JP2009041394A - 抵抗負荷の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源ラインに生じたサージのエネルギーを制御対象である抵抗負荷で吸収しつつ、同抵抗負荷への供給電力を調整するトランジスタの熱破壊を抑制する駆動装置を提供する。
【解決手段】GCU30は、オルタネータ22又はバッテリ23から電源ライン21を介してグロープラグ20へ供給される電力を制御可能に構成されている。詳しくは、GCU30において、電源ライン21とグロープラグ20との間にトランジスタが設けられており、ECU40により同トランジスタが制御される。ここで、電源ライン21からバッテリ23が切断されると、同電源ライン21にロードダンプサージが発生する。GCU30は、電源ライン21の電圧が所定電圧以上である旨を検出すると、ECU40の制御に拘わらず、トランジスタをオン状態に遷移させ、その時点から所定時間が経過するまで同トランジスタをオン状態に維持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、抵抗負荷の駆動装置に関し、特に内燃機関の燃焼室に設けられる発熱体の駆動装置に関する。
内燃機関の燃焼室に設けられた発熱体としてのグロープラグを駆動する駆動装置(以下「GCU」という)が周知である(例えば、特許文献1参照)。GCUは、オルタネータの発電電力を供給する電源ラインとグロープラグとの間に設けられたトランジスタにより、同電源ラインを介してグロープラグに供給される電力を調整する。ここで、上記電源ラインにバッテリが接続されている場合において、そのバッテリが電源ラインから切断されると、電源ラインにサージ(ロードダンプサージ)が発生し、そのサージによって電源ラインに接続された他の電気負荷が故障するおそれがある。
これに対して、電源ラインに接続された電気負荷の故障を抑制すべく、サージエネルギーを速やかに減衰させる技術が知られている。すなわち、GCUにおいて、電源ラインにサージを検出するとトランジスタをオン状態とすることにより、そのサージエネルギーをグロープラグで熱エネルギーに変換する。これにより、グロープラグに生じた熱が同プラグから放熱されることで、ロードダンプサージのエネルギーがグロープラグで吸収され、そのサージエネルギーが減衰される。
このようなGCUとしては、電源ラインの電圧が第1閾電圧以上になると、その後電源ラインの電圧が第1閾電圧よりも低い第2電圧以下になるまでトランジスタをオン状態とし、電源ラインの電圧が第2閾電圧以下になると、その後電源ラインの電圧が第1閾電圧以上になるまでトランジスタをオフ状態とすることが考えられる。
特開2006−257975号公報
しかしながら、この場合、次のとおりトランジスタがオン・オフを繰り返すことで、同トランジスタが熱破壊に至るおそれがある。すなわち、ロードダンプサージの発生に伴って電源ラインの電圧が上昇し、同電源ラインの電圧が第1閾電圧以上になると、トランジスタがオン状態となる。これにより、グロープラグでロードダンプサージのエネルギーが吸収され、結果として電源ラインの電圧が低下する。そして、電源ラインの電圧が第2閾電圧以下になると、トランジスタがオフ状態となる。これにより、電源ラインの電圧が上昇し同電源ラインの電圧が再び第1閾電圧以上になる。こうしてロードダンプサージのエネルギーが十分に減衰されるまでトランジスタがオン・オフを繰り返すことから、同トランジスタにおいてスイッチング損失が増大し、結果として同トランジスタが熱破壊に至るおそれがある。このような問題はグロープラグを駆動するGCUに限らず、駆動対象である抵抗負荷でサージエネルギーを吸収する駆動装置に生じる問題である。
本発明は上述の問題を解決するためになされたものであって、電源ラインに生じたサージのエネルギーを駆動対象である抵抗負荷で吸収しつつ、その抵抗負荷への供給電力を調整するためのトランジスタの熱破壊を抑制する駆動装置を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、交流発電機の発電電力を供給する電源ラインと抵抗負荷との間に設けられたトランジスタにより、交流発電機から電源ラインを介して抵抗負荷へ供給される電力を調整する駆動装置である。そして、電源ラインに発生するサージを検出するサージ検出回路と、その検出結果に応じてトランジスタを制御する制御回路とを備える。この構成によると、サージが発生している場合にトランジスタをオン状態とすることで、電源ラインに発生したサージを抵抗負荷で吸収することができ、電源ラインに発生したサージのエネルギーを速やかに減衰させることができる。
また、制御回路は、サージ検出回路によりサージが検出された場合において、トランジスタをオン状態に遷移させ、その時点から所定時間が経過するまで同トランジスタをオン状態に維持する。その結果、電源ラインにサージが発生した時点からそのサージエネルギーが十分に減衰されるまでの期間において、トランジスタのスイッチング回数が抑制され、ひいてはトランジスタのスイッチング損失による温度上昇を抑制することができる。また、トランジスタが所定時間毎にオフ状態になるため、トランジスタの通電損失による温度上昇を抑制することができる。このようにトランジスタの温度上昇が抑制されるため、トランジスタの熱破壊を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、サージ検出回路によるサージの検出に伴って、所定パルス幅のパルス信号を出力するパルス出力回路を更に備える。そして、サージ検出回路は、電源ラインの電圧と所定の閾電圧との比較に基づいて、サージの発生を示すパルス信号を出力するコンパレータ回路であり、制御回路は、パルス出力回路のパルス信号に基づいて、トランジスタを所定時間オン状態とする。
