JP2009029675A - 水素製造および二酸化炭素回収方法ならびに装置 - Google Patents

水素製造および二酸化炭素回収方法ならびに装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高純度水素製造と二酸化炭素回収とを効率的に行うことのできる方法および装置を提供する。
【解決手段】含炭素燃料から水素を製造するとともに二酸化炭素を回収する水素製造および二酸化炭素回収方法であって、水素透過膜を備える改質器を用い含炭素燃料を改質しつつ水素を分離して水素透過膜を透過したガスである水素透過膜透過ガスと水素透過膜を透過しなかったガスである改質器オフガスとを得る工程;二酸化炭素分離膜を用いて改質器オフガスを二酸化炭素が富化されたガスである二酸化炭素富化ガスと二酸化炭素以外の成分が富化されたガスである二酸化炭素分離膜オフガスとに分離する工程;および、水素分離膜を用いて二酸化炭素分離膜オフガスを水素が富化されたガスである水素富化ガスと水素以外の成分が富化されたガスである水素分離膜オフガスとに分離する工程を有する。この方法を実施するための装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、化石燃料類などの含炭素燃料から水素を製造するとともに二酸化炭素を回収する方法および装置に関する。
水素は将来のエネルギー媒体として期待され、製造、貯蔵・輸送、利用など広い技術分野において活発な研究開発が行われている。水素をエネルギー媒体として用いる利点としては、高いエネルギー利用効率の他、燃焼後の排出物が水だけであることが挙げられる。
現状一次エネルギーの約80%は石油、石炭、天然ガスなど化石燃料で占められ、今後再生可能エネルギーの利用増などにより漸減するにしてもその割合は高いまま推移すると予想されている。従って水素の製造において、一次エネルギー源として化石燃料を原料とするルートの重要性は当面下がることはないと言える。
Pdなどの水素透過膜を化石燃料類の改質器に用い水素を抽出しつつ改質反応を行うことで、高純度の水素を得る方法は簡便な装置で高い純度の水素が得られるものとして知られている(特許文献1および2)。
このような技術は高純度の水素を効率的に得るには有効であるが、二酸化炭素が副生する。地球温暖化を防止する上でCO2の排出削減は喫緊の課題と言われている。このような状況の中で、化石燃料から水素を製造する際に副生するCO2を分離・回収する技術はCO2排出削減と水素社会の早期実現を両立させるものとして重要である。
特許文献3には、水素透過膜を化石燃料類の改質器に用いると共に発生する二酸化炭素を分離する方法が開示されているが、二酸化炭素の分離はアルカリ性化合物からなる吸収剤に吸収させることによるため、吸収剤から二酸化炭素を回収する時にスチームを用いて熱を与えるなど煩雑でエネルギー効率が良いとは言えない工程が必要であった。
特開平6−263402号公報 特開平6−345408号公報 特開2002−321904号公報
本発明の目的は、高純度水素の製造と二酸化炭素回収とを効率的に行うことのできる方法および装置を提供することである。
本発明により、含炭素燃料から水素を製造するとともに二酸化炭素を回収する水素製造および二酸化炭素回収方法であって、
水素透過膜を備える改質器を用い、含炭素燃料を改質しつつ水素を分離して、水素透過膜を透過したガスである水素透過膜透過ガスと、水素透過膜を透過しなかったガスである改質器オフガスとを得る膜分離改質工程;
二酸化炭素分離膜を用いて、該改質器オフガスを、二酸化炭素が富化されたガスである二酸化炭素富化ガスと、二酸化炭素以外の成分が富化されたガスである二酸化炭素分離膜オフガスとに分離する二酸化炭素膜分離工程;および、
水素分離膜を用いて、該二酸化炭素分離膜オフガスを、水素が富化されたガスである水素富化ガスと、水素以外の成分が富化されたガスである水素分離膜オフガスとに分離する水素膜分離工程
を有する水素製造および二酸化炭素回収方法が提供される。
上記方法が、前記二酸化炭素富化ガスを液化して、液化二酸化炭素を得る工程を有することが好ましい。
