JP2009036161A - 圧力制御装置 - Google Patents

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Takao Ikaruga
孝夫 鵤木
Masateru Shimokawa
真輝 下川
Toshihiro Ono
智弘 小野
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【課題】インジェクタに所定の圧力の燃料を確実に供給することが可能な圧力制御装置を提供する。
【解決手段】低圧調整部5は、ハウジング8と、ハウジング8の上流側に設けられた低圧側弁口9と、低圧側弁口9を所定の押圧力で閉塞する低圧側弁体11と、ハウジング8の下流側に設けられた低圧側リリーフ口15とを有すると共に、高圧調整部6は、ハウジング16と、ハウジング16の上流側に設けられた高圧側弁口17と、高圧側弁口17を所定の押圧力で閉塞する高圧側弁体19と、ハウジング16の下流側に設けられた高圧側リリーフ口22とを有し、低圧調整部5、および高圧調整部6は、互いに低圧側弁口9と高圧側弁口17とが向き合うように設置され、連結管7の低圧側弁口9側に縮径部24と連結ロッド25で構成される減圧機構を設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動二輪車や四輪車の燃料系統に用いられ、内燃機関へ供給される燃料の圧力を一定に保つ圧力制御装置に関するものである。
一般に、自動二輪車や四輪車の燃料系統は、燃料タンクに設けられた燃料ポンプから燃料を汲み上げ、この燃料を燃料供給管を介して所定の圧力でインジェクタに供給するように構成されている。この燃料系統には、各部を流れる燃料の圧力が過大になるのを防止するためにさまざまな圧力調整機構の技術が提案されている。
例えば、燃料ポンプ内に燃料が逆流しないようにするためのチェックバルブ(一方向弁)と、燃料供給管内の圧力を所定圧力に維持するためのプレッシャレギュレータ機能付リリーフバルブとを一体的に設けたものがある。
チェックバルブ、およびプレッシャレギュレータ機能付リリーフバルブは、それぞれ燃料の流路に設けられた弁口と、これを所定の圧力で押圧して閉塞する弁体とを有している。そして、チェックバルブは燃料ポンプが作動したときに直ちに開放する程度に設定されている。これに対し、プレッシャレギュレータ機能付リリーフバルブはチェックバルブよりも開放設定圧力が高く、且つ燃料供給管内が所定の圧力よりも高圧のときに開放するように設定されている。このように開放圧力の設定値が異なる複数のバルブを設けることによって、所定の圧力の燃料を正確にインジェクタに供給しようとしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−247470号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、低圧側のバルブとして機能しているチェックバルブを開放した後、高圧側のバルブとして機能しているプレッシャレギュレータ機能付リリーフバルブが開放する。このため、プレッシャレギュレータ機能付リリーフバルブが開放されるときは常にチェックバルブが開放されている状態であるので、プレッシャレギュレータ機能付リリーフバルブに十分な圧力が付勢されず、弁体が十分に開放しない場合がある。この場合、例えば、燃料内に粉体等の異物が混入していると、プレッシャレギュレータ機能付リリーフバルブの弁口と弁体との間に異物が詰まってしまい、十分に燃料を排出できないおそれがある。この結果、燃料供給管内の圧力を所定圧力に維持することが困難になり、インジェクタに所定の圧力で燃料を供給し難くなるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、インジェクタに所定の圧力の燃料を確実に供給することが可能な圧力制御装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、燃料供給経路の途中に設けられ、連結管で互いに連結された低圧調整部、および高圧調整部を備えた圧力制御装置であって、前記低圧調整部は、低圧側ハウジングと、前記低圧側ハウジングの上流側に設けられた低圧側弁口と、前