JP2009032433A - 防水コネクタの電線部防水構造 - Google Patents

防水コネクタの電線部防水構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 電線の防水機能を向上させると共に、防水コネクタの小型化を図ることができる防水コネクタの電線部の防水構造を提供することにある。
【解決手段】
端部に端子金具7が接続され、外周面に弾性材からなるゴム栓体8を固着した電線6の複数本を収納するハウジング2を備えた防水コネクタの防水構造である。ハウジング2はこのハウジングの対向する端面間を貫通して設けた断面が六角形又は八角形をなす内周面を備えた防水シール空間部4を備え、この防水シール空間部4に端子金具7を接続した電線6を挿入したときに、電線6に固着されたゴム栓体8は、その外周面が弾性変形により防水シール空間部4の凹凸形状をなす内周面に密着するようにした防水コネクタの電線部防水構造である。また、防水シール空間部4は、ハウジング2の対向する端面間に縦方向及び横方向にマトリックス状に配設する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、端部に端子金具を接続した電線をコネクタに挿入する側からの防水を図るための防水コネクタにおける電線部の防水構造に関するものである。
自動車の車体には、種々の電装機器が搭載されている。これら電装機器を作動させるための電力や制御信号を送信するために多数の電線を束ねたワイヤハーネスが配線されている。このワイヤハーネスの端部には電装機器と接続するためのコネクタが設けられている。このコネクタは、一般に、電気導電性の良好な金属からなる端子金具と、この電線の芯線を接続したこの端子金具の複数本を収納するための絶縁性を有するコネクタハウジング、等などから構成されている。また、コネクタの形状は筒状あるいは箱型状をなしている。
近年、顧客ニーズの多様化、及び地球環境改善を図るために、上記車載される電装機器は一層多様化し、それに伴って高信頼性、軽量化、多極化、小型化の要求が一層強くなっている。特に、ECU(Electronic Control Unit))をエンジンルーム内に集中させる傾向になりつつある。ECUをエンジンルーム内に集中させると、電装機器を構成する各種のIC等の素子類の耐熱性の確保と、雨水や洗車等に対する防水機能を確実に確保することが大きな課題となる。
上記した課題のうち、防水機能を確保するための防水コネクタとしては、既に多くの提案がなされており、例えば、下記の特許文献に記載の発明が提案されている。
特開平10−321287号公報 特開2000−357557号公報 特開2007−134057号公報
上記特許文献1には、安価な製造コストで高い防水性を有し、かつ多様な電線品種、電線サイズにも適用可能な電線導出部の防水方法が提案されている。特許文献1に記載の発明は、電線の外周に管状の防水部材を取り付ける。そして、コネクタに形成され円弧状断面を有する防水溝部にこの電線の外周に取り付けた防水部材を挿入した後、同じく円弧状断面を有する防水溝部を備えたカバー部材で防水部材等を閉鎖して超音波加振する。これにより、電線を取り付けた管状の防水部材は電線の被覆部と相溶して一体化すると共に、防水部材の外周面も防水溝部と相溶して一体化するので、防水溝部と電線との間からの水の浸入を確実に防止できることが開示されている。
上記特許文献2には、組み付け作業性の向上を図るために、端子収容室が形成された複数の分割インナユニットからなるインナハウジングと、このインナハウジングを内部に嵌め込むアウタハウジングと、これらインナユニットとアウタハウジングとの間に介在してインナユニットの端子収容室に収容された端子金具を保持するスペーサと、アウタハウジングに形成されたゴム栓収容凹部を備えた防水コネクタが提案されている。そして、特許文献2に記載の防水コネクタにおいては、アウタハウジングのゴム栓収容凹部に収容されたゴム栓の内径(電線挿通孔)は電線の直径に等しいか大きくなるように設定し、ゴム栓の外径はゴム栓収容凹部の径よりも大きくなるように形成してゴム栓収容凹部内でシール関係を成立させることにより、端子金具を接続した電線側からの防水機能を発揮させる構成としている。
上記特許文献3には、組み付け作業性の向上を図るために、電線を接続した端子金具を収容する複数のインナハウジングと、それぞれのインナハウジングに取り付けられるシール部材と、上記電線を接続した端子金具を収容したインナハウジングを複数積層して収容するアウタハウジングとを備え、このアウタハウジング内に複数の積層されたインナハウジングが収容されると、互いに重なるように配設された前記シール部材がアウタハウジングと嵌合するとともに、前記シール部材の互いの間に電線を挟み込む構成とした防水コネクタが提案されている。さらに、前記シール部材が電線を保持してシールするシール面は凹部を有していることが記載されている。
上記特許文献1〜特許文献3に記載されている発明は、コネクタハウジングと端子金具を接続した複数の電線との防水性の向上と、組み付け作業時における作業性の向上を図ることを目的としたものである。近年、ECUをエンジンルームへ集中して配設するニーズが高くなっているが、これに伴ってコネクタには防水機能と共に、小型化、多極化、軽量化が強く要求されている。上記特許文献1〜特許文献3に記載の防水コネクタには、コネクタを小型化するための構成については開示されていない。
そこで、本発明の目的は、端部に端子金具が接続され、外周面に所定のつぶし代を備えるゴム栓体を固着した電線の複数本を収納するハウジングを備えた防水コネクタにおいて、電線の防水機能を向上させると共に、複数本の電線を狭ピッチで配設可能とすることにより、防水コネクタの小型化を図ることができる防水コネクタの電線部の防水構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、端部に端子金具が接続され、外周面に弾性材からなるゴム栓体を固着した電線の複数本を収納するハウジングを備えた防水コネクタにおける前記電線の防水構造であって、