ここで、上述した比較例の駆動装置(電源ラインの電圧が第1閾電圧以上になると、その後電源ラインの電圧が第2電圧以下になるまでトランジスタをオン状態とし、電源ラインの電圧が第2閾電圧以下になると、その後電源ラインの電圧が第1閾電圧以上になるまでトランジスタをオフ状態とする駆動装置)は、上記コンパレータ回路(サージ検出回路)と上記制御回路とで構成することができる。これに対して、請求項2に記載の発明は、比較例の駆動装置にパルス出力回路を付加するだけで構成することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、パルス出力回路のパルス信号のパルス幅がサージ検出回路のパルス信号のパルス幅よりも長い時間に設定されている。ここで、サージ検出回路のパルス信号のパルス幅は、抵抗負荷の抵抗値などから算出したり実験的に求めたりすることができる。このサージ検出回路のパルス信号のパルス幅よりもパルス出力回路のパルス信号のパルス幅を長い時間に設定すると、電源ラインにサージが発生してからそのサージエネルギーが十分に減衰されるまでの期間において、トランジスタのスイッチング回数が比較例の駆動装置よりも少なくなる。その結果、トランジスタのスイッチング損失による温度上昇を比較例の駆動装置よりも抑制することができる。
請求項4に記載の発明では、制御回路は、サージが検出された場合には、抵抗負荷への供給電力の調整が実施されていたか否かに拘わらず、トランジスタをオン状態とする。これにより、抵抗負荷への供給電力の調整が実施されていたか否かに拘わらず、電源ラインに発生したサージエネルギーを速やかに減衰させることができる。
請求項5に記載の発明は、電源ラインの電圧に基づいて、上記所定時間を可変設定するオン時間設定回路を更に備える。ここで、電源ラインにサージが発生した時点からそのサージエネルギーが十分に減衰されるまでの期間において、電源ラインの電圧が高いほど、その時点で残存しているサージエネルギーは大きい。したがって、電源ラインの電圧が相対的に高い場合(サージエネルギーが相対的に大きい場合)には、トランジスタをオン状態に維持する時間を長くすることで、時間当たり多くのサージエネルギーを抵抗負荷で吸収することができる。一方、電源ラインの電圧が相対的に低い場合(サージエネルギーが相対的に低い小さい場合)には、トランジスタをオン状態に維持する時間を短くすることで、サージエネルギーが十分に減衰したにも拘わらずトランジスタがオン状態に維持される期間を削減することができる。このように時間当たり多くのサージエネルギーを抵抗負荷で吸収し、かつサージエネルギーが十分に減衰したにも拘わらずトランジスタがオン状態に維持される期間を削減することにより、異常モード(サージエネルギーを速やかに減衰させるべくトランジスタを制御する動作モード)から通常モード(抵抗負荷への供給電力を調整すべくトランジスタを制御する動作モード)に速やかに復帰することができる。
請求項6に記載の発明は、複数の抵抗負荷のそれぞれに対応するトランジスタを複数備え、複数の抵抗負荷への供給電力を各抵抗負荷に対応するトランジスタを制御する駆動装置である。そして、サージが検出された場合において、複数のトランジスタのうちオン状態とするトランジスタを可変設定するオン対象設定回路を更に備える。これにより、サージが検出された場合において、その都度、オン状態とするトランジスタを変更することができる。
例えば、電源ラインの電圧(サージエネルギーの大きさ)に応じて、オン状態とするトランジスタの数を設定することが考えられる(請求項7)。具体的には、電源ラインの電圧が相対的に高い場合(サージエネルギーが相対的に大きい場合)には、オン状態とするトランジスタの数を増やすことが考えられる。これにより、サージエネルギーを十分に減衰させるために要する時間を短縮することができる。一方、電源ラインの電圧が相対的に低い場合(サージエネルギーが相対的に小さい場合)には、オン状態とするトランジスタの数を減らすことが考えられる。電源ラインの電圧が相対的に低く、複数のトランジスタのうち一部のトランジスタをオン状態にする場合には、特定のトランジスタが長時間オン状態にならないように複数のトランジスタを代わる代わるオン状態にすることで、複数のトランジスタの熱破壊を抑制することができる。
請求項8に記載の発明は、交流発電機が内燃機関により駆動され、抵抗負荷として内燃機関の燃焼室に設けられる発熱体を駆動する駆動装置である。例えば、交流発電機は内燃機関により駆動される電磁石同期発電機(オルタネータ)であり、発熱体はグロープラグである。
以下に、本明細書の開示範囲内において上記以外に抽出可能な技術的思想を記載する。なお、以下の各技術的思想の作用効果について、上述した各手段(発明)の作用効果と重複する説明は省略する。
