JP2009034987A - 流体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体噴射装置において、大掛かりな負圧発生機構を用いることなくノズルの目詰まりを解消させることが可能な技術を提供する。
【解決手段】第1の流体を噴射するための流体噴射装置は、第1の流体を貯蔵する貯蔵部と複数のノズルとを有し複数のノズルから第1の流体を吐出するヘッドと、ヘッドにおける第1の流体の吐出面と当接し、複数のノズルから吐出される前記第1の流体を受けるためのヘッドキャップ装置と、を備えている。そして、ヘッドキャップ装置は、吐出面と当接した状態において複数のノズルに面して配置されるキャップ側流体流路と、キャップ側流体流路内において第2の流体を流通させることで、複数のノズルに対して負圧を発生させる流体流通部と、を有し、キャップ側流体流路は、複数のノズルに面する全区間のうち、第2の流体の流速が比較的速い高流速区間と、比較的遅い低流速区間と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体を噴射する流体噴射装置においてノズルの目詰まりを解消させる技術に関する。
従来より、インクジェット式記録装置では、ノズルを介してインクを記録用紙等に吐出するため、ノズル近傍においてインクが増粘したりノズル内に気泡が混入したりして、ノズルが目詰まりし、インクの吐出が良好に行えなくなるおそれがあった。そこで、専用のキャップでヘッドの吐出面を覆ってキャップ内を負圧にすることで、ノズルに残っている気泡や増粘インクを吸引して取り除くインクジェット式記録装置が提案されている(下記特許文献1参照)。
特開平6−328702号公報
上記の特許文献1に記載のインクジェット式記録装置では、全てのノズルについて同時に吸引を行うため、大きな負圧(吸引力)を発生させる必要があった。例えば、ヘッドとしてラインヘッドを用いた場合、記録用紙の幅に沿った方向に多数(例えば数千個)のノズルが並んで配置されており、非常に大きな負圧を発生させる必要があった。それゆえ、ポンプ等から成る負圧発生のための機構が大掛かりとなり、インクジェット式記録装置の大型化やコストの上昇を招いていた。
なお、上述した問題点は、ラインヘッドに限らず、シリアルヘッドのインクジェット式記録装置においても発生し得る。また、インクジェット式記録装置に限らず、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体や、流体として噴射可能な粉体等の固体を含む)を噴射する流体噴射装置において発生し得る。
本発明は、流体噴射装置において、大掛かりな負圧発生機構を用いることなくノズルの目詰まりを解消させることが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]第1の流体を噴射するための流体噴射装置であって、前記第1の流体を貯蔵する貯蔵部と複数のノズルとを有し、前記複数のノズルから前記第1の流体を吐出するヘッドと、前記ヘッドにおける前記第1の流体の吐出面と当接し、前記複数のノズルから吐出される前記第1の流体を受けるためのヘッドキャップ装置と、を備え、前記ヘッドキャップ装置は、前記ヘッドキャップ装置が前記吐出面と当接した状態において前記複数のノズルに面して配置されるキャップ側流体流路と、前記キャップ側流体流路内において第2の流体を流通させることで、前記複数のノズルに対して負圧を発生させる流体流通部と、を有し、前記キャップ側流体流路は、前記複数のノズルに面する全区間のうち、前記第2の流体の流速が比較的速い高流速区間と、比較的遅い低流速区間と、を有している、流体噴射装置。
適用例1の流体噴射装置は、キャップ側流体流路において高流速区間と低流速区間とを有しているので、高流速区間では第2の流体の流速が比較的速いために、高流速区間に対応するノズルにおいて比較的大きな負圧が発生させることができ、流体流通部が発生させる負圧が比較的小さくても、高流速区間において対応するノズルの目詰まりを解消させることができる。したがって、大掛かりな負圧発生機構を用いることなくノズルの目詰まりを解消させることができる。
[適用例2]第1の流体を噴射するための流体噴射装置であって、前記第1の流体を貯蔵する貯蔵部と複数のノズルとを有し、前記複数のノズルから前記第1の流体を吐出するヘッドと、前記ヘッドにおける前記第1の流体の吐出面と当接し、前記複数のノズルから吐出される前記第1の流体を受けるためのヘッドキャップ装置と、を備え、前記ヘッドキャップ装置は、前記ヘッドキャップ装置が前記吐出面と当接した状態において前記複数のノズルに面して配置されるキャップ側流体流路と、前記キャップ側流体流路内において第2の流体を流通させることで前記複数のノズルに対して負圧を発生させる流体流通部と、前記キャップ側流体流路内に往復自在に配置され前記キャップ側流体流路を部分的に狭くするための狭窄部と、前記キャップ側流体流路内における前記狭窄部の配置位置を調整するための位置調整部と、を有し、前記キャップ側流体流路は、前記複数のノズルに面する全区間のうち、前記第2の流体の流速が比較的速い高流速区間と、比較的遅い低流速区間と、を有し、前記位置調整部は、前記狭窄部を前記キャップ側流体流路内の所定の区間に亘って配置することで、前記所定の区間を前記高流速区間とし、他の区間を前記低流速区間とする、流体噴射装置。