前記ハウジングは、前記ハウジングの対向する端面間を貫通して設けた断面形状が凹凸形状をなす内周面を備えた防水シール空間部を備え、
前記防水シール空間部に前記端子金具を接続した電線に固着された前記ゴム栓体を圧入したときに、前記ゴム栓体は、弾性変形により前記ゴム栓体の外周面が前記防水シール空間部の前記凹凸形状をなす内周面に密着して形成される防水接触面を備えることを特徴としている。
さらに、本発明の防水コネクタの電線部防水構造において、前記防水シール空間部の内周面の断面形状は、六角形状又は八角形状、あるいは六角形状又は八角形状の辺から構成される凹凸形状を備えていることを特徴としている。
さらに、本発明の防水コネクタの電線部防水構造において、前記ハウジングを貫通する前記防水シール空間部は、前記貫通方向の縦方向及び横方向に極間壁を介してマトリックス状に配設されていることを特徴としている。
さらに、本発明の防水コネクタの電線部防水構造において、前記ハウジングを貫通する前記防水シール空間部は、前記貫通方向の縦方向及び横方向に極間壁を介して千鳥状ピッチのマトリックス状に配設されていることを特徴としている。
さらに、本発明の防水コネクタの電線部防水構造において、前記マトリックス状に配設された前記防水シール空間部のうち、前記横方向に配設された前記防水シール空間部は連接されていることを特徴としている。
さらに、本発明の防水コネクタの電線部防水構造において、前記マトリックス状に配設された前記防水シール空間部のうち、前記縦方向に配設された前記防水シール空間部は連接されていることを特徴としている。
さらに、本発明の防水コネクタの電線部防水構造において、前記ゴム栓体は、その外周面は円筒形状をなしていることを特徴としている。
さらに、本発明の防水コネクタの電線部防水構造において、前記防水シール空間部に複数の前記端子金具を接続した電線に固着された前記ゴム栓体を、互いに接触したマトリックス状に配設して圧入したときに、
前記防水シール空間部内に配設され前記互いに接触する前記ゴム栓体のうち、
前記ハウジングの凹凸形状をなす内周面に当接する前記ゴム栓体は、弾性変形により前記ゴム栓体の外周面が前記防水シール空間部の前記凹凸形状をなす内周面に密着して形成される前記防水接触面を備え、
さらに、前記互いに密接して接触する前記ゴム栓体の外周面も、弾性変形により前記凹凸形状に変形した前記防水接触面を備えることを特徴としている。
さらに、本発明の防水コネクタの電線部防水構造において、前記防水シール空間部の内周面の断面形状は、六角形状又は八角形状、あるいは六角形状又は八角形状の辺から構成される凹凸形状を備えていることを特徴としている。
さらに、本発明の防水コネクタの電線部防水構造において、前記ゴム栓体は、その外周面は円筒形状をなしていることを特徴としている。
さらに、本発明の防水コネクタの電線部防水構造において、前記ゴム栓体は、その断面形状が六角形又は八角形状をなすゴム栓体を横方向に連結した一括ゴム栓体を構成し、前記一括ゴム栓体を構成する個々の前記ゴム栓体は前記電線を固着していることを特徴としている。
本発明は、ハウジングに設けた防水シール空間部の内周面の断面形状を凹凸形状、特に六角形又は八角形の形状にしている。このため、組み付け時に、端部に端子金具が接続され外周面に円筒状の弾性材からなるゴム栓体をこの防水シール空間部に挿入すると、ゴム栓体の外周面は弾性変形により防水シール空間部の内周面に密着して防水効果を高くすると共に、防水シール空間部の断面形状を六角形又は八角形の形状にしているので、複数の防水シール空間部をマトリックス状に狭ピッチで配設することが可能になる。これにより、小型化、多極化を図った防水コネクタを提供するが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1(a)及び(b)は、本発明を実施するための防水コネクタ1について第1の実施の形態を示すものである。この第1の実施の形態は、本発明の防水コネクタの電線部防水構造について、その基本的な構成を示す。
図1(a)及び(b)において、防水コネクタ1は、合成樹脂製のハウジング2と、同じくハウジング2と一体構造になっている合成樹脂製の防水シール部3から構成されている。防水シール部3はハウジング2の一方の端面2aからこの端面2aに対向する他方の端面2bまでハウジング2を貫通して形成されている。図1(a)に示すように、防水シール部3には端面2aから端面2b方向に対してその縦方向及び横方向にマトリックス状に個別に配設された複数の防水シール空間部4が極間壁5を介して形成されている。この防水シール空間部4は、その縦方向の断面形状(以下、単に断面形状という)が六角形状をなした内周(内壁)面を備えている。また、防水シール空間部4は、ハウジング2の一方の端面2aから他方の端面2bまで形成されている。なお、図1(a)においては、防水シール部3はハウジング2の一方の端面2aから所定の長さほど突出させた構成を示しているが、防水シール部3の端部はハウジング2の端面2aと一致させてもよい。
防水シール部3を備えたハウジング2の製造方法は、ハウジング2と防水シール部3とを合成樹脂の射出成形により一体に成形することが可能であるが、防水シール部3を挿入するための空洞部を設けハウジング2と、防水シール部3とをそれぞれ射出成形により別個に成形し、ハウジング2に設けた空洞部に防水シール部3を溶着等により固着する方法も採用することができる。