(1)交流発電機に接続された電源ラインと複数の抵抗負荷との間のそれぞれに設けられたトランジスタを複数備え、前記複数のトランジスタを制御することで前記交流発電機から前記電源ラインを介して前記複数の抵抗負荷に供給される電力を調整する駆動装置において、前記電源ラインに発生するサージを検出するサージ検出回路と、前記サージ検出回路によりサージが検出された場合において、前記複数のトランジスタのうちオン状態とするトランジスタを可変設定し、設定されたトランジスタをオン状態とする制御回路と、を備えることを特徴とする抵抗負荷の駆動装置。
複数のトランジスタのうちオン状態とするトランジスタを可変設定することにより、トランジスタの熱破壊を抑制することができる。例えば、比較例のように、電源ラインの電圧が第1閾電圧以上になると、その後電源ラインの電圧が第2電圧以下になるまでトランジスタをオン状態とし、電源ラインの電圧が第2閾電圧以下になると、その後電源ラインの電圧が第1閾電圧以上になるまでトランジスタをオフ状態とするようにしても、トランジスタのスイッチング回数を削減し、同トランジスタの熱破壊を抑制することができる。詳しくは、次のとおりトランジスタのスイッチング回数を削減することができる。すなわち、オン状態とするトランジスタの数によって、抵抗負荷で吸収するサージエネルギーを制限する。これにより、サージエネルギーを抵抗負荷で吸収すべくトランジスタをオン状態にした場合において電源ラインの電圧が低下する速度が遅くなり、結果としてトランジスタのスイッチング回数が削減される。
(2)前記(1)において、前記制御回路は、前記複数のトランジスタのうちオン状態とするトランジスタが一部である場合には、前記複数のトランジスタを代わる代わるオン状態とする抵抗負荷の駆動装置。
以下、本発明を具体化した複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態は、内燃機関としての多気筒のディーゼル機関を主体とする車載エンジンシステムにおいて同ディーゼル機関のグロープラグを駆動するグロープラグ駆動ユニット(GCU)として本発明を具体化しており、その詳細な構成を以下に説明する。
はじめに、図1に基づいて本実施形態に係るエンジンシステムの全体構成を説明する。図1に示すディーゼル機関10の吸気通路11は、吸気バルブ12の開動作によって、シリンダブロック13及びピストン14で区画される燃焼室15に連通するようになっている。
燃焼室15には燃料噴射弁16の先端部が突出して配置され、燃焼室15に燃料の噴射供給が可能となっている。燃料噴射弁16により燃焼室15に噴射された燃料が同燃焼室15において圧縮されると、燃料が自己着火してエネルギが発生する。このエネルギは、ピストン14を介して、ディーゼル機関10の出力軸(クランク軸)17の回転エネルギとして取り出される。一方、燃焼に供された気体は、排気バルブ18の開動作によって排気通路19に排出される。また、燃焼室15には、抵抗負荷(発熱体)としてのグロープラグ20の先端が突出して配置されている。グロープラグ20には駆動装置としてのGCU30が接続され、そのGCU30には電源ライン21を介してオルタネータ22及びバッテリ23が接続されている。
交流発電機としてのオルタネータ22は、ディーゼル機関10のクランク軸17に駆動されて交流電力を発生させ、その交流電力を直流電力に変換して出力する。オルタネータ22から出力される直流電力は、車両に搭載された電気負荷により消費される。GCU30は、オルタネータ22又はバッテリ23からグロープラグ20への電力供給を制御する。
クランク軸17近傍には同クランク軸17の回転角度を検出するクランク角センサ24が設けられ、シリンダブロック13にはディーゼル機関10の冷却水の温度を検出するための水温センサ25が設けられている。上述した燃料噴射弁16、クランク角センサ24、水温センサ25、及びGCU30は、ECU40に接続されている。
ECU40は、CPU、メモリ等を備えた周知のマイクロコンピュータを主体とする電子制御ユニットであり、メモリは各種のプログラムやパラメータを記憶し、CPUはメモリに記憶されたプログラムを実行することによりディーゼル機関10の各部を制御する。
次に、図2に基づいてGCU30の構成を詳説する。図2に示すGCU30は、スイッチ部31、駆動部32、制御部33などを備え、制御部33及び駆動部32によりスイッチ部31を開閉させることで、オルタネータ22又はバッテリ23から電源ライン21を介してグロープラグ20へ供給される電力を調整できるようになっている。
詳しくは、電源ライン21とグロープラグ20との間に、スイッチ部31として複数のトランジスタ34が設けられている。これらのトランジスタ34は、各気筒のグロープラグ20にそれぞれ接続され、対応するグロープラグ20への供給電力を調整する。以下、説明の都合上、トランジスタ34はn型の電界効果トランジスタであるものとする。なお、トランジスタ34はバイポーラトランジスタでもよい。
