JP2009040832A - 透明樹脂組成物及びこれを用いた光学部材 - Google Patents

透明樹脂組成物及びこれを用いた光学部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2009040832A
JP2009040832A JP2007205363A JP2007205363A JP2009040832A JP 2009040832 A JP2009040832 A JP 2009040832A JP 2007205363 A JP2007205363 A JP 2007205363A JP 2007205363 A JP2007205363 A JP 2007205363A JP 2009040832 A JP2009040832 A JP 2009040832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
resin composition
transparent resin
weight
fine particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007205363A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Tanaka
徹 田中
Yoshii Morishita
芳伊 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2007205363A priority Critical patent/JP2009040832A/ja
Publication of JP2009040832A publication Critical patent/JP2009040832A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】 高屈折率化及び現像可能な透明樹脂組成物及びこれを用いた光学部材を提供する。
【解決手段】 有機溶媒やアルカリ液に分散可能であり、少なくとも1種類以上のリン含有界面活性剤で表面を修飾された無機微粒子(A)及び少なくとも1種類以上の透明樹脂(B)を含有してなる透明樹脂組成物及びこれを用いた光学部材であり、前記無機微粒子(A)として、チタン、ジルコニウム、亜鉛及びアルミニウムからなる群から選択される金属を1種類以上含有することが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、保存安定性が良好な無機微粒子を含有する透明樹脂組成物及びこれを用いた光学部材、詳しくは感光性透明樹脂組成物及びこれを用いた光学部材に関する。
無機化合物、特に金属酸化物表面は、水酸基や表面吸着水が存在するため、一般に水やアルコールとの親和性が高い反面、金属酸化物は有機化合物や有機溶媒には分散しにくいものが多い。
しかし、近年、無機化合物と有機化合物を複合させることで、それぞれの特徴を併せ持った材料の研究開発が盛んに行われている。これらは有機−無機ハイブリット、コンポジット材料等の名称で呼ばれているが、特に、光学材料の分野では無機化合物が持つ光学特性や機械特性、例えば、高屈折率、波長分散性、高弾性、寸法安定性等と有機化合物が持つ加工性の双方を備えた光学材料等の設計が可能になると期待されている。
特に、チタン、亜鉛、ジルコニウム等の金属酸化物は大きな屈折率や波長分散性を有することから、樹脂中にこれらの金属酸化物を分散すれば、樹脂の高屈折率化が可能になると考えられている。
ところが、屈折率差の大きな物質同士を混合すると、界面での乱反射により透明にはならない。そこで小さな粒子径の無機微粒子を有機物中に分散して透明性を発現させる研究が盛んに行われている。ただし、この場合、光の波長に比べ十分に小さい微粒子同士が有機物中で凝集しないこと、もしくは微粒子が凝集したとしてもその凝集体が光の波長に比べ十分に小さいことが必要と考えられている。
これらの条件の満たす特許文献1のような例がいくつか知られている。これは無機微粒子の表面を有機化合物で修飾することにより、無機微粒子と有機物との相溶性を向上させて分散を図っている。
しかし、感光性の材料に適用するためには、現像性を有すること、即ちアルカリ性の媒体に分散して洗い流すことができることが必要である。そのため無機微粒子には凝集することなく有機材料中に分散することが可能で、かつアルカリ性液体にも分散して洗い流すことが可能であることが求められる。
そこで現像可能で高屈折率材料を作製することができる材料の開発が期待されている。
特許第3683076号公報
本発明は、高屈折率化及び現像可能な透明樹脂組成物及びこれを用いた光学部材を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、鋭意検討の結果、有機溶媒やアルカリ液に分散可能であり、少なくとも1種類以上のリン含有界面活性剤で表面を修飾された無機微粒子を、透明樹脂と混合して現像性を有し高屈折率化が可能な透明樹脂組成物を得ることができるということを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、下記の事項に関する。