図1(a)に示す6は電線であって、その端部には端子金具7が接続されている。電線の芯線と端子金具7とは、加締めなどにより接続される。また、電線6の樹脂被覆の外周面であって端子金具7の近傍には、外周面が円筒形状(管状)をなすゴム栓体8が固着されている。ゴム栓体8は、電線6の長手方向に対して所定の長さと外径、及び所定の厚さを有し、その材質は、例えば、所定のつぶし代を備えた弾性部材、例えば、シリコン系ゴム材、フッ素系ゴム材、アクリル系ゴム材、等を使用することができる。なお、ゴム栓体8の外径は、断面形状が六角形をなす防水シール空間部4の断面の長さより大きく設定すると共に、ゴム栓体8を防水シール空間部4内に圧入(挿入)したときに、ゴム栓体8は弾性変形により圧縮されて防水シール空間部4の内周面に隙間なく密着する防水接触面を形成するような外径及び厚さと、弾性特性を備えるようにする。
なお、図1(a)には示していないが、ハウジング2の端面2bに面する側の防水シール空間部4の端部には、端子金具7が収容される。そして、この端子金具7は、電装部品などが備えている接続相手側のコネクタの連結ピンと連結されるので、ハウジング2の端面2bにはこの連結ピンが嵌入する微小な孔が設けられている。
電線6の外周面にゴム栓体8を固着する方法は、熱可塑性樹脂を用いて固着する方法、あるいは、電線6を挿入したゴム栓体8に超音波を照射して両者を溶着する方法などを採用することができる。
なお、図1(a)は端子金具7が接続され電線6を防水シール空間部4に挿入する前の状態を示し、図1(b)は端子金具7が接続され電線6を各防水シール空間部4に挿入したときの状態、すなわち、端子金具7が接続され電線6を防水コネクタ1に固定したときの状態を示している。
図1(b)に示す状態においては、端子金具7は防水シール空間部4のハウジング2の他方の端面2bまで挿入される。また、電線6の外周面に固着されているゴム栓体8の外周面は、防水シール空間部4内に圧入されると、所定の弾性特性を備えているので防水シール空間部4内に形成されている六角形状をなした内周面により圧縮されて、六角形状Sに弾性変形した防水接触面を形成して防水シール空間部4の内周面に密着する。すなわち、外周面が円筒形状をなすゴム栓体8は、圧縮作用を受けてその外周面は六角形状をなす防水シール空間部4の内周面に隙間なく密着するように弾性変形する。これにより、ゴム栓体8と防水シール空間部4との高い防水効果を得ることが可能になり、電線6から端子金具7の方向への水の浸入を確実に防止することが可能になる。また、ゴム栓体8は防水シール空間部4の内周面に強固に圧着されるので、防水シール空間部4に挿入した端子金具7は、ハウジング2の端面2bに固定することが可能になる。
続いて、本発明の防水コネクタの電線部防水構造において、弾性材からなるゴム栓体8が防水シール空間部4の内周面に密着して防水効果を発揮する作用を、図2に基づいて説明する。なお、図2(a)は外周面が円筒形状のゴム栓体8を円筒形状につぶす場合を示し、図2(b)は同じく円筒形状のゴム栓体8を六角形状につぶす場合を示している。また、6aは電線6の樹脂被覆、6bは電線6の芯線を示す。
図2(a)、(b)において、T0はゴム栓体8をつぶす前のゴム栓体8の外周面を示し、Tminはゴム栓体8に圧縮作用を付加したときにゴム栓体8の最小つぶし代、Tmaxは同じくゴム栓体8の最大つぶし代を示している。従って、つぶす前の外周面の状態T0のゴム栓体8は、防水シール空間部4に挿入してつぶし代がTmin〜Tmaxの範囲内なるように外周面から適度な圧縮させる力を作用させると、その弾性変形により、防水シール空間部4の内周面に隙間なく密着する防水接触面を形成するようにつぶされて(図2(a)、(b)に示すT1)防水効果を発揮することになる。
また、図2(b)に示すように、外周面が円筒形状のゴム栓体8を六角形状につぶす場合においても、つぶし代がTmin〜Tmaxの範囲内なるように圧縮すれば、ゴム栓体8の外周面は六角形状Sに圧縮された防水接触面を形成して、断面が六角形状をなす防水シール空間部4の内周面に隙間なく密着して、防水効果を発揮することになる。
次に、本発明の防水コネクタの電線部防水構造は、防水コネクタの小型化に貢献することができる理由を、図3に基づいて説明する。
従来の防水コネクタにおいては、図3(a)に示すように、端子金具7の端子収容部の断面形状は長方形状Rをなし、同じくハウジング2に設けた電線の防水シール面の断面形状は円形状Cをなすように構成されていた。従って、ハウジング2に設ける端子金具7の端子収容部と防水シール面の断面形状を六角形状Sにすると、上記従来の構成と比較して図3(a)において斜線で示す幅W1を有する各部分(デッドスペース)Dが不要になる。すなわち、図3(b)に示すように、従来のハウジング2においては複数本の電線を横方向に配設(配置)するピッチをP1とした場合、端子金具7の端子収容部と防水シール面の断面形状を六角形状Sにすると、図3(c)に示すように、電線を横方向に配設するピッチP2は、上記したデッドスペースDが不要になるのでP1>P2となり、防水コネクタを小型化することが可能になる。本発明は、ハウジング2に設けた電線の防水シール面と端子金具7の端子収容部との断面形状を六角形状又は八角形状にすることにより、防水コネクタの小型化を図ることに主な特徴がある。
続いて、本発明の防水コネクタの電線部防水構造について、他の実施形態を図面に基づいて説明する。図4〜図5は、本発明の第2の実施形態の構成とその特徴を説明するための図である。
本発明の第2の実施形態は、ハウジング2と一体構造をなす防水シール部3aが備えている複数の防水シール空間部4を、千鳥状のピッチで配設したことに特徴がある。すなわち、防水シール部3aにマトリックス状に配設した防水シール空間部4は、図4(a)に示すように、横方向に極間壁5を介して複数の防水シール空間部4を配列した第1の防水シール空間部列と、同じくこの第1の防水シール空間部列の下側に極間壁5を介して、さらに横方向に極間壁5を介して複数の防水シール空間部4を配列した第2の防水シール空間部列とから構成すると共に、これら各防水シール空間部4を配設する位置は千鳥状のピッチで配設している。なお、防水シール空間部4の断面形状は、図1(a)に示す防水シール空間部4と同様に六角形をなす内周面を備えている。
