JP2009039595A - 塗布装置および塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の吐出口から吐出された流動性材料の乾燥速度の均一性を向上する。
【解決手段】それぞれが主走査方向に伸びる複数の線状領域93が主走査方向に垂直な副走査方向に領域ピッチVにて基板9上に配列設定されており、副走査方向に関して互いに隣接する吐出口171間の距離が領域ピッチVの6倍である複数の吐出口171のそれぞれから基板9上の線状領域93に向けて有機EL液を吐出しつつ、塗布ヘッド14を主走査することにより基板9上に複数の線状要素94が形成される。塗布ヘッド14が基板9に対して副走査する際には、副走査直後の各吐出口171が、副走査直前の塗布ヘッド14の主走査により有機EL液が塗布されたいずれの線状領域93からも副走査方向に関して領域ピッチVの6倍以上離される。その結果、複数の吐出口171から吐出された有機EL液の乾燥速度の均一性を向上することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、基板に揮発性の溶媒を含む流動性材料を塗布する技術に関する。
従来より、半導体の基板上にレジスト液等の流動性材料を塗布する装置として、特許文献1および2に開示されているように、流動性材料を連続的に吐出するノズルを基板上で走査することにより、複数の平行線状に流動性材料を基板上に塗布し、流動性材料が広がって互いに接触することにより基板の主面全域に塗布を行う塗布装置が知られている。
このような塗布装置では、流動性材料の膜厚の均一性を向上するための様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1では、レジスト塗布装置により塗布液が塗布された半導体の基板を、レジスト塗布装置とは別に設けられた溶剤雰囲気装置において塗布液の溶剤雰囲気に曝すことにより、溶剤を塗布液表面に付着させて塗布液表面の粘性を低下させ、その後、基板が収容されている容器内に気流を形成して当該気流により塗布液の表面を平坦化する技術が開示されている。
特許文献2の塗布成膜装置では、基板の上方2mm以内の位置に基板のほぼ全体を覆う乾燥防止板を設け、当該乾燥防止板に形成された直線状の隙間において、絶縁膜用の塗布液を吐出するノズルを基板に対して走査することにより、基板上に一様に塗布液が塗布される。これにより、基板と乾燥防止板との間に高濃度の溶剤雰囲気が形成され、基板に塗布された塗布液の乾燥が抑制される。また、特許文献2の塗布成膜装置では、溶剤をしみ込ませたスポンジ部材を乾燥防止板上に設け、スポンジ部材から蒸発する溶剤蒸気を乾燥防止板に形成された供給孔から基板と乾燥防止板との間に供給することにより、基板と乾燥防止板との間の溶剤濃度がより高くされる。
ところで、流動性材料を吐出するノズルを走査することにより基板に流動性材料を塗布する塗布装置は、平面表示装置用のガラスの基板に対して画素形成材料を含む流動性材料を塗布する際にも応用が検討されている。典型的な例では、基板上に形成された隔壁に沿ってノズルを繰り返し走査することにより、流動性材料が所定のピッチにて配列されるストライプ状に塗布される。このとき、基板上では、流動性材料の各ライン(線状要素)から溶媒成分が蒸発し、これらのラインが塗布された順に乾燥していく。流動性材料は、乾燥するまでの間に画素形成材料が十分に分散して基板上にほぼ均一に定着するが、塗布から乾燥終了までの時間が短いと、画素形成材料の分散の程度が他の領域と異なる状態で流動性材料の乾燥が終了してしまうこととなる。
基板上の塗布の開始端側のラインおよび終端側のラインでは、塗布領域の中央部に比べて、周囲の流動性材料から蒸発する溶媒成分の量が少ないため、雰囲気中の溶媒成分の濃度が低くなる。このため、流動性材料の乾燥時間が他の領域に比べて短くなり、画素形成材料の分散状態が中央部と異なってしまう。そこで、特許文献3では、基板上の塗布の開始端側および終端側のそれぞれにおいて、塗布領域の外側の非塗布領域に流動性材料を塗布する(ダミーラインを形成する)ことにより、流動性材料の乾燥時間が他の領域よりも短くなることを抑制する手法が開示されている。
特開2003−17402号公報 特開2005−13787号公報 特開2007−144240号公報
一方、塗布装置におけるタクト時間の向上を図るために、複数のノズルの走査、および、走査方向に垂直な方向への基板のステップ移動を繰り返すことにより、ガラスの基板上に流動性材料をストライプ状に塗布する場合、基板のステップ移動方向の後側には流動性材料が塗布されていないため、複数のノズルのうち、ステップ移動方向に関して最も後側に位置するノズルにより塗布された流動性材料のラインの周囲では、他のノズルにより塗布された流動性材料のラインの周囲に比べて雰囲気中の溶媒成分の濃度が低くなってしまう。このため、最も後側のノズルにより塗布された流動性材料のラインが、他のノズルにより塗布された流動性材料のラインよりも早く乾燥してしまい、画素形成材料の分散状態が他のラインと異なってしまう。その結果、基板全体としてみた場合に塗布ムラが発生してしまい、製品となった後の平面表示装置における表示の質が低下してしまう場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、複数の吐出口から吐出された流動性材料の乾燥速度の均一性を向上することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板に流動性材料を塗布する塗布装置であって、それぞれが所定の主走査方向に伸びる複数の線状領域が前記主走査方向に垂直な副走査方向に一定の領域ピッチにて主面上に配列設定された基板を保持する基板保持部と、前記副走査方向に関して、互いに隣接する吐出口間の距離が前記領域ピッチのn倍(ただし、nは6以上の整数)である複数の吐出口のそれぞれから前記基板上の線状領域に向けて、揮発性の溶媒および前記基板上に付与する材料を含む流動性材料を吐出する吐出機構と、前記吐出機構を前記主走査方向に前記基板に対して相対的に移動するとともに、前記吐出機構の前記主走査方向への相対移動が完了する毎に、前記基板を前記副走査方向に前記吐出機構に対して相対的に移動することにより、前記主走査方向に伸びるとともに前記副走査方向に一定の間隔にて配列される複数の線状要素を前記主面上に形成する移動機構と、前記基板の前記副走査方向への相対移動直後における前記吐出機構の各吐出口が、前記副走査方向への相対移動直前における前記吐出機構の前記主走査方向への相対移動により前記流動性材料が塗布されたいずれの線状領域からも前記副走査方向に関して前記領域ピッチの6倍以上離れるように、前記基板の前記吐出機構に対する前記副走査方向への相対移動を制御する制御部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の塗布装置であって、前記副走査方向に関して前記互いに隣接する吐出口間の距離が、0.6ミリメートル以上である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の塗布装置であって、前記複数の吐出口から吐出される前記流動性材料が、同一色の発光材料を含み、前記一定の間隔が、前記領域ピッチの3倍である。
