JP2009031567A - 投写型表示装置および投写方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】明るさを向上することができる投写型表示装置および投写方法を提供する。
【解決手段】投写型表示装置30は、光源31とカラーホイール35とを有している。カラーホイール35は、光源31から発せられた光を赤色光、緑色光および青色光を含む波長が異なる複数の色光として時系列的にそれぞれ透過させる赤セグメント354と緑セグメント355と青セグメント356とを含む複数の色セグメントを有するフィルタ351を備えている。赤セグメント354、緑セグメント355および青セグメント356を含む複数の色セグメントのうち少なくとも一つの色セグメントの厚みまたは屈折率は、他の色セグメントの厚みまたは屈折率と異なっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラーホイールを備えた投写型表示装置および投写方法に関する。
投写型表示装置における照明光学系は、画像表示装置の小型化に伴い、年々小型軽量化および高効率化が進んでいる。これらを満足させるためには、特に照明光学系の小型化は必須である。特に近年では、回転するモーターに赤、緑、青の光を選択的に透過させるカラーフィルタが取り付けられ、各色光を時系列的分割で取り出せる装置であるカラーホイールや、半導体メモリーセル上に各々の傾きが制御可能な数十万個のミラーエレメントを取り付けたDMD(Digital Micromirror Device)を利用した時系列的光分割方式のDLP(Digital Light Processing)(登録商標)投写型表示装置が知られている。
特許文献1(特開2006−235145号公報)において開示されるDLP投写型表示装置10(図5参照)では、光源11から出射した光(光路をLPで表す)は、リフレクタ12で反射され、カバーガラス13を介してカラーホイール14に照射される。さらに、この照射光は、カラーホイール14を透過し、ライトトンネル15で均一化される。その後、均一化された光は、ミラー16、コンデンサレンズ17、コンデンサレンズ18、ミラー19、コンデンサレンズ20を介して画像表示装置であるDMD21へ照射される。照射光は、DMD21で反射された後、スクリーン上に投写される。ここで、DLP投写型表示装置10における光源11からDMD21までを照明光学系とする。
特開2006−235145号公報
DMDの有効エリアに輝度の低い光が照射されることにより現れるスクリーン上の影の発生を防ぐため、DMDの有効エリアには各色光の明るい領域のみを照射しなければならない。しかし、色収差によって明るい光の照射エリアが各色によって変わってしまうため、各色光で最も狭いエリアの光をDMDの有効エリアと一致させることが必須となる。例えば、DMD上の照射エリアのサイズが赤<緑<青であった場合、赤の照射エリアをDMDのサイズに一致させる必要がある。この場合、緑と青の光のエリアはDMDの有効エリアよりも大きいため、緑と青の明るい光はDMDの有効エリアの外に照射されることになる。DMDの有効エリア外に照射された光は、スクリーンに到達せず無駄な光となってしまう。
一般的に、ライトトンネルの光出射面から出射した光をDMDに結像させるために用いられるコンデンサレンズに使用されているBK7などの安価なガラス材は、分散が小さく色収差が少ない。そのため、特に色収差を改善するような対策は行われていない。しかし、コンデンサレンズの屈折率が小さいため、照明光学系の光路長が長くなり、照明光学系が大きくなってしまう。照明光学系の大きさを小さくするためには、屈折率の大きいガラス材を用いなければならないが、この場合には光の分散能が高い(アッベ数が低い)硝材のものが多い。そのため、大きな色収差が発生してしまう。これにより、ライトトンネルの光出射面の開口サイズの光は、DMD上では照明光学系の倍率分のサイズで照射されるはずが、各色光によってDMD上の照射エリアのサイズが変わってしまう。したがって、DMDの有効エリア外に照射される無駄な光が多く発生する。この無駄な光は、色収差が大きいほど増加するため、スクリーン上の明るさ低下の原因となる。スクリーン上の明るさを向上させるためには、色収差を補正してDMD上で各色光の照射エリアを等しくしなければならない。これを満足させるには、色収差をなくす照明光学系の配置が必要となる。そのためには、コンデンサレンズで用いられているガラス材の材料とは違う色収差を抑える材料のレンズを追加する必要がある。しかし、照明光学系におけるレンズの追加は、照明光学系のサイズを大きくし、かつ部品数が増えてコストアップに繋がる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コンデンサレンズの材料や配置を変えることなく色収差を改善することで明るさを向上することができる投写型表示装置および投写方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の投写型表示装置は、光源と、光源から発せられた光を波長が異なる複数の色光として時系列的にそれぞれ透過させる複数の色セグメントを含むフィルタを備えている光分割手段と、を有し、複数の色セグメントのうち少なくとも一つの色セグメントの厚みまたは屈折率は、他の色セグメントの厚みまたは屈折率と異なっている。