(1)有機溶媒やアルカリ液に分散可能であり、少なくとも1種類以上のリン含有界面活性剤で表面を修飾された無機微粒子(A)及び少なくとも1種類以上の透明樹脂(B)を含有してなる透明樹脂組成物。
(2)前記無機微粒子(A)が、チタン、ジルコニウム、亜鉛及びアルミニウムからなる群から選択される金属を1種類以上含有する酸化物又は硫化物である上記(1)記載の透明樹脂組成物。
(3)前記無機微粒子(A)の平均粒子径が、1〜50nmである上記(1)又は(2)記載の透明樹脂組成物。
(4)前記無機微粒子(A)が、該無機微粒子前駆体として、少なくとも、金属アルコキシド及び金属ハライドからなる群から選択される金属化合物を1種類以上用いて、上記リン含有界面活性剤を含む媒体中において、非加水分解型反応を利用して得られる上記(1)〜(3)のいずれかに記載の透明樹脂組成物。
(5)前記透明樹脂組成物における無機物の含有量が、10〜95重量%である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の透明樹脂組成物。
(6)膜厚100〜1000nmの薄膜としたときのヘイズが、濁度計による測定で1.0%以下である上記(1)〜(5)のいずれかに記載の透明樹脂組成物。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の透明樹脂組成物に用いた光学部材。
なお、本発明において、「透明」という用語は、光学用途に使用できる程度に光が透過することを意味し、具体的には、波長400〜800nmにおける光の透過率が90%以上であり、かつヘイズが1%以下であるものを指す。
本発明によれば、有機溶媒やアルカリ液に分散可能であり、少なくとも1種類以上のリン含有界面活性剤で表面を修飾された無機微粒子を透明樹脂に分散させることで、現像性を有し高屈折率化が可能な透明樹脂組成物及び光学部材を提供することが可能となる。
また、上記のような特性を有する本発明の透明樹脂組成物は、例えば、カメラや眼鏡用のレンズ、光記録・再生用機器のピックアップレンズ、フィルムレンズのハードコート材、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、CRTディスプレイの反射防止層やELディスプレイの輝度向上層等の光学部材(光学用材料)として好適に使用することができる。
本発明になる透明樹脂組成物は、有機溶媒やアルカリ液に分散可能であり、少なくとも1種類以上のリン含有界面活性剤で表面を修飾された無機微粒子(A)及び少なくとも1種類以上の透明樹脂(B)を含むものである。
以下、発明を実施するための最良の形態について詳しく説明する。
本発明で用いられる無機微粒子(A)は、平均粒子径として1〜50nmの範囲であることが好ましい。特に、透明樹脂組成物中でのより高い透明性を実現するために、1〜20nmの範囲であることが好ましい。
なお、上記平均粒子径は、球状、棒状、不定形等の形状が含まれる上記無機微粒子(A)の中から無作為に選ばれた少なくとも100個以上の粒子について、透過型電子顕微鏡(TEM)によりそれぞれの粒子像の面積を測定し、これと同面積の円の直径をもって粒子径とし、公知の統計処理により平均粒子径を算出する。
また、無機微粒子(A)を含む組成物の、光散乱による透明性の低下を防ぐためには、50nm以上の粒子径をもつ粒子が観察されないことが好ましい。特に、より高い透明性を実現するためには20nm以上の粒子径をもつ粒子が観察されないことが望ましい。またその形状は特に問わない。
さらに、無機微粒子(A)を含む組成物が光学用途として有用な高い透明性を示すことが望まれるため、当該無機微粒子(A)が光の波長に比べ十分小さな粒子として媒体中で挙動していること、波長400nm〜800nmの可視領域において吸収すなわち着色がなく、光学用途として適当であることを示している。
従って、この無機微粒子(A)は、粒子径が上記であるだけでなく、仮に凝集体が存在したとしても、光の波長に比べて十分小さな大きさであることが必要であるため、分散すると透明コロイドを与えるような有機溶剤が少なくとも一つ以上あることが望ましい。このとき、透明コロイドの濃度は10mg/mL以上であることが好ましい。
本発明において、無機微粒子(A)としては、特に制限はないが、一般的な光学用透明高分子が有する屈折率よりも高屈折率のものを用いることが好ましく、具体的には、チタン、ジルコニム、亜鉛、アルミニウムの中から選択される金属を1種類以上含有する酸化物又は硫化物で表面が修飾された粒子であることが好ましい。
また、上記無機微粒子(A)を構成する無機微粒子の構造についても、特に制限はないが、例えば、上記金属1種類以上による結晶構造を形成するもの又は1種類の無機微粒子(A)に他の無機物を1種類以上の被覆したコア−シェル構造などが挙げられる。
この無機微粒子(A)の製造法は特に限定されないが、例えば、無機微粒子前駆体として、少なくとも、金属アルコキシド及び金属ハライドからなる群から選択される金属化合物1種類以上用い、水を使用しない非加水分解型反応を利用して製造する方法を適用することが好ましい。
より具体的には、上記金属アルコキシド及び金属ハライドからなる群から選択される金属化合物の1種類以上及び中性リン含有界面活性剤を混合し、加熱攪拌することで微粒子を得る方法を挙げることができる。