複数のトランジスタ34の制御電極はそれぞれ対応する駆動部32に接続されており、複数の駆動部32はそれぞれ制御部33に接続され、その制御部33にはECU40が接続されている。また、複数の駆動部32にはそれぞれ昇圧部35に接続されている。昇圧部35は、電源ライン21に接続されており、電源ライン21の電圧を昇圧して駆動部32に電力を供給する。これにより、トランジスタ34が確実にスイッチング(オン/オフ)されるようになっている。
このGCU30によると、ECU40の通電制御信号に応じて制御部33及び駆動部32によりトランジスタ34がオン・オフされる。これにより、オルタネータ22又はバッテリ23から電源ライン21を介してグロープラグ20へ供給される電力が制御される。
上記エンジンシステムによると、ディーゼル機関10の冷間始動時における燃料の着火性を向上させるべく、グロープラグ20の温度を制御することができる。
詳しくは、ECU40において、水温センサ25の検出信号に基づいてグロープラグ20の目標温度が設定され、その目標温度に応じた通電制御信号が出力される。一方、GCU30において、ECU40の通電制御信号に応じてトランジスタ34がスイッチングする。その結果、グロープラグ20への供給電力が制御され、ひいてはグロープラグ20の温度が制御される。例えば、通電制御信号はデューティ信号であり、この通電制御信号のデューティに応じてトランジスタ34のオンデューティが変化する。この場合、トランジスタ34のオンデューティが高くなるほどグロープラグ20への供給電力は増大し、グロープラグ20の温度は上昇する。一方、トランジスタ34のオンデューティが低くなるほどグロープラグ20への供給電力は減少し、グロープラグ20の温度は低下する。
ところで、上述した構成において、大電力を消費する電気負荷が電源ライン21から切断されると(例えば、オルタネータ22及びバッテリ23を接続するケーブルがバッテリ端子から外れると)、ロードダンプサージと呼ばれる過渡現象が発生する。このロードダンプサージが発生すると、電源ライン21に接続されている電気負荷に対して高電圧(サージ電圧)が印加されることにより、電気負荷が故障するおそれがある。
そこで、本実施形態では、スイッチ部31、駆動部32、及び制御部33に加え、GCU30にフィルタ部36、サージ検出部37、及びパルス出力部38を備えている。そして、ロードダンプサージの発生時において、そのサージエネルギーを速やかに減衰させるべく、スイッチ部31のトランジスタ34をオン状態とする。これにより、ロードダンプサージのエネルギーがグロープラグ20で吸収され、そのエネルギーが速やかに減衰される。
詳しくは、電源ライン21にフィルタ部36を介してサージ検出部37が接続され、サージ検出部37にはパルス出力部38が接続されている。フィルタ部36は、例えば抵抗器36a及びコンデンサ36bにより構成されるローパスフィルタであり、パルス状の高周波ノイズによるサージ検出部37の誤動作を抑制する。
サージ検出部37は、例えばオペアンプ37aを主体とするコンパレータ回路であり、電源ライン21のフィルタ部36通過後の電圧と所定の閾電圧との比較によりロードダンプサージの発生を検出する。
詳しくは、サージ検出部37はシュミットトリガ付き(上限閾電圧Vth、下限閾電圧Vtl)のコンパレータ回路であり、電源ライン21の電圧が上限閾電圧Vth(例えば30V)以上になると、その後電源ライン21の電圧が上限閾電圧Vthよりも低い下限閾電圧Vtl(例えば20V)以下になるまで、ロードダンプサージが発生している旨を示す検出信号を出力し、電源ライン21の電圧が下限閾電圧Vtl以下になると、その後電源ライン21の電圧が上限閾電圧Vthになるまで、ロードダンプサージが発生していない旨を示す検出信号を出力する。以下、説明の都合上、ハイレベルの検出信号が「ロードダンプサージが発生している旨」を示し、ローレベルの検出信号が「ロードダンプサージが発生していない旨」を示すものとする。
サージ検出部37にはパルス出力部38が接続されている。パルス出力部38は、制御部33に接続されており、サージ検出部37の検出信号に同期するワンショットパルス信号を出力する。詳しくは、パルス出力部38は、ロードダンプサージが発生している旨を示す検出信号(ハイレベルの検出信号)が入力された時点から所定時間(例えば3ms)TXが経過するまで、トランジスタ34をオン状態にすることを制御部33に対し指示するパルス信号を出力する。以下、説明の都合上、ハイレベルのパルス信号が「トランジスタ34をオン状態にすることを制御部33に対し指示するパルス信号」であるものとする。
制御部33は、ローレベルのパルス信号が入力されている場合には、グロープラグ20の温度を制御すべく、ECU40の通電制御信号に基づいてトランジスタ34を制御する。一方、制御部33は、ハイレベルのパルス信号が入力されている場合には、ロードダンプサージのエネルギーを速やかに減衰させるべくトランジスタ34を制御する。詳しくは、制御部33は、ECU40の通電制御信号に拘わらず、トランジスタ34をオン状態とする。以下、グロープラグ20の温度を制御すべくトランジスタ34を制御するGCU30の動作モードを「通常モード」といい、ロードダンプサージのエネルギーを速やかに減衰させるべくトランジスタ34を制御するGCU30の動作モードを「異常モード」という。
