JP2009035554A - Il−17アンタゴニストを使用する慢性関節リューマチの治療法 - Google Patents

Il−17アンタゴニストを使用する慢性関節リューマチの治療法 Download PDF

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Abstract

【課題】慢性関節リューマチを罹患した個体に、IL−17受容体の可溶性型ポリペプチド等を投与する治療法を提供する。
【解決手段】IL−17受容体阻害剤、または、IL−17アンタゴニスト、特に、IL−17受容体の可溶性型ポリペプチドを投与することを含んでなる、慢性関節リュウマチを罹患した個体を治療する方法。
【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
本出願は、U.S.C119(e)に基づいて、米国仮出願第60/241,230号、2000年10月18日提出、の優先権を主張する。その全体が本明細書に援用される。
発明の分野
本発明は、炎症性および免疫制御応答に関連する特定の疾患および障害を治療するための方法に関している。より具体的には、本発明は、慢性関節リューマチを罹患している個体に、IL−17阻害剤またはIL−17アンタゴニスト、特にIL−17受容体、を投与することにより慢性関節リューマチを治療することを含んでいる。
関連技術の説明
サイトカインは、免疫または炎症性応答の多様な側面を制御する、ホルモン様分子である。サイトカインは細胞上に存在する受容体と特異的に結合し、そして、細胞へシグナルを伝達することによりそれらの効果を発揮する。Rouvierら(J. Immunol. 150:5445;1993)は新規cDNAを報告しており、彼らはそれをCTLA−8と名付けた;ヒト相同体のクローニングにより、分子のこのファミリーがインターロイキン−17であると同定された(IL−17;Yaoら, Immunity 3:811;1995)。IL−17は活性化T細胞により産生されるサイトカインであり、マクロファージから腫瘍壊死因子α(TNF−α)、インターロイキン−1β(IL−1β)およびプロスタグランジンE2(PGE2)を含む、多様な前炎症性分子の分泌を刺激する(Jovanovicら, J. Immunol. 160:3513;1998)。
TNF−αおよびIL−1は、異なった機構を通してではあるが、慢性関節リューマチ(RA)で起こる炎症および骨破壊に役割を果たしていると信じられている(Joostenら, J. Immunol. 163:5049;1999)。さらに、IL−17レベルの上昇がRA患者の滑液で起こることが報告されており、RAに特徴的な骨破壊に役割を果たしている可能性がある(Chabaudら, Arthritis Rheum. 42:963, 1999;Jovanovicら, Arthritis Rheum. 43:1 134, 2000)。
IL−17は特異的受容体、IL−17R(2000年6月6日に発行された米国特許第6,072,033号に記載されているように単離された)に結合することにより細胞に作用する。IL−17Rは、滑膜細胞および単球/マクロファージを含む多数の細胞型上に存在する。RAの治療に使用される多くの剤が当該技術分野で知られているが、この慢性炎症疾患の症状を治療するかまたは寛解するために使用できるさらなる分子を同定する必要がある。
発明の概要
本発明は、炎症性応答に関連する状態、特に慢性関節リュウマチ、を罹患した哺乳動物に、膜結合IL−17受容体を経る細胞へのIL−17仲介シグナル伝達を阻害するIL−17アンタゴニストを投与する、ことによって治療する方法に関する。適したIL−17アンタゴニストには、可溶性IL−17受容体、IL−17を特異的に結合するアンタゴニスト抗体、IL−17受容体に対するアンタゴニスト抗体およびそれらの組合せが含まれる。
本明細書に提供するのは、IL−17仲介炎症性反応またはIL−17仲介免疫制御反応に関連する医学的障害を治療する方法である。本発明の方法は、IL−17により仲介される炎症性または免疫制御疾患を罹患した個体へ、IL−17炎症性または免疫制御シグナル伝達を阻害するIL−17アンタゴニストまたはIL−1阻害剤を投与することを含む。より具体的には、本発明は、慢性関節リュウマチを罹患した個体へ、IL−17受容体のようなIL−17アンタゴニストを、患者の状態に持続的改良を誘導するのに十分な期間、投与することを含む。
発明の詳細な説明