適用例2の流体噴射装置は、キャップ側流体流路において高流速区間と低流速区間とを有しているので、高流速区間では第2の流体の流速が比較的速いために、高流速区間に対応するノズルにおいて比較的大きな負圧が発生させることができ、流体流通部が発生させる負圧が比較的小さくても、高流速区間において対応するノズルの目詰まりを解消させることができる。したがって、大掛かりな負圧発生機構を用いることなくノズルの目詰まりを解消させることができる。また、狭窄部の配置位置を調整して、所望のノズルが位置する所定の区間に狭窄部を配置させることで、ノズルを選択して目詰まり解消させることができる。
[適用例3]第1の流体を噴射するための流体噴射装置であって、前記第1の流体を貯蔵する貯蔵部と複数のノズルとを有し、前記複数のノズルから前記第1の流体を吐出するヘッドと、前記ヘッドにおける前記第1の流体の吐出面と当接し、前記複数のノズルから吐出される前記第1の流体を受けるためのヘッドキャップ装置と、を備え、前記ヘッドキャップ装置は、前記ヘッドキャップ装置が前記吐出面と当接した状態において前記複数のノズルに面して配置されるキャップ側流体流路と、前記キャップ側流体流路内において第2の流体を流通させることで前記複数のノズルに対して負圧を発生させる流体流通部と、前記キャップ側流体流路内に往復自在に配置され前記キャップ側流体流路を部分的に狭くするための狭窄部と、前記キャップ側流体流路内における前記狭窄部の配置位置を調整するための位置調整部と、を有し、前記キャップ側流体流路は、前記複数のノズルに面する全区間のうち、流路断面の断面積が比較的小さい小断面積区間と、流路断面の断面積が比較的大きい大断面積区間と、を有し、前記位置調整部は、前記狭窄部を前記キャップ側流体流路内の所定の区間に亘って配置することで、前記所定の区間を前記小断面積区間とし、他の区間を前記大断面積区間とする、流体噴射装置。
適用例3の流体噴射装置は、キャップ側流体流路内に小断面積区間と大断面積区間とを有しているので、小断面積区間において第2の流体の流速を比較的速くし、大断面席区間において第2の流体の流速を比較的遅くすることができる。したがって、小断面積区間において比較的大きな負圧が発生させることができ、流体流通部が発生させる負圧が比較的小さくても、小断面積区間において対応するノズルの目詰まりを解消させることができる。それゆえ、大掛かりな負圧発生機構を用いることなくノズルの目詰まりを解消させることができる。また、狭窄部の配置位置を調整して、所望のノズルが位置する所定の区間に狭窄部を配置させることで、ノズルを選択して目詰まり解消させることができる。
[適用例4]適用例1または適用例2に記載の流体噴射装置であって、さらに、前記複数のノズルのうち、吐出不良ノズルを検出する吐出不良ノズル検出部を備え、前記位置調整部は、前記キャップ側流体流路において前記吐出不良ノズルの位置に対応する区間を前記高流速区間とするように、前記狭窄部の配置位置を調整する、流体噴射装置。
このようにすることで、吐出不良ノズルを選んで目詰まりを解消させることができ、ヘッド全体での目詰まり解消に要する時間を短縮することができる。
[適用例5]適用例3に記載の流体噴射装置であって、さらに、前記複数のノズルのうち、吐出不良ノズルを検出する吐出不良ノズル検出部を備え、前記位置調整部は、前記キャップ側流体流路において前記吐出不良ノズルの位置に対応する区間を前記小断面積区間とするように、前記狭窄部の配置位置を調整する、流体噴射装置。
このようにすることで、吐出不良ノズルを選んで目詰まりを解消させることができ、ヘッド全体での目詰まり解消に要する時間を短縮することができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれか一例に記載の流体噴射装置であって、さらに、前記ヘッドキャップ装置と前記吐出面とが当接していない状態において、前記ヘッドから前記前記第1の流体を吐出して堆積させる吐出対象物と、前記ヘッドと、のうちの少なくとも一方を、所定の走査方向に走査する走査部を備え、前記ヘッドは、前記走査方向と垂直方向に沿った前記吐出対象物の幅の全体にわたって前記第1の流体を同時に吐出可能なラインヘッドである、流体噴射装置。
このようにすることで、ラインヘッドを備える流体噴射装置において、負圧発生のための機構が大掛かりなものとなることを抑制することができる。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれか一例に記載の流体噴射装置において、前記第1の流体は、液体である、流体噴射装置。
このようにすることで、ノズル内に残留している気泡や増粘した液体を取り除くことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1の実施例:
B.第2の実施例:
C.第3の実施例:
D.変形例:
A.第1の実施例:
図1は、本発明の一実施例としての流体噴射装置であるインクジェット式プリンタの概略構成を示す説明図である。このプリンタ1000は、ヘッド100と、キャップC1と、給紙装置250と、紙搬送ベルトBLと、紙搬送ベルトBLを駆動するための2つのベルト駆動ローラR11,R12と、2つの排紙ローラR21,R22と、を備えている。キャップC1は、紙搬送ベルトBLと排紙ローラR21との間に配置されている。
