JP2009037837A - シールド電線 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで良好なシールド性能が得られるシールド電線を提供する。
【解決手段】シールド電線1は、複数の電線2と、ドレイン線3と、シールドシート4と、を有している。シールドシート4は、絶縁性の樹脂層8と、樹脂層8の片面に積層された導電性のシールド層9と、シールド層9側の面に、該面の全域に亘って塗布された接着剤7と、を有している。この接着剤7は、楕円がシールドシート4の長手方向に沿って連続した螺旋状に塗布されている。このようなシールドシート4は、内側にシールド層9が位置しかつ外側に樹脂層8が位置した状態で電線2とドレイン線3を合わせた電線束の外周に海苔巻状に巻き付けられている。
【選択図】図3
【解決手段】シールド電線1は、複数の電線2と、ドレイン線3と、シールドシート4と、を有している。シールドシート4は、絶縁性の樹脂層8と、樹脂層8の片面に積層された導電性のシールド層9と、シールド層9側の面に、該面の全域に亘って塗布された接着剤7と、を有している。この接着剤7は、楕円がシールドシート4の長手方向に沿って連続した螺旋状に塗布されている。このようなシールドシート4は、内側にシールド層9が位置しかつ外側に樹脂層8が位置した状態で電線2とドレイン線3を合わせた電線束の外周に海苔巻状に巻き付けられている。
【選択図】図3
Description
本発明は、電線束の外周にシールドシートが巻き付けられて前記電線にノイズが混入することを防止するシールド電線に関するものである。
移動体としての自動車には、搭載される種々のランプや種々のモータなどの電子機器にバッテリなどの電源から電力を供給したり制御装置から制御信号を送ったりするためにワイヤハーネスが配索されている。ワイヤハーネスは、複数の電線と、該電線の端末に取り付けられた端子金具などを有している。前述したワイヤハーネスを構成する電線として、たとえば、図6に示されたノイズシールド機能を有するシールド電線100を用いることがある(例えば特許文献1を参照)。
図6に示されたシールド電線100は、複数の被覆電線102と、一つのドレイン線103と、金属箔109と、シース108と、を有している。前記被覆電線102は、それぞれ、導電性の芯線102aとこの芯線102aを被覆する絶縁性の被覆部102bとを有している。前記金属箔109は、銅または銅合金、アルミニウムなどの金属からなり箔状に形成されている。また、金属箔109は、被覆電線102及びドレイン線103の外周に巻き付けられるとともに、ドレイン線103に接触している。前記シース108は、絶縁性の合成樹脂からなり、金属箔109の外周を覆っている。このシース108は、金属箔109の外周に押出し成形によって形成される。
上記シールド電線100は、外部からのノイズが各被覆電線102の芯線102aに侵入しようとすると、このノイズが金属箔109に伝わる。そして、前記ノイズは、ドレイン線103を介して、シールド電線100外に逃がされる。こうして、金属箔109は、各被覆電線102の芯線102aに外部からのノイズが侵入することを防止する。
特開2001−057114号公報
上述したシールド電線100に端末処理を施す際には、両端の金属箔109及びシース108を所要長さ剥ぎ取るシースストリップを行って、被覆電線102及びドレイン線103の両端に端子金具を取り付けていた。しかしながら、これらの工程は工数が多く複雑である上に線材を傷付け易いため自動化には適しておらず、加工時間及び加工費が増加してしまうという問題があった。さらに、シースストリップによって剥ぎ取られた部分は廃棄されるため、材料が無駄になり環境保全の観点からも望ましくないという問題があった。
したがって、本発明は、低コストで良好なシールド性能が得られるシールド電線を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、電線と、ドレイン線と、これら電線及びドレイン線の外周に巻き付けられたシールドシートと、を有するシールド電線であって、前記シールドシートが、絶縁性の合成樹脂で構成され帯状に形成された樹脂層と、導電性の金属箔で構成され前記樹脂層の片面に積層されたシールド層と、前記シールド層側の面に、該面の全域に亘って間隔をあけて塗布された接着剤と、を有しており、そして、前記シールド層が内側に配されて前記電線及び前記ドレイン線の外周に巻き付けられているとともに、前記シールド層の前記接着剤が塗布されていない部分と前記ドレイン線とが直接接触している接触部が設けられていることを特徴とするシールド電線である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記接着剤が、楕円が前記シールドシートの長手方向に沿って連続した螺旋状に塗布されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記接着剤が、前記シールドシートの長手方向と交差する方向に沿って直線状に塗布されているとともに、前記長手方向に沿って均等な間隔をあけて複数箇所に塗布されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、端末にあらかじめ端子金具が取り付けられた電線及びドレイン線をシールドシートでくるむことができるので、従来のようにシールド電線の端末にシースストリップを施す必要がなくなり、そのために、廃棄物が出ず、シールド電線の材料費を抑えることができる。また、従来必要であったシースを押出し成形する装置も不要になり、設備費を抑えることができる。また、シールド層側の面全域に亘って接着剤が塗布されているので、シールド層とドレイン線とを確実に接着する、即ち触れさせる、ことができるとともに、前記接触部が設けられているので、シールド層とドレイン線との接触抵抗を低くすることができ、シールド層とドレイン線とを確実に電気接触させることができる。よって低コストで良好なシールド性能が得られるシールド電線を提供することができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記接着剤が、楕円が前記シールドシートの長手方向に沿って連続した螺旋状に塗布されていることから、低コストで良好なシールド性能が得られるシールド電線を提供することができる。
