JP2009041401A - 電動コンプレッサ - Google Patents
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Abstract
【課題】モータ回転軸の支持部に潤滑油が不足することに起因する種々の不具合を防止できる電動コンプレッサを提供する。
【解決手段】ハウジング2内にモータ20と圧縮機構部10とが設けられ、モータ20のモータ回転軸21がハウジング2にボールベアリング部材24,25によって回転自在に支持され、モータ回転軸21の回転によって圧縮機構部10が駆動され、圧縮機構部10より吐出された冷媒を排出する冷媒吐出経路19が設けられた電動コンプレッサ1において、冷媒吐出経路19からモータ回転軸21のボールベアリング部材24に向かって貫通するバイパス通路32を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】ハウジング2内にモータ20と圧縮機構部10とが設けられ、モータ20のモータ回転軸21がハウジング2にボールベアリング部材24,25によって回転自在に支持され、モータ回転軸21の回転によって圧縮機構部10が駆動され、圧縮機構部10より吐出された冷媒を排出する冷媒吐出経路19が設けられた電動コンプレッサ1において、冷媒吐出経路19からモータ回転軸21のボールベアリング部材24に向かって貫通するバイパス通路32を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、ハウジング内に冷媒の圧縮機構部と共に圧縮機構部を駆動するモータを備えた電動コンプレッサに関する。
この種の従来の電動コンプレッサとしては、特許文献1に開示されたものがある。この電動コンプレッサ100は、図4に示すように、ハウジング101を有する。ハウジング101は、モータ110が収容されたモータハウジング部材102と、モータハウジング部材102の一端側に配置され、圧縮機構部120が収容されたコンプレッサハウジング部材103と、モータハウジング部材102の他端側に配置され、モータ駆動部130が外面側に搭載されたフロントサイドハウジング部材104とを備えている。
モータ110は、ステータ111とロータ112とから構成されている。ロータ112にはモータ回転軸113が嵌合されている。このモータ回転軸113の一端側はフロントサイドハウジング部材104にローラベアリング114を介して、モータ回転軸113の他端側がモータハウジング部材102にボールベアリング115を介してそれぞれ回転自在に支持されている。モータ回転軸113の他端面には偏心ピン114が突設されている。
圧縮機構部120は、固定スクロール121と可動スクロール122とから構成されている。可動スクロール122はボス部123を有する。このボス部123にはローラベアリング124を介して偏心ブッシュ125が収容されている。この偏心ブッシュ125にはモータ回転軸113の偏心ピン114が係合されている。
又、ハウジング101等には圧縮機構部120に冷媒を供給する冷媒吸入経路140と、圧縮機構部120で圧縮された冷媒を排出する冷媒吐出経路150が形成されている。冷媒吸入経路140は、フロントサイドハウジング部材104に形成された吸入ポート140a、フロントサイドハウジング部材104及びモータハウジング部材102に形成された吸入通路(図示せず)などより構成されている。冷媒吐出経路150は、固定スクロール121に形成された吐出口150aコンプレッサハウジング部材103に形成された吐出通路150b、及び、コンプレッサハウジング部材103に形成された吐出口150cより構成されている。
上記構成において、モータ110が回転すると、圧縮機構部120の可動スクロール122が所定の旋回運動を行い、冷媒吸入経路140より吸入された冷媒が圧縮され、圧縮された冷媒が冷媒吐出経路150より排出される。ここで、冷媒吸入経路140を流れる冷媒の一部は、モータ回転軸113のボールベアリング115の隙間に入り込み、冷媒中にミスト状に混入する潤滑油が供給される。
特開2004−19586号公報
しかしながら、従来の電動コンプレッサ100では、モータ回転軸113のボールベアリング115に積極的に潤滑油が供給されないため、潤滑油の供給が不足する恐れがある。モータ回転軸113のボールベアリング115への潤滑油が不足すると、異音の発生、摩耗の促進、耐久性の低下等を引き起こすことになる。
そこで、本発明は、モータ回転軸の支持部に潤滑油が不足することに起因する種々の不具合を防止できる電動コンプレッサを提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、ハウジング内にモータと圧縮機構部とが設けられ、前記モータのモータ回転軸が前記ハウジングに支持部によって回転自在に支持され、前記モータ回転軸の回転によって前記圧縮機構部が駆動され、前記圧縮機構部より吐出された冷媒を排出する冷媒吐出経路が設けられた電動コンプレッサにおいて、前記冷媒吐出経路から前記モータ回転軸の支持部に向かって貫通するバイパス通路が設けられたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の電動コンプレッサであって、前記支持部は、ベアリング部材であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の電動コンプレッサであって、前記モータ回転軸と前記圧縮機構部の圧縮側回転軸は、互いの連結用端部同士が連結され、前記モータ回転軸には、連結側の端面と外周面との間を連結するオイル通路が設けられたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、冷媒吐出経路内の冷媒がバイパス通路を通ってモータ回転軸の支持部に向かって流れ込み、冷媒内に混入されたミスト状の潤滑油が積極的にモータ回転軸の支持部に供給される。