JP2009029299A - 車両用無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信における電波干渉を抑制しつつ、無線通信の動作レスポンスを向上させることができる車両用無線通信システムを提供する。
【解決手段】車両に搭載された複数の通信機器間で無線信号を授受する車両用無線通信システムにおいて、複数の通信機器として、動作機構の動作に基づいて無線信号を送信又は受信した無線信号に基づいて動作機構を動作させるユニット(1)〜(4)と、当該ユニット機器(1)〜(4)によって無線信号を送受信する動作を制御するゲートウェイ装置とを有する。ゲートウェイ装置によって、所定期間ごとに、複数のユニット機器に無線信号の送信タイミングを制御する要求信号R1,R2,R3を送信し、各ユニット(1)〜(4)によって、要求信号R1,R2,R3を受信した時刻から、予め設定された遅延時間T(1)、T(2)、T(3)、T(4)、となったタイミングで無線信号S1,S2,S3,S4を送信する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両に搭載された複数の機器が相互に無線信号を授受することによって、各機器が動作する車両用無線通信システムに関する。
従来より、ケーブル等の有線の伝送路の敷設を伴わずに、複数の電子制御装置間で相互に通信を可能にする無線中継装置を用いて、確実にデータ通信を可能とした車両制御システムが、下記の特許文献1などにて知られている。この車両制御システムは、通信方式として、周波数分割多重通信方式(FDMA)、符号分割多重通信方式(CDMA)を用いている。また、この車両制御システムにおいては、確実な通信を実現するために、車両の略中央部に無線中継装置を配設すると共に、車両の前部、後部、右側面、左側面といったエリアに3台のグループ化したECUを配設している。車両制御システムは、各エリア間で無線通信を行う場合に、無線中継装置によって無線信号を転送している。
特開2003−152737号公報
しかしながら、上述した車両制御システムは、無線中継装置を介して無線通信を行う必要があるので、当該無線中継装置での復号処理や電波干渉を抑制する等の処理が複雑になり、動作レスポンスが低下するおそれがある。この動作レスポンスの低下は、一定の規則に従って発生するものではなく、確実に無線通信を行うことができることを保証できない可能性がある。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、無線通信における電波干渉を抑制しつつ、無線通信の動作レスポンスを向上させることができる車両用無線通信システムを提供することを目的とする。
本発明は、車両に搭載された複数の通信機器間で無線信号を授受する車両用無線通信システムにおいて、複数の通信機器として、動作機構の動作に基づいて無線信号を送信又は受信した無線信号に基づいて動作機構を動作させるユニット機器と、当該ユニット機器によって無線信号を送受信する動作を制御するゲートウェイ装置とを有する。この車両用無線通信システムは、上述の課題を解決するために、ゲートウェイ装置によって、所定期間ごとに、複数のユニット機器に無線信号の送信タイミングを制御する要求信号を送信し、各ユニット機器によって、前記要求信号を受信した時刻から、予め設定された遅延時間となったタイミングで無線信号を送信する。
本発明に係る車両用無線通信システムによれば、各ユニット機器によって、ゲートウェイ装置から送信された要求信号を受信した時刻から、予め設定された遅延時間となったタイミングで無線信号を送信するので、各ユニット機器から送信される無線信号同士が干渉することなく、確実に無線通信を行うことができ、無線通信の動作レスポンスを向上させることができる。
以下、本発明の第1実施形態〜第5実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
本発明は、例えば図1に示すように構成された車両に搭載された複数の通信機器間で無線信号を授受する車両用無線通信システムに適用される。この車両用無線通信システムは、車両を構成するドア機構1に内蔵された複数の通信機器を備える。これら通信機器は、ユニット機器によって無線信号を送受信する動作を制御するゲートウェイ装置11と、動作機構の動作に基づいて無線信号を送信又は受信した無線信号に基づいて動作機構を動作させるユニット機器とを含む。ドア機構1は、車両構造的に他の部位と分離される構造であって、モジュールと称される車両の構成単位である。図1においては、モジュールの一例としてドア機構1を示しているだけであって、他のモジュールに複数の通信機器を備えている場合であっても、本発明が適用可能であることは言うまでもない。
複数のユニット機器は、ドアミラーモータユニット12と、パワーウィンドウモータユニット13と、パワーウィンドウスイッチユニット14と、リクエストスイッチユニット15と、ドアロックアクチュエータユニット16である。なお、以下の説明において、ドアミラーモータユニット12,パワーウィンドウモータユニット13,パワーウィンドウスイッチユニット14,リクエストスイッチユニット15,ドアロックアクチュエータユニット16を総称して、単に「ユニット機器」と呼ぶ。
第1実施形態に係る車両用無線通信システムは、各ユニット機器が、ゲートウェイ装置11からのリクエスト信号(要求信号)に対してそれぞれ固有の遅延時間後に、その他のユニット機器に返信するものである。これにより、第1実施形態に係る車両用無線通信システムは、無線信号の電波干渉を抑制しようとするものである。
例えば図1に示すように、ゲートウェイ装置11が、他のゲートウェイ装置からドアミラーモータユニット12を動作させる無線信号P1を受信した場合、所定の時間遅延α後に、無線信号P2をドアミラーモータユニット12に転送する。無線信号P1の受信時を基準の0msecとした場合、ドアミラーモータユニット12に無線信号P2が到達する時間は0msec+αとなる。また、リクエストスイッチユニット15が操作された場合の操作内容を示す無線信号P3は、基準の0msecから20msec後に送出され、ゲートウェイ装置11によって20msec+αにて、ドアロックアクチュエータユニット16への無線信号P4又は他のゲートウェイ装置への無線信号P5として転送される。更に、パワーウィンドウスイッチユニット14が操作された場合の操作内容を示す無線信号P6は、基準の0msecから40msec後に送出され、ゲートウェイ装置11によって40msec+αにて、パワーウィンドウモータユニット13への無線信号P7又は他のゲートウェイ装置への無線信号P8として転送される。なお、αは、後述するタイムスロットを考慮した所定の転送遅延時間である。