記低圧弁口を所定の押圧力で閉塞する低圧側弁体と、前記低圧側ハウジングの下流側に設けられた低圧側リリーフ口とを有すると共に、前記高圧調整部は、高圧側ハウジングと、前記高圧側ハウジングの上流側に設けられた高圧側弁口と、前記高圧側弁口を所定の押圧力で閉塞する高圧側弁体と、前記高圧側ハウジングの下流側に設けられた高圧側リリーフ口とを有し、前記低圧調整部、および前記高圧調整部は、互いに前記低圧側弁口と前記高圧側弁口とが向き合うように設置され、前記連結管の前記低圧側弁口側に減圧機構を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、減圧機構の上流側と下流側とで大きく圧力差をつけることが可能になる。すなわち、減圧機構の下流側が低圧であっても、減圧機構の上流側の圧力が著しく低下することを防止でき、この上流側の圧力を設定値に維持することが可能になる。
請求項2に記載した発明は、前記連結管、前記低圧側弁口、および前記高圧側弁口に挿通され前記低圧側弁体と前記高圧側弁体とを連結する連結ロッドを設け、前記連結ロッドの長さを前記低圧側弁体の前記低圧側弁口閉塞位置と、前記高圧側弁体の前記高圧側弁口閉塞位置との間の距離よりも僅かに長く設定し、前記連結管の前記低圧側弁口側に縮径部を形成し、前記減圧機構を前記連結ロッドと前記縮径部とで構成し、これら縮径部と連結ロッドとの間の空隙をオリフィスとして構成したことを特徴とする。
このように構成することで、高圧調整部を開放する際の高圧側弁体の変位動作と連動させて低圧側弁体を変位させることができる。
また、減圧機構を低圧側弁体と高圧側弁体とを連結する連結ロッドと、連結管に形成された縮径部とで構成し、これら連結ロッドと縮径部との間に形成される空隙をオリフィスとして構成しているため、単純な構造で、且つ圧力制御装置に減圧機構を設けるためのスペースを別途設ける必要がなくなる。
さらに、連結ロッドの長さが低圧側弁体の低圧側弁口閉塞位置と、高圧側弁体の高圧側弁口閉塞位置との間の距離よりも僅かに長いだけなので、高圧側弁体が高圧側弁口から大きく離反することがない。このため、高圧側弁口が大きく開放されることなく、燃料供給経路の急激な減圧を防止することができる。つまり、僅かに長いとは燃料供給経路の急激な減圧を防止することができる程度にしか低圧側弁体、および高圧側弁体が開かないような長さに設定されているということである。
請求項3に記載した発明は、前記連結管、前記低圧側弁口、および前記高圧側弁口に挿通され前記低圧側弁体に連結されると共に、前記高圧側弁体と当接/離反可能な連結ロッドを設け、前記連結ロッドの長さを前記低圧側弁体の前記低圧側弁口閉塞位置と、前記高圧側弁体の前記高圧側弁口閉塞位置との間の距離よりも僅かに長く設定し、前記連結管の前記低圧側弁口側に縮径部を形成し、前記減圧機構を前記連結ロッドと前記縮径部とで構成し、これら縮径部と連結ロッドとの間の空隙をオリフィスとして構成したことを特徴とする。
このように構成することで、減圧機構を単純な構造とすることができるのに加え、低圧調整部と高圧調整部との両者を解放させることができる。
請求項1に記載した発明によれば、減圧機構の上流側と下流側とで大きく圧力差をつけることが可能になる。すなわち、減圧機構の下流側が低圧であっても、減圧機構の上流側の圧力が著しく低下することを防止でき、この上流側の圧力を設定値に維持することが可能になる。このため、減圧機構の下流側に設けられた低圧調整部の低圧側弁口が開放された状態であっても、高圧調整部に十分な圧力が付勢され、高圧側弁口を十分に開放させることができる。よって、従来のように高圧側弁口と高圧側弁体との間に異物等が詰まることがなく、確実に燃料供給経路を所定の圧力に維持することが可能になり、インジェクタに所定の圧力の燃料を確実に供給することができる。
請求項2に記載した発明によれば、高圧調整部を開放する際の高圧側弁体の変位動作と連動させて低圧側弁体を変位させることができる。このため、高圧調整部の開放と同時に低圧調整部を閉塞することが可能になるので、低圧調整部の開放による余計な圧力低下を防止できる。よって、燃料供給経路内が高圧になる際、より確実に高圧調整部を開放させて十分に燃料を排出させることが可能になる。
