JP2009038542A - 発振回路 - Google Patents

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Hiroki Yamashita
寛樹 山下
Koji Fukuda
幸二 福田
Akira Nemoto
亮 根本
Hisaaki Kanai
久亮 金井
Keiichi Yamamoto
恵一 山本
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    • H03KPULSE TECHNIQUE
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    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/03Astable circuits
    • H03K3/0315Ring oscillators
    • H03K3/0322Ring oscillators with differential cells

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Abstract

【課題】高精度な発振回路を提供する。
【解決手段】例えば、奇数段のインバータ回路IVを含んだ複数のリングオシレータ部RO1,RO2と、このRO1,RO2の出力ノードRO_O1,RO_O2の信号を加算する加算部ADDを設ける。そして、このADDの加算結果をクロック信号として出力ノードOSC_Oから出力すると共に、この出力ノードOSC_OをRO1,RO2の入力ノードRO_I1,RO_I2に帰還する。これによって、例えばRO1,RO2の遅延時間がそれぞれ標準偏差σの正規分布に基づいてばらつく場合に、OSC_Oから得られるクロック信号のばらつきをσ/√2とすることが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、発振回路に関し、特に、リングオシレータを含んだPLL(Phase Locked Loop)回路などの発振回路に適用して有効な技術に関するものである。
例えば、特許文献1には、2つの独立したリングオシレータの出力を加算することでクロック信号を生成したクロック発生回路が記載されている。この構成では、各リングオシレータのジッタ成分が正規分布のばらつきを持つため、その出力を加算することによってジッタ成分の低減を図っている。
特開2004−146900号公報
近年、半導体製品の高速化に伴い、益々高精度な発振回路が必要とされている。発振回路の中には、インバータ回路の遅延時間を利用したもの(所謂リングオシレータ)や、LC共振を利用したものなど様々な方式のものが存在する。その中でも、リングオシレータは、CMOSプロセスを用いて低コストで形成可能であり、また、幅広い周波数範囲にも対応可能であることから、例えばPC(Personal Computer)やサーバ装置ならびに通信ネットワーク機器を始めとして様々な製品分野で広く利用されている。
しかしながら、リングオシレータは、LC共振方式などで比べると、雑音によるジッタ成分が大きいという問題がある。図10は、本発明の前提として検討したリングオシレータにおいて、そのジッタ成分の要因を示す説明図である。図10には、例えば5段のインバータ回路IVからなり、可変電圧源VCによって発振周波数を設定可能なリングオシレータが示されている。各インバータ回路IVは、例えばPMOSトランジスタMPおよびNMOSトランジスタMNからなるCMOS回路等によって構成される(S101)。
このようなリングオシレータでは、CMOS回路の遅延時間が電流量によって制御され、これによって発振周波数が制御されるが、MPおよびMNに流れる電流には周波数に応じた電流雑音が含まれるため(S102)、その発振出力においてランダムな位相の変動(すなわちジッタ成分)が生じてしまう(S103)。この電流雑音は、PN接合部等で発生し周波数が低い程大きくなる1/f雑音と、拡散抵抗部等で発生し周波数に依存しない熱雑音とが重複されたものとなる。なお、電流雑音によって生じるジッタの分布は、正規分布に従うことが知られている(S104)。
