JP2009042415A - 画像形成装置及びかぶり検出方法 - Google Patents

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裕紀 赤司
Katsuyuki Hirata
勝行 平田
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Abstract

【課題】簡単かつ安価な構成によりかぶりを的確に検出する。
【解決手段】帯電手段9、露光手段3、及び、現像手段10により像担持体13に形成したトナー像を記録媒体17に転写させる。像担持体13でのトナーの付着量を検出するトナー付着量検出手段13と、帯電手段9及び現像手段10により、像担持体13に複数回に亘ってトナー像を形成するかぶり形成処理を実行した後、トナー付着量検出手段13で検出されるかぶり検出値に基づいて像担持体17でのかぶりの有無を判定するかぶり判定手段6とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置及びかぶり検出方法に関するものである。
電子写真技術を用いた画像形成装置では、環境(主に、湿度)や経時変化等の種々の原因により、現像器内で帯電量の低下した不良帯電トナーの割合が増加することがある。この結果、感光体や中間転写ベルトの表面に形成される画像の背景部(白地部)に不良帯電トナーが付着する、所謂「かぶり」が発生しやすくなる。また、このかぶりは、感光体や帯電器が経時劣化により帯電能力を低下させ、感光体の表面電位が規定電位に到達しない場合にも発生する。そして、かぶりが発生すると、画像品質が低下するのみならず、画像形成装置の内部だけでなく周囲も汚染される恐れがある。さらに、トナーが無駄に消費されるという問題もある。このため、従来から種々の方法によりかぶりを検出し、これに対処するようにしている。
最も一般的なかぶりの検出方法は、目視によるものである。これは、かぶりが微量のトナーによって発生するため、既存の光学式検出器での検出が困難だからである。また、かぶりであると判断すれば、マニュアル操作により除去している。
このため、自動的にかぶりを検出する構成が切望されており、次に示すような構成も提案されている。
例えば、現像手段における現像バイアスや、転写手段における転写バイアスを制御し、記録媒体上に縞模様を顕在化させることにより、かぶりを検出するようにした構成が公知である(例えば、特許文献1参照)。
また、グリッド電圧及び現像バイアス電圧を予め所定の値に設定し、グリッド電圧を所定量ずつ段階的に変化させて感光体ドラム上に形成したテストパターンへのトナー付着量をセンサで光学的に検出することによりかぶりを検出するようにした構成が公知である(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−62858号公報 特開平11−160930号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の構成では、縞模様を形成するために、帯電電位と現像バイアス電位を複雑に組み合わせる必要がある。また、かぶりを検出するために、記録媒体への転写が必要である上、その濃度を検出するセンサを別途設ける必要もある。しかも、このかぶり検出は自動的に行うことができない。
前記特許文献2に記載の構成では、トナーの付着量が多い場合にはかぶりを検出できるが、微量であれば検出が困難である。
そこで、本発明は、簡単かつ安価な構成によりかぶりを的確に検出することのできる画像形成装置及びかぶり検出方法を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
帯電手段、露光手段、及び、現像手段により像担持体に形成したトナー像を記録媒体に転写させるようにした画像形成装置であって、
前記像担持体でのトナーの付着量を検出するトナー付着量検出手段と、
前記帯電手段及び前記現像手段により、前記像担持体に複数回に亘ってトナー像を形成するかぶり形成処理を実行した後、前記トナー付着量検出手段で検出されるかぶり検出値に基づいて前記像担持体でのかぶりの有無を判定するかぶり判定手段と、
を備えたものである。