また、減圧機構を低圧側弁体と高圧側弁体とを連結する連結ロッドと、連結管に形成された縮径部とで構成し、これら連結ロッドと連結管との間に形成される空隙をオリフィスとして構成しているため、単純な構造で、且つ圧力制御装置に減圧機構を設けるためのスペースを別途設ける必要がなくなる。このため、小型で安価な圧力制御装置を提供することが可能になる。
さらに、連結ロッドの長さが低圧側弁体の低圧側弁口閉塞位置と、高圧側弁体の高圧側弁口閉塞位置との間の距離よりも僅かに長いだけなので、高圧側弁体が高圧側弁口から大きく離反することがない。このため、高圧側弁口が必要以上に大きく開放されることなく、燃料供給経路の急激な減圧を防止することができる。よって、低圧側弁体や高圧側弁体がチャタリングを起こしたり、燃料供給経路内の圧力がばらついたりすることなく、インジェクタへの安定した燃料供給が可能になる。
請求項3に記載した発明によれば、減圧機構を単純な構造とすることができるのに加え、低圧調整部と高圧調整部との両者を同時に解放させることができる。このため、燃料供給経路内が急激に高圧になる場合であっても速やかに所定の圧力まで低下させることが可能になる。
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、圧力制御装置であるプレッシャレギュレータ1は、車両の燃料タンク2内の燃料3を燃料ポンプ(不図示)によってインジェクタ(不図示)に圧送する燃料供給管4の途中に分岐して接続され、且つ燃料タンク2内に位置している。プレッシャレギュレータ1は、低圧調整部5と、高圧調整部6と、これら低圧調整部5と高圧調整部6とを連結し、且つ燃料供給管4に燃料引き込み管23を介して接続された連結管7とを備えている。
低圧調整部5は、略筒状に形成されたハウジング8を有している。ハウジング8の連結管7側、つまり、ハウジング8の上流側には低圧側弁口9を有する板状の弁座10が設けられている。弁座10の低圧側弁口9には、これを閉塞する球状の低圧側弁体11が設けられている。低圧側弁体11は、ハウジング8内に設けられた支軸12の一端に低圧側弁口9に対して当接/離反可能に設けられている。支軸12の他端には、押さえ板13が設けられている。
この押さえ板13と低圧側弁体11との間には、スプリング14が設けられている。このスプリング14と押さえ板13によって、低圧側弁体11は、所定の圧力で低圧側弁口9に向かって押圧されている。すなわち、低圧側弁体11は、上流側から所定の圧力が付勢されないと低圧側弁口9から離反する方向に向かって変位しないようになっている。また、ハウジング8の弁座10とは反対側、つまり、ハウジング8の下流側には低圧側リリーフ口15が開口されている。低圧側リリーフ口15は燃料タンク2内と連通しており、ここから排出される燃料3が直接燃料タンク2内に戻るようになっている。
一方、高圧調整部6は略筒状に形成されたハウジング16を有している。ハウジング16の連結管7側、つまり、ハウジング16の上流側には高圧側弁口17を有する板状の弁座18が設けられている。すなわち、高圧調整部6と低圧調整部5は、高圧側弁口17と低圧側弁口9とが互いに向き合うように配設されている。
弁座18の高圧側弁口17には、これを閉塞する球状の高圧側弁体19が設けられている。ハウジング16の弁座18とは反対側、つまり、ハウジング16の下流側には、開口部を閉塞する押さえ板20が設けられている。押さえ板20の径方向中央には高圧側リリーフ口22が形成されている。高圧側リリーフ口22は燃料タンク2内と連通しており、ここから排出される燃料3も直接燃料タンク2内に戻るようになっている。
また、押さえ板20と高圧側弁体19との間には、スプリング21が設けられている。このスプリング21と押さえ板20によって、高圧側弁体19は、所定の圧力で高圧側弁口17に向かって押圧されている。
なお、高圧調整部6に設けられたスプリング21のバネ定数は、低圧調整部5に設けられたスプリング14のバネ定数よりも大きく設定されている。すなわち、高圧側弁体19は、この上流側から低圧調整部5を開放可能な圧力よりも高い圧力が付勢されないと高圧側弁口17から離反する方向に向かって変位しないようになっている。