このようなジッタ成分を低減するためには、特許文献1に示されるような技術を用いることが考えられる。しかしながら、特許文献1の構成では、必ずしもジッタ成分を低減できるとは限らない。本発明は、このようなことを鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、高精度な発振回路を提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本発明の発振回路は、それぞれが入力ノードと出力ノードの間に縦続接続された奇数段のインバータ回路を含んだN個(N≧2)の遅延回路部と、この遅延回路部のそれぞれの出力ノードの信号を加算する加算部と、加算部での加算結果を遅延回路部のそれぞれの入力ノードに共通に帰還する帰還ループとを有するものとなっている。このような構成を用いると、N個の遅延回路部の遅延時間が例えば標準偏差σの正規分布に基づいてばらつく場合、加算部の出力(加算結果)から得られるクロック信号のばらつきをσ/√Nにすることが可能となる。したがって、ばらつきが小さい高精度なクロック信号を生成可能となる。
上記のように加算結果をそれぞれの入力ノードに共通に帰還する加算部は、例えば、各遅延回路部の出力ノードを共通に接続することで実現可能である。ちなみに、複数のリングオシレータの各出力を加算器の各入力端子に接続してその加算器から単一のクロック出力を取り出す回路構成(特許文献1を参照)では、加算結果は各リングオシレータに帰還されない。本願にて種々開示される発振回路の特徴は、複数のリングオシレータのループ中に、各ループの信号同士を加算して加算結果を再び各ループに反映させる回路手段を設けた発振回路にあり、これにより発振出力のばらつき低減が可能となる。
なお、共通に接続することによって、加算回路を別途設けるような場合よりも小面積化が可能となるという別の効果も望める。また、奇数段のインバータ回路は、CMOSプロセスで形成されたCMOSインバータ回路や差動アンプ回路などであることが望ましい。CMOSプロセスを用いることで、製造プロセスの容易化や微細化などが図れる一方、MOSトランジスタの1/f雑音や熱雑音等に起因してクロック信号のジッタ成分が増大する恐れがある。本発明の発振回路を用いることで、このジッタ成分の増大を抑制可能となる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、発振回路の高精度化が実現可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下の実施の形態においては、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による発振回路において、その構成の一例を示すブロック図である。図1に示す発振回路OSCは、2つのリングオシレータ部(遅延回路部)RO1,RO2と、加算部ADDによって構成される。RO1,RO2は、同一の回路構成を備え、それぞれ奇数段のインバータ回路IVを含んでいる。加算部ADDは、RO1の出力ノードRO_O1とRO2の出力ノードRO_O2に接続され、これらの信号の加算結果をOSCの出力ノードOSC_Oに出力する。さらに、出力ノードOSC_Oは、RO1の入力ノードRO_I1およびRO2の入力ノードRO_I2に接続され、これによって、RO1およびRO2では帰還ループが形成される。
図2は、図1の発振回路におけるリングオシレータ部の構成例を示す回路図であり、図1のRO1,RO2のそれぞれに該当するものである。図2に示すリングオシレータ部(遅延回路部)ROは、入力ノードRO_Iと出力ノードRO_Oとの間に縦続接続された奇数段(ここでは5段)のCMOSインバータ回路CIV1〜CIV5と、可変電流源ISv,ISgと、可変電圧源VCによって構成される。ISv,ISgは、それぞれ可変電圧源VCに比例または反比例した動作電流をCIV1〜CIV5に対して供給する。ISvは、CIV1〜CIV5に含まれるPMOSトランジスタ(図示せず)と電源電圧VDDの間に挿入され、ISgは、CIV1〜CIV5に含まれるNMOSトランジスタ(図示せず)と接地電圧GNDの間に挿入される。
したがって、可変電圧源VCの電圧値に応じて、CIV1〜CIV5の電流量が制御され、これに応じてRO_IからRO_Oに至る伝播遅延時間が制御される。なお、ここでは、VDD側とGND側の両方に可変電流源ISv,ISgを設けたが、いずれか一方を設ける構成としてもよい。