請求項4に記載の発明は、基板に流動性材料を塗布する塗布装置であって、それぞれが所定の主走査方向に伸びる複数の線状領域が前記主走査方向に垂直な副走査方向に一定の領域ピッチにて主面上に配列設定された基板を保持する基板保持部と、前記副走査方向に関して、互いに隣接する吐出口間の距離が0.6ミリメートル以上となる前記領域ピッチのm倍(ただし、mは2以上の整数)である複数の吐出口のそれぞれから前記基板上の線状領域に向けて、揮発性の溶媒および前記基板上に付与する材料を含む流動性材料を吐出する吐出機構と、前記吐出機構を前記主走査方向に前記基板に対して相対的に移動するとともに、前記吐出機構の前記主走査方向への相対移動が完了する毎に、前記基板を前記副走査方向に前記吐出機構に対して相対的に移動することにより、前記主走査方向に伸びるとともに前記副走査方向に一定の間隔にて配列される複数の線状要素を前記主面上に形成する移動機構と、前記基板の前記副走査方向への相対移動直後における前記吐出機構の各吐出口が、前記副走査方向への相対移動直前における前記吐出機構の前記主走査方向への相対移動により前記流動性材料が塗布されたいずれの線状領域からも前記副走査方向に関して0.6ミリメートル以上離れるように、前記基板の前記吐出機構に対する前記副走査方向への相対移動を制御する制御部とを備える。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の塗布装置であって、前記副走査方向に関して前記互いに隣接する吐出口間の距離が、1.0ミリメートル以上である。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の塗布装置であって、前記移動機構が、前記基板を前記副走査方向に前記吐出機構に対して相対的に移動する際に、前記吐出機構が前記副走査方向における前記基板の端部近傍に到達するまで、同一の向きに前記基板を前記副走査方向に間欠的に相対移動する。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の塗布装置であって、前記基板上に付与する材料が、有機EL表示装置用の画素形成材料である。
請求項8に記載の発明は、基板に流動性材料を塗布する塗布方法であって、a)それぞれが所定の主走査方向に伸びる複数の線状領域が前記主走査方向に垂直な副走査方向に一定の領域ピッチにて主面上に配列設定された基板を準備する工程と、b)前記副走査方向に関して、互いに隣接する吐出口間の距離が前記領域ピッチのn倍(ただし、nは6以上の整数)である複数の吐出口のそれぞれから前記基板上の線状領域に向けて、揮発性の溶媒および前記基板上に付与する材料を含む流動性材料を吐出しつつ、前記複数の吐出口を有する吐出機構を前記主走査方向に前記基板に対して相対的に移動する工程と、c)前記吐出機構の各吐出口が直前の前記b)工程にて前記流動性材料が塗布されたいずれの線状領域からも前記副走査方向に関して前記領域ピッチの6倍以上離れるように、前記基板を前記副走査方向に前記吐出機構に対して相対的に移動する工程と、d)前記b)工程および前記c)工程を繰り返すことにより、前記主走査方向に伸びるとともに前記副走査方向に一定の間隔にて配列される複数の線状要素を前記主面上に形成する工程とを備える。
請求項9に記載の発明は、基板に流動性材料を塗布する塗布方法であって、a)それぞれが所定の主走査方向に伸びる複数の線状領域が前記主走査方向に垂直な副走査方向に一定の領域ピッチにて主面上に配列設定された基板を準備する工程と、b)前記副走査方向に関して、互いに隣接する吐出口間の距離が0.6ミリメートル以上となる前記領域ピッチのm倍(ただし、mは2以上の整数)である複数の吐出口のそれぞれから前記基板上の線状領域に向けて、揮発性の溶媒および前記基板上に付与する材料を含む流動性材料を吐出しつつ、前記複数の吐出口を有する吐出機構を前記主走査方向に前記基板に対して相対的に移動する工程と、c)前記吐出機構の各吐出口が直前の前記b)工程にて前記流動性材料が塗布されたいずれの線状領域からも前記副走査方向に関して0.6ミリメートル以上離れるように、前記基板を前記副走査方向に前記吐出機構に対して相対的に移動する工程と、d)前記b)工程および前記c)工程を繰り返すことにより、前記主走査方向に伸びるとともに前記副走査方向に一定の間隔にて配列される複数の線状要素を前記主面上に形成する工程とを備える。
本発明によれば、複数の吐出口から吐出された流動性材料の乾燥速度の均一性を向上することができる。
また、請求項3の発明では、基板上に発光材料のパターンを適切に形成することができ、請求項5の発明では、複数の吐出口から吐出された流動性材料の乾燥速度の均一性をさらに向上することができる。
また、請求項6の発明では、移動機構に対する移動制御を簡素化することができ、請求項7の発明では、有機EL表示装置において塗布ムラによる表示の質の低下を抑制することができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る塗布装置1を示す平面図であり、図2は塗布装置1の正面図(図1中の(−Y)側から(+Y)方向を向いてみた図)である。塗布装置1は、平面表示装置用のガラス基板9(以下、単に「基板9」という。)に、平面表示装置用の画素形成材料を含む流動性材料を塗布する装置である。本実施の形態では、塗布装置1において、アクティブマトリックス駆動方式の有機EL(Electro Luminescence)表示装置用の基板9に、揮発性の溶媒(本実施の形態では、芳香族の有機溶媒の1つである4−メチルアニソール)、および、一の色の発光材料として基板9上に付与される有機EL材料を含む流動性材料(以下、「有機EL液」という。)が塗布される。
