JP2009027481A - 携帯電話地上側アンテナ角度調整器具及び携帯電話地上側アンテナ角度の調整方法 - Google Patents
携帯電話地上側アンテナ角度調整器具及び携帯電話地上側アンテナ角度の調整方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】携帯電話地上側アンテナを不動体に対して角度を持って固定することが容易にでき、高所でも安全な調整作業が可能な携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を提供する。
【解決手段】棒状の本体部1と、本体部1に交わるようにして設けられた測定部2と、アンテナ角度調整具Sにおける各固定軸部B1,B2の間隔や携帯電話地上側アンテナAの地上面に対する角度を表示した表示部3を備え、測定部2は、基端部分が本体部1に固定された固定側測定部2aとスライド可能とされた移動側測定部2bとからなり、各測定部2a,2bの先端部分には、上記各固定軸部B1,B2の上方に露出した部分に当接する溝部21が形成されており、移動側測定部2bは、本体部1に対する位置を固定するためのストッパー部4を備えた携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を提供する。
【選択図】図5
【解決手段】棒状の本体部1と、本体部1に交わるようにして設けられた測定部2と、アンテナ角度調整具Sにおける各固定軸部B1,B2の間隔や携帯電話地上側アンテナAの地上面に対する角度を表示した表示部3を備え、測定部2は、基端部分が本体部1に固定された固定側測定部2aとスライド可能とされた移動側測定部2bとからなり、各測定部2a,2bの先端部分には、上記各固定軸部B1,B2の上方に露出した部分に当接する溝部21が形成されており、移動側測定部2bは、本体部1に対する位置を固定するためのストッパー部4を備えた携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を提供する。
【選択図】図5
Description
本願発明は、携帯電話地上側アンテナの角度を調整する作業を容易に行うための器具に関するものである。
例えばビルの屋上や電柱上に、図6に示すような携帯電話の地上局が設けられる。その携帯電話の地上局を構成する地上側アンテナは、携帯電話との間で確実に電波を送受信するために、地上面に対して適切な角度をもって建物やポールなどの不動体Pに固定する必要がある。具体的には地上側アンテナの送受信部分が斜め下の適切な向きを向くようにする。
この携帯電話地上側アンテナAの形状は、図7に示すように上下方向に細長い箱状のものである。そして不動体Pは、通常の場合では上下方向に配位されている。図7では不動体Pが棒状体であるポールの場合を示しているが、壁面などの面状体の場合もあり得る。
この携帯電話地上側アンテナAの下端部と不動体Pとの間にはヒンジ部材Hが挟まれるようにして設けられており、これにより、携帯電話地上側アンテナAはこのヒンジ部Hを中心に、上端部を回動させることができる。
このように、不動体Pに対して上端部が回動可能とされた携帯電話地上側アンテナAは、図7に示すようなアンテナ角度調整具Sが用いられて固定される。つまり、上記のヒンジ部材Hは不動体Pに対して携帯電話地上側アンテナAを角度可変に支持するためのものであり、アンテナ角度調整具Sは不動体Pと携帯電話地上側アンテナAの角度を固定するためのものである。
アンテナ角度調整具Sは、図7に示すように携帯電話地上側アンテナAの上端部と、不動体Pとしてのポールとの間に挟まれるように設けられるものであって、不動体側支持部S1とアンテナ側支持部S2とを備えている。これら各支持部S1,S2は、基端側が回動軸S3によってV字状に結合され、これにより、不動体側支持部S1とアンテナ側支持部S2とが回動軸S3を中心として相対的に回動可能とされる。なお、不動体側支持部S1とアンテナ側支持部S2との間には止めボルトS4が設けられており、この止めボルトS4を締めることにより、所望の開き角度のまま各支持部S1,S2を固定することができる。そして、上記の各支持部S1,S2の先端側には、携帯電話地上側アンテナA及び不動体Pに連結される固定軸部B1,B2が設けられている。この固定軸部B1,B2は、ボルト、ナット、ワッシャ、そしてボルトの軸部の周囲を覆うパイプとからなっている(場合によってはパイプは省略される)。
上記の構成から、携帯電話地上側アンテナAがヒンジ部材Hを中心として回動可能とされ、不動体側支持部S1とアンテナ側支持部S2との間の上記V字状の開き角度に応じ、携帯電話地上側アンテナAを不動体Pに対して角度を持って固定することができる。
ここで、上記不動体側支持部S1とアンテナ側支持部S2との間の開き角度は、各支持部S1,S2の先端側に設けられた固定軸部B1,B2の間隔に比例するため、固定軸部B1,B2の間隔を作業者が測定することによりアンテナ角度の調整を行っていた。
ところが従来においては、この調整の際、巻尺や定規を固定軸部B1,B2の真横に当てて距離を測定し、この距離を角度に換算していた。この際、各固定軸部B1,B2の長さは同一ではないため、このように真横から巻尺などを当てようとしても、本来測定すべき、各固定軸部B1,B2の中心間を結ぶ経路に対し、斜めに傾いてしまうことが多く、正確な距離を測定しにくい。また、図7に示すように、不動体Pに取り付けられるクランプCや携帯電話地上側アンテナAに巻尺などが干渉して測定しにくい。これらのことから、精度の高い調整作業を行うことが難しかった。