この手法では、得られる微粒子の粒子径は一般に100nm以下にすることが可能である。また、微粒子表面に合成時に用いたリン含有界面活性剤が付着しているため、有機溶媒に均一分散して透明コロイドを与えることができる。
上記有機溶媒としては、ジメチルスルホキサイド、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−ブタノール、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メタクリル酸メチル、オレイン酸ブチル、ジエチルエーテル、ピリジン、トルエン、キシレン、スチレン、ヘキサン、ペンタン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アニソール等を挙げることができる。
さらに、このリン含有界面活性剤は、表面からの脱離・吸着可能な状態であるため、他の塩基性の化合物と置き換えることができる。この塩基性の化合物は、特に限定されないが、リン含有界面活性剤、窒素含有化合物であることが好ましい。
また、無機微粒子をアルカリ性液中に加えると、分散して透明コロイドを与えることができる。これは、リン含有界面活性剤がアルカリ液中で脱離して、無機微粒子の親水性表面が露出してくるためである。
上記リン含有界面活性剤としては、トリ−n−ブチルホスフィン、トリ−n−ヘキシルホスフィン、トリ−n−オクチルホスフィン、トリ−n−ブチルフェニルホスフィン、1,4−ビス(ジフェニルホスホノ)ブタン、1,4−ビス(ジフェニルホスホノ)ペンタン、1,4−ビス(ジフェニルホスホノ)ヘキサン、1,4−ビス(ジシクロヘキシルホスホノ)ブタン、1,4−ビス(ジシクロヘキシルホスホノ)ペンタン、1,4−ビス(ジシクロヘキシルホスホノ)ヘキサン等を挙げることができる。これらは2種以上を併用することもできる。
上記窒素含有化合物としては、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルアミン、オクチルアニリン、デシルアニリン、ウンデシルアニリン、ドデシルアニリン、トリデシルアニリン、テトラデシルアニリン、ペンタデシルアニリン、ヘキサデシルアニリン、ヘプタデシルアニリン、オクタデシルアニリン等を挙げることができる。これらは2種以上を併用することもできる。
上記分散可能なアルカリ液中のアルカリ成分としては水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、トリエタノールアミン、水酸化テトラメチルアンモニウム等を挙げることができる。これらは2種以上を併用することもできる。
また、本発明における無機微粒子はこれら、少なくとも1種類以上のリン含有界面活性剤で表面を修飾されていればよく、他に無機微粒子の表面を修飾することができる有機化合物が無機微粒子表面に存在していても問題ない。
本発明において、透明樹脂(B)は、光学用途として一般に用いられ、感光性を有し、その成形物又は硬化物が透明性を有するものであれば特に制限はない。具体的には、アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリスチレン、ポリカーボナート、ポリシクロオレフィン、天然ゴム、ポリイソプレン、ポリ−1,2−ブタジエン、ポリイソブテン、ポリブテン、ポリ−2−ヘプチル−1,3−ブタジエン、ポリ−2−t−ブチル−1,3−ブタジエン、ポリ−1,3−ブタジエンなどの(ジ)エン類、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリビニルエチルエーテル、ポリビニルヘキシルエーテル、ポリビニルブチルエーテルなどのポリエーテル類、ポリビニルアセテート、ポリビニルプロピオネートなどのポリエステル類、ポリウレタン、エチルセルロース、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル、ポリスルホン、ポリスルフィド等が挙げられ、これらは単独又は2種以上併用して用いることもできる。
上記の他にも、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体変性物、ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸塩共重合体、アクリル酸エステル系ゴム、ポリイソブチレン、アタクチックポリプロピレン、ポリビニルブチラール、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、エチレンセルロース、ポリアミド、シリコーン系ゴム、ポリクロロプレン等の合成ゴム類、シリコーン、ポリビニルエーテル等が適用可能であり、これらは単独又は2種以上併用して用いることもできる。
本発明になる透明樹脂組成物を得る方法は特に制限はない。ただし、一旦、液状(ワニス状)になったものを薄膜化やモールド成形することができる。この場合、これらの製造工程ではワニス状態である程度の時間、保存することが予想されるため、ワニスの保存安定性が課題となる。