塗布装置1は、図2に示すように、基板9の一の主面(図2中の(−Z)側の主面)に当接して基板9を保持する基板保持部11を備え、図1および図2に示すように、基板保持部11を基板9の主面に平行な所定の方向(すなわち、図1中のY方向であり、以下、「副走査方向」という。)に水平移動するとともに垂直方向(すなわち、Z方向)に向く軸を中心として回転する基板移動機構12を備える。基板保持部11は、基板9を下側から加熱する基板加熱部であるヒータ(図示省略)を内部に備える。基板9の(+Z)側の主面90上の塗布領域91(図1中において細線の矩形にて示す。)には、それぞれが図1中のX方向に伸びる複数の隔壁(後述の図5中にて符号92を付して示している。)がY方向に一定のピッチ(例えば100〜150マイクロメートル(μm)のピッチ)にて配列形成されている。なお、基板保持部は、基板9の(−Z)側の主面に当接して基板9を保持するもの以外に、基板9のY方向の端部を把持することにより基板9を保持するもの等であってもよい。
塗布装置1は、また、基板9上に形成されたアライメントマーク(図示省略)を撮像して検出するアライメントマーク検出部13、基板保持部11(図2参照)に保持された基板9の主面90に向けて流動性材料を吐出する吐出機構である塗布ヘッド14、塗布ヘッド14を基板9の主面90に平行かつ副走査方向に垂直な方向(すなわち、図1中のX方向であり、以下、「主走査方向」という。)に水平移動するヘッド移動機構15、塗布ヘッド14の移動方向(すなわち、X方向)に関して基板保持部11の両側に設けられるとともに塗布ヘッド14からの有機EL液を受ける2つの受液部16、および、塗布ヘッド14に流動性材料を供給する流動性材料供給部18を備え、図1に示すように、これらの構成を制御する制御部2を備える。塗布装置1では、ヘッド移動機構15および基板移動機構12が、塗布ヘッド14を基板9に対して主走査方向に相対的に移動する(すなわち、主走査する)とともに基板9を塗布ヘッド14に対して副走査方向に相対的に移動する(すなわち、副走査する)移動機構となる。
図1および図2に示すように、塗布ヘッド14は、同一種類の有機EL液を連続的に吐出する複数(本実施の形態では、5本)のノズル17を備える。図3は、塗布ヘッド14の複数のノズル17近傍を拡大して示す図である。
図3に示すように、5本のノズル17は、X方向(すなわち、主走査方向)に略直線状に配列されるとともにY方向(すなわち、副走査方向)に僅かにずれて配置される。塗布装置1では、複数のノズル17のY方向の位置が個別に調整可能とされており、5本のノズル17の吐出口171(図3にて破線にて示しているが、実際はノズル17に対して非常に小さい。)は副走査方向に関して等間隔にて配列され、互いに隣接する2本のノズル17の吐出口171の副走査方向の中心間距離(すなわち、図3中にて符号Pを付す矢印にて示す距離であり、以下「吐出口ピッチ」とも呼ぶ。)は、基板9上の隔壁のY方向のピッチの6倍に等しくされる。
図1に示す塗布領域91に有機EL液が塗布される際には、各ノズル17から主面90上における隔壁間の領域(すなわち、主走査方向に伸びる領域であり、以下、「線状領域」という。)に有機EL液が吐出されて塗布される。後述するように、塗布装置1では副走査方向に一定のピッチ(隔壁のピッチに等しいピッチであり、以下、「領域ピッチ」という。)にて配列される複数の線状領域において、副走査方向に2つ置きに存在する線状領域に有機EL液が塗布される。すなわち、塗布装置1にて有機EL液が塗布される2つの線状領域の間には、他の塗布装置等により他の種類の有機EL液が塗布される2つの線状領域が挟まれている。
次に、塗布装置1による有機EL液の塗布について説明する。図4は、有機EL液の塗布の流れを示す図である。塗布装置1により有機EL液の塗布が行われる際には、まず、基板9が基板保持部11に載置されて保持され、アライメントマーク検出部13からの出力に基づいて基板移動機構12が駆動されて基板9が移動および回転し、図1中に実線にて示す塗布開始位置に位置する(ステップS11)。既述のように、基板9の主面90上には互いに平行な複数の隔壁が配列形成され、主面90上の隔壁間の領域として線状領域が規定されており、基板9が塗布開始位置に配置されることにより、塗布装置1において、それぞれが主走査方向に伸びる複数の線状領域が主走査方向に垂直な副走査方向に一定の領域ピッチにて主面90上に配列設定された状態で、処理対象の基板9が準備されることとなる。このとき、塗布ヘッド14は、副走査方向に関して基板9の(+Y)側の端部近傍であり、主走査方向において、図1および図2中に実線にて示す待機位置(すなわち、図1中の(−X)側の受液部16の上方)に予め配置されている。
続いて、制御部2により塗布ヘッド14が制御されて5本のノズル17から有機EL液の吐出が開始され、さらに、ヘッド移動機構15が制御されて塗布ヘッド14の主走査方向の移動(すなわち、図1中の(−X)側から(+X)側への主走査)が開始される。これにより、複数の吐出口171のそれぞれから基板9の主面90に向けて有機EL液を一定の流量にて連続的に(途切れることなく)吐出しつつ、塗布ヘッド14が主走査方向に連続的に一定の速度にて移動し、基板9の塗布領域91の5個の線状領域に有機EL液がストライプ状に塗布される(ステップS12)。なお、図1中における塗布領域91の(+X)側および(−X)側の非塗布領域(並びに、必要に応じて(+Y)側および(−Y)側の非塗布領域)は図示省略のマスクにより覆われているため有機EL液は基板9上に直接塗布されない。
図5は、有機EL液の塗布途上の基板9を示す図である。図5では、塗布ヘッド14の一部を矩形にて抽象的に示し、各ノズル17の吐出口171のみを細線にて図示している。最初のステップS12の処理では、基板9上の最も(+Y)側の線状領域93a(すなわち、最も(+Y)側の2つの隔壁92にて挟まれる領域であり、以下、「1番目の線状領域93a」とも呼ぶ。)、並びに、当該線状領域93aから(−Y)側に領域ピッチ(図5中にて符号Vを付して示す距離)の6倍、12倍、18倍、24倍だけそれぞれ離れた5つの線状領域93b,93c,93d,93eに、図5中に太い実線にて示すように有機EL液が塗布される。そして、塗布ヘッド14が図1および図2中に二点鎖線にて示す待機位置(すなわち、(+X)側の受液部16の上方)まで移動することにより、有機EL液によるストライプ状のパターン(すなわち、図5中のライン94の集合)が形成される。以下の説明では、当該パターンにおいて1つの吐出口171に対応するライン94を線状要素94と呼ぶ。