本発明はIL−17仲介炎症性反応またはIL−1仲介免疫制御反応に関係する医学的障害を罹患しているヒトを含む個体、を治療する方法を提供する。本開示の目的のため、用語「疾病(illness)」、「疾患(disease)」、「医学的状態(medical condition)」、または「異常な状態(abnormal condition)」は、用語「医学的障害(medical disorder)」と交換可能に用いられる。
本発明は、IL−17のその受容体への結合を妨害することにより、内因性、生物学的活性IL−17の有効量を減少できる、IL−17アンタゴニストまたはIL−17阻害剤を患者に投与することを含んでいる。こうしたアンタゴニストには、IL−17の受容体−結合ペプチド断片、IL−17に対して向けられる抗体(IL−17を結合し、そしてそれらのIL−17受容体への結合を阻害する抗体)、IL−17受容体に対して向けられる抗体(それら自身はIL−17受容体を経るシグナルを伝達することなく、IL−17受容体を結合し、そしてIL−17の受容体結合を阻害する抗体)、本明細書に議論されているようなIL−17受容体の可溶性型、IL−17およびIL−17受容体を結合し、そしてそれらの相互作用を阻害する分子、およびIL−17の受容体すべてまたは一部を含んでなるポリペプチド、あるいは、遺伝的に修飾されたムテイン(mutein)、多量体型およびそれらの持続放出性処方を含むそれらの修飾された変異体(variant)が含まれる。特定のアンタゴニストはIL−17受容体の可溶性型である。他の特定のIL−17アンタゴニストには、抗体分子およびIL−17アンタゴニスト分子の両方の一部を含んでいる、特に、Fcへ融合された、IL−17受容体の可溶性部分を含むキメラタンパク質が含まれる。そのようなキメラ分子は、単量体、二量体又はより高次の多量体を形成しうる。本発明の好ましい方法は、IL−17を結合してIL−17シグナル伝達を阻止し、それによりIL−17の前炎症性および免疫制御効果を遮る、IL−17受容体の型を利用する。
IL−17受容体の特徴付け、クローニングおよび調製は、本明細書に援用される2000年6月6日に発行された米国特許第6,072,033号に記載されている。ヒトIL−17受容体(huIL−17受容体)のアミノ酸配列は配列番号1に示されている。huIL−17受容体は、アミノ酸27および28の間に予測される切断部位を含むN−末端シグナルペプチドを持っている。シグナルペプチドには、293アミノ酸細胞外ドメイン、21アミノ酸膜貫通ドメイン、および525アミノ酸細胞質尾部が続いている。本発明の方法において有用であるhuIL−17受容体の可溶型には、細胞外ドメイン(配列番号1の残基1−320またはシグナルペプチドを除外した残基28−320)、またはIL−17へのIL−17受容体の結合をアンタゴナイズするまたは妨げる特性を持つ細胞外ドメインの断片が含まれる。本発明の方法において有用であるIL−17受容体の他の型には、配列番号1の天然のIL−17受容体に対して少なくとも70%または少なくとも90%が相同的である、および米国特許第6,072,033号に記載されているような突然変異タンパク質および変異体が含まれる。
本発明の実施において有用であるそれらのIL−17受容体タンパク質および相同体の他の誘導体は、N−末端またはC−末端融合のような組換え培養においての合成によるような、本タンパク質またはその断片の共有または凝集結合体を含んでいる。例えば、結合されたペプチドはタンパク質のN−末端領域でのシグナル(またはリーダー)ポリペプチド配列であってもよく、それは、その合成部位から細胞膜または壁の内側または外側のその機能部位へのタンパク質の輸送を翻訳と同時にまたは転移後に方向付ける(例えば、酵母a−因子リーダー)。
IL−17の適した型には、IL−17を結合でき、そしてIL−17シグナル伝達を促進する細胞結合受容体へのその結合を防止でき、および慢性関節リュウマチの炎症の影響および症状を阻害または軽減する、二量体、三量体またはより高次の多量体のキメラタンパク質による自発的形成を促進することが可能である、第二のポリペプチドを含むキメラタンパク質が含まれる。アンタゴニストとして使用されるキメラタンパク質は、抗体分子および可溶性IL−17受容体の一部を含むタンパク質であることができる。適した融合タンパク質には、免疫グロブリンFc領域へ連結された、IL−17受容体ポリペプチド、例えば細胞外ドメイン、または細胞外ドメインのIL−17アンタゴニスト性断片が含まれる。Fc受容体への減少した親和性を示す、Fc領域の断片、ならびにFc突然変異タンパク質もまた使用可能である。好ましいFc領域は配列番号2に示されている。使用されるFc領域の一部に依存して、融合タンパク質は、鎖間ジスルフィド結合の形成を通して、二量体として発現されてもよい。もし、融合タンパク質が抗体の重鎖および軽鎖の両方で作成されるとしたら、最大4つものIL−17受容体領域を持つタンパク質オリゴマーを形成することが可能である。