次に、比較例のGCUの異常モードにおける作動と比較しながら、本実施形態に係るGCU30の異常モードにおける作動を説明する。ここで、比較例のGCUとしては、図2に示すGCU30においてパルス出力部38を備えていない構成を想定している。すなわち、制御部33において、サージ検出部37によりハイレベルの検出信号が入力されると、トランジスタ34をオン状態にすべく駆動部32の制御が実施され、サージ検出部37によりローレベルの検出信号が入力されると、トランジスタ34をオフ状態にすべく駆動部32の制御が実施される構成を想定している。
図3に示すように、比較例のGCUによると、タイミングt1においてロードダンプサージが発生すると、タイミングt1以降トランジスタ34がオン・オフを繰り返す。そのため、トランジスタ34においてスイッチング損失が増大し、タイミングt5においてトランジスタ34の熱破壊に至る。
これに対して、図4に示すように本実施形態に係るGCU30によると、タイミングt10においてロードダンプサージが発生すると、そのサージエネルギーが十分に減衰するタイミングt14まで、原則としてトランジスタ34がオン状態に制御されつつ、間欠的にトランジスタ34がオフ状態に制御される。
その結果、トランジスタ34のスイッチング回数が削減され、同トランジスタ34のスイッチング損失による温度上昇が抑制される。また、トランジスタ34を間欠的にオフ状態にすることで、同トランジスタ34の通電損失による温度上昇が抑止される。
以下、図5及び図6に基づいて、それぞれ比較例のGCUの作動及び本実施形態に係るGCU30の作動を詳述する。なお、図5において、(a)はサージ検出部の検出信号を示す図であり、(b),(c)は図3に示すタイミングt1近傍の作動を詳しく説明するための図である。また、図6において、(a)はサージ検出部37の検出信号を示す図であり、(b)はパルス出力部38のパルス信号を示す図であり、(c),(d)は、図4に示すタイミングt10近傍の作動を詳しく説明するための図である。
(比較例のGCUの異常モードにおける作動)
図5に示すタイミングt1においてロードダンプサージが発生すると、タイミングt1以降トランジスタ34のドレイン電圧Vdが上昇する(図5(b)参照)。そして、タイミングt2において、トランジスタ34のドレイン電圧Vdが上限閾電圧Vthに達すると、サージ検出部37によりサージが発生した旨が検出される(図5(a)参照)。これにより、タイミングt2以降、トランジスタ34をオン状態にすべく、制御部33により駆動部32が制御される。その結果、トランジスタ34のゲート電圧Vgが更に上昇し(図5(b)参照)、同トランジスタ34のドレイン−ソース間電流Idsが更に増大する(図5(c)参照)。
このとき、グロープラグ20において、ロードダンプサージのエネルギーが熱エネルギーに変換される。そして、グロープラグ20に生じた熱が同プラグ20から放熱されることで、ロードダンプサージのエネルギーが吸収される。その結果、タイミングt2以降、トランジスタ34のドレイン電圧Vdが低下する(図5(b)参照)。
タイミングt3において、トランジスタ34のドレイン電圧Vdが下限閾電圧Vtlまで低下すると、サージ検出部37によりサージが発生していない旨が検出される(図5(a)参照)。これにより、タイミングt3以降、トランジスタ34をオフ状態にすべく制御部33により駆動部32が制御されるため、トランジスタ34のゲート電圧Vgが低下し(図5(b)参照)、同トランジスタ34のドレイン−ソース間電流Idsが減少する(図5(c)参照)。このとき、グロープラグ20において吸収されるロードダンプサージのエネルギーが減少することから、タイミングt3以降、トランジスタ34のドレイン電圧Vdが再び上昇する。このように、トランジスタ34がオン・オフを繰り返す結果、上述の如くトランジスタ34の熱破壊に至るおそれがある。
(本発明に係るGCUの異常モードにおける作動)
図6に示すタイミングt10においてロードダンプサージが発生すると、タイミングt10以降トランジスタ34のドレイン電圧Vdが上昇する。そして、タイミングt11において、トランジスタ34のドレイン電圧Vdが上限閾電圧Vthに達すると、サージ検出部37によりサージが発生している旨を示す検出信号(ハイレベルの検出信号)が出力され(図6(a)参照)、パルス出力部38により、所定時間TXトランジスタ34をオン状態にすることを制御部33に指示するパルス信号(ハイレベルのパルス信号)が出力される(図6(b)参照)。
これにより、タイミングt11から所定時間TXが経過するまで、トランジスタ34をオン状態にすべく、制御部33により駆動部32が制御される。その結果、トランジスタ34のゲート電圧Vgが更に上昇し(図6(c)参照)、同トランジスタ34のドレイン−ソース間電流Idsが更に増大する(図6(d)参照)。また、このとき、グロープラグ20においてロードダンプサージのエネルギーが吸収されることから、タイミングt11以降トランジスタ34のドレイン電圧Vdが低下し、その後ドレイン電圧Vdとソース電圧Vsとが概ね等しくなる(図6(c)参照)。
なお、タイミングt12において、トランジスタ34のドレイン電圧Vdが下限閾電圧Vtlまで低下すると、サージ検出部37によりロードダンプサージが発生していない旨を示す検出信号(ローレベルの検出信号)が出力される(図6(a)参照)。しかしながら、パルス出力部38のパルス信号に応じて制御部33が駆動部32によりトランジスタ34を制御するので、比較例とは異なりトランジスタ34がオフ状態に制御されることはない。