従って、モータ回転軸の支持部に潤滑油が不足することに起因する種々の不具合を防止できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、ベアリング部材の潤滑油不足を防止できる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、モータ回転軸の連結用端部と圧縮側回転軸の連結用端部の間に形成される隙間とオイル通路によって冷媒の流れる通路が形成されるため、冷媒内に混入されたミスト状の潤滑油が積極的にモータ回転軸と圧縮側回転軸の連結用端部間に供給される。従って、モータ回転軸と圧縮側回転軸の連結用端部間に潤滑油が不足することに起因する不具合を防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の一実施の形態を示し、図1は電動コンプレッサの断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は電動コンプレッサの要部断面図である。
図1及び図2に示すように、電動コンプレッサ1は、ハウジング2を有する。このハウジング2は、円筒状のコンプレッサハウジング部材3と、このコンプレッサハウジング部材3の一方の開口側の側面に配置されたフロントハウジング部材4と、コンプレッサハウジング部材3の他方の側面に配置されたリアハウジング部材5とから構成されている。コンプレッサハウジング部材3、フロントハウジング部材4及びリアハウジング部材5は、アルミ合金製である。
圧縮機構部10は、コンプレッサハウジング部材3の内部に収容されている。圧縮機構部10は、ほぼ楕円形状の内周面が形成されたシリンダブロック11と、このシリンダブロック11の側面に配置されたフロントサイドブロック12及びリアサイドブロック13とを備えている。これらブロック11,12,13内にシリンダ室14が形成されている。これらブロック11,12,13はアルミ合金製である。
シリンダ室14内にはロータ15が収容されている。このロータ15の中心には圧縮側回転軸16が貫通され、ロータ15と圧縮側回転軸16は固定されている。この圧縮側回転軸16は、フロントサイドブロック12とリアサイドブロック13に回転自在に支持されている。圧縮側回転軸16のリア側は、リアサイドブロック13より外部に突出され、この突出箇所に連結用端部30が設けられている。
ロータ15の外周の等間隔位置には、ベーン17が突出・後退自在にそれぞれ設けられている。各ベーン17は、ロータ15の回転時には背圧及び自らの遠心力によってシリンダ室14の内壁に当接しつつ移動する。この隣り合うベーン17間によって、シリンダ室14内には複数の圧縮室が形成される。各圧縮室は、ロータ15の回転に応じてその容積を拡大し、冷媒を吸入する吸入工程と、容積を縮小し、吸入した冷媒を圧縮し、且つ、吐出する圧縮行程を繰り返す。
フロントサイドブロック12とフロントハウジング部材4には、吸入ポート(図示せず)、吸入通路(図示せず)、吸入室18cから成る冷媒吸入経路18が形成されている。リアサイドブロック13とコンプレッサハウジング部材3とリアハウジング部材5には、吐出室19a、吐出通路(図示せず)、吐出ポート(図示せず)から成る冷媒吐出経路19が形成されている。そして、圧縮室の吸入工程時には、冷媒吸入経路18を介して冷媒がシリンダ室14の圧縮室に吸引され、圧縮行程の後半時には、シリンダ室14の圧縮室で圧縮された冷媒が冷媒吐出経路19より吐出される。
モータ20は、リアハウジング部材5の内部に収容されている。モータ20は、モータ回転軸21に固定されたロータ22と、リアハウジング部材5の内周面に固定されたステータ23とを備えている。モータ回転軸21の両端部は、リアハウジング部材5とコンプレッサハウジング部材3に各支持部(ベアリング部材)であるボールベアリング部材24,25を介して回転自在に支持されている。モータ回転軸21の一端側には連結用端部31が設けられている。モータ回転軸21の連結用端部31と圧縮側回転軸16の連結用端部30は、互いの凹凸形状が嵌合することによって連結されている。ロータ22の外周にはS極とN極が円周方向に交互に着磁されている。ステータ23は、強磁性体のヨーク23aとこれに巻装されたコイル23bとから成る。このコイル23bには、インバータ等から成るモータ制御部(図示せず)より駆動電流が通電される。モータ制御部は、図示されていないが、フロントハウジング部材4に搭載されている。
図3に詳しく示すように、コンプレッサハウジング部材3の180度対向位置には、吐出室19aからボールベアリング部材24及び双方の連結用端部30,31に向かって貫通するバイパス通路32がそれぞれ設けられている。
モータ回転軸21には、連結用端部31の端面と、連結用端部31より中央よりの外周面との間を連通するオイル通路33が設けられている。
上記構成において、モータ20が回転すると、モータ回転軸21の回転と一体になって圧縮機構部10の圧縮側回転軸16が回転し、これによって圧縮機構部10が駆動する。すると、冷媒吸入経路18を通って冷媒が圧縮機構部10のシリンダ室14に吸引され、圧縮機構部10のシリンダ室14で圧縮された冷媒が冷媒吐出経路19を通って吐出される。
ここで、圧縮機構部10より吐出室19aに吐出された冷媒の一部は、図3の矢印で示すように、バイパス通路32を通ってボールベアリング部材24に向かって流れ込む。これによって、冷媒内に混入されたミスト状の潤滑油が積極的にモータ回転軸21のボールベアリング部材24に供給される。