本発明での使用に適したIL−17阻害剤のオリゴマー型はまた、米国特許第5,716,805号(その開示は本明細書に援用される)に記載されているIL−17ジッパータンパク質のようなジッパードメインと会合している、IL−17受容体、IL−17受容体の細胞外ドメインまたは細胞外ドメインのIL−17阻害断片を含んでいる。ジッパードメインの他の例は、酵母転写因子GCN4およびラット肝臓に見られる熱安定性DNA結合タンパク質(C/EBP;Landschulzら, Science 243:1681, 1989)、好ましくはヘテロ二量体を形成する、核トランスフォーミングタンパク質、fosおよびjun(O’Sheaら, Science 245:646, 1989;TurnerおよびTjian, Science 243:1689, 1989)、およびマウス原癌遺伝子、c−mycの遺伝子産物(Landschulzら, Science 240:1759, 1988)のドメインである。パラミクソウイルス、コロナウイルス、麻疹ウイルスおよび多くのレトロウイルスを含んでいる、いくつかの異なったウイルスのフソジェニック(fusogenic)タンパク質もまたロイシンジッパードメインを所有している(BucklandおよびWild, Nature 338:547, 1989;Britton, Nature 353:394, 1991;DelwartおよびMosialos, AIDS Research and Hulnan Retroviruses 6:703, 1990)。好ましいジッパードメインの例は、配列番号3および配列番号4のドメインである。
タンパク質に基づいた治療の他の型は、IL−17の一つ若しくはより多くのエピトープ、またはIL−17の保存変異体のエピトープ、またはIL−17活性を競合的に阻害するIL−17ポリペプチドのペプチド断片を特異的に認識する抗体である。IL−17に対する抗体は、組換え的に産生されたタンパク質型に対して最も都合よく上昇させることができる。または、IL−17受容体の成分を特異的に認識し、そしてIL−17による受容体を通したシグナル伝達を妨げる抗体が、IL−17活性を阻害するために使用できる。抗体であるIL−17アンタゴニストには、限定されるわけではないが、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体(mAb)、ヒト化またはキメラ抗体、一本鎖抗体、Fab断片、F(ab’)2断片、Fab発現ライブラリーにより産生される断片、抗イディオタイプ抗体(抗Id)、および前記のいずれかのエピトープ結合断片が含まれる。それ故、このような抗体は炎症性障害治療法の一部として利用できる。
抗体産生のためには、IL−17ポリペプチド、一部切断された(truncated)IL−17ポリペプチド、IL−17受容体の成分(例えば、IL−17細胞外領域)、IL−17受容体成分の一部切断体、およびそれらの機能的均等物および突然変異体を注射することにより、多様な宿主動物を免疫できる。こうした宿主細胞には、限定されるわけではないが、いくつかのみを挙げると、ウサギ、マウス、およびラットが含まれることが可能である。多様なアジュバントが免疫学的応答を増加させるために用いることが可能であり、宿主種に応じて、限定されるわけではないが、フロイント(完全および不完全)、水酸化アルミニウムなどのミネラルゲル、リゾレシチン、プルロニックポリオール、ポリアニオンなどの界面活性物質、ペプチド、油エマルジョン、スカシガイ(keyhole limpet)ヘモシアニン、ジニトロフェノール、並びにBCG(カルメット・ゲラン桿菌)および坐瘡プロピオンバクテリウム(Corynebacterium parvum)などの潜在的に有用なヒトアジュバントが含まれる。あるいは、組換え技術を通してヒト抗体を開発するため、抗体断片のライブラリーがスクリーニングでき、および使用できる。このようなライブラリーは例えば、Cambridge Antibody Technology(メルボルン, UK)およびMorphosys(デラウェア州ミュンヘン)から商業的に入手可能である。
