JP2009036552A - 電子顕微鏡、及び試料管理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機差測定を行う為にウェハ上に当該ウェハ上で測定済みのパターンの箇所及び当該測定済みの箇所を測定した装置の情報をマーキングするための領域(レプリカ領域等)を設け、当該マーキングを参照することにより、試料を管理する。マーキングの方法としては、電子線照射によるコンタミネーション付着を挙げられる。この場合、コンタミが付き易いように電子線照射密度を上げる。このために、倍率を上げる、プローブ電流の増加、積算フレーム枚数の増加などを実施することができる。
【選択図】図2
Description
第1の実施形態は、微小パターン計測の為の走査型電子顕微鏡に関し、装置間の計測寸法差を低減するために必要な画像データ取得の自動化率を向上させることを目的として、測定箇所履歴の書き込みを試料上へのマーキングにより行い、マーキング箇所の撮像により測定箇所の自動決定および実行を行うものである。このマーキングは、ウェハ上に形成されたレプリカパターンに付される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る動作が実行される走査電子顕微鏡装置の概略構成を示す図である。走査電子顕微鏡装置100は、大別して電子線画像を取得するための電子光学系101と、それらの画像を処理することで対象パターンの計測を行う情報処理系102の2つの部位で構成されている。電子光学系101の各部は、情報処理系102により通信ライン9を介して各種制御される。
図2は、ウェハ上にある測定箇所と履歴管理箇所(マーキング)の例を示す図である。図2に示されるように、ウェハ23上には、例えばチップが16個形成され、各チップ24には測定箇所(参照番号25や26)が25箇所存在する。各チップ24には、ラインパターン27が形成されていてもよい。
図3は、測定条件の例を示す図である。第1の実施形態では、同一箇所を2度と測らないこと、各測定(各データ番号)で同じ4つのチップの同一箇所を測ること、という条件になっている。図3のデータ番号#1乃至100によって、画像情報収集のための1つのレシピを構成している。各データ番号(#1、2、・・・、100)は、1つのレシピを構成するセクションの番号を示すものである。測定条件の情報としては、測定位置の座標や撮像条件と共に、マーキングの座標と照射条件が含まれる。
図4は、第1の実施形態による測定処理及びマーキング処理を説明するためのフローチャートである。
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、微小パターン計測のための走査型電子顕微鏡において、寸法校正用試料(マイクロスケール)を使用した場合、使用箇所の履歴を管理し、寸法校正用試料が確実に寸法基準として使われることを目的とするものである。なお、走査型電子顕微鏡としては、図1と同様のものを用いることができるので、ここでは説明を省略する。
第2の実施形態では、補足マーキングを、測定箇所の使用回数を示すものとして用いた。第3の実施形態では、補足マーキングを使用回数だけでなく、使用した装置を表示することもできる。例えば、複数台の装置において、「Aの次にB、Bの次にCが測定する」などの順番の決まりがある場合、Bの装置はAが測定を行ったことを示す補足マーキングがないときは測定を実施しない。なお、この場合でも補足マーキングの数は使用回数も併せて示すこととなっている。また、走査型電子顕微鏡としては、図1と同様のものを用いている。
(1)トランジスタの破損を用いたマーキング
マーキングの代案として、電子線照射によるトランジスタの破損を用いることもできる。この場合、プローブ電流を大きくし、大電流をウェハ内にレプリカ領域29の代わりに設けられたトランジスタに流し、トランジスタの破損を行う。
電子線がラスターにより試料を照射しているため、あるラスターラインでは電子ビームを照射しない設定にし、バーコード40を作成することができるようになる。図11は、バーコードによるマーキングの例を示している。なお、バーコードは補足マーキングとしても使用することができる。
本実施形態によれば、ウェハのチップ領域外の領域にウェハのレイアウトのレプリカを設け、そのレプリカに対応する各測定位置を測定したか否かを示すマーキングを行っている。これにより、測定しようとする測定箇所が既に測定済みでコンタミネーションが生じているか否かを知ることができるようになる。よって、マーキングのある測定箇所を新たな測定箇所の選択から除外することにより、測定箇所を自動的に設定することが出来るようになる。また、複数装置間の機差測定における測定位置の設定を自動で行うことが可能になる。
2 試料
3 電子源
4 偏向レンズ
5 対物レンズ
6 2次電子検出器
7 A/D変換器
8 電子ビーム
9 通信ライン
10 データバス
11 主制御部
12 記憶部
13 処理部
14 入出力部
15 データバス
23 ウェハ
24 チップ(チップ番号11)
25 測定箇所1の撮像領域(倍率150k)
26 測定箇所25の撮像領域(倍率150k)