図3は、図1の発振回路における加算部の構成例を示す回路図である。図3において、加算部ADDは、例えば、3個のCMOSインバータ回路CIV30〜CIV32によって構成される。CIV31は、リングオシレータ部RO1の出力ノードRO_O1を入力とし、CIV32は、リングオシレータ部RO2の出力ノードRO_O2を入力とする。CIV31とCIV32の出力は、共通に接続されると共にCIV30の入力となる。そして、CIV30の出力が発振回路OSCの出力ノードOSC_Oとなり、このノードがRO1およびRO2の入力側に帰還される。この加算部ADDによると、RO1の出力とRO2の出力とがCIV31とCIV32の共通出力ノードND30で加算され、この加算結果を反映してCIV30を駆動して得たクロック信号が帰還されることになる。
図4は、図1の発振回路における加算部の他の構成例を示す回路図である。図4においては、加算部ADDとして、特に回路は設けずに、RO1の出力ノードRO_O1とRO2の出力ノードRO_O2とをOSCの出力ノードOSC_Oにそのまま接続した構成となっている。このように、配線のみによって加算部ADDを実現することで、回路面積の低減が可能となる。
次に、本実施の形態の発振回路の動作原理について説明を行う。図5は、図4の発振回路におけるリングオシレータ部に図2の回路を適用した構成例を示す回路図である。ここでは、この図5の発振回路OSCを例として動作原理の説明を行う。まず、図5におけるリングオシレータ部RO1とリングオシレータ部RO2の伝播遅延時間を、それぞれtpd1およびtpd2とおくと、tpd1,tpd2は、例えば、図6(a)に示すようなばらつき分布となる。
図6は、図5の発振回路の動作原理を示すものであり、(a)は各リングオシレータ部RO1,RO2のジッタ成分の分布を示す説明図、(b)は発振回路の出力ノードOSC_Oに現れる波形のイメージ図である。図6(a)に示すように、伝播遅延時間tpd1,tpd2は、それぞれ平均伝播遅延時間tpdaを中心に標準偏差σを備えた正規分布のばらつきを持っている。このσに応じて定められるばらつき幅が、ジッタ成分TJp−pとなる。
ここで、図6(a)に示すように、例えば、あるクロックサイクルにおいて、「tpd1=tpda−Tj1」、「tpd2=tpda+Tj2」(Tj1,Tj2>0)であったとすると、図6(b)に示すように波形が得られる。すなわち、RO1の出力ノードRO_O1に生じたクロック波形から遅れてRO2の出力ノードRO_O2にクロック波形が生じ、その結果、出力ノードOSC_Oには、これらを加算した(平均化した)クロック波形が得られる。この出力ノードOSC_Oのクロック波形の実効的な伝播遅延時間tpd12は、平均伝播遅延時間tpdaに近いものとなり、実効的に、ばらつきが低減されることになる。
図7は、図5の発振回路の動作原理を示すものであり、発振回路の出力ノードOSC_Oに現れるジッタ成分の分布を示す説明図である。一般的に、「平均値μ、標準偏差σ」の正規分布がN個存在していた場合、この「N個の平均値」の平均値はμとなり、これに伴う標準偏差(即ち標準誤差と呼ばれるもの)はσ/√Nになることが知られている。したがって、発振回路の出力ノードOSC_Oでの伝播遅延時間tpd12は、図7に示すように、平均伝播遅延時間tpdaを中心に標準偏差σ/√2を備えた正規分布のばらつきを持つことになる。
以上のように、本実施の形態の発振回路を用いることにより、一つのリングオシレータによってクロック波形を生成する場合に比べて、そのジッタ成分を1/√2に低減可能となる。また、理論的にはリングオシレータ部ROの数を増やすほど、ジッタ成分を低減可能となる。ただし、回路面積や消費電力などの観点からは2個程度とする方が望ましい。
なお、前述した特許文献1の構成は、それぞれ独立したリングオシレータの出力を加算しており、図1等のように、この加算結果からの帰還ループを備えない構成となっている。この場合、例えば、図6(a)で説明すると、RO1とRO2の平均伝播遅延時間が必ずしも同じ値(tpda)になるとは限らない。図10で説明したように、特にMOS回路を用いてリングオシレータを構成した場合、その1/f雑音が低周波数帯において大きくなるため、場合によっては、RO1とRO2の平均伝播遅延時間が大きくズレる場合も起こり得る。したがって、それぞれ平均値が異なる正規分布同士を加算平均することになるため、必ずしもジッタ成分を低減できるとは限らない。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、前述した図1の構成例の各回路ブロックに差動アンプ回路を適用した場合の構成例について説明する。図8は、本発明の実施の形態2による発振回路において、その構成の一例を示す回路図である。図8において、リングオシレータ部(遅延回路部)RO1は、縦続接続された3段の差動アンプ回路DAMP1a,DAMP1b,DAMP1cによって構成され、リングオシレータ部(遅延回路部)RO2も同様に、縦続接続された3段の差動アンプ回路DAMP2a,DAMP2b,DAMP2cによって構成される。
