JP2009040320A - 冷却システム - Google Patents

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健史郎 芝
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Abstract

【課題】車両に搭載される電気負荷および電気負荷の駆動装置を冷却し、かつ、消費電力を低減可能な冷却システムを提供する。
【解決手段】制御装置30は、トランスアクスル40の温度を検知する温度センサ62から受ける温度値TLに応じて三方弁74を制御する。制御装置30は、温度値TLが所定値よりも低い場合には三方弁74のポートAとポートCとを連通させることにより電力変換部10のみに冷却水を流し、温度値TLが所定値以上である場合には三方弁74のポートAとポートBとを連通させることにより電力変換部10およびトランスアクスル40に冷却水を流す。電力変換部10のみに冷却水が流れる場合には冷却システム全体の圧損が小さくなるためウォータポンプ72の負荷を小さくすることができる。これによりウォータポンプ72の消費電力を下げることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷却システムに関し、特に、車両に搭載される電気負荷および電気負荷の駆動装置を冷却し、かつ、消費電力を低減可能な冷却システムに関する。
近年ますます高まりつつある省エネ・環境問題を背景に、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)および電気自動車(Electric Vehicle)が大きく注目されている。そして、ハイブリッド自動車は、既に実用化されている。
ハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。すなわち、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換された交流電圧によりモータを回転させることによってさらに動力源を得るものである。
このようなハイブリッド自動車においては、エンジンのほか、パワー素子を含むインバータなどの負荷駆動装置の冷却も行なわれる。そして、従来、ハイブリッド自動車における冷却システムにおいては、負荷駆動装置の冷却系統は、エンジンの冷却系統と独立して設けられていた。
一方、特開2005−199986号公報(特許文献1)は、負荷駆動装置の冷却系統と、エンジンの冷却系統とを共通化した冷却システムを開示する。この冷却システムでは負荷駆動装置とエンジンとは冷媒が流れる冷媒路に対して直列に配される。負荷駆動装置であるインバータ装置は、エンジンを冷却する際の冷却水温度に対して耐熱性を有するパワー素子を含む。このパワー素子は、たとえばシリコンカーバイド(SiC)を素材とする。
特開2005−199986号公報 特開2006−42441号公報 特開平8−116605号公報 特開2004−346831号公報 特開2006−219083号公報
多くの場合、インバータにはシリコン(Si)系のパワー素子が用いられる。シリコン系のパワー素子はシリコンカーバイド系のパワー素子に比べて耐熱性が低いため、シリコン系のパワー素子を含むインバータ装置に対しては上記の冷却システムを適用できない可能性がある。
一方、特開2005−199986号公報に開示される冷却システムの場合には、負荷駆動装置の駆動対象である電気負荷(具体的にはモータジェネレータ)と負荷駆動装置とが冷媒路に対して直列に配される。よって、この冷却システムではインバータおよびモータジェネレータに冷却水が常時供給される。
たとえばインバータおよびモータジェネレータの始動時にはモータジェネレータの温度が低い。この場合、モータジェネレータの潤滑油の温度も低い。一般的に温度が低いほど潤滑油の粘性が高くなるので、モータジェネレータの動作効率の点からは、できるだけ速やかにモータジェネレータを暖機することが好ましい。しかし、モータジェネレータの始動時点からモータジェネレータの冷却が行なわれた場合にはモータジェネレータの温度上昇が妨げられる。
モータジェネレータの冷却が必要な場合にのみモータジェネレータに冷却水が供給されれば、ウォータポンプの消費電力を全体的に小さくすることができる。しかし特開2005−199986号公報には、上述したような課題について示されていない。
本発明の目的は、車両に搭載される電気負荷および電気負荷の駆動装置を冷却し、かつ、消費電力を低減可能な冷却システムを提供することである。
本発明は要約すれば、車両に搭載される冷却システムである。冷却システムは、自身を冷却するための冷却媒体が流れる第1の媒体路を含む電気負荷と、自身を冷却するための冷却媒体が流れる第2の媒体路を含み、かつ、電気負荷を駆動する駆動装置と、第1の媒体路と第2の媒体路とを接続する第3の媒体路と、第3の媒体路により接続された第1および第2の媒体路に、第2の媒体路側から冷却媒体を供給する供給装置と、第1の媒体路における冷却媒体の流出側に接続される第4の媒体路と、電気負荷を迂回するように、第3の媒体路と第4の媒体路とに接続される第1の迂回路と、第3の媒体路に流入した冷却媒体の流出先である第1の流出先を、第1の媒体路と第1の迂回路との間で切換える第1の切換装置と、電気負荷の負荷温度を検知する第1の温度センサと、第1の温度センサが検知した負荷温度に基づいて、第1の切換装置を制御する制御装置とを備える。