上記方法が、前記水素富化ガスを、前記膜分離改質工程にリサイクルする工程を有することができる。
上記方法において、前記二酸化炭素分離膜の、水素透過係数に対する二酸化炭素透過係数の比αが、5以上であることが好ましい。
本発明により、含炭素燃料から水素を製造するとともに二酸化炭素を回収する水素製造および二酸化炭素回収装置であって、
含炭素燃料を改質しつつ水素を分離して、水素透過膜を透過したガスである水素透過膜透過ガスと、水素透過膜を透過しなかったガスである改質器オフガスとを得る、水素透過膜を備える改質器;
該改質器オフガスを、二酸化炭素が富化されたガスである二酸化炭素富化ガスと、二酸化炭素以外の成分が富化されたガスである二酸化炭素分離膜オフガスとに分離する二酸化炭素分離膜;および、
該二酸化炭素分離膜オフガスを、水素が富化されたガスである水素富化ガスと、水素以外の成分が富化されたガスである水素分離膜オフガスとに分離する水素分離膜
を有する水素製造および二酸化炭素回収装置が提供される。
上記装置が、前記二酸化炭素富化ガスを液化して、液化二酸化炭素を得る二酸化炭素液化装置を有することが好ましい。
上記装置が、前記水素富化ガスを、前記膜分離改質工程にリサイクルするリサイクルラインを有することができる。
上記装置において、前記二酸化炭素分離膜の、水素透過係数に対する二酸化炭素透過係数の比αが、5以上であることが好ましい。
本発明により、高純度水素の製造と二酸化炭素回収とを効率的に行うことのできる方法および装置が提供される。
特に断らない限り本明細書では圧力は絶対圧力を意味し、ガス組成に係る%は水蒸気を除外して計算したモル%を意味する。
〔含炭素燃料〕
本発明において、水素製造の原料としては、炭素を含有する燃料である含炭素燃料を用いる。含炭素燃料としては、炭素を含有し、改質によって水素含有ガスを製造可能な物質から適宜選んで使用することができる。
含炭素燃料の例として、化石燃料類を挙げることができる。化石燃料類とは石油、石炭、天然ガスなど化石資源を原料として製造され得る燃料を意味し、ガス状、液状、固体状のいずれの形態でもあり得る。具体的には、メタン、エタン、プロパン、天然ガス、液化石油ガス、ナフサ、ガソリン、灯油、軽油、重油などの炭化水素類を例とすることができるが、天然ガス、液化石油ガス、ナフサ、灯油が特に好ましく用いられる。さらに、含炭素燃料としてはメタノール、ジメチルエーテル、エタノールなど化石燃料類から製造可能で酸素原子を分子中に含む含酸素化合物類も好適に使用できる。また、炭化水素類、含酸素化合物類に関わらず生物資源から得られたエタノールなど、化石資源から必ずしも製造されたものではなくても使用することができる。
〔膜分離改質工程〕
膜分離改質工程では、上記含炭素燃料の改質反応を行いつつ水素透過膜によって水素を分離し、水素透過膜を透過したガスである水素透過膜透過ガスと、水素透過膜を透過しなかったガスである改質器オフガスとを得る。このために、水素を選択的に透過させることのできる水素透過膜を備える改質器(膜分離改質器)を用いる。
水素透過膜透過ガスは、改質器オフガスと比較して水素濃度が高い。水素透過膜透過ガスを製品水素とすることができる。改質器オフガスは、含炭素燃料を改質した改質ガスから水素を分離したガスであるため、一酸化炭素および二酸化炭素を含む。
改質の方法としては水蒸気改質法、オートサーマル改質法、部分酸化法など公知の方法を採ることができるが、後段の二酸化炭素分離工程を容易にするため空気中の窒素が混入しない方法が好ましい。従って、水蒸気改質法、または純酸素を酸化剤とするオートサーマル改質法もしくは部分酸化法が好ましく採用されるが、水蒸気改質法が特に好ましく採用できる。
