JP2009037477A - プログラム生成装置およびそのプログラム生成方法、並びにプログラム生成プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】判定規則が数多く変更となっても信頼性の高いプログラムを生成することが可能なプログラム生成装置およびプログラム生成方法、並びにプログラム生成プログラムを提供する。
【解決手段】表示画面に対応させた表示画面名と、この表示画面が表示されているときに発生するイベントに対応させたイベント名と、このイベントが発生したときの状態に対応して遷移する表示画面名とが少なくとも定義されたプログラム情報を作成することが可能なプログラム情報編集手段21と、イベントが発生したときに、イベント処理手段外部プログラムへ移行させ、業務規則処理手段での判定規則に基づいて判定した結果である返却値をイベントが発生したときの状態として、この返却値に応じて遷移先の表示画面名に対応する表示画面を表示する生成プログラムを、プログラム情報J1に基づいて生成するプログラム生成手段22とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、動作仕様を入力するとプログラムを自動的に生成することができるプログラム生成装置およびその生成方法、並びにプログラム生成プログラムに関する。
動作仕様を入力すると自動的にプログラムが生成されるプログラム生成装置が知られている。
例えば、特許文献1には、対話形式でユーザからの通信サービス動作仕様の入力を受け付ける仕様入力手段と、入力された通信サービス動作仕様を通信サービスソフトウエア(ソースプログラム)に変換する仕様変換手段と、入力及び変換時パラメータチェックや状態遷移情報に基づき、状態遷移検証等、サービス仕様の検証を行う仕様検証手段とを備えたプログラム自動生成装置が記載されている。
また、特許文献2には、フロー図に含まれる入出力線およびボックス等の基本的なプレートの中から、ユーザが選択したプレートを表示すると共に、イベント処理プログラムを作成するためのイベントボックスが選択されると、仮想イベント待ちボックスおよびリターン端子を含んだイベントフロー図初期ボックス群を自動的に表示させるフロー図作成モジュールと、作成されたフロー図を解析してソースコードに変換することによりソースプログラムに変換するが、仮想イベント待ちボックスが含まれている場合、イベント定義モジュールを読み出してソースプログラムに組み入れるフロー図解析変換モジュールとを備えたソースプログラム作成支援システムが記載されている。
特開2004−78448号公報 特開2006−323828号公報
ところで、プログラムは各種の条件を判定して状態の遷移を決定している。例えば、入力された値が正しいか否かを検査して、正しければ次の表示画面へ遷移したり、正しくなければ再入力を促したり、また、発生したイベントの種類を判定して、イベントの種類に応じて遷移する表示画面を決定することもある。
しかし、条件の判定規則が変われば、その判定規則に係る箇所のプログラムも作りなおさなければならない。特許文献1に記載のプログラム自動生成装置では、通信サービス動作仕様が変更になれば、仕様入力手段より変更となった動作仕様に関連するそれぞれの箇所を修正して、仕様変換手段によりソースプログラムを生成することになる。
また、特許文献2に記載のソースプログラム作成支援システムでは、同じ判定規則で判定しているフロー図のそれぞれを変更することになる。
つまり、判定規則が変われば、再度プログラムを生成し直す必要があるだけでなく、同じ判定規則によって判定しているプログラムのそれぞれの箇所を変更する必要がある。従って、同じ判定規則により判定しているプログラムの箇所が増えれば増えるほど、修正箇所が多くなり、不具合が発生する確率が高くなる。そうなると生成したプログラムの誤動作の原因となったり、動作が不安定となる原因となったりして、信頼性の低いプログラムを生成することになってしまう。
そこで本発明は、判定規則が数多く変更となっても信頼性の高いプログラムを生成することが可能なプログラム生成装置およびプログラム生成方法、並びにプログラム生成プログラムを提供することを目的とする。
本発明のプログラム生成装置は、表示画面に対応させた表示画面名と、前記表示画面が表示されているときに発生するイベントに対応させたイベント名と、前記イベントが発生したときの状態に対応して遷移する表示画面名とが少なくとも定義されたプログラム情報を作成することが可能な編集手段と、前記イベントが発生したときに、外部プログラムへ移行させ、前記外部プログラムでの判定規則に基づいて判定した結果である返却値を前記イベントが発生したときの状態として、この返却値に応じて遷移先の表示画面名に対応する表示画面を表示するプログラムを、前記プログラム情報に基づいて生成する生成手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のプログラム生成装置のプログラム生成方法は、プログラムの各種の定義するプログラム情報を作成する編集手段と、前記プログラム情報に基づいてプログラムを生成する生成手段とを備えたプログラム生成装置の生成方法であって、前記編集手段により、表示画面に対応させた表示画面名と、前記表示画面が表示されているときに発生するイベントに対応させたイベント名と、前記イベントが発生したときの状態に対応して遷移する表示画面名とが少なくとも定義されたプログラム情報を作成する段階と、前記生成手段により、前記イベントが発生したときに、外部プログラムへ移行させ、前記外部プログラムでの判定規則に基づいて判定した結果である返却値を前記イベントが発生したときの状態として、遷移先の表示画面名に対応する表示画面を表示するプログラムを、前記プログラム情報に基づいて生成する段階とを含むことを特徴とする。
また、本発明のプログラム生成プログラムは、コンピュータを、表示画面に対応させた表示画面名と、前記表示画面が表示されているときに発生するイベントに対応させたイベント名と、前記イベントが発生したときの状態に対応して遷移する表示画面名とが少なくとも定義されたプログラム情報を作成することが可能な編集手段、および前記イベントが発生したときに、外部プログラムへ移行させ、前記外部プログラムでの判定規則に基づいて判定した結果である返却値を前記イベントが発生したときの状態として、遷移先の表示画面名に対応する表示画面を表示するプログラムを、前記プログラム情報に基づいて生成する生成手段として機能させることを特徴とする。
本発明は、まず編集手段によりプログラム情報を、作成・編集する。プログラム情報には、少なくとも、表示画面に対応させた表示画面名と、この表示画面が表示されているときに発生するイベントに対応させたイベント名と、イベントが発生したときの状態に対応して遷移する表示画面名とが定義されている。そして、生成手段が、プログラム情報に基づいて、イベントが発生したときに、外部プログラムへ移行させ、外部プログラムでの判定規則に基づいて判定した結果である返却値をイベントが発生したときの状態として、遷移先の表示画面名に対応する表示画面を表示するプログラムを生成する。従って、判定規則に変更が生じても、外部プログラムを修正すればよく、生成されたプログラムには影響がない。つまり、生成されたプログラムが、様々な表示画面における処理の判定として、共通した判定規則を参照するような構成であっても、生成したプログラムを、再度、生成し直す必要がない。