また、この調整作業は、ビルの屋上や、電柱の上端などの高所に作業者が登って行う必要があり、危険を伴うものであった。
これらのことから、上記の固定軸部B1,B2の間隔を測定することを簡便かつ安全に行うことのできる角度調整器具の開発が現場から強く求められていた。
なお、このような角度調整器具はこれまで使われておらず、本願出願人は、この調整器具に関する先行技術の存在を出願時において認識していない。
ここで参考までに、衛星放送受信アンテナの取付角度を調整するための機構について紹介する。特許文献1の発明は、糸と錘により、鉛直方向に対する角度を直接測定する治具に関するものである。また、特許文献2の考案は、取付金具にアンテナ角度を表示する目盛が設けられたものである。
上記はいずれも、アンテナを固定するための手段が、本願のアンテナ角度調整具Sを用いるものとは異なることから、携帯電話地上側アンテナ角度調整器具の開発に当たり、これらの発明・考案をそのまま参考にできるものではなかった。
本願発明は上記問題に鑑み、固定軸部B1,B2の間隔を測定することにより、携帯電話地上側アンテナAを不動体Pに対して角度を持って固定することが容易にでき、高所でも安全かつ正確な調整作業が可能な携帯電話地上側アンテナ角度調整器具及びこれを用いた携帯電話地上側アンテナ角度の調整方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、携帯電話地上側アンテナAを地上面に対し角度を持って、ポールや壁面などの不動体Pに固定する際に共に用いられる携帯電話地上側アンテナ角度調整器具において、上記携帯電話地上側アンテナAと上記不動体Pとの間には、アンテナ角度調整具Sが設けられており、上記アンテナ角度調整具Sは、不動体側支持部S1とアンテナ側支持部S2とを備え、これらの各支持部S1,S2は、基端側が回動軸S3によって結合され、これにより、不動体側支持部S1とアンテナ側支持部S2とが上記回動軸S3を中心として相対的に回動可能とされており、上記各支持部S1,S2の先端側には、上記携帯電話地上側アンテナA及び不動体Pに連結される固定軸部B1,B2が設けられており、上記不動体側支持部S1とアンテナ側支持部S2との間の開き角度に応じ、携帯電話地上側アンテナAを上記不動体Pに対して角度を持って固定できるものであり、上記固定軸部B1,B2は、少なくとも一部が上方に露出したものとされており、この携帯電話地上側アンテナ角度調整器具が、上記固定軸部B1,B2の各々に当接させて用いられるものであって、棒状の本体部1と、上記本体部1に交わるようにして設けられた測定部2と、上記各固定軸部B1,B2の間隔、あるいは、上記携帯電話地上側アンテナAの地上面に対する角度を表示した表示部3を備え、上記測定部2は、基端部分が上記本体部1に固定された固定側測定部2aと、基端部分が上記本体部1の長手方向に沿うようにスライド可能とされた移動側測定部2bとからなり、上記各測定部2a,2bの先端部分には、上記各固定軸部B1,B2の、上記のように上方に露出した部分に当接する溝部21が形成されており、上記移動側測定部2bは、上記本体部1に対する位置を固定するためのストッパー部4を備えたことを特徴とする、携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を提供する。
また、本願の請求項2に記載の発明は、上記表示部3が、上記本体部1の正面上及び背面上に記載された目盛31を備えており、上記目盛31のうち、本体部1の正面側に記載されたものの表示方向に対し、同背面側に記載されたものの表示方向が上下逆とされたことを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を提供する。
また、本願の請求項3に記載の発明は、上記本体部1が断面四角形の中空体とされており、上記測定部2の溝部21が、当該測定部2の先端側端面に設けられ、当該測定部2の正面側から背面側へと貫通した、均一の深さを有する有底溝とされており、この溝の対向する内側面間の距離は上記各固定軸部B1,B2の直径と略一致したものとされ、この溝の底部の曲率は上記各固定軸部B1,B2の曲率と略一致したものとされており、上記移動側測定部2bの基端側には、上記本体部1の内部に位置するスライドガイド部22を有しており、上記ストッパー部4は、ねじ込みにより、本体部1の内面1aと上記スライドガイド部22とを密着させて本体部1と上記スライドガイド部22とを相対的に移動不能に固定するものであり、上記表示部3は、多種のアンテナ角度調整具Sに対応した目盛31が一つの本体部1にまとめて記載されたことを特徴とする、請求項1または2に記載の携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を提供する。
また、本願の請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を用い、上記移動側測定部2bを、上記固定軸部B1,B2の所望の間隔に対応した数値を上記表示部3が示すように移動させて上記ストッパー部4により固定し、本体部1が上側、各測定部2a,2bが下側となるように持って、上記アンテナ角度調整具Sの固定軸部B1,B2と各測定部2a,2bの溝部21とを上方から当接させるようにし、固定側測定部2aの溝部21と移動側測定部2bの溝部21とが共に上記固定軸部B1,B2の各々に当接するように、上記固定軸部B1,B2の間隔を調整して行うことを特徴とする、携帯電話地上側アンテナ角度の調整方法を提供する。