このような車両用無線通信システムにおけるゲートウェイ装置11は、他のゲートウェイ装置やユニット機器から送信された無線信号に含まれる宛先情報に基づいてルーティングする機能を備えている。
このように、第1実施形態に係る車両用無線通信システムは、ユニット機器間で無線信号を授受する場合に、基準とした時刻から固有の遅延時間後に、それぞれのユニット機器から無線信号を送出及び受信する。これによって、各ユニット機器間にて送受信される無線信号同士の干渉を抑制する。なお、この図1に示した例では、ゲートウェイ装置11がユニット機器間の無線信号を転送する構成となっているが、ユニット機器間で直接無線信号を送受信しても良い。この場合であっても、ユニット機器それぞれに固有の遅延時間を設けておき、それぞれのユニット機器が異なるタイミングで無線信号を送出しても、無線信号の干渉を抑制することができる。
このような車両用無線通信システムのゲートウェイ装置11は、図2に示すように、変復調処理、符号化/復号処理を行ってアンテナ21aを介して無線信号を授受するRF処理部21と、各ユニット機器が無線信号を授受するタイミングを制御するリクエスト信号送信部22とを備える。なお、図1に示すように指定したユニット機器に無線信号を転送する場合には、ルーティングする機能を備えることは勿論であるが、図2に示すゲートウェイ装置11は、受信した無線信号を全ユニット機器に配信する例を示している。
RF処理部21は、各ユニット機器に対して、ユニット機器の無線信号の取得要求を送信する機能を有している。RF処理部21は、ユニット機器から送信された無線信号を受信する機能、及び、ユニット機器に無線信号を送信する機能を有している。このRF処理部21の通信範囲は、無線信号の送出電力等によって決定されるが、図1に示す例においては、少なくともドア機構1に含まれる各種のスイッチ、モータ等のユニット機器に送出できる範囲となっている。
リクエスト信号送信部22は、ゲートウェイ装置11と通信可能な範囲のユニット機器に、予め設定されたタイミングで無線信号の取得要求を発行して、RF処理部21に渡す。これにより、無線信号の取得要求であるリクエスト信号は、ユニット機器に受信される。
このゲートウェイ装置11は、車両用無線通信システムにおいて複数のユニット機器が信号を送受信する所定期間を区分する制御信号としてリクエスト信号を送信する。このリクエスト信号は、ゲートウェイ装置11が管轄する複数のユニット機器によって受信される。図1に示す例において、ゲートウェイ装置11が送出したリクエスト信号は、ドアミラーモータユニット12,パワーウィンドウモータユニット13,パワーウィンドウスイッチユニット14,リクエストスイッチユニット15,ドアロックアクチュエータユニット16によって受信される。
このようなゲートウェイ装置11は、ユニット機器に対し、無線通信によって、規定のタイミングで無線信号の取得要求であるリクエスト信号を送出するプログラムを実装したROMと、このROMに格納されたプログラムを実行することでリクエスト信号送信部22として機能するCPUとを有することになる。
なお、ゲートウェイ装置11によって無線信号のルーティングを行う場合、ゲートウェイ装置11におけるROMに、ユニット機器から送信されてきた無線信号を転送するプログラムを追加で格納し、当該プログラムを実行することで、ルーティング機能をCPUの一部として備えることができる。本例では、ゲートウェイ装置11によって各ユニット機器に対するリクエスト信号に応じて、各ユニット機器が所定のタイミングで無線信号の返信を行い、直接、ユニット機器間で無線信号の送受信を行う通信方式と、ゲートウェイ装置11を介して無線信号を各ユニット機器に転送する通信方式の何れであっても良い。
また、各ユニット機器は、図3に示すように、変復調処理、符号化/復号処理を行ってアンテナ31aを介して無線信号を授受するRF処理部31と、ゲートウェイ装置11から送信されたリクエスト信号に応答するリクエスト信号応答部32と、動作機構33と、タイマー部34とを備える。
RF処理部31は、ゲートウェイ装置11から送信された無線信号を受信する機能、及び、無線信号を送信する機能を有している。このRF処理部31の通信範囲は、少なくともゲートウェイ装置11と通信可能な範囲が設定されている。
動作機構33は、モータやアクチュエータ、スイッチなどが挙げられる。動作機構33がモータである場合、ユニット機器は、当該モータを動作させる制御信号を含む無線信号によって回転駆動する。また、動作機構33がスイッチである場合、ユニット機器は、当該スイッチが操作された信号を受信した場合に、リクエスト信号応答部32及びRF処理部31を介してその旨の無線信号を送出させる。
リクエスト信号応答部32は、リクエスト信号に応答して、無線信号を送信する。すなわち、リクエスト信号応答部32は、自己のユニット機器に割り当てられたタイミング(遅延時間)にて、RF処理部31から無線信号を送出する。このリクエスト信号応答部32が自己に割り当てられたタイミングを判定するために、リクエスト信号応答部32は、タイマー部34にて計時している時刻を参照する。タイマー部34は、リクエスト信号を受信したタイミングで計時を開始し、リクエスト信号応答部32は、リクエスト信号からの所定の遅延時間後に、無線信号をRF処理部31から送出させる。
このようなユニット機器は、例えば、同一のモジュール(ドア機構1)に存在するゲートウェイ装置11からのリクエスト信号を受信するプログラムと、ゲートウェイ装置11からのリクエスト信号を受信した後に、所定のタイミングで無線信号を返信するプログラムと、送信された無線信号を受信するプログラムとが格納されたROMと、当該ROMに格納されたプログラムを実行することによってリクエスト信号応答部32として機能するCPUとを有する。
つぎに、上述した車両用無線通信システムにおける動作について、図4のフローチャート及び図5のタイミングチャートを参照して説明する。
なお、図4に示すフローチャートにおいては、パワーウィンドウスイッチユニット14やリクエストスイッチユニット15といったスイッチ系のユニット機器が操作されたことに応じて、ドアミラーモータユニット12、パワーウィンドウモータユニット13、ドアロックアクチュエータユニット16といった駆動系のユニット機器を動作させる場合について説明する。
図4に示すフローチャートの動作は、先ず、ステップST1において、ゲートウェイ装置11が、規定されたタイミングにてリクエスト信号を送出する。
リクエスト信号が送出されると、各ユニット機器によって、リクエスト信号が送信されてきかた否かの判定が、肯定判定となり、ステップST11からステップST12に処理が進められる。ステップST12において、スイッチ系のユニット機器は、ステップST11にて送信されたリクエスト信号をRF処理部31によって所定の処理を行って受信する。