好ましくは、電気負荷は、駆動装置により駆動される回転電機をさらに含む。回転電機は、回転電機の動作時に発熱するコイルを有する。第1の温度センサは、コイルのコイル温度を負荷温度として検知する。
より好ましくは、制御装置は、回転電機の負荷とコイル温度との関係に基づいて予め定められたしきい温度と、第1の温度センサが検知したコイル温度とを比較する。制御装置は、コイル温度がしきい温度よりも低い場合には、第1の流出先が第1の迂回路となるように第1の切換装置を制御する。制御装置は、コイル温度がしきい温度以上の場合には、第1の流出先が第2の媒体路となるように第1の切換装置を制御する。
好ましくは、供給装置は、第4の媒体路から流出される冷却媒体を受け、かつ、受けた冷却媒体を第1の媒体路に再度供給する。冷却システムは、供給装置と第2の媒体路との間に配され、かつ、供給装置から供給される冷却媒体を冷却するラジエータと、供給装置とラジエータにおける冷却媒体の流入側とを接続する第5の媒体路と、ラジエータにおける冷却媒体の流出側と、第1の媒体路における冷却媒体の流入側とを接続する第6の媒体路と、ラジエータを迂回するように第5の媒体路と第6の媒体路とに接続される第2の迂回路と、第5の媒体路に流入した冷却媒体の流出先である第2の流出先を、ラジエータにおける冷却媒体の流入側と第2の迂回路との間で切換える第2の切換装置と、第5の媒体路における供給装置から第2の迂回路の接続点までの間の場所に配され、かつ、冷却媒体の媒体温度を検知する第2の温度センサとをさらに備える。制御装置は、第2の温度センサが検知した媒体温度に基づいて、第2の切換装置を制御する。
より好ましくは、制御装置は、電気負荷の始動時において負荷温度が所定の第1の温度以下である場合には、第2の流出先が第2の迂回路となるように第2の切換装置を制御するとともに、第1の流出先が第1の迂回路となるように第1の切換装置を制御する。
さらに好ましくは、制御装置は、媒体温度が所定の第1の温度よりも大きな所定の第2の温度を超えた場合には、第1の流出先が第1の迂回路から第1の媒体路に切換わるよう第1の切換装置を制御することにより電気負荷を暖める。
さらに好ましくは、制御装置は、媒体温度が所定の第2の温度よりも大きな所定の第3の温度を超えた場合には、第2の流出先が第2の迂回路から第5の媒体路に切換わるよう第2の切換装置を制御することにより冷却媒体を冷却する。
本発明によれば、車両に搭載される電気負荷および電気負荷の駆動装置を冷却し、かつ、消費電力を低減可能な冷却システムを実現できる。
以下において、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係るハイブリッド自動車1の構成を説明する図である。図1を参照して、ハイブリッド自動車1は、バッテリBと、電力変換部(以下では「PCU(Power Control Unit)」とも称する)10と、エンジン20と、前輪20R,20Lと、後輪22R,22Lと、トランスアクスル(以下では「T/A」とも称する)40とを含む。
電力変換部10は、バッテリBの出力する直流電力を昇圧する昇圧ユニット12と、昇圧ユニット12との間で直流電力を授受するインバータ14とを含む。トランスアクスル40は、モータジェネレータMG1,MG2と、プラネタリギヤPGと、デファレンシャルギヤDGと、ギヤ41,42とを含む。
直流電源であるバッテリBは、たとえば、ニッケル水素またはリチウムイオンなどの二次電池を含む。バッテリBは直流電力を昇圧ユニット12に供給するとともに、昇圧ユニット12からの直流電力によって充電される。なお、バッテリBは組電池であり、直列に接続された複数の電池ユニットB0〜Bnを含む。昇圧ユニット12とバッテリBとの間にはシステムメインリレーSR1,SR2が設けられ車両非運転時には高電圧が遮断される。
昇圧ユニット12はバッテリBから受ける直流電圧を昇圧し、その昇圧された直流電圧をインバータ14に供給する。インバータ14は供給された直流電圧を交流電圧に変換してエンジン始動時にはモータジェネレータMG1を駆動制御する。また、エンジン始動後にはモータジェネレータMG1が発電した交流電力はインバータ14によって直流に変換されて昇圧ユニット12によってバッテリBの充電に適切な電圧に変換されバッテリBが充電される。
また、インバータ14はモータジェネレータMG2を駆動する。モータジェネレータMG2はエンジン20を補助して前輪20R,20Lを駆動する。制動時には、モータジェネレータMG2は回生運転を行ない、車輪の回転エネルギを電気エネルギに変換する。得られた電気エネルギは、インバータ14および昇圧ユニット12を経由してバッテリBに戻される。
モータジェネレータMG1は、プラネタリギヤPGを介してエンジン20の動力を受けて発電を行なう。モータジェネレータMG2はその回転軸がプラネタリギヤPGに接続される。なお、インバータ14はモータジェネレータMG1,MG2に接続され、交流電力と昇圧ユニット12からの直流電力との変換を行なう。
プラネタリギヤPGは、サンギヤと、リングギヤと、サンギヤおよびリングギヤの両方に噛合うピニオンギヤと、ピニオンギヤをサンギヤの周りに回転可能に支持するプラネタリキャリヤとを含む。プラネタリギヤPGは第1〜第3の回転軸を有する。第1の回転軸はエンジン20に接続されるプラネタリキャリヤの回転軸である。第2の回転軸はモータジェネレータMG1に接続されるサンギヤの回転軸である。第3の回転軸はモータジェネレータMG2に接続されるリングギヤの回転軸である。