特定の抗原に対する抗体の均質な集団であるモノクローナル抗体は、培養での連続的細胞株による抗体分子の産生を提供する、いずれの技術によっても得ることができる。これらには、限定されるわけではないが、KohlerおよびMilsteinのハイブリドーマ技術(米国特許第4,376,110号)、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術(Kosborら, 1983, Immunology Today 4:72;Coleら, 1983, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 80:2026−2030)、およびEBVハイブリドーマ技術(Coleら, 1985, Monoclonal Antibodies And Cancer Therapy, Alan R. Liss, Inc., pp. 77−96)が含まれる。こうしたモノクローナル抗体は、IgG、IgM、IgE、IgA、IgD、およびそのいかなるサブクラスも含む、いかなる免疫グロブリンクラスのものであってもよい。mAbを産生するハイブリドーマはin vitroまたはin vivoで培養可能である。または、抗体遺伝子はクローン化でき、任意に別のように改変でき、および、例えば、CHO細胞のようなタンパク質医薬の組換え産生に是認された別の細胞株中で発現できる。
さらに、適切な生物学的活性のヒト抗体分子由来の遺伝子と、適切な抗原特異性のマウス抗体分子由来の遺伝子を共にスプライシングすることによる、「キメラ抗体」の産生のために開発された技術(Takedaら, Nature, 314:452, 1985)を用いることが可能である。キメラ抗体は、異なる部分が異なる動物種に由来する分子であり、ブタmAbに由来する可変領域およびヒト免疫グロブリン定常領域を有するものなどである。
好ましくは、ヒトで使用するため、抗体はヒトであるかまたはヒト化されており;こうしたヒト抗体を生成する技術もまたよく知られており、例えばProtein Design Labs, Inc.(カリフォルニア州フレモント)、Medarex Inc(ニュージャージー州プリンストン)およびAbgennix Inc.(カリフォルニア州ファーモント)から入手可能である。
一本鎖抗体の産生に関して記載された技術(米国特許第4,946,778号;Bird, Science 242:423, 1988;Hustonら, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85:5879, 1988;およびWardら, Nature 334:544, 1989)を、IL−17遺伝子産物およびIL−17受容体遺伝子産物に対する一本鎖抗体を産生するために適応させることもできる。一本鎖抗体は、アミノ酸架橋を経てFv領域の重および軽鎖断片を連結させて形成され、一本鎖ポリペプチドが生じる。
特異的エピトープを認識する抗体断片は、既知の技術によって生成可能である。例えば、こうした断片には、限定されるわけではないが:抗体分子のペプシン消化によって産生可能なF(ab’)2断片および(ab’)2断片のジスルフィド架橋を還元することによって生成可能なFab断片が含まれる。あるいは、Fab発現ライブラリーが構築でき(Huseら, Science, 246:1275−1281, 1989)、望ましいモノクローナルFab断片の迅速でそして容易な同定が可能である。本発明はさらに、慢性関節リュウマチの防止または治療のための医薬製造における、IL−17受容体の可溶性型(それらの細胞外ドメインおよび適した断片を含んで)の使用を提供する。本発明はさらに、慢性関節リュウマチの防止または治療用の医薬製造における使用のため、可溶性IL−17受容体の製造における、米国特許第6,072,033号に記載されているような、ヒトIL−17受容体をコードするDNAの使用を提供する。
本発明の1つの好ましい態様において、可溶性IL−17受容体、または本明細書に記載された他のIL−17阻害剤の持続放出型を用いる。開示する方法で使用するのに適した持続放出型には、限定されるわけではないが、緩慢溶解生体適合性ポリマーに被包された、このようなポリマーと混合された、および/または、生体適合性半透性移植物中に入れられた、IL−17受容体または他のIL−17阻害剤が含まれる。さらに、可溶性IL−17受容体は、その血清中での半減期を延長させるため、またはタンパク質搬送を促進させるためにポリエチレングリコールと結合(ペグ化)させてもよい。単量体、融合タンパク質(「キメラタンパク質」とも称される)、二量体、三量体またはより高次の多量体を含んだIL−17受容体の可溶性型は、慢性関節リュウマチを治療するためのIL−17アンタゴニストの処方に有用である。同様に、IL−17/IL−17R相互作用およびシグナル伝達経路にアンタゴナイズする抗体は、慢性関節リュウマチを治療するための有用なアンタゴニストである。
