等を含んで構成され、指紋センサ1及びアンテナ2はICチップ3に電気的に接続されている。指紋センサ1は、生体情報検出センサの一例である。指紋センサ1は、例えば、ICカードCのユーザの指が接触できるようにICカードCの表面に実装される。アンテナ2は、ICチップ3が外部端末T(リーダライタを備える)との間で非接触通信(例えば、ISO/IEC 14443に準拠する非接触通信)を行うために利用させる。アンテナ2は、アンテナコイルを備え、外部端末Tのリーダライタから発せられた搬送波(電磁波)を受信し、また、ICチップ3から出力された変調信号を電磁波として発信する。ICカードC及びICチップ3は、電子情報記憶媒体の一例である。ICカードCの例として、クレジットカード、キャッシュカード、またはマイナンバーカード等が挙げられる。
指紋センサ1は、例えば、ICチップ3から供給された電力を使用(消費)して所定の検出時間間隔(換言すると、検出間隔)でICカードCのユーザの指(検出対象)の腹から指紋情報(生体情報の一例)を検出する(読み取る)ための検出動作を行う。例えば、指紋センサ1は、数万個の電極、及びユーザの指の腹が接触する接触面を有する。この接触面にユーザの指の腹が正しく接触することで、上記電極にはユーザの指の腹における凹凸(つまり、指紋を構成する凹凸)による当該接触面までの近さに応じた量の電荷がたまる。そして、指紋センサ1は、それぞれの電極にたまった電荷の量を数値(つまり、電荷の量に応じた数値)に変換することで指紋情報を検出する。指紋センサ1は、ユーザの指の腹が正しく接触面に接触されることで指紋情報が検出されるまで所定の検出時間間隔で繰り返し上記検出動作を行う。こうして検出された指紋情報は、ICチップ3へ出力される。なお、指紋センサ1は、上記以外の方法で指紋情報を検出してもよい。
ここで、所定の検出時間間隔とは、ICチップ3により設定される検出時間(ポーリング時間ともいう)の間隔である。例えば、ユーザの指が指紋センサ1の接触面に接触していなければ、当該検出時間が長くなるようにICチップ3により制御(調整)される(詳細は後述)。これにより、指紋センサ1の消費電力を低減することができ、ひいては、ICチップ3に供給可能な電力を増やすことができ、ICチップ3のパフォーマンスの向上(例えば、処理速度向上)を期待することができる。図2は、指紋センサ1の動作状況と消費電力との関係の一例を示す図である。図2に示すように、指紋センサ1の消費電力は、指紋センサ1の動作状況によって異なる。すなわち、指紋情報の検出待ち時間が長いほど(つまり、検出時間が長いほど)消費電力が小さい。一方、指紋情報の検出中(読み取り中)は消費電力が最も大きい。特に、指紋情報の検出待ちの状態においては、指紋情報の検出時間を長くすれば、より消費電力を低減することができる。
図3は、ICチップ3のハードウェア構成例を示す図である。ICチップ3は、図3に示すように、ハードウェアとして、センサ通信用I/O回路31、接触通信用I/O回路32(電力供給手段の一例)、非接触通信用I/O回路33(電力供給手段の一例)、RAM(Random Access Memory)34、NVM(Nonvolatile Memory)35、ROM(Read Only Memory)36、CPU(Central Processing Unit)37(コンピュータの一例)、及び暗号演算等を行うコプロセッサ38等を備える。センサ通信用I/O回路31は、指紋センサ1との間で接触通信を行うためのインターフェースを担う。かかるインターフェースとして、例えばUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)やSPI(Serial Peripheral Interface)が用いられる。
接触通信用I/O回路32は、外部端末Tとの間で接触通信を行うためのインターフェースを担う。接触通信用I/O回路32は、例えばISO/IEC7816に準拠するC1~C8の8つの端子等を備える。C1端子は電源端子であり、外部端末Tから電力が供給される。電源端子を介して供給された電力は、ICチップ3の各構成要素(CPU37等)、及び指紋センサ1へ供給される。また、C7端子は、外部端末Tとの間の接触通信のために用いられる。接触通信において、外部端末TからのリセットまたはコマンドAPDU(Application Protocol Data Unit)の受信や、外部端末TへのレスポンスAPDUの送信が行われる。なお、外部端末Tの例として、取引端末(決済端末)などが挙げられる。
非接触通信用I/O回路33は、外部端末Tとの間でアンテナ2を介して非接触通信を行うためのインターフェースを担う。非接触通信用I/O回路33は、アンテナ2に接続され、電力(電源)供給回路及び変復調回路等を備える。電力供給回路は、アンテナ2で受信された搬送波により誘起された電力(誘導起電力)に係る誘導電流を整流及び平滑化してICチップ3の各構成要素(CPU37等)、及び指紋センサ1へ電力を供給する。変復調回路は、アンテナ2で受信された搬送波からデータ(コマンドAPDU)を復調してCPU37へ出力する。また、変復調回路は、CPU37からのデータ(レスポンスAPDU)を変調して変調信号としてアンテナ2へ出力する。