まず、含炭素燃料として天然ガス、液化石油ガス、ナフサ、灯油など炭化水素類を用いる場合について述べる。この時、水蒸気改質法においては、炭化水素類と水を好ましくは300℃〜1000℃、より好ましくは400℃〜900℃の温度、好ましくは0.2MPa〜10MPa、より好ましくは0.5MPa〜2MPaの圧力にて反応させ、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、メタンを含む改質ガスに分解する。水と炭化水素類の混合比はS/C(含炭素燃料中の炭素原子のモル数に対する水蒸気モル数の比)として好ましくは2〜7、より好ましくは2.5〜4の範囲で設定される。S/Cが2以上であるとコーキングを抑制し次に述べる触媒および水素分離膜の劣化を抑制することが容易である。一方、スチームの量を抑えてエネルギー消費を抑える観点からS/Cは7以下が好ましい。
上記水蒸気改質反応には通常、触媒が用いられる。その触媒としては公知の水蒸気改質触媒を用いることができる。この触媒の例として、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、白金など周期律表8族、9族および10族の金属を挙げることができるが、その選択に際しては原料、反応条件などを総合的に考慮して適宜決定できる。オートサーマル改質法、部分酸化法についても、これらの改質方法に使用可能な公知の触媒から適宜選んで採用することができる。
一方、含炭素燃料としてメタノール、ジメチルエーテル、エタノールなど含酸素化合物類を用いる場合にも上記と同様の方法を適用できる。この場合、水の使用量はS/Cとして好ましくは1.5〜4、より好ましくは1.5〜2.5の範囲である。特に、メタノールやジメチルエーテルを用いる場合には、触媒として銅−亜鉛系触媒などを用いて一酸化炭素平衡濃度が低い400℃以下、好ましくは350℃以下で反応させることで優れた水素収率を達成することも可能である。
本発明においては、上記改質反応は膜分離改質器を用い、改質反応の一部あるいは全部を、水素分離膜の存在下実施する。
膜分離改質器に用いる水素透過膜としては、膜分離改質器に使用可能な水素透過膜として公知のものから適宜選んで採用することができる。なかでも99%以上、好ましくは99.9%以上、さらに好ましくは99.99%以上の純度の高純度水素が得られる膜が好ましい。このような膜として、PdあるいはPd−Ag、Pd−CuなどのPdを含む合金からなるものの他、V、Nb、Ni、Tiなどの金属を含む合金からなる非Pd系水素透過膜などが使用できる。また、ゼオライト,多孔質シリカ,多孔質窒化ホウ素などからなる膜を使用することも可能である。
膜の透過側圧力は、供給側の水素圧力より低く、好ましくは0.2MPa以下、より好ましくは0.001MPa〜0.1MPaの範囲である。
膜分離改質工程で得られる改質器オフガスとして、例えば、水素25〜60%、一酸化炭素3〜20%、二酸化炭素25〜65%、メタン3〜20%の混合物からなるガスが得られる。
改質反応を実施するに際し、特にC−C結合を持つ化石燃料類の存在が水素透過膜の特性に悪影響を及ぼす危惧のある場合など、改質反応を二段に分離し一段目でC−C結合を持つ化石燃料類のほとんどを分解しメタンを含む混合ガスを得た後、二段目で水素透過膜の存在下さらに改質反応を進行させる方法を取ることもできる。この場合、水素透過膜を備える改質器の上流に、水素透過膜を備えない改質器(プレリフォーマー)を配すればよい。
プレリフォーマーに用いることができる触媒は前記膜分離改質器に用いることができる触媒と同様でニッケル、ルテニウム、ロジウム、白金など周期律表8族、9族および10族の金属を挙げることができるが、その選択に際しては原料、反応条件などを総合的に考慮して適宜決定できる。また、反応条件は、好ましくは300℃〜1000℃、より好ましくは400℃〜900℃の温度、好ましくは0.2MPa〜10MPa、より好ましくは0.5MPa〜2MPaの圧力であり、水と炭化水素類の混合比はS/C(含炭素燃料中の炭素原子のモル数に対する水蒸気モル数の比)として好ましくは2〜7、より好ましくは2.5〜4の範囲で設定される。
なお、含炭素燃料に硫黄分が含まれる場合、硫黄分による触媒被毒を防止するために、含炭素燃料を脱硫したうえで改質器に供給することができる。