次のステップST13において、スイッチ系のユニット機器は、当該リクエスト信号を受信した時刻から予め規定された遅延期間後に、自己の無線信号を返信する。この無線信号には、動作機構33を構成するスイッチが操作されたか否かの制御信号が含まれる。
駆動系のユニット機器は、ステップST21において、スイッチ系のユニット機器から無線信号が送信されてきたか否かを判定しており、ステップST13にて無線通信が送信されてきたと判定した場合には、ステップST22において、RF処理部31によって所定の処理を行って受信する。これによって、駆動系のユニット機器は、無線信号に含まれる制御信号を解析し、スイッチが操作されたと判定した場合には、駆動系の動作機構33を動作させる。一方、ステップST21において所定期間以内に無線信号が送信されてきていない場合には、スイッチ系のユニット機器の異常等の理由によって処理を終了することになる。
このような車両用無線通信システムによれば、ゲートウェイ装置11が各ユニット機器にリクエスト信号を送信した後、各ユニット機器における規定のタイミングで、直接的にユニット機器間で無線信号の送受信を行うことができる。
上述したように、例えば、ドア機構1が運転席ドアモジュールであり、スイッチ系のユニット機器がパワーウィンドウスイッチユニット14であり、駆動系のユニット機器がパワーウィンドウモータユニット13である場合には、リクエスト信号がゲートウェイ装置11からパワーウィンドウスイッチユニット14に送出された後(ステップST1)、パワーウィンドウスイッチユニット14は、規定のタイミングで、パワーウィンドウモータユニット13にスイッチが操作されたことを示す制御信号を送信することができる(ステップST11〜ステップST13)。これにより、パワーウィンドウモータユニット13は、制御信号に従ってモータである動作機構33を動作させて、ウィンドウを開又は閉方向に駆動することができる(ステップST21,ステップST22)。
より詳細には、この車両用無線通信システムは、図5に示すように、例えばスイッチ系のユニット機器が(1)〜(3)といったように複数存在し、スイッチ系のユニット機器(2)からの制御信号に基づいて動作する駆動系のユニット機器(4)が存在するとする。この場合、ゲートウェイ装置11から、スイッチ系のユニット機器(1)〜(3)、駆動系のユニット機器(4)には、所定のリクエスト間隔T1毎にリクエスト信号R1,R2,R3,・・・が送信される。
ゲートウェイ装置11によってリクエスト信号を送信する間隔T1は、各ユニット機器の処理時間とモジュールに含まれるユニット機器の個数(N)を乗じた値となる。例えば、各ユニット機器の処理時間が20msec、ユニット機器の個数が10個である場合、リクエスト信号を送信する間隔は、200msecとなる。このユニット機器の処理時間は、リクエスト信号の受信とユニット機器の無線信号の返信、ユニット機器の制御信号の受信を足し合わせた時間となる。
ユニット機器(1)〜(4)によって同時にリクエスト信号R1を受信した場合、先ず、駆動系のユニット機器(4)が、リクエスト信号R1の受信時刻から所定の遅延時間T(4)で無線信号S4を送信し、次いで、スイッチ系のユニット機器(3)が、リクエスト信号R1の受信時刻から所定の遅延時間T(3)で無線信号S3を送信し、次いで、スイッチ系のユニット機器(2)が、リクエスト信号R1の受信時刻から所定の遅延時間T(2)で無線信号S2を送信し、次いで、スイッチ系のユニット機器(1)が、リクエスト信号R1の受信時刻から所定の遅延時間T(1)で無線信号S1を送信する。例えば、リクエスト信号R1の受信時から所定の遅延時間(4)後のタイミングを基準時刻の「0msec」とすると、ユニット機器(3)の無線信号送信タイミングは20msec、ユニット機器(2)の無線信号送信タイミングは40msec、ユニット機器(1)の無線信号送信タイミングは60msecである。
このように各ユニット機器に設定される遅延時間は、ゲートウェイ装置11からのリクエスト信号を受信してから、自ユニット機器の無線信号を返信するまでに待機する時間であり、各ユニット機器での処理時間の倍数に等しいものである。ユニット機器(1)〜(4)といったようにユニット機器が4個存在する場合には、それぞれのユニット機器における待機時間は、0[msec]、20[msec]、40[sec]、60[msec]となる。これにより、各ユニット機器が通信するタイムスロットを物理的に分割でき、RF処理部31に干渉を低減する機能を実装する必要をなくす。
したがって、モータである動作機構33を含むユニット機器(4)は、スイッチ系のユニット機器(2)が無線信号S2を送信した直後の時間において当該スイッチ系のユニット機器(2)からの無線信号S2’を受信することができる。モータである動作機構33を含むユニット機器(4)は、その後にリクエスト信号を受信することによって、無線信号S2に従ってモータである動作機構33を動作させることができる。また、各ユニット機器から送信された無線通信をゲートウェイ装置11によって転送する場合、ゲートウェイ装置11には、ユニット機器から送信された無線通信S1〜S4が、当該無線信号S1〜S4の送信直後に転送して、無線信号S1’〜S4’を転送することができる。
この車両用無線通信システムは、ステップST21にて無線信号を受信できなかった場合には、駆動系のユニット機器の異常終了が発生してしまう。これに対するフェールセーフ機能としては、ゲートウェイ装置11が各ユニット機器にリクエスト信号を送信した後、各ユニット機器における規定のタイミングで、直接ユニット機器間で無線信号の送受信を行うとともに、ゲートウェイ装置11による無線信号のルーティングも行うことで、重複して、ユニット機器間で無線信号の送受信を行う。
このような車両用無線通信システムの動作を図6に示す。ゲートウェイ装置11は、ステップST1にてリクエスト信号を送信した後に、ステップST2において、スイッチ系のユニット機器から無線信号が送信されてきたかを判定し、送信されてきた時には、ステップST3において、当該無線信号を受信する。その後、ゲートウェイ装置11は、ステップST4において、スイッチ系のユニット機器から送信された無線通信を、本来の送信先である駆動系のユニット機器に転送する。
一方、駆動系のユニット機器は、ステップST21においてスイッチ系のユニット機器からの無線信号が送信されてきていない場合には、ステップST23に処理を進め、更に、スイッチ系のユニット機器からの無線信号が送信されてきたか否かを判定し、送信されてきた時には、ステップST24において、スイッチ系のユニット機器からの無線信号を受信する。このステップST23の処理を行うタイミングは、スイッチ系のユニット機器からの無線信号が送信されたタイムスロットの次にタイムスロットにて、ゲートウェイ装置11で当該無線信号が転送され、その次のタイムスロットにて実行される。これによって、駆動系のユニット機器は、ステップST13にて送信されたスイッチ系のユニット機器からの無線信号を受信できなくても、ステップST4にて送信されたゲートウェイ装置11からの無線信号を受信することができる。