また、本発明になる透明樹脂組成物は、無機微粒子(A)、透明樹脂(B)存在下でエチレン性不飽和基を有するモノマーを直接重合してもよい。この場合、無機微粒子(A)に重合開始剤、エチレン性不飽和基を有するモノマーを混合して、透明樹脂組成物を得る方法は特に限定されないが、媒体を用いる場合、無機微粒子(A)、重合開始剤、エチレン性不飽和基を有するモノマーを分散又は溶解させる媒体が好ましい。
媒体としてエチレン性不飽和基を有するモノマーを単独で、もしくは他の媒体と混合して用いてもよい。
さらに、媒体が非水溶性であれば、水を同時に用いて懸濁状態もしくは2層分離した状態で透明樹脂組成物を得ることもできる。媒体としては、具体的にはメタノール、エタノール、2−プロパノール、1−ブタノール、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、クロロホルム、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、トルエン、クメン、ヘキサン、シクロヘキサン等を挙げることができる。
本発明において、エチレン性不飽和基を有するモノマーは、特に制限はない。ただし、モノマー及びこのモノマーが重合して得られる重合体は光学用途として用いられるので、無色透明であることが好ましい。
具体的にはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−プロピル、アクリル酸iso−プロピル、メタクリル酸iso−プロピル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸iso−ブチル、メタアクリル酸iso−ブチル、アクリル酸sec−ブチル、メタクリル酸sec−ブチル、アクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸tert−ブチル、アクリル酸ペンチル、メタクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、メタクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、メタクリル酸ヘプチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸ノニル、メタクリル酸ノニル、アクリル酸デシル、メタクリル酸デシル、アクリル酸ドデシル、メタクリル酸ドデシル、アクリル酸テトラデシル、メタクリル酸テトラデシル、アクリル酸ヘキサデシル、メタクリル酸ヘキサデシル、アクリル酸オクタデシル、メタクリル酸オクタデシル、アクリル酸エイコシル、メタクリル酸エイコシル、アクリル酸ドコシル、メタクリル酸ドコシル、アクリル酸シクロペンチル、メタクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸シクロヘプチル、メタクリル酸シクロヘプチル、アクリル酸ベンジル、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸フェニル、アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシエチル、アクリル酸メトキシジエチレングリコール、メタクリル酸メトキシジエチレングリコール、アクリル酸メトキシジプロピレングリコール、メタクリル酸メトキシジプロピレングリコール、アクリル酸メトキシトリエチレングリコール、メタクリル酸メトキシトリエチレングリコール、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、アクリル酸ジメチルアミノプロピル、メタクリル酸ジメチルアミノプロピル、アクリル酸2−クロロエチル、メタクリル酸2−クロロエチル、アクリル酸2−フルオロエチル、メタクリル酸2−フルオロエチル、アクリル酸2−シアノエチル、メタクリル酸2−シアノエチル、スチレン、α−メチルスチレン、シクロヘキシルマレイミド、アクリル酸ジシクロペンタニル、メタクリル酸ジシクロペンタニル、ビニルトルエン、塩化ビニル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよいし、2種類以上を同時に用いてもよい。
本発明における透明樹脂組成物は、無機微粒子(A)と透明樹脂(B)のほか、これら重合開始剤、エチレン性不飽和基を有するモノマーを含むワニスから調製される場合がある。本発明において、透明樹脂組成物はこれ自体で薄膜やレンズ等の光学部材を形成することが可能である。
特に薄膜を作製する方法としてはドクターブレードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、ロールコーティング法、スクリーンコーティング法、スピナーコーティング法、インクジェットコーティング法、スプレーコーティング法、ディップコーティング法、グラビアコーティング法、カーテンコーティング法、ダイコーティング法等を挙げることができる。
薄膜形成後、紫外線照射により透明樹脂(B)を形成し、透明樹脂組成物を得る場合、紫外線が照射されていない部分はアルカリ水溶液で溶解、分散させることが可能である。これによりパターニング、レンズ等の光学部材を形成することができる。