なお、像担持体としては、感光体ドラムのほか、中間転写ベルトが該当する。要は、画像形成装置の種類の違いに応じた、記録媒体にトナーを転写する部材であればよい。
この構成により、像担持体にかぶりが発生する条件であれば、発生したかぶりをトナー付着量検出手段によって自動検出可能な状態とすることができる。そして、トナー付着量検出手段での検出結果に基づいて、かぶりが発生しているのか、他の要因によるものであるのかの判定を正確に行うことが可能となる。
前記かぶり判定手段は、前記清掃手段により像担持体に付着した残留トナーを回収し終わった場合に、前記トナー付着量検出手段によって検出される基準値と、前記かぶり検出値とに基づいて像担持体でのかぶりの有無を判定すればよい。
前記かぶり判定手段は、像担持体にトナーが付着していない場合に、前記トナー付着量検出センサによって検出されると推測される推測値と、前記かぶり検出値とに基づいて像担持体でのかぶりの有無を判定するようにしてもよい。
前記かぶり判定手段は、前記基準値と前記かぶり検出値との差が、予め設定した規定値を超えている場合、かぶり有と判定すればよい。
前記現像手段を複数備え、
前記かぶり判定手段は、前記現像手段の複数の組合せにより、前記像担持体にかぶりを形成した後、前記トナー付着量検出手段で検出されるトナー付着量に基づいてかぶりの有無を判定するのが好ましい。
この構成により、像担持体にかぶりが発生する条件を満足すれば、短時間でかぶりを形成して検出し、かぶり発生の有無を判定することができる。
前記かぶり判定手段によりかぶり有と判定された場合、トナーを強制的に消費するトナー消費処理を実行することによりかぶりを解消するかぶり解消手段をさらに備えるのが好ましい。
この構成により、従来のように、かぶりの発生を予測し、実際にはかぶりが発生していないにも拘わらず、トナーが無駄に消費されるといった不具合を防止することが可能となる。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、
かぶり検出方法を、
像担持体に複数回に亘ってトナーを付着させてかぶりを形成するかぶり形成ステップと、
前記像担持体でのトナーの付着量を検出するトナー付着量検出ステップと、
前記トナー付着量検出ステップで検出されるトナー付着量に基づいて前記像担持体でのかぶりの有無を判定するかぶり判定ステップと、
を含む各ステップで実行するものである。
前記かぶり判定ステップは、
前記像担持体に付着した残留トナーを回収し終わった場合に、前記像担持体で検出されるトナー付着量を基準値とし、
残留トナーを回収し終わった後、前記像担持体に複数回に亘ってトナー像を形成することにより、前記像担持体で検出されるトナー付着量をかぶり検出値とし、
前記基準値と前記かぶり検出値とに基づいて、前記像担持体でのかぶりの有無を判定すればよい。
前記かぶり判定ステップは、
前記像担持体に付着した残留トナーを回収し終わった場合に、前記像担持体で検出されると推測される値を推測値とし、
実際に、前記像担持体に複数回トナー像を形成している場合に、前記像担持体で検出されるトナー付着量をかぶり検出値とし、
前記基準値と前記かぶり検出値とに基づいて、前記像担持体でのかぶりの有無を判定すればよい。
前記かぶり判定ステップは、前記基準値と前記かぶり検出値との差が、予め設定した規定値を超えている場合、かぶり有と判定するのが好ましい。
前記かぶり形成ステップは、複数箇所に設けた現像手段により実行し、
前記かぶり判定ステップは、前記現像手段の複数の組合せにより像担持体にかぶりを形成した後、検出されるトナー付着量に基づいてかぶりの有無を判定するのが好ましい。
本発明によれば、かぶり形成処理を実行し、しかも複数回行うようにしているので、像担持体にかぶりが発生する条件であれば、トナー付着量検出手段によって自動検出できるだけでなく、かぶりが発生しているのか、他の要因によるものであるのかの判定を正確に行うことが可能となる。また、既存の構成に僅かな変更を加えるだけで対処することができるので、簡単かつ安価なものとすることができる。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本実施形態に係る、電子写真技術を応用したタンデム式のカラー画像形成装置を示す。この画像形成装置は、大略、画像形成ユニット1、転写ユニット2、露光ユニット3、清掃ユニット4、給紙ユニット5、及び、かぶり検出ユニット6(図2参照)を備える。