連結管7の軸方向略中央には、燃料供給管4から延出する燃料引き込み管23が接続されている。この燃料引き込み管23が連結管7に接続されることによって、燃料供給管4を流れる燃料3が連結管7を介して低圧調整部5や高圧調整部6に供給され、インジェクタに圧送される燃料3の圧力を調整することができるようになっている。また、連結管7における低圧調整部5の弁座10側には、縮径部24が形成されている。
ここで、プレッシャレギュレータ1には、連結管7、およびこれに形成された縮径部24、低圧調整部5の低圧側弁口9、高圧調整部6の高圧側弁口17に連結ロッド25が挿通され、この連結ロッド25により低圧側弁体11と高圧側弁体19とが互いに連結されている。この連結ロッド25の長さL1は、連結管7の長さL2よりも僅かに長くなるように設定されている。すなわち、連結ロッド25の長さL1は、低圧側弁口9を閉塞した低圧側弁体11の位置と、高圧側弁口17を閉塞した高圧側弁体19の位置との間の距離よりも僅かに長くなるように設定されている。
したがって、低圧側弁体11が低圧側弁口9を閉塞しているときは、高圧側弁体19が高圧側弁口17から僅かに離反した状態になる一方、高圧側弁体19が高圧側弁口17を閉塞しているときは、低圧側弁体11が低圧側弁口9から僅かに離反した状態になる。なお、僅かに長いとは燃料供給経路の急激な減圧を防止することができる程度にしか低圧側弁体、および高圧側弁体が開かないような長さに設定されているということである。
図2は、図1のA部拡大図である。同図に示すように、高圧側弁体19が高圧側弁口17を閉塞しているとき、低圧側弁体11と低圧側弁口9との間には、僅かな空隙K2が形成されている。
また、連結管7の縮径部24の内径Eの大きさは、縮径部24と連結ロッド25との間に僅かに空隙K2が形成される程度に設定されている。すなわち、この空隙K2をオリフィスとして機能させることで、縮径部24と連結ロッド25の縮径部24に対応する部位とを減圧機構として構成している。
次に、図1、図3に基づいてプレッシャレギュレータ1の動作について説明する。
まず、不図示の燃料ポンプの駆動によって燃料供給管4を介してインジェクタに圧送されるときに、燃料3が燃料引き込み管23を介してプレッシャレギュレータ1へと導入される。このとき、燃料供給管4内の燃料3の圧力が設定値以下であるときは図1に示すように低圧調整部5が開放されている。
ここで、燃料供給管4を流れる燃料3の圧力が設定値以下であるとき、低圧調整部5は開放されたままの状態であるため、常時低圧側リリーフ口から燃料3が排出される状態となる。しかしながら、連結ロッド25によって低圧側弁体11と低圧側弁口9との間に形成された空隙K1が僅かであると共に、縮径部24と連結ロッド25とで形成される空隙K2がオリフィスとして機能するので、燃料供給管4内の圧力が低下していくことがない。
一方、燃料供給管4を流れる燃料3の圧力が設定値よりも高圧になった場合、オリフィスである空隙K2によって縮径部24の下流側、つまり、低圧側弁口9は低圧のままであるのに対し、縮径部24の上流側、つまり、連結管7内の圧力が高くなる。
すると、図3に示すように、高圧側弁体19が上流側から押圧されスプリング21の弾性力に抗して高圧側弁口17から離反する方向に向かって変位する(図3における矢印B)。
より詳しくは、燃料3によって低圧側弁体11に付勢される圧力は縮径部24によって減圧されるため、これよりも連結管7に直接連通している高圧側弁体19に付勢される燃料3の圧力が高くなる。これに加え、高圧側弁体19と連結ロッド25を介して連結している低圧側弁体11にスプリング14の弾性力が作用する。これらの力が高圧調整部6に設けられたスプリング21の弾性力よりも大きくなるとき、高圧側弁体19が高圧側弁口17から離反する方向に向かって変位し、高圧調整部6が開放される。
高圧調整部6が開放されると、高圧側リリーフ口22から燃料3が排出されるが、連結ロッド25によって高圧側弁体19と高圧側弁口17との間に形成される空隙が僅かであるので、燃料供給管4内が急激に減圧されることがない。
そして、高圧調整部6が開放されることで燃料供給管4内の圧力が徐々に低下し、設定値以下に戻ると高圧側弁体19を上流側から押圧する燃料3の圧力と低圧調整部5のスプリング14の弾性力とを合わせた力よりも、高圧調整部6に設けられたスプリング21の弾性力が大きくなる。これによって、再び高圧側弁体19が高圧側弁口17を閉塞する(図1参照)。