また、本発明になる透明樹脂組成物中における無機物の含有量には特に制限はないが、高屈折率化のためには透明高分子組成物に対して20〜95重量%であることが好ましく、40〜95重量%であることがより好ましい。この含有量は透明高分子組成物を空気雰囲気下、900度まで昇温速度10〜50度/分で加熱し熱分解して得られる残渣より正確に測定できる。
さらに、本発明になる透明高分子組成物は、膜厚100〜1000nmの薄膜としたときのヘイズが、濁度計による測定で1%以下であることが好ましく、また膜厚100〜1000nmの薄膜にしたときの、波長400〜800nmにおける屈折率が1.50〜2.50であることが好ましい。なお、これらの物性の測定方法は以下の実施例で詳述する。
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限するものではない。
実施例
(リン含有界面活性剤で修飾された酸化ジルコニウム微粒子合成例)
100ml三つ口フラスコにトリオクチルホスフィン12.00g(アルドリッチ製)、四塩化ジルコニウム2.45g(アルドリッチ製)及びテトラブトキシジルコニウム1−ブタノール溶液4.67g(アルドリッチ製)を加えた。
温度計、リービッヒコンデンサーを側管に付けたト字管に備え、窒素雰囲気下で攪拌しながら280℃まで加熱した。280℃に到達後、この温度を維持しながら2時間攪拌した後、放冷して反応液はアセトン中に滴下し、生成沈殿はろ別した後、乾燥して白色結晶の酸化ジルコニウム微粒子2.43g(a)を得た。
(透明樹脂合成例)
撹拌機、還流冷却機、不活性ガス導入口及び温度計を備えたフラスコに、テトラヒドロフラン200重量部を仕込み、窒素ガス雰囲気下で80℃に昇温し、反応温度を80±2℃に保ちながら、メタクリル酸ベンジル75重量部、メタクリル酸10重量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル15重量部及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル2.5重量部を4時間かけて均一に滴下した。その後、80±2℃で6時間撹拌を続け、重量平均分子量が約30,000の透明樹脂の溶液(固形分35質量%)を得た。
(透明樹脂組成物作製用ワニス調整例)
上記透明樹脂溶液130重量部、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート35重量部、2−(2−クロロフェニル)−1:[2−(クロロフェニル)−4,5−ジフェニル−1,3−ジアオゾール−2−イル]−4,5−ジフェノルイミダゾール2.0重量部、N,N’−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン0.3重量部、γ−メタクリロイルプロピルトリメトキシシラン2.0重量部及びメチルエチルケトン35重量部を加えた。これを調製液(A)とする。
これとは別に上記無機微粒子含有生成物33重量部及びメチルエチルケトン67重量部を混合し透明分散液を得た。両者を50重量部ずつ取り混合して透明樹脂組成物作製用ワニスを調整した。
<評価>
(1)現像性
ワニスを0.10mlとり、スライドガラス上に半径1cmで角正方形状に塗布して70℃で30分間乾燥し、重量を測定した。これを水酸化テトラメチルアンモニウム2.38%(多摩化学製)に完全に浸し、10分間放置した。その後、ガラスを取り出し、70℃で30分間乾燥し、重量を測定した。その結果を表1に示す。表1において○印は、重量減少率が95%以上のものを示す。
(2)透明性、屈折率評価、
ワニスをスライドガラス上にスピンコートして薄膜を形成し、70℃で30分間乾燥した。その後、紫外線を照射して硬化を行い、日本分光製紫外可視近赤外分光計により400〜800nmにおける光の透過率、光干渉法により屈折率と膜厚を評価した。ヘイズは日本分光製紫外可視近赤外分光計により400〜800nmにおける光の透過率を測定した。その結果を表1に示す。
(3)無機物含有量評価
ワニスを100℃で1時間乾燥し、エスエスアイ・ナノテクノロジー製TG/DTA6300で感光性透明樹脂組成物中の無機物の重量比を測定した。その結果を表1に示す。
Figure 2009040832

Claims (9)

  1. (a)エポキシ樹脂及び(b)エポキシ樹脂硬化剤を成分としてなるエポキシ樹脂組成物において、(a)エポキシ樹脂が、1分子中に2個以上のエポキシ基を有する1種または2種以上のエポキシ樹脂であり、そのうち少なくとも1種は臭素化されたものであり、(b)エポキシ樹脂硬化剤が、1種または2種以上のエポキシ樹脂硬化剤であり、そのうち少なくとも1つはスチレン及び無水マレイン酸を成分としてなる共重合体である、エポキシ樹脂組成物。
  2. (b)エポキシ樹脂硬化剤において、スチレン及び無水マレイン酸を成分としてなる共重合体であるエポキシ樹脂硬化剤の割合が、30〜50重量%である請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  3. エポキシ樹脂組成物の樹脂総固形分100重量部に対して、無機充填剤を30〜70重量部配合することを特徴とする請求項1または2記載のエポキシ樹脂組成物。
  4. 無機充填剤の50重量%以上がシリカであることを特徴とする請求項3記載のエポキシ樹脂組成物。