画像形成ユニット1は、ケーシング7内の、像担持体である感光体ドラム8の周囲に、帯電手段である帯電チャージャ9、現像手段である現像ローラ10、トナー濃度検出センサ11、等を備える。また、画像形成ユニット1は、転写ユニット2の中間転写ベルト13に沿って4箇所に配置され、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成を行なうことにより、中間転写ベルト13の表面にカラー画像を形成する。
感光体ドラム8は、その表面を帯電チャージャ9により帯電電位を印加されて均一に帯電され(このときの非画像部の電位をV0、画像部の電位をViとする。)、露光ユニット3から照射されるレーザ光で露光されることにより、静電潜像を形成される(このときの露光部である画像背景部の電位をV1とする。)。この静電潜像は、ケーシング7内のトナーが現像ローラ10を介して負に帯電され(このときの現像バイアス電位をVdcとする。)、供給されることにより顕像化されてトナー像となる。このトナー像は、一次転写ローラ14によって中間転写ベルト13の裏面側に印加される正の電圧(正の転写電位)により、中間転写ベルト13の表面に転写される。トナー濃度検出センサ11は、ケーシング7内に収容した現像剤に於けるキャリア量(M)に対するトナー量(N)の比率(M/N:トナー濃度)を検出する。
ところで、現像バイアス電位Vdcは、図3に示すように、画像部(トナー像が形成される部位)の電位Viと、画像背景部(露光されることによりトナー像が形成されない白色の部位)の電位V1との関係から感光体ドラム8にかぶりトナーが付着せず、適切なトナー付着量が得られるような値とされている。すなわち、かぶりマージン電位Vm(=|V1|−|Vdc|)を大きくすればかぶり量は減少するものの、感光体ドラム8へのかぶりトナーの付着量が増大し、所望のトナー付着量が得られなくなる。一方、マージン電位Vmを小さくすればかぶり量が増大する。このため、かぶりマージン電位Vmは、両者の相反する条件を満足するのに最も適切な値となるように決定されている。
なお、負に帯電されたトナーは、その帯電量の総和が現像バイアス電位Vdcと画像部での電位Viの差(ΔV=|Vdc|−|Vi|)に相当する値となる量を感光体ドラム8に付着される。また、ケーシング7内のトナーは、図示しないトナーカートリッジから、適宜、供給可能となっている。また、一次転写後であっても感光体ドラム8の表面に残留しているトナーは、ケーシング7内に設けた図示しないクリーニング装置(クリーニングブレード7a)により回収されるようになっている。
転写ユニット2は、一対のローラ12に中間転写ベルト13を架け渡し、図示しない駆動手段により中間転写ベルト13を矢印方向に循環移動させるようにしたもので、一次転写部、及び、二次転写部を備える。一次転写部は、前記各画像形成ユニット1の感光体ドラム8に中間転写ベルト13を挟持した状態で対向する一次転写ローラ14を備える。一次転写ローラ14は、中間転写ベルト13の裏面に正の電圧を印加する。二次転写部は、一方のローラに対向する二次転写ローラ15を備える。二次転写ローラ15は、中間転写ベルト13の裏面に正の電圧を印加する。中間転写ベルト13に転写されたトナー像は記録媒体17(例えば、紙)に転写される。
露光ユニット3は、前記感光体ドラム8に対してレーザ光を照射し、画像データに対応する静電潜像を形成する。
清掃ユニット4は、中間転写ベルト13に接離可能で、接近することにより中間転写ベルト13の表面に残留するトナーを回収することができるようになっている。
給紙ユニット5は、カセット16に収容した記録媒体17を、順次、複数の搬送ローラ18を介して二次転写部へと搬送し、トナー像を転写させ、定着ユニット19で転写させたトナー像を定着させた後、排出トレイ20へと搬出する。