DAMP1a〜1cおよびDAMP2a〜2cのそれぞれは、差動対(トランジスタ対)となるNMOSトランジスタMN1,MN2と、MN1,MN2のドレインにそれぞれ接続されるPMOSトランジスタMP1,MP2と、MN1,MN2の共通ソースと接地電圧GNDの間に接続される可変電流源IS1によって構成される。MP1,MP2は、差動対の負荷回路として機能し、ゲートが共通にバイアス電圧VBに接続され、ソースが共通に電源電圧VDDに接続され、MP1のドレインがMN1のドレインに、MP2のドレインがMN2のドレインにそれぞれ接続される。
ここで、MN1のゲートを(+)入力(非反転入力)、MN2のゲートを(−)入力(反転入力)とすると、MN1(MP1)のドレインが(−)出力(反転出力)となり、MN2(MP2)のドレインが(+)出力(非反転出力)となる。リングオシレータ部RO1においては、DAMP1aの(−)出力および(+)出力が、DAMP1bの(+)入力および(−)入力に接続され、DAMP1bの(−)出力および(+)出力が、DAMP1cの(+)入力および(−)入力に接続される。リングオシレータ部RO2においても同様に、DAMP2aの(−)出力および(+)出力が、DAMP2bの(+)入力および(−)入力に接続され、DAMP2bの(−)出力および(+)出力が、DAMP2cの(+)入力および(−)入力に接続される。
したがって、RO1において、DAMP1aの(MN1,MN2)のゲートにそれぞれ(‘H’,‘L’)を入力した場合、3段の差動アンプ回路を介すことで、DAMP1cの(MN1,MN2)のドレインからは、極性が反転した(‘L’,‘H’)が出力される。RO2においても同様に、DAMP2aの(MN1,MN2)のゲートにそれぞれ(‘H’,‘L’)を入力した場合、3段の差動アンプ回路を介すことで、DAMP2cの(MN1,MN2)のドレインからは、極性が反転した(‘L’,‘H’)が出力される。
また、DAMP1a〜1cに含まれる可変電流源IS1には、可変電圧源VC1の電圧値に比例または反比例した電流が流れ、DAMP2a〜2cに含まれる可変電流源IS1には、可変電圧源VC2の電圧値に比例または反比例した電流が流れる。この可変電圧源VC1,VC2の電圧値を設定することで、RO1およびRO2の伝播遅延時間を設定することができ、これによって発振周波数を設定することができる。なお、ここでは、VC1とVC2を個別に設けたが、実際には同じ電圧値が設定されるため共通化することも可能である。
図8において、加算部ADDは、NMOSトランジスタMN3〜MN6と、PMOSトランジスタMP3,MP4と、定電流源IS2,IS3によって構成される。MN3,MN4は、差動対(トランジスタ対)を構成し、そのソースは共通に接続され、MN3のドレインがMP3のドレインに、MN4のドレインがMP4のドレインにそれぞれ接続される。同様に、MN5,MN6は、差動対を構成し、そのソースは共通に接続され、MN5のドレインがMP3(MN3)のドレインに、MN6のドレインがMP4(MN4)のドレインにそれぞれ接続される。IS2は、MN3,MN4の共通ソースと接地電圧GNDの間に設けられ、IS3は、MN5,MN6の共通ソースとGNDの間に設けられる。また、MP3,MP4は、各差動対(MN3,MN4およびMN5,MN6)に共通の負荷回路として機能し、MP3,MP4のゲートは、バイアス電圧VBに接続され、MP3,MP4のソースは電源電圧VDDに接続される。
ここで、MN3およびMN5のゲートをそれぞれ(+)入力、MN4およびMN6のゲートをそれぞれ(−)入力とすると、MN3,MN5,MP3の共通ドレインが(−)出力となり、MN4,MN6,MP4の共通ドレインが(+)出力となる。MN5の(+)入力には、DAMP1cからの(−)出力が入力され、MN6の(−)入力には、DAMP1cからの(+)出力が入力される。一方、MN3の(+)入力には、DAMP2cからの(−)出力が入力され、MN4の(−)入力には、DAMP2cからの(+)出力が入力される。そして、MP4等からの(+)出力が、DAMP1aおよびDAMP2aの(+)入力に帰還され、MP3等からの(−)出力が、DAMP1aおよびDAMP2aの(−)入力に帰還される。