膜分離改質器としては、水素を改質反応場から分離しつつ改質を行うことのできる改質器を適宜採用できる。例えば、二重管構造を有する改質反応管、特には二重円管構造を有する改質反応管を用いることができる。この場合図2に示すように、改質反応管の外環部201に改質触媒層を設け、内管部202は分離した水素の流路(排出路)とし、外環部と内管部とを隔てる壁203の少なくとも一部を水素透過膜とすることができる。外環部に含炭素燃料と、改質反応に必要な水蒸気等を供給すれば、外環部の改質触媒層において改質反応が起き、水素が生成する。生成した水素の一部は、水素透過膜を透過し、内管部から取り出される。改質ガスの流れに沿って、水素が分離されつつ改質反応が起きるため、水素を極めて効率的に生成させることができ、また膜分離によって高純度の水素を得ることが可能である。水素が分離された改質ガスは改質器オフガスとして取り出される。改質反応管の外側にバーナーの燃焼ガスなどの高温流体を流すことによって、改質に必要な熱を供給することができる。
二重管構造以外の構造を採用することもできる。例えば、平板状の改質触媒層を平板状流路内に設け、これに隣接して平板状の水素流路を設け、これらの流路の間に水素透過膜を配した構造を採用することができる。
あるいは、後に図3を用いて詳述するように、三重管構造を有する改質器を用い、外側の環状部を透過水素の流路とし、その内側の環状部に改質触媒層を設け、最も内側の領域において燃焼を行うこともできる。
〔二酸化炭素膜分離工程〕
本発明では、改質器オフガス中に含まれる二酸化炭素を貯留に適した形で回収可能とする。そこで二酸化炭素膜分離工程では二酸化炭素を選択的に透過する膜を用いて、改質器オフガスを、二酸化炭素が富化されたガス(二酸化炭素富化ガス)と、この膜を透過しなかった、二酸化炭素以外の成分が富化されたガス(二酸化炭素分離膜オフガス)とに分離する。
二酸化炭素膜分離工程には、膜分離改質器から排出されるガスを、昇圧することなく、そのまま導入することができる。二酸化炭素膜分離工程の供給側の圧力は、膜分離改質器の改質側(水素が透過しない側)の圧力と同程度とすることができる。
二酸化炭素分離膜としては、CO2を選択的に透過させることのできる公知の膜から適宜選んで採用することができる。その例としては、PowelらJounal of Membrane Science、276、1−49(2006)に記載されるような高分子素材膜、平成15年度 二酸化炭素固定化・有効利用技術等対策事業・地球環境国際研究推進事業・分子ゲート機能CO2分離膜の基盤技術研究開発成果報告書に記載されるようなデンドリマー膜、WO2006/050531号公報に記載されるようなアミン基含有膜、あるいはゼオライト膜を始めとする無機素材膜、などを挙げることができる。
二酸化炭素の分離効率の観点から、二酸化炭素分離膜については、膜の水素透過係数に対する二酸化炭素透過係数の比(透過係数比)αは5以上が好ましく、10以上がより好ましく、20以上がさらに好ましい。一方、αは一般に高いほうが良いためその上限値は特に限定されないが、通常1000程度もあれば十分である。
ここで、前記CO2と水素の透過係数比αは次式で定義されるものである。
Figure 2009029675
ただし、各成分の透過係数は、各成分のガスの透過速度をQ、供給側圧力(分圧)をp1、透過側圧力(分圧)をp2、膜面積をA、膜厚をLとした時、次式で定義されるものである。
Figure 2009029675
どのような素材を用いる場合にも分離膜の形状には特に制限はなく、板状、筒状、中空糸状など任意の形状を選択することができる。
二酸化炭素膜分離工程における透過側の圧力は供給側圧力より低圧に設定され、大気圧以下とすることもでき、好ましくは0.0001MPa〜0.5MPa、より好ましくは0.001〜0.2MPaの範囲で選択される。
膜分離の実施温度は使用する膜素材に適した温度に設定される。
このようにして二酸化炭素富化ガスとして二酸化炭素を回収することができる。回収された二酸化炭素富化ガスは、このまま地中に注入するなどして貯留することもできるが、好ましくは、CO2液化工程にて処理され液化CO2が生産される。従って二酸化炭素富化ガスのCO2濃度はCO2液化工程の順調な操業が容易になるように高めることが好ましく、その濃度は好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上である。CO2濃度が70%以上の場合、液化工程に際して必要なエネルギーを小さくすることができ、また、回収される液化CO2の割合を高くすることができる。