かぶり検出ユニット6は、図2に示すように、制御部21、トナー付着量検出センサ22、温湿度検出センサ23、表示部24、等を備える。制御部21は、トナー付着量検出センサ22で検出される中間転写ベルト13に付着したトナー量に基づいてかぶりが発生しているか否かを判断し、かぶりが発生していると判断すれば、後述するようにして、前記各ユニットを駆動制御する、かぶり解消処理を実行する。トナー付着量検出センサ22には、発光素子と受光素子を備えた光学式のものを使用することができる。図4は、中間転写ベルト13でのトナーの付着量と、前記トナー付着量検出センサ22で検出された結果の出力との関係を示すグラフである。このトナー付着量検出センサ22によれば、トナーの付着量が増加すれば増加するほど、反射光量が減少し、出力が低下する。ところで、前記トナー付着量検出センサ22は、1箇所だけに設けるようにしてもよいが、中間転写ベルト13の幅方向に複数箇所設けるのが好ましい。複数箇所設けることにより、検出精度を高めることが可能となる。すなわち、各トナー付着量検出センサ22の検出値の全てについて、後述するかぶり判定処理を実行する。そして、検出値に基づいて、いずれか1つでもかぶりが発生している条件を満足すれば、中間転写ベルト13かぶりが発生していると判断する。これにより、かぶりが中間転写ベルト13の幅方向に偏って発生している場合であっても検出することが可能となる。表示部24には、液晶ディスプレイパネル等を使用することができ、かぶりの発生状態、現在の処理内容、等を表示させることができる。温湿度検出センサ23は、画像形成装置内の適宜位置に設け、内部空間の温度及び湿度を検出する。
次に、前記構成からなる画像形成装置のかぶり解消処理について、図5から図7のフローチャート及び図8のタイムチャートに従って説明する。
かぶり解消処理では、まず、かぶり検出入力があるか否かを判断する(ステップS1)。かぶり検出入力には、画像形成装置に設けたボタンの操作、ネットワークプロトコルを介しての外部からの操作、画像形成装置の環境設定の変更(又は変化)、規定プリント枚数への到達等に基づく入力信号を使用することができる。
かぶり検出入力があると判断すれば、中間転写ベルト13の清掃処理を実行し(ステップS2)、トナー付着量検出のための基準値Sbsを取得する(ステップS3)。清掃処理では、中間転写ベルト13を循環移動させながら、この中間転写ベルト13に清掃ユニット4を接近させて残留トナーの回収を行う。この場合、一次転写ローラ14及び二次転写ローラ15は、中間転写ベルト13から離しておく。なお、基準値Sbsの取得の前に清掃処理を実行したのは、トナー付着量検出センサ22によって、トナーを付着させる前の中間転写ベルト13の表面(ベース面)での反射光量を検出するためである。但し、この反射光量に相当する予め設定した値を基準値Sbsとして使用するようにしてもよい。
基準値Sbsが取得されれば、中間転写ベルト13から清掃ユニット4を離し、かぶり検出の対象となる一次転写ローラ14を中間転写ベルト13に圧接させ、トナーの転写を開始する(ステップS4)。この場合、中間転写ベルト13は循環移動させたままとし、現像バイアス電位及び帯電電位は、画像形成する際と同様の値を使用する。また、露光ユニット3では、階調データを0階調とし、中間転写ベルト13に画像の背景部(白地部)が形成されるようにレーザ光を照射させる。中間転写ベルト13へのトナーの転写は、中間転写ベルト13がN回転、すなわち中間転写ベルト13の表面の同じ箇所にN回転写されるまで行う。これにより、1回では微量で検出するのが困難な「かぶり」を検出可能な状態とすることができる。
なお、ここでの中間転写ベルト13の回転数Nは、かぶりが形成される条件下で、前記トナー付着量検出センサ22により、トナーの付着であると判断するのに十分な検出値が得られる値とする。すなわち、中間転写ベルト13の表面が汚れていたり、傷が付いていたり等の変動要因によっても、トナー付着量検出センサ22で検出される値が基準値から変動するので、その場合の検出値と、かぶりが発生した場合の検出値とを区別できる値を使用する。ここでは、回転数Nを10回としている。これは、1回ではかぶりが発生したとしても、トナー付着量検出センサ22での検出値が小さく、前記変動要因に基づくものであるか、かぶりによるものであるかの判断ができないため、10回とすることにより、検出値をかぶりが発生していないと判断される4.5Vを十分に下回る4V以下の値とするためである。