以上詳細に説明したように、本発明を適用した車両用無線通信システムによれば、所定期間ごとに、複数のユニット機器に無線信号の送信タイミングを制御するリクエスト信号を送信し、各ユニット機器により、リクエスト信号を受信した時刻から、予め設定された遅延時間となったタイミングで無線信号を送信するので、相互の無線信号の干渉を回避することができる。したがって、この車両用無線通信システムによれば、確実な無線通信を実現できる。
また、この車両用無線通信システムによれば、各ユニット機器において同じ周波数帯の無線信号を送出するとし、通信方式として簡単な時分割多重方式を用いているために、安価かつ低消費電力に構成することが可能になる。
更に、リクエスト信号の送信間隔内においては各ユニット機器が必ず1回は無線通信の送受信を行うので、各ユニット機器の動作レスポンスを低下させることがない。
更にまた、車両用無線通信システムによれば、各ユニット機器により、他のユニット機器宛てに直接的に無線信号を送信すると共に、ゲートウェイ装置11により、当該他のユニット機器宛の無線信号を中継して、当該他のユニット機器に転送するので、モジュール内での電波干渉をなくしつつ、無線信号を重複して駆動系のユニット機器に送信して、無線通信に関したフェールセーフ機能を付加することが可能になる。
[第2実施形態]
つぎに、第2実施形態に係る車両用無線通信システムについて説明する。なお、上述の第1実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係る車両用無線通信システムは、図7に示すように、ユニット機器に、インターバル決定記憶部35と、バッテリー状態検出部36とを備えたことを特徴とするものである。これらインターバル決定記憶部35及びバッテリー状態検出部36は、タイマー部34に接続されている。なお、ゲートウェイ装置11の構成は、第1実施形態におけるゲートウェイ装置11と同様である。
この車両用無線通信システムは、各ユニット機器が、車両用のバッテリー状態に基づいて、リクエスト信号に対して応答する無線信号の送信タイミング、無線信号の送信回数を制御するものである。
インターバル決定記憶部35は、自らのユニット機器を動作させるための動作電力を供給するバッテリーの状態を検出する。なお、このバッテリーは、車両全体における電装機器に電力を供給するバッテリーであってもよく、各ユニット機器に取り付けられた個別のバッテリであっても良い。インターバル決定記憶部35によって車両全体における電装機器に電力を供給するバッテリーの状態を検出する場合、当該バッテリーの状態を検出するユニット機器によって送出された無線信号を受信して、当該バッテリーの状態を検出することになる。
インターバル決定記憶部35は、検出したバッテリーの状態として、バッテリー電圧、バッテリー残量、放充電回数、劣化レベル、これらの複合要素等を診断する。この診断は、バッテリの動作可能回数を判定するものであり、当該バッテリーの動作可能回数に関連するバッテリーのパラメータであれば、他のパラメータを診断しても良い。インターバル決定記憶部35は、バッテリーの診断結果から、リクエスト信号の受信時からの遅延時間、リクエスト信号に対する無線信号の送信回数(インターバル)を決定して、タイマー部34に供給する。これにより、タイマー部34は、リクエスト信号に対する無線信号の送信処理を制御する。
このような車両用無線通信システムは、例えば図8に示すように、スイッチ系のユニット機器によって実現される。このスイッチ系のユニット機器は、ステップST12によってゲートウェイ装置11から送信されたリクエスト信号を受信した後、ステップST14において、バッテリーを検出する。
次にユニット機器は、ステップST15において、ステップST14にて検出したバッテリーの状態から、無線信号の送信タイミングを決定する。
例えばバッテリー残量が少ないと判定した場合、上述したようにリクエスト信号に対して少なくとも1回の無線信号を送出すると、バッテリー残量の不足によって所定強度の無線信号を送出できない場合がある。また、上述のようにリクエスト信号に対して少なくとも1回の無線信号を送出するといったように、頻繁に無線信号の授受を行うことによって、バッテリーの残量が著しく低下することが考えられる。
また、車両状況によってはユニット機器を必ず動作させなければならない場合もある。例えば、パワーウィンドウモータユニット13を制御する場合、通常の上下動作や自動上下動作に対して、挟み込み防止時の反転動作は必ず行う必要がある。このようなパワーウィンドウモータユニット13の挟み込み防止時の反転動作のために、バッテリー残量を所定値以上に保持しておく必要がある。
このようなことから、ユニット機器は、バッテリー残量が少なくなってきた場合、各ユニット機器間での無線信号のやり取り回数を減らすように無線信号の送出タイミングを制御して、バッテリー残量が低下する度合いを低くする。
具体的な例としては、図9に示すように、リクエスト信号R2を受信した時にバッテリー残量を検出し、ユニット機器(1)に設けられたバッテリーの残量が低くなった場合、当該ユニット機器(1)のインターバル決定記憶部35は、無線信号S1の送出をキャンセルし、次のリクエスト信号R3を受信した時には無線信号S1を送出するようなインターバルを設定する。また、図9に示す例では、他のユニット機器(2)〜(4)については、それぞれに設けられたバッテリーの残量が少なくなっていないので、無線信号(2)〜(4)を送出するタイミングを変更していない。
この図9に示す例において、ゲートウェイ装置11によるリクエスト信号の送信間隔は100msecであり、各ユニット機器は、それぞれ20msecの間隔で無線信号を返信している。しかし、ユニット機器(1)におけるバッテリー残量が少なくなってきたために、リクエスト信号R2に対して、1回だけユニット機器(1)の無線信号を返信するように変更を行う。つまり、インターバル決定記憶部35は、ユニット機器(1)が返信する場合(1回目、3回目、5回目、・・・、2n+1回目(n=1、2、・・・))の待機時間は60[msec]のままではあるものの、2回目、・・・、2n回目(n=1、2、・・・)には、待機時間を∞[msec]として設定する。さらにバッテリー残量が少なくなってきた場合には、インターバル決定記憶部35は、例えば、3回のリクエストに対して、1回だけ、ユニット機器(1)の無線信号を返信するように変更を行う。これにより、バッテリー電力のさらなる消耗を避けて、ユニット機器(1)としての動作が必要なシーンでユニット機器(1)の動作ができるように、バッテリー残量を温存しておく。
