JP2009036344A - 電磁弁 - Google Patents

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【課題】電磁弁のスプールの振動を抑制する。
【解決手段】スリーブのエンドプレート46にバネ力の一部(バネ力F0)を防振スプリングとして機能させてスプール44を付勢するスプリング48を配置すると共にスリーブ42のスプリング受け42aにスプリング48の付勢方向とは逆方向にバネ力F0の防振スプリング70を配置する。これにより、スプリング48の値F0分のバネ力と防振スプリング70のバネ力F0とによりスプール44を両端側から狭持するから、スプール44の移動に対して効果的に制振することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電磁弁に関する。
従来、この種の電磁弁としては、供給ポートと出力ポートとドレンポートとが形成された円筒状のスリーブと、スリーブの内部空間に挿入され軸方向の移動に伴って各ポートの開口面積を制御するスプールと、バネ室に収納されると共にスプールの一端に取り付けられたスプリングと、スプリングの付勢力よりスプールの他端がプランジャに当接しコイルへの通電に伴ってスプリングの付勢方向とは逆方向にプランジャを吸引してスプールを移動させるソレノイド部とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電磁弁では、コイルへの通電によって吸引されるプランジャの移動と共にスプールが移動する際には、スプリングが収納されたバネ室に保留されている作動油のダンピング効果によってスプールが自励振動するのを抑制することができるとしている。
特開2006−112514号公報
しかしながら、上述の電磁弁では、バネ室に作動油が保留されているときには上述したダンピング効果を発揮することができるものの、バネ室に作動油が保留されていないときにはその効果を発揮することはできないから、スプールに振動が生じる場合がある。特に、コイルへの通電が遮断されているときにはスプールに取り付けられたスプリングの付勢力により入出力ポート間を遮断しコイルへの通電に伴って発生するプランジャの吸引力により入出力ポート間を連通するノーマルクローズ型の電磁弁に対して、コイルへの通電が遮断された状態で入出力ポート間を連通するノーマルオープン型の電磁弁では、入出力ポート間が連通しているときにスプールにはスプリングの付勢力しか作用しない(プランジャの吸引力が作用しない)から、入力ポートに入力される作動油に比較的大きな圧力変動が生じると、スプールが大きく振動する場合が考えられる。スプールの振動は、出力ポートから出力される油圧の振動を招くから、これを効果的に抑制することが望まれる。
本発明の電磁弁は、スプールの振動を効果的に抑制することを主目的とする。
本発明の電磁弁は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電磁弁は、
入力ポートと出力ポートとドレンポートとが形成されたスリーブと、該スリーブに挿入される軸状部材であって軸方向の移動に伴って前記各ポートの連通と遮断とを行なうスプールと、該スプールを軸方向に付勢するスプリングと、を有する弁部と、コイルへの通電を伴って前記スプリングの付勢方向とは逆方向に可動部に作用する吸引力により前記スプールを軸方向に移動させるソレノイド部とを備え、前記コイルへの通電が遮断された状態で前記入力ポートと前記出力ポートとの間を連通すると共に前記ドレンポートを遮断する電磁弁であって、
前記スプールの軸方向の移動に対して弾性をもって制振する弾性部材が取り付けられてなる
ことを特徴とする。
この本発明の電磁弁では、入力ポートと出力ポートとドレンポートとが形成されたスリーブとこのスリーブに挿入される軸状部材であって軸方向の移動に伴って各ポートの連通と遮断とを行なうスプールとこのスプールを軸方向に付勢するスプリングとを有する弁部と、コイルへの通電を伴ってスプリングの付勢方向とは逆方向に可動部に作用する吸引力によりスプールを軸方向に移動させるソレノイド部とを備え、コイルへの通電が遮断された状態で入力ポートと出力ポートとの間を連通すると共にドレンポートを遮断する電磁弁において、スプールの軸方向の移動に対して弾性をもって制振する弾性部材を取り付ける。したがって、弾性部材によるダンピング効果を用いてスプールの振動を効果的に抑制することができる。ここで、「弾性部材」としては、例えば、制振用スプリングや制振用ゴムを挙げることができる。