NVM35には、例えばフラッシュメモリが適用される。なお、NVM35は、「Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory」であってもよい。NVM35またはROM36には、プラットフォーム型オペレーティングシステム(以下、単に、「OS」という)、及びアプリケーション等のプログラム(本発明のプログラムを含む)が記憶される。これらのプログラムは、CPU37により実行されることでICチップ3に搭載されるソフトウェア(ソフトウェアモジュール)として機能する。図4は、ICチップ3のソフトウェア構成例を示す図である。図4において、OSは、本人認証(本人確認)機能及び論理チャネル管理機能を有し、APDU送受信部371、センサ制御部372、検出時間保持部373、タイマ制御部374、照合用情報保持部375、認証(照合)処理部376、及び認証結果管理部377を備える。ここで、論理チャネルとは、アプリケーションにアクセスするための論理的なチャネルである。
APDU送受信部371は、外部端末TからのコマンドAPDUを、接触通信用I/O回路32または非接触通信用I/O回路33を介して受信し、受信されたコマンドAPDUを選択中のアプリケーションへ送信する。また、APDU送受信部371は、選択中のアプリケーションからのレスポンスAPDUを受信すると、受信されたレスポンスAPDUを、接触通信用I/O回路32または非接触通信用I/O回路33を介して外部端末Tへ送信する。なお、選択中のアプリケーションとは、外部端末Tから受信された選択コマンド(SELECTコマンド)に応じてOSにより選択されているアプリケーションである。
センサ制御部372は、本発明における第1送信手段、第2送信手段、第3送信手段、受信手段、判定手段、及び設定手段の一例として機能し、指紋センサ1を制御する。より具体的には、センサ制御部372は、例えばICチップ3が起動したときに、検出時間の初期値を設定(初期設定)する。なお、初期設定された検出時間は、検出時間保持部373により保持される。
ここで、ICチップ3が起動したときとは、例えば、CPU37に電源が供給された際である。「際」とは、所定の時間幅があってもよい(以下同様)。また、ICチップ3が起動したときとは、外部端末Tから接触通信により接触通信用I/O回路32を介してリセット(例えば、コールドリセットまたはウォームリセット)が受信された際、または、当該リセットに対する初期応答(Answer to reset)を送信する際であってもよい。或いは、ICチップ3が起動したときとは、ICチップ3が外部端末Tの放射する動作磁界フィールド内に進入することで外部端末Tから非接触通信により非接触通信用I/O回路33を介してコマンド(例えば、リクエストコマンドまたはウェイクアップコマンド)が受信された際、または当該コマンドに対する初期応答(Answer to request)を送信する際であってもよい。
センサ制御部372は、上記初期設定された検出時間(例えば、10ms)を含む指紋情報検出コマンド(生体情報を検出させるコマンドの一例であり、指紋情報読み取りコマンドともいう)を、センサ通信用I/O回路31を介して、指紋センサ1へ送信する。これにより、指紋情報検出コマンドに含まれる検出時間の初期値は、指紋センサ1内に設定される。なお、検出時間の初期値は、指紋センサ1内に予め設定されてもよい。この場合、検出時間の初期値は指紋情報検出コマンドに含まれなくてもよい。そして、センサ制御部372は、指紋情報検出コマンドに応じて指紋センサ1から指紋情報を含むレスポンスを受信する。なお、検出時間の初期値は、指紋情報検出コマンドよりも前に指紋センサ1へ送信される検出時間設定コマンドに含まれてもよい。検出時間の初期値が指紋センサ1内に予め設定される場合、検出時間設定コマンドは指紋センサ1へ送信される必要はない。
センサ制御部372は、指紋情報検出コマンドの送信からレスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定する。そして、センサ制御部372は、所定のイベントが発生したと判定した場合に、上記検出時間を長くさせるコマンドを指紋センサ1へ送信する。例えば、センサ制御部372は、所定のイベントが発生したと判定した場合に、上記初期設定された検出時間(初期値)より長い検出時間(例えば、初期値より10ms長い検出時間)を設定する。そして、センサ制御部372は、当該設定された検出時間を含む指紋情報検出コマンドを、センサ通信用I/O回路31を介して、指紋センサ1へ送信する。かかる検出時間は、検出時間保持部373により初期値から更新(例えば、上書き)されて保持される。なお、上記検出時間を長くさせるコマンドには、既に設定中の検出時間に対して加算すべき追加時間が含まれてもよい。この場合、当該コマンドを受信したICチップ3は、既に設定中の検出時間に追加時間を加算して得られた新たな検出時間を設定することになる。