したがって、上述の第一実施形態によれば、連結管7における低圧調整部5の弁座10側に縮径部24を形成し、この縮径部24と、縮径部24内に挿通される連結ロッド25とを減圧機構として構成しているので、縮径部24の上流側と下流側とで大きく圧力差をつけることが可能になる。すなわち、縮径部24の下流側に設けられた低圧調整部5が開放された状態であっても、縮径部24上流側の燃料3の圧力が著しく低下することを防止でき、この上流側の圧力を設定値に維持することが可能になる。このため、燃料供給管4内の圧力が上昇した際、高圧調整部6の高圧側弁体19に十分な押圧力を付勢することができる。よって、従来のように高圧側弁口17と高圧側弁体19との間に燃料3に含まれる異物等が詰まることがなく、確実に燃料供給管4を所定の圧力に維持することが可能になり、インジェクタに所定の圧力の燃料3を確実に供給することができる。
また、高圧調整部6を開放する際の高圧側弁体19の変位動作と連動させて低圧側弁体11を変位させることができる。このため、高圧調整部6の開放と同時に低圧調整部5を閉塞することが可能になるので、低圧調整部5の開放による余計な圧力低下を防止できる。よって、燃料供給管4内が高圧になる際、より確実に高圧調整部6を開放させて十分に燃料3を排出させることが可能になる。
さらに、減圧機構を低圧側弁体11と高圧側弁体19とを連結する連結ロッド25と、連結管7に形成された縮径部24とで構成し、これら連結ロッド25と縮径部24との間に形成される空隙K2をオリフィスとして構成しているため、単純な構造で、且つプレッシャレギュレータ1に減圧機構を設けるためのスペースを別途設ける必要がなくなる。このため、小型で安価なプレッシャレギュレータ1を提供することが可能になる。
そして、連結ロッド25の長さL1が連結管7の長さL2よりも僅かに長くなるように設定されているため、燃料供給管4内の高圧時に高圧側弁体19が高圧側弁口17から大きく離反することがない。このため、高圧側弁口17が必要以上に大きく開放されることなく、燃料供給管4内の急激な減圧を防止することができる。よって、低圧側弁体11や高圧側弁体19がチャタリングを起こしたり、燃料供給管4内の圧力がばらついたりすることなく、インジェクタへの安定した燃料供給が可能になる。
次に、この発明の第二実施形態を図4、図5に基づいて説明する。なお、第一実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する。
この第二実施形態において、プレッシャレギュレータ1が燃料供給管4の途中であって、燃料タンク2内に位置するように配設されているものである点、プレッシャレギュレータ1は、低圧調整部5と、高圧調整部6と、これら低圧調整部5と高圧調整部6とを連結する連結管7とを備えている点、低圧調整部5にはハウジング8の上流側に低圧側弁口9と、これに当接/離反可能な低圧側弁体11とが設けられている点、高圧調整部6にはハウジング16の上流側に高圧側弁口17と、これに当接/離反可能な高圧側弁体19とが設けられている点、各弁体11,19がそれぞれスプリング14,21によって付勢されている点、連結管7に縮径部24が形成され、連結管7、縮径部24、低圧側弁口9、および高圧側弁口17に連結ロッド25が挿通されている点、連結ロッド25の長さL1が連結管7の長さL2よりも僅かに長くなるように設定されている点等の基本的構成は、上述した第一実施形態と同様である。
ここで、第二実施形態と第一実施形態との相違点は、第一実施形態の連結ロッド25が低圧側弁体11と高圧側弁体19との両者を互いに連結した構成となっているのに対し、この第二実施形態では、連結ロッド25が低圧側弁体11と連結している一方、高圧側弁体19とは分離されており、両者25,19が当接/離反可能に構成されている点にある。
すなわち、図4に示すように、連結ロッド25の高圧側弁体19側には先細り部26が形成され、この先端が高圧側弁体19に当接した状態であるとき、低圧側弁口9と低圧側弁体11との間には僅かな空隙K1が形成される。
この場合、図5に示すように、燃料供給管4を流れる燃料3の圧力が設置値よりも高圧になると、低圧調整部5が開放されたままの状態で高圧側弁体19が上流側から押圧されて高圧側弁口17から離反する方向に向かって変位する(図5における矢印C)。このため、低圧調整部5と高圧調整部6とが両方開放された状態になる。