図6は、基板9の主走査方向に垂直な断面を示す図である。塗布装置1では、有機EL液の溶媒として速乾性のものが利用されており、また、基板保持部11のヒータにより基板9が加熱されているため、ノズル17により主面90に塗布された有機EL液は、塗布された直後から、例えば、後述する塗布ヘッド14の次の主走査が完了するまでの間にある程度乾燥し(すなわち、有機EL液から溶媒が蒸発し)、図6に示すように、有機EL材料が半乾燥状態で基板9上に残置されて(すなわち、付与されて)、各線状要素94が有機EL材料の膜となる。
続いて、有機EL液の基板9上への塗布を終了するか否かが制御部2により確認される(ステップS13)。塗布装置1では、1番目の線状領域93aおよび当該線状領域93aから2つ置きに存在する線状領域93(すなわち、1番目の線状領域93aおよび線状領域93aから領域ピッチVの3α倍(ただし、αは正の整数)だけ離れた線状領域93)の全てに有機EL液が塗布されるまで塗布装置1における塗布動作が継続されるため、最初のステップS13では、有機EL液の基板9上への塗布を終了しない(継続する)ことが確認される。そして、基板移動機構12が駆動され、基板9が基板保持部11と共に(+Y)方向に吐出口ピッチPの5倍(領域ピッチVの30倍)に等しい距離だけ移動する(ステップS14)。これにより、副走査方向(Y方向)に関して塗布ヘッド14が図5中に二点鎖線にて示す位置(実際には、塗布ヘッド14は(+X)側の受液部16の上方に位置する。)に配置され、塗布ヘッド14の複数の吐出口171が、1番目の線状領域93aから(−Y)側に領域ピッチVの30倍、36倍、42倍、48倍、54倍だけそれぞれ離れた5つの線状領域93と同じ位置に配置される。なお、基板9が副走査方向に間欠的に移動する間も、塗布ヘッド14では、5本のノズル17から受液部16に向けて有機EL液が連続的に吐出されている。
副走査方向における基板9の移動が終了すると、塗布ヘッド14が5本のノズル17から有機EL液を吐出しつつ基板9の(+X)側から(−X)方向(すなわち、主走査方向)に主走査することにより、複数の吐出口171にそれぞれ対応する基板9上の複数の線状領域93に有機EL液が塗布される(ステップS12)。塗布ヘッド14が基板9の(−X)側の端部へと到達して、これらの線状領域93の全体に有機EL液が塗布されると(すなわち、基板9上において図5中に太い破線にて示す線状要素94がX方向の全体に形成されると)、基板9上への有機EL液の塗布を継続することが確認された後(ステップS13)、基板9が(+Y)方向に領域ピッチVの30倍の距離だけ移動する(ステップS14)。
塗布装置1では、1番目の線状領域93aおよび線状領域93aから領域ピッチVの6β倍(ただし、βは正の整数)だけ離れた全ての線状領域93に有機EL液が塗布されるまで、塗布ヘッド14の主走査方向における移動(主走査)、および、基板9の(+Y)側へのステップ移動(副走査)が繰り返される(すなわち、塗布ヘッド14の基板9に対する主走査方向における相対移動が行われる毎に、基板9が塗布ヘッド14に対して副走査方向に相対的に移動される。)(ステップS12〜S14)。このとき、塗布装置1では、副走査方向に関し、基板9上において有機EL液の塗布が進行する方向(すなわち、塗布ヘッド14の基板9に対する相対移動方向)は、基板移動機構12による基板9の移動方向とは反対向きとなっている。
そして、1番目の線状領域93aから領域ピッチVの6β倍だけ離れた全ての線状領域93に線状要素94が形成されると(有機EL液が塗布されると)(ステップS12)、基板9が(−Y)方向へと移動して塗布開始位置の近傍へと戻される(ステップS13,S14)。正確には、副走査方向に関して、基板9が塗布開始位置から(+Y)側に領域ピッチVの3倍だけ離れた位置へと配置され、塗布ヘッド14の複数の吐出口171が、図5の基板9上の1番目の線状領域93aから(−Y)側に領域ピッチVの3倍、9倍、15倍、21倍、27倍だけそれぞれ離れた5つの線状領域93と同位置に配置される。その後、塗布ヘッド14が主走査方向に連続的に移動することにより、複数の吐出口171にそれぞれ対応する基板9上の複数の線状領域93に有機EL液が塗布される(ステップS12)。これにより、図6に示すように、副走査方向に関して互いに隣接する既存の2つの線状要素94(図6中にて実線にて示す。)間の中央に新たな線状要素94(図6中にて二点鎖線にて示す。)が形成される。
以降の処理では、塗布ヘッド14の主走査方向への移動が完了する毎に、基板9が領域ピッチVの30倍の距離だけ副走査方向に移動することにより、1番目の線状領域93aから領域ピッチVの(3+6γ)倍(ただし、γは0以上の整数)だけ離れた全ての線状領域93に有機EL液が塗布される(ステップS12〜S14)。これにより、それぞれが主走査方向に伸びるとともに、副走査方向に吐出口ピッチPよりも小さい一定の間隔(本実施の形態では、領域ピッチVの3倍のピッチ)にて配列された複数の線状要素94が主面90上に形成される。
その後、基板9上への有機EL液の塗布を終了することが確認されると(ステップS13)、5本のノズル17からの有機EL液の吐出が停止され、塗布装置1による塗布動作が終了する。塗布装置1による塗布が終了した基板9は、他の塗布装置等へと搬送され、塗布装置1により塗布された有機EL液以外の他の2色の有機EL液が塗布される。なお、塗布装置1では、実際には複数の基板9に対して連続的に有機EL液の塗布が行われる。
ところで、仮に、比較例として複数のノズルの吐出口ピッチPが領域ピッチVの3倍(例えば、300〜450μm)である塗布ヘッドを用いて基板9上に有機EL液の塗布を行った場合、複数の(5本の)ノズルのうち中央近傍の3本のノズルにより塗布された有機EL液の線状要素の周囲では、雰囲気中の有機EL液の溶媒成分の濃度が高くなり、(+Y)側のノズルにより塗布された有機EL液の線状要素の周囲においても、直前の塗布ヘッドの主走査にて最も(−Y)側のノズルにより塗布された有機EL液の線状要素の影響により、雰囲気中の有機EL液の溶媒成分の濃度が高くなる。
