JP2009028385A - アイロン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に関わるアイロンは、衣類等のシワを伸ばすため下面に配置されるかけ面2と内部に配置され通電されてかけ面2を加熱するヒータとを有するアイロン1であって、かけ面2は、後端縁2d、2e1、2e2が舳先状の尖った形状2dを有している。 そのため、アイロンを後方に戻す際に、後端縁が舳先状の尖った形状が衣類等のシワをかき分けて進み、衣類等のシワを巻き込まず戻りジワを防止できる。
【選択図】図3
Description
コードレスアイロンは、アイロン本体100と該アイロン本体100が載置され給電、加熱される給電台(図示せず)とを具備している。
図4に示すように、アイロン本体100は、衣類等のシワ伸ばしを行うかけ面101と、かけ面101が下面に形成されるとともに内部にアイロン加熱用のヒータ(図示せず)が埋め込まれるベース102と、ベース102上方に配設され外形状を形成する本体ケース103と、該本体ケース103の上部に形成されアイロンかけおよびその持ち運び時に使用者によって把持されるハンドル104と、該ハンドル104の前方から左右側方にハンドル104を跨いだ態様で後方かけて形成され衣類へのスチームの供給源の水を貯留する水タンク105とを備え構成されている。
アイロン本体100の下面を成すかけ面101は、前部の先端部が尖ったへ先101aが形成され、へ先101aから後方にいくに従い互いの間隔の幅寸法が次第に大きくなる両側縁部101b、101cが形成されている。
また、かけ面101の後部には、かけ面101の長手方向に垂直な直線状の後縁部101dが形成されている。
このアイロンがけに際して、利用者は、アイロン本体100のかけ面101を衣類等を押圧しつつ往復動させる。なお、図4中の矢印γ1が往動作を示し、矢印γ2が復動作を示している。
なお、本願に係わる文献公知発明として、下記の特許文献1がある。
一方、図4中の矢印γ2に示す復動作時、すなわちアイロン本体100を後方に戻す際には、かけ面101の後端部が、復動作方向とは垂直を成す直線状の後縁部101dであるため、かけ面101が平らな面である場合、かけ面101の後縁部101dと衣類等と間に大きな摩擦力がかかり、衣類等にシワ、所謂、戻りジワがよってしまう。
しかし、アイロン本体100を手元に戻す為に後退させた場合、かけ面101の後縁部101dは、後退方向に垂直な直線形状であるため、いきなり大きな摩擦抵抗力がかかり、シワを巻き込み衣類等に戻りジワができてしまう。
そこで、図4に示すアイロン本体100においては、複数のスチーム孔101s、…の近傍の限られた領域を、かけ面101を成す平面から略台形状に下方に僅かな寸法、盛り上げ突出させた突出部101tを形成している。
なお、この戻りジワの対策として、そのほかに、かけ面の一部を長方形状、楕円状等にかけ面の成す平面から下方に盛り上げ突出させたり、或いは、特許文献1のようにアイロンの重心を通る沿直線とかけ面との交点であるかけ面上の箇所をかけ面から下方に盛り上げ突出させたりして、かけ面と衣類等との接触面積を少なくし、戻りジワを防止している。
また、かけ面の一部を下方に突出させる構成であるので、一度にかけ面101全面をアイロンかけの対象の衣類等に当てることができず、アイロン本体100を、図4中の矢印γ1、γ2に示すように回数多く往復動させねばならないという不都合がある。
本発明は上記実状に鑑み、戻りジワを防止できるとともに、アイロンがけが効果的に行えるアイロンの提供を目的とする。
そのため、アイロンを後方に戻す際に、後端縁が舳先状の尖った形状が衣類等のシワをかき分けて進み、衣類等のシワを巻き込むことがない。
そのため、アイロンを後方に戻す際に、衣類等との接触面積の関係から摩擦力が尖った形状の舳先部から徐々に増加する。
そのため、アイロンがけに際し、かけ面全面を衣類等に当てるころができる。
図1は、本発明を適用したコードレスアイロン10を示した図であり、アイロン本体1を給電台8の上に載置し給電している状態を右側方から見た斜視図である。