本発明の一態様の投写方法は、光源から発せられた光を、光分割手段が有している複数の色セグメントに時系列的に入射させ、透過させて複数の色光とし、複数の色光の結像面を光屈折手段により調整する投写方法において、複数の色セグメントのうち少なくとも一つの色セグメントの厚みまたは屈折率は、他の色セグメントの厚みまたは屈折率と異なるものとし、光屈折手段を出射した複数の色光の結像面を等しくする。
本発明によれば、光分割手段のフィルタが有する複数の色セグメントのうち少なくとも一つの色セグメントの厚みまたは屈折率は、他の色セグメントの厚みまたは屈折率と異なっている。そのため、波長が短い色光を透過する色セグメントからの出射光の実質的な光路長と、波長が長い色光を透過する色セグメントからの出射光の実質的な光路長とをほぼ一致させることにより色収差が改善される。したがって、色収差を改善することで明るさを向上することができる投写型表示装置および投写方法を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
以下、説明を簡便にするため、カラーホイールのフィルタとして、光の三原色(赤、緑、青)を有した例を示すが、光の三原色の他、例えば、シアン、マゼンダ、イエローなど、光の三原色以外のフィルタを用いる場合であっても本願発明を適用できることは明白である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る投写型表示装置の照明光学系を示す概略構成図である。投写型表示装置30は、光源31、リフレクタ32、カバーガラス33、ライトトンネル34、カラーホイール35、ミラー36、コンデンサレンズ37、コンデンサレンズ38、ミラー39、コンデンサレンズ40およびDMD41で構成されている。光源31から出射した光線(図1において光路をLP1で表す。)は、リフレクタ32で反射され、カバーガラス33を介して光の輝度分布を均一化する光均一化手段として機能するライトトンネル34へ入射する。入射した光線は、ライトトンネル34内で数回反射されて出射する。出射した光線は、光分割手段として機能するカラーホイール35に入射する。カラーホイール35を透過した光線は、ミラー36、コンデンサレンズ37、コンデンサレンズ38、ミラー39、コンデンサレンズ40を介してDMD41に照射される。ここで、ライトトンネル34の光出射面とDMD41の光入射面とは、結像関係にある。また、光屈折手段としてのコンデンサレンズ37、38、40は、それらから出射される各色光の結像面を調整する機能を有する。
図2は、本発明に係る光出射面側のカラーホイールの構成図である。カラーホイール35は、フィルタ351とモーター352とで構成されている。フィルタ351は、赤、緑、青の光三原色の光を含む波長が異なる複数の色光として時系列的に選択的に分割し、透過させる機能を有する。モーター352は、フィルタ351の中心に位置し、フィルタ351を回転させる。モーター352の中心を回転軸としてモーター352の周りをフィルタ351は一定周期で回転する。フィルタ351は、白セグメント353と、赤セグメント354と、緑セグメント355と、青セグメント356の4種類の色セグメントで構成されている。白セグメント353、赤セグメント354、緑セグメント355および青セグメント356は、白色光、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ透過させる。さらに、白セグメント353は、フィルタ351が赤色光、緑色光、青色光および白色光(透明光)として時系列的に透過させるためにフィルタ351に設けられている。白セグメント353を透過する白色光(透明光)によって、カラーホイール35から出射する光の輝度を高めることができる。
各セグメントの厚みは、白セグメント353が0.7mm、赤セグメント354が1.0mm、緑セグメント355が3.0mm、青セグメント356が5.0mmである。すなわち、赤セグメント354、緑セグメント355、青セグメント356の順に厚みが増している。この構成により、カラーホイール35に入射した光は、赤セグメント354で屈折される赤光線よりも波長が短い青セグメント356で屈折される青光線の方が、カラーホイールから結像面までの光路長は長くなる。このとき、各セグメントの厚みが違うので、回転軸に対して各セグメントの重さが異なる。これにより、カラーホイールを回転させると、偏心による大きな振動が発生し、光路を乱して投写映像を悪化させる。そのため、回転バランスの調整用の錘(不図示)が、モーターの回転軸に近い位置に取り付けられている。