このようなADDでは、MN5,MN6によってRO1からの差動電圧が差動電流に変換され、MN3,MN4によってRO2からの差動電圧が差動電流に変換され、これらの差動電流が、MN3,MN5,MP3の共通ドレインおよびMN4,MN6,MP4の共通ドレインで加算されると共に差動出力電圧に変換される。そして、この差動出力電圧が、RO1およびRO2の差動入力電圧として帰還される。なお、極性的には、例えば、DAMP1aの(+)入力に‘H’が印加されると、DAMP1cの(−)出力から‘L’が出力され、これがADDにおけるMN5の(+)入力となる。そうすると、MP4等の(+)出力からこの‘L’が出力されると共に、この‘L’がDAMP1aの(+)入力に帰還されるため、発振が生じることになる。
以上のように、図1の発振回路に差動アンプ回路を適用することで、実施の形態1で述べたようにクロック波形のジッタ成分を低減できることに加えて、CMOS回路等を適用した場合と比べて高速かつ小振幅なクロック波形を生成可能となる。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、前述した実施の形態1,2の構成例を適用したPLL(Phase Locked Loop)について説明する。図9は、本発明の実施の形態3による発振回路において、その構成の一例を示すブロック図である。図9に示す発振回路(PLL回路)は、位相比較器PD、チャージポンプ回路CP、ロウパスフィルタLPF、電圧制御発振回路VCO、および分周器NDIVを備え、このVCOに実施の形態1,2で述べた発振回路OSCが適用されている。
電圧制御発振回路VCOからの出力クロック信号CLKoは、分周器NDIVによって所定の比率に分周された後に位相比較器PDに入力される。PDは、このNDIVの出力とリファレンスクロック信号CLKrとで位相の進み具合を比較し、その比較結果に応じてチャージポンプ回路CPを制御する。CPは、この位相比較結果に応じて充電電流または放電電流を出力する。ロウパスフィルタLPFは、CPからの充放電電流を平滑化すると共に、その内部のコンデンサ(図示せず)の電圧が、この充電電流または放電電流によって制御される。そして、このコンデンサの電圧が実施の形態1,2で示した可変電圧源VCとなり、このVCに応じてVCO内の発振回路OSCの発振周波数が制御される。最終的には、NDIVの出力とCLKrの位相が一致する発振周波数に収束することになる。
このようなPLL回路は、パーソナルコンピュータやサーバ装置および通信ネットワーク機器等を代表に様々な機器で幅広く使用されている。PLL回路を用いることで、出力クロック信号CLKoの位相をリファレンスクロック信号CLKrの位相とほぼ一致させることが可能となるが、厳密には、このCLKoの位相に、VCOのジッタ成分に伴うばらつきが生じてしまう。そこで、このVCOに本実施の形態の発振回路OSCを適用することで、CLKoの位相ばらつきが低減され、より高精度なクロック信号が生成可能となる。
以上、本発明者によりなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、図8の構成例において、図4に示したようにリングオシレータ部RO1,RO2の出力同士を接続することで加算部を実現することも可能である。この場合、図8の構成例においては、RO_O1の(−)出力とRO_O2の(−)出力、およびRO_O1の(+)出力とRO_O2の(+)出力をそれぞれ接続し、この共通接続の(−)出力をRO_O1およびRO_O2の(+)入力に帰還し、共通接続の(+)出力をRO_O1およびRO_O2の(−)入力に帰還すればよい。
本発明による発振回路は、リングオシレータ回路によってクロック信号を生成するシステム全般に対して広く適用可能である。
