JP2009042659A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】外部信号源からコントローラに入力される信号に関わらず、良好な表示品位の液晶表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】互いに対向する一対の基板１、２と、一対の基板１，２間に挟持された液晶層ＬＱと、マトリクス状に配置された複数の表示画素ＰＸからなる表示部ＤＹＰと、外部信号源ＳＳから映像信号を受信するコントローラＣＴＲと、を備え、コントローラＣＴＲは、外部信号源ＳＳから入力された映像信号ＩＤが不定な不定期間を検出し、不定期間において映像信号ＩＤに関わらず表示部ＤＹＰに所定の映像を表示させる検出手段２０を有する液晶表示装置。
【選択図】 図１

Description

この発明は、液晶表示装置に関し、特に、アクティブマトリクス型の液晶表示装置に関する。

一般に液晶表示装置は、互いに対向する一対の基板と、一対の基板間に挟持された液晶層とを有する液晶表示パネルを有している。液晶表示パネルは、マトリクス状に配置された複数の表示画素からなる表示部を有している。アレイ基板は、前記複数の表示画素のそれぞれに対応して配置された画素電極を有し、対向基板は複数の画素電極に対向する対向電極を有している。

表示部の周囲には、表示画素を行ごとに選択するゲートドライバと、ゲートドライバによって選択された表示画素に映像信号を書き込むソースドライバと、が配置されている。ゲートドライバとソースドライバとは、コントローラによって制御されている。

例えば、ＯＣＢモードの液晶表示装置の場合、液晶層は、電源起動前の配向状態であるスプレイ配向状態と、映像表示可能な配向状態であるベンド配向状態と、を有している。ＯＣＢモードの液晶表示装置の場合、液晶層がスプレイ配向状態からベンド配向状態へと変化する（以下、逆転移という）ことを防止するために、１フレーム期間内で一定の期間、逆転移を防止するための電圧（以下、逆転移防止電圧という）を液晶層に印加する駆動方法（黒挿入駆動法）が提案されている（特許文献１参照）。
特開２００３−２７９９３１号公報

例えば周波数の変更等により信号が切り替わる際に、コントローラに外部信号源から入力される信号が乱れた場合に、表示される映像が不定な期間が生じ、表示部に表示される映像が乱れる場合があった。

特に、ＯＣＢモードの液晶表示装置において黒挿入駆動法を適用した場合には、黒挿入率によって黒表示の開始されるタイミングが決定されるが、外部信号源からの入力信号が乱れると、黒表示を開始するタイミングが定まらず、結果として、黒表示に対応した映像信号を十分に書き込むことが出来ず、逆転移が生じる場合があった。

本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、外部信号源から入力される信号に関わらず、良好な表示品位の液晶表示装置を提供することを目的とする。

本発明の態様による液晶表示装置は、互いに対向する一対の基板と、前記一対の基板間に挟持された液晶層と、マトリクス状に配置された複数の表示画素からなる表示部と、外部信号源から映像信号を受信するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記外部信号源から入力された映像信号が不定な不定期間を検出し、前記不定期間において前記映像信号に関わらず前記表示部に所定の映像を表示させる検出手段を有する。

この発明によれば、外部信号源から入力される信号に関わらず、良好な表示品位の液晶表示装置を提供することができる。

以下に、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置１００について、図面を参照して説明する。図１に示すように、互いに対向する一対の基板、すなわちアレイ基板１および対向基板２と、本実施形態に係る液晶表示装置１００はマトリクス状に配置された複数の表示画素ＰＸからなる表示部ＤＹＰと、表示部ＤＹＰの周囲に配置された走査線駆動回路ＳＤ、および、信号線駆動回路ＤＤと、走査線駆動回路ＳＤおよび信号線駆動回路ＤＤを制御するコントローラＣＴＲと、を有している。アレイ基板１は、それぞれの表示画素ＰＸに配置された画素電極ＰＥを有している。対向基板２は、複数の表示画素ＰＸに対向して配置された対向電極ＣＥを有している。

なお、本実施形態に係る液晶表示装置はＯＣＢモードの液晶表示装置１００であって、周期的に逆転移防止電圧として黒表示に対応した電圧が液晶層ＬＱに印加されることによって液晶層ＬＱの逆転移が防止される。

表示部ＤＹＰには、複数の表示画素ＰＸが配列する行に沿って配置された走査線ＳＬ（ＳＬ１、ＳＬ２…）と、複数の表示画素ＰＸが配列する列に沿って配置された信号線ＤＬ（ＤＬ１、Ｄｌ２…）とが配置されている。走査線ＳＬと信号線ＤＬとが交差する位置の近傍には、それぞれの表示画素ＰＸに設けられた画素スイッチＳＷが配置されている。