また、各セグメント353、354、355、356は同じ硝材を用いる。すなわち、各セグメント353、354、355、356の屈折率は等しい。
フィルタ351における各セグメントは、白セグメント353を起点として、反時計回りに青セグメント356、赤セグメント354、緑セグメント355の順に配置されている。しかし、この配置関係に限定されるものではない。つまり、以下の5つの各セグメントの配置にも変更することができる。(1)白セグメント353を起点として、反時計回りに緑セグメント355、赤セグメント354、青セグメント356の順に配置。(2)白セグメント353を起点として、反時計回りに赤セグメント354、緑セグメント355、青セグメント356の順に配置。(3)白セグメント353を起点として、反時計回りに緑セグメント355、青セグメント356、赤セグメント354の順に配置。(4)白セグメント353を起点として、反時計回りに赤セグメント354、青セグメント356、緑セグメント355の順に配置。(5)白セグメント353を起点として、反時計回りに青セグメント356、緑セグメント355、赤セグメント354の順に配置。
フィルタ351の光出射側表面に占める扇形の各セグメントの領域の中心角については、白セグメント353は70°〜120°であるのが好ましい。さらに、赤セグメント354、緑セグメント355および青セグメント356は、それぞれ70°〜100°であるのが好ましい。
(第2の実施形態)
本実施形態の投写型表示装置は、第1の実施形態の投写型表示装置に対してカラーホイールのフィルタの各セグメントの厚みが同じ(3.0mm)構成である。さらに、フィルタにおける各セグメントの配置関係およびフィルタの表面に占める扇形の各セグメントの領域の中心角も第1の実施形態と同様である。白セグメント以外の赤、緑および青セグメントの硝材が第1実施形態と異なる(すなわち屈折率が異なる)構成である。
赤セグメント354、緑セグメント355および青セグメント356の硝材は、それぞれ、FC5、E−F2およびTAFD30(いずれもHOYA株式会社製)である。各硝材に対応する屈折率は、赤セグメント354の硝材FC5の屈折率が1.49、緑セグメント355の硝材E−F2の屈折率が1.62、青セグメント356の硝材TAFD30の屈折率が1.88である。すなわち、赤セグメント354、緑セグメント355、青セグメント356の順に屈折率が大きくなっている。このとき、各セグメントの硝材が違うので、各セグメントの重さも異なる。第1の実施形態と同様に回転バランスの調整用の錘(不図示)が、モーターの回転軸に近い位置に取り付けられている。
次に、図3を用いて本発明の投写型表示装置の具体的な効果について説明する。
従来技術に対する本発明の投写型表示装置の効果を明確にするために、まず、従来の投写型表示装置の照明光学系について説明する。図3(a)に示すように全色(赤、緑、青)の色成分を持った光線が、カラーホイール61に照射される。照射された光線のうち緑セグメントを透過した光線は、ライトトンネル62、光学系63を介してDMD67に照射される。この光線を緑光線65とする。ここで、図5のミラー16、19と、コンデンサレンズ17、18、20とをまとめて図3(a)の光学系63とする。緑光線65においては、ライトトンネル62の光出射面とDMD67の光入射面とは結像関係にある。この像の周辺はぼやけることなく輪郭が明瞭な矩形になる。一方、カラーホイール61の赤セグメントを透過した光線(赤光線64)はDMD67の光入射面よりも奥に、青セグメントを透過した光線(青光線66)はDMD67の光入射面の手前に結像する。よって、赤、青光線により形成されるDMD67の光入射面上の像は周辺がぼやけてしまう。これは、軸上色収差が原因である。そのため、像のぼやけた周辺領域がDMD67の有効エリア内に含まれないようにライトトンネルの開口面積を広くしなければならない。しかし、その場合、開口面積が広くなることにより照明光学系から発せられる光の照度は低下してしまう。
次に、本発明の第1の実施形態の投写型表示装置の照明光学系とその効果について、図3(b)を参照して説明する。
