JP2009034592A - エアフィルタ及びエアフィルタ取付構造 - Google Patents

エアフィルタ及びエアフィルタ取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 フィルタ取付枠の改造等を行わずに、既設のフィルタユニットのエアフィルタを高性能なものに交換することを容易に実現可能なエアフィルタを提供すること。
【解決手段】 本発明に係るエアフィルタ1は、0.3μm粒子の除去効率が90%以上の濾材1bと、濾材1bを囲むフィルタ枠1aと、フィルタ枠1aに設けられたガスケット4とを備え、ガスケット4が、50%圧縮応力が80kPa未満(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガスタービン吸気フィルタ等に好適なエアフィルタ及びエアフィルタ取付構造に関する。
従来から、フィルタ本体とこれを囲むフィルタ枠とを備えるエアフィルタがあり、このようなエアフィルタは、フィルタ枠がガスケットを介してフィルタ取付枠に当接することにより、そのフィルタ取付枠に取り付けられる。半導体や食品の製造工場又は病院等のクリーンルームで使用される高性能エアフィルタについては、フィルタ枠とフィルタ取付枠との間の気密性を確保するために、通常単独気泡タイプのクロロプレンゴム等がガスケットとして使用されており、このガスケットを締付ボルトで圧縮し、フィルタ枠とフィルタ取付枠とをガスケットを介して密着させ、エアフィルタとフィルタ取付枠との圧着面からの塵埃等のリークを防止していた。
一方、ガスタービン吸気フィルタには、これまでプレフィルタ及び中性能フィルタが二段で使用されていた。中性能フィルタは高性能フィルタほどリークに対して厳密な構造となっておらず、締付ボルトを用いる場合に比べて低い締付力で圧着固定されることが多い。例えば特許文献1に記載されているフィルタ取付装置では、フィルタ取付枠(受枠)の四隅部に設けられたアングル材の先端にある板体を作業者が手で押し込むことによって、フィルタ枠がガスケットを介してフィルタ取付枠に押圧されており、締付ボルトを用いる場合に比べて低い締付力で圧着固定が行われている。最近では、中性能フィルタに代えて、0.3μm粒子の除去効率(捕集効率)が97%〜99.97%程度の高性能フィルタを用いたり、あるいは、中性能と高性能の複合フィルタを用いたりすることによって、ガスタービンプラントの発電機のプロペラの汚れによる発電効率の低下を防止することが浸透してきている。
しかしながら、高性能エアフィルタに使用されるクロロプレンゴム等からなるガスケットは、充分な気密性が得られる約1/2の厚さに圧縮するためには80kPa程度以上の圧力を加えることが必要であるが、既設のフィルタ取付装置が高性能フィルタを取り付けるように配慮されておらず、作業者の手で押し込むような低圧力では取付けができないという問題がある。さらに、仮に取り付けられたとしても、締付けが低圧力であるが故に、フィルタ取付枠のさびや変形等に起因する凹凸にガスケットが追随して変形しないため、両者の間に隙間が生じて気密性が不足するという問題がある。そこで、高圧力による締付けを可能とすべく、締付ボルト等を用いるとすると、フィルタ取付装置全体を新規な構造に改造する必要がある。しかも、締付ボルト等により締め付けるとなると、エアフィルタの取付個数・交換個数が多いガスタービン吸気フィルタユニットでは作業性が悪く、エアフィルタの取付作業・交換作業に多大な時間を要することになる。
また、低圧力で気密に締付固定するためのガスケット(パッキンも含む。)として、特許文献2には、硬度(JIS K6301 A型硬度計準拠)20以下である非発泡シリコーンゴムが記載され、特許文献3には、硬度SRIS―Cが1〜5度、伸び率が1000〜2000%のゲル状物質成形体が記載されている。
ところが、特許文献2に記載の方法では、ガスケットに複数本の凸条を入れる等しないとシールの信頼性が得られず、特許文献3に記載の方法では、パッキンがゲル状物質でそれ自体では形状を保てないので、パッキンをフィルタ取付枠の溝に充填する必要があるとともに、その充填溝にフィルタ枠の突起を嵌入する必要があって、フィルタ取付枠及びフィルタ枠を特殊加工する必要がある。いずれにしても、既設のフィルタユニットのエアフィルタを交換してフィルタ性能を高めようとしたときに、簡易に適用し得る技術とは必ずしも言い難い。
実公平2−13058号公報 特開平9−57031号公報 特開平9−225232号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、フィルタ取付枠の改造等を行わずに、既設のフィルタユニットのエアフィルタを高性能なものに交換することを容易に実現可能なエアフィルタ及びエアフィルタ取付構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、0.3μm粒子の除去効率が90%以上のフィルタ本体と、該フィルタ本体を囲むフィルタ枠と、該フィルタ枠に設けられたガスケットとを備えるエアフィルタにおいて、前記ガスケットが、50%圧縮応力が80kPa未満(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体を含むことを特徴とする。ここで、ガスケットの素材としては、クロロプレン、塩化ビニル、ウレタン、EPDM等を用いることができ、開放気泡率は、ASTM D2856−94のProcedure Bにより補正したものである(以下同様)。