画素スイッチＳＷのゲート電極は、対応する走査線ＳＬに電気的に接続されている。画素スイッチＳＷのソース電極は対応する信号線ＤＬに電気的に接続されている。画素スイッチＳＷのドレイン電極は、画素電極ＰＥに電気的に接続されている。

走査線駆動回路ＳＤは、全ての走査線ＳＬに電気的に接続され、コントローラＣＴＲの制御に従って順次走査線ＳＬを走査する。信号線駆動回路ＤＤは、コントローラＣＴＲの制御に従って、走査線駆動回路ＳＤによって選択された走査線ＳＬに接続された画素スイッチＳＷを介して、対応する画素電極ＰＥにコントローラＣＴＲから供給された出力映像信号ＯＤを印加する。このように画素電極ＰＥに印加される電圧と、対向電極ＣＥに印加される電圧とによって、液晶層ＬＱに所定の画素電位が印加される。

コントローラＣＴＲは、外部信号源（図示せず）から入力映像信号ＩＤ（１〜ｎ）、水平同期信号Ｈｓｙｎｃ、垂直同期信号Ｖｓｙｎｃ、データイネーブル信号ＤＥ、およびクロック信号ＣＬＫが入力されるタイミングコントローラＴＣＴＲを有している。タイミングコントローラＴＣＴＲは、外部信号源から入力された入力映像信号ＩＤが、不定であるか否かを検出する検出部２０を有している。図１および図２に示すように、検出部２０には、水平同期信号Ｈｓｙｎｃ、垂直同期信号Ｖｓｙｎｃ、データイネーブル信号ＤＥ、および入力映像信号ＩＤが入力される。

検出部２０は、外部信号源ＳＳから入力された水平同期信号Ｈｓｙｎｃおよび垂直同期信号Ｖｓｙｎｃ、またはデータイネーブル信号ＤＥを監視することによって、外部信号源ＳＳから入力された入力映像信号ＩＤが不定である不定期間を検出する監視部２０Ａと、監視手段２０Ａによって外部信号源ＳＳから入力された入力映像信号ＩＤが不定であると判断された場合に、表示部ＤＹＰに出力される出力映像信号ＯＤを、外部信号源ＳＳから入力された映像信号に関わらず所定の映像信号に切替える切替手段としての切替スイッチ２０Ｗと、を有している。

本実施形態に係る液晶表示装置では、切替スイッチ２０Ｗは、監視部２０Ａの検出結果に応じて、出力映像信号ＯＤの出力ラインの接続を、入力映像信号ＩＤの入力ラインと、逆転移防止電圧の信号発生源Ｂｋとの間で切替える。

検出部２０の切替スイッチ２０Ｗは、入力映像信号ＩＤが不定である不定期間が検出されていない期間には、出力映像信号ＯＤの出力ラインと、入力映像信号ＩＤの入力ラインとを接続している。

検出部２０の監視部２０Ａは、例えば、水平同期信号Ｈｓｙｎｃ、および垂直同期信号Ｖｓｙｎｃ、またはデータイネーブル信号ＤＥを監視することにより、例えば、水平周期信号Ｈｓｙｎｃおよび垂直同期信号Ｖｓｙｎｃ、またはデータイネーブル信号ＤＥが信号線ＤＬの数や走査線ＳＬの数に対応していない場合に、入力映像信号ＩＤが不定であると判断する。

ここで、入力映像信号ＩＤが不定であるとは、入力映像信号ＩＤが安定して供給されず、例えば、供給された入力映像信号ＩＤが表示部ＤＹＰに配置された信号線ＤＬや走査線ＳＬの数に対応していないために正常な表示が出来ない場合等、供給された入力映像信号ＩＤによって正常な映像を表示することが不可能な状態である。

具体的には、例えば図３に示すように、入力映像信号ＩＤの周波数が５０Ｈｚから６０Ｈｚに切り替わる際に、監視部２０Ａが、水平同期信号Ｈｓｙｎｃ、および垂直同期信号Ｖｓｙｎｃ、またはデータイネーブル信号ＤＥを監視することによって、入力映像信号ＩＤが不定であると判断する場合がある。

上記のように、監視部２０Ａは入力映像信号ＩＤが不定であると判断すると、切替スイッチ２０Ｗを切替えて、信号線駆動回路ＤＤへの出力映像信号ＯＤの出力ラインを逆転移防止電圧の信号発生源Ｂｋ側に接続させる。

信号線駆動回路ＤＤは、所定のタイミングで、入力された出力映像信号ＯＤとしての逆転移防止電圧を、信号線ＤＬを介して画素電極ＰＥに印加する。したがって、本実施形態に係る液晶表示装置では、入力映像信号ＩＤが不定な不定期間では、表示部ＤＹＰには、入力映像信号ＩＤに応じた映像が表示されることなく黒表示が成される。また、本実施形態に係る液晶表示装置では、入力映像信号ＩＤが不定であると判断された不定期間よりも長い期間、画素電極ＰＥに黒表示に対応した電圧が印加される。