図4(b)は、端部に端子金具7を接続し、さらに円筒形状のゴム栓体8を固着した電線6(以下、単に「端子金具7とゴム栓体8を固着した電線6」という)を防水シール空間部4に挿入したときの状態を示している。この状態において、ゴム栓体8と防水シール空間部4との防水作用は、前記した第1の実施形態で記述した作用と同様になるのでその説明は省略する。
図5(a)〜図5(c)は、上記した第2の実施形態の構成を示す電線部防水構造が、防水コネクタの小型化にさらに貢献することができる理由を説明するための図である。
図5(a)に示すように、ハウジング2に設ける端子金具7の端子収容部と防水シール面の断面形状を六角形状Sにすると、従来の円形にした構成と比較して斜線で示す幅W1の各部分(デッドスペース)Dが不要になる。すなわち、図5(b)に示すように従来のハウジング2においては複数本の電線を横方向にピッッチP1で配設していたが、図5(c)に示すように端子金具7の端子収容部と防水シール面の断面形状を六角形状Sにすると、電線を横方向に配設するピッチP2は、デッドスペースDが不要になるのでP1>P2とすることが可能になり、防水コネクタを小型化することができる。
さらに、第2の実施形態においては、複数の防水シール空間部4を千鳥状のピッチに配設していると共に、防水シール空間部4の断面形状を六角形状にしている。これにより、マトリックス状に配設した防水シール空間部4についてその縦方向のピッチは、図5(b)に示す従来の防水シール面の断面形状を円形にしたときのピッチをP3、図5(c)に示す第2の実施形態に示す縦方向のピッチをP4とすると、上記デッドスペースDが不要になるので、P3>P4にすることが可能になる。従って、第2の実施形態は、防水コネクタ1を構成するハウジング2についてその横方向と縦方向の長さを縮小することが可能になるので、防水コネクタ1の小型化についてさらに貢献することができる。
また、第2の実施形態においては、断面形状が六角形状をなす防水シール空間部4を千鳥状に配設しているので、図4(a)に示すように第1及び第2の防水シール空間部列に配列する防水シール空間部4の個数を変えること、すなわち、横方向に配列する防水シール空間部4の個数を増加させることも可能になるので、多極化に対応した小型の防水コネクタを提供することも可能になる。
続いて、本発明の第3の実施形態の構成とその特徴を、図6〜図7に基づいて説明する。
第3の実施形態は、図6(a)に示すように、防水シール部3bにマトリックス状に配設した断面形状が六角形をなす防水シール空間部4のうち、横方向に配設した複数の防水シール空間部4を互いに連接した連接防水シール空間部10としたことに特徴がある。すなわち、図1(a)又は図4(a)に示す実施形態においては、防水シール空間部4は極間壁5を介して縦横方向にマトリックス状に個別に配設した構造としているが、第3の実施形態においては、図6(a)、(b)に示すように、横方向に配設した複数の防水シール空間部4の間には極間壁5を設けることなく、これら複数の防水シール空間部4が連接された構成としたものである。なお、図6(a)に示す第3の実施形態は、連接防水シール空間部10を極間壁5を介して縦方向に3列設けた例を示している。
この第3の実施形態において、横方向に配設した複数の防水シール空間部4を連接した構成は、図6(c)に示すように、横方向に複数配設した断面形状が六角形をなす防水シール空間部4について、隣り合う防水シール空間部4の断面形状が六角形をなす内周面の一辺部を形成しないで連接されるようにする。これにより、連接防水シール空間部10の断面形状は、複数個の六角形を横方向にその一辺を重ねて配列したときに、この重ねた六角形の一辺部が削除されて横長の空洞化した形状にしている。
図7(a)、(b)は、図6(a)に示す第3の実施形態において、端子金具7とゴム栓体8を固着した電線6を、連接防水シール空間部10の各防水シール空間部4に圧入したときの状態を示している。電線6に固着された円筒形状のゴム栓体8が防水シール空間部4に挿入されると、円筒形状をなす外周面のうち防水シール空間部4の六角形の辺をなす内周面に当接する部分は、そのつぶし代の範囲内で圧縮されて防水接触面を形成して、この六角形の辺をなす内周面に密着する。一方、防水シール空間部4に挿入された円筒形状をなすゴム栓体8の外周面のうち、この防水シール空間部4と隣り合って連接する防水シール空間部4に挿入されたゴム栓体8と当接する部分は、円筒形状から互いに六角形の一辺をなす防水接触面を形成するように圧縮される。これにより、横方向に複数の防水シール空間部4を連接した連接防水シール空間部10の各防水シール空間部4にゴム栓体8を圧入すると、図7(b)に示すように、円筒形状のゴム栓体8は、その断面形状が六角形に圧縮された防水接触面を形成し、しかも、横方向において互いに当接するゴム栓体8の接触部も六角形の一辺をなす防水接触面に圧縮されて密着するので、高い防水効果を得ることが可能になる。
また、第3の実施形態においては、極間壁5を設けることなく横方向に複数の防水シール空間部4を連接しているので、図1(a)、図4(a)に示す実施形態と比較して、横方向の寸法をより縮小させたハウジング2を備えた防水コネクタを提供することができる。
続いて、本発明の第4の実施形態の構成とその特徴を、図8〜図9に基づいて説明する。第4の実施形態は、前記した第3の実施形態について、さらにハウジング2の縦方向の寸法をより縮小させるために改良した構成を示す。
第4の実施形態においては、図8(a)、(b)、(c)に示すように、防水シール部3cにマトリックス状に配設した断面形状が六角形をなす防水シール空間部4について、横方向に配設した複数の防水シール空間部4は連接した連接防水シール空間部10として構成すると共に、マトリックス状に配設した複数の防水シール空間部4を千鳥状のピッチに配設した構成にしたことに特徴がある。図8(a)に示す例においては、連接防水シール空間部10を極間壁5を介して縦方向に3列設け、各防水シール空間部4を千鳥状のピッチに配設した例を示している。