このようにしてトナーの転写が行われれば、トナー付着量検出センサ22からの検出信号を読み込み(ステップS5)、読み込んだ値をかぶり検出値Snとする。ここで、前記ステップS3で設定した基準値Sbsとかぶり検出値Snとの差(判定値ΔS)が規定値εを超えているか否か(Sbs−Sn>ε)を判断する(ステップS6:かぶり検出手段)。ここでは、規定値εとして、基準値Sbsに比べてかぶり検出値Snが小さく、両者の差がこの値よりも小さければ、「かぶり無し」と判断しても問題のない値を使用している。具体的に、規定値εは実験結果に基づいて決定することができ、例えば、かぶりが発生していない状態での検出値が4.5Vであれば、0.5Vとすればよい。
判定値ΔSが規定値εを超えていなければ(ステップS6:NO)、かぶりが発生していないと判断し、かぶり解消処理を終了して印字を許可する。一方、規定値を超えていれば(ステップS6:YES)、かぶりが発生していると判断し、トナー攪拌処理を実行する(ステップS7)。
トナー攪拌処理では、表1に基づいて、判定値ΔSがどの範囲に属するのかを判断し(ステップS21)、判定された各範囲に応じて攪拌時間を決定する。ここでは、判定値が大きくなるに従って段階的にトナー攪拌時間が長くなるように設定している。すなわち、判定値ΔSがε<ΔS≦aでは60秒(s)とし(ステップS22)、a<ΔS≦bは120秒(s)とし(ステップS23)、b<ΔS≦cでは180秒(s)としている(ステップS24)。つまり、判定値が大きく、トナーの帯電量が低下すればするほど、攪拌時間を長く設定し、所望の値まで帯電量を回復できるようにしている。そして、決定された攪拌時間で、トナーの攪拌、すなわち現像ローラ10の回転を開始する(ステップS25)。
Figure 2009042415
例えば、ε:0.4 a:0.75 b:1.0 c:1.25
トナー攪拌処理が終了すれば、再度、トナー付着量検出センサ22からの検出信号(検出値Sn)を読み込み(ステップS8)、基準値Sbsとの差(判定値ΔS)が規定値εを超えているか否かを判断する(ステップS9)。超えていなければ、前記同様、かぶりが発生していないと判断し、かぶり解消処理を終了する。超えていれば、トナー消費処理を実行する(ステップS10)。
トナー消費処理では、前記トナー攪拌処理と同様に、判定値ΔSが属する範囲に応じてトナー消費量を変更する。すなわち、表2に基づいて、判定値ΔSがいずれの範囲に属するのかを判断し(ステップS31)、判定された各範囲に応じてトナー消費量を決定する。ここでは、判定値ΔSが大きくなるに従って段階的にトナー消費量が大きくなるように設定している。すなわち、判定値ΔSがε<ΔS≦aでは10%(現像剤全体に対する重量%)とし(ステップS32)、a<ΔS≦bは20%とし(ステップS33)、b<ΔS≦cでは30%としている(ステップS34)。つまり、判定値ΔSが大きく、トナーの耐電量が低下すればするほど、トナー消費量を増大させ、新たに供給するトナー量を増大させることにより、所望の値まで耐電量を回復できるようにしている。このとき、トナー消費量が決定された値になるまで、一次転写ローラ14を中間転写ベルト13に圧接し、バイアス電位を印加した状態とする。また、中間転写ベルト13から二次転写ローラ15を離し、清掃ユニット4を圧接させてトナーを回収可能としておく。
Figure 2009042415
例えば、ε:0.4 a:0.75 b:1.0 c:1.25
トナー消費処理が終了すれば、再度、トナー付着量検出センサ22からの検出信号(検出値Sn)を読み込み(ステップS11)、判定値ΔSが規定値εを超えているか否かを判断する(ステップS12)。超えていなければ、前記同様、かぶりが発生していないと判断し、かぶり解消処理を終了する。超えていれば、前記トナー攪拌処理や前記トナー消費処理等のプロセス処理によってはトナーの帯電量を回復できないと判断し、画像形成ユニット1の交換を指示する(ステップS13)。すなわち、表示部24に画像形成ユニット1を交換すべき旨(例えば、「画像形成ユニットを交換して下さい」)を表示する。