こうした本発明の電磁弁において、前記弾性部材は、前記スプールを両端側から狭持するよう配置された2つの部材からなる部材であるものとすることもできる。こうすれば、スプールの振動をより効果的に抑制することができる。この場合、前記弾性部材の2つの部材の一方は、制振用スプリングであり、前記制振用スプリングは、前記スプリングと一体的に形成されてなるものとすることもできる。こうすれば、より簡易な構成により電磁弁を形成することができる。
また、本発明の電磁弁において、前記スプールは、前記スプリングの付勢力によって前記可動部に押し当てられ、前記コイルへの通電による前記可動部の移動に連動し、前記弾性部材は、前記可動部の移動範囲を超える前記スプールの移動を規制するよう取り付けられてなるものとすることもできる。こうすれば、スプールが可動部の移動範囲を超えて移動するのを抑制すると共にスプールの振動を抑制することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電磁弁20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電磁弁20は、例えばオートマチックトランスミッションに組み込まれたクラッチの油圧制御に用いられるものとして構成されており、図示するように、ソレノイド部30と、このソレノイド部30により駆動され入力した油圧を調圧して出力する調圧バルブ部40とを備える。
ソレノイド部30は、底付き円筒部材としてのケース31と、ケース31の内周側に配置され絶縁性のボビン32aに絶縁導線が巻回されてなるコイル(ソレノイドコイル)32と、ケース31の開口端部にフランジ外周部が固定されたフランジ部34aとフランジ部34aからコイル32の内周面に沿って軸方向に延伸された円筒部34bとが形成された第1のコア34と、ケース31の底部に形成された凹部の内周面と接触すると共にコイル32の内周面に沿って第1のコア34の円筒部34bと所定間隔を隔てた位置まで軸方向に延伸された円筒状の第2のコア35と、第2のコア35に挿入され第1のコア34の内周面および第2のコア35の内周面を軸方向に摺動可能なプランジャ36と、第1のコア34の円筒部34bに挿入されプランジャ36の先端に当接されると共に円筒部34bの内周面を軸方向に摺動可能なシャフト38とを備える。また、ソレノイド部30は、コイル32からの端子がケース31の外周部に形成されたコネクタ部39に配策されており、この端子を介してコイル32への通電が行なわれる。
第1のコア34の円筒部34bの先端部は、外面には先端に向かうほど外径が小さくなるようテーパが形成され、内面にはシャフト38の外径よりも大きな外径のプランジャ36の先端部が嵌挿可能にプランジャ受け34cが形成されている。プランジャ受け34cには、プランジャ36が第1のコア34に直接当接しないよう非磁性材料により形成された環状のリング34dが設けられている。
ケース31と第1のコア34と第2のコア35とプランジャ36は、いずれも純度の高い鉄などの強磁性材料により形成されており、第1のコア34の円筒部34bの端面と第2のコア35の端面との間の空間は、非磁性体として機能するよう形成されている。なお、この空間は、非磁性体として機能させればよいから、ステンレススチールや黄銅などの非磁性金属を設けるものとしても構わない。
ソレノイド部30では、コイル32に通電すると、ケース31,第2のコア35,プランジャ36,第1のコア34,ケース31の順にコイル32の周囲を周回するよう磁束が流れる磁気回路が形成され、これにより第1のコア34とプランジャ36との間に吸引力が作用してプランジャ36が吸引される。前述したように、プランジャ36の先端には第1のコア34の内周面を軸方向に摺動可能なシャフト38が当接されているから、プランジャ36の吸引に伴ってシャフト38は前方(図中左方向)に押し出される。