この第3の回転軸にはギヤ41が取付けられ、このギヤ41はギヤ42を駆動することによりデファレンシャルギヤDGに動力を伝達する。デファレンシャルギヤDGはギヤ42から受ける動力を前輪20R,20Lに伝達するとともに、ギヤ42,41を介して前輪20R,20Lの回転力をプラネタリギヤPGの第3の回転軸に伝達する。
プラネタリギヤPGはエンジン20,モータジェネレータMG1,MG2の間で動力を分割する役割を果たす。すなわちプラネタリギヤPGの3つの回転軸のうちの2つの回転軸の回転が定まれば残る1つの回転軸の回転は自ずと定められる。したがって、エンジン20を最も効率のよい領域で動作させつつ、モータジェネレータMG1の発電量を制御してモータジェネレータMG2を駆動させることにより車速の制御を行ない、全体としてエネルギ効率のよい自動車を実現している。
ハイブリッド自動車1は、さらに、制御装置30を含む。制御装置30は、運転者の指示および車両に取付けられた各種センサからの出力に応じて、エンジン20、インバータ14および昇圧ユニット12を制御する。
後に詳しく説明するが、ハイブリッド自動車1は、冷却水を用いて電力変換部10およびトランスアクスル40を冷却する冷却システムを備える。制御装置30は、トランスアクスル40の温度に応じて冷却水の流れを制御することによって、モータジェネレータMG1,MG2の動作効率を適切にする。
図2は、実施の形態1に係る冷却システムを説明する図である。図2を参照して、冷却システムは、電力変換部10と、トランスアクスル(T/A)40と、温度センサ62と、ウォータポンプ(W/P)70と、ラジエータ72と、三方弁74と、冷却水が流れる媒体路81〜87とを含む。本実施の形態では冷却媒体は冷却水である。ただし冷却媒体はたとえば空気でもよい。
電力変換部10は、自身を冷却するための冷却水が流れる媒体路15を含む。また、後述するようにトランスアクスル40は、自身を冷却するための冷却水が流れる媒体路を有する。
媒体路81は、ウォータポンプ70の吐出口とラジエータ72の第1のポート(ラジエータ72における冷却水の流入側)とを接続する。媒体路82は、ラジエータ72の第2のポート(ラジエータ72における冷却水の流出側)と媒体路15とを接続する。
媒体路15と、トランスアクスル40の媒体路とは媒体路83,85により接続される。これにより、媒体路15と、トランスアクスル40の媒体路とは直列に接続される。
ウォータポンプ70は、直列に接続された媒体路15とトランスアクスル40の媒体路とに対して媒体路15側から冷却水を供給する。ウォータポンプ70から供給される冷却媒体は、媒体路81、ラジエータ72および媒体路82を経由して、媒体路15およびトランスアクスル40の媒体路に流れる。また、ウォータポンプ70は、媒体路87から冷却水を受けるとともに受けた冷却水を媒体路15に再度供給する。これによりウォータポンプ70は冷却水を循環させる。
ラジエータ72は媒体路81から冷却水を受けるとともに、外気との熱交換によって冷却水を冷却する。
三方弁74は、ポートA〜Cを有する。三方弁74は、全閉状態、全開状態(ポートA、ポートBおよびポートCを連通状態)、ポートAとポートBとを連通状態、ポートAとポートCとを連通状態、ポートBとポートCとを連通状態の5通りの状態を実現することができる。
媒体路84は、媒体路83と三方弁74のポートCとに接続される。これにより媒体路83は、三方弁74側への媒体路84と、トランスアクスル40の媒体路の入口側へ連通される媒体路85とに分岐される。
媒体路86は、トランスアクスル40の媒体路の出口側と三方弁74のポートBとに接続される。媒体路87は三方弁74のポートAとウォータポンプ70の吸入口とに接続される。
三方弁74のポートAとポートBとが連通している場合には、媒体路83に流入した冷却水は、媒体路85、トランスアクスル40の媒体路および媒体路86,87を通ることによりウォータポンプ70に戻る。この場合、媒体路86,87は、トランスアクスル40における冷却水の流出側に接続される媒体路となる。
三方弁74のポートAとポートCとが連通している場合には、三方弁74によってトランスアクスル40の媒体路および媒体路86における冷却水の流れが阻止される。この場合、媒体路83に流入した冷却水は、媒体路84、三方弁74および媒体路87を通ることによりウォータポンプ70に戻る。すなわち媒体路84はトランスアクスル40を迂回するように媒体路83と、媒体路86,87からなる媒体路(トランスアクスル40の媒体路における冷却水の流出側に接続される媒体路)とに接続される迂回路である。また、三方弁74は、媒体路83に流入した冷却水の流出先を媒体路85(トランスアクスル40の媒体路)と媒体路84との間で切換える。
なおウォータポンプ70は吐出量を変更可能であることが好ましい。このようにウォータポンプ70を構成することによりポートAとポートCとが連通している状態における吐出量をポートAとポートBとが連通している状態における吐出量よりも少なくすることができる。このように吐出量を変化させることによってウォータポンプ70の消費電力を下げることが可能になる。
温度センサ62はトランスアクスル40の内部に設けられる。温度センサ62はモータジェネレータMG2のコイル温度をモータジェネレータMG2の温度(負荷温度)として検知するとともに検知結果である温度値TLを制御装置30に出力する。