前記ステップS7や前記ステップS10で、トナー攪拌処理やトナー消費処理を実行した結果、「かぶり無し」と判断された場合、画像形成ユニット1のケーシング7内のトナー濃度調整処理を実行する。トナー濃度調整処理では、「かぶり無し」と判断された状態でのトナー濃度検出センサ11での検出信号を読み込む。そして、読み込んだ値を基準値とする。そして、画像形成処理を行うことによりケーシング7内のトナー濃度が低下すれば、前記標準値に維持されるように、トナーカートリッジからケーシング7内に、適宜、トナーを補給する。これにより、トナー濃度を、新たな条件下で、「かぶり無し」と判断された状態に維持することができ、良好な画像形成処理を行うことが可能となる。
なお、前記実施形態では、2成分現像剤を使用するタイプの画像形成装置について説明したが、1成分現像剤を使用するタイプの画像形成装置であっても、同様な処理を実行することが可能である。また、現像方式は、乾式電子写真方式、液体現像方式等、種々の方式を採用することができる。また、像担持体には、中間転写ベルト13のほか、感光体ドラム8を使用したものも採用することができる。
また、前記実施形態では、トナー付着量検出センサ22により、かぶり形成処理をN回行った後のトナー付着量を検出するようにしたが、必ずしもN回後でなくても、例えば、1回目から検出するようにしてもよい。この場合、検出されるトナー付着量に基づいて算出される判定値が基準値を超えた時点で「かぶり有り」と判断し、前記かぶり解消処理を実行するようにしてもよい。但し、かぶり形成処理をN回行ってもかぶりが発生していなければ、適切な状態であると判断し、通常通り、画像形成処理を続行する。
また、前記実施形態では、かぶり検出する場合、各画像形成ユニット1について、個別に1つずつ中間転写ベルト13にトナーを転写させるようにしたが、一度に複数箇所(好適には4箇所全て)でトナーを転写させるのが好ましい。これは、不良帯電トナーが原因でかぶりが発生している場合、通常、画像形成ユニット1の全てでトナーが不良帯電化している可能性が高いと考えられるからである。また、複数箇所で同時に不良帯電トナーの割合が増大している場合、中間転写ベルト13に短時間で、トナー付着量検出センサ22によって検出可能なレベルまでかぶりを発生させることができ、かぶり検出処理を効率的に行うことが可能となる。
この結果、かぶり有と判定されれば、トナー攪拌処理を、中間転写ベルト13にトナーを転写させた複数箇所の画像形成ユニット1の全てで同時に行うようにすればよい。また、トナー攪拌処理によっても、かぶりが解消されなければ、トナー消費処理は、該当画像形成ユニット1について、順次、個別に行うようにすればよい。
また、前記実施形態では、順次、個別に画像形成ユニット1により中間転写ベルト13にトナーを転写させるか、複数箇所同時に転写させるようにしたが、過去にかぶりが発生した場合の履歴を記憶しておき、その履歴に基づいて、いずれの現像ユニットでの現像が原因でかぶりが発生しやすいのかを判断するようにしてもよい。かぶりが発生しやすい画像形成ユニット1を特定したり、ある画像形成ユニット1にかぶりが発生し、かぶり解消処理(例えば、トナー消費や画像形成ユニット1の交換)を実行したのであれば、残る他の画像形成ユニット1によりかぶりの原因が発生したと推測したりすればよい。
本実施形態に係る画像形成装置の概略説明図である。 図1の画像形成装置のブロック図である。 中間転写ベルトの表面の状態と感光体ドラムの表面電位との関係を示す図である。 中間転写ベルトの表面でのトナー付着量とトナー付着量検出センサでの出力との関係を示すグラフである。 かぶり解消処理を示すフローチャートである。 図5のトナー攪拌処理を示すフローチャートである。 図5のトナー消費処理を示すフローチャートである。 中間転写ベルトを循環移動させた場合の回転数とトナー付着量検出センサでの出力との関係、及び、中間転写ベルトの周辺の各部材の動作状態を示す図表である。
符号の説明
1…画像形成ユニット
2…転写ユニット
3…露光ユニット
4…清掃ユニット
5…給紙ユニット
6…かぶり検出ユニット
7…ケーシング
8…感光体ドラム
9…帯電チャージャ
10…現像ローラ
11…トナー濃度検出センサ
12…ローラ
13…中間転写ベルト
14…一次転写ローラ
15…二次転写ローラ
16…カセット
17…記録媒体
18…搬送ローラ
19…定着ユニット
20…排出トレイ
21…制御部
22…トナー付着量検出センサ