前記生成手段は、前記遷移先の表示画面名に対応する表示画面を表示するときに、外部プログラムへ移行させ、前記外部プログラムでの表示規則に基づいて指示された表示内容に基づいて表示するプログラムを生成するのが望ましい。
生成手段が生成するプログラムが、遷移先の表示画面名に対応する表示画面を表示するときに、外部プログラムでの表示規則に基づいて指示された表示内容に基づいて表示することで、表示内容に変更があっても、外部プログラム側を変更すればよく、生成したプログラムを変更する必要がない。
前記編集手段は、表示画面に対応させた表示画面名に、当該表示画面において発生するイベント名と、遷移先となる表示画面名とを関連付けた表形式のテーブル図を、前記プログラム情報として表示する機能を備えるのが望ましい。プログラム情報が表形式のテーブル図で表示されることにより、関連付けられているそれぞれの情報の様子が一目で把握することができる。
また、前記編集手段は、前記表示画面名を付与したそれぞれのボックス図形を、前記イベント名を付与した状態遷移を示す線で接続した状態遷移図を前記プログラム情報として表示する機能を備えるのが望ましい。編集手段がこのような状態遷移図を表示することで、表示画面がどのように遷移していくかが一目で把握することができる。
前記編集手段は、前記テーブル図から前記状態遷移図へ、前記状態遷移図から前記テーブル図へそれぞれ変換可能な機能を備えるのが望ましい。状態遷移図と表形式のテーブル図とを表示させながらプログラム情報を作成、編集することができるので、不具合の発生をより低減することができる。
本発明は、生成されたプログラムが、様々な表示画面における処理の判定として、共通した判定規則を参照するような構成であっても、生成したプログラムを、再度、生成し直す必要がないので、信頼性の高いプログラムを生成することが可能である。
本発明の実施の形態に係るプログラム生成システムを図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るプログラム生成システムの構成を示す図である。図2は、図1に示すプログラム生成システムのサーバの構成を示す図である。なお、本実施の形態では、プログラム生成システムにより開発するプログラムとして名刺管理ソフトを例に説明する。
図1に示すように、プログラム生成システム10は、サーバ20とクライアント30とが、ネットワークWを介して通信可能に接続されている。ネットワークWは、インターネットでもよいし、イントラネットでもよい。
プログラム生成システム10は、サーバ20やクライアント30を使用する開発者が、それぞれがサーバ20上で動作するプログラム生成プログラムを使用してプログラムの開発を行うものである。
サーバ20は、プログラム生成プログラムを動作させることで、プログラム生成装置として機能するものである。クライアント30は、ブラウザを操作することでサーバ20と通信する通信端末として機能するものである。
図2に示すように、プログラム生成装置として機能するコンピュータであるサーバ20は、プログラム情報編集手段21と、プログラム生成手段22と、生成規則編集手段23と、ログイン処理手段24とを備えている。
プログラム情報編集手段21は、プログラム情報J1を作成、編集する機能を備えている。開発者がサーバ20にて作業を行う場合には、サーバ20上で動作させたブラウザからのアクセスに応じてプログラム情報編集手段21がウェブページとして提供する編集画面に基づいて開発を行う。また、開発者がクライアント30にて作業を行う場合には、クライアント30上で動作させたブラウザからサーバ20をアクセスし、このアクセスをサーバ20の図示しない通信手段が受信し、アクセスに応じた編集画面をプログラム情報編集手段21が提供することで、ブラウザに表示された編集画面に基づいて開発を行う。
プログラム生成手段22は、プログラム情報編集手段21からの指示によりプログラム情報J1と生成規則情報J2とに基づいて生成プログラムPを生成する機能を備えている。生成規則編集手段23は、生成規則情報J2を作成、編集する機能を備えている。
ログイン処理手段24は、このプログラム生成プログラムを使用できる開発者を制限するもので、開発者情報J3に基づいて判断される。この開発者情報J3は、プログラム情報編集手段21により新規作成、追加、削除、内容変更等を行うことが可能である。
開発者は、サーバ20に接続された表示手段25と入力手段26とにより操作を行う。表示手段25は、LCDやCRTとすることができる。入力手段26は、キーボードと、マウスなどのポインティングデバイスとすることができる。
プログラム情報J1は、名刺管理ソフトの、プログラム名称情報、用語情報、フォーム情報などの動作仕様が定義されたファイルである。生成規則情報J2は、プログラム生成手段22がプログラム情報J1に基づいて生成プログラムPを生成するときに、生成される言語や、生成する際の規則などが生成規則として定義されたファイルである。開発者情報J3は、このプログラム生成プログラムを使用可能な開発者が登録されたファイルである。生成プログラムPは、プログラム生成手段22がプログラム情報J1に基づいて生成する名刺管理ソフトプログラムである。
プログラム情報J1と、生成規則情報J2と、開発者情報J3と、生成プログラムPとは、図示しない記憶手段に格納されている。記憶手段としては、ハードディスクドライブ装置を使用することができる。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係るプログラム生成システム10の動作および使用状態を、図3から図12に基づいて説明する。
図3は、ログイン画面の一例を示す図である。図4は、アプリケーション一覧画面の一例を示す図である。図5は、アプリケーション編集画面の一例を示す図である。図6は、用語一覧画面の一例を示す図である。図7は、用語編集画面の一例を示す図である。図8は、フォーム一覧画面の一例を示す図である。図9は、エンティティ編集画面の一例を示す図である。図10は、フォーム一覧の一例を示す図である。図11は、フォーム編集画面の一例を示す図である。図12は、状態遷移図の一例を示す図である。
なお、図3から図11においては、表示画面が異なっていても同機能を有するものは同符号を付している。例えば、異なる表示画面にそれぞれ表示されたボタンであっても、そのボタンを押下することで、遷移する先の表示画面が同じ表示画面となれば同じ符号としている。