慢性関節リュウマチを治療するため、IL−17結合可溶性IL−17受容体、または本明細書に記載したような抗体を含んでなる分子を、慢性関節リュウマチの重症度を反映する、少なくとも1つの指標において持続した改善を誘導するのに十分な量および時間、患者に投与する。改善は、患者が、1から4週間離れた、少なくとも2回の機会に改善を示したならば、または自己評価として経験したならば、「持続した」とみなされる。改善の度合いは、徴候または症状に基づいて決定され、そして決定はまた、生活の質(quality of life)アンケートなどの、患者に実施されるアンケートを使用することも可能である。
患者の慢性関節リュウマチの度合いを反映する多様な指標は、治療の量および期間が十分であるかどうか決定するため、評価することが可能である。選択された単数または複数の指標に関するベースライン値は、前記のような可溶性IL−17受容体またはアンタゴニスト抗体の最初の用量の投与前に、患者を検査することにより、または患者自身の自己評価によって、確認する。好ましくは、ベースライン検査は、最初の用量投与の約60日以内に行う。
患者が、選択された単数または複数の指標のベースラインを越える改善を明示するまで、本明細書に記載したような可溶性IL−17受容体または他の適したIL−17受容体誘導体、または抗体の用量を反復投与することによって、改善を誘導する。改善のこの度合いは、少なくとも1ヶ月以上、例えば、1、2、もしくは3ヶ月またはそれ以上の期間、あるいは無期限に、この医薬品を反復投与することによって、得られる。
いかなる有効な投与経路を用いて、本明細書に記載したようなIL−17受容体または抗体を、療法的に投与してもよい。注射する場合、IL−17阻害剤は、例えば、多量(bolus)注射によるか、または連続注入により、関節内、静脈内、筋内、病巣内、腹腔内または皮下経路を介して投与できる。投与の他の適切な手段には、移植物からの持続放出、エアロゾル吸入、点眼剤、丸剤(ピル)、シロップ、ロゼンジまたはチューインガムを含む経口調製;およびローション、ゲル、スプレー、軟膏または他の適切な技術などの局所調製が含まれる。肺障害に関係する疾患を治療する場合、吸入による投与が特に有益である。あるいは、可溶性IL−17受容体のようなIL−17阻害剤ポリペプチドは、該タンパク質を発現する培養細胞を移植することにより;例えば、可溶性IL−17受容体を発現する細胞を移植することにより投与することが可能である。1つの態様において、IL−17阻害剤、および特には可溶性IL−17受容体をコードするDNAでの、in vivoまたはex vivoのトランスフェクションによって、患者自身の細胞を産生するように誘導する。このDNAは、可溶性IL−17受容体をコードする裸のDNAまたはリポソーム被包DNAを注入することによって、あるいはトランスフェクションの他の手段によって、患者の細胞に導入することが可能である。可溶性IL−17受容体が一つまたはそれより多くの他の生物学的に活性な化合物と組み合わせて投与する場合、これらは同一のまたは異なった経路により投与することが可能であり、同時に、別々にまたは連続的に投与してもよい。
可溶性IL−17受容体またはIL−17の他のアンタゴニストは、生理学的に許容しうるキャリアー、賦形剤または希釈剤と配合された、精製した組換えタンパク質を含んでなる生理学的に許容しうる組成物の型で投与する。このようなキャリアーは、用いられる用量および濃度ではレシピエントには無毒である。通常、このような組成物の調製は、IL−17アンタゴニストを、緩衝液、アスコルビン酸のような抗酸化剤、低分子量ポリペプチド(10より少ないアミノ酸を持っているもののような)、タンパク質、アミノ酸、グルコース、スクロースまたはデキストリンのような炭化水素、EDTAのようなキレート剤、グルタチオンおよび他の安定化剤および賦形剤と混和することを伴う。中性緩衝化生理食塩水、または同種血清アルブミンと混合された生理食塩水は適した希釈剤の例である。IL−17受容体またはアンタゴニスト抗体は、好ましくは、希釈剤として適した賦形剤溶液(例えば、スクロース)を使用して、凍結乾燥物として処方する。適切な用量は標準的投薬量決定試験で決定でき、選択された投与経路に従って変化させてもよい。適切な工業基準に従って、ベンジルアルコールのような保存剤を加えてもよい。投与の量および頻度は、もちろん、治療している指標の性質および重症度、望まれる応答、患者の年齢および状態などのような因子に依存するであろう。