23…温湿度検出センサ
24…表示部

Claims (11)

  1. 帯電手段、露光手段、及び、現像手段により像担持体に形成したトナー像を記録媒体に転写させるようにした画像形成装置であって、
    前記像担持体でのトナーの付着量を検出するトナー付着量検出手段と、
    前記帯電手段及び前記現像手段により、前記像担持体に複数回に亘ってトナー像を形成するかぶり形成処理を実行した後、前記トナー付着量検出手段で検出されるかぶり検出値に基づいて前記像担持体でのかぶりの有無を判定するかぶり判定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記かぶり判定手段は、前記清掃手段により像担持体に付着した残留トナーを回収し終わった場合に、前記トナー付着量検出手段によって検出される基準値と、前記かぶり検出値とに基づいて像担持体でのかぶりの有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記かぶり判定手段は、像担持体にトナーが付着していない場合に、前記トナー付着量検出センサによって検出されると推測される推測値と、前記かぶり検出値とに基づいて像担持体でのかぶりの有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記かぶり判定手段は、前記基準値と前記かぶり検出値との差が、予め設定した規定値を超えている場合、かぶり有と判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記現像手段を複数備え、
    前記かぶり判定手段は、前記現像手段の複数の組合せにより、前記像担持体にかぶりを形成した後、前記トナー付着量検出手段で検出されるトナー付着量に基づいてかぶりの有無を判定するようにしたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記かぶり判定手段によりかぶり有と判定された場合、トナーを強制的に消費するトナー消費処理を実行することによりかぶりを解消するかぶり解消手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 像担持体に複数回に亘ってトナーを付着させてかぶりを形成するかぶり形成ステップと、
    前記像担持体でのトナーの付着量を検出するトナー付着量検出ステップと、
    前記トナー付着量検出ステップで検出されるトナー付着量に基づいて前記像担持体でのかぶりの有無を判定するかぶり判定ステップと、
    を含むことを特徴とするかぶり検出方法。
  8. 前記かぶり判定ステップは、
    前記像担持体に付着した残留トナーを回収し終わった場合に、前記像担持体で検出されるトナー付着量を基準値とし、
    残留トナーを回収し終わった後、前記像担持体に複数回に亘ってトナー像を形成することにより、前記像担持体で検出されるトナー付着量をかぶり検出値とし、
    前記基準値と前記かぶり検出値とに基づいて、前記像担持体でのかぶりの有無を判定することを特徴とする請求項7に記載のかぶり検出方法。
  9. 前記かぶり判定ステップは、
    前記像担持体に付着した残留トナーを回収し終わった場合に、前記像担持体で検出されると推測される値を推測値とし、
    実際に、前記像担持体に複数回トナー像を形成している場合に、前記像担持体で検出されるトナー付着量をかぶり検出値とし、
    前記基準値と前記かぶり検出値とに基づいて、前記像担持体でのかぶりの有無を判定することを特徴とする請求項7に記載のかぶり検出方法。
  10. 前記かぶり判定ステップは、前記基準値と前記かぶり検出値との差が、予め設定した規定値を超えている場合、かぶり有と判定することを特徴とする請求項8又は9に記載のかぶり検出方法。
  11. 前記かぶり形成ステップは、複数箇所に設けた現像手段により実行し、
    前記かぶり判定ステップは、前記現像手段の複数の組合せにより像担持体にかぶりを形成した後、検出されるトナー付着量に基づいてかぶりの有無を判定することを特徴とする請求項7に記載のかぶり検出方法。
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