印刷実行時において、給紙装置250は、印刷用紙Pを+X方向に送り出す。紙搬送ベルトBLは、給紙装置250から送り出された印刷用紙を更に+X方向に搬送する。紙搬送ベルトBLによって搬送された印刷用紙Pは、2つの排紙ローラR21,R22の間を通って排出される。ここで、ヘッド100は、印刷実行時においては、紙搬送ベルトBLの上面の上方位置に固定され、印刷用紙Pが紙搬送ベルトBL上を通る際にインクを吐出して印刷を行う。なお、紙搬送ベルトBLと2つのベルト駆動ローラR11,R12とは、請求項における走査部に相当し、+X方向は、請求項における所定の走査方向に相当する。
ヘッド100は、ノズルの目詰まりを解消するためのメンテナンスを実行する際に、図示せざるヘッド移動機構によって移動して、キャップC1に当接する。キャップC1は、メンテナンス時において吸引動作を行い、ノズルの目詰まりを解消させる。なお、メンテナンスを実行するタイミングとしては、例えば、印刷が実行されていない状態においてユーザから指示があったタイミングや、プリンタ1000の電源をオンしたタイミング等とすることができる。
ヘッド100は、いわゆるラインヘッドであり、その幅(Y軸方向の長さ)は、印刷用紙Pの幅よりも若干長く、印刷用紙Pの幅全体にわたってインクを同時に吐出することができる。吐出するインクの色数は、シアン(C)色,マゼンダ(M)色,黄色(Y),黒色(B)の合計4色である。ヘッド100は、吐出するインク(C,M,Y,K)に対応する4つのヘッド部をX軸方向に合わせて構成されている。具体的には、ヘッド100は、シアン色のインクを吐出するためのヘッド部100cと、マゼンダ色のインクを吐出するためのヘッド部100mと、黄色のインクを吐出するためのヘッド部100yと、黒色のインクを吐出するためのヘッド部100kと、を備えている。なお、吐出するインクの色数は4色に限らず、1色や6色など任意の数とすることができる。
図2は、図1に示すヘッド部100kのA−A断面を示す説明図である。このヘッド部100kは、黒色インクを貯蔵するインクタンク110kと、Y軸方向に並んだ複数のノズルnzと、インク供給流路120と、を備えている。
ノズルnzは、一端が圧力室r10と連通し、他端がヘッド部100kの外部に達している。したがって、ヘッド部100kの底面には、Y軸方向に並んだノズル孔列10kが形成されている。圧力室r10は、インク流路r20を介してインク供給流路120と連通している。圧力室r10には、ピエゾ素子等の圧電振動子(図示省略)が当接されており、この圧電振動子の伸縮等によって圧力室r10が変形することで、ノズルnzからインク滴が吐出される。なお、以下では、ノズルnzと圧力室r10とインク流路r20とを合わせて、単に「ノズルnz」とも呼ぶ。なお、他の3つのヘッド部100c,100m,100yもヘッド部100kと同様な構成を有している。
図3は、図1に示すヘッド100の底面を示す説明図である。ヘッド100の底には、ノズルプレート105が配置されている。このノズルプレート105は、4つの底面部105c,105m,105y,105kを有している。底面部105cは、ヘッド部100c(図1)に対応している。同様に、底面部105m(図3)はヘッド部100mに、底面部105yはヘッド部100mに、底面部105kはヘッド部100kに、それぞれ対応している。各底面部105c,105m,105y,105kは、それぞれY軸方向に沿って並んだ複数のノズル孔から成るノズル孔列を備えている。具体的には、底面部105cは、ノズル孔列10cを備えており、また、底面部105mはノズル孔列10mを、底面部105yはノズル孔列10yを、底面部105kはノズル孔列10kを、それぞれ備えている。なお、各ノズル孔列10c,10m,10y,10kのノズルnzの数としては、例えば、6400個とすることができる。
図4は、図1に示すキャップC1の詳細構成を示す説明図である。このキャップC1は、キャップ部C11と吸引部C12とを備えている。キャップ部C11の上面の大きさは、ヘッド100の底面を構成するノズルプレート105(図3)の大きさと略同一である。そして、キャップ部C11の上面には、長手方向(Y軸方向)に延びた溝がX軸方向に沿って4つ並んで設けられている。具体的には、ヘッド100の底面(図3)のノズル孔列10kに対応する位置にインク流通溝20k(図4)が設けられている。同様に、ノズル孔列10cに対応する位置にインク流通溝20cが、ノズル孔列10mに対応する位置にインク流通溝20mが、ノズル孔列10yに対応する位置にインク流通溝20yが、それぞれ設けられている。各インク流通溝20c,20m,20y,20kの大きさ(Y軸方向の長さ及び断面積)は、互いに同一である。ここで、各インク流通溝20c,20m,20y,20kの断面形状は、例えば、1辺が3mmの正方形とすることができる。なお、断面形状は、正方形に限らず長方形等の矩形や円形(半円形)など、任意の形状とすることができる。各インク流通溝20c,20m,20y,20kの周囲には、シリコンゴム等の樹脂製のシール部(図示省略)が設けられており、ヘッド100とキャップC1(キャップ部C11)とが当接した際に気密性が保たれるように構成されている。
ここで、インク流通溝20k内には、狭窄板150が配置されている。この狭窄板150は、磁性体(強磁性を有するSUS等)からなり、Y軸方向に往復自在に配置されている。なお、他の3つのインク流通溝20c,20m,20y,20kにも狭窄板150と同様な狭窄板(図示省略)が往復自在に配置されている。