本発明の実施の形態1による発振回路において、その構成の一例を示すブロック図である。 図1の発振回路におけるリングオシレータ部の構成例を示す回路図である。 図1の発振回路における加算部の構成例を示す回路図である。 図1の発振回路における加算部の他の構成例を示す回路図である。 図4の発振回路におけるリングオシレータ部に図2の回路を適用した構成例を示す回路図である。 図5の発振回路の動作原理を示すものであり、(a)は各リングオシレータ部のジッタ成分の分布を示す説明図、(b)は発振回路の出力ノードに現れる波形のイメージ図である。 図5の発振回路の動作原理を示すものであり、発振回路の出力ノードに現れるジッタ成分の分布を示す説明図である。 本発明の実施の形態2による発振回路において、その構成の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態3による発振回路において、その構成の一例を示すブロック図である。 本発明の前提として検討したリングオシレータにおいて、そのジッタ成分の要因を示す説明図である。
符号の説明
OSC 発振回路
RO リングオシレータ部
RO_I 入力ノード
RO_O 出力ノード
OSC_O 出力ノード
ADD 加算部
IS 電流源
VC 電圧源
CIV CMOSインバータ回路
IV インバータ回路
DAMP 差動アンプ回路
MN NMOSトランジスタ
MP PMOSトランジスタ
VB バイアス電圧
PD 位相比較器
CP チャージポンプ回路
LPF ロウパスフィルタ
VCO 電圧制御発振回路
NDIV 分周器
CLK クロック信号

Claims (9)

  1. 入力ノードと出力ノードの間で縦続接続された奇数段のインバータ回路をそれぞれが含んだN個(N≧2)の遅延回路部と、
    前記N個の遅延回路部のそれぞれの出力ノードの信号を加算する加算部と、
    前記加算部での加算結果を前記N個の遅延回路部のそれぞれの入力ノードに共通に帰還する帰還ループとを有することを特徴とする発振回路。
  2. 請求項1記載の発振回路において、
    前記加算部は、前記N個の遅延回路部のそれぞれの出力ノードを共通に接続した構成となっていることを特徴とする発振回路。
  3. 請求項1記載の発振回路において、
    前記奇数段のインバータ回路は、CMOSプロセスで形成されることを特徴とする発振回路。
  4. 請求項3記載の発振回路において、
    前記奇数段のインバータ回路のそれぞれは、CMOS差動アンプ回路であることを特徴とする発振回路。
  5. 請求項4記載の発振回路において、
    前記加算部は、
    前記N個の遅延回路部からのそれぞれの差動出力信号が入力されるN個のトランジスタ対と、
    前記N個のトランジスタ対に共通して設けられ、前記加算結果を出力する差動出力ノードに一端が接続された負荷回路とを備え、
    前記N個のトランジスタ対は、前記差動出力ノードに対して並列に接続されていることを特徴とする発振回路。
  6. 請求項1記載の発振回路において、
    前記N個の遅延回路部は、更に、前記奇数段のインバータ回路の遅延時間を可変設定する手段を備えることを特徴とする発振回路。
  7. 制御電圧に応じた周波数のクロック信号を出力する電圧制御発振部と、
    前記電圧制御発振部から出力されたクロック信号の位相と外部から入力された基準クロック信号の位相とを比較する位相比較部と、
    前記位相比較部での位相比較結果に応じて充放電電流を生成するチャージポンプ部と、
    前記充放電電流に伴う電荷をコンデンサに蓄積し、前記電圧制御発振部への前記制御電圧を生成するフィルタ部とを備え、
    前記電圧制御発振部は、
    入力ノードと出力ノードの間で縦続接続された奇数段のインバータ回路をそれぞれが含んだ第1および第2遅延回路部と、
    前記第1遅延回路部の出力ノードの信号と前記第2遅延回路部の出力ノードの信号とを加算する加算部と、
    前記加算部での加算結果を前記第1遅延回路部の入力ノードおよび前記第2遅延回路部の入力ノードに共通に帰還する帰還ループと、
    前記制御電圧に応じて前記奇数段のインバータ回路の動作電流を可変設定する手段とを有することを特徴とする発振回路。
  8. 請求項7記載の発振回路において、
    前記加算部は、前記第1遅延回路部の出力ノードと前記第2遅延回路部の出力ノードとを共通に接続した構成となっていることを特徴とする発振回路。
  9. 請求項7記載の発振回路において、
    前記奇数段のインバータ回路は、CMOSプロセスで形成されることを特徴とする発振回路。
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