請求項1に係る発明によれば、50%圧縮応力が80kPa未満(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体を含むガスケットが用いられていることにより、低圧力で締付けを行いフィルタ取付枠に取り付ける場合でも、フィルタ取付枠の形状に沿ってガスケットが変形するので、従来のクロロプレンゴム製ガスケットによる場合のように締付圧力が不足してエアリークが生じるという事態を回避することができて所望の除去効率を達成することができ、よって、フィルタ取付枠の改造等を行わずに、既設のフィルタユニットのエアフィルタを高性能なものに交換することが容易に実現可能となる。なお、ガスケットの開放気泡率が90%を超えると、ガスケットを締め付けても気密性が不足し、所望の除去効率を達成することが困難となる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のエアフィルタにおいて、前記ガスケットが、前記発泡体と、50%圧縮応力が80kPa以上(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体とを含むことを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、50%圧縮応力が80kPa未満(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体(請求項1に係る発明に用いられる発泡体であるが、便宜上「第一の発泡体」ともいう。)と、50%圧縮応力が80kPa以上(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体(「第二の発泡体」ともいう。)とを含むガスケットが用いられていることにより、単に第一の発泡体が用いられる場合に比べてエアフィルタの梱包荷姿の小寸化やフィルタ取付枠への取付けの容易化を図ることができる。
すなわち、例えばエアフィルタを高性能なものと交換する際に交換前のものよりも若干奥行の短いエアフィルタをフィルタ取付枠に取り付けたい場合、その奥行の不足を補う厚みのある第一の発泡体(のみ)からなるガスケットを用いることも考えられるが、圧縮前のガスケットの厚みが大きいことからエアフィルタの梱包荷姿が大きくなってしまったり、取付時に上手く取り付けないとガスケットが真っ直ぐ圧縮されずにねじれて取り付けられてしまうという問題がある。しかし、請求項2に係る発明のようにガスケットを第一の発泡体と第二の発泡体とで複合的に構成すれば、両発泡体部分を別体としておくことによって梱包荷姿を小寸に留めることができるし、取付時にガスケットがねじれるおそれも硬い第二の発泡体により防止することができる。
同様に、構造上やむを得ない理由で、フィルタ取付枠の凹みのある面にガスケットを押し付けて密着させたい場合、凹みの分だけ厚みを増したガスケットを使用することになるが、厚みの大きい第一の発泡体(のみ)からなるガスケットを用いると、取付時に上手く取り付けないとガスケットが真っ直ぐ圧縮されずにねじれて取り付けられてしまうおそれがある。これについても、請求項2に係る発明によれば、凹みの分を第二の発泡体で補うことによって軟らかい第一の発泡体の厚みを小さくすることができるので、ガスケットのねじれの可能性を減殺しつつ低い締付力で気密性を確保することができる。
なお、ガスケットにおいて第一の発泡体と第二の発泡体とを一方がフィルタ枠側、他方がフィルタ取付枠側に位置するように二層に複合させる場合には、いずれの発泡体がフィルタ枠側に位置してもよいが、フィルタ取付枠の凹凸形状への追随性・密着性を重視するなら、硬い第二の発泡体がフィルタ枠側に、軟らかい第一の発泡体がフィルタ取付枠側に位置する方が好ましい。ガスケットが三層以上から構成される場合にも、第一の発泡体がフィルタ取付枠側に位置すれば、ガスケットのフィルタ取付枠の凹凸形状への追随性・密着性を高めることができる。
請求項3に係る発明は、0.3μm粒子の除去効率が90%以上のフィルタ本体と該フィルタ本体を囲むフィルタ枠とを備えるエアフィルタが、前記フィルタ枠がガスケットを介してフィルタ取付枠に当接することにより、該フィルタ取付枠に取り付けられるエアフィルタ取付構造において、前記ガスケットが、50%圧縮応力が80kPa未満(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体を含むことを特徴とする。エアフィルタをフィルタ取付枠に取り付ける前の状態にあっては、ガスケットはフィルタ枠に固着されていてもフィルタ取付枠に固着されていてもよく、エアフィルタをフィルタ取付枠に載置するような取付態様で、かつ、可能ならば、ガスケットを接着等によりフィルタ枠やフィルタ取付枠に固着しておくことも不要である。