しかしながら、(−Y)側のノズル(すなわち、副走査方向における基板の相対移動方向後側のノズルであり、以下、「後側ノズル」という。)(ただし、塗布ヘッド14に注目した場合、前側のノズルとなる。)により塗布された有機EL液の線状要素(以下、後側ノズルにて形成される線状要素を「後側線状要素」という。)の(−Y)側には、他の有機EL液の線状要素は形成されておらず、(+Y)側にのみ、中央近傍のノズルにより並行して塗布された有機EL液の線状要素が配置されることとなる。このため、(−Y)側の後側ノズルにより塗布された後側線状要素の周囲では、(+Y)側のノズルおよび中央近傍の3本のノズルにより塗布された線状要素の周囲と比べて有機EL液の溶媒成分の濃度が低くなってしまい、後側線状要素の乾燥速度が、(+Y)側の4本の線状要素よりも大きくなってしまう。
実際には、後側線状要素の周囲では、後側線状要素の(−Y)側における雰囲気中の有機EL液の溶媒成分の濃度が、後側線状要素の(+Y)側における濃度よりも低くなってしまい、後側線状要素の(−Y)側の部位が(+Y)側の部位よりも早く乾燥してしまう。その結果、図7.Aに示すように、半乾燥状態の有機EL材料にて形成される後側線状要素((−Y)側の線状要素であり、符号94aを付す。)において、(−Y)側の部位(角状の突起を含む部位。(+Y)側の部位において同様。)の膜厚と(+Y)側の部位の膜厚との差D1(以下、「縁部膜厚差」という。)が他の線状要素94(縁部膜厚差はほぼ0となっている。)に比べて大きくなり、複数の線状要素94において主走査方向に垂直な断面の形状(すなわち、有機EL材料の分散状態)が一定にならなくなる。
そして、このように厚さに偏りがある有機EL材料の後側線状要素94aが、塗布領域に周期的に(すなわち、5本毎に)形成されると、塗布ムラ(ステッチングとも呼ばれる。)として認識されてしまい、製品となった後の有機EL表示装置における表示の質が低下してしまう場合がある。後側線状要素では、必ずしも同時に形成される他の線状要素側の部位の膜厚が当該部位とは反対側の部位の膜厚よりも小さくなる訳ではなく、塗布に用いられる有機EL液の種類によっては、同時に形成される他の線状要素側の部位の膜厚が当該部位とは反対側の部位の膜厚よりも大きくなることもある。
なお、仮に塗布ヘッドに1本のノズルのみを設け、図7.Aの場合と同様のピッチにて塗布を行う場合には、基板9上における複数の線状要素はほぼ一定の条件にて形成されることとなり、図7.Bに示すように、複数の線状要素94において主走査方向に垂直な断面の形状はほぼ一定となる。この場合、塗布ムラは認識されないが、基板9の全体への線状要素94の形成に要する時間(タクト時間)が長くなってしまう。
ここで、塗布ヘッド14における吐出口ピッチPと、有機EL材料にて形成される後側線状要素94aの縁部膜厚差との関係について述べる。図8は、塗布ヘッド14における吐出口ピッチPと、後側線状要素94aにおける縁部膜厚差D1との関係を示す図であり、横軸に吐出口ピッチPを示し、縦軸に所定の測定器(段差計)にて測定した後側線状要素94aの縁部膜厚差D1を示している。有機EL液としては、例えば4−メチルアニソール(沸点174℃)、メシチレン(沸点165℃)、または、テトラリン(沸点207℃)を含むものを用いている。
図8に示すように、吐出口ピッチPを500、750、1000μmにそれぞれ変更した場合における後側線状要素94aの縁部膜厚差D1はそれぞれ115、91、61オングストローム(Å)となり、吐出口ピッチPの増大に従って後側線状要素94aにおける縁部膜厚差が小さくなることが判る。したがって、塗布ヘッド14において吐出口ピッチPを大きな値として設定することにより、後側線状要素94aにおいて、周囲の雰囲気中の有機EL液の溶媒成分の濃度が他の線状要素94の影響を受けることが抑制されるといえる。なお、他の線状要素94では縁部膜厚差が、測定器の検出限界である50オングストローム以下となっている。
実際には、吐出口ピッチPを大きな値とすることにより、一度の主走査により形成される複数の線状要素94のそれぞれにおいて、周囲の雰囲気中の有機EL液の溶媒成分の濃度が他の線状要素94の影響により上昇することが抑制されるため、複数の吐出口171から吐出された流動性材料の乾燥速度の均一性を向上して、複数の線状要素94において縁部膜厚差のばらつき(すなわち、断面形状のばらつき)を低減することが可能となる。
基板9上に形成される全ての線状要素94のそれぞれにおいて、周囲の雰囲気中における有機EL液の溶媒成分の濃度の他の線状要素94による影響を低減するという観点では、副走査直後の各吐出口171と副走査直前の主走査時に形成された最寄りの線状要素94との副走査方向の距離(以下、「副走査前後での各吐出口171と線状要素94との間の距離」という。)も考慮する必要があり、互いに隣接する吐出口171間の副走査方向の距離(すなわち、吐出口ピッチP)、および、副走査前後での各吐出口171と線状要素94との間の距離を600μm(0.6ミリメートル(mm))以上にすることにより、複数回の主走査にて複数の吐出口171からの有機EL液の吐出により形成された全ての線状要素94における縁部膜厚差のばらつきを、実用上好ましい程度まで低減することができる。また、互いに隣接する吐出口171間の副走査方向の距離、および、副走査前後での各吐出口171と線状要素94との間の距離を1000μm(1mm)以上にすることにより、複数の吐出口171から吐出された流動性材料の乾燥速度の均一性をさらに向上させて、複数の線状要素94における縁部膜厚差のばらつきをほぼ無視できる程度まで低減することができる。
既述のように、図1の塗布装置1では、副走査方向に関して互いに隣接する吐出口171間の距離(すなわち、吐出口ピッチP)が領域ピッチVの6倍である複数の吐出口171のそれぞれから、基板9上の線状領域93に向けて有機EL液を吐出しつつ、塗布ヘッド14を主走査方向に基板9に対して相対的に移動することにより、基板9上に吐出口ピッチPにて配列された複数の線状要素94がほぼ一定の断面形状にて形成される。また、塗布ヘッド14が副走査方向に間欠的に相対移動する際に、副走査方向への相対移動直後の各吐出口171が、副走査方向への相対移動直前の塗布ヘッド14の主走査方向への相対移動により有機EL液が塗布されたいずれの線状領域93からも副走査方向に関して領域ピッチVの6倍以上離れるように塗布ヘッド14の副走査方向への相対移動が制御されることにより、塗布ヘッド14の直前の主走査により塗布された有機EL液の影響により、塗布ヘッド14の次の主走査により塗布される複数の線状要素94(特に、直前の主走査にて形成された線状要素94近傍のもの)の断面形状が乱れることが抑制される。