本発明の1つの態様において、慢性関節リュウマチを治療するため、IL−17阻害剤は週に1回投与し、別の態様においては、週に少なくとも2回投与し、および別の態様においては、日に少なくとも1回投与する。成体患者とは18歳の年齢またはそれより年をとったヒトである。注射する場合、有効量は、成体用量あたり、1−200mg/m2の、または1−40mg/m2の範囲、または約5−25mg/m2である。あるいは、均一用量を投与してもよく、その量は、2−400mg/用量、2−100mg/用量または約10−80mg/用量の範囲であってもよい。用量が週あたり1回以上投与されるなら、用量範囲の例は前記の用量範囲と同じかまたはより低い。好ましくは、IL−17阻害剤は、25−100mg/用量の用量範囲で週あたり2またはそれより多くの回数投与する。本発明の1つの態様において、以下に記載する多様な徴候を、80−100mg/用量でIL−17阻害剤を含有する、あるいは用量あたり80mgを含有する、注射に許容しうる調製物を投与することによって治療する。用量は反復して投与する。注射以外の投与経路を用いる場合、用量は、標準的医学的慣例にしたがって、適切に調整する。例えば、投与経路が吸入の場合、投与は10mg/用量から50mg/用量の用量範囲で、週あたり1から7回であることができる。
多くの場合、患者状態の改善は、少なくとも3週間の期間に渡って、週1から3回、約100mgまでの用量のIL−17阻害剤を注射することによって得られるであろうが、望ましい度合いの改善を誘導するのに、より長い期間の治療が必要である可能性がある。
小児科患者(年齢4−17歳)に関しては、適切な措置は、週あたり1回またはそれより多くの回数の皮下注射によって投与される、IL−17阻害剤の0.4mg/kgから5mg/kgの皮下注射を伴う。
本発明はさらに、同一患者に投与される、1又はそれより多くの他の薬剤と同時に、IL−17阻害剤を投与することを含み、各薬剤は、その医薬品に適した措置にしたがって、投与される。このことは前治療、同時治療、連続治療および改変処置を含んでいる。このような薬剤の例には、限定されるわけではないが、鎮痛剤、コルチコステロイド、炎症性サイトカインのアンタゴニスト、DMARD、メトトレキセートを含んで、および非ステロイド性抗炎症剤が含まれる。さらに、本明細書に記載されたIL−17阻害剤は、お互いに組み合わせても、または内因性IL−17レベルを減少させる他の分子と組み合わせてもよい。
本発明の1つの好ましい態様において、慢性関節リュウマチを治療する方法は、1又はそれより多くの追加のサイトカインまたはサイトカイン阻害剤と組み合わされた、本明細書に記載の可溶性IL−17受容体または他のIL−17阻害剤を投与することを含む。例えば、IL−17阻害剤は、炎症性サイトカインとそれらの受容体との相互作用を阻害する剤と組み合わせて投与してもよい。IL−17阻害剤と組み合わせて利用する適切な剤には、限定されるわけではないが、米国特許第5,350,683号に開示されているような、II型IL−1受容体のIL−1結合断片を含んだII型IL−1受容体のようなIL−1阻害剤;I型IL−1受容体のIL−1結合およびIL−1阻害断片;IL−1受容体アンタゴニスト、IL−1ベータ変換酵素(ICE)阻害剤、IL−1アルファおよびIL−1ベータおよび他のIL−1ファミリーメンバーを含むIL−1に対する抗体、およびIL−1捕捉およびアンタゴニストIL−1受容体抗体として知られている療法剤;アンタゴニストTNF抗体のようなTNF阻害剤;可溶性TNF受容体p55およびp75、特にENBREL;WO 0012555に開示されている、IL−18結合タンパク質を含むIL−18阻害剤;WO 99/37772に開示されているIL−18受容体の阻害型;アンタゴニストIL−18抗体、およびアンタゴニストIL−18受容体抗体;CD−30リガンド阻害剤;およびCD4阻害剤が含まれる。
特異的IL−1阻害剤には、U.S.5,075,222に記載されているIL−1ra型、およびU.S.5,922,573、WO 91/17184、 WO 92 16221およびWO 96 09323に記載されているものを含んだ修飾型および変異体が含まれる、これらのすべては本明細書に援用される。IL−1ベータ変換酵素(ICE)阻害剤は、ペプチジルおよび小分子ICE阻害剤を含み、PCT特許出願WO 91/15577;WO 93/05071;WO 93/09135;WO 93/14777およびWO 93/16710;および欧州特許出願0 547 699に記載されているものが含まれている。非ペプチジル化合物には、PCT特許出願WO 95/26958、U.S.5,552,400、U.S.6,121,266、Dolleら, J. Med. Chem., 39, pp. 2438−2440(1996)に記載されているものが含まれる。さらなるICE阻害剤は米国特許第6,162,790、6,204,261、6,136,787、6,103,71 1、6,025,147、6,008,217、5,973,111、5,874,424、5,847,135、5,843,904、5,756,466、5,656,627、5,716,929号に記載されている。