この第4の実施形態において、複数の防水シール空間部4を千鳥状のピッチに配設すると、図6(a)に示す構成の第3の実施形態と比較して、隣り合う連接防水シール空間部10の間に設ける極間壁5の幅(厚さ)を縮小することが可能になるので、ハウジング2の縦方向の寸法を縮小できる効果が生じると共に、図8(a)、(b)等に示すように、横方向に配設する防水シール空間部4の数を増加させることも可能になる。
図9(a)、(b)は、図8(a)に示す第4の実施形態において、端子金具7とゴム栓体8を固着した電線6を、連接防水シール空間部10の各防水シール空間部4に挿入したときの状態を示している。電線6に固着された円筒形状のゴム栓体8が各防水シール空間部4に挿入されると、円筒形状をなす外周面のうち防水シール空間部4の六角形の辺をなす内周面に当接する部分は、そのつぶし代の範囲内で圧縮されて、この六角形の辺をなす防水接触面を形成してその内周面に密着する。一方、防水シール空間部4に挿入された円筒形状をなすゴム栓体8の外周面のうち、この防水シール空間部4と隣り合って連接する防水シール空間部4に挿入されたゴム栓体8と当接する部分は、互いに圧縮されて六角形の一辺をなす防水接触面を形成するように弾性変形する。これにより、横方向に複数の防水シール空間部4を連接した連接防水シール空間部10の各防水シール空間部4にゴム栓体8を挿入(圧入)すると、図9(b)に示すように、円筒形状のゴム栓体8は、その断面形状が六角形に圧縮され、しかも、横方向に当接するゴム栓体8同士の接触部も六角形の一辺をなすように圧縮されて防水接触面を形成するので、高い防水効果を発揮することが可能になる。
続いて、本発明の第5の実施形態の構成とその特徴を、図10〜図11に基づいて説明する。
第5の実施形態は、図10(a)、(b)、(c)に示すように、防水シール部3dに一つの防水シール空間部11をこのハウジング2を貫通するように設けている。そして、この防水シール空間部11内に、端子金具7とゴム栓体8を固着した所定数の電線6をマトリックス状に蜜に挿入すると共に、防水シール空間部11に圧入された所定数のゴム栓体8のうち、互いに隣り合って当接するゴム栓体8の外周面は六角形の辺をなす防水接触面を形成するように弾性変形させ、さらに防水シール空間部11の内周面に当接するゴム栓体8の外周面も、同じく防水シール空間部11の内周面の形状に合わせて六角形の辺をなす防水接触面を形成するように弾性変形させることにより、高い防水効果を発揮させる構成としたことに特徴がある。
この第5の実施形態において防水シール空間部11の内周面の形状は、図10(a)に示すように、その断面形状は凹凸形状、望ましくは、六角形の一辺及び六角形の隣り合う二辺又は三辺によって形成される凹凸形状にする。図10(a)に示す実施形態においては、防水シール空間部11の上側及び下側の内周面の断面形状は、六角形の隣り合う二辺から構成される凹凸形状とし、同じく左右の横側の内周面は六角形の隣り合う三辺とこの三辺の両端部に六角形の一辺が接続された凹凸形状になるようにしている。
防水シール空間部11の内周面の断面形状をこのような凹凸形状にすると、図10(b)、(c)に示すように、防水シール空間部11の横方向に3列にわたって、端子金具7とゴム栓体8を固着した所定数の電線6を千鳥状のピッチで防水シール空間部11内に挿入することが可能になると共に、この3列のうちの中間の列には、上側及び下側の列と比較して挿入する端子金具7の個数を増加させることが可能になる。
図11(a)及び(b)は、第5の実施形態において防水シール空間部11内に、端子金具7とゴム栓体8を固着した所定数の電線6を千鳥状のピッチで、かつゴム栓体8をマトリックス状に配列して圧入したときの状態を示している。この状態において、防水シール空間部11の内周面に面するゴム栓体8の外周面は、この内周面に沿った形状に圧縮されて防水接触面を形成する。一方、隣り合うゴム栓体8が互いに当接する部分は、六角形の一辺をなす防水接触面を形成するように弾性変形して密着する。その結果、円筒形状のゴム栓体8は、図11(b)に示すように、そのつぶし代の範囲内で圧縮作用を受けてその断面形状が六角形状に弾性変形して防水シール空間部11の内周面に密着すると共に、隣り合うゴム栓体8は断面形状が六角形状の辺をなすように弾性変形して互いに密着した状態で当接することになる。これにより、極間壁5を全く設けなくても高い防水効果を得ることが可能になる。また、第5の実施形態においては、前記した極間壁5を設けないので、ハウジング2を一層小型化することが可能になる。
続いて、本発明の第6の実施形態の構成とその特徴を、図12〜図13に基づいて説明する。第6の実施形態は、前記した図6(a)に示す第3の実施形態について、そのシール効果をさらに改良した形態を示すものである。前記した第3の実施形態においては、横方向に配設した連接防水シール空間部10は、複数の防水シール空間部4を連接したときに隣り合う防水シール空間部4の断面形状が六角形をなす内周面の一辺を設けないで連接した構成とした。
この第6の実施形態では、図12(a)、(b)、(c)に示すように、防水シール部3eにマトリックス状に配設する防水シール空間部4の断面形状を八角形状とし、これら複数の防水シール空間部4を横方向に連接したときに、隣り合う防水シール空間部4の八角形状をなす内周面の一辺を設けないで連接する構成としたことに特徴がある。
図13(a)、(b)は、端子金具7とゴム栓体8を固着した所定数の電線6を連接防水シール空間部10の各防水シール空間部4に挿入したときの状態を示す。上記したように、連接防水シール空間部10の断面形状を八角形状にすると六角形状にした場合と比べて、連接防水シール空間部10に挿入(圧入)された円筒形状のゴム栓体8は、圧縮作用を受けてその外周面は六角形状をなす防水接触面よりも八角形状をなす防水接触面を形成し易くなるので防水効果をより向上させることが可能になる。