逆に、ユニット機器は、図10に示すように、1回のリクエスト信号に対して、2回以上に亘って無線信号を返信しても良い。無線信号の送信頻度を上げることができる場合としては、バッテリー残量が十分に存在し、車両用無線通信システムを構成するユニット機器の数が少ない場合が挙げられる。図10に示す例では、図9に示した例と同様にリクエスト信号を100[msec]の間隔で送信するが、ユニット機器の数が4つから3つに減っている。そのため、遅延時間が60[msec]であるタイムスロットに空きができ、1回のリクエストに対して、遅延時間T(2)とT(2)’に設定して20[msec]と60[msec]の2度、ユニット機器(2)から無線信号S2を送出することができ、動作レスポンスの向上を図ることができる。
以上説明したように、第2実施形態に係る車両用無線通信システムによれば、各ユニット機器により、ゲートウェイ装置11から送信された1回の要求信号に対して無線信号を送信する回数を変更するので、各ユニット機器の特徴に合わせた動作レスポンスで動作させることができ、動作レスポンスを早くすることが必要なユニット機器の無線信号を確実に送受信することができる。
また、この車両用無線通信システムによれば、自己が動作する電力を供給するバッテリーの状態に基づいて、ゲートウェイ装置11から送信された1回の要求信号に対して無線信号を送信する回数を変更するので、バッテリーの状態に基づいて無線信号を送信する頻度を変更することができ、バッテリー残量が少ないユニット機器であっても確実に無線通信を行うことができる。具体的には、バッテリー残量が少なくなった場合には、リクエスト信号に対する遅延時間を長くする、又は、複数回のリクエスト信号に対して1回だけ無線信号を返信する。これにより、車両用無線通信システムによれば、ユニット機器が動作する必要がある場面のために、最低限のバッテリー残量を保持しておくことができる。逆に、車両用無線通信システムによれば、1回のリクエスト信号に対して、ユニット機器から複数の無線信号を送出することもでき、動作レスポンスを向上させることもできる。
[第3実施形態]
つぎに、第3実施形態に係る車両用無線通信システムについて説明する。なお、上述の実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
第3実施形態に係る車両用無線通信システムは、各ユニット機器が、自己が搭載された車両の挙動又は車両の状態、車両周辺の環境などに基づいて、ゲートウェイ装置11から送信された1回の要求信号に対して無線信号を送信する回数、遅延時間を変更することを特徴とするものである。このユニット機器は、図11に示すように、車両状態検出部37と、走行環境検出部38とを更に備えるものである。車両状態検出部37によって検出された車両状態、走行環境検出部38によって検出された走行環境は、インターバル決定記憶部35に供給される。
インターバル決定記憶部35は、車両状態、走行環境の変化に応じて、ユニット機器における無線信号の送信タイミングを変更するようにタイマー部34を制御する。なお、インターバル決定記憶部35は、車両状態、走行環境の何れか一方に基づいて無線信号の送信回数、送信タイミングを変更しても良く、車両状態及び走行環境の双方に基づいて無線信号の送信回数、送信タイミングを変更しても良い。
このような車両用無線通信システムは、図12に示すように、ステップST12によってゲートウェイ装置11から送信されたリクエスト信号を受信した後、ステップST16において、車両状態検出部37による車両状態を検出する処理、及び/又は、走行環境検出部38による走行環境を把握する処理を行う。そして、ユニット機器は、ステップST17において、ステップST16にて検出された車両状態及び/又は走行環境に基づいて、リクエスト信号に対する無線信号の送信回数、送信タイミングを決定する。これによって、車両用無線通信システムは、車両状態、走行環境の変化に応じて、現在の運転シーンにおける各ユニット機器の動作の必要性を判断して、その判断結果に応じて、各ユニット機器における無線信号の送信回数、送信タイミングを変更する。
例えば、ステップST11〜ステップST13の処理を行うユニット機器がスイッチ系のユニット機器である場合、当該ユニット機器は、現在の車両状態や走行状態を検出することによって、現在、どのような運転シーンを走行しており、車両がどのような状態になっているかを判断する。具体的には、車両状態検出部37は、車両の走行速度や加速度、位置や、現在走行している道路の属性(一般道路、高速道路、有料道路)から、どのような場所(都心部、郊外、高速道路上)を走行しているかを検知する。走行環境検出部38は、車両の後部方向を撮像するリアビューカメラや、リアバンパーと障害物との距離を推定するバックソナーを用いて、車両のリア方向に関する周囲情報を検知する。これにより、現在の運転シーンにおいて、ユニット機器の動作が必要であるか否かを判断して、各ユニット機器における無線信号の送信タイミングを決定する。
例えば、走行環境検出部38によって車両の後部方向に障害物が検出された場合には、ドライバに対する警告音(リアバンパーと障害物との接触を防ぐための提示)を出すブザーの動作レスポンスを良くする必要がある。この場合、車両用無線通信システムにおいて、ブザーを動作機構33として含むユニット機器は、図13に示すように、リクエスト信号に対する無線信号の送信回数を多くした高速動作型のユニット機器となる。すなわち、各ユニット機器は、スイッチ、センサ、ブザー、モータ、アクチュエータといった自己のユニット機器としてのタイプに応じて必要な車両状態、車両環境の情報を取得する。したがって、ブザーとして動作するユニット機器は、障害物が存在する情報を取得したことに応じて、高速動作型のユニット機器となりリクエスト信号に対する無線通信の送信回数を多くする。
図13に示す例においては、ユニット機器(2)がブザーであり、障害物が検出されていない時にリクエスト信号R1を受信しても無線信号の送信を行わないが、リクエスト信号R2を受信した時に障害物が検出されていたと判定した場合には、リクエスト信号R2の受信時後の20msec時及び60msec時に、2回に亘って無線信号の送信を行う。これによって、ユニット機器(2)は、スイッチ系のユニット機器(1)よりも高速動作して無線信号の送信を行い、障害物が検出されたことに対するブザーの応答を早くすることができる。逆に、ブザーとして動作するユニット機器は、障害物が見当たらないリクエスト信号R2の受信以前においては、ブザーの動作レスポンスを低下させるために、車両と障害物との距離を判断するユニット機器からブザーに対する無線信号の送信タイミングを低速化することができる。このように、車両用無線通信システムによれば、ユニット機器の動作に関連して、無線信号の送信回数を調整することができる。