開発者は、サーバ20上で動作するブラウザからプログラム生成プログラムを示すアドレスを指定して、プログラム生成プログラムを実行させると、ログイン処理手段24により図3に示すログイン画面G1が提供されることでブラウザに表示される。このログイン画面G1には、ログインIDを入力するID入力欄R1とパスワードを入力するパスワード入力欄R2と、「ログイン」ボタンB1が表示されている。開発者は、割り当てられたログインIDとパスワードをそれぞれのID入力欄R1とパスワード入力欄R2とに入力し、「ログイン」ボタンB1を押下する。
「ログイン」ボタンB1を押下すると、ログイン処理手段24が、開発者情報J3を参照してログイン可能か否かを判定し、ログイン可能であれば、プログラム情報編集手段21により、プログラム情報J1から、アプリケーション名称情報が読み出され、図4に示すアプリケーション一覧画面G2が表示される。
プログラム情報編集手段21による表示画面では、表示画面全体の概要を示す表題領域A1が上部に、ボタン群が表示されたボタン表示領域A2が左側に、そして編集画面となる編集領域A3とが中央部に表示される。以下、この表題領域A1、ボタン表示領域A2、および編集領域A3については、どの表示画面でも同様に区画されて表示されている。
このアプリケーション一覧画面G2では、表題領域A1に「アプリケーション一覧」と表示されることで、このプログラム生成プログラムにより開発されているプログラムの一覧が表示されていることを示している。ボタン表示領域A2には、「新規アプリケーション」ボタンB2と、「用語辞書」ボタンB3と、「ユーザ管理」ボタンB4とが表示されている。また、編集領域A3には、名刺管理ソフトを指す「アプリケーションの名称(英字)」および「アプリケーションの名称(漢字)」と、「説明」などのアプリケーション情報と、この名刺管理ソフトの編集を指示する「編集」ボタンB5とがアプリケーションリストL1として表示されている。
開発者が、新たなアプリケーションを開発する場合には、「新規アプリケーション」ボタンB2を押下する。また、開発者が、詳細には後述する用語情報の編集を行いたい場合には、「用語辞書」ボタンB3を押下し、開発者の管理を行いたい場合には「ユーザ管理」ボタンB4を押下する。
この「ユーザ管理」ボタンB4を押下して表示されるユーザ管理画面(図示せず)は、開発者の追加、削除、開発者の属性などのそれぞれの開発者情報J3を編集することができる。
図4に示されるアプリケーション一覧画面G2では、アプリケーション名称が「名刺管理」と称された名刺管理ソフトが、既に登録され表示されているが、開発者が名刺管理ソフトを新規に開発するときには、新たに登録する必要がある。この場合には、まず、「新規アプリケーション」ボタンB2を押下する。
「新規アプリケーション」ボタンB2を押下することで、図5に示すアプリケーション編集画面G3が表示される。アプリケーション編集画面G3では、ボタン表示領域A2に、アプリケーション一覧画面G2に戻る「アプリケーション一覧」ボタンB6と、新規の状態では選択不可なグレイアウト状態の「自動生成」ボタンB7と、アプリケーションの削除を行う「アプリケーション削除」ボタンB8と、「フォーム一覧」ボタンB9と、「エンティティ一覧」ボタンB10とが表示されている。
編集領域A3には、アプリケーション名称を英字で入力する英字名称入力欄R3と、漢字で入力する漢字名称入力欄R4と、アプリケーションの概略を入力する説明入力欄R5と、入力した内容を登録するための「確認」ボタンB11とが表示されている。また、編集領域A3には、このアプリケーションを開発可能な属性を有する開発者の一覧を示す開発者一覧が表示されている。
開発者は、アプリケーション編集画面G3の英字名称入力欄R3に「NameCard」,漢字名称入力欄R4に「名刺管理」,説明入力欄R5に「名刺管理アプリケーション」をそれぞれに入力して「確認」ボタンB11を押下する。「確認」ボタンB11が押下されることで、プログラム情報編集手段21は、開発者に登録内容を再度確認させるために、アプリケーション登録確認画面(図示せず)を表示する。開発者が、この登録確認画面において、「登録」ボタンを押下すれば「NameCard」および「名刺管理」が名刺管理ソフトのプログラム名称情報としてプログラム情報J1に登録される。また、開発者が、このアプリケーション登録確認画面にて「編集」ボタンを押下することで、アプリケーション編集画面G3に戻って再度プログラム名称情報を編集することができる。
新規アプリケーションの名称等の登録が完了すると、図2に示すアプリケーション一覧画面G2に戻り、次に、名刺管理ソフトにて使用される用語の定義を行う。
図4において、「用語辞書」ボタンB3を押下することで、プログラム情報編集手段21により、プログラムを開発する上で使用されている言葉を定義した用語を示す用語情報がプログラム情報J1から読み出され、図6に示す用語一覧画面G4が表示される。
用語一覧画面G4では、ボタン表示領域A2に「アプリケーション一覧」ボタンB6と、「新規用語」ボタンB12と、「用語統一化」ボタンB13とが表示されている。「用語統一化」ボタンB13は、登録された用語のうち、複数の開発者によってそれぞれ同じ意味だが異なる名称で登録された用語を統一する際に押下されるボタンである。
編集領域A3には、用語を検索するための用語入力欄R6と、入力された用語の検索開始を指示する「検索」ボタンB14とが表示されている。また、用語入力欄R6の下には、分類を選択する分類選択入力欄R7と、「絞込」ボタンB15とが表示されている。また、編集領域A3には、現在登録されている用語の全部が用語リストL2として表示されている。
用語リストL2には、「分類」、「用語名称(漢字)」、「用語名称(英字)」、「型」、「DB型」、「説明」などの用語情報と、この用語を編集する「編集」ボタンB16とが含まれている。本実施の形態では、名刺管理ソフトで使用される用語として、「氏名」、「性別」、「電子メール」が定義されている。これらは、型としては文字列を示す「string」が定義されている。
用語一覧画面G4において、用語リストL2にて定義された用語の数が多くて、開発者が編集したい用語を見つけにくい場合には、用語入力欄R6に編集したい用語を入力し、「検索」ボタンB14を押下することで、容易に見つけ出すことができる。編集したい用語の分類がわかっている場合には、分類選択入力欄R7に分類を入力したり、プルダウンで分類を選択したりして、「絞込」ボタンB15を押下することで、入力または選択された分類に属する用語のみが表示されるので、分類単位で用語を表示させることができる。
また、用語一覧画面G4において、新たに用語を追加したい場合には、「新規用語」ボタンB12を押下する。また、用語を編集したい場合には、該当する用語に対応した「編集」ボタンB16を押下する。「新規用語」ボタンB12や「編集」ボタンB16を押下することで、図7に示される用語編集画面G5が表示される。
図7に示される用語編集画面G5では、ボタン表示領域A2に、用語一覧画面G4に戻る「用語一覧」ボタンB17と、「用語統一化」ボタンB13と、用語を削除する際に用いられる「用語削除」ボタンB18とが表示されている。