請求項3に記載された発明によれば、前記接着剤が、前記シールドシートの長手方向と交差する方向に沿って直線状に塗布されているとともに、前記長手方向に沿って均等な間隔をあけて複数箇所に塗布されていることから、低コストで良好なシールド性能が得られるシールド電線を提供することができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係るシールド電線1を図1ないし図4を用いて説明する。
図1ないし図4に示すシールド電線1は、自動車に搭載されるワイヤハーネスを構成する。前記ワイヤハーネスとは、前記自動車に搭載される種々のランプや種々のモータなどの電子機器にバッテリなどの電源から電力を供給したり制御装置から制御信号を送ったりするためのものであり、シールド電線1と、このシールド電線1の各電線2及びドレイン線3の端末に取り付けられた端子金具と、で構成されている。
上記シールド電線1は、複数の電線2と、ドレイン線3と、これら電線2及びドレイン線3の外周に巻き付けられたシールドシート4と、を有している。
上記電線2は、図2などに示すように、芯線6と、芯線6を被覆する被覆部5と、を有した断面丸型に形成されている。この芯線6は、銅または銅合金などの導電性の金属からなる複数の導線が撚られて形成されており、断面丸型に形成されている。即ち、芯線6は撚線である。また、被覆部5は、絶縁性の合成樹脂からなり、芯線6を絶縁状態に保って被覆している。
上記ドレイン線3は、断面丸型に形成されており、銅または銅合金などの導電性の金属からなる。また、このドレイン線3及び上記電線2の両端には配線用の端子金具(図示せず)が取り付けられている。
上記シールドシート4は、図3に示すように、樹脂層8と、シールド層9と、接着剤7と、を有している。
上記樹脂層8は、PET(Poly Ethylene Terephthalate)等のポリエステル系樹脂、PA(PolyAmide)等のナイロン系樹脂、など、絶縁性の合成樹脂により帯状に形成されている。
上記シールド層9は、アルミニウム、アルミニウム合金などを含んだ導電性の金属箔で構成され帯状に形成されている。このシールド層9は、上記樹脂層8の片面に積層されている。
上記接着剤7は、時間を置くことで硬化するゲル状の接着剤であり、シールドシート4の上記シールド層9側の面に塗布されている。また、この接着剤7は、図3及び図4に示すように、シールドシート4の全域に亘って塗布されているとともに、楕円がシールドシート4の長手方向に沿って連続した螺旋状に塗布されている。
上記シールド電線1は、図3に示すように、上記接着剤7が塗布された状態のシールドシート4のシールド層9側に、端子金具が取り付けられた状態の電線2及びドレイン線3を重ね、そして、このシールドシート4を内側にシールド層9が位置しかつ外側に樹脂層8が位置するように電線2とドレイン線3との外周に海苔巻状に巻き付けて幅方向の端部同士を互いに重ねることにより得られる。また、接着剤7は、時間が置かれることにより硬化して、電線2及びドレイン線3とシールド層9とを接着するとともに、シールドシート4の前記端部同士を接着する。
また、本発明のシールド電線1は、上述したように螺旋状に接着剤7が塗布されたシールド層9に上記ドレイン線3が重ねられることにより、図4に示すように、シールド層9の接着剤7が塗布されていない部分とドレイン線3とが直接接触している接触部M1が、ドレイン線3の長手方向に沿って複数箇所設けられている。この接触部M1は、ドレイン線3とシールド層9との間に接着剤7が介在していないので、接触抵抗が低くなっている。即ち、接触部M1においては、ドレイン線3とシールド層9とが確実に電気接触している。
このようなシールド電線1は、上述したドレイン線3とシールド層9とが接触しており、シールド層9と接触されたドレイン線3が所望のアース回路などと接続される。そして、シールド電線1は、電線2の芯線6に侵入しようとするノイズを、シールド層9及び該シールド層9に接触したドレイン線3を介して、前記アース回路即ちシールド電線1外へ逃がす。
本実施形態によれば、端末にあらかじめ端子金具が取り付けられた電線2及びドレイン線3をシールドシート4でくるむことができるので、従来のようにシールド電線の端末にシースストリップを施す必要がなくなり、そのために、廃棄物が出ず、シールド電線1の材料費を抑えることができる。また、従来必要であったシースを押出し成形する装置も不要になり、設備費を抑えることができる。
また、シールド層9側の面全域に亘って接着剤7が塗布されているので、この接着剤7によりシールド層9とドレイン線3とを確実に接着する、即ち触れさせる、ことができる。また、この接着剤7が間隔をあけて塗布されているので、即ち、楕円がシールドシート4の長手方向に沿って連続した螺旋状に塗布されているので、接触部M1を設けることができ、シールド層9とドレイン線3との接触抵抗を低くすることができて、シールド層9とドレイン線3とを確実に電気接触させることができる。よって低コストで良好なシールド性能が得られるシールド電線1を提供することができる。
続いて、本発明の第2の実施形態に係るシールド電線1’を図5を用いて説明する。