制御装置30は、ウォータポンプ70の動作および停止を制御する。制御装置30は、さらに、温度値TLに応じて三方弁74を制御する。制御装置30による三方弁74の制御については、後に詳しく説明する。
図3は、図2のトランスアクスル40における冷却水の経路を説明する図である。図3を参照して、トランスアクスル40はモータジェネレータMG1,MG2、および媒体路88を含む。媒体路85を流れる冷却水はモータジェネレータMG1、媒体路88、モータジェネレータMG2、媒体路86の順に流れる。すなわちトランスアクスル40は自身を冷却するための冷却水が流れる媒体路88を有する。
インバータ14がモータジェネレータMG2を駆動する場合、コイルに電流が流れるためコイルが発熱する。温度センサ62は、モータジェネレータMG2のコイル温度を検知して検知結果である温度値TLを出力する。
図4は、実施の形態1に係る冷却システムの第1の動作状態を示す図である。図4を参照して、制御装置30は温度値TLが所定値(以下、この所定値を温度値THとする)よりも低い場合には、ポートAとポートCとが連通状態となるように三方弁74を制御する。ポートBが閉状態となるため、媒体路85,86およびトランスアクスル40の媒体路において冷却水の流れが生じなくなる。よってウォータポンプ72から送出された冷却水は媒体路81、ラジエータ72、媒体路82、15、83、84、三方弁74、および媒体路87の順に流れる。この場合には電力変換部10のみが冷却される。
温度値TLが温度値THよりも低い場合とは、モータジェネレータMG2の負荷が小さい場合、言い換えるとモータジェネレータMG2の負荷が軽負荷および中負荷である場合である。この場合にはインバータ14がコイルに流す電流が小さいため、コイルの発熱量が小さい。このためコイルに熱が生じてもその熱が外気や潤滑油に放出されることによりコイル温度の上昇が抑えられる。よって温度値TLが温度値THより小さくなる。
図5は、実施の形態1に係る冷却システムの第2の動作状態を示す図である。図5を参照して、制御装置30は温度値TLが温度値TH以上である場合には、ポートAとポートBとが連通状態となるように三方弁74を制御する。これにより媒体路15から排出された冷却水は、媒体路85,86,87の順に流れる。この場合には電力変換部10およびトランスアクスル40が冷却される。
温度値TLが温度値TH以上の場合とは、モータジェネレータMG2の負荷が大きい場合、すなわちモータジェネレータMG2の負荷が高負荷である場合である。この場合にはコイルに流れる電流が大きくなる。コイルに生じた熱の一部は外気や潤滑油などに放出されるものの、コイルの発熱量が大きいためコイル温度が上昇する。よって温度値TLが温度値TH以上となる。
なお温度値THは、たとえばモータジェネレータMG2の負荷とモータジェネレータMG2のコイル温度との関係を予め実験などにより求めることによって定められる。
図6は、実施の形態1に係る冷却システムの動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理はたとえば一定の時間ごとに実行される。
図6および図2を参照して、処理が開始されると制御装置30は温度センサ62から温度値TLを取得する(ステップS1)。次に制御装置30は温度値TLが温度値THよりも低いか否かを判定する(ステップS2)。温度値TLが温度値THよりも低い場合(ステップS2においてYES)、制御装置30は、三方弁74のポートAとポートCとを連通させることにより電力変換部(PCU)10のみに冷却水を流す(ステップS3)。温度値TLが温度値TH以上である場合(ステップS2においてNO)、制御装置30は三方弁74のポートAとポートBとを連通させることにより電力変換部(PCU)10およびトランスアクスル(T/A)40に冷却水を流す(ステップS4)。ステップS3またはステップS4の処理が終了すると全体の処理が終了する。
実施の形態1の冷却システムでは電力変換部10およびトランスアクスル40は冷却水が流れる経路に直列に配される(図2〜図5を参照)。これによりウォータポンプの負荷を小さくすることができるためウォータポンプの消費電力を小さくできる。以下ではこの点についてより詳しく説明する。
図7は、実施の形態1の冷却システムの比較例を示す図である。図7を参照して、電力変換部(PCU)10に冷却水を流すための媒体路92およびトランスアクスル(T/A)40に冷却水を流すための媒体路93はラジエータ72における冷却媒体の第2のポート(冷却水の流出側)に並列に接続される。媒体路87は電力変換部10における冷却水の流出側およびトランスアクスル40における冷却水の流出側に並列に接続される。
図7に示す冷却システムの場合には、ウォータポンプ70の吐出量は電力変換部の冷却に必要な流量とトランスアクスルの冷却に必要な流量の合計に等しくなる。よって実施の形態1の冷却システムに比べてウォータポンプ70の吐出量を大きくしなければならない。ここでウォータポンプ70の吐出量が増えるほどラジエータ72内の媒体路の抵抗が大きくなるため、ラジエータ72の圧損が大きくなる。