編集領域A3には、編集対象となる用語に対する、分類入力欄R8、漢字用語名称入力欄R9、英字用語名称入力欄R10、型入力欄R11、DB型入力欄R12、説明入力欄R13と、「確認」ボタンB19とが表示されている。
用語編集画面G5は、「新規用語」ボタンB12を押下することで表示された場合には、各入力欄は空白状態である。また、「編集」ボタンB16を押下することで表示された場合には、「編集」ボタンB16に対応する用語の内容が各入力欄に入った状態で表示される。開発者は、空白で表示された各入力欄に新たな値を入力したり、各入力欄に表示された内容に対して修正を加えたりする。そして、入力に問題がない場合には、「確認」ボタンB19を押下する。
「確認」ボタンB19が押下されると、プログラム情報編集手段21は、登録される用語情報を表示して開発者に確認を求める用語登録確認画面(図示せず)を表示する。開発者が、この用語登録確認画面において「登録」ボタンを押下すれば、新規に入力した用語情報、または編集した用語情報がプログラム情報J1に登録される。また、開発者が、この用語登録確認画面にて「編集」ボタンを押下することで用語編集画面G5に戻って再度編集することができる。
図5に示すアプリケーション編集画面G3において、「エンティティ一覧」ボタンB10が押下されると、プログラム情報編集手段21によりプログラム情報J1からエンティティ情報が読み出され、図8に示すエンティティ一覧画面G6が表示される。
エンティティ一覧画面G6では、ボタン表示領域A2に「アプリケーション一覧」ボタンB6と、「アプリケーション編集」ボタンB20と、「新規エンティティ」ボタンB21とが表示されている。
編集領域A3には、この名刺管理ソフトで使用されるエンティティがエンティティリストL3として表示される。このエンティティリストL3には、エンティティとして登録されている名称を示す「エンティティ名称(英字)」および「エンティティ名称(漢字)」と、その名称の内容を示す「説明」などのエンティティ情報と、このエンティティ情報を編集する「編集」ボタンB22とが含まれている。
エンティティとは、データの集合体であるテーブルのことで、名刺管理ソフトでは「名刺」(namecard)がエンティティとして定義されている。
開発者が、新規にエンティティを登録したい場合には「新規エンティティ」ボタンB21を押下する。また、エンティティ一覧画面G6では、登録されているエンティティが一つであるが、複数あるときには、編集したいエンティティに対応する「編集」ボタンB22を押下することで、図9に示すエンティティ編集画面G7が表示される。
エンティティ編集画面G7では、ボタン表示領域A2に「アプリケーション一覧」ボタンB6と、「アプリケーション編集」ボタンB20と、「エンティティ一覧」画面G6へ戻る「エンティティ一覧」ボタンB23と、このエンティティをコピーし、別の名称で保存する「別名で複製」ボタンB24と、表示されているエンティティを削除する「エンティティ削除」ボタンB25とが表示されている。
編集領域A3には、まず、上段に編集対象となるエンティティである「名刺」を明示したエンティティ名称編集欄R14が表示されている。エンティティ名称編集欄R14の下には、システム属性一覧リストL4が表示されている。このシステム属性一覧リストL4は、システム(名刺管理ソフト)が使用する用語として、「ID」と、「作成時刻」と、「作成者」と、「削除区分」とが定義されていることを示している。このシステム属性一覧リストL4の下には、アプリケーション属性一覧リストL5が表示されている。
アプリケーション属性一覧リストL5は、エンティティとして登録された「名刺」を構成する用語を示すもので、「名刺」は「用語名称」として「氏名」と「電子メールアドレス」とで構成されている。つまり、エンティティ「名刺」は、「氏名」に「電子メールアドレス」を対応づけた名刺情報のテーブルであることがわかる。アプリケーション属性一覧リストL5から用語を削除したい場合には、対応する「削除」ボタンB26を押下することで、エンティティ「名刺」の構成から削除される。また、新たに用語を追加したい場合には、「用語追加」ボタンB27を押下すると、図7に示す用語編集画面G5へ遷移することで用語の追加が可能となる。
アプリケーション属性一覧リストL5の下に位置するファインダ一覧リストL6には、エンティティ「名刺」を検索する検索式が定義されている。本実施の形態では、エンティティ「名刺」は、「ID」を参照して検索されることが定義されている。
図5に示すアプリケーション編集画面G3において、「フォーム一覧」ボタンB9が押下されると、プログラム情報編集手段21により、プログラム情報J1からフォーム情報が読み出され、図10に示すフォーム一覧画面G8が表示される。
フォーム一覧画面G8では、ボタン表示領域A2に「アプリケーション一覧」ボタンB6と、「アプリケーション編集」ボタンB20と、「新規フォーム」ボタンB28とが表示されている。
編集領域A3には、この名刺管理ソフトで表示されるそれぞれの表示画面名が、表示画面リストL7として表示されている。この表示画面リストL7には、名刺管理ソフトの処理の単位をプロセスとして、プロセスごとの名前である「プロセス名称」と、このプロセスが、ある業務処理を行うために用いる表示画面の名称(表示画面名)である「フォーム名称」と、動作の概略を示す「説明」などの表示画面情報と、この表示画面情報を編集する「編集」ボタンB29とが含まれている。
この表示画面リストL7によると、名刺管理ソフトでは「ログイン」、「名刺一覧」、「名刺編集」の3つのプロセスを備えており、プロセス「ログイン」は「ログイン」画面、プロセス「名刺一覧」は「名刺一覧」画面をフォームとして表示することがわかる。また、プロセス「名刺編集」は「名刺編集」画面と、「名刺確認」画面と、「名刺登録完了」画面とを、同様にフォームとして表示することがわかる。
開発者が、新たなフォームを追加したい場合には、「新規フォーム」ボタンB28を押下する。また、開発者が、フォームの編集を行いたい場合には、「編集」ボタンB29を押下する。開発者が、例えば、「名刺編集」に対応する「編集」ボタンB29を押下すると、図11に示すフォーム編集画面G9が表示される。
フォーム編集画面G9では、ボタン表示領域A2に、「アプリケーション一覧」ボタンB6と、「アプリケーション編集」ボタンB20と、フォーム一覧画面G8に戻る「フォーム一覧」ボタンB9と、このフォームを削除する「フォーム削除」ボタンB30と、このフォームをコピーし、別の名称で保存する「別名複製」ボタンB31とが表示されている。
編集領域A3には、フォーム情報が読み出され、表形式のテーブル図として表示されている。編集領域A3は、まず、上段に編集対象となるプロセスである「名刺一覧」を明示したプロセス名称編集欄R15が表示されている。なお、プロセス名称編集欄R15においては、「セッション開始フォーム」と称されたチェックボックスがあるが、このチェックボックスは、この表示画面が生成プログラムPのトップページとなることを示している。従って、プロセス「名刺一覧」の表示画面「名刺一覧」ではチェックされず、表示画面「ログイン」においてチェックされることになる。