請求項3に係る発明によれば、50%圧縮応力が80kPa未満(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体(第一の発泡体)を含むガスケットが用いられていることにより、低圧力で締付けを行いフィルタ取付枠に取り付ける場合でも、フィルタ取付枠の形状に沿ってガスケットが変形するので、従来のクロロプレンゴム製ガスケットによる場合のように締付圧力が不足してエアリークが生じるという事態を回避することができて所望の除去効率を達成することができ、よって、フィルタ取付枠の改造等を行わずに、既設のフィルタユニットのエアフィルタを高性能なものに交換することが容易に実現可能となる。なお、ガスケットの開放気泡率が90%を超えると、ガスケットを締め付けても気密性が不足し、所望の除去効率を達成することが困難となる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のエアフィルタ取付構造において、前記ガスケットが、前記発泡体と、50%圧縮応力が80kPa以上(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体とを含むことを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、50%圧縮応力が80kPa未満(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体(第一の発泡体)と、50%圧縮応力が80kPa以上(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体(第二の発泡体)とを含むガスケットが用いられていることにより、単に第一の発泡体が用いられる場合に比べてエアフィルタの梱包荷姿の小寸化やフィルタ取付枠への取付けの容易化を図ることができる(請求項2に係る発明についての上記説明参照)。
なお、ガスケットにおいて第一の発泡体と第二の発泡体とを一方がフィルタ枠側、他方がフィルタ取付枠側に位置するように二層に複合させる場合には(エアフィルタの取付前の段階では、ガスケットを構成する各層が必ずしも一体をなしていなくても、つまり、ある層はフィルタ枠側にあって他の層はフィルタ取付枠側にあるような態様でもかまわない。)、いずれの発泡体がフィルタ枠側に位置してもよいが、フィルタ取付枠の凹凸形状への追随性・密着性を重視するなら、硬い第二の発泡体がフィルタ枠側に、軟らかい第一の発泡体がフィルタ取付枠側に位置する方が好ましい。ガスケットが三層以上から構成される場合にも、第一の発泡体がフィルタ取付枠側に位置すれば、ガスケットのフィルタ取付枠の凹凸形状への追随性・密着性を高めることができる。
本発明に係るエアフィルタ及びエアフィルタ取付構造によれば、フィルタ取付枠の改造等を行わずに、既設のフィルタユニットのエアフィルタを高性能なものに交換することを容易に実現することができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
本形態に係るエアフィルタ取付構造は、図1及び図2に示すように、ユニット型のエアフィルタ1と、フィルタ取付枠2と、コイル状のバネからなるファスナー5とにより構成されている。
フィルタ取付枠2は、四辺形状に配される周側板2aと、周側板2aの後端内周縁にフランジ状に配される周縁板部2bとを備え、周縁板部2bの内周が通風口3として開口されている。周側板2aには、ファスナー5の一端が係止される係止穴2cが形成されている。
エアフィルタ1は、四辺形状のフィルタ枠1aの内周に濾材1bを装填したもので、そのフィルタ枠1aをフィルタ取付枠2の内部に押し込んで周縁板部2bにフィルタ枠1aの後端面がガスケット4を介して当接(圧接)する状態となるように取り付けて使用される。ガスケット4は、後述の実施例で具体的に示すように、50%圧縮応力が80kPa未満(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体により構成されている。なお、フィルタ枠1aには、その前後端外周縁が断面L字状に折り返されてなるフランジ部1c,1dが形成されている。
ファスナー5は所定のバネ定数を有し、一端に設けた係止部5aが係止穴2cに係止可能であるとともに、他端に設けた係止部5bががフィルタ枠1aのフランジ部1cに係止可能なように折曲加工されている。