また、この車両用無線通信システムは、現在車両が走行している道路属性が高速道路であり、車速が100[km/h]であることが車両状態検出部37によって検出された場合には、インターバル決定記憶部35は、高速道路上を法定速度で走行していると判断する。このような運転シーンには、窓の開閉動作が行われることが少ないため、パワーウインドウ機能における動作レスポンスを低下させるために、図14に示すように、2回のリクエスト信号を受信したことに対して、この動作に関連するユニット機器の無線信号の送信タイミングを1回に設定する。具体的には、ユニット機器(1)がパワーウィンドウモータユニット13である場合であって、車両が高速道路を走行していると判断した場合には、リクエスト信号R2,R3の2回に亘って受信した時に、無線信号S1を送信する。
以上説明したように、第3実施形態に係る車両用無線通信システムによれば、車両状態や走行環境の変化に応じて、ゲートウェイ装置11から送信された1回の要求信号に対して無線信号を送信する回数を変更することができるので、ユニット機器の必要とされる動作頻度を変更することによって、運転シーンに応じて各ユニット機器に必要な動作レスポンスを確保することができる。したがって、ドライバーにとって動作が必要なユニット機器を、確実且つ高速に動作させることが可能になる。また、動作が不必要なユニット機器の無線信号の送信回数を削減することによって、消費電力を抑制することができる。
また、この第3実施形態に係る車両用無線通信システムによれば、車両状態や車両環境に基づいて、動作が不必要なユニット機器の無線信号の送信回数を少なくし、当該少なくした分だけ空いたタイムスロットを、動作が必要なユニット機器の無線信号の送信に当てても良いのは勿論である。
[第4実施形態]
つぎに、第4実施形態に係る車両用無線通信システムについて説明する。なお、上述の実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
第4実施形態に係る車両用無線通信システムは、各ユニット機器により、自己が搭載された車両における乗員の着座位置に基づいて、ゲートウェイ装置11から送信された1回のリクエスト信号に対して無線信号を送信する回数、送信タイミングを変更することを特徴とするものである。この車両用無線通信システムにおけるユニット機器は、図15に示すように、車両における乗員の着座位置を検出する着座検出部39を備える。この着座検出部39は、車両の全ての乗員シートには着座センサが設置されており、人が着座することで、どのシートに人が座っているのかを検出する。また、着座検出部39は、各ユニット機器に近い位置の車両シートに設けられた圧力センサのみであっても良い。例えば図1に示すように、助手席側のドア機構1に設けられたユニット機器は、当該助手席シートに設けられた圧力センサからの検出出力を着座検出部39によって入力する。この着座検出部39によって検出された乗員の着座位置を示す情報は、インターバル決定記憶部35によって読み取られる。
このような車両用無線通信システムにおけるスイッチ系のユニット機器は、図16に示すように、ステップST12において、ゲートウェイ装置11からのリクエスト信号を受信した後に、ステップST18において、着座検出部39によって乗員が着座しているか否かを判定する。次に、スイッチ系のユニット機器は、ステップST19において、インターバル決定記憶部35によって、当該検出した着座位置から、無線信号の送信タイミングを決定する。
具体的には、ステップST18において、車両内においてどのシートに着座しているかを着座検出部39によって検出し、この結果から、インターバル決定記憶部35は、着座している人がどのドア機構1(ドアモジュール)に存在するユニット機器(特にスイッチ)に触れる可能性があるのかを推定して、無線信号の送信回数、送信タイミングを決定する。例えば、運転席に乗員が座っている場合、この乗員は運転席のドアモジュールに存在する「パワーウィンドウスイッチユニット14」と「ドアロックのためのリクエストスイッチユニット15」等に触れる可能性が高い。このため、これらのユニット機器についての無線信号の送信回数、送信タイミングを高速化するように調整を行う。一方、乗員が着座していないシート付近のユニット機器に関しては、無線信号の送信回数、送信タイミングを低速化するように調整する。これによって、乗員が着座している付近のユニット機器については動作レスポンスを向上させる一方で、乗員が着座していない付近のユニット機器については消費電力を低減する。
以上説明したように、第4実施形態に係る車両用無線通信システムによれば、乗員の着座位置に基づいて、前記ゲートウェイ装置から送信された1回のリクエスト信号に対して無線信号を送信する回数を変更するので、乗員に必要なユニット機器については無線信号の送信回数、送信タイミングを高速化して確実に無線信号を送信することができる。一方、乗員に不必要なユニット機器については無線信号を送信するための電力消費を抑制すると共に、通信トラフィックの低減を図ることができる。
[第5実施形態]
つぎに、第5実施形態に係る車両用無線通信システムについて説明する。なお、上述の実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
第5実施形態に係る車両用無線通信システムは、ゲートウェイ装置11によってリクエスト信号に無線信号の送信回数を変更する制御信号を含めて、ユニット機器によってゲートウェイ装置11から送信されたリクエスト信号に含まれる制御信号に基づいて、当該リクエスト信号を受信した後の無線信号の送信回数を変更することを特徴とするものである。また、第5実施形態に係る車両用無線通信システムは、各ユニット機器により、無線信号を送信した履歴に基づいて、ゲートウェイ装置11から送信された1回のリクエスト信号に対して無線信号を送信する回数を変更することを特徴とするものである。
具体的には、ゲートウェイ装置11は、図17に示すように、リクエスト信号送信部22に、リクエスト信号を送信する間隔を制御するインターバル指定部23を備える。このゲートウェイ装置11は、インターバル指定部23によって、各ユニット機器が無線信号を送出する回数、送信タイミングを制御する制御信号を生成して、リクエスト信号送信部22からリクエスト信号を送信させる。これによって、ゲートウェイ装置11は、各ユニット機器におけるリクエスト信号に対する無線信号の送信回数、送信タイミングを変更させる。