さらに、適したIL−1アンタゴニストには、抗体分子およびIL−1アンタゴニストの両方の一部を含むキメラタンパク質が含まれる。このようなキメラ分子は単量体、二量体またはより高次の多量体型であることができる。他の適したIL−1アンタゴニストには、IL−1シグナル伝達受容体、IL−1R I型へ競合的に結合できるIL−1から誘導されたペプチドが含まれる。
IL−17受容体と組み合わせて使用されるさらなる阻害剤には、TGFβ、IFNγ、IL−6またはIL−8にアンタゴナイズするものが含まれる。該サイトカイン阻害剤は、別の組成物として、IL−17受容体と一緒に投与してもよく、およびサイトカイン阻害剤は同一の経路でまたは異なった経路で投与してもよい。
化合物が1又はそれより多くの他の成分と一緒に使用される場合、化合物および1又はそれより多くの他の成分は同時に、別々に、または連続的に投与することが可能である(通常、医薬処方で)。
前記の医薬または組合せ療法に対する個々の患者による応答は変化させることができ、および各々の患者に対する最も有効な薬剤の組合せは主治医または医者により決定されるであろうことを理解されたい。
以下の実施例は例示のために提供されており、限定のためではない。当業者は、特に本明細書に引用した多様な参考文献(その開示は本明細書に援用される)の教示に照らして、実施例に具体化された本発明の変形ができることを認識するであろう。
実施例1
この実施例は、IL−17R/Fc融合タンパク質発現のための構築物を記載している。IL−17受容体DNAの構築は、2000年6月6日に発行された米国特許第6,072,033号に記載されている。簡単には、ヒトIgG1のFc領域に融合されたIL−17受容体の可溶性型は、ヒトIgG1 FcをコードするDNA断片(配列番号3)およびプラスミドpDC409(USSN 08/235,397に記載されている)と3方向連結された、IL−17受容体cDNAから増幅された980bpDNA断片(配列番号1に示されたようなIL−17受容体のアミノ酸配列の残基1から322をコードしているヌクレオチド)を利用することにより、哺乳動物発現ベクターpDC409中に構築された。
IL−17受容体/Fc発現プラスミドを、哺乳動物細胞(例えば、CV−1/EBNA細胞)内へトランスフェクトし、上清を集めた。集めた後、IL−17受容体/Fc融合タンパク質は以下に記載するようにプロテインAセファロースカラム(ファルマシア、ウプサラ、スエーデン)で精製した。タンパク質濃度は、IgG Fcドメインに特異的な酵素連結免疫吸着アッセイにより、およびBCA分析(ファルマシア)により決定した;純度は、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動分析、続いてのゲルの銀染色により確認した。
実施例2
この実施例はIL−17受容体タンパク質の精製を記載している。IL−17受容体/Fc融合タンパク質は、プロテインAまたはプロテインGクロマトグラフィーを使用する慣用的方法により精製された。哺乳動物細胞上清を濾過し(例えば、0.45mフィルター)、および濾液を4℃で、1.5cmx12.0cmカラムに対して80ml/hrの流速でプロテインA/G抗体アフィニティーカラムに応用することにより、IL−17受容体/Fc融合タンパク質を含んでいる培養上清の約1リットルを精製した。カラムは洗浄緩衝液中に遊離タンパク質が検出されなくなるまで0.5M NaClを含んだPBSで洗浄した。最後にPBSでカラムを洗浄した。結合された融合タンパク質は、25mMクエン酸緩衝液、pH2.8で、および500mMヘペス緩衝液、pH9.1でpHを7にもっていき、カラムから溶離した。
実施例3
この実施例は慢性関節リュウマチのマウスモデルにおいて、IL−17受容体を使用して得られた結果を記載している。マウス(5から8週齢のオスDBA/1マウス)を、完全フロイントアジュバント(CFA)中の100μg II型コラーゲン(CII)を用い、尾の基部の皮内で免疫した。21日後、不完全フロイントアジュバント(IFA)中の200μg CIIを用い、尾の基部の皮内でマウスを追加免疫した。臨床関節炎の徴候は、追加免疫して3から5日後に、マウスに現れ始めた。