なお、二酸化炭素富化ガスに含まれる二酸化炭素以外の成分は、例えば、水素0.5〜20%、一酸化炭素0.01〜5%、メタン0.01〜5%程度である。
また、二酸化炭素分離膜オフガスには、例えば、水素20〜70%、二酸化炭素5〜30%、一酸化炭素3〜20%、メタン5〜30%が含まれる。
CO2液化の方法としては、ジュールトムソン効果を利用する方法、圧縮しながら外部冷熱により冷却する方法など公知のCO2液化方法を適宜採用できる。二酸化炭素液化装置としても、これら公知のCO2液化方法によって二酸化炭素を液化することのできる公知の装置を適宜選んで用いることができる。こうして得られた液化CO2は陸上輸送、海上輸送あるいはパイプラインなど適当な方法で貯留場所に輸送した上で、地中あるいは海中に隔離することができるし、あるいは高いCO2濃度を持つので化学品合成など種々の原料として利用もできる。CO2液化工程から得られるオフガス(液化しなかったガス)にはまだ水素、メタンなど燃焼可能なガスが含まれるので、改質器バーナーに送付して燃料として用いることができる。
〔水素膜分離工程〕
水素膜分離工程においては、上記二酸化炭素分離膜オフガスから、水素を選択的に透過する膜を用いて、水素が富化されたガス(水素富化ガス)と、この膜を透過しなかった、水素以外の成分が富化されたガス(水素分離膜オフガス)とに分離する。二酸化炭素分離膜オフガスは二酸化炭素分離膜を透過しなかったガスなので、二酸化炭素膜分離工程における圧力低下は小さい。従って、二酸化炭素分離膜オフガスを水素膜分離工程に導入するに際し改めて昇圧する必要はないので、余分なエネルギーを消費することなしに水素の濃縮を実施できる。つまり、エネルギーロスを抑えつつ、水素の更なる有効利用を図ることができ、水素収率を向上させることができる。水素膜分離工程における供給側圧力は、二酸化炭素膜分離工程における供給側圧力と同程度とすることができる。
水素膜分離工程に使用する水素分離膜としては、水素を選択的に透過させることが可能な公知の膜を適宜選んで採用することができる。水素分離膜としては、パラジウムなどの金属膜、ポリイミドなどの高分子膜、多孔質シリカ、ゼオライト、多孔質炭素などの多孔質膜などを例とすることができる。操作のしやすさ、コストなどの観点から高分子膜が好ましく使用される。
水素分離膜については、CO2と水素の透過係数比αは好ましくは0〜0.5、より好ましくは0〜0.3、さらに好ましくは0〜0.15である。水素分離膜のαは小さければ小さいほど好ましいが、0.001程度であれば実質的に十分である。
どのような素材を用いる場合にも分離膜の形状には特に制限はなく、板状、筒状、中空糸状など任意の形状を選択することができる。
水素膜分離工程における透過側の圧力は供給側圧力より低圧に設定され、大気圧以下とすることもでき、好ましくは0.0001MPa〜0.5MPa、より好ましくは0.001〜0.1MPaの範囲で選択される。
膜分離の実施温度は使用する膜素材に適した温度に設定され、例えばパラジウム膜であれば250〜500℃、ポリイミド膜であれば室温〜150℃程度が好適である。
水素富化ガスには、例えば、ポリイミド膜など高分子膜を用いる場合であれば、水素70〜99%、二酸化炭素1〜20%、一酸化炭素0〜5%、メタン0〜5%が含まれる。
一方、水素分離膜オフガスには、例えば、水素1〜50%、二酸化炭素10〜60%、一酸化炭素1〜20%、メタン1〜30%が含まれる。
水素分離膜オフガスは、膜分離改質工程の改質器のバーナー等の燃焼手段に供給して燃料として用いることができる。
一方、水素富化ガスは比較的高い水素濃度を持つので、これを回収すべく、適宜昇圧したうえで、膜分離改質工程の上流側にリサイクルすることができる。このために水素富化ガス(水素分離膜の透過側出口ガス)を膜分離改質器の入口にリサイクルするリサイクルラインを用いることができる。このことにより水素の収率を向上させることができる。また、水素富化ガス中のメタンを水素に転化することもできる。