ユニット機器は、ゲートウェイ装置11から送信された送信回数、送信タイミングを制御する制御信号を含むリクエスト信号を受信した場合に、インターバル決定記憶部35によって当該送信回数、送信タイミングを記憶する。そして、変更後においてリクエスト信号を受信した場合に、当該変更された送信回数、送信タイミングで無線信号を送信するように動作する。
ユニット機器は、図18に示すように、インターバル決定記憶部35に、無線信号の送信回数、送信タイミングの変更履歴を蓄積する変更履歴照会部41を備えている。変更履歴照会部41は、インターバル決定記憶部35によって無線信号の送信回数、送信タイミングが変更されるたびに、当該無線信号の送信回数、送信タイミングを蓄積する。インターバル決定記憶部35は、無線信号の送信回数、送信タイミングを変更するに際して、変更履歴照会部41に蓄積された変更履歴を参照する。
つぎに、各ユニット機器における無線信号の送信回数、送信タイミングの変更履歴に基づいて、送信回数、送信タイミングの変更制御を行ったり、ゲートウェイ装置11側でリクエスト信号の間隔を変更するとともに各ユニット機器における無線信号の送信回数、送信タイミングの変更を行う手順を図19のフローチャートを参照して説明する。
車両用無線通信システムは、図19に示すように、先ずステップST5において、インターバル指定部23によって、リクエスト信号の送信タイミングを決定する。このとき、ゲートウェイ装置11のインターバル指定部23は、上述したようなバッテリー状態、障害物検出の有無等に基づくユニット機器が動作する必要度、着座位置などのユニット機器を制御するトリガ情報に基づいて、各ユニット機器の無線信号の送信回数、送信タイミングを決定する。インターバル指定部23は、各ユニット機器からバッテリーの状態、障害物検出の有無、着座位置等の無線信号の送信回数、送信タイミングの決定するパラメータを各ユニット機器から受信することとなる。
インターバル指定部23は、ステップST6において、ステップST5にて決定したユニット機器の無線信号の送信回数、送信タイミングに基づいて現状の無線信号の送信回数、送信タイミングを変更するユニット機器を判定して、無線信号の送信回数、送信タイミングを制御する制御信号を含むリクエスト信号を生成する。そして、ゲートウェイ装置11は、ステップST6にて生成したリクエスト信号を、ステップST1にて送信する。
ユニット機器は、制御信号を含むリクエスト信号をステップST11及びステップST12の処理によって受信した場合、ステップST20において、制御信号に含まれる無線信号の送信回数、送信タイミングを変更履歴照会部41に記憶させる。また、ユニット機器は、変更履歴照会部41に記憶された無線信号の送信回数、送信タイミングの変更履歴を参照して、無線信号の送信回数、送信タイミングの変更を行う。そして、ユニット機器は、ステップST20にて変更した無線信号の送信回数、送信タイミングに従って、ステップST13にて無線信号を送信する。
このような車両用無線通信システムによれば、ゲートウェイ装置11によって、リクエスト信号の送信タイミングを調整すると共に、当該リクエスト信号に対する無線信号の送信回数、送信タイミングを制御することができる。これにより、ゲートウェイ装置11が統括しているモジュール内における各ユニット機器間の無線信号の送信回数、送信タイミングを一括して変更することが可能となる。
具体例としては、図20に示すように、ゲートウェイ装置11は、ユニット機器における無線信号の送信回数、送信タイミングを変更するための情報である上記のトリガ情報に基づいて、各ユニット機器を通常の間隔で動作させる場合にはリクエスト信号の送信間隔(リクエスト間隔)T1を200msecとし、各ユニット機器を高速で動作させる場合にはリクエスト信号の送信間隔を100msecと短い間隔T2とすることができる。逆に、各ユニット機器を低速で動作させれば良い場合には、リクエスト信号の送信間隔を低速化用の300[msec]とすることもできる。これにより、各ユニット機器における無線信号の送信タイミングは、例えば、高速化時には100[msec]+遅延時間とし、標準時には200[msec]+遅延時間とし、低速化時には300[msec]+遅延時間とすることができる。
また、リクエスト信号に制御信号を含めることにより、ゲートウェイ装置11側から、各ユニット機器における無線信号の送信タイミングを変更させることができる。これにより、各ユニット機器がトリガ情報を得ていなくても、ゲートウェイ装置11がトリガ情報を得ていれば、ユニット機器における無線信号の送信タイミングを変更することができる。
更に、無線信号の送信回数、送信タイミングを変更履歴から変更する場合、例えばスイッチ系のユニット機器は、先ず、1回〜数回に渡って、無線信号の送信回数、送信タイミングの変更を行った後、これまでの無線信号の送信回数、送信タイミングの変更履歴を参考にして、送信タイミングの変更を行う。このため、ゲートウェイ装置11によって指定された無線信号の送信回数、送信タイミングが前回と同じである場合には、リクエスト信号を受信するたびに、各ユニット機器における無線信号の送信回数、送信タイミングの変更を行う必要がない。これにより、ユニット機器によって送信回数、送信タイミングを変更する処理を簡素化することができる。
以上説明したように、第5実施形態に係る車両用無線通信システムによれば、各ユニット機器によって、無線信号を送信した履歴に基づいて、ゲートウェイ装置11から送信された1回のリクエスト信号に対して無線信号を送信する回数を変更するので、履歴として記憶しておいた無線信号の送信回数、送信タイミングに基づいて最適な遅延時間を設定することができる。
また、この車両用無線通信システムによれば、ゲートウェイ装置11によってリクエスト信号に無線信号の送信回数を変更する制御信号を含め、ユニット機器によって、ゲートウェイ装置11から送信されたリクエスト信号に含まれる制御信号に基づいて、当該要求信号を受信した後の無線信号の送信回数を変更するので、動的に無線信号の送信回数、送信タイミングを変更することができ、システム全体のトラフィックを調整できる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明を適用した車両用無線通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第1実施形態に係る車両用無線通信システムにおけるゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第1実施形態に係る車両用無線通信システムにおけるユニット機器の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第1実施形態に係る車両用無線通信システムの動作を説明するフローチャートである。 