ライトトンネル71から出射した全色(赤、緑、青)の光線は、カラーホイール72に照射される。カラーホイール72の緑セグメントを透過した光線は、光学系73を介してDMD75に照射される。このとき、ライトトンネル71の光出射面とDMD75の光入射面とは結像関係にある。カラーホイール72の赤セグメントを透過した光線もまた、光学系73を介してDMD75に照射される。ここで、従来のDMD67上に結像しなかった赤光線は、青セグメントおよび緑セグメントより薄い厚みを有する赤セグメントを透過することにより、軸上色収差が補正される。そのため、結像点は従来の位置からDMD67の光入射側に移動することで、赤光線は緑光線と同じ面上に結像する。青光線においても、緑セグメントおよび赤セグメントより厚い厚みを有する青セグメントを透過することにより、軸上色収差が補正される。そのため、結像点は従来の位置からDMD67の光出射側に移動することで、青光線は緑光線と同じ面上に結像する。これにより、赤光線、緑光線および青光線は同一面上に結像する。このとき、赤、緑、青の光線においてライトトンネル71から、CL1、CL2を組み合わせたときのレンズの主点から結像面までの距離をそれぞれs’R、s’G、s’Bとし、フィルタ351の屈折率をそれぞれnR、nG、nBとし、フィルタ351の厚みをTR、TG、TBとし、ライトトンネル出射面から主点までの距離をsとすると、
Figure 2009031567
を満たすようにフィルタの厚み、屈折率が決定される。
上記方法を用いることにより、DMD上に照射される光線のエリア(ライトトンネルの開口像)は、ぼやけることなく完全に一致させることができる。つまり、全色の光路長を同じにして、DMD上の照射エリアを同じにすることが可能となる。この照射エリアのイメージを図4に示す。図4(a)は、従来の照明光学系におけるDMD上の光線照射エリアである。赤、緑および青の光線照射領域が重なったところが光線有効エリア85(白光線)となる。しかしながら、赤および青の光線照射エリア81、83の周辺がぼやけてしまい、そのぼやけた光線照射領域が重なってもやはり領域周辺はぼやけてしまい、有効領域にはならない。そのため、有効領域として使用できるエリアは狭く、有効エリアと光線未照射エリア(影エリア)84との間(ぼやけたエリア)に照射される光線は、スクリーンに到達しないため無駄な光となってしまう。これに対して、図4(b)は、本発明の照明光学系でのDMD上の光線照射エリアである。赤、緑および青の光線照射領域が同じになるため(赤・緑・青光線照射エリア91)、ぼやけた光線の部分が発生せず、ほとんどの光線をDMDの有効エリアに照射できる。したがって、DMDの有効エリア外に照射されていた無駄な光線が有効エリア内に照射できることで、従来より約1〜3%明るさを向上することができた。
したがって、本発明の第1の実施形態のカラーホイールを搭載した投写型表示装置は、次の効果を発揮する。この投写型表示装置は、カラーホイールがライトトンネルの光出射面側に配置される照明光学系を有する。さらに、投写型表示装置は、光三原色として分割し透過させる各セグメントの厚さが異なるフィルタを有するカラーホイールを備えている。これにより、色収差を改善することができることで光三原色全ての光をDMD上に結像させることが可能となる。したがって、DMDの有効エリア内に照射することが可能となるため、明るさを向上することができる。
DMDの有効エリア外に照射される光が減少することにより、DMDの温度が低下する。これにより、DMDの寿命を延ばすことができる。
カラーホイールがライトトンネルの光出射面側に配置されることにより、ライトトンネルを通過した光のみ、つまり、DMDに到達する有効な光のみがカラーホイールに照射される。これにより、ライトトンネルの光入射面側にカラーホイールが配置されるときよりもカラーホイールに照射される光量が減少する。そのため、カラーホイールの寿命を延ばすことができる。
また、本発明の第2の実施形態の投写型表示装置は、カラーホイールがライトトンネルの光出射面側に配置される照明光学系を有する。さらに、この投写型表示装置は、光三原色として分割し透過させる各セグメントの硝材の持つ屈折率が異なるフィルタを備えたカラーホイールを有している。従来のDMD上に結像しなかった赤光線は、青セグメントおよび緑セグメントより小さい屈折率を有する赤セグメントを透過することにより、軸上色収差が補正される。そのため、結像点は従来の位置からDMDの光入射側に移動することで、赤光線は緑光線と同じ面上に結像する。青光線においても、緑セグメントおよび赤セグメントより大きい屈折率を有する青セグメントを透過することにより、軸上色収差が補正される。そのため、結像点は従来の位置からDMDの光出射側に移動することで、青光線は緑光線と同じ面上に結像する。これにより、赤光線、緑光線および青光線の結像面は等しくなる。したがって、第2の実施形態の投写型表示装置においても、第1の実施形態の投写型表示装置の上述の効果と同様の効果を得ることができる。