調圧バルブ部40は、図示しないバルブボディに組み込まれ、一端がソレノイド部30のケース31および第1のコア34に取り付けられた略円筒状のスリーブ42と、スリーブ42の内部空間に挿入され一端がソレノイド部30のシャフト38の先端に当接されたスプール44と、スリーブ42の他端にネジ止めされたエンドプレート46と、エンドプレート46とスプール44の他端との間に設けられてスプール44をソレノイド部30側の方向へ付勢するスプリング48とを備える。なお、エンドプレート46は、そのネジ位置を調整することにより、スプリング48の付勢力を微調整することができるようになっている。
スリーブ42は、その内部空間の開口部として、図1中のスリーブ42における略中央位置に形成され図示しないオイルポンプから圧送された作動油を入力する入力ポート52と、図1中の左寄りの位置に形成されクラッチCL側に作動油を吐出する出力ポート54と、図1中の左端の位置に形成され作動油をドレンするドレンポート56と、図1中の右寄りの位置に形成され出力ポート54から吐出された作動油を外部に形成された油路58aを介して入力してスプール44にフィードバックするフィードバックポート58とが形成されている。また、スリーブ42の両端部には、スプール44の摺動に伴ってスリーブ42の内周面とスプール44の外周面との間から漏れ出た作動油を排出するための排出孔59a,59bも形成されている。
スプール44は、スリーブ42の内部に挿入される軸状部材として形成されており、図1に示すように、スリーブ42の内径と略同一の外径の円柱状の三つのランド62,64,66と、図中の中央のランド62と左側のランド64との間を連結しランド62,64の外径よりも小さな外径で且つ互いのランド62,64から中央部に向かうほど小さな外径となるようテーパ状に形成され入力ポート52と出力ポート54とドレンポート56の各ポート間を連通可能な連通部68と、図中の中央のランド62と右側のランド66との間を連結しスプール44をフィードバックするための連結部69とを備える。
スリーブ42には、図示するように、ソレノイド部30側の端部から内方に突出した環状のスプリング受け42aが形成されており、このスプリング受け42aにはスプール44をランド66の端面からスプリング48側に付勢する防振スプリング70が配置されている。図2は、スプリング48と防振スプリング70との配置の様子を示す説明図である。図示するように、防振スプリング70とスプリング48とは互いに対向する向きに付勢力が作用するよう配置されており、防振スプリング70としては値F0のバネ力となるよう設計され、スプリング48としては値F0と値F1との和のバネ力となるよう設計されている。したがって、スプリング48の値F0分のバネ力と防振スプリング70のバネ力F0とが互いに打ち消し合い、見かけ上スプール44にはスプリング48による値F1分のバネ力のみが作用していると考えることができる。ここで、バネ力F1は、電磁弁20としての通常の機能が得られるよう設定、即ちコイル32への通電を調節(プランジャ36の吸引力を調節)することによりスプール44の移動量をリニアに調節することができるバネ力として設定されている。このように、スプリング48の値F1分のバネ力により電磁弁20としての機能を確保しながらスプリング48の値F0分のバネ力と防振スプリング70のバネ力F0とによりスプール44を両端側からの押圧力をもって狭持するのである。この理由については後述する。
また、エンドプレート46には、図1に示すように、スプリング48に並列してスプリング48よりも長さの短い防振スプリング72が配置されている。図3は、防振スプリング72の配置の様子を示す説明図である。なお、図3にはスプリング48の図示は省略した。防振スプリング72は、図示するように、スプール44とシャフト38とプランジャ36とが互いに当接している状態でプランジャ36が移動限界に達したときに、ランド64の端面が当接するようその長さが設定されている。したがって、プランジャ36の移動限界を超えてスプール44がエンドプレート46側に移動しようとしてもその移動は防振スプリング72によって規制されることになる。