エアフィルタ1をフィルタ取付枠2に取り付ける場合には、作業者はまずファスナー5の係止部5aを係止穴2cに係止させ、フィルタ枠1aの後端面がガスケット4を介してフィルタ取付枠2の周縁板部2bに当接するように、エアフィルタ1をフィルタ取付枠2の内部へ押し込む。そして、ファスナー5を引っ張ってその他端の係止部5bをフィルタ枠1aのフランジ部1cに係止させ、このファスナー5の付勢力によりフィルタ枠1aの後端面をフィルタ取付枠2の周縁板部2bにガスケット4を介して圧接させることによって、エアフィルタ1の取付けが完了する。
一方、エアフィルタ1をフィルタ取付枠2から取り外す場合には、ファスナー5の係止部5bのフィルタ枠1aのフランジ部1cに対する係止を解除すれば、エアフィルタ1はフィルタ取付枠2から前方へ抜き外すことが可能となるので、この状態でエアフィルタ1をフィルタ取付枠2から引き出せばエアフィルタ1の取外しが完了する。
また、本形態では、ファスナー5の一端に設けた係止部5aを周側板2aに設けた係止穴2cに係止するようにしたが、溶接等、その固定手段は任意である。また、ファスナー5の他端に設けた係止部5bを、フィルタ枠1aのフランジ部1cに対して係止するようにしたが、このフランジ部1cをなくしてフィルタ枠1aの端面にファスナー5の係止部5bの係止のための係止穴を設けるようにしてもよい。
本形態に係るエアフィルタ取付構造では、50%圧縮応力が80kPa未満であり、かつ、開放気泡率が90%以下の発泡体を含むガスケット4が用いられていることにより、上記のように作業者が手でファスナー5を係止させて低圧力で締付けを行いエアフィルタ1をフィルタ取付枠2に取り付ける場合でも、フィルタ取付枠2の形状に沿ってガスケット4が変形するので、従来のクロロプレンゴム製ガスケットによる場合のように締付圧力が不足してエアリークが生じるという事態を回避することができて所望の除去効率を達成することができ、よって、フィルタ取付枠の改造等を行わずに、既設のフィルタユニットのエアフィルタを高性能なものに交換することが容易に実現可能となる。
また、ガスケット4を、50%圧縮応力が80kPa未満であり、かつ、開放気泡率が90%以下の発泡体と、50%圧縮応力が80kPa以上であり、かつ、開放気泡率が90%以下の発泡体とを積層した複合体として構成すれば、単に前者の発泡体で構成する場合に比べてエアフィルタ1の梱包荷姿の小寸化やフィルタ取付枠2への取付けの容易化を図ることができる。すなわち、例えばガスケット4として一定の厚みをもたせなければならない事情があるときに、前者の発泡体(のみ)からなるものを用いることも考えられるが、圧縮前のガスケット4の厚みが大きいことからエアフィルタ1の梱包荷姿が大きくなってしまったり、取付時に上手く取り付けないとガスケット4が真っ直ぐ圧縮されずにねじれて取り付けられてしまうという問題がある。しかし、ガスケット4を二種の発泡体で複合的に構成すれば、両発泡体部分を別体としておくことによって(後述の実施例4参照)梱包荷姿を小寸に留めることができるし、取付時にガスケット4がねじれるおそれも硬い後者の発泡体(50%圧縮応力が80kPa以上であり、かつ、開放気泡率が90%以下の発泡体)により防止することができる。
以下では、本形態のさらに具体的な実施例と、対照のための比較例について述べる。
(実施例1)
縦610mm×横610mm×奥行290mm、0.3μm粒子の除去効率が97%であるフィルタ(濾材1b)のフィルタ枠1aにガスケット4として塩化ビニル製発泡体(サンゴバン株式会社製「ノルシール」、厚み6mm、50%圧縮応力56kPa、開放気泡率89.4%)を接着したHEPAフィルタ(エアフィルタ1)をフィルタ取付枠2に取り付けた。
(実施例2)
ガスケット4としてEPDM製発泡体(株式会社ブリヂストン製「エバーライトモラン」、厚み6mm、50%圧縮応力3kPa、開放気泡率88.9%)を用いた以外は実施例1と同様である。
(実施例3)
ガスケット4としてクロロプレン製発泡体(平和株式会社製、厚み6mm、50%圧縮応力76kPa、開放気泡率87.9%)を用いた以外は実施例1と同様である。
(実施例4)
縦610mm×横610mm×奥行284mm、0.3μm粒子の除去効率が97%以上であるフィルタ(濾材1b)をフィルタ枠1aで囲んでなるエアフィルタ1を、フィルタ枠1aに接着した塩化ビニル製発泡体(サンゴバン株式会社製「ノルシール」、厚み6mm、50%圧縮応力56kPa、開放気泡率89.4%)とフィルタ取付枠2に接着したクロロプレン製発泡体(株式会社スター・コーポレーション製、厚み6mm、50%圧縮応力127kPa、開放気泡率83.6%)とが複合してなるガスケット4を用い、フィルタ取付枠2に取り付けた(この取付完了により複合体としてのガスケット4が形成される。)。
(比較例1)
ガスケットとしてウレタン製発泡体(株式会社ブリヂストン製「エバーライト」、厚み6mm、50%圧縮応力8kPa、開放気泡率94.8%)を用いた以外は実施例1と同様である。
(比較例2)
ガスケットとしてクロロプレン製発泡体(平和株式会社製、厚み6mm、50%圧縮応力127kPa、開放気泡率83.6%)を用いた以外は実施例1と同様である。