続いて、本発明の第7の実施形態の構成とその特徴を、図14〜図15に基づいて説明する。第7の実施形態は、上記した第6の実施形態に設けた連接防水シール空間部10を縦方向に配設したことに特徴がある。すなわち、図14(a)、(b)、(c)に示すように、防水シール部3fに縦方向に配設した連接防水シール空間部10について、その防水シール空間部4の断面形状を八角形状とし、複数の防水シール空間部4を縦方向に連接したときに、隣り合う防水シール空間部4の八角形状をなす内周面の一辺を設けないで連接した構成としたものである。
図15(a)、(b)は、端子金具7とゴム栓体8を固着した所定数の電線6を連接防水シール空間部10の各防水シール空間部4に挿入したときの状態を示す。この状態における防水効果は、前記した第6の実施形態(図12参照)と同様の効果を得ることができる。
続いて、本発明の第8の実施形態の構成とその特徴を、図16〜図17に基づいて説明する。この第8の実施形態は、前記した図10に示す第5の実施形態を、さらに小型化するために改良した構成となる。
第8の実施形態は、図16(a)、(b)、(c)に示すように、一つの防水シール空間部12を設けた防水シール部3gを、ハウジング2を貫通させてハウジング2と一体の構造にしている。そして、この防水シール空間部12内に、端子金具7とゴム栓体8を固着した所定数の電線6をマトリックス状に蜜に挿入すると共に、防水シール空間部12に挿入されたゴム栓体8のうち、互いに隣り合って圧縮状態で当接するゴム栓体8の外周面は八角形状の辺をなす防水接触面を形成するように弾性変形させ、防水シール空間部12の内周面に当接するゴム栓体8の外周面も、同じく防水シール空間部12の内周面の形状に合わせて八角形の辺をなす防水接触面を形成するように弾性変形させることにより、高い防水効果を発揮させる構成としたことに特徴がある。
なお、図16(b)、(c)に示す13は、断面形状が正方形をなすガイド棒である。このガイド棒13は、防水シール部3gの前端面3g1の近傍からこの前端面3g1に対向するハウジング2の後端面まで設ける。さらに、ガイド棒13の後端面側は防水シール部3gの後端面と一体になるように成形する。
このガイド棒13は、端子金具7とゴム栓体8を固着した電線6が挿入される防水シール空間部12に、断面が八角形状をなす防水シール空間部4を形成するための機能と、この個々の防水シール空間部4に端子金具7とゴム栓体8を固着した電線6を挿入する操作を行なうときにこの端子金具7を案内するための機能を備えている。
図17(a)、(b)は、端子金具7とゴム栓体8を固着した所定数の電線6を各防水シール空間部4に挿入したときの状態を示している。
この状態において、防水シール空間部12の内周面とガイド棒13に面するゴム栓体8は、この内周面に沿った形状に圧縮されて防水接触面を形成する。一方、隣り合うゴム栓体8が互いに圧縮状態で当接する部分は八角形の一辺をなす防水接触面を形成する。その結果、円筒形状のゴム栓体8は、図17(b)に示すように、そのつぶし代の範囲内で圧縮作用を受けてその断面形状が八角形状に弾性変形して防水シール空間部12の内周面とガイド棒13に密着すると共に、隣り合うゴム栓体8は断面形状が八角形状の辺をなすように弾性変形して互いに密着した状態で当接することになる。これにより、高い防水効果を得ることが可能になる。
続いて、本発明の防水コネクタの電線部防水構造の第9の実施形態の構成とその特徴を、図18〜図20に基づいて説明する。第9の実施形態は、図18に示すように、まず、端部に端子金具7を接続した電線6の複数本を横方向に配列した状態で、これら複数本の電線の端子金具7との接続部の近傍に位置する外周面を一括してゴム栓体15(以下、一括ゴム栓体15という)に固着した横方向電線配列群17a、17b、・・・を作成する。次に、これら横方向電線配列群17a、17b、・・・を、ハウジング2(又は防水シール部3)に設けた防水シール空間部18に圧入して積層したときに、横方向電線配列群17a、17b、・・・に固着している一括ゴム栓体15がこれら一括ゴム栓体15同士で、さらに防水シール空間部18の内周面に設けた凹凸面に当接する一括ゴム栓体15が防水シール空間部18の内周面と、適正な弾性圧縮を受けて防水接触面を形成させて密着させることにより、防水効果を得るようにしたことに特徴がある。
この第9の実施形態において、一括ゴム栓体15は図19に示すように、断面が六角形状をなし所定の長さを有する個々の弾性部材からなるム栓体15a、15b、15c、・・・を連結した構成にする。そして、断面が六角形状をなす個々のゴム栓体15a、15b、15c、・・・の中心部19に電線を貫通させて固着する。なお、一括ゴム栓体15の材質は、シリコン系ゴム材、フッ素系ゴム材、アクリル系ゴム材、等を使用することができる。また、横方向に配列した複数本の電線6に一括ゴム栓体15を成形して固着する方法は、例えば、樹脂の射出成形法を採用することができる。
また、第9の実施形態を構成するハウジング2(又は防水シール部3)に設ける防水シール空間部18の内周面の凹凸形状は、前記した第5の実施形態(図10参照)と同様にする。
例えば、図18に示すように、防水シール空間部18の上側及び下側の内周面の断面形状は、六角形の隣り合う二辺から構成される凹凸形状とし、同じく左右(横側)の内周面は六角形の隣り合う三辺と六角形の一辺が接続された凹凸形状になるようにする。
図18に示すように、ハウジング2(又は防水シール部3)に設ける防水シール空間部18の内周面の凹凸形状を六角形の辺から構成することにより、断面が六角形状をなす一括ゴム栓体15の複数本を防水シール空間部18に圧入すると、一括ゴム栓体15の外周面はこの防水シール空間部18の内周面がなす六角形状の面に圧縮状態で当接すると共に、その外周面は防水接触面を形成して防水シール空間部18の内周面に隙間なく密着する。さらに、互いに隣接する一括ゴム栓体15はその六角形をなす凹凸形状の辺同士が嵌合して圧縮状態で当接すると共に、その当接面は防水接触面を形成する。これにより、防水シール空間部18の内周面と一括ゴム栓体15との当接面、及び、互いに隣接する一括ゴム栓体15同士の当接面には、高い防水効果を得ることができるようになる。