こうして構成された実施例の電磁弁20の動作について説明する。いま、コイル32に通電されていない場合を考える。この場合、スプール44はスプリング48の付勢力によりソレノイド部30側へ移動しているから(図1の状態)、連通部68により入力ポート52と出力ポート54とが連通する。したがって、入力ポート52に入力された作動油は出力ポート54から出力されて、クラッチCLに作用する油圧が上昇する。一方、コイル32に通電されると、コイル32に印加される電流の大きさに応じた吸引力で第1のコア34にプランジャ36が吸引され、これに伴って先端にスプール44が当接されたシャフト38が前方(図1中の左方向)に押し出され、スプール44がスプリング48側へ移動する。この際、スプール44は、プランジャ36の推力(吸引力)とスプリング48の値F1分のバネ力と出力ポート54からフィードバックポート58へ入力される作動油の圧力によりスプール44に作用するフィードバック力とが丁度釣り合う位置で停止し、スプール44がスプリング48側に移動するほど入力ポート52の開口面積を狭めると共にドレンポート56の開口面積を広げ、スプール44が最もスプリング48側に移動したときにランド62により入力ポート52が完全に塞がれると共に出力ポート54とドレンポート56とが連通する。これにより、クラッチCLに作用している油圧は下降する。このように、実施例の電磁弁20では、コイル32に通電されていない場合に入力ポート52と出力ポート54とを連通させるからノーマルオープン型のソレノイドバルブとして機能することが解る。
こうしたノーマルオープン型の実施例の電磁弁20において、コイル32への通電が遮断されている場合を考える。この場合、入力ポート52と出力ポート54とが連通している状態にあり、この状態で入力ポート52に入力される油圧が大きく上昇すると、スプール44はスプリング48側に比較的大きな押圧力を受け、スプリング48側に移動しようとする。実施例では、スプリング48の値F0分のバネ力と防振スプリング70のバネ力F0とによりスプール44を両端側から押圧力を作用させて狭持するから、スプール44に過大な振動が生じることはない。なお、バネ力F0としては、こうしたスプール44の過大な振動を効果的に抑制できるよう実験的に求めた値を用いることができる。また、スプール44が何らかの原因により更に大きな押圧力を受けてスプリング48側に移動したときには、防振スプリング72によって弾性をもってプランジャ36の移動限界を超えるスプール44の移動を規制するから、これによってもスプール44の振動は抑制されることになる。
以上説明した実施例の電磁弁20によれば、スリーブ42のエンドプレート46にバネ力の一部(バネ力F0)を防振スプリングとして機能させてスプール44を付勢するスプリング48を配置すると共にスリーブ42のスプリング受け42aにスプリング48の付勢方向とは逆方向にバネ力F0の防振スプリング70を配置するから、スプリング48の値F0分のバネ力と防振スプリング70のバネ力F0とによりスプール44を両端側からの押圧力により狭持することができ、スプール44の移動に対して効果的に制振することができる。この結果、出力ポート54からの出力される油圧の振動を抑制することができる。しかも、スプリング48のバネ力の一部を防振スプリングとして機能させるから、簡易な構成により形成することができる。
また、実施例の電磁弁20によれば、スリーブ42のエンドプレート46にスプリング48と並列にスプリング48よりも長さの短い防振スプリング72を配置したから、スプール44がプランジャ36の移動範囲を超えて移動するのを規制することができる。この結果、スプール44の移動に対して効果的に制振することができ、出力ポート54からの出力される油圧の振動を抑制することができる。
実施例の電磁弁20では、スプリング48のバネ力の一部(バネ力F0)を防振スプリングとして機能させて防振スプリング70を備えると共に防振スプリング72を備えるものとしたが、スプリング48のバネ力の一部を防振スプリングとして機能させて防振スプリング70を備えるが防振スプリング72を備えない構成とするものとしてもよいし、防振スプリング72を備えるがスプリング48を防振スプリングとして機能させないで防振スプリング70を備えない構成とするものとしてもよい。
実施例の電磁弁20では、スプリング48を電磁弁20としての通常の機能が得られると共に防振スプリングとしても機能するよう値F0と値F1との和のバネ力により形成するものとしたが、バネ力F0のスプリングとバネ力F1のスプリングとを別々に構成するものとしてもよい。
実施例の電磁弁20では、スプール44の振動を抑制するために防振スプリング70や防振スプリング72を用いるものとしたが、これに限られず、弾性を有する部材であれば、例えば、図4の変形例の電磁弁20Bに示すように、防振スプリング70に代えて環状の防振ゴム70Bを設けると共に防振スプリング72に代えて環状の防振ゴム72Bを設けるものとしてもよい。この場合、防振スプリング70,72の一方だけを防振ゴムにより構成するものとしてもよいことは勿論である。