タイミングt13において、タイミングt11から所定時間TXが経過すると、パルス出力部38によりトランジスタ34をオフ状態にすることを制御部33に指示するパルス信号(ローレベルのパルス信号)が出力される(図6(b)参照)。これにより、タイミングt13以降、トランジスタ34をオフ状態にすべく、制御部33により駆動部32が制御される。その結果、トランジスタ34のゲート電圧Vgが低下し(図6(c)参照)、同トランジスタ34のドレイン−ソース間電流Idsが減少する(図6(d)参照)。このとき、グロープラグ20において吸収されるロードダンプサージのエネルギーが減少することから、タイミングt13以降、トランジスタ34のドレイン電圧Vdが再び上昇する(図6(c)参照)。
こうして、図4に示すようにロードダンプサージのエネルギーが十分に減衰されるまで、原則としてトランジスタ34がオン状態に制御されつつ、間欠的にトランジスタ34がオフ状態に制御される。換言すれば、トランジスタ34が所定時間TXだけオン状態に維持され、所定時間TX毎にオフ状態にされる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
ロードダンプサージが発生している場合において、トランジスタ34をオン状態とした。これにより、ロードダンプサージのエネルギーをグロープラグ20で吸収し、ロードダンプサージのエネルギーを速やかに減衰させることができる。
また、ロードダンプサージの発生時において、電源ライン21の電圧に基づいてロードダンプサージが発生している旨を検出すると、トランジスタ34をオン状態に遷移させ、その時点から所定時間TXが経過するまで同トランジスタ34をオン状態に維持するようにした。
その結果、ロードダンプサージが発生した時点からそのエネルギーが十分に減衰するまでの期間において、トランジスタ34のスイッチング回数が抑制され、ひいては同トランジスタ34のスイッチング損失による温度上昇が抑制される。また、トランジスタ34が所定時間TX毎にオフ状態になるため、同トランジスタ34の通電損失による温度上昇を抑制することができる。このようにトランジスタ34の温度上昇を抑制することで、同トランジスタ34の熱破壊を抑制することができる。
また、ロードダンプサージが発生している旨が検出されると、ECU40の通電制御信号に拘わらず、トランジスタ34をオン状態にするようにした。これにより、ECU40によりグロープラグ20への供給電力が制御されていたか否かに拘わらず、ロードダンプサージのエネルギーを速やかに減衰させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、ロードダンプサージが発生している場合において、トランジスタ34をオン状態に維持する時間が電源ライン21の電圧(ロードダンプサージのエネルギー)に基づいて可変設定されるようになっている。詳しくは、電源ライン21の電圧が高くなるほどトランジスタ34をオン状態に維持する時間が長くなるようになっている。これにより、トランジスタ34の熱破壊を抑制しつつ、異常モードから正常モードへ速やかに復帰させることができる。
第2実施形態に係るエンジンシステムは、GCUを除き、第1実施形態に係るエンジンシステムと実質的に同一である。したがって、GCU以外の構成については説明を省略する。はじめに、図7に基づいて、第2実施形態に係るGCU50の構成を説明する。なお、図7では、第1実施形態に係るGCU30の構成要素と実質的に同一の構成要素に対し、第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略する。
GCU50は、第1サージ検出部51及び第2サージ検出部52、各サージ検出部の検出結果に基づいてワンショットパルス信号を発生させる第1パルス出力部53及び第2サージ検出部54、これらのパルス出力部53,54のパルス信号の論理和を出力する論理和出力部55とを備えている。
詳しくは、電源ライン21にフィルタ部36を介して第1サージ検出部51及び第2サージ検出部52が接続されている。これらのサージ検出部51,52は、第1実施形態のサージ検出部37と実質的に同一である。ただし、第1サージ検出部51及び第2サージ検出部52をそれぞれ構成するオペアンプ51a,52aにおいて、負から正に飽和する際の上限閾電圧が互いに異なっている。以下、説明の都合上、オペアンプ51aの上限閾電圧Vth1(例えば30V)がオペアンプ52aの上限閾電圧Vth2(例えば25V)よりも高いものとする。
第1サージ検出部51及び第2サージ検出部52には、それぞれ第1パルス出力部53及び第2パルス出力部54が接続されている。これらのパルス出力部53,54は、第1実施形態に係るパルス出力部38と実質的に同一である。ただし、第1パルス出力部53のパルス信号の幅は、第2パルス出力部54のパルス信号の幅よりも長く設定されている。一方、第1パルス出力部53及び第2パルス出力部54には、論理和出力部55が接続されている。論理和出力部55は、制御部33に接続されており、第1パルス出力部53及び第2パルス出力部54のパルス信号の論理和を示すパルス信号を制御部33に出力する。