(比較例3)
ガスケットとしてフィルタ枠1aに接着したクロロプレン製発泡体(株式会社スター・コーポレーション製、厚み12mm、50%圧縮応力127kPa、開放気泡率83.6%)を用いた以外は実施例4と同様である。
これらの実施例、比較例についてエアフィルタのフィルタ取付枠に対する取付性、気密性を評価した結果を表1に示す。取付性の判定は、エアフィルタをフィルタ取付枠にセットする際に、ファスナー5を治具等を用いることなく作業者が手で係止させることができれば○、できなければ×とした。また、気密性については、フィルタ取付枠にセットしたエアフィルタに通風したときの上下流の粒子数をパーティクルカウンタで計測し、0.3μm粒子の除去効率が97%以上であれば○、97%未満であれば×とした。
表1から、本発明の実施例では作業者が手で行うような低締付力によっても問題なくエアフィルタをフィルタ取付枠に取り付けることができ、気密性についても問題がないことがわかる。これに対し、比較例では、低締付力による取付けに難があり、気密性が不足して所望の除去効率を達成することができない。
なお、本発明は以上説明した形態に限られるものではなく、例えば図3及び図4に示すようなエアフィルタ9及びフィルタ取付枠10からなるエアフィルタ取付構造を採ってもよい。エアフィルタ9は、平面視矩形状で上下が開放された筒状のフィルタ枠9aと、フィルタ枠9aに保持される濾材9bとを備え、フィルタ枠9aの外周面下部には、上方に開放した凹状を呈し、かつ、ガスケット11が装填されたフランジ枠9cが形成されている。ガスケット11は、50%圧縮応力が80kPa未満(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体11aと、50%圧縮応力が80kPa以上(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体11bとが上下に積層されて構成されている。一方、フィルタ取付枠10は平面視矩形状の枠体からなり、フィルタ取付枠10の下面にガスケット11の上面が下方から押し付けられた状態で、エアフィルタ9はフィルタ取付枠10に取り付けられる。このフィルタ取付構造によっても、図1及び図2に示すエアフィルタ取付構造と同様に、フィルタ取付枠の改造等を行わずに、既設のフィルタユニットのエアフィルタを高性能なものに交換することが容易に実現可能となる。
本発明はガスタービン吸気用のフィルタに好適であるほか、エアフィルタをフィルタ取付枠に低締付力で圧着させる場合に広範に適用することができる。
発明を実施するための最良の形態に係るエアフィルタ取付構造を構成するエアフィルタ及びフィルタ取付枠を示す斜視図 図1のエアフィルタ取付構造においてエアフィルタをフィルタ取付枠に取り付けた状態を示す斜視図 エアフィルタ取付構造の他の例を示す説明図 図3のエアフィルタ取付構造においてエアフィルタをフィルタ取付枠に取り付けた状態を示す拡大断面図
符号の説明
1,9 エアフィルタ
1a,9a フィルタ枠
1b,9b 濾材(フィルタ本体)
1c,1d フランジ部
2,10 フィルタ取付枠
4,11 ガスケット
5 ファスナー
5a 係止部
5b 係止部

Claims (4)

  1. 0.3μm粒子の除去効率が90%以上のフィルタ本体と、該フィルタ本体を囲むフィルタ枠と、該フィルタ枠に設けられたガスケットとを備えるエアフィルタにおいて、
    前記ガスケットが、50%圧縮応力が80kPa未満(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体を含むことを特徴とするエアフィルタ。
  2. 前記ガスケットが、前記発泡体と、50%圧縮応力が80kPa以上(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体とを含むことを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
  3. 0.3μm粒子の除去効率が90%以上のフィルタ本体と該フィルタ本体を囲むフィルタ枠とを備えるエアフィルタが、前記フィルタ枠がガスケットを介してフィルタ取付枠に当接することにより、該フィルタ取付枠に取り付けられるエアフィルタ取付構造において、
    前記ガスケットが、50%圧縮応力が80kPa未満(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体を含むことを特徴とするエアフィルタ取付構造。
  4. 前記ガスケットが、前記発泡体と、50%圧縮応力が80kPa以上(JIS K6767準拠)であり、かつ、開放気泡率が90%以下(ASTM D2856−94準拠)の発泡体とを含むことを特徴とする請求項3に記載のエアフィルタ取付構造。
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