〔プロセス〕
以下図面を用いて本発明を実施するに好適なプロセスについて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
図1に本発明を実施するに好適な装置の基本構成の例を示す。図3に、この装置に備わる膜分離改質器1の模式的断面図を示す。
Pd膜を備えた膜分離改質器1は、図3に示すように、三重管構造を有する。この改質器は、内側から、燃料を燃焼させる燃焼部1A、改質触媒を備え含炭素燃料の水蒸気改質反応を行う改質反応管1B(内側の環状部)、改質反応管の壁面の一部を構成しPdを主体とする膜からなる水素透過膜1C、および水素透過膜を透過した水素が流入する水素流路1D(外側の環状部)を構成要素とする。また、燃焼部1Aには、バーナー1Eが接続される。
膜分離改質器には含炭素燃料がライン100からライン101を経て改質器1、特には改質反応管に供給される。この時、特に炭素−炭素結合を有する含炭素燃料を用いる場合には水素透過膜上への炭素析出を防ぐなどの目的で膜分離改質器に導入する前にプレリフォーマー2を設置し含炭素燃料の内炭素−炭素結合を含む成分の含有量を低減させることもできる。
改質反応に必要な水蒸気や酸素なども適宜改質器に供給される(不図示)。含炭素燃料が液体や固体である場合には、含炭素燃料を適宜予め気化することができる。必要に応じて含炭素燃料を脱硫器(不図示)で脱硫した後に改質器に供給することもできる。
含炭素燃料は改質反応管1Bの内部で改質触媒の効果により水素を含むガスに分解される。この時水素の一部は水素透過膜1Cを通り抜け空間1Dおよびライン102を流れ水素透過膜透過ガス(高純度水素)が製品水素として得られる。
改質器1の水素透過膜1Cを通過しないガス(上記高純度水素に比べて水素以外の成分の濃度が高いガス)、すなわち改質器オフガスはライン103を経てCO2分離膜3に供給される。CO2分離膜を透過したCO2富化ガス(二酸化炭素が富化されたガス)はライン105および圧縮機6を経てCO2液化装置5に導入される(ライン109)。
二酸化炭素液化装置から製品液化二酸化炭素が回収される(ライン110)。二酸化炭素液化装置から排出された、液化しなかったガス(ライン112)は、水素分離膜オフガス(ライン111)と合流し、ライン113からバーナー1Eに供給され燃焼し、ライン122から燃焼ガスが排気される。この燃焼熱は改質反応管を加熱するために利用される。
CO2分離膜を透過しなかったCO2分離膜オフガス(二酸化炭素以外の成分が富化されたガス)はライン107から水素分離膜4に導入される。水素分離膜を透過したガスとして水素富化ガス(ライン108)が得られ、これが昇圧機7で昇圧されて改質器1の上流にリサイクルされる(ライン106)。水素分離膜を透過せずに排出された水素分離膜オフガス(水素以外の成分が富化されたガス)はライン111を経てCO2液化装置オフガス(ライン112)と合流し、ライン113から改質器バーナー1Eに送られてその燃料として利用される。
本発明によれば、まず膜分離改質工程において高い純度の水素を極めて効率的に取り出すことができる。このように水素を分離したうえで、膜分離改質工程から排出される二酸化炭素を含むガスから二酸化炭素を分離する。したがって、二酸化炭素の分離を効率的に行うことができる。さらには、二酸化炭素分離膜オフガスから水素を分離することによって、より多くの水素が回収可能となる。分離した水素を膜分離改質器にリサイクルすれば、水素の収率を一層向上させることができる。膜分離改質工程、二酸化炭素膜分離工程、水素膜分離工程は、途中で昇圧することなく、同程度の圧力で行うことができる。従って、消費エネルギーの増大を抑えることもできる。
本発明によれば、化石燃料類等の含炭素燃料を原料として、高純度水素の製造と並行して貯留に適した形態の二酸化炭素を製造するに際し、消費エネルギーを抑えることができる。また水素収率を向上させることができる。しかも比較的簡易な装置で水素製造および二酸化炭素回収を行うことができ、システムコストの上昇を抑えることもできる。従って本発明は水素社会の実現および地球温暖化の防止のために貢献するものである。