すなわち、本実施形態に係る液晶表示装置によれば、入力映像信号ＩＤが不定であると判断された場合に、上記のように信号線駆動回路ＤＤを制御することによって、外部信号源ＳＳからコントローラＣＴＲに入力される入力映像信号ＩＤが切り替わる際に表示画面が乱れることなく、外部信号源からコントローラＣＴＲに入力される信号に関わらず、良好な表示品位の液晶表示装置を提供することができる。

さらに、入力映像信号ＩＤが不定である不定期間よりも黒表示される期間のほうが長くなり、入力映像信号ＩＤが確実に安定な状態となるまで表示部ＤＹＰに黒表示がされる。したがって、上記のように、入力映像信号ＩＤが不定である不定期間よりも黒表示される期間を長くすることによって、表示部ＤＹＰに表示される映像が乱れることをより効果的に防止することができる。

さらに、ＯＣＢモードの液晶表示装置では、従来、入力映像信号ＩＤが不定な期間では、黒表示を開始するタイミングが定まらず、逆転移防止電圧を液晶層に十分印加することが出来ないため逆転移が生じる場合があったが、本実施形態に係る液晶表示装置のように、入力映像信号ＩＤが不定な期間に液晶層に逆転移防止電圧を印加させることによって、入力映像信号ＩＤが不定な期間が生じたとしても、逆転移が生じることを防止することが出来る。

なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、上記の実施形態に係る液晶表示装置では、逆転移防止電圧として液晶層の黒表示に対応した電圧を印加していたが、逆転移防止電圧はこれに限らず、逆転移が生じないレベルのグレー階調であっても良い。その場合であっても、ＯＣＢモードの液晶表示装置において、外部信号源からコントローラＣＴＲに入力される信号に関わらず、良好な表示品位であるとともに逆転移の発生を防止することが出来る液晶表示装置を提供することが出来る。

さらに、上記の実施形態に係る液晶表示装置はＯＣＢモードであったが、他のモードの液晶表示装置にも適用することができる。その場合には、検出部は、入力映像信号が不定な期間に表示部に黒表示をさせる他にも、例えば、あらかじめコントローラ内のメモリに記録された所定の映像信号に基づいて表示部に映像を表示させても良く、さらに、このとき表示部に表示される映像はユーザによって指定可能としても良い。

この場合には、入力映像信号が不定であると検出された場合に、メモリから所定の映像信号を読み出し、入力映像信号に関わらず、出力映像信号の出力ラインに所定の映像信号を入力する。所定の映像信号は信号線駆動回路ＤＤに入力され、所定のタイミングで信号線ＤＬに印加される。このように液晶表示装置を駆動することによっても、入力映像信号ＩＤが不定な期間に表示部ＤＹＰに所定の映像を表示させることが出来る。

また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。

本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成の一例を概略的に示す図。 図１に示す液晶表示装置の検出部の構成の一例を概略的に示す図。 図１に示す液晶表示装置において、入力映像信号が不定であると検出された際の入力映像信号と出力映像信号との一例について説明するための図。

符号の説明

ＰＸ…表示画素、ＤＹＰ…表示部、ＣＴＲ…コントローラ、ＬＱ…液晶層、１…アレイ基板、２…対向基板、２０…検出部、ＩＤ…入力映像信号、ＳＳ…外部信号源

Claims (4)

1. 互いに対向する一対の基板と、
   前記一対の基板間に挟持された液晶層と、
   マトリクス状に配置された複数の表示画素からなる表示部と、
   外部信号源から映像信号を受信するコントローラと、を備え、
   前記コントローラは、前記外部信号源から入力された映像信号が不定な不定期間を検出し、前記不定期間において前記映像信号に関わらず前記表示部に所定の映像を表示させる検出手段を有する液晶表示装置。
2. 前記検出手段は、前記外部信号源から入力される水平同期信号および垂直同期信号、またはデータイネーブル信号を監視することによって前記外部信号源から入力される映像信号が不定であるか否かを検出する監視手段と、
   前記監視手段によって前記外部信号源から入力される映像信号が不定であると判断された場合に、前記表示部に出力される信号を、前記外部信号源から入力された映像信号に関わらず所定の信号に切替える切替手段と、を有している請求項１記載の液晶表示装置。
3. 前記液晶層は、電源起動前のスプレイ配向状態と、映像表示可能なベンド配向状態と、を有し、
   前記所定の信号は、前記液晶層が前記ベンド配向状態から前記スプレイ配向状態となることを防止するために前記液晶層に印加される信号と略同一の信号である請求項２記載の液晶表示装置。
4. 記液晶層が前記ベンド配向状態から前記スプレイ配向状態となることを防止するために前記液晶層に印加される信号は、黒表示に対応した電圧信号である請求項３記載の液晶表示装置。

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