図5は、第1の実施例におけるメンテナンス時のヘッド部100kとキャップC1とを示す説明図である。なお、図5では、図2と同様に、ヘッド部100k(及び当接するキャップC1)におけるA−A断面を示す。キャップC1は、狭窄板150をY軸方向に往復自在に駆動するための狭窄板駆動部160を備えている。吸引部C12は、インク流通溝20kと連通する吸引流路34と、吸引流路34の途中に配置されたフィルタ50と、フィルタ50を介して吸引流路34に接続されたポンプ130と、を備えている。
狭窄板駆動部160としては、例えば、電磁石(図示省略)をインク流通溝20kの底と当接させ、この電磁石(図示省略)をY軸方向に往復自在にスライドさせることで、狭窄板150を駆動させる機構を採用することができる。なお、これに代えて、インク流通溝20kの底面をY軸方向にスライド自在なベルトとして構成し、狭窄板駆動部160がこのベルトを駆動することで、ベルトに搭載された狭窄板150がY軸方向にスライドする構成とすることもできる。プリンタ1000の有する制御部200は、図示せざるメモリ及びCPUを備えており、メモリ内に記憶されたプログラムに従って狭窄板駆動部160等を制御して、狭窄板150の配置位置を調整することができる。ポンプ130は、吸引流路34及びフィルタ50を介してインク流通溝20k内の空気を吸引する。そして、前述の制御部200は、ポンプ130の動作も制御する。
なお、狭窄板駆動部160は、請求項における位置調整部に相当する。また、ポンプ130は請求項における流体流通部に、インク流通溝20c,20m,20y,20kは請求項におけるキャップ側流体流路に、それぞれ相当する。
メンテナンスを実行する際、ヘッド100(図1)は、キャップC1の配置位置まで移動して、キャップC1の上方において停止する。そしてプリンタ1000では、目詰まりが発生して吐出不良となったノズルの抽出が行われる。この吐出不良ノズルの抽出は、例えば、以下のようにして実行することができる。各ノズルnzについて順番に、圧電振動子を駆動して1滴又は複数滴のインクの吐出を試みる。そして、インクの吐出の有無を光学的に検出して吐出不良ノズルを抽出する。なお、インクの吐出の有無を光学的に検出する機構としては、例えば、レーザ光射出装置とセンサとしてのフォトダイオードとを採用することができる。かかる構成では、吐出したインクがレーザ光を遮ってレーザ光量が低減することにより、インクの吐出があったことを検出することができる。
吐出不良ノズルを抽出した後、ヘッド100(図5)は上方からキャップC1と当接する。ヘッド100とキャップC1とが当接すると、制御部200は、吸引動作を行う。具体的には、まず、狭窄板150の中心が吐出不良ノズルの位置となるように狭窄板駆動部160を駆動する。図5の例では、吐出不良ノズルnz1が中心位置となるように狭窄板150が配置されている。ここで、狭窄板150の上面S1の長さ(Y軸方向の長さ)は、例えば、インク流通溝20kの長さの1/20とすることができる。この場合、上面S1の上には、320(6400÷20)個のノズルnzが存在することになる。なお、上面S1の長さはインク流通溝20kの長さの1/20に限らず、1/3など任意の長さとすることができる。そして、吐出不良ノズルnz1の位置が中心となるように狭窄板150が配置された後、制御部200はポンプ130を制御して、インク流通溝20k内の空気を吸引する。
図6は、第1の実施例において吸引を実行する際の狭窄板150の周囲を模式的に示す説明図である。ポンプ130(図5)による吸引が開始されると、インク流通溝20kでは、ポンプ130向かう+Y方向の気流が発生する。そうすると、各ノズルnzでは、インク供給流路120(図5)からインク流通溝20kに向かう負圧が発生することとなる。ここで、狭窄板150(図6)の存在しない位置における空気の通る空間の高さ(Z軸方向の長さ)は、h1(3mm)である。一方、狭窄板150が配置された位置(ノズル群N1に対応する位置)における空気の通る空間AR1の高さはh2である。そして、この高さh2は、狭窄板150の分だけ高さh1よりも低く、例えば、0.5mmとすることができる。したがって、インク流通溝20k内における空気の流路は、空間AR1において比較的狭くなっている。そうすると、空間AR1における気流の速さは、他の部分における気流の速さに比べて、比較的速くなり、ノズル群N1における−Z方向の負圧(吸引力)は、他の部分の負圧よりも大きくなる。それゆえ、ノズル群N1を構成する各ノズルnzのうち、吐出不良のノズルnz1では、ノズル内に留まっていた気泡や増粘インクを吐出することができる。なお、インク流通溝20k内において上述した空間AR1が存する区間は、請求項における高流速区間及び小断面積区間に相当し、その他の区間は請求項における低流速区間及び大断面積区間に相当する。
ここで、ノズル群N1以外の各ノズルnzでは、気流の速さが比較的遅いので、仮に増粘インク等がノズル内に留まっていたとしても、吐出するに至るまでの負圧が発生せず、増粘インク等は吐出されない。このように、ノズル群N1においてのみ増粘インク等の吐出が行われるような負圧を発生させるためのポンプ130の吸引力及び狭窄板150の高さ(Z軸方向の長さ)は、予め実験により求めて、それぞれ設定しておくことができる。吐出不良ノズルnz1から吐出された気泡(インク)及び増粘インクは、吸引流路34(図5)を通ってフィルタ50において吸収される。なお、狭窄板150のホームポジション(初期状態における配置位置)としては、図5においてインク流通溝20kの最も左側とすることができる。この位置は、インク供給流路120においてインクタンク110kから最も離れた位置に対応し、インクの流速が比較的遅くノズルnzにおいて増粘インクが発生し易いからである。