図8は、図7に示すラジエータ72における冷却水の流量と圧損との関係を説明する図である。図8に示すように、冷却水の流量が大きくなるにつれて流量に対する圧損の変化率が大きくなる。これにより、図7に示す冷却システムの場合には、実施の形態1の冷却システムに比べてウォータポンプの吐出量を大幅に増やす必要がある。ウォータポンプの吐出量が増えることによってウォータポンプの消費電力が大きくなる。ウォータポンプの消費電力が増えることによりハイブリッド自動車1の燃費が低下することが起こり得る。
図9は、電力変換部(PCU)とトランスアクスル(T/A)を並列に配置した場合と直列に配置した場合との比較結果を示す図である。図9を参照して、並列配置の場合にはウォータポンプの吐出量は、電力変換部の冷却に必要な流量とトランスアクスルの冷却に必要な流量の合計だけ必要となる。これに対し、直列配置の場合にはウォータポンプの吐出量は電力変換部の冷却に必要な流量とトランスアクスルの冷却に必要な流量とのうち大きいほうだけでよい。
すなわち直列配置の場合には並列配置の場合よりもポンプの吐出量が小さくなる。よってラジエータの圧損は、並列配置の場合には大きくなり、直列配置の場合には小さくなる。
並列配置の場合にはラジエータの圧損が特に大きいため、冷却システム全体の圧損も大きくなる。このためウォータポンプのサイズが大きくなるとともにウォータポンプの消費電力が大きくなる。
一方、直列配置の場合にはラジエータの圧損が小さいため、冷却システム全体の圧損も小さくなる。よってウォータポンプのサイズが小さくなるとともにウォータポンプの消費電力が小さくなる。
実施の形態1の冷却システムは、図9に示す直列配置の利点を有する。さらに実施の形態1の冷却システムは、以下の利点を有する。
第1に、モータジェネレータMG2の負荷が軽負荷、または中負荷の場合においてトランスアクスル40に冷却水を流さないため、冷却システム全体の圧損をより小さくすることができる。これにより、たとえばウォータポンプ70の負荷を下げることができるためウォータポンプ70の消費電力をより小さくすることができる。
第2に、モータジェネレータMG2の負荷が軽負荷、または中負荷の場合には電力変換部10が集中的に冷却されるため、電力変換部10の冷却効果がより高められる。
本実施の形態においては電力変換部10の過熱保護のため、電力変換部10の温度が高い場合に電力変換部10の動作が制限される。たとえばユーザがアクセルペダルの操作によりアクセル開度を急に全開にした場合には、ハイブリッド自動車1の駆動のためモータジェネレータMG2の出力が必要とされる。この場合、電力変換部10は、モータジェネレータMG2が所望のトルクを速やかに出力するようにモータジェネレータMG2を駆動する。これにより電力変換部10の温度が急上昇しやすくなる。
このように電力変換部10が動作し、かつ、モータジェネレータMG2のコイル温度がそれほど上昇していない場合に電力変換部10を集中的に冷却することによって、電力変換部10の温度が急上昇するのを抑えることができる。これにより電力変換部10の動作が制限されるのを防ぐことができるためモータジェネレータMG2の出力トルクが制限されるのを防ぐことができる。よってユーザによるアクセルペダルの操作に応じたハイブリッド自動車1の走行が可能になる。
さらに、図6に示されるように、制御装置30はモータジェネレータMG2のコイル温度(温度値TL)と温度値THとを比較することによりトランスアクスル40を冷却するか否かを判断する。温度センサ62をモータジェネレータMG2の近傍に配置することによって、モータジェネレータMG2の冷却が必要か否かを制御装置30がより正確に判断することができる。よって、モータジェネレータMG2の負荷が高負荷のときにのみモータジェネレータMG2に冷却水を流せばよくなる。これにより、ウォータポンプ70の消費電力をより小さくすることができる。
[実施の形態2]
実施の形態1に係るハイブリッド自動車1の構成は図1に示す構成と同様であるので以後の説明は繰返さない。実施の形態2に係る冷却システムは、実施の形態1に係る冷却システムに比べて消費電力をより小さくすることができるだけでなくトランスアクスルの動作効率をより高めることもできる。
図10は、実施の形態2に係る冷却システムの図である。図10および図2を参照して、実施の形態2に係る冷却システムは、実施の形態1に係る冷却システムに対して、温度センサ64,66、三方弁76、および媒体路81A,81Bをさらに備える点で異なる。さらに、実施の形態2に係る冷却システムは、実施の形態1に係る冷却システムに対して、媒体路82に代えて媒体路82A,82Bを含む点で異なる。
トランスアクスル40の内部にはモータジェネレータMG1,MG2の潤滑および冷却のための潤滑油が入っている。温度センサ64はこの潤滑油の温度を検知するとともに検知結果である温度値Toを制御装置30に出力する。
三方弁74は、ポートE、ポートF、ポートGを有する。実施の形態2の冷却システムでは、媒体路81がラジエータ72の第1のポートに連通される媒体路81Aと三方弁76側への媒体路81Bとに分岐される。また、実施の形態2の冷却システムでは、ラジエータ72の第2のポートと三方弁76のポートEとは媒体路82Aにより接続される。三方弁76のポートFと媒体路15の入口側とは媒体路82Bにより接続される。