又、圧縮側回転軸16の連結用端部30とモータ回転軸21の連結用端部31の間には微少であっても隙間34(図3に示す)が形成される。従って、バイパス通路32よりボールベアリング部材24及び双方の連結用端部30,31に向かって流れ込む冷媒は、この隙間34にも積極的に入り込む。隙間34に入り込んだ冷媒は、オイル通路33を通ってモータ回転軸21の外周側へと排出されるため、隙間34及びオイル通路33によって冷媒が流れる通路が形成される。この通路によって、冷媒内に混入されたミスト状の潤滑油が積極的に双方の連結用端部30,31に供給される。
以上説明したように、電動コンプレッサ1には、吐出室19aからモータ回転軸21のボールベアリング部材24に向かって貫通するバイパス通路32が設けられている。従って、上記したように積極的にモータ回転軸21のボールベアリング部材24に潤滑油が供給されるため、ボールベアリング部材24への潤滑油が不足することに起因する種々の不具合(異音の発生、摩耗の促進、耐久性の低下等)を防止できる。
この実施の形態では、モータ回転軸21と圧縮側回転軸16は、互いの連結用端部30,31同士が連結され、モータ回転軸21には、連結用端部30,31の隙間34と外周面を連結するオイル通路33が設けられている。従って、双方の連結用端部30,31間の隙間34とオイル通路33によって冷媒の流れる通路が形成されるため、冷媒内に混入されたミスト状の潤滑油が積極的にモータ回転軸21と圧縮側回転軸16の連結用端部30,31に供給されるため、モータ回転軸21と圧縮側回転軸16の連結用端部30,31間に潤滑油が不足することに起因する不具合(異音の発生、摩耗の促進、耐久性の低下等)を防止できる。特に、この実施の形態では、バイパス通路32によって双方の連結用端部30,31に向かって冷媒が流入されるため、確実に十分な潤滑油が供給される。
尚、この実施の形態では、モータ回転軸21の支持部は、ボールベアリング部材24にて構成されているが、モータ回転軸21を回転自在に支持できるものであれば良い。
1 電動コンプレッサ
2 ハウジング
10 圧縮機構部
16 圧縮側回転軸
19 冷媒吐出経路
20 モータ
21 モータ回転軸
24 ボールベアリング部材(支持部)
30 連結用端部
31 連結用端部
32 バイパス通路
33 オイル通路
2 ハウジング
10 圧縮機構部
16 圧縮側回転軸
19 冷媒吐出経路
20 モータ
21 モータ回転軸
24 ボールベアリング部材(支持部)
30 連結用端部
31 連結用端部
32 バイパス通路
33 オイル通路
Claims (3)
- ハウジング(2)内にモータ(20)と圧縮機構部(10)とが設けられ、前記モータ(20)のモータ回転軸(21)が前記ハウジング(2)に支持部(24),(25)によって回転自在に支持され、前記モータ回転軸(21)の回転によって前記圧縮機構部(10)が駆動され、前記圧縮機構部(10)より吐出された冷媒を排出する冷媒吐出経路(19)が設けられた電動コンプレッサ(1)において、
前記冷媒吐出経路(19)から前記モータ回転軸(21)の支持部(24)に向かって貫通するバイパス通路(32)が設けられたことを特徴とする電動コンプレッサ(1)。 - 請求項1記載の電動コンプレッサ(1)であって、
前記支持部(24)は、ベアリング部材(24)であることを特徴とする電動コンプレッサ(1)。 - 請求項1又は請求項2記載の電動コンプレッサ(1)であって、
前記モータ回転軸(21)と前記圧縮機構部(10)の圧縮側回転軸(16)は、互いの連結用端部(31),(30)同士が連結され、前記モータ回転軸(21)には、連結側の端面と外周面との間を連結するオイル通路(33)が設けられたことを特徴とする電動コンプレッサ(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007205677A JP2009041401A (ja) | 2007-08-07 | 2007-08-07 | 電動コンプレッサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007205677A JP2009041401A (ja) | 2007-08-07 | 2007-08-07 | 電動コンプレッサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009041401A true JP2009041401A (ja) | 2009-02-26 |
Family
ID=40442412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007205677A Pending JP2009041401A (ja) | 2007-08-07 | 2007-08-07 | 電動コンプレッサ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009041401A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101173621B1 (ko) | 2010-06-21 | 2012-08-13 | (주)에이디 | 유증기 회수용 진공펌프 |
-
2007
- 2007-08-07 JP JP2007205677A patent/JP2009041401A/ja active Pending
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KR101173621B1 (ko) | 2010-06-21 | 2012-08-13 | (주)에이디 | 유증기 회수용 진공펌프 |
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