プロセス名称編集欄R15の下には、この表示画面で使用される用語や用語の集合名を定義するフォーム項目リストL8が表示されている。本実施の形態では、フォーム項目リストL8で複合型を示す「composite」として「名刺一覧表」が定義されているので、フォーム項目リストL8の下に、名刺一覧表リストL9にて、「項目名称」として「氏名」と「電子メールアドレス」とが、「型」として「string」が定義されている。
用語の集合名を定義しない場合には、フォーム項目リストL8に「項目名称」および「型」として「string」などを定義すれば、名刺一覧表リストL9などは表示されない。
反対に、名刺一覧表リストL9の「氏名」の「型」として「composite 」を定義することで、「氏名」リストを表示させ、「氏名」リスト内で、「項目名称」として「姓名」と「名前」とをそれぞれ定義することも可能である。
また、名刺一覧表リストL9の下には、イベントの発生に応じた処理を定義するオペレーション項目リストL10と、イベント(アクション)名を定義すると共にイベントが発生したときの状態に対応して遷移する表示画面名が定義されたアクション一覧リストL11とが表示されている。
オペレーション項目リストL10は、「名刺一覧」では使用されないため、何も表示されていない。オペレーション項目リストL10は、例えば、図10に示すフォーム一覧画面G8に示される名刺情報を登録する「名刺確認」画面においては、登録を指示するボタンが押下されたことを契機に、エンティティで定義された「名刺」を登録するなどを定義することができる。また、登録を指示するボタンが押下されたことを契機に、登録した電子メールアドレスに登録されたことを示す電子メールを送信することを定義することができる。
アクション一覧リストL11には、この「名刺一覧」にて発生するイベント名(「アクション項目)として、「新規名刺」と、「名刺編集」とが定義されている。また、アクション一覧リストL11では、イベント「新規名刺」が発生して返却値(戻値)が<new>であったときには、表示画面名「名刺編集」へ移行するように定義されている。また、イベント「名刺編集」が発生して返却値(戻値)が<edit>であったときには、表示画面名「名刺編集」へ移行するように定義されている。
このように、フォーム編集画面G9では、プロセス名称編集欄R15において定義される表示画面名と、アクション一覧リストL11により定義されるイベント名、および表示画面名とが表形式のテーブル図として表示されている。従って、表示画面名と、表示画面が表示されているときに発生するイベントに対応させたイベント名と、イベントが発生したときの状態に対応して遷移する表示画面名とが、表形式のテーブル図として表示されていることで、関連付けられているそれぞれの情報の様子を一目で把握することができる。
次に、図11に示されるフォーム編集画面G9において、表形式にしたテーブル図にて作成・編集されるフォーム情報は、プログラム情報編集手段21により、状態遷移図を入力することで定義することも可能である。
ここで、プログラム情報編集手段21により作成・編集される状態遷移図について図12に基づいて説明する。図12では、フォーム編集画面G9にて入力されるフォーム情報を、状態遷移図Sとして入力した一例を示している。
本実施の形態に係る状態遷移図Sは、点線で示される矩形枠で示されるプロセスに、プロセス名称が付与されている。また、状態遷移図Sは、楕円のボックス図で示される表示画面(フォーム)に、表示画面名が付与されている。このボックス図は、1つの表示画面を示しており、それぞれが、状態遷移を示す線で接続されている。この状態遷移を示す線には、イベント名と、返却値名とが付与されている。
例えば、プロセス「名刺編集」では、表示画面「名刺編集」D1と、表示画面「名刺確認」D2と、表示画面「名刺登録完了」D3とがある。この名刺編集においては、表示画面「名刺編集」D1においてイベント「確認」が発生すると、外部プログラムからの返却値<success>により表示画面「名刺確認」D2へ遷移することが示されている。そして、表示画面「名刺確認」D2では、イベント「登録」が発生すると、外部プログラムからの返却値<success>により表示画面「名刺登録完了」D3へ遷移することが示されている。また、表示画面「名刺確認」D2で、イベント「修正」が発生すると、外部プログラムからの返却値<reedit>により表示画面「名刺編集」D1へ戻ることが示されている。
この状態遷移図Sは、矩形枠や楕円のボックス図をマウスによりメニューバーからドラッグアンドドロップにより作図エリアに展開して、キーボードにより状態名や表示画面名、およびイベント名(アクション名)などを入力することで作図することができる。
このようにフォーム情報を状態遷移図Sとして表示することで、表示画面がどのように遷移していくかが一目で把握することができる。
プログラム情報編集手段21により作図され表示された状態遷移図Sは、プログラム情報編集手段21に変換を指示すると、図11に示すフォーム編集画面G9の表形式のテーブル図に変換されて表示される。また、フォーム編集画面G9の表形式のテーブル図から状態遷移図Sへ変換することも可能である。プログラム情報編集手段21は、状態遷移図Sと表形式のテーブル図とをそれぞれ表示させながらプログラム情報を作成、編集することができるので、不具合の発生をより低減することができる。
このようにして、名刺管理ソフトの、プログラム名称情報と、用語情報と、フォーム情報とが定義され、プログラム情報J1として記憶手段に格納される。そして、名刺管理ソフトを生成するときには、図5に示すアプリケーション編集画面G3に表示されている「自動生成」ボタンB7を押下する。「自動生成」ボタンB7が押下されると、プログラム情報編集手段21からプログラム生成手段22へプログラムの生成が通知される。プログラム生成手段22は、プログラム情報J1を元に、生成規則情報J2の生成規則に沿った名刺管理ソフトとなる生成プログラムPを生成する。
ここで、生成プログラムPとして生成された名刺管理ソフトについて、図13から図18に基づいて説明する。図13は、本発明の実施の形態に係る名刺管理装置を示す図である。図14は、名刺ログイン画面の一例を示す図である。図15は、名刺一覧画面の一例を示す図である。図16は、名刺編集画面の一例を示す図である。図17は、名刺確認画面の一例を示す図である。図18は、名刺登録完了の一例を示す図である。
図13に示すように、コンピュータ40は、名刺管理ソフトおよび外部プログラムを動作させることで、名刺管理装置として機能するものである。コンピュータ40は、図1に示すサーバ20やクライアント30でもよいし、他のコンピュータでもよい。
名刺管理装置として機能するコンピュータ40は、名刺管理ソフトを動作させることで機能する名刺管理手段41と、外部プログラムを動作させることで機能するイベント処理手段42および業務規則処理手段43と、CRTやLCDなどの表示手段44と、キーボードおよびマウスなどの入力手段45とを備えている。