以上、ヘッド部100kにおけるメンテナンス時の動作について説明したが、他の3つのヘッド部100c,100m,100yにおいても同様である。なお、吐出不良ノズルとして複数のノズルnzが抽出された場合には、抽出された各ノズルnzについて、上述した吸引動作を行うことができる。このとき、1回の吸引動作によって、320個のノズルnzについて比較的強い負圧が発生するので、同時に複数の吐出不良ノズルが回復する場合があり得る。この場合には、これら回復したノズルを除いた他の吐出不良ノズルについてそれぞれ吸引動作を行うこともできる。
以上説明したように、各ヘッド部100c,100m,100y,100kでは、吐出不良ノズルを中心とした一部のノズル群N1(320個のノズル)を対象として大きな負圧を発生させるようにしている。したがって、ポンプ130には、全てのノズルnzに対して大きな負圧がかかるほどの吸引力は必要としない。それゆえ、吸引力が非常に大きなポンプを用いるなど、大掛かりな負圧発生機構を用いることなくノズルの目詰まりを解消させることができる。
B.第2の実施例:
図7は、第2の実施例におけるインク流通溝20k内の構成を示す説明図である。第2の実施例におけるプリンタ(図示省略)は、各インク流通溝20c,20m,20y,20k内における狭窄板の構成において、プリンタ1000(図1〜図5)と異なり、他の構成については第1の実施例と同じである。
具体的には、各インク流通溝20c,20m,20y,20k内には、2つの狭窄板が設けられている。図7の例では、インク流通溝20k内には、2つの狭窄板152a,152bが設けられている。これら2つの狭窄板152a,152bは、互いに同じ大きさの台形柱の形状を有しており、X軸に沿って向かい合って配置されている。このとき、狭窄板152aにおいて狭窄板152bに面した側面Saと、狭窄板152bにおいて狭窄板152aに面する側面Sbとは、所定の長さ(W2)の間隙AR2を介して互いに平行となっている。また、2つの狭窄板152a,152bの高さ(Z軸方向の長さ)は、インク流通溝20kの深さと同じである。また、2つの狭窄板152a,152bは、互いに向き合った状態のまま、一組となってY軸方向に往復自在にスライドすることができる。
図8は、第2の実施例におけるメンテナンス時のヘッド部100kとキャップとを示す説明図である。吐出不良ノズルの抽出が終わった後、第2の実施例のキャップC1aが、ヘッド部100kのノズルプレート105を覆うと、キャップ部C11aでは、吐出不良ノズルnz1が中心位置となるように2つの狭窄板152a,152bが一組となってスライドする。そして、2つの狭窄板152a,152bが所定位置に配置されると、第1の実施例と同様に、ポンプ130による吸引が開始される。
図9は、第2の実施例において吸引を実行する際の2つの狭窄板152a,152bの周囲を模式的に示す説明図である。なお、図9では、図6とは異なり、上方から(−Z方向に)ヘッド100及びキャップ部C11aを見た図を示す。間隙AR2における空気を通る空間の幅(X軸方向の長さ)W2は、その他の部分において空気の通る空間の幅W1よりも短い。したがって、間隙AR2において空気の流路は比較的狭くなっており、この部分において流速は比較的速くなる。そうすると、第1の実施例と同様に、ノズル群N1を構成する各ノズルにおいて負圧が比較的大きくなり、吐出不良ノズルnz1において気泡や増粘インクを排除することができる。
C.第3の実施例:
図10は、第3の実施例におけるキャップ及びキャップスライド装置の構成を示す説明図である。第3の実施例のプリンタ(図示省略)は、狭窄板をスライドさせない構成とし、キャップ全体をスライドさせるように構成されている点において、プリンタ1000(図1〜図5)と異なり、他の構成については第1の実施例と同じである。
第3の実施例のキャップC1bは、第1の実施例と同様に、キャップ部C11bにおいて、4つのインク流通溝20c,20m,20y,20kを備えている。しかしながら、各インク流通溝20c,20m,20y,20k内に配置された狭窄板の大きさは、第1の実施例における狭窄板150よりも大きい。具体的には、インク流通溝20k内に設けられた狭窄板154kの長さ(Y軸方向の長さ)は、インク流通溝20kの長さの1/4に相当する。なお、X軸方向の長さ(幅)及びZ軸方向の長さ(高さ)は、第1の実施例の狭窄板150(図4,図5)と同じである。インク流通溝20cには、狭窄板154kと同じ大きさの狭窄板154cが配置されている。また、インク流通溝20mには、狭窄板154kと同じ大きさの狭窄板154mが、インク流通溝20yには、狭窄板154kと同じ大きさの狭窄板154yが、それぞれ配置されている。
ここで、4つの狭窄板154c,154m,154y,154kは、それぞれ、X軸方向に沿って見た場合に、互いに重ならないような位置関係に配置されている。そして、これら4つの狭窄板154c,154m,154y,154kは、いずれも固定されており、第1の実施例とは異なり、往復自在にスライドすることができない。
キャップC1bの下方には、キャップスライド装置180が配置されている。このキャップスライド装置180は、図示せざるモータを備えており、キャップC1b全体をX軸方向に往復自在にスライドさせることができる。