実施例の電磁弁20では、プランジャ36とシャフト38とスプール44とが当接しているだけの構成としたが、プランジャ36とシャフト38とスプール44とが連結している構成とするものとしても構わない。ただし、この場合、防振スプリング72や防振ゴム72Bを設ける必要はない。
実施例の電磁弁20では、スリーブ42やスプール44,スプリング48,防振スプリング70,72などからなる調圧バルブ部40をバルブボディに組み込むものとしたが、バルブボディにスリーブ部を一体的に形成すると共にこのスリーブ部にスプール44やスプリング48,防振スプリング70,72などを挿入することにより構成するものとしてもよい。ただし、この場合、防振スプリング70を受けるスプリング受け42aをバルブボディ(スリーブ部)とは別の部材として形成し、スリーブ部にスプリング48やスプール44,防振スプリング70,72を挿入した後にスプリング受けをバルブボディに固定してソレノイド部を取り付ける必要がある。なお、変形例の電磁弁20Bやこれらの変形例についても同様である。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電磁弁の製造産業や自動車産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としての電磁弁20の構成の概略を示す構成図である。 スプリング48と防振スプリング70との関係を示す説明図である。 防振スプリング72の配置の様子を示す説明図である。 変形例の電磁弁20Bの構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,20B 電磁弁、30 ソレノイド部、31 ケース、32 コイル、32a ボビン、34 第1のコア、34a フランジ部、34b 円筒部、34c プランジャ受け、34d リング、35 第2のコア、36 プランジャ、38 シャフト、39 コネクタ部、40 調圧バルブ部、42 スリーブ、42a スプリング受け、44 スプール、46 エンドプレート、48 スプリング、52 入力ポート、54 出力ポート、56 ドレンポート、58 フィードバックポート、58a 油路、59a,59b 排出孔、62,64,66 ランド、68 連通部、69 連結部、70,72 防振スプリング,70B,72B 防振ゴム。

Claims (5)

  1. 入力ポートと出力ポートとドレンポートとが形成されたスリーブと、該スリーブに挿入される軸状部材であって軸方向の移動に伴って前記各ポートの連通と遮断とを行なうスプールと、該スプールを軸方向に付勢するスプリングと、を有する弁部と、コイルへの通電を伴って前記スプリングの付勢方向とは逆方向に可動部に作用する吸引力により前記スプールを軸方向に移動させるソレノイド部と、を備え、前記コイルへの通電が遮断された状態で前記入力ポートと前記出力ポートとの間を連通すると共に前記ドレンポートを遮断する電磁弁であって、
    前記スプールの軸方向の移動に対して弾性をもって制振する弾性部材が取り付けられてなる
    ことを特徴とする電磁弁。
  2. 前記弾性部材は、前記スプールを両端側から狭持するよう配置された2つの部材からなる部材である請求項1記載の電磁弁。
  3. 請求項2記載の電磁弁であって、
    前記弾性部材の2つの部材の一方は、制振用スプリングであり、
    前記制振用スプリングは、前記スプリングと一体的に形成されてなる
    電磁弁。
  4. 請求項1ないし3いずれか1項に記載の電磁弁であって、
    前記スプールは、前記スプリングの付勢力によって前記可動部に押し当てられ、前記コイルへの通電による前記可動部の移動に連動し、
    前記弾性部材は、前記可動部の移動範囲を超える前記スプールの移動を規制するよう取り付けられてなる
    電磁弁。
  5. 前記弾性部材は、制振用スプリングまたは制振用ゴムにより形成されてなる部材である請求項1ないし4いずれか1項に記載の電磁弁。
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