名刺管理手段41は、ログインを制御するログイン処理手段41aと、名刺の一覧表を表示する名刺一覧処理手段41bと、名刺の情報が編集できる名刺編集処理手段41cと、編集した情報の確認画面を表示する名刺確認処理手段41dと、登録が終了した旨の画面を表示する名刺登録完了処理手段41eとを備えている。
コンピュータ40上で動作させることで、イベント処理手段42および業務規則処理手段43として機能する外部プログラムは、予めコンピュータ40にインストールされたプログラムである。イベント処理手段42は、イベントが発生するとイベントの内容に応じた処理を行う機能を備えている。業務規則処理手段43は、判定規則に基づいて判定し、判定結果に基づいた返却値をイベント処理手段42へ通知したり、表示規則に基づいて画面内容をイベント処理手段42へ通知したりする機能を備えている。
次に、この名刺管理ソフトの動作と使用状態について、図面に基づいて説明する。
使用者は、コンピュータ40上で動作するブラウザから名刺管理ソフトを示すアドレスを指定して実行すると、ログイン処理手段41aによりトップページである図14に示す名刺ログイン画面G10が提供されることでブラウザに表示される。この名刺ログイン画面G10は、図10に示す表示画面リストL7の「ログイン」と、図12に示す状態遷移図Sの表示画面「ログイン」D4に対応する。
使用者は、ログイン処理手段41aにより提供された名刺ログイン画面G10に表示されたログイン名入力欄R16と、パスワード入力欄R17とに、入力手段45を操作して、使用者のログイン名とパスワードとを入力し、「ログイン」ボタンB32を押下する。
「ログイン」ボタンB32が押下されたことで、イベント「ログイン」の発生を示す通知が、使用者のログイン名とパスワードとを引数として、イベント処理手段42に送信される。イベント処理手段42では、このイベント「ログイン」の通知を、業務規則処理手段43へ送信する。
業務規則処理手段43では、図示しない記憶手段に格納された使用者情報に、ログイン名とパスワードとが登録されているか否かを判定規則として判定する。業務規則処理手段43は、ログインが可能であれば返却値として<login>を、ログインが不可であれば返却値として<fail>を、イベント処理手段42を介して返す。
ログイン処理手段41aは、返却値を、イベントが発生したときの状態として返却値に応じて状態遷移する。例えば、返却値が<login>であればログインの許可を示すので、プロセス「名刺一覧」へ状態遷移し、返却値が<fail>であれば不許可なので、名刺ログイン画面G10を表示する。その際、返却値が<fail>であれば再度、イベント処理手段42を介して業務規則処理手段43へ不許可の表示通知を送信する。
業務規則処理手段43は、不許可の表示通知を受信すると、例えば、「ログイン名またはパスワードが違います。」などのメッセージの表示が表示規則として定義されていれば、このメッセージを表示する旨の指示を、イベント処理手段42を介してログイン処理手段に41aに送信する。従って、このメッセージを変更する場合には、業務規則処理手段43として機能する外部プログラムの表示規則を変更することで、容易に表示画面の内容を変更することができる。従って、変更箇所を容易に把握できるので、不具合が発生しにくい。
一方、ログインが許可された場合には、名刺一覧処理手段41bにより、図15に示す名刺一覧画面G11が表示される。この名刺一覧画面G11は、図10に示す表示画面リストL7の「名刺一覧」と、図12に示す状態遷移図Sの表示画面「名刺一覧」D5に対応する。
この名刺一覧画面G11には、タイトル「名刺一覧」の下に、「新規名刺」の文字にリンクが付与された「新規名刺」リンクLK1と、「氏名」に「電子メールアドレス」を対応付けた名刺一覧リストL12とが表示されている。なお、名刺一覧リストL12の「電子メールアドレス」の文字を、リンクが付与されたアドレスリンクLK2としている。この名刺一覧リストL12は、エンティティ編集画面G7(図9参照)により「名刺」として定義したエンティティに基づいて表示されている。
この名刺一覧画面G11を表示するときには、名刺一覧処理手段41bが業務規則処理手段43に「名刺一覧」を表示する通知を送信することで、業務規則処理手段43が予め定義された表示規則に沿って「新規名刺」リンクLK1や、アドレスリンクLK2をボタン表示とせずにリンクとすることを名刺一覧処理手段41bに指示している。
使用者は、マウスで「新規名刺」リンクLK1を押下すると、名刺一覧処理手段41bは、アクション一覧リストL11(図11参照)で定義されたイベント「新規名刺」の発生を示す通知をイベント処理手段42を介して業務規則処理手段43へ送信する。業務規則処理手段43では、新規に名刺情報を登録する画面へ遷移することを意味する<new>を返却値としてイベント処理手段42を介して返す。ここでは、特に判定する条件なしに<new>を返信している。
例えば、ログインする際に、ログイン名およびパスワードが使用者情報に登録されているか否かだけを判定するのではなく、ログイン名に応じて使用者にランク付けをすることがある。そうした場合に、「新規名刺」リンクLK1の押下というイベント「新規名刺」に対して、業務規則処理手段43がランクに応じた判定規則に基づいて新規の登録を許可または不許可を決定するようにしてもよい。
使用者が「氏名」または「電子メールアドレス」のいずれか一方または両方の内容の変更を行いたい場合には、該当するアドレスリンクLK2を押下する。このアドレスリンクLK2の押下により、アクション一覧リストL11(図11参照)で定義されたイベント「名刺編集」の発生を示す通知がイベント処理手段42に通知される。イベント処理手段42からイベント「名刺編集」が通知された業務規則処理手段43は、名刺情報を編集する画面へ遷移することを意味する<edit>を返却値としてイベント処理手段42を介して返す。ここでは、特に判定する条件なしに<edit>を返信している。
この場合においても、業務規則処理手段43が使用者のランクに応じた判定規則に基づいて新規の登録を許可または不許可を決定するようにしてもよい。つまり、イベント「新規名刺」およびイベント「名刺編集」について、現在は判定しないことが判定規則であったものを、使用者のランクによって制限を加えるように名刺管理ソフトの判定規則(仕様)の変更があった場合には、外部プログラムである業務規則処理手段43の判定規則を変更するだけで対応することができる。また、この変更は、イベント「新規名刺」およびイベント「名刺編集」についての判定規則が同じであれば1ヵ所とすることができる。従って、生成プログラムPである名刺管理ソフトを変更する必要がなく、変更する箇所を、名刺管理ソフト側で個々に判定する場合に比べ、全体として少ない変更箇所ですむ。
業務規則処理手段43から返却値<new>または<edit>が通知されたことで、プロセス「名刺編集」の「名刺編集」に状態遷移し、名刺編集処理手段41cにより、図16に示す名刺編集画面G12が表示される。