このように、塗布装置1では、塗布ヘッド14の複数の吐出口171により塗布される有機EL液の複数の線状要素94において互いに影響し合う程度が小さくなるように、互いに隣接する吐出口171間の副走査方向の距離、および、副走査前後での各吐出口171と線状要素94との間の距離を領域ピッチVの6倍以上に設定することにより、複数の吐出口171から吐出された有機EL液の乾燥速度の均一性を向上することができる。その結果、基板9上に形成される有機EL材料の線状要素94の断面形状の不均一性を低減して、基板9を用いて製造される有機EL表示装置において塗布ムラによる表示の質の低下を抑制することができる。
塗布装置1の上記動作例では、基板9が(+Y)方向に間欠的に移動して塗布ヘッド14が基板9の(−Y)側の端部近傍まで到達すると、基板9が塗布開始位置の近傍へと戻されて再度基板9が(+Y)方向に間欠的に移動することにより、基板移動機構12に対する移動制御の簡素化が図られるが、塗布ヘッド14が基板9の(−Y)側の端部近傍まで到達した後の副走査では、基板9が(−Y)方向に間欠的に移動してもよい。
例えば、基板9が(+Y)方向に間欠的に移動することにより、上記動作例と同様に1番目の線状領域93aおよび線状領域93aから領域ピッチVの6β倍(ただし、βは正の整数)だけ離れた全ての線状領域93に有機EL液が塗布されると、その後、基板9が(−Y)方向に間欠的に移動することにより、既存の線状要素94から領域ピッチVの3倍だけずれた線状領域93に有機EL液が塗布される。
このとき、副走査直後の各吐出口171が、副走査直前の塗布ヘッド14の主走査により塗布されたいずれの線状要素94からも副走査方向に領域ピッチVの6倍以上離れる必要があるため、既存の線状要素94から領域ピッチVの3倍だけ離れた線状領域93のみに着目して、1回目の主走査では(−Y)側から6ないし10番目の線状領域93(互いに領域ピッチVの6倍だけ離れた5個の線状領域93)に対して有機EL液の塗布が行われ、2回目の主走査では(−Y)側から1ないし5番目の線状領域93に対して有機EL液の塗布が行われ、3回目の主走査では(−Y)側から11ないし15番目の線状領域93に対して有機EL液の塗布が行われ、4回目以降の主走査では(+Y)方向に向かって連続する5個の線状領域93毎の有機EL液の塗布が順次行われる。これにより、基板9を塗布開始位置の近傍まで戻すことなく、基板9の塗布領域91の全体に領域ピッチVの3倍のピッチにて複数の線状要素94を短時間に形成することが実現される。なお、塗布領域91の(+Y)側および(−Y)側の非塗布領域に有機EL液が塗布される場合があるが、既述のように、非塗布領域にマスクを予め設けることにより、不要な有機EL液はマスクと共に除去される。副走査方向の非塗布領域にマスクを設ける以外に、ノズルを個別にON/OFFすることで、非塗布領域に対応するノズルが塗布をやめてもよい。また、非塗布領域に塗布液が塗布されても問題無い場合(配線パターンなどが無い場合等)は、非塗布領域に塗布液が塗布されてもよい。
このように、既存の線状要素94から領域ピッチVの3倍だけずれた線状領域93に有機EL液を塗布する際には(すなわち、塗布ヘッド14が基板9の(−Y)側の端部近傍まで到達した後の塗布動作では)、2回目の主走査の直前の副走査では例外的に基板9が(+Y)方向に移動するが、塗布装置1では、基板9を副走査方向に移動する際に、塗布ヘッド14が副走査方向における基板9の端部近傍に到達するまで、原則として同一の向きに基板9を副走査方向に間欠的に移動することにより、基板移動機構12に対する移動制御を簡素化することが可能となる。もちろん、吐出口ピッチPが領域ピッチVの9倍とされ、塗布ヘッド14が副走査方向における基板9の一方の端部から他方の端部に至るまで副走査を繰り返す動作を3回(1回の副走査時の移動距離によっては、4回以上であってもよい。)行うことにより、複数の線状要素94が領域ピッチVの3倍の間隔にて配列形成されてもよい。
また、塗布ヘッド14において吐出口ピッチPが領域ピッチVの12倍以上とされる場合には、基板9の副走査方向への移動距離が塗布ヘッド14の主走査毎に変更されてもよい。例えば、吐出口ピッチPが領域ピッチVの12倍とされ、最初の塗布ヘッド14の主走査にて1番目の線状領域93a、および、線状領域93aから(−Y)側に領域ピッチVの12倍、24倍、36倍、48倍だけそれぞれ離れた5つの線状領域93に有機EL液が塗布され、その後、基板9が領域ピッチVの6倍の距離だけ(+Y)方向に副走査して、次の主走査にて1番目の線状領域93aから(−Y)側に領域ピッチVの6倍、18倍、30倍、42倍、54倍だけそれぞれ離れた5つの線状領域93に有機EL液が塗布される。次の基板9の副走査では、基板9が領域ピッチVの54倍の距離だけ副走査して、複数の吐出口171が直前の主走査にて塗布されたいずれの線状要素94からも領域ピッチVの6倍以上離れた状態で、塗布ヘッド14が主走査する。
このように、塗布ヘッド14において吐出口ピッチPが12倍とされる場合には、副走査時の基板9の移動距離を領域ピッチVの6倍と領域ピッチVの54倍とに交互に切り替えることにより、副走査直後の塗布ヘッド14の各吐出口171が、副走査直前の塗布ヘッド14の主走査により有機EL液が塗布されたいずれの線状領域93からも副走査方向に関して領域ピッチVの6倍以上離れるようにすることができ、複数の吐出口171から吐出された有機EL液の乾燥速度の均一性を向上することが可能となる。もちろん、吐出口ピッチPが領域ピッチVの18倍とされて、副走査時の基板9の移動距離が、領域ピッチVの6倍、6倍、78倍の順に変更されてもよい。