〔実施例1〕
図1に示した構成を有するプロセスにつき、熱物質収支をとった。このプロセスは図3に示した構成を有する膜分離改質器を備える。
ナフサ215kg/h(ライン100)と水蒸気946kg/h(不図示)を、Ru系触媒が充填され出口温度550℃、圧力1MPaにて水蒸気改質反応を行うプレリフォーマー2に供給する。プレリフォーマーから得られる部分的に改質されたガスは、リサイクルライン106から供給されるリサイクルガスと合流した後、膜分離改質器1の改質反応管1Bに導入される。出口温度が600℃に設定された改質反応管にはNi系水蒸気改質触媒が充填されており含炭素燃料を分解して水素を製造すると共に、生成した水素の一部は、改質反応管の壁面の一部を構成しPd系合金からなる水素透過膜1Cを透過し、空間1Dを経て純度99.99%の高純度水素34.5kmol/h(ライン102)として得られる。
膜分離改質器のオフガス(ライン103)として、水蒸気以外のガスの総流量23.6kmol/h、CO2濃度50%、水素濃度35%の混合ガスを得る。これを脱水器(不図示)により脱水した後、CO2/水素の透過係数比αが30の膜を備えるCO2分離膜4に導入する。CO2分離膜の透過側ガス(ライン105)はCO2濃度98%であり、これは圧縮機6で約8MPaにまで加圧された後、ライン109からCO2液化装置5に送入され、8.7kmol/hの液化CO2流(ライン110)を得る。CO2分離膜の非透過側ガス(ライン107)はそのままの圧力にてCO2/水素の透過係数比αが0.11のポリイミド膜を備えた水素分離膜4に導入する。水素分離膜の透過側に水素濃度94%、0.1MPaのガス(ライン108)を4.7kmol/hにて得、これは圧縮機7、ライン106を経て膜分離改質器1の上流にリサイクルする。一方、前記水素分離膜の非透過側ガス(ライン111)およびCO2液化装置のオフガス(ライン112)を合わせたガス流(ライン113)は改質器バーナー1Eに送られ改質器において燃焼用燃料として利用された後排出される(ライン122)。
このプロセスの圧縮機で消費されるエネルギーは7.8kW/kmol−回収CO2、膜分離改質器出口ガス(ライン103)中に含まれるCO2量を基準とした時の、液化CO2としての二酸化炭素回収率は70%である。
二酸化炭素分離膜の透過係数比α、高純度水素回収量、二酸化炭素回収量、および回収された液化二酸化炭素1kmolあたりの圧縮機の消費エネルギー(合計)を表1に示す。熱物質収支を表3に示す。
〔実施例2〜4〕
CO2分離膜装置3に使用する膜の透過係数比αを表1に示すようにそれぞれ変化させた以外は実施例1と同様に熱物質収支をとった。二酸化炭素分離膜の透過係数比α、高純度水素回収量、二酸化炭素回収量および圧縮機の消費エネルギー(合計)を表1に示す。
Figure 2009029675
〔実施例5〜8〕
水素分離膜の透過ガス(ライン108)を膜分離改質器1の上流にリサイクルする代わりに有効利用のために外部に取り出した。つまり、昇圧機7およびライン106は設けず、ライン105から水素富化ガス(ライン108)を取り出した。
上記以外は実施例1と同様にして熱物質収支を取った。このとき、CO2分離膜の透過係数比αを表2に示すようにそれぞれ変化させ、実施例5〜8とした。その結果を表2に示す。
実施例5〜8で得られた水素富化ガスの組成を有するガスをメタノール溶媒、Pt/C触媒(カーボン粒子に白金を担持させた触媒)を含むイタコン酸ジメチルの溶液にバブリングしたところ、メチルコハク酸ジメチルの生成が確認され、水素富化ガスがオレフィンの水素化に使用可能であることがわかった。
Figure 2009029675
Figure 2009029675
〔比較例1〕
水素分離膜およびCO2分離膜を用いず膜分離改質器オフガス(ライン103)を直接CO2液化装置5にて圧縮液化した。従ってリサイクルライン106も無い。