また、以下のように媒体路81,81A,81B,82A,82Bを説明することもできる。媒体路81,81Aはウォータポンプ70とラジエータ72の第1のポート(冷却水の流入側)とを接続する。媒体路82A,82Bはラジエータ72の第2のポート(冷却水の流出側)と、媒体路15における冷却水の流入側とを接続する。媒体路81Bは、ラジエータ72を迂回するように、ウォータポンプ70とラジエータ72の第1のポートとを接続する媒体路(媒体路81,81A)と、ラジエータ72の第2のポートと媒体路15における冷却水の流入側とに接続される媒体路(媒体路82A,82B)とに接続される。
三方弁76のポートE、Fが連通状態である場合には媒体路81,81Aからなる媒体路に流入した冷却水の流出先は、ラジエータ72の第1のポートとなる。三方弁76のポートG、Fが連通状態である場合には媒体路81,81Aからなる媒体路に流入した冷却水の流出先は、媒体路81Bとなる。すなわち三方弁76は媒体路81,81Aからなる媒体路に流入した冷却水の流出先を、ラジエータ72の第1のポートと媒体路81Bとの間で切換える。
温度センサ66は、媒体路81A,81Bよりも冷却水の上流側に配置される。より具体的には温度センサ66は媒体路81,81Aからなる媒体路におけるウォータポンプ70から媒体路81Bの接続点81Cまでの間に配される。温度センサ66は、冷却水の温度を検知するとともに、検知結果である温度値Twを制御装置30に出力する。
制御装置30は温度値Tw,To,TLを受け、これらの温度に基づいて三方弁74,76を制御する。
図11は、図10のトランスアクスル40の構成の概略を示す断面図である。図11において、トランスアクスル40の断面方向はモータジェネレータMG1,MG2の回転軸と平行方向である。
図11を参照して、軸XはモータジェネレータMG1の回転軸であるとともにモータジェネレータMG2の回転軸である。
モータジェネレータMG1はロータコア50.1と、永久磁石54.1とを含む。永久磁石54.1はロータコア50.1に挿入される。モータジェネレータMG1は、さらに、ステータコア40.1と、ステータコア40.1に巻回されるステータコイル46.1とを含む。ステータコア40.1(およびステータコイル46.1)はロータコア50.1の周囲に設けられる。
モータジェネレータMG2は、ロータコア50.2と、永久磁石54.2とを含む。永久磁石54.2はロータコア50.2に挿入される。モータジェネレータMG2は、さらに、ステータコア40.2と、ステータコア40.2に巻回されるステータコイル46.2とを含む。ステータコア40.2(およびステータコイル46.2)はロータコア50.2の周囲に設けられる。なお、永久磁石54.1の数および永久磁石54.2の数は特に限定されるものではない。
トランスアクスル40のケースの底に溜められた潤滑油60はロータコア50.1,50.2の各々により掻き揚げられる。ロータコア50.1およびステータ(ステータコア40.1とおよびステータコイル46.1)は潤滑油60により冷却される。同様に、ロータコア50.2およびステータ(ステータコア40.2とおよびステータコイル46.2)は潤滑油60により冷却される。
モータジェネレータMG2のステータの温度を検知するために、温度センサ62がステータコイル46.2の近傍に設けられる。ケースの底部には潤滑油60の温度を検知するための温度センサ64が設けられる。
なお図が煩雑になるのを防ぐため、冷却水の経路は図11に示されていない。しかしながら図10に示すトランスアクスル40においても図2に示す冷却通路と同様の冷却通路が形成される。
図12は、実施の形態2の冷却システムの第1の動作状態を示す図である。図12を参照して、温度値Toが所定の第1の温度値(温度値T1とする)よりも低い場合、制御装置30はポートGとポートFとが連通状態になるように三方弁76を制御する。さらに制御装置30はポートAとポートCとが連通状態になるように三方弁74を制御する。ウォータポンプ70から送出された冷却水は媒体路81,81A,81B、三方弁76、媒体路82B,15,83,84,三方弁74、および媒体路87の順に流れる。媒体路87を流れる冷却水はウォータポンプ70に戻る。この場合には電力変換部10のみが冷却される。
第1の動作状態においては冷却水がラジエータ72およびトランスアクスル40を通らないため、冷却システム全体の圧損が小さくなる。これによりウォータポンプ70の負荷を下げることができるためウォータポンプ70の消費電力を小さくすることができる。
モータジェネレータMG1,MG2の動作開始直後においては、トランスアクスル40の潤滑油の温度が低い。第1の動作状態においては冷却水によるトランスアクスル40の冷却が行なわれないため、潤滑油の温度を速やかに上昇させることができる。潤滑油の温度が上昇することにより潤滑油の粘性が下がるため、たとえばモータジェネレータMG1,MG2等において潤滑が必要な部分に潤滑油を速やかに行き渡らせたり、モータジェネレータMG1,MG2の動作における抵抗を小さくしたりすることができる。この結果、トランスアクスル40におけるエネルギーの損失を少なくすることができるためトランスアクスル40の動作効率を向上させることができる。
なお温度値Toが温度値T1に達した場合には冷却水の温度(温度値Tw)は、温度値Toよりも大きくなる。
図13は、実施の形態2の冷却システムの第2の動作状態を示す図である。図13を参照して、温度センサ66が検知した冷却水の温度(温度値Tw)が所定の第2の温度値(温度値T2とする)よりも高い場合、制御装置30はポートAとポートBとが連通状態になるように三方弁74を制御する。なお、三方弁76においてはポートGとポートFとが連通状態のままに保たれる。