この名刺編集画面G12は、図10に示す表示画面リストL7の「名刺編集」と、図12に示す状態遷移図Sの表示画面「名刺編集」D1に対応する。
名刺編集画面G12には、タイトル「名刺情報編集」の下に、氏名を入力する氏名入力欄R18と、電子メールアドレスを入力する電子メールアドレス入力欄R19とが表示されている。また、名刺編集画面G12には、入力した内容で問題ないことを示す「確認」ボタンB33と、名刺一覧画面G11へ状態遷移する「名刺一覧」ボタンB34とが表示されている。
この名刺編集画面G12においては、業務規則処理手段43からの返却値が<new>であれば、氏名入力欄R18および電子メールアドレス入力欄R19が空白として表示され、返却値が<edit>であれば押下したアドレスリンクLK2に対応する「氏名」と「電子メールアドレス」が編集対象として表示される。
新規の登録を取りやめる場合や、編集をキャンセルする場合には、「名刺一覧」ボタンB34を押下することで、イベント「名刺一覧」の発生を示す通知が業務規則処理手段43に送信される。イベント処理手段42からイベント「名刺一覧」が通知された業務規則処理手段43は、図15に示す名刺一覧画面G11へ遷移することを意味する<list>を返却値としてイベント処理手段42を介して返す。ここでは、特に判定する条件なしに<list>を返信している。
新規の入力や編集が完了した場合には、「確認」ボタンB33を押下することで、イベント「確認」の発生を示す通知が業務規則処理手段43に送信され、登録を確認する画面を表示することを示す<success>を返却値としてイベント処理手段42を介して返す。
業務規則処理手段43から返却値<success>が通知されたことで、プロセス「名刺編集」の「名刺確認」に状態遷移し、名刺編集処理手段41cにより、図17に示す名刺確認画面G13が表示される。
この名刺確認画面G13は、図10に示す表示画面リストL7の「名刺確認」と、図12に示す状態遷移図Sの表示画面「名刺確認」D2に対応する。
名刺確認画面G13では、タイトル「登録内容の確認」の下に、確認を求める氏名と電子メールアドレスとが表示されている。また、名刺確認画面G13には、登録内容が誤っているため修正を指示する「修正」ボタンB35と、登録を指示する「登録」ボタンB36とが表示されている。
修正を指示する場合には、「修正」ボタンB35を押下することで、イベント「修正」の発生を示す通知が業務規則処理手段43に送信される。イベント処理手段42からイベント「修正」が通知された業務規則処理手段43は、図16に示す名刺編集画面G12へ遷移することを意味する<reedit>を返却値としてイベント処理手段42を介して返す。
また、登録を指示する場合には、「登録」ボタンB36を押下することで、イベント「登録」の発生を示す通知がイベント処理手段42を介して業務規則処理手段43に送信される。イベント処理手段42からイベント「登録」が通知された業務規則処理手段43は、図18に示す名刺登録完了画面G14へ遷移することを意味する<success>を返却値としてイベント処理手段42を介して返す。また、イベント「登録」が通知されたイベント処理手段42は、登録対象の「名前」と「電子メールアドレス」とをエンティティで定義された「名刺」に登録する。また、図11に示すフォーム編集画面G9にて、フォーム「名刺確認」のオペレーション項目として、登録した電子メールアドレス宛に登録した旨の電子メールを送信することが定義されていれば、イベント処理手段42は、電子メールの送信処理を行う。
業務規則処理手段43から返却値<success>が通知されたことで、プロセス「名刺編集」の「名刺登録完了」に状態遷移し、名刺編集処理手段41cにより、図18に示す名刺登録完了G14が表示される。
この名刺登録画面G14は、図10に示す表示画面リストL7の「名刺登録完了」と、図12に示す状態遷移図Sの表示画面「名刺登録完了」D3に対応する。
名刺登録完了G14には、タイトル「名刺登録完了」の下に、登録した氏名と電子メールアドレスとが表示されている。また、名刺登録完了G14には、図15に示す名刺一覧画面G11へ戻る「名刺一覧」ボタンB34が表示されている。
使用者は、登録が完了したことを、この表示画面が表示されることで確認した後、「名刺一覧」ボタンB34を押下することで、名刺一覧画面G11へ戻ることができる。
なお、本実施の形態では、状態遷移するイベントをボタン押下などの操作を契機として発生するものであったが、例えば、図11に示すフォーム編集画面G9のアクション一覧リストL11において無操作状態が一定時間以上継続すると、タイマからの通知をイベントとして業務規則処理手段43により判定して、どの状態からも図14に示す名刺ログイン画面G10へ遷移するようにしてもよい。
このように、本発明に係るプログラム生成装置として機能するサーバ20は、イベントが発生したときに、外部プログラムである業務規則処理手段43へ移行させ、この業務規則処理手段43での判定規則に基づいて判定した結果である返却値をイベントが発生したときの状態として、返却値に応じて遷移先の表示画面名に対応する表示画面を表示する生成プログラムPを生成することで、判定規則に変更が生じても、生成したプログラムを、再度、生成し直す必要がないので、信頼性の高いプログラムを生成することが可能である。
本実施の形態では、生成プログラムPとして名刺情報を管理する名刺管理ソフトを例に説明したが、当然、他のアプリケーションでも生成することが可能である。特に、動作仕様である判定規則や表示規則が頻繁に変更となるようなアプリケーションを生成する際には好適である。例えば、携帯電話の料金計算では、割引体系が多岐に渡り複雑で、変更も頻繁に行われる。このような場合に、料金を算出する基本的なフォームを料金計算ソフトとしてプログラム情報に定義して生成プログラムPとして料金計算ソフトを生成しておき、割引体系を判定規則として業務規則処理手段43として規定しておくことで、料金体系に変更があっても料金計算ソフトは変更する必要がなく、業務規則処理手段43内のみの変更で対応できる。従って、本発明は、保守性に優れているので、生成するプログラムを変更する際に短期間でプログラムの開発が行えるため、納期の遵守が容易であり、変更のためのコストを抑制することができ、更に、変更点が容易に判別できるので修正ミスなどの不具合の発生を抑止することができる。
本発明は、あらゆるアプリケーションの自動生成する技術に適用することが可能である。特に、インターネットやイントラネットを経由して複数の開発者がそれぞれ分担して開発する場合に最適である。
本発明の実施の形態に係るプログラム生成システムの構成を示す図である。 図1に示すプログラム生成システムのサーバの構成を示す図である。 ログイン画面の一例を示す図である。 アプリケーション一覧画面の一例を示す図である。 アプリケーション編集画面の一例を示す図である。 用語一覧画面の一例を示す図である。 用語編集画面の一例を示す図である。 フォーム一覧画面の一例を示す図である。 エンティティ編集画面の一例を示す図である。 フォーム一覧の一例を示す図である。 フォーム編集画面の一例を示す図である。 状態遷移図の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る名刺管理装置を示す図である。 名刺ログイン画面の一例を示す図である。 名刺一覧画面の一例を示す図である。 名刺編集画面の一例を示す図である。 名刺確認画面の一例を示す図である。 名刺登録完了の一例を示す図である。