しかしながら、連結管7に形成された縮径部24と連結ロッド25の縮径部24に対応する部位とが減圧機構として構成されているため、連結管7内が急激に減圧されることがない。このため、確実に高圧調整部6が開放される。
したがって、上述の第二実施形態によれば、前述した第一実施形態と同様の効果に加え、燃料供給管4内が急激に高圧になる場合であっても、両調整部5,6を同時に開放することによって、燃料供給管4内の圧力を速やかに設定値へと低下させることが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、連結管7における低圧調整部5の弁座10側に、縮径部24を形成すると共に、ここに連結ロッド25を挿通して減圧機構を構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、連結管7の低圧側弁口9側に別途バルブ等を用いて流路を絞る減圧機構を設けてもよい。この場合、プレッシャレギュレータ1に連結ロッド25を設けなくてもよい。
本発明の第一実施形態におけるプレッシャレギュレータの構成を示す断面図である。 図1のA部拡大図である。 本発明の第一実施形態におけるプレッシャレギュレータの動作説明図である。 本発明の第二実施形態におけるプレッシャレギュレータの構成を示す断面図である。 本発明の第二実施形態におけるプレッシャレギュレータの動作説明図である。
符号の説明
1 プレッシャレギュレータ(圧力制御装置)
3 燃料
4 燃料供給管(燃料供給経路)
5 低圧調整部
6 高圧調整部
7 連結管
8 ハウジング(低圧側ハウジング)
9 低圧側弁口
11 低圧側弁体
15 低圧側リリーフ口
16 ハウジング(高圧側ハウジング)
17 高圧側弁口
19 高圧側弁体
22 高圧側リリーフ口
24 縮径部
25 連結ロッド
26 先細り部
K1,K2 空隙
L1,L2 長さ

Claims (3)

  1. 燃料供給経路の途中に設けられ、連結管で互いに連結された低圧調整部、および高圧調整部を備えた圧力制御装置であって、
    前記低圧調整部は、
    低圧側ハウジングと、前記低圧側ハウジングの上流側に設けられた低圧側弁口と、前記低圧側弁口を所定の押圧力で閉塞する低圧側弁体と、前記低圧側ハウジングの下流側に設けられた低圧側リリーフ口とを有すると共に、
    前記高圧調整部は、
    高圧側ハウジングと、前記高圧側ハウジングの上流側に設けられた高圧側弁口と、前記高圧側弁口を所定の押圧力で閉塞する高圧側弁体と、前記高圧側ハウジングの下流側に設けられた高圧側リリーフ口とを有し、
    前記低圧調整部、および前記高圧調整部は、互いに前記低圧側弁口と前記高圧側弁口とが向き合うように設置され、
    前記連結管の前記低圧側弁口側に減圧機構を設けたことを特徴とする圧力制御装置。
  2. 前記連結管、前記低圧側弁口、および前記高圧側弁口に挿通され前記低圧側弁体と前記高圧側弁体とを連結する連結ロッドを設け、
    前記連結ロッドの長さを前記低圧側弁体の前記低圧側弁口閉塞位置と、前記高圧側弁体の前記高圧側弁口閉塞位置との間の距離よりも僅かに長く設定し、
    前記連結管の前記低圧側弁口側に縮径部を形成し、
    前記減圧機構を前記連結ロッドと前記縮径部とで構成し、これら縮径部と連結ロッドとの間の空隙をオリフィスとして構成したことを特徴とする請求項1に記載の圧力制御装置。
  3. 前記連結管、前記低圧側弁口、および前記高圧側弁口に挿通され前記低圧側弁体に連結されると共に、前記高圧側弁体と当接/離反可能な連結ロッドを設け、
    前記連結ロッドの長さを前記低圧側弁体の前記低圧側弁口閉塞位置と、前記高圧側弁体の前記高圧側弁口閉塞位置との間の距離よりも僅かに長く設定し、
    前記連結管の前記低圧側弁口側に縮径部を形成し、
    前記減圧機構を前記連結ロッドと前記縮径部とで構成し、これら縮径部と連結ロッドとの間の空隙をオリフィスとして構成したことを特徴とする請求項1に記載の圧力制御装置。


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