この場合、媒体路15から流出した冷却水は媒体路85,トランスアクスル40、媒体路86,87の順に流れる。電力変換部10によって温められた冷却水がトランスアクスル40内を流れることによってトランスアクスル40内の潤滑油が温められる。よって、油温の上昇を早めることができる。
図14は、実施の形態2の冷却システムの第3の動作状態を示す図である。図14を参照して、温度センサ66が検知した冷却水の温度(温度値Tw)が所定の第3の温度値(温度値T3とする)よりも高い場合、制御装置30はポートEとポートFとが連通状態になるように三方弁76を制御する。なお、三方弁74においてはポートAとポートBとが連通状態のまま変化しない。これによりウォータポンプ70から送出された冷却水はラジエータ72により冷却され、かつ、電力変換部10の媒体路15に供給される。この状態は実施の形態1の冷却システムにおける第2の動作状態と同じ状態である。
なお温度値T1,T2,T3は特に限定されるものではないが、たとえばT1,T2,T3は20(℃)、30(℃)、65(℃)とそれぞれ設定される。
図15は、実施の形態2に係る冷却システムの動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理はたとえば一定の時間ごとに実行される。図15および図10を参照して、制御装置30は、温度値Toが温度値T1よりも小さいか否かを判定する(ステップS11)。温度値Toが温度値T1以上である場合(ステップS11においてNO)、全体の処理は終了する。温度値Toが温度値T1より小さい場合(ステップS11においてYES)、制御装置30はポートAとポートCとが連通状態になるように三方弁74を制御する(ステップS12)。次に制御装置30はポートGとポートFとが連通状態になるように三方弁76を制御する(ステップS13)。なお、先にポートGとポートFとが連通状態にされ、後でポートAとポートCとが連通状態にされてもよい。ステップS13の処理が終了した時点における冷却システムの動作状態は、図12に示す第1の動作状態に等しい。
続いて制御装置30は、温度値Tw(冷却水の温度)が温度値T2よりも大きいか否かを判定する(ステップS14)。温度値Twが温度値T2以下の場合(ステップS14においてNO)、温度値Twが温度値T2よりも大きくなるまでステップS14の判定処理が繰返される。温度値Twが温度値T2よりも大きい場合(ステップS14においてYES)、制御装置30はポートAとポートBとが連通状態になるように三方弁74を制御する(ステップS15)。ステップS15の処理が終了した時点における冷却システムの動作状態は、図13に示す第2の動作状態に等しい。
続いて制御装置30は、温度値Tw(冷却水の温度)が温度値T3よりも大きいか否かを判定する(ステップS16)。温度値Twが温度値T3以下の場合(ステップS16においてNO)、温度値Twが温度値T3よりも大きくなるまでステップS16の判定処理が繰返される。温度値Twが温度値T3よりも大きい場合(ステップS16においてYES)、制御装置30はポートEとポートFとが連通状態になるように三方弁76を制御する(ステップS17)。ステップS17の処理が終了した時点における冷却システムの動作状態は、図14に示す第3の動作状態に等しい。ステップS17の処理が終了すると全体の処理が終了する。
なお、制御装置30は、ステップS17の処理が終了した後に、温度センサ62からの温度値TLに基づいて図6に示すフローチャートの処理を実行してもよい。
以上のように実施の形態2の冷却システムは、電力変換部10およびトランスアクスル40の始動時、すなわちトランスアクスル40の潤滑油の温度が低い場合には、電力変換部10のみ冷却する。これによりウォータポンプの消費電力を小さくすることができるため冷却システム全体の消費電力が小さくなる。
また、実施の形態2によれば、トランスアクスル40の始動直後においてトランスアクスル40に冷却水を流さないため、トランスアクスル40の潤滑油の温度上昇が遅くなるのを防ぐことができる。さらに、トランスアクスル40の始動からある程度の時間が経過した後には、電力変換部10により温められた冷却水が潤滑油を温めるため、潤滑油の温度上昇が促進される。これによりトランスアクスル40の状態を速やかに所望の状態にすることができる。よって、トランスアクスル40の始動時における動作効率の向上を図ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1に係るハイブリッド自動車1の構成を説明する図である。 実施の形態1に係る冷却システムを説明する図である。 図2のトランスアクスル40における冷却水の経路を説明する図である。 実施の形態1に係る冷却システムの第1の動作状態を示す図である。 実施の形態1に係る冷却システムの第2の動作状態を示す図である。 実施の形態1に係る冷却システムの動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態1の冷却システムの比較例を示す図である。 図7に示すラジエータ72における冷却水の流量と圧損との関係を説明する図である。 電力変換部(PCU)とトランスアクスル(T/A)を並列に配置した場合と直列に配置した場合との比較結果を示す図である。 実施の形態2に係る冷却システムの図である。 図10のトランスアクスル40の構成の概略を示す断面図である。 