なお、上記した第9の実施形態において、防水シール空間部18の内周面と一括ゴム栓体15の外周面の断面形状は、八角形形状にしてもよい。
また、上記した本発明の各実施形態において、防水シール空間部の断面形状を六角形又は八角形の形状にする例について説明したが、より高い防水効果を得るためには、六角形又は八角形の形状は正六角形又は正八角形にすることが望ましい。
本発明の第1の実施形態の構成を説明するための図であって、(a)は、防水コネクタとこの防水コネクタに挿入される電線であって端部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を示す斜視図である。(b)は、図1(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す斜視図である。 本発明に用いる円筒形状のゴム栓体について、その最小つぶし代と最大つぶし代との関係を説明するための図であって、(a)はゴム栓体を円形状に圧縮してつぶした場合、(b)はゴム栓体を六角形状に圧縮してつぶした場合を示す。 本発明が防水コネクタの小型化に貢献することができる理由を説明するための図であって、(a)は図1(a)に示す防水シール空間部に端子金具を挿入したときの状態を、従来例と対比して説明するための縦断面拡大部分図である。(b)は従来例の防水シール空間部に端子金具を挿入したときの状態を説明するための縦断面図、(c)は本発明例の防水シール空間部に端子金具を挿入したときの状態を説明するための縦断面図である。 本発明の第2の実施形態の構成を説明するための図であって、(a)は、防水コネクタとこの防水コネクタに挿入される電線であって端部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を示す斜視図である。(b)は、図4(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す斜視図である。 図4に示す第2の実施形態が防水コネクタの小型化に貢献することができる理由を説明するための図であって、(a)は図4(a)に示す防水シール空間部に端子金具を挿入したときの状態を、従来例と対比して説明するための縦断面拡大部分図である。(b)は従来の防水シール空間部を千鳥状のピッチで配設したときに防水コネクタを小型化できる状況を説明するための縦断面図、(c)は第2の実施形態において防水コネクタを小型化できる状況を説明するための縦断面図である。 本発明の第3の実施形態の構成を説明するための図であって、(a)は、防水コネクタとこの防水コネクタに挿入される電線であって端部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を示す斜視図である。(b)は、図6(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す縦断面図、(c)は図6(b)の部分拡大図である。 図6(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具7とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す斜視図、(b)は図7(a)の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態の構成を説明するための図であって、(a)は、防水コネクタとこの防水コネクタに挿入される電線であって端部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を示す斜視図である。(b)は、図8(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す縦断面図、(c)は図8(b)の部分拡大図である。 図8(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す斜視図、(b)は図9(a)の縦断面図である。 本発明の第5の実施形態の構成を説明するための図であって、(a)は、防水コネクタとこの防水コネクタに挿入される電線であって端部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を示す斜視図である。(b)は、図10(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す縦断面図、(c)は図10(b)の部分拡大図である。 図10(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す斜視図、(b)は図11(a)の縦断面図である。 本発明の第6の実施形態の構成を説明するための図であって、(a)は、防水コネクタとこの防水コネクタに挿入される電線であって端部に端子金具7とゴム栓体を固着した電線を示す斜視図である。(b)は、図12(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す縦断面図、(c)は図12(b)の部分拡大図である。 図12(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す斜視図、(b)は図12(a)の縦断面図である。 本発明の第7の実施形態の構成を説明するための図であって、(a)は、防水コネクタとこの防水コネクタに挿入される電線であって端部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を示す斜視図である。