本発明を適用した第1実施形態に係る車両用無線通信システムの動作を説明するタイミングチャートである。 本発明を適用した第1実施形態に係る車両用無線通信システムの他の動作を説明するフローチャートである。 本発明を適用した第2実施形態に係る車両用無線通信システムにおけるユニット機器の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第2実施形態に係る車両用無線通信システムの動作を説明するフローチャートである。 本発明を適用した第2実施形態に係る車両用無線通信システムの動作を説明するタイミングチャートである。 本発明を適用した第2実施形態に係る車両用無線通信システムの他の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明を適用した第3実施形態に係る車両用無線通信システムにおけるユニット機器の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第3実施形態に係る車両用無線通信システムの動作を説明するフローチャートである。 本発明を適用した第3実施形態に係る車両用無線通信システムの動作を説明するタイミングチャートである。 本発明を適用した第3実施形態に係る車両用無線通信システムの他の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明を適用した第4実施形態に係る車両用無線通信システムにおけるユニット機器の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第4実施形態に係る車両用無線通信システムの動作を説明するフローチャートである。 本発明を適用した第5実施形態に係る車両用無線通信システムにおけるゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第5実施形態に係る車両用無線通信システムにおけるユニット機器の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第5実施形態に係る車両用無線通信システムの動作を説明するフローチャートである。 本発明を適用した第5実施形態に係る車両用無線通信システムの動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
1 ドア機構
11 ゲートウェイ装置
12 ドアミラーモータユニット
13 パワーウィンドウモータユニット
14 パワーウィンドウスイッチユニット
15 リクエストスイッチユニット
16 ドアロックアクチュエータユニット
21 RF処理部
21a アンテナ
22 リクエスト信号送信部
23 インターバル指定部
31 RF処理部
31a アンテナ
32 リクエスト信号応答部
33 動作機構
34 タイマー部
35 インターバル決定記憶部
36 バッテリー状態検出部
37 車両状態検出部
38 走行環境検出部
39 着座検出部
41 変更履歴照会部

Claims (9)

  1. 車両に搭載された複数の通信機器間で無線信号を授受する車両用無線通信システムにおいて、
    前記複数の通信機器として、動作機構の動作に基づいて無線信号を送信又は受信した無線信号に基づいて動作機構を動作させるユニット機器と、当該ユニット機器によって無線信号を送受信する動作を制御するゲートウェイ装置とを有し、
    前記ゲートウェイ装置は、所定期間ごとに、複数のユニット機器に無線信号の送信タイミングを制御する要求信号を送信し、
    前記各ユニット機器は、前記要求信号を受信した時刻から、予め設定された遅延時間となったタイミングで無線信号を送信すること
    を特徴とする車両用無線通信システム。
  2. 前記各ユニット機器は、他のユニット機器宛てに直接的に無線信号の送信すると共に、前記ゲートウェイ装置は、当該他のユニット機器宛の無線信号を中継して、当該他のユニット機器に転送することを特徴とする請求項1に記載の車両用無線通信システム。
  3. 前記各ユニット機器は、前記ゲートウェイ装置から送信された1回の要求信号に対して無線信号を送信する回数を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用無線通信システム。
  4. 前記各ユニット機器は、自己が動作する電力を供給するバッテリーの状態に基づいて、前記ゲートウェイ装置から送信された1回の要求信号に対して無線信号を送信する回数を変更することを特徴とする請求項3に記載の車両用無線通信システム。
  5. 前記各ユニット機器は、自己が搭載された車両の挙動又は車両の状態に基づいて、前記ゲートウェイ装置から送信された1回の要求信号に対して無線信号を送信する回数を変更することを特徴とする請求項3に記載の車両用無線通信システム。
  6. 前記各ユニット機器は、自己が搭載された車両周辺の環境に基づいて、前記ゲートウェイ装置から送信された1回の要求信号に対して無線信号を送信する回数を変更することを特徴とする請求項3に記載の車両用無線通信システム。
  7. 前記各ユニット機器は、自己が搭載された車両における乗員の着座位置に基づいて、前記ゲートウェイ装置から送信された1回の要求信号に対して無線信号を送信する回数を変更することを特徴とする請求項3に記載の車両用無線通信システム。
  8. 前記各ユニット機器は、無線信号を送信した履歴に基づいて、前記ゲートウェイ装置から送信された1回の要求信号に対して無線信号を送信する回数を変更することを特徴とする請求項3に記載の車両用無線通信システム。
  9. 前記ゲートウェイ装置は、前記要求信号に無線信号の送信回数を変更する制御信号を含め、
    前記ユニット機器は、前記ゲートウェイ装置から送信された要求信号に含まれる制御信号に基づいて、当該要求信号を受信した後の無線信号の送信回数を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用無線通信システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011217893A (ja) * 2010-04-07 2011-11-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2011217892A (ja) * 2010-04-07 2011-11-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機

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