実施の形態2の冷却システムの第1の動作状態を示す図である。 実施の形態2の冷却システムの第2の動作状態を示す図である。 実施の形態2の冷却システムの第3の動作状態を示す図である。 実施の形態2に係る冷却システムの動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 ハイブリッド自動車、10 電力変換部、12 昇圧ユニット、14 インバータ、15 媒体路、20 エンジン、20R,20L 前輪、22R,22L 後輪、30 制御装置、40.1,40.2 ステータコア、40 トランスアクスル、41,42 ギヤ、46.1,46.2 ステータコイル、50.1,50.2 ロータコア、54.1,54.2 永久磁石、60 潤滑油、62,64,66 温度センサ、70 ウォータポンプ、72 ラジエータ、74,76 三方弁、81〜87,81A,81B,82A,82B,92,93 媒体路、81C 接続点、B バッテリ、B0〜Bn 電池ユニット、DG デファレンシャルギヤ、MG1,MG2 モータジェネレータ、PG プラネタリギヤ、SR1,SR2 システムメインリレー、X 軸。

Claims (7)

  1. 車両に搭載される冷却システムであって、
    自身を冷却するための冷却媒体が流れる第1の媒体路を含む電気負荷と、
    自身を冷却するための前記冷却媒体が流れる第2の媒体路を含み、かつ、前記電気負荷を駆動する駆動装置と、
    前記第1の媒体路と前記第2の媒体路とを接続する第3の媒体路と、
    前記第3の媒体路により接続された前記第1および第2の媒体路に、前記第2の媒体路側から前記冷却媒体を供給する供給装置と、
    前記第1の媒体路における前記冷却媒体の流出側に接続される第4の媒体路と、
    前記電気負荷を迂回するように、前記第3の媒体路と前記第4の媒体路とに接続される第1の迂回路と、
    前記第3の媒体路に流入した前記冷却媒体の流出先である第1の流出先を、前記第1の媒体路と前記第1の迂回路との間で切換える第1の切換装置と、
    前記電気負荷の負荷温度を検知する第1の温度センサと、
    前記第1の温度センサが検知した前記負荷温度に基づいて、前記第1の切換装置を制御する制御装置とを備える、冷却システム。
  2. 前記電気負荷は、
    前記駆動装置により駆動される回転電機をさらに含み、
    前記回転電機は、
    前記回転電機の動作時に発熱するコイルを有し、
    前記第1の温度センサは、前記コイルのコイル温度を前記負荷温度として検知する、請求項1に記載の冷却システム。
  3. 前記制御装置は、前記回転電機の負荷と前記コイル温度との関係に基づいて予め定められたしきい温度と、前記第1の温度センサが検知した前記コイル温度とを比較して、前記コイル温度が前記しきい温度よりも低い場合には、前記第1の流出先が前記第1の迂回路となるように前記第1の切換装置を制御し、前記コイル温度が前記しきい温度以上の場合には、前記第1の流出先が前記第2の媒体路となるように前記第1の切換装置を制御する、請求項2に記載の冷却システム。
  4. 前記供給装置は、前記第4の媒体路から流出される前記冷却媒体を受け、かつ、受けた前記冷却媒体を前記第1の媒体路に再度供給し、
    前記冷却システムは、
    前記供給装置と前記第2の媒体路との間に配され、かつ、前記供給装置から供給される前記冷却媒体を冷却するラジエータと、
    前記供給装置と前記ラジエータにおける前記冷却媒体の流入側とを接続する第5の媒体路と、
    前記ラジエータにおける前記冷却媒体の流出側と、前記第1の媒体路における前記冷却媒体の流入側とを接続する第6の媒体路と、
    前記ラジエータを迂回するように前記第5の媒体路と前記第6の媒体路とに接続される第2の迂回路と、
    前記第5の媒体路に流入した前記冷却媒体の流出先である第2の流出先を、前記ラジエータにおける前記冷却媒体の流入側と前記第2の迂回路との間で切換える第2の切換装置と、
    前記第5の媒体路における前記供給装置から前記第2の迂回路の接続点までの間の場所に配され、かつ、前記冷却媒体の媒体温度を検知する第2の温度センサとをさらに備え、
    前記制御装置は、前記第2の温度センサが検知した前記媒体温度に基づいて、前記第2の切換装置を制御する、請求項1に記載の冷却システム。
  5. 前記制御装置は、前記電気負荷の始動時において前記負荷温度が所定の第1の温度以下である場合には、前記第2の流出先が前記第2の迂回路となるように前記第2の切換装置を制御するとともに、前記第1の流出先が前記第1の迂回路となるように前記第1の切換装置を制御する、請求項4に記載の冷却システム。
  6. 前記制御装置は、前記媒体温度が前記所定の第1の温度よりも大きな所定の第2の温度を超えた場合には、前記第1の流出先が前記第1の迂回路から前記第1の媒体路に切換わるよう前記第1の切換装置を制御することにより前記電気負荷を暖める、請求項5に記載の冷却システム。
  7. 前記制御装置は、前記媒体温度が前記所定の第2の温度よりも大きな所定の第3の温度を超えた場合には、前記第2の流出先が前記第2の迂回路から前記第5の媒体路に切換わるよう前記第2の切換装置を制御することにより前記冷却媒体を冷却する、請求項5に記載の冷却システム。
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