  5. 臭素含有率が、エポキシ樹脂組成物の樹脂総固形分に対して18重量%以上である請求項1〜4いずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5いずれかに記載のエポキシ樹脂組成物を基材中に含浸させてなることを特徴とするプリプレグ。
  7. 基材がガラス織布であることを特徴とする請求項6記載のプリプレグ。
  8. 請求項6または7記載のプリプレグまたはその積層体の両面または片面に、金属箔を積層し、加熱加圧してなる金属張積層板。
  9. 請求項8記載の金属張積層板に回路加工を施してなるプリント配線板。
JP2007205363A 2007-08-07 2007-08-07 透明樹脂組成物及びこれを用いた光学部材 Pending JP2009040832A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007205363A JP2009040832A (ja) 2007-08-07 2007-08-07 透明樹脂組成物及びこれを用いた光学部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007205363A JP2009040832A (ja) 2007-08-07 2007-08-07 透明樹脂組成物及びこれを用いた光学部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009040832A true JP2009040832A (ja) 2009-02-26

Family

ID=40441939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007205363A Pending JP2009040832A (ja) 2007-08-07 2007-08-07 透明樹脂組成物及びこれを用いた光学部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009040832A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5186708B2 (ja) 樹脂組成物及び樹脂組成物からなる成形品、フィルム又はコーティング剤
US8247026B2 (en) Optical film and method for producing same
EP2396373B1 (de) Antireflex- / antifog-beschichtungen
JP5345891B2 (ja) 防眩フィルムとその製造方法
JP6648360B2 (ja) 無機粒子分散液、無機粒子含有組成物、塗膜、塗膜付きプラスチック基材、表示装置
JP2011122005A (ja) 反射防止フィルム及びその製造方法、並びに紫外線硬化性樹脂材料組成物塗液
JP5419625B2 (ja) コアシェル型粒子、光拡散剤、および光拡散媒体
WO2015019941A1 (ja) 半導体ナノ粒子含有硬化性組成物、硬化物、光学材料および電子材料
CN101796146A (zh) 包含经表面改性的高折射率纳米粒子的自组装抗反射涂层
JP6868103B2 (ja) 反射防止フィルム、偏光板、及び画像表示装置
JP2007238930A (ja) 有機無機複合組成物とその製造方法、成形体および光学部品
JP2007238929A (ja) 有機無機複合組成物とその製造方法、成形体および光学部品
CN102012532A (zh) 光学层叠体、偏振片及使用其的显示装置
JP2010107616A (ja) 光拡散性粒子およびその製造方法、光拡散性樹脂組成物並びにその応用
TWI738382B (zh) 防眩膜及具有此防眩膜之偏光板
DE10352177A1 (de) Antistatisch beschichteter Formkörper und Verfahren zu seiner Herstellung
Shahzadi et al. Transparent, self-cleaning, scratch resistance and environment friendly coatings for glass substrate and their potential applications in outdoor and automobile industry
JP2008239923A (ja) 有機無機複合組成物とその製造方法、成形体および光学部品
JP4963813B2 (ja) 帯電防止性ハードコート樹脂組成物とその用途
WO2019017196A1 (ja) 酸化ジルコニウム粒子分散体組成物およびその硬化物
JP2009040832A (ja) 透明樹脂組成物及びこれを用いた光学部材
JP2005239837A (ja) 光拡散塗膜形成用塗料及び光拡散シート
KR102062385B1 (ko) 콜로이드 실리카를 이용한 uv 경화형 친수성 코팅 도막 및 이의 제조방법
JP3129959B2 (ja) 紫外線遮蔽性塗料及び紫外線遮蔽膜付き加工品
WO2016185951A1 (ja) 透明樹脂組成物、及び熱線遮蔽フィルム