27 ラインパターン
28 チップ内の測定箇所
29 レプリカ内部のレイアウト
30 コンタミネーションによるマーキング例(倍率300k)
31 アドレッシングパターン
32 測長点の通し番号
33 チップ番号11に相当するレプリカチップ
34 補足マーキング例
35 マークシート登録に選択可能な記号
36 文字の通し番号
37 アドレッシングパターン
38 コンタミネーションがある箇所「1」
39 コンタミネーションがない箇所「0」
40 バーコードマーキングの領域
Claims (16)
- 電子線を試料上に走査し、電子線照射によって試料から発生した2次電子を検出して得た画像から試料の微細パターンの寸法を測長する電子顕微鏡であって、
前記試料上の前記微細パターンが形成されたパターン領域外の領域の決められた場所にマーキングを行うことにより、試料管理情報を記録する管理情報生成手段を備えることを特徴とする電子顕微鏡。 - さらに、前記マーキングを読み取って前記試料管理情報を取得する管理情報取得手段と、
前記取得された試料管理情報に基づいて、前記試料の測定条件を設定する測定条件設定手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡。 - 前記管理情報取得手段は、事前に登録されている画像ライブラリを情報と読み取った前記マーキングの画像とを照らし合わせて、前記試料管理情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の電子顕微鏡。
- 前記パターン領域外の領域の特定の位置における前記マーキングの有無によって、前記試料管理情報が形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電子顕微鏡。
- 前記試料の内部の配置情報を持つレプリカ領域が前記パターン領域外の領域に設けられ、
前記管理情報生成手段は、前記レプリカ領域に前記マーキングを行うことにより前記試料管理情報を記録することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電子顕微鏡。 - 前記試料管理情報は、前記マーキングの有無により、測定済か否かを示すことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電子顕微鏡。
- 前記試料管理情報は、第1のマーキングと、この第1のマーキングの近傍に形成される第2のマーキングとで構成され、前記第2のマーキングの個数は該当する測定箇所の測定回数を示すことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の電子顕微鏡。
- 前記第2のマーキングによって、測定ルールに則って該当する測定箇所が測定されたか否かを示すことを特徴とする請求項7に記載の電子顕微鏡。
- 電子線を試料上に走査し、電子線照射によって試料から発生した2次電子を検出して得た画像から試料の微細パターンの寸法を測長する電子顕微鏡を用いて前記試料を管理する試料管理方法であって、
管理情報生成手段が、前記試料上の前記微細パターンが形成されたパターン領域外の領域の決められた場所にマーキングを行うことにより、試料管理情報を記録する工程を備えることを特徴とする試料管理方法。 - さらに、管理情報取得手段が、前記マーキングを読み取って前記試料管理情報を取得する工程と、
測定条件設定手段が、前記取得された試料管理情報に基づいて、前記試料の測定条件を設定する工程と、を備えることを特徴とする請求項9に記載の試料管理方法。 - 前記試料管理情報を取得する工程において、前記管理情報取得手段が、事前に登録されている画像ライブラリを情報と読み取った前記マーキングの画像とを照らし合わせて、前記試料管理情報を取得することを特徴とする請求項10に記載の試料管理方法。
- 前記試料管理情報を記録する工程において、前記パターン領域外の領域の特定の位置における前記マーキングの有無によって、前記試料管理情報が形成されることを特徴とする請求項9乃至11の何れか1項に記載の試料管理方法。
- 前記試料の内部の配置情報を持つレプリカ領域が前記パターン領域外の領域に設けられ、
前記試料管理情報を記録する工程において、前記管理情報生成手段が、前記レプリカ領域に前記マーキングを行うことにより前記試料管理情報を記録することを特徴とする請求項9乃至12の何れか1項に記載の試料管理方法。 - 前記試料管理情報は、前記マーキングの有無により、測定済か否かを示すことを特徴とする請求項9乃至13の何れか1項に記載の試料管理方法。
- 前記試料管理情報は、第1のマーキングと、この第1のマーキングの近傍に形成される第2のマーキングとで構成され、前記第2のマーキングの個数は該当する測定箇所の測定回数を示すことを特徴とする請求項9乃至14の何れか1項に記載の試料管理方法。
- 前記第2のマーキングによって、測定ルールに則って該当する測定箇所が測定されたか否かを示すことを特徴とする請求項15に記載の試料管理方法。
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