以上のように、塗布装置1では、塗布ヘッド14の複数の吐出口171において副走査方向に関して互いに隣接する吐出口171間の距離を領域ピッチVの3K倍(ただし、Kは2以上の整数)に設定しつつ、副走査直後の各吐出口171が、副走査直前の塗布ヘッド14の主走査により有機EL液が塗布されたいずれの線状領域93からも副走査方向に関して領域ピッチVの6倍以上(好ましくは0.6mm以上、より好ましくは1.0mm以上であり、実際は基板9のY方向の幅以下)離れるように副走査方向への基板9の移動が制御されることにより、複数の吐出口171から吐出された有機EL液の乾燥速度の均一性を向上して、基板9上に形成される線状要素94の断面形状のばらつきを低減することができる。
以上に説明した動作例では、塗布ヘッド14における吐出口ピッチPを領域ピッチVの3K倍とすることにより、同一色の発光材料を含む有機EL液にて形成される複数の線状要素94を領域ピッチVの3倍のピッチにて主面90上に配列して、基板9上に発光材料のパターンを適切に形成することが実現されるが、流動性材料として、揮発性の溶媒(例えば、水)に加えて正孔輸送材料を含むものが基板9に塗布されてもよい。なお、「正孔輸送材料」とは、有機EL表示装置の正孔輸送層を形成する材料であり、「正孔輸送層」とは、有機EL材料により形成された有機EL層へと正孔を輸送する狭義の正孔輸送層のみを意味するのではなく、正孔の注入を行う正孔注入層も含む。
この場合、塗布ヘッド14の複数の吐出口171において副走査方向に関して互いに隣接する吐出口171間の距離を領域ピッチVのn倍(ただし、nは6以上の整数)に設定し(好ましくは0.6mm以上、より好ましくは1.0mm以上とされ、実用上は10.0mm以下に設定される。)、副走査直後の各吐出口171が、副走査直前の塗布ヘッド14の主走査により流動性材料が塗布されたいずれの線状領域93からも副走査方向に関して領域ピッチVの6倍以上離れるように基板9の副走査方向への移動を制御しつつ、塗布ヘッド14の主走査および基板9の副走査が繰り返される。これにより、当該流動性材料にて形成される複数の線状要素をおよそ一定の断面形状としつつ、一定の間隔(通常、領域ピッチV)にて副走査方向に配列形成することが可能となる。
また、正孔輸送材料を含む流動性材料の塗布の際に、領域ピッチVの幅によっては、塗布ヘッド14において副走査方向に関して互いに隣接する吐出口171間の距離を0.6mm以上(より好ましくは1.0mm以上であり、実用上は10.0mm以下)となる領域ピッチVのm倍(ただし、mは2以上の整数)に設定しつつ、副走査直後の塗布ヘッド14の各吐出口171が、副走査直前の塗布ヘッド14の主走査により流動性材料が塗布されたいずれの線状領域からも副走査方向に関して0.6mm以上(より好ましくは1.0mm以上であり、実際は基板9のY方向の幅以下)離れるように副走査方向への基板9の移動が制御される。この場合も、複数の吐出口171から吐出された流動性材料の乾燥速度の均一性を向上して、乾燥後の線状要素の断面形状のばらつきを抑制することが可能となり、有機EL表示装置において正孔輸送層の断面形状のばらつきに依存する表示の質の低下を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
塗布装置では、例えば、塗布ヘッド14に3本のノズル17が設けられ、これらのノズル17から赤色(R)、緑色(G)、青色(B)と互いに色が異なる3種類の有機EL材料をそれぞれ含む3種類の有機EL液が同時に吐出されて基板9に塗布されてもよい。この場合も、吐出口ピッチPは、領域ピッチVの6倍以上、または、0.6mm以上とされる。また、塗布ヘッド14では、流動性材料を吐出するノズル17は2本以上とされるのであるならば、いかなる本数であってもよい。
塗布装置では、基板移動機構12による基板9および基板保持部11の移動に代えて、塗布ヘッド14が副走査方向に移動することにより、副走査方向における基板9の塗布ヘッド14に対する相対移動が行われてもよい。また、ヘッド移動機構15による塗布ヘッド14の移動に代えて、基板9および基板保持部11が主走査方向に移動することにより、主走査方向における塗布ヘッド14の基板9に対する相対移動が行われてもよい。
上記実施の形態における処理対象の基板9では、線状領域93が隔壁92により規定されるが、塗布装置1では隔壁が形成されていない基板9上に流動性材料を塗布することも可能である。この場合、主走査方向に伸びる複数の線状領域が最終製品である表示装置の画素の間隔に従って副走査方向に一定の領域ピッチにて仮想的に主面90上に配列設定されていると捉えた上で、塗布装置1による流動性材料の塗布が行われる。
塗布装置は、1枚の基板から複数の有機EL表示装置を製造する(いわゆる、多面取りを行う)場合にも利用できる。また、上記実施の形態では、基板9上に付与する材料として有機EL表示装置用の画素形成材料(有機EL材料または正孔輸送材料)を含む流動性材料を塗布装置1を用いて基板9上に塗布することにより、有機EL表示装置における塗布ムラによる表示の質の低下が抑制されるが、ノズルプリンティング方式の塗布装置1は、例えば、液晶表示装置やプラズマ表示装置等の他の平面表示装置用の基板に対し、着色材料や蛍光材料等の他の種類の画素形成材料を含む流動性材料を塗布する場合に利用されてもよい。この場合も、平面表示装置において、塗布ムラによる表示の質の低下を抑制することが可能となる。
また、塗布装置1は、平面表示装置用の基板以外に、半導体基板等の様々な基板に対する様々な種類の流動性材料の塗布に利用されてもよい。
塗布装置を示す平面図である。 塗布装置の正面図である。 複数のノズル近傍を拡大して示す図である。 有機EL液の塗布の流れを示す図である。 有機EL液の塗布途上の基板を示す図である。 基板上の線状要素の断面を示す図である。 比較例の塗布ヘッドにて形成される線状要素の断面を示す図である。 他の比較例の塗布ヘッドにて形成される線状要素の断面を示す図である。 塗布ヘッドにおける吐出口ピッチと後側線状要素における縁部膜厚差との関係を示す図である。
符号の説明
1 塗布装置
2 制御部
9 基板
11 基板保持部
12 基板移動機構
14 塗布ヘッド
15 ヘッド移動機構
90 主面
93,93a〜93e 線状領域
94 線状要素
171 吐出口
S11〜S14 ステップ
V 領域ピッチ

Claims (9)

  1. 基板に流動性材料を塗布する塗布装置であって、
    それぞれが所定の主走査方向に伸びる複数の線状領域が前記主走査方向に垂直な副走査方向に一定の領域ピッチにて主面上に配列設定された基板を保持する基板保持部と、