図11は、第3の実施例におけるメンテナンス時のヘッド部100kとキャップとを示す説明図である。インク流通溝20kでは、狭窄板154kが固定配置されている。したがって、狭窄板154kは、常に右端のノズル群N10に対応して位置することとなる。なお、前述のように、狭窄板154kのY軸方向の長さは、インク流通溝20kの長さの1/4であるので、ノズル孔列10kのノズル数が例えば6400個である場合には、ノズル群N10は、1600個のノズルnzからなる。
図12(A)は、図11に示すノズル群N10内において吐出不良ノズルが抽出された場合のヘッド部100kとキャップC1bとの相対的な位置関係を示す説明図である。ノズル群N10内において吐出不良ノズルnz2が抽出された場合、キャップC1bは初期状態における位置からスライドしない。この場合、吐出不良ノズルnz2を含むノズル群N10に対応する位置には、狭窄板154kが配置される。したがって、ポンプ130によって吸引されると、ノズル群N10では大きな負圧が発生して、吐出不良ノズルnz2からは増粘インク等が吐出される。
図12(B)は、ノズル群N10に隣接するノズル群N11において吐出不良ノズルが抽出された場合のヘッド部100kとキャップC1bとの相対的な位置関係を示す説明図である。ノズル群N10の隣りのノズル群N11(1600個のノズル)において、吐出不良ノズルnz3が抽出された場合、キャップスライド装置180は、キャップC1bを、+X方向にスライドさせる。このとき、各底面部105c,105m,105y,105kの幅(X軸方向の長さ)分だけスライドさせる。そうすると、今度は、吐出不良ノズルnz3を含むノズル群N11に対応する位置には、狭窄板154yが配置されることとなる。したがって、この場合も、ノズル群N11において大きな負圧が発生して、吐出不良ノズルnz3からは増粘インク等が吐出されることとなる。
以上の構成においても、吐出不良ノズルnz2,nz3を中心とした一部のノズルnz(ノズル群N10,N11)からのみ気泡や増粘インクを吐出させるようにしているので、大掛かりな負圧発生機構を用いることなくノズルの目詰まりを解消させることができる。
D.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上述した各実施例では、各インク流通溝20c,20m,20y,20kにおいて負圧を発生させるために、ポンプ130によって空気を吸引するものとしたが、空気に限定されるものではない。例えば、予め窒素ガスを各インク流通溝20c,20m,20y,20kに充填しておき、かかる窒素ガスを吸引するようにしてもよい。また、空気や窒素ガス等の気体に限らず、水やインク等の液体を吸引するようにしてもよい。例えば、インクを用いる構成では、インク流通溝20kに予め黒色インクを充填しておき、かかるインクを吸引するようにしてもよい。なお、予め黒色インクを充填する構成では、インクタンク110kからインク流通溝20kにインクを供給する経路を設けておき、この経路を介して黒色インクをインク流通溝20kに供給するようにしてもよい。すなわち、一般には、各インク流通溝20c,20m,20y,20kに供給された任意の流体を吸引する構成を、本発明の流体噴射装置に採用することができる。
D2.変形例2:
上述した各実施例では、各インク流通溝20c,20m,20y,20kにおいて負圧を発生させるために、ポンプ130によって空気を吸引するものとしたが、これに代えて、ポンプによって空気を送出する構成とすることもできる。具体的には、各インク流通溝20c,20m,20y,20kに空気を送ると共に、インク供給流路120にも空気を送り込むようにする。このとき、インク供給流路120における空気の流速よりもインク流通溝20kにおける空気の流速が速くなるように構成することで、各ノズルnzにおいて、インク供給流路120から各インク流通溝20c,20m,20y,20kに向かう負圧を発生させることができる。なお、空気に代えて、インクをインク供給流路120及びインク流通溝20kに送り込むようにすることもできる。この場合、例えば、インク供給流路120とインク流通溝20kとに連通するバイパス流路(図示省略)を新たに設けると共に、そのバイパス流路にポンプ(図示省略)を新たに設けるようにすることもできる。そうすると、このポンプによってインク供給流路120に黒色インクを供給すると共に、バイパス流路を通ってインク流通溝20kにも黒色インクを供給することができる。そして、かかる構成では、インク供給流路120の断面積に比べてインク流通溝20kの断面積を小さく構成することで、インク供給流路120を流れるインクの流速よりも、インク流通溝20kを流れるインクの流速を速くすることができ、負圧を発生させることができる。すなわち、一般には、各インク流通溝20c,20m,20y,20kに供給された任意の流体を流通させる構成を、本発明の流体噴射装置に採用することができる。
D3.変形例3:
上述した各実施例では、吐出不良ノズルを抽出するのに、吐出インクの有無を光学的に直接検出するようにしていたが、他の方法によって検出するようにしてもよい。具体的には、例えば、所定の検出パターンを印刷用紙に実際に印字して、印字された検出パターンを読み取りセンサ等でスキャニングして吐出不良ノズルを抽出することもできる。なお、吐出不良ノズルを検出せずにメンテナンスを行うこともできる。例えば、各ノズル孔列10c,10m,10y,10kにおいて、端から順番に狭窄板をずらして吸引動作を行うことを繰り返し、全てのノズル孔を対象として吸引動作を行うようにしてもよい。かかる構成においても吐出不良のノズルの目詰まりを回復することができる。また、1回あたりの吸引力は比較的小さくて済むので、大掛かりな負圧発生機構を用いることなくノズルの目詰まりを解消させることができる。すなわち、一般には、任意の方式によって吐出不良ノズルを検出できる吐出不良ノズル検出部を、本発明の流体噴射装置に用いることができる。