次に、図8及び図9に基づいてGCU50の作動を説明する。図8及び図9において、(a)は第1サージ検出部51の検出信号を示し、(b)は第1パルス出力部53のパルス信号を示し、(c)は第2サージ検出部52の検出信号を示し、(d)は第2パルス出力部54のパルス信号を示し、(e)は論理和出力部55のパルス信号を示している。また、図8は電源ライン21の電圧がVth2以上であってVth1よりも低い場合のGCU50の作動を示し、図9は電源ライン21の電圧がVth1及びVth2以上である場合のGCU50の作動を示す。
このGCU50によると、論理和出力部55から制御部33に対し出力されるパルス信号の幅が電源ライン21の電圧に応じて変化する(図8及び図9の(e)参照)。これにより、トランジスタ34をオン状態に維持する時間が電源ライン21の電圧(ロードダンプサージのエネルギー)に基づいて可変設定される。
詳しくは、電源ライン21の電圧がVth2以上であってVth1よりも低い場合には、サージ検出部52からロードダンプサージが発生している旨を示す検出信号(ハイレベルの検出信号)が出力され(図8(c)参照)、第2パルス出力部54から制御部33に対しトランジスタ34をオン状態にすることを指示するパルス信号(ハイレベルのパルス信号)が出力される(図8(d)参照)。一方、この場合、第1サージ検出部51からはロードダンプサージが発生している旨を示す検出信号が出力されず(図8(a)参照)、第1パルス出力部53からは制御部33に対しトランジスタ34をオン状態にすることを指示するパルス信号が出力されない(図8(b)参照)。その結果、論理和出力部55のパルス信号のパルス幅(ハイレベルのパルス信号の幅)は、第2パルス出力部54のパルス信号のパルス幅となる。
これに対して、電源ライン21の電圧がVth1及びVth2以上である場合には、第1サージ検出部51及び第2サージ検出部52のそれぞれからロードダンプサージが発生している旨を示す検出信号(ハイレベルの検出信号)が出力され(図9の(a),(c)参照)、第1パルス出力部53及び第2パルス出力部54からそれぞれ制御部33に対しトランジスタ34をオン状態にすることを指示するパルス信号(ハイレベルのパルス信号)が出力される。ここで、上述したように第1パルス出力部53のパルス信号の幅は、第2パルス出力部54のパルス信号の幅よりも長く設定されているため、論理和出力部55のパルス信号の幅は、第1パルス出力部53のパルス信号のパルス幅となる。
このようにトランジスタ34をオン状態にすることを制御部33に対して指示するパルス信号のパルス幅がトランジスタ34のドレイン電圧Vdに応じて変化することで、トランジスタ34をオン状態に維持する時間が電源ライン21の電圧に基づいて可変設定される。第1パルス出力部53及び第2パルス出力部54及び論理和回路55が「オン時間設定回路」に相当する。
以上詳述した第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、以下の優れた効果が得られる。
電源ライン21の電圧が相対的に高い場合(ロードダンプサージのエネルギーが相対的に大きい場合)には、トランジスタ34をオン状態に維持する時間を相対的に長く設定した。これにより、時間当たり多くのロードダンプサージのエネルギーをグロープラグ20で吸収させることができる。一方、電源ライン21の電圧が相対的に低い場合(ロードダンプサージのエネルギーが相対的に低い小さい場合)には、トランジスタ34をオン状態に維持する時間を相対的に短く設定した。これにより、ロードダンプサージのエネルギーが十分に減衰したにも拘わらずトランジスタ34がオン状態に維持される期間が削減される。
このように時間当たり多くのロードダンプサージのエネルギーをグロープラグ20で吸収し、かつロードダンプサージのエネルギーが十分に減衰したにも拘わらずトランジスタ34がオン状態に維持される期間を削減することにより、異常モードから通常モードへ速やかに復帰することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
複数のトランジスタ34のうちオン状態とするトランジスタ34を可変設定してもよい。例えば、複数のトランジスタ34のうちオン状態とするトランジスタ34の数を可変設定してもよい。具体的には、電源ライン21の電圧が相対的に高い場合(ロードダンプサージのエネルギーが相対的に大きい場合)には、オン状態とするトランジスタ34の数を増やしてもよい。これにより、ロードダンプサージのエネルギーを十分に減衰させるために要する時間を短縮することができる。一方、電源ライン21の電圧が相対的に低い場合(ロードダンプサージのエネルギーが相対的に小さい場合)には、オン状態とするトランジスタ34の数を減らしてもよい。電源ライン21の電圧が相対的に低く、複数のトランジスタ34のうち一部のトランジスタ34をオン状態にする場合には、特定のトランジスタ34が長時間オン状態にならないように複数のトランジスタ34を代わる代わるオン状態にすることで、複数のトランジスタ34の熱破壊を抑制することができる。