上記以外は実施例1と同様にして熱物質収支をとった。その結果、圧縮機で消費されるエネルギーは37kW/kmol−CO2であり、液化CO2としてのCO2回収率は37%に過ぎなかった。
〔比較例2〕
CO2分離膜を用いず、膜分離改質器オフガス(ライン103)を水素分離膜4に供給し、水素分離膜の非透過側ガス(ライン111)を直接CO2液化装置5にて圧縮液化した(水素富化ガスである水素分離膜透過ガス(ライン108)は実施例1同様昇圧して膜分離改質器にリサイクルする)。
上記以外は実施例1と同様にして熱物質収支をとった。その結果、圧縮機で消費されるエネルギーは28kW/kmol−CO2であり、液化CO2としてのCO2回収率は43%に過ぎなかった。
本発明によって、例えば燃料電池自動車の燃料として供給可能な純度を持つ高純度水素を得ることができる。一方、二酸化炭素は地中貯留、海洋貯留に適した形態である液化二酸化炭素の形で回収するに好適な濃度にすることができる。
本発明を実施することのできる装置の例の概要を説明するためのフロー図である。 膜分離改質器の構造の例を示す模式的断面図である。 膜分離改質器の構造の別の例を示す模式的断面図である。
符号の説明
1:膜分離改質器
1A:燃焼部
1B:改質反応管
1C:水素分離膜
1D:水素流路
1E:バーナー
2:プレリフォーマー
3:二酸化炭素分離膜
4:水素分離膜
5:二酸化炭素液化装置
6:昇圧機
7:昇圧機
201:外環部
202:内管部
203:外環部と内管部とを隔てる壁

Claims (8)

  1. 含炭素燃料から水素を製造するとともに二酸化炭素を回収する水素製造および二酸化炭素回収方法であって、
    水素透過膜を備える改質器を用い、含炭素燃料を改質しつつ水素を分離して、水素透過膜を透過したガスである水素透過膜透過ガスと、水素透過膜を透過しなかったガスである改質器オフガスとを得る膜分離改質工程;
    二酸化炭素分離膜を用いて、該改質器オフガスを、二酸化炭素が富化されたガスである二酸化炭素富化ガスと、二酸化炭素以外の成分が富化されたガスである二酸化炭素分離膜オフガスとに分離する二酸化炭素膜分離工程;および、
    水素分離膜を用いて、該二酸化炭素分離膜オフガスを、水素が富化されたガスである水素富化ガスと、水素以外の成分が富化されたガスである水素分離膜オフガスとに分離する水素膜分離工程
    を有する水素製造および二酸化炭素回収方法。
  2. 前記二酸化炭素富化ガスを液化して、液化二酸化炭素を得る工程を有する請求項1記載の方法。
  3. 前記水素富化ガスを、前記膜分離改質工程にリサイクルする工程を有する請求項1または2記載の方法。
  4. 前記二酸化炭素分離膜の、水素透過係数に対する二酸化炭素透過係数の比αが、5以上である請求項1から3の何れか一項記載の方法。
  5. 含炭素燃料から水素を製造するとともに二酸化炭素を回収する水素製造および二酸化炭素回収装置であって、
    含炭素燃料を改質しつつ水素を分離して、水素透過膜を透過したガスである水素透過膜透過ガスと、水素透過膜を透過しなかったガスである改質器オフガスとを得る、水素透過膜を備える改質器;
    該改質器オフガスを、二酸化炭素が富化されたガスである二酸化炭素富化ガスと、二酸化炭素以外の成分が富化されたガスである二酸化炭素分離膜オフガスとに分離する二酸化炭素分離膜;および、
    該二酸化炭素分離膜オフガスを、水素が富化されたガスである水素富化ガスと、水素以外の成分が富化されたガスである水素分離膜オフガスとに分離する水素分離膜
    を有する水素製造および二酸化炭素回収装置。
  6. 前記二酸化炭素富化ガスを液化して、液化二酸化炭素を得る二酸化炭素液化装置を有する請求項5記載の装置。
  7. 前記水素富化ガスを、前記膜分離改質工程にリサイクルするリサイクルラインを有する請求項5または6記載の装置。
  8. 前記二酸化炭素分離膜の、水素透過係数に対する二酸化炭素透過係数の比αが、5以上である請求項5から7の何れか一項記載の装置。
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