D4.変形例4:
上述した各実施例では、印刷時に、各ノズルnzにおいて圧電振動子(図示省略)の伸縮等により圧力室r10を変形させてインクを吐出するものとしたが、圧電振動子に代えてヒータを用いるようにしてもよい。
D5.変形例5:
上述した各実施例では、印刷実行時において、ヘッド100の位置は固定されたままで印刷用紙Pが+X方向に搬送されるものとしたが、これに代えて、印刷用紙Pの位置が固定され、ヘッド100がX軸方向に移動(走査)して印刷を行う構成とすることもできる。また、印刷用紙Pとヘッド100とのいずれも移動する構成とすることもできる。すなわち、本発明の流体噴射装置は、印刷用紙Pとヘッド100とのうち、少なくとも一方を走査方向(X軸方向)に走査させる構成を採用することができる。なお、ヘッド100が移動(走査)する構成においては、ヘッド100を移動させる移動機構(図示省略)が請求項における走査部に相当する。
C6.変形例6:
上述した各実施例では、ヘッド100は、ラインヘッドであるものとしたが、ラインヘッドに代えてシリアルヘッドを用いることもできる。また、シリアルヘッドを複数並べて構成されたヘッドを用いることもできる。シリアルヘッドを複数並べて構成するヘッドとしては、例えば、複数のシリアルヘッドを用紙送り方向と垂直となる方向(図1におけるY軸方向)に一列に並べて構成されたヘッドや、複数のシリアルヘッドを千鳥状に配置して構成されたヘッドなどを用いることができる。
C7.変形例7:
上述した各実施例では、インクジェット式プリンタについて説明したが、本発明は、これに限らず、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体や、流体として流したり噴射したりできる固体を含む)を噴射する任意の流体噴射装置に適用することができる。例えば、液晶ディスプレイやEL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイや面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や、色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置に適用することもできる。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置や、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置や、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置や、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化性樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置や、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置や、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射する噴射装置に適用することもできる。
本発明の一実施例としての流体噴射装置であるインクジェット式プリンタの概略構成を示す説明図である。 図1に示すヘッド部100kのA−A断面を示す説明図である。 図1に示すヘッド100の底面を示す説明図である。 図1に示すキャップC1の詳細構成を示す説明図である。 第1の実施例におけるメンテナンス時のヘッド部100kとキャップC1とを示す説明図である。 第1の実施例において吸引を実行する際の狭窄板150の周囲を模式的に示す説明図である。 第2の実施例におけるインク流通溝20k内の構成を示す説明図である。 第2の実施例におけるメンテナンス時のヘッド部100kとキャップとを示す説明図である。 第2の実施例において吸引を実行する際の2つの狭窄板152a,152bの周囲を模式的に示す説明図である。 第3の実施例におけるキャップ及びキャップスライド装置の構成を示す説明図である。 第3の実施例におけるメンテナンス時のヘッド部100kとキャップとを示す説明図である。 ノズル群N10内において吐出不良ノズルが抽出された場合と、ノズル群N11内において吐出不良ノズルが抽出された場合と、のヘッド部100kとキャップC1bとの相対的な位置関係をそれぞれ示す説明図である。
符号の説明
10c,10m,10y,10k…ノズル孔列
20c,20m,20y,20k…インク流通溝
34…吸引流路
50…フィルタ
100…ヘッド
100c,100m,100y,100k…ヘッド部
105…ノズルプレート
105c,105m,105y,105k…底面部
110k…インクタンク
120…インク供給流路
130…ポンプ
150,152a,152b,154c,154m,154y,154k…狭窄板
160…狭窄板駆動部
180…キャップスライド装置
200…制御部
R11,R12…ベルト駆動ローラ
R21,R22…排紙ローラ
250…給紙装置
1000…プリンタ
P…印刷用紙
C11,C11a,C11b…キャップ部
C1,C1a,C1b…キャップ