符号の説明
10 プログラム生成システム
20 サーバ 21 プログラム情報編集手段
22 プログラム生成手段 23 生成規則編集手段
24 ログイン処理手段 25 表示手段
26 入力手段 J1 プログラム情報
J2 生成規則情報 J3 開発者情報
30 クライアント W ネットワーク
40 コンピュータ 41 名刺管理手段
41a ログイン処理手段 41b 名刺一覧処理手段
41c 名刺編集処理手段 41d 名刺確認処理手段
41e 名刺登録完了処理手段 42 イベント処理手段
43 業務規則処理手段 44 表示手段
45 入力手段
G1 ログイン画面 G2 アプリケーション一覧画面
G3 アプリケーション編集画面 G4 用語一覧画面
G5 用語編集画面 G6 エンティティ一覧画面
G7 エンティティ編集画面 G8 フォーム一覧画面
G9 フォーム編集画面 G10 名刺ログイン画面
G11 名刺一覧画面 G12 名刺編集画面
G13 名刺確認画面
B1 「ログイン」ボタン B2 「新規アプリケーション」ボタン
B3 「用語辞書」ボタン B4 「ユーザ管理」ボタン
B5 「編集」ボタン B6 「アプリケーション一覧」ボタン
B7 「自動生成」ボタン B8 「アプリケーション削除」ボタン
B9 「フォーム一覧」ボタン B10 「エンティティ一覧」ボタン
B11 「確認」ボタン B12 「新規用語」ボタン
B13 「用語統一化」ボタン B14 「検索」ボタン
B15 「絞込」ボタン B16 「編集」ボタン
B17 「用語一覧」ボタン B18 「用語削除」ボタン
B19 「確認」ボタン B20 「アプリケーション編集」ボタン
B21 「新規エンティティ」ボタン B22 「編集」ボタン
B23 「エンティティ一覧」ボタン B24 「別名で複製」ボタン
B25 「エンティティ削除」ボタン B26 「削除」ボタン
B27 「用語追加」ボタン B28 「新規フォーム」ボタン
B29 「編集」ボタン B30 「フォーム削除」ボタン
B31 「別名複製」ボタン B32 「ログイン」ボタン
B33 「確認」ボタン B34 「名刺一覧」ボタン
B35 「修正」ボタン B36 「登録」ボタン
L1 アプリケーションリスト L2 用語リスト
L3 エンティティリスト L4 システム属性一覧リスト
L5 アプリケーション属性一覧リスト L6 ファインダ一覧リスト
L7 表示画面リスト L8 フォーム項目リスト
L9 名刺一覧表リスト L10 オペレーション項目リスト
L11 アクション一覧リスト L12 名刺一覧リスト
LK1 「新規名刺」リンク LK2 アドレスリンク
R1 ID入力欄 R2 パスワード入力欄
R3 英字名称入力欄 R4 漢字名称入力欄
R5 説明入力欄 R6 用語入力欄
R7 分類選択入力欄 R8 分類入力欄
R9 漢字用語名称入力欄 R10 英字用語名称入力欄
R11 型入力欄 R12 DB型入力欄
R13 説明入力欄 R14 エンティティ名称編集欄
R15 プロセス名称編集欄 R16 ログイン名入力欄
R17 パスワード入力欄 R18 氏名入力欄
R19 電子メールアドレス入力欄
D1 「名刺編集」 D2 「名刺確認」
D3 「名刺登録完了」 D4 「ログイン」

Claims (7)

  1. 表示画面に対応させた表示画面名と、前記表示画面が表示されているときに発生するイベントに対応させたイベント名と、前記イベントが発生したときの状態に対応して遷移する表示画面名とが少なくとも定義されたプログラム情報を作成することが可能な編集手段と、
    前記イベントが発生したときに、外部プログラムへ移行させ、前記外部プログラムでの判定規則に基づいて判定した結果である返却値を前記イベントが発生したときの状態として、この返却値に応じて遷移先の表示画面名に対応する表示画面を表示するプログラムを、前記プログラム情報に基づいて生成する生成手段とを備えたプログラム生成装置。
  2. 前記生成手段は、前記遷移先の表示画面名に対応する表示画面を表示するときに、外部プログラムへ移行させ、前記外部プログラムでの表示規則に基づいて指示された表示内容に基づいて表示するプログラムを生成する請求項1記載のプログラム生成装置。
  3. 前記編集手段は、表示画面に対応させた表示画面名に、当該表示画面において発生するイベント名と、遷移先となる表示画面名とを関連付けた表形式のテーブル図を、前記プログラム情報として表示する機能を備えた請求項1または2記載のプログラム生成装置。
  4. 前記編集手段は、前記表示画面名を付与したそれぞれのボックス図形を、前記イベント名を付与した状態遷移を示す線で接続した状態遷移図を前記プログラム情報として表示する機能を備えた請求項1から3のいずれかの項に記載のプログラム生成装置。
  5. 前記編集手段は、前記テーブル図から前記状態遷移図へ、前記状態遷移図から前記テーブル図へそれぞれ変換可能な機能を備えた請求項4記載のプログラム生成装置。
  6. プログラムの各種の定義するプログラム情報を作成する編集手段と、前記プログラム情報に基づいてプログラムを生成する生成手段とを備えたプログラム生成装置のプログラム生成方法であって、
    前記編集手段により、表示画面に対応させた表示画面名と、前記表示画面が表示されているときに発生するイベントに対応させたイベント名と、前記イベントが発生したときの状態に対応して遷移する表示画面名とが少なくとも定義されたプログラム情報を作成する段階と、
    前記生成手段により、前記イベントが発生したときに、外部プログラムへ移行させ、前記外部プログラムでの判定規則に基づいて判定した結果である返却値を前記イベントが発生したときの状態として、遷移先の表示画面名に対応する表示画面を表示するプログラムを、前記プログラム情報に基づいて生成する段階とを含むプログラム生成装置のプログラム生成方法。
  7. コンピュータを、
    表示画面に対応させた表示画面名と、前記表示画面が表示されているときに発生するイベントに対応させたイベント名と、前記イベントが発生したときの状態に対応して遷移する表示画面名とが少なくとも定義されたプログラム情報を作成することが可能な編集手段、
    および前記イベントが発生したときに、外部プログラムへ移行させ、前記外部プログラムでの判定規則に基づいて判定した結果である返却値を前記イベントが発生したときの状態として、遷移先の表示画面名に対応する表示画面を表示するプログラムを、前記プログラム情報に基づいて生成する生成手段として機能させるためのプログラム生成プログラム。
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