ここで、所定のイベントが発生した場合とは、例えば、タイマに設定された時間が到来した場合であるとよい。タイマ制御部374は、タイマ機能を有しており、指紋情報検出コマンドの送信に応じてタイマに所定時間(例えば、50ms~100ms)を設定し時間計測(カウント)を開始する。そして、タイマ制御部374は、計測された時間がタイマに設定された時間に達する(カウントアップする)と、カウントアップを示す情報をセンサ制御部372へ通知する。これにより、センサ制御部372は、所定のイベントが発生したと判定する。つまり、指紋情報検出コマンドの送信に応じてタイマに設定された時間が到来した場合に、所定のイベントが発生したと判定される。そして、タイマ制御部374は、センサ制御部372への通知、タイマをリセットし、再度、時間計測を開始する。
或いは、所定のイベントが発生した場合とは、外部端末Tから所定のコマンドが受信された場合であってもよい。すなわち、APDU送受信部371は、外部端末Tから、接触通信用I/O回路32または非接触通信用I/O回路33を介して、所定のコマンドAPDUを受信すると、コマンド受信を示す情報をセンサ制御部372へ通知する。これにより、センサ制御部372は、所定のイベントが発生したと判定する。つまり、外部端末Tから所定のコマンドAPDUが受信された場合に、所定のイベントが発生したと判定される。ここで、所定のコマンドAPDUは、例えば、選択コマンド(SELECTコマンド)、書き込みコマンド(WRITEコマンド)、読み出しコマンド(READコマンド)、または認証コマンド(VERIFYコマンド)などであり、ICチップ3内に予め設定される。
照合用情報保持部375は、照合用の指紋情報を保持する。照合用の指紋情報は、ユーザの指紋情報であり、認証処理前にNVM35に記憶される。認証処理部376は、指紋センサ1から指紋情報を含むレスポンスが受信された場合に、当該レスポンスに含まれる指紋情報と、照合用情報保持部375により保持されている照合用の指紋情報とを照合することによりユーザを認証(本人認証)するための認証処理を実行する。かかる認証処理において、レスポンスに含まれる指紋情報と上記照合用の指紋情報とが一致する場合には認証成功(本人認証が成功)となる一方、一致しない場合には認証失敗(本人認証が失敗)となる。認証結果管理部377は、認証処理部376による認証処理の結果(認証成功または認証失敗を示す情報)をNVM35に記憶して管理する。認証結果管理部377により管理される認証結果は、例えば、外部端末Tからの所定のコマンドAPDUに応じて、レスポンスAPDUに含まれて返信される。
なお、指紋センサ1は、ICチップ3からの指紋情報検出コマンド(または、照合コマンド)に応じて、上記指紋情報を検出し、当該検出された指紋情報と照合用の指紋情報とを照合することによりユーザを認証するための認証処理を実行し、その認証処理の結果を含むレスポンスをICチップ3へ送信してもよい。この場合、例えば、指紋センサ1の認証処理前に照合用の指紋情報が指紋センサ1に記憶されるとよい。
[2.ICカードCの動作]
次に、図5を参照して、ICカードCの動作について説明する。図5は、ICチップ3と指紋センサ1とで実行される指紋情報検出処理の一例を示すフローチャートである。図5において、ICチップ3は、上述したように起動すると(ステップS1)、検出時間の初期値を設定する(ステップS2)。次いで、ICチップ3は、ステップS2で設定された検出時間の初期値を含む指紋情報検出コマンドを、センサ制御部372によりセンサ通信用I/O回路31を介して指紋センサ1へ送信する(ステップS3)。
一方、指紋センサ1は、ICチップ3から指紋情報検出コマンドを受信すると(ステップS11)、当該指紋情報検出コマンドに含まれる検出時間(初回は初期値)を設定する(ステップS12)。次いで、指紋センサ1は、指紋情報を検出するための検出動作を実施し、当該指紋情報を検出したか否かを判定する(ステップS13)。例えば、予め定められた特徴量以上が得られた場合、指紋情報を検出したと判定され(ステップS13:YES)、指紋センサ1は、当該検出された指紋情報を含むレスポンスをICチップ3へ送信し(ステップS14)、処理を終了する。一方、指紋情報が検出されないと判定された場合(ステップS13:NO)、指紋センサ1は、ステップS12で設定された検出時間だけ待機(スリープ)し(ステップS15)、ステップS13に戻る。
ステップS3の処理後、ICチップ3は、指紋センサ1からレスポンスを受信したか否かをセンサ制御部372により判定する(ステップS4)。指紋センサ1からレスポンスを受信したと判定された場合(ステップS4:YES)、認証処理へ移行する(ステップS5)。一方、指紋センサ1からレスポンスを受信していないと判定された場合(ステップS4:NO)、ICチップ3は、上述した所定のイベントが発生したか否かをセンサ制御部372により判定する(ステップS6)。所定のイベントが発生していないと判定された場合(ステップS6:NO)、処理はステップS4に戻る。つまり、センサ制御部372は、指紋情報検出コマンドの送信からレスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定する。