第1の実施形態においては全ての色セグメントの厚みが異なっており、第2の実施形態においては全ての色セグメントの屈折率が異なっているが、これらの実施形態に限定されることはなく、各色セグメントの厚みと屈折率のいずれか一方が異なるような構成にしても良い。
また、複数の色セグメントの各色セグメントを透過する色光の波長が近接しているような場合には、複数の色セグメントのうち少なくとも一つの色セグメントの厚みまたは屈折率が、他の色セグメントの厚みまたは屈折率と異なっているようにしても良い。この場合、該一つの色セグメントを透過する色光の波長が、該他の色セグメントを透過する色光の波長よりも短い、あるいは、長いときにも色収差が改善できる。
要するに、波長が短い色光を透過する色セグメントからの出射光の実質的な光路長と、波長が長い色光を透過する色セグメントからの出射光の実質的な光路長とをほぼ一致させることにより色収差が改善される。
また、従来の投写型表示装置(図5参照)においては、カラーホイールがライトトンネルの光入射面側に配置されていることにより、カラーホイールの光入射面で反射された光は光源に入射する。これによって光源内の温度が上昇することで、光源の寿命を低下させるという問題もあった。しかし、本発明の実施形態に係る投写型表示装置においては、カラーホイールがライトトンネルの光出射面側に配置されている。これにより、カラーホイールで反射される光が減少することで光源に戻る光が低減される。そのため、光源内の温度の上昇を防ぐことができることで、光源の寿命を延ばすことができる。
なお、本発明の実施形態に係るカラーホイールは、ライトトンネルとDMDとの間に配置されている構成であるが、光源とライトトンネルとの間に配置されている構成にも本発明の主旨を逸脱することなく変更することができる。
本発明の実施形態に係る投写型表示装置の照明光学系を示す概略構成図である。 本発明に係る光出射面側のカラーホイールの構成を示す斜視図である。 (a)は、従来のカラーホイールを搭載した投写型表示装置の照明光学系の色収差を表す概念図である。(b)は、本発明のカラーホイールを搭載した投写型表示装置の照明光学系の色収差を表す概念図である。 (a)は、従来の照明光学系におけるDMD上の光線照射エリアを示す概略図である。(b)は、本発明の照明光学系におけるDMD上の光線照射エリアを示す概略図である。 従来のカラーホイールを搭載した投写型表示装置の照明光学系を示す概略構成図である。
符号の説明
30 投写型表示装置
31 光源
34 ライトトンネル
35 カラーホイール
37、38、40 コンデンサレンズ
351 フィルタ
353 白セグメント
354 赤セグメント
355 緑セグメント
356 青セグメント

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源から発せられた光を波長が異なる複数の色光として時系列的にそれぞれ透過させる複数の色セグメントを含むフィルタを備えている光分割手段と、
    を有し、
    前記複数の色セグメントのうち少なくとも一つの色セグメントの厚みまたは屈折率は、他の色セグメントの厚みまたは屈折率と異なっている、
    投写型表示装置。
  2. 前記複数の色セグメントは、厚みまたは屈折率がそれぞれ異なっている、請求項1に記載の投写型表示装置。
  3. 前記複数の色セグメントの前記厚みは、波長の短い光を透過させる色セグメントほど厚い、請求項1または2に記載の投写型表示装置。
  4. 前記複数の色セグメントの前記屈折率は、波長の短い光を透過させる色セグメントほど大きい、請求項1から3のいずれか1項に記載の投写型表示装置。
  5. 前記フィルタは、赤セグメント、緑セグメントおよび青セグメントを有している、請求項1から4のいずれか1項に記載の投写型表示装置。
  6. 前記フィルタは、前記光源から発せられた光を赤色光、緑色光、青色光および白色光に時系列的に透過させるための白セグメントを有している、請求項1から5のいずれか1項に記載の投写型表示装置。
  7. 前記光源から発せられた光の輝度分布を均一化する光均一化手段を有し、
    前記光均一化手段は、前記光源と前記光分割手段との間に設けられている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の投写型表示装置。
  8. 光源から発せられた光を、光分割手段が有している複数の色セグメントに時系列的に入射させ、透過させて複数の色光とし、該複数の色光の結像面を光屈折手段により調整する投写方法において、
    前記複数の色セグメントのうち少なくとも一つの色セグメントの厚みまたは屈折率は、他の色セグメントの厚みまたは屈折率と異なるものとし、前記光屈折手段を出射した前記複数の色光の前記結像面を等しくする、
    投写方法。
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