    前記副走査方向に関して、互いに隣接する吐出口間の距離が前記領域ピッチのn倍(ただし、nは6以上の整数)である複数の吐出口のそれぞれから前記基板上の線状領域に向けて、揮発性の溶媒および前記基板上に付与する材料を含む流動性材料を吐出する吐出機構と、
    前記吐出機構を前記主走査方向に前記基板に対して相対的に移動するとともに、前記吐出機構の前記主走査方向への相対移動が完了する毎に、前記基板を前記副走査方向に前記吐出機構に対して相対的に移動することにより、前記主走査方向に伸びるとともに前記副走査方向に一定の間隔にて配列される複数の線状要素を前記主面上に形成する移動機構と、
    前記基板の前記副走査方向への相対移動直後における前記吐出機構の各吐出口が、前記副走査方向への相対移動直前における前記吐出機構の前記主走査方向への相対移動により前記流動性材料が塗布されたいずれの線状領域からも前記副走査方向に関して前記領域ピッチの6倍以上離れるように、前記基板の前記吐出機構に対する前記副走査方向への相対移動を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする塗布装置。
  2. 請求項1に記載の塗布装置であって、
    前記副走査方向に関して前記互いに隣接する吐出口間の距離が、0.6ミリメートル以上であることを特徴とする塗布装置。
  3. 請求項1または2に記載の塗布装置であって、
    前記複数の吐出口から吐出される前記流動性材料が、同一色の発光材料を含み、
    前記一定の間隔が、前記領域ピッチの3倍であることを特徴とする塗布装置。
  4. 基板に流動性材料を塗布する塗布装置であって、
    それぞれが所定の主走査方向に伸びる複数の線状領域が前記主走査方向に垂直な副走査方向に一定の領域ピッチにて主面上に配列設定された基板を保持する基板保持部と、
    前記副走査方向に関して、互いに隣接する吐出口間の距離が0.6ミリメートル以上となる前記領域ピッチのm倍(ただし、mは2以上の整数)である複数の吐出口のそれぞれから前記基板上の線状領域に向けて、揮発性の溶媒および前記基板上に付与する材料を含む流動性材料を吐出する吐出機構と、
    前記吐出機構を前記主走査方向に前記基板に対して相対的に移動するとともに、前記吐出機構の前記主走査方向への相対移動が完了する毎に、前記基板を前記副走査方向に前記吐出機構に対して相対的に移動することにより、前記主走査方向に伸びるとともに前記副走査方向に一定の間隔にて配列される複数の線状要素を前記主面上に形成する移動機構と、
    前記基板の前記副走査方向への相対移動直後における前記吐出機構の各吐出口が、前記副走査方向への相対移動直前における前記吐出機構の前記主走査方向への相対移動により前記流動性材料が塗布されたいずれの線状領域からも前記副走査方向に関して0.6ミリメートル以上離れるように、前記基板の前記吐出機構に対する前記副走査方向への相対移動を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする塗布装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の塗布装置であって、
    前記副走査方向に関して前記互いに隣接する吐出口間の距離が、1.0ミリメートル以上であることを特徴とする塗布装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の塗布装置であって、
    前記移動機構が、前記基板を前記副走査方向に前記吐出機構に対して相対的に移動する際に、前記吐出機構が前記副走査方向における前記基板の端部近傍に到達するまで、同一の向きに前記基板を前記副走査方向に間欠的に相対移動することを特徴とする塗布装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の塗布装置であって、
    前記基板上に付与する材料が、有機EL表示装置用の画素形成材料であることを特徴とする塗布装置。
  8. 基板に流動性材料を塗布する塗布方法であって、
    a)それぞれが所定の主走査方向に伸びる複数の線状領域が前記主走査方向に垂直な副走査方向に一定の領域ピッチにて主面上に配列設定された基板を準備する工程と、
    b)前記副走査方向に関して、互いに隣接する吐出口間の距離が前記領域ピッチのn倍(ただし、nは6以上の整数)である複数の吐出口のそれぞれから前記基板上の線状領域に向けて、揮発性の溶媒および前記基板上に付与する材料を含む流動性材料を吐出しつつ、前記複数の吐出口を有する吐出機構を前記主走査方向に前記基板に対して相対的に移動する工程と、
    c)前記吐出機構の各吐出口が直前の前記b)工程にて前記流動性材料が塗布されたいずれの線状領域からも前記副走査方向に関して前記領域ピッチの6倍以上離れるように、前記基板を前記副走査方向に前記吐出機構に対して相対的に移動する工程と、
    d)前記b)工程および前記c)工程を繰り返すことにより、前記主走査方向に伸びるとともに前記副走査方向に一定の間隔にて配列される複数の線状要素を前記主面上に形成する工程と、
    を備えることを特徴とする塗布方法。
  9. 基板に流動性材料を塗布する塗布方法であって、
    a)それぞれが所定の主走査方向に伸びる複数の線状領域が前記主走査方向に垂直な副走査方向に一定の領域ピッチにて主面上に配列設定された基板を準備する工程と、
    b)前記副走査方向に関して、互いに隣接する吐出口間の距離が0.6ミリメートル以上となる前記領域ピッチのm倍(ただし、mは2以上の整数)である複数の吐出口のそれぞれから前記基板上の線状領域に向けて、揮発性の溶媒および前記基板上に付与する材料を含む流動性材料を吐出しつつ、前記複数の吐出口を有する吐出機構を前記主走査方向に前記基板に対して相対的に移動する工程と、
    c)前記吐出機構の各吐出口が直前の前記b)工程にて前記流動性材料が塗布されたいずれの線状領域からも前記副走査方向に関して0.6ミリメートル以上離れるように、前記基板を前記副走査方向に前記吐出機構に対して相対的に移動する工程と、
    d)前記b)工程および前記c)工程を繰り返すことにより、前記主走査方向に伸びるとともに前記副走査方向に一定の間隔にて配列される複数の線状要素を前記主面上に形成する工程と、
    を備えることを特徴とする塗布方法。
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