(b)は、図14(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す縦断面図、(c)は図14(b)の部分拡大図である。 図14(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す斜視図、(b)は図15(a)の縦断面図である。 本発明の第8の実施形態の構成を説明するための図であって、(a)は、防水コネクタとこの防水コネクタに挿入される電線であって端部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を示す斜視図である。(b)は、図16(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す縦断面図、(c)は図16(b)の部分拡大図である。 図16(a)に示す防水コネクタの防水シール空間部に端子金具とゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す斜視図、(b)は図17(a)の縦断面図である。 本発明の第9の実施形態の構成を説明するための図であって、防水コネクタとこの防水コネクタに挿入される電線であって端部に端子金具と一括ゴム栓体を固着した電線を示す斜視図である。 図18に示す一括ゴム栓体を示す斜視図である。 図18に示す第9の実施形態において、防水シール空間部に端部に端子金具と一括ゴム栓体を固着した電線を挿入したときの状態を示す斜視図である。
符号の説明
1:防水コネクタ
2:ハウジング
3、3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g:防水シール部
4:防水シール空間部
5:極間壁
6:電線
7:端子金具
8:ゴム栓体
10:連接防水シ−ル空間部
11:防水シール空間部
12:防水シール空間部
13:ガイド棒
15:一括ゴム栓体
18:防水シール空間部

Claims (11)

  1. 端部に端子金具が接続され、外周面に弾性材からなるゴム栓体を固着した電線の複数本を収納するハウジングを備えた防水コネクタにおける前記電線の防水構造であって、
    前記ハウジングは、前記ハウジングの対向する端面間を貫通して設けた断面形状が凹凸形状をなす内周面を備えた防水シール空間部を備え、
    前記防水シール空間部に前記端子金具を接続した電線に固着された前記ゴム栓体を圧入したときに、前記ゴム栓体は、弾性変形により前記ゴム栓体の外周面が前記防水シール空間部の前記凹凸形状をなす内周面に密着して形成される防水接触面を備えることを特徴とする防水コネクタの電線部防水構造。
  2. 前記防水シール空間部の内周面の断面形状は、六角形状又は八角形状、あるいは六角形状又は八角形状の辺から構成される凹凸形状を備えていることを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタの電線部防水構造。
  3. 前記ハウジングを貫通する前記防水シール空間部は、前記貫通方向の縦方向及び横方向に極間壁を介してマトリックス状に配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防水コネクタの電線部防水構造。
  4. 前記ハウジングを貫通する前記防水シール空間部は、前記貫通方向の縦方向及び横方向に極間壁を介して千鳥状ピッチのマトリックス状に配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防水コネクタの電線部防水構造。
  5. 前記マトリックス状に配設された前記防水シール空間部のうち、前記横方向に配設された前記防水シール空間部は連接されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の防水コネクタの電線部防水構造。
  6. 前記マトリックス状に配設された前記防水シール空間部のうち、前記縦方向に配設された前記防水シール空間部は連接されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の防水コネクタの電線部防水構造。
  7. 前記ゴム栓体は、その外周面は円筒形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタの電線部防水構造。
  8. 前記防水シール空間部に複数の前記端子金具を接続した電線に固着された前記ゴム栓体を、互いに接触したマトリックス状に配設して圧入したときに、
    前記防水シール空間部内に配設され前記互いに接触する前記ゴム栓体のうち、
    前記ハウジングの凹凸形状をなす内周面に当接する前記ゴム栓体は、弾性変形により前記ゴム栓体の外周面が前記防水シール空間部の前記凹凸形状をなす内周面に密着して形成される前記防水接触面を備え、
    さらに、前記互いに密接して接触する前記ゴム栓体の外周面も、弾性変形により前記凹凸形状に変形した前記防水接触面を備えることを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタの電線部防水構造。
  9. 前記防水シール空間部の内周面の断面形状は、六角形状又は八角形状、あるいは六角形状又は八角形状の辺から構成される凹凸形状を備えていることを特徴とする請求項8に記載の防水コネクタの電線部防水構造。
  10. 前記ゴム栓体は、その外周面は円筒形状をなしていることを特徴とする請求項8に記載の防水コネクタの電線部防水構造。
  11. 前記ゴム栓体は、その断面形状が六角形又は八角形状をなすゴム栓体を横方向に連結した一括ゴム栓体を構成し、前記一括ゴム栓体を構成する個々の前記ゴム栓体は前記電線を固着していることを特徴とする請求項8に記載の防水コネクタの電線部防水構造。
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