一方、所定のイベントが発生したと判定された場合(ステップS6:YES)、ICチップ3は、前回(直前に)設定及び送信された検出時間(初期値、またはこれより後に設定された検出時間)より検出時間を長く設定し(ステップS7)、ステップS3に戻る。こうしてステップS7で設定された最新の検出時間を含む指紋情報検出コマンドが、センサ制御部372によりセンサ通信用I/O回路31を介して指紋センサ1へ送信される。これにより、ICチップ3から指紋情報検出コマンドを受信すると、当該指紋情報検出コマンドに含まれる最新の検出時間を設定し、指紋情報を検出するための検出動作を実施することになる。
以上説明したように、上記実施形態によれば、ICチップ3は、所定の検出時間間隔で指紋情報を検出する指紋センサ1へ、当該指紋情報を検出させるコマンドを送信し、当該指紋情報検出コマンドの送信からレスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定し、所定のイベントが発生したと判定された場合に、当該検出時間を長くさせるコマンドを指紋センサ1へ送信するように構成したので、当該指紋情報の検出時間間隔を適切に制御し、当該指紋情報を検出するために要する消費電力を低減することができる。これにより、特に、非接触通信の場合においてCPU37に供給される電力を増やすことができ、CPU37のパフォーマンスの向上(例えば、処理速度の向上)を実現することができる。
なお、上記実施形態において、本発明を指紋認証機能付きICカードCに対して適用した場合について説明したが、本発明は、ユーザのモバイルデバイスに搭載されるICチップに対して適用することも可能である。かかるICチップは、モバイルデバイスに着脱可能に搭載されるものであってもよいし、モバイルデバイスから容易に取り外しや取り換えができないように基盤上に搭載(例えば半田付け)されるeUICC(Embedded Universal Integrated Circuit Card)であってもよい。この場合、モバイルデバイスに搭載されるバッテリ(電池)からICチップへ電力が供給される。また、上記実施形態においては、接触通信及び非接触通信可能なICチップ3を例にとって説明したが、接触通信と非接触通信との何れか一方の通信が可能なICチップに対しても本発明を適用することができる。
また、上記実施形態において、生体情報検出センサの一例である指紋センサ1がICカードCに搭載される場合を例にとって説明したが、指紋センサ1はICカードCに搭載されない場合であっても本発明を適用可能である。この場合、指紋センサ1は、例えば、ICチップが搭載されたモバイルデバイスに搭載され、当該モバイルデバイスに搭載されるバッテリから電力の供給を受け、当該ICチップとの間で通信する。また、上記実施形態においては、ユーザの身体から検出される生体情報として指紋情報を例にとって説明したが、ユーザの顔、ユーザの掌の紋(掌紋)、ユーザの掌または指における血管(静脈)、またはユーザの眼の虹彩を生体情報として検出するように構成してもよく、かかる場合にも本発明を適用することができる。
1 指紋センサ
2 アンテナ
3 ICチップ
31 センサ通信用I/O回路
32 接触通信用I/O回路
33 非接触通信用I/O回路
34 RAM
35 NVM
36 ROM
37 CPU
38 コプロセッサ
371 APDU送受信部
372 センサ制御部
373 検出時間保持部
374 タイマ制御部
375 照合用情報保持部
376 認証処理部
377 認証結果管理部
C ICカード

Claims (12)

  1. 所定の検出時間間隔でユーザの身体から生体情報を検出する生体情報検出センサとの間で通信可能な電子情報記憶媒体であって、
    前記生体情報を検出させるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第1送信手段と、
    前記生体情報検出センサから前記生体情報を含むレスポンスを受信する受信手段と、
    前記コマンドの送信から前記レスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定する判定手段と、
    前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記検出時間を長くさせるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第2送信手段と、
    を備えることを特徴とする電子情報記憶媒体。
  2. 前記電子情報記憶媒体が起動したときに初期設定された検出時間を含むコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第3送信手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の電子情報記憶媒体。
  3. 前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記初期設定された検出時間より長い検出時間を設定する設定手段を更に備え、
    前記第2送信手段は、前記設定手段により設定された検出時間を含む前記コマンドを前記生体情報検出センサへ送信することを特徴とする請求項2に記載の電子情報記憶媒体。
  4. 前記判定手段は、前記コマンドの送信に応じてタイマに設定された時間が到来した場合に、前記所定のイベントが発生したと判定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体。