図1に示すように、コードレスアイロン10は、下面に衣類等のシワを伸ばすためのかけ面2を有するアイロン本体1と、アイロン本体1が載置され給電して加熱する給電台8とを備えている。
この水タンク6は、アイロンかけに際して衣類に補給するスチームの供給源の水を貯留する箇所6aが透明な樹脂で形成されるとともに、その他の箇所6bが不透明な耐熱性のPC(ポリカーボネイト)を用いて形成されている。
なお、水タンク6は、ハンドル5近傍に配設されるタンク取外しボタン4aを利用者が押下することにより、本体ケース4から取り外し、スチーム用の水の注入、洗浄等が行われる。
このタンク取外しボタン4aが近傍に配設されるハンドル5には、その上面に、液晶表示部(図示せず)と該液晶表示部を視認しながらアイロンのかけ面2の温度を、切、低、中、高の各レベルの温度に切り替え操作を行うための操作釦(図示せず)とが配設されている。
図2は、アイロン本体1の下面後部を斜め下方から見た斜視図である。
図1に示す給電台8には、後方に穿設される一対のコネクタ孔(図示せず)内の電極に電気的に接続される電源コードCが設けられている。そして、この電源コードCを電源に接続した給電台8上に、アイロン本体1を載置し、その接続端子7、7(図2参照)を給電台8のコネクタ孔に挿入し電極に接触させることにより、ベース3内のシースヒータに通電し、アイロン本体1のベース3の加熱が行われる。
図3は、アイロン本体1を下方から見た斜視図である。
ベース3のかけ面2は、前先端縁2aが尖った舳先状に形成されるとともに、前先端縁2aから後方にいくに従って次第にかけ面2の幅寸法が大きくなるように前側端縁2b1、2b2が形成されている。
そのため、衣類等とベース3のかけ面2との摩擦力が、前先端縁2aから除々に大きくなるため、衣類等にシワがよることなくアイロンがけが行える。
図2に示すように、後側端縁2e1、2e2は、略直線状に形成されているが、かけ面2の長手方向の中心線側に突出する曲線或いはかけ面2外側方側に突出する曲線状であってもよい。
そのため、衣類等とベース3のかけ面2との摩擦力が舳先状の後先端縁2dから後側端縁2e1、2e2にかけて次第に大きくなり、アイロン本体1を戻すことにより衣類等のシワを巻き込むことなく、衣類等のシワ、所謂戻りジワを発生させることなくアイロンがけを行える。
なお、図3の二点鎖線に示すように、従来のかけ面の後端縁は、アイロン本体1の往復動動作方向に対して垂直方向に略直線状に形成されているため、アイロン本体1を後方に戻す動作において衣類等のシワを巻き込み、戻りジワが発生する。
また、前述の如く、アイロン本体1を戻す際に生じる戻りジワを防止することができるため、ベース3のかけ面2を、従来のように、かけ面2の一部を下方に突出させて形成する必要がなく、平らな面に形成している。
従って、常に、かけ面2全面を衣類等にあてた状態でアイロンがけが可能となっている。
ところで、従来、戻りジワを防止するため、アイロンのかけ面が、その一部を下方に突出させた凸面状であったため、常に衣類等にかけ面全面を当ててアイロンがけを行えず、アイロンを何回も衣類上で往復動させる必要があった。
また、ベース3のかけ面2を平らな面で形成できるため、かけ面2を従来の凸面状にするための技術、設備、行程等が不要であり、生産コストの低減が図れる。
2 かけ面
2d 後先端縁(請求項1の舳先状の尖った形状、舳先部、後端縁)
2e1、2e2 後側端縁(後端縁)
Claims (3)
- 衣類等のシワを伸ばすため下面に配置されるかけ面と内部に配置され通電されて前記かけ面を加熱するヒータとを有するアイロンであって、
前記かけ面は、後端縁が舳先状の尖った形状を有する
ことを特徴とするアイロン。 - 前記かけ面の後端縁は、尖った形状の舳先部と該舳先部から前方両側方に延在し前方にいくに従い次第に互いの間隔の幅寸法が大きくなる両後側端縁とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のアイロン。 - 前記かけ面は、平らな面として形成される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアイロン。
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