追加免疫の時点から始め、週3回、臨床スコアおよび疾患発生の徴候でマウスを評価した。疾患重症度は確立された関節炎指標システムを使用して評価した。各々の足は指標に基づいた臨床スコアを割り当てた。各々の動物の足スコアを合わせて全累積スコアを決定した。使用された関節炎指標は以下のようであった:0=正常外観;1=1−2の足指における紅斑/浮腫;2=2つより多くの足指における紅斑/浮腫、または踝/手関節における軽度の膨潤;3=足全体における紅斑/浮腫;4=基部関節内へ拡大した足全体の大きな紅斑/浮腫、関節硬直、機能喪失。
追加免疫の時点で、マウス(群あたり15−20マウス)に、150μgのラットIgG、1μgのTNF受容体/Fc、150μgの実施例1および2で調製したIL−17受容体/Fc、または1μgのTNF受容体/Fcおよび150μgのIL−17受容体/Fcの組合せを腹腔内に注射した。治療処置は14日の間、毎日反復した。マウスは臨床スコアおよび疾患発生について、週3回評価した。各々の群の平均最終スコアが表1に示されている。
Figure 2009035554
実質的に同一のパラメーターを使用する実験の第二の組が実施された。各々の群の平均最終スコアが表2に示されている:
Figure 2009035554
これらの結果は、IL−17受容体が、慢性関節リュウマチの動物モデルにおいて、関節炎の症状を寛解することを示している。さらに、IL−17受容体は、臨床関節炎の重症度を減少させるため、TNF受容体(または炎症の他の阻害剤)と組み合わせて使用することが可能である。

Claims (12)

  1. 慢性関節リューマチを罹患した個体を治療する方法であって、該個体にIL−17受容体を投与する、ことを含んでなる前記方法。
  2. 慢性関節リューマチを罹患した個体を治療する方法であって、該個体にIL−17受容体抗体を投与することを含んでなる、ここにおいて、IL−17受容体抗体がIL−17受容体シグナル伝達を阻害する、前記方法。
  3. 慢性関節リューマチを罹患した個体を治療する方法であって、ヒトIL−17受容体の細胞外ドメインおよびヒトIL−17受容体の細胞外ドメイン断片、前記断片はIL−17受容体およびIL−17の結合を阻害する、からなる群より選択されるポリペプチドを含んでなる療法剤を、該個体に投与する、ことを含んでなる前記方法。
  4. 慢性関節リューマチを罹患した個体を治療する方法であって、:
    (a)配列番号1のアミノ酸33から322を有するポリペプチド;
    (b)(a)のポリペプチドと少なくとも約70%同一であり、そしてIL−17を結合するポリペプチド;および
    (c)IL−17を結合する、(a)または(b)のタンパク質の断片
    からなる群より選択されるポリペプチドを含んでなる療法剤を個体に投与することを含んでなる、前記方法。
  5. 療法剤が、免疫グロブリンFcをさらに含んでなるキメラ融合タンパク質である、請求項3の方法。
  6. TNFアンタゴニストおよびIL−1アンタゴニストからなる群より選択される一つまたはそれより多くの療法剤を投与することをさらに含んでなる、請求項3に記載の方法。
  7. IL−1アンタゴニストが、可溶性IL−1受容体II型、IL−1R I型抗体、IL−1受容体アンタゴニスト、および可溶性IL−1受容体I型を含んでなる融合タンパク質、および可溶性IL−1受容体アクセサリタンパク質からなる群より選択される、請求項6の方法。
  8. TNFアンタゴニスト、IL−1アンタゴニストおよびDMARDからなる群より選択される一つまたはそれより多くの療法剤を投与することをさらに含んでなる、請求項2の方法。
  9. TNFアンタゴニストが、TNF抗体、可溶性TNF受容体p75および可溶性TNF受容体p55からなる群より選択される、請求項8の方法。
  10. IL−1アンタゴニストが、可溶性IL−1受容体II型、IL−1R I型抗体、IL−1受容体アンタゴニスト、および可溶性IL−1受容体I型を含んでなる融合タンパク質、および可溶性IL−1受容体アクセサリータンパク質からなる群より選択される、請求項8の方法。
  11. TNFアンタゴニストが、TNF抗体、可溶性TNF受容体p75および可溶性TNF受容体p55からなる群より選択される、請求項6の方法。
  12. DMARDがメトトレキセートである、請求項8の方法。
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