  5. 前記電子情報記憶媒体は、接触または非接触で外部端末と通信可能であり、
    前記判定手段は、前記外部端末から所定のコマンドが受信された場合に、前記所定のイベントが発生したと判定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体。
  6. 前記生体情報検出センサへ電力を供給する電力供給手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体。
  7. 前記電力供給手段は、アンテナを介して受信された搬送波により誘起された電力を前記生体情報検出センサへ電力を供給することを特徴とする請求項6に記載の電子情報記憶媒体。
  8. 前記電子情報記憶媒体は、照合用の生体情報を予め記憶しており、
    前記レスポンスが受信された場合に、当該レスポンスに含まれる生体情報と、前記照合用の生体情報とを照合することにより前記ユーザを認証するための認証処理を実行する認証手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体。
  9. 所定の検出時間間隔でユーザの身体から生体情報を検出する生体情報検出センサとの間で通信可能なICチップであって、
    前記生体情報を検出させるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第1送信手段と、
    前記生体情報検出センサから前記生体情報を含むレスポンスを受信する受信手段と、
    前記コマンドの送信から前記レスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定する判定手段と、
    前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記検出時間を長くさせるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第2送信手段と、
    を備えることを特徴とするICチップ。
  10. 所定の検出時間間隔でユーザの身体から生体情報を検出する生体情報検出センサとの間で通信可能なICカードであって、
    前記生体情報を検出させるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第1送信手段と、
    前記生体情報検出センサから前記生体情報を含むレスポンスを受信する受信手段と、
    前記コマンドの送信から前記レスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定する判定手段と、
    前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記検出時間を長くさせるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信する第2送信手段と、
    を備えることを特徴とするICカード。
  11. 所定の検出時間間隔でユーザの身体から生体情報を検出する生体情報検出センサとの間で通信可能な電子情報記憶媒体により実行される検出間隔制御方法であって、
    前記生体情報を検出させるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信するステップと、
    前記生体情報検出センサから前記生体情報を含むレスポンスを受信するステップと、
    前記コマンドの送信から前記レスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定するステップと、
    前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記検出時間を長くさせるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信するステップと、
    を含むことを特徴とする検出間隔制御方法。
  12. 所定の検出時間間隔でユーザの身体から生体情報を検出する生体情報検出センサとの間で通信可能な電子情報記憶媒体に含まれるコンピュータに、
    前記生体情報を検出させるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信するステップと、
    前記生体情報検出センサから前記生体情報を含むレスポンスを受信するステップと、
    前記コマンドの送信から前記レスポンスの受信までの間に、所定のイベントが発生したか否かを判定するステップと、
    前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記検出時間を長くさせるコマンドを前記生体情報検出センサへ送信するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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