S1…上面
Sa,Sb…側面
N1,N10,N11…ノズル群
BL…紙搬送ベルト
nz…ノズル
nz1,nz2,nz3…吐出不良ノズル
r10…圧力室
N10…ノズル群
r20…インク流路
C12…吸引部
AR1…空間
AR2…間隙

Claims (7)

  1. 第1の流体を噴射するための流体噴射装置であって、
    前記第1の流体を貯蔵する貯蔵部と複数のノズルとを有し、前記複数のノズルから前記第1の流体を吐出するヘッドと、
    前記ヘッドにおける前記第1の流体の吐出面と当接し、前記複数のノズルから吐出される前記第1の流体を受けるためのヘッドキャップ装置と、
    を備え、
    前記ヘッドキャップ装置は、前記ヘッドキャップ装置が前記吐出面と当接した状態において前記複数のノズルに面して配置されるキャップ側流体流路と、前記キャップ側流体流路内において第2の流体を流通させることで、前記複数のノズルに対して負圧を発生させる流体流通部と、を有し、
    前記キャップ側流体流路は、前記複数のノズルに面する全区間のうち、前記第2の流体の流速が比較的速い高流速区間と、比較的遅い低流速区間と、を有している、流体噴射装置。
  2. 第1の流体を噴射するための流体噴射装置であって、
    前記第1の流体を貯蔵する貯蔵部と複数のノズルとを有し、前記複数のノズルから前記第1の流体を吐出するヘッドと、
    前記ヘッドにおける前記第1の流体の吐出面と当接し、前記複数のノズルから吐出される前記第1の流体を受けるためのヘッドキャップ装置と、
    を備え、
    前記ヘッドキャップ装置は、前記ヘッドキャップ装置が前記吐出面と当接した状態において前記複数のノズルに面して配置されるキャップ側流体流路と、前記キャップ側流体流路内において第2の流体を流通させることで前記複数のノズルに対して負圧を発生させる流体流通部と、前記キャップ側流体流路内に往復自在に配置され前記キャップ側流体流路を部分的に狭くするための狭窄部と、前記キャップ側流体流路内における前記狭窄部の配置位置を調整するための位置調整部と、を有し、
    前記キャップ側流体流路は、前記複数のノズルに面する全区間のうち、前記第2の流体の流速が比較的速い高流速区間と、比較的遅い低流速区間と、を有し、
    前記位置調整部は、前記狭窄部を前記キャップ側流体流路内の所定の区間に亘って配置することで、前記所定の区間を前記高流速区間とし、他の区間を前記低流速区間とする、流体噴射装置。
  3. 第1の流体を噴射するための流体噴射装置であって、
    前記第1の流体を貯蔵する貯蔵部と複数のノズルとを有し、前記複数のノズルから前記第1の流体を吐出するヘッドと、
    前記ヘッドにおける前記第1の流体の吐出面と当接し、前記複数のノズルから吐出される前記第1の流体を受けるためのヘッドキャップ装置と、
    を備え、
    前記ヘッドキャップ装置は、前記ヘッドキャップ装置が前記吐出面と当接した状態において前記複数のノズルに面して配置されるキャップ側流体流路と、前記キャップ側流体流路内において第2の流体を流通させることで前記複数のノズルに対して負圧を発生させる流体流通部と、前記キャップ側流体流路内に往復自在に配置され前記キャップ側流体流路を部分的に狭くするための狭窄部と、前記キャップ側流体流路内における前記狭窄部の配置位置を調整するための位置調整部と、を有し、
    前記キャップ側流体流路は、前記複数のノズルに面する全区間のうち、流路断面の断面積が比較的小さい小断面積区間と、流路断面の断面積が比較的大きい大断面積区間と、を有し、
    前記位置調整部は、前記狭窄部を前記キャップ側流体流路内の所定の区間に亘って配置することで、前記所定の区間を前記小断面積区間とし、他の区間を前記大断面積区間とする、流体噴射装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の流体噴射装置であって、さらに、
    前記複数のノズルのうち、吐出不良ノズルを検出する吐出不良ノズル検出部を備え、
    前記位置調整部は、前記キャップ側流体流路において前記吐出不良ノズルの位置に対応する区間を前記高流速区間とするように、前記狭窄部の配置位置を調整する、流体噴射装置。
  5. 請求項3に記載の流体噴射装置であって、さらに、
    前記複数のノズルのうち、吐出不良ノズルを検出する吐出不良ノズル検出部を備え、
    前記位置調整部は、前記キャップ側流体流路において前記吐出不良ノズルの位置に対応する区間を前記小断面積区間とするように、前記狭窄部の配置位置を調整する、流体噴射装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の流体噴射装置であって、さらに、
    前記ヘッドキャップ装置と前記吐出面とが当接していない状態において、前記ヘッドから前記第1の流体を吐出して堆積させる吐出対象物と、前記ヘッドと、のうちの少なくとも一方を、所定の走査方向に走査する走査部を備え、
    前記ヘッドは、前記走査方向と垂直方向に沿った前記吐出対象物の幅の全体にわたって前記第1の流体を同時に吐出可能なラインヘッドである、流体噴射装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の流体噴射装置において、
    前記第1の流体は、液体である、流体噴射装置。
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