本実施形態のシールド電線1’は、図5に示すように、シールドシート4のシールド層9側の面に、該面の全域に亘って接着剤7が塗布されている。また、この接着剤7は、シールドシート4の長手方向と交差する方向に沿って直線状に塗布されているとともに、前記長手方向に沿って均等な間隔をあけて複数箇所に塗布されている。このように接着剤7が塗布されたシールド層9に重ねられたドレイン線3は、シールド層9の接着剤7が塗布されていない部分とドレイン線3とが直接接触している接触部M2が、ドレイン線3の長手方向に沿って複数箇所設けられている。このことにより、シールド層9とドレイン線3との接触抵抗を低くすることができて、シールド層9とドレイン線3とを確実に電気接触させることができる。
このように、本発明では、接着剤7が、直線状に塗布されていても良く、螺旋状に塗布されていても良い。即ち、本発明では、接着剤7が、シールドシート4のシールド層9側の面に、該面の全域に亘って、間隔をあけて塗布されていれば良い。そして、接着剤7が間隔をあけて塗布されていることにより、ドレイン線3とシールド層9とを接着する、即ち触れさせる、ことができるとともに、これらドレイン線3とシールド層9とを直接接触させることができるので、両者を確実に電気接触させることができる。
また、上述した第1,2の実施形態で示した接着剤7は、時間を置くことで硬化するゲル状の接着剤であったが、本発明では、接着剤として、ホットメルト式接着剤を用いることも可能である。
また、本発明のシールド電線1,1’は、自動車に搭載されるワイヤハーネス以外にも用いることができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1,1’ シールド電線
2 電線
3 ドレイン線
4 シールドシート
7 接着剤
8 樹脂層
9 シールド層
M1,M2 接触部
2 電線
3 ドレイン線
4 シールドシート
7 接着剤
8 樹脂層
9 シールド層
M1,M2 接触部
Claims (3)
- 電線と、ドレイン線と、これら電線及びドレイン線の外周に巻き付けられたシールドシートと、を有するシールド電線であって、
前記シールドシートが、
絶縁性の合成樹脂で構成され帯状に形成された樹脂層と、導電性の金属箔で構成され前記樹脂層の片面に積層されたシールド層と、前記シールド層側の面に、該面の全域に亘って間隔をあけて塗布された接着剤と、を有しており、そして、
前記シールド層が内側に配されて前記電線及び前記ドレイン線の外周に巻き付けられているとともに、前記シールド層の前記接着剤が塗布されていない部分と前記ドレイン線とが直接接触している接触部が設けられている
ことを特徴とするシールド電線。 - 前記接着剤が、楕円が前記シールドシートの長手方向に沿って連続した螺旋状に塗布されていることを特徴とする請求項1に記載のシールド電線。
- 前記接着剤が、前記シールドシートの長手方向と交差する方向に沿って直線状に塗布されているとともに、前記長手方向に沿って均等な間隔をあけて複数箇所に塗布されていることを特徴とする請求項1に記載のシールド電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007200578A JP2009037837A (ja) | 2007-08-01 | 2007-08-01 | シールド電線 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007200578A JP2009037837A (ja) | 2007-08-01 | 2007-08-01 | シールド電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009037837A true JP2009037837A (ja) | 2009-02-19 |
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ID=40439565
Family Applications (1)
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JP2007200578A Withdrawn JP2009037837A (ja) | 2007-08-01 | 2007-08-01 | シールド電線 |
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JP (1) | JP2009037837A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5229381B2 (ja) * | 2010-10-15 | 2013-07-03 | トヨタ自動車株式会社 | モータ用導線およびモータ用コイル |
-
2007
- 2007-08-01 JP JP2007200578A patent/JP2009037837A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5229381B2 (ja) * | 2010-10-15 | 2013-07-03 | トヨタ自動車株式会社 | モータ用導線およびモータ用コイル |
EP2639939A4 (en) * | 2010-10-15 | 2015-12-23 | Toyota Motor Co Ltd | DRIVING WIRE FOR MOTOR AND WINDING FOR MOTOR |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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