ここで、複数のトランジスタ34を代わる代わるオン状態にするとは、例えば、電源ライン21の電圧に基づいて設定された数のトランジスタ34を複数のトランジスタ34の中からサイクリックに選択し、選択されたトランジスタ34をオン状態にすることを意味する。
また、上記第2実施形態では、電源ライン21の電圧がVth1以上か否か、すなわち2段階でトランジスタ34をオン状態に維持する時間を可変設定した。しかしながら、トランジスタ34をオン状態に維持する時間は、多段階で可変設定してもよいし、連続的に変化させてもよい。
また、上記実施形態では、サージ検出部をシュミットトリガ付きのコンパレータ回路としたが、サージ検出部はシュミットトリガ機能のないコンパレータ回路でもよい。すなわち、電源ライン21の電圧が所定の閾電圧以上である場合にロードダンプサージが発生している旨を検出し、電源ライン21の電圧が同閾値よりも低い場合にロードダンプサージが発生していない旨を検出してもよい。
また、上記実施形態では、駆動装置としてのGCU30を説明したが、駆動装置はGCU30に限定されず、グロープラグ20以外の抵抗負荷を駆動するものでもよい。
エンジンシステムの構成を示す図。 本発明の第1実施形態に係るGCUの構成を示す図。 比較例のGCUの作動を示す図。 比較例のGCUの作動を示す図。 本発明の第1実施形態に係るGCUの作動を示す図。 本発明の第1実施形態に係るGCUの作動を示す図。 本発明の第2実施形態に係るGCUの構成を示す図。 本発明の第2実施形態に係るGCUの作動を示す図。 本発明の第2実施形態に係るGCUの作動を示す図。
符号の説明
10…ディーゼル機関(内燃機関)、20…グロープラグ(抵抗負荷、発熱体)、21…電源ライン、22…オルタネータ(交流発電機)、23…バッテリ(電気負荷)、30…GCU(駆動装置)、31…スイッチ部、32…駆動部、33…制御部(制御回路)、34…トランジスタ、35…昇圧部、36…フィルタ部、37,51,52…サージ検出部(サージ検出回路)、38,53,54…パルス出力部(オン時間設定回路)、51…第1サージ検出部(サージ検出回路)、52…第2サージ検出部(サージ検出回路)、53…第1パルス出力部(オン時間設定回路)、54…第2パルス出力部(オン時間設定回路)、55…論理和出力部(オン時間設定回路)

Claims (8)

  1. 交流発電機の発電電力を供給する電源ライン及び抵抗負荷の間に設けられたトランジスタを制御することにより、前記交流発電機から前記電源ラインを介して前記抵抗負荷へ供給される電力を調整する抵抗負荷の駆動装置において、
    前記電源ラインに発生するサージを検出するサージ検出回路と、
    前記サージ検出回路によりサージが検出された場合において、前記トランジスタをオン状態に遷移させ、その時点から所定時間が経過するまで前記トランジスタをオン状態に維持する制御回路と、
    を備えることを特徴とする抵抗負荷の駆動装置。
  2. 前記サージ検出回路によるサージの検出に伴って、所定パルス幅のパルス信号を出力するパルス出力回路を更に備え、
    前記サージ検出回路は、前記電源ラインの電圧と所定の閾電圧との比較に基づいて、サージの発生を示すパルス信号を出力するコンパレータ回路であり、
    前記制御回路は、前記パルス出力回路のパルス信号に基づいて、前記トランジスタを前記所定時間オン状態とする請求項1に記載の抵抗負荷の駆動装置。
  3. 前記パルス出力回路のパルス信号のパルス幅が、前記サージ検出回路のパルス信号のパルス幅よりも長い時間に設定されている請求項2に記載の抵抗負荷の駆動装置。
  4. 前記制御回路は、サージが検出された場合には、前記抵抗負荷への供給電力の調整が実施されていたか否かに拘わらず、前記トランジスタをオン状態とする請求項1又は2に記載の抵抗負荷の駆動装置。
  5. 前記電源ラインの電圧に基づいて、前記所定時間を可変設定するオン時間設定回路を更に備える請求項1から4のいずれか一項に記載の抵抗負荷の駆動装置。
  6. 複数の抵抗負荷のそれぞれに対応する前記トランジスタを複数備え、各トランジスタを制御することで前記複数の抵抗負荷への供給電力を調整する抵抗負荷の駆動装置において、
    前記複数のトランジスタのうちオン状態とするトランジスタを可変設定するオン対象設定回路を更に備える請求項1から5のいずれか一項に記載の抵抗負荷の駆動装置。
  7. 前記オン対象設定回路は、前記電源ラインの電圧に基づいて、前記複数のトランジスタのうちオン状態とするトランジスタの数を設定する請求項6に記載の抵抗負荷の駆動装置。
  8. 前記交流発電機が内燃機関により駆動され、
    前記抵抗負荷として、前記内燃機関の燃焼室に設けられる発熱体を駆動する請求項1から7のいずれか一項に記載の抵抗負荷の駆動装置。
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JPH02503940A (ja) * 1987-06-23 1990-11-15 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 例えばヒータープラグないしグロープラグにおいて電気的負荷を制御し、監視するための装置と方法

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