本願の請求項1に係る発明は、上記測定部2が、基端部分が上記本体部1に固定された固定側測定部2aと、基端部分が上記本体部1の長手方向に沿うようにスライド可能とされた移動側測定部2bとからなり、上記各測定部2a,2bの先端部分に、上記各固定軸部B1,B2の、上記のように上方に露出した部分に当接する溝部21が形成されたことにより、固定軸部B1,B2の間隔を測定することにより、携帯電話地上側アンテナAを不動体Pに対して角度を持って固定することが容易にでき、高所でも安全な調整作業が可能な携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を提供することができたものである。
そして、上記移動側測定部2bが、上記本体部1に対する位置を固定するためのストッパー部4を備えたことにより、各測定部2a,2bの位置関係を確実に定めることができ、正確な作業を行うことができる。
本願の請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る発明の効果に加え、上記表示部3が、上記本体部1の正面上及び背面上に記載された目盛31を備えており、上記目盛31のうち、本体部1の正面側に記載されたものの表示方向に対し、同背面側に記載されたものの表示方向が上下逆とされたことにより、作業者の利き手に応じて使いやすい携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を提供することができたものである。
本願の請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に係る発明の効果に加え、上記測定部2の溝部21が、当該測定部2の先端側端面に設けられ、当該測定部2の正面側から背面側へと貫通した有底溝とされており、この溝の対向する内側面間の距離は上記各固定軸部B1,B2の直径と略一致したものとされ、この溝の底部の曲率は上記各固定軸部B1,B2の曲率と略一致したものとされたことから、例えば上記固定側測定部2aの溝部21をまず一方の固定軸部B1に嵌め、その後、この固定軸部B1の外周面と溝部21の底部とを摺動させながら、固定軸部B1を中心に移動側測定部2bを回動させ、移動側測定部2bの溝部21を他方の固定軸部B2に嵌めるということができ、高所であっても作業を容易にできる携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を提供することができたものである。
そして、上記表示部3は、多種のアンテナ角度調整具Sに対応した目盛31が一つの本体部1にまとめて記載されたことにより、多種のアンテナ角度調整具Sの調整作業を一つの器具で行うことができ、汎用性が高い携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を提供することができたものである。
本願の請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3に記載の携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を用いて固定軸部B1,B2の間隔を測定することにより、携帯電話地上側アンテナAを不動体Pに対して角度を持って固定することが容易にでき、高所でも安全な調整作業が可能な携帯電話地上側アンテナ角度の調整方法を提供することができたものである。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態の一例をとりあげて説明する。図1〜図3は、本例の器具を示し、図4は本例の表示部を示し、図5は本例の器具の使用方法を示す。
本例の器具は、棒状の本体部1と、この本体部1に交わるようにして設けられた測定部2と、アンテナ角度調整具Sの各固定軸部B1,B2の間隔、あるいは、上記携帯電話地上側アンテナAの地上面に対する角度を表示した表示部3を備えたものであり、図5に示すように、上記固定軸部B1,B2のうちで上方に露出した部分に測定部2を当接させることにより、携帯電話地上側アンテナAの地上面に対する角度を測定できる。
本体部1は、本例では断面四角形の中空体とされている。図2及び図3に示すように、底面にはスライド用長孔11が長手方向と平行に設けられている。
測定部2は、アンテナ角度調整具Sの固定軸部B1,B2の各々に当接させるための部分である。この測定部2は、基端部分が上記本体部1に固定された固定側測定部2aと、基端部分が上記本体部1の長手方向に沿うようにスライド可能とされた移動側測定部2bの二つからなる。この測定部2は、本例では図3に示すように角パイプ状の中空材料が用いられているが中実材料であっても良く、種々の材料を用いることができる。
固定側測定部2aは、本例では本体部1に直交するようにしてねじ止め(図示せず)により固定されている。この固定側測定部2aの本体部1への固定は、本例のねじ止めに限らず、溶接、接着、連結金具による固定など、その他種々の手段を取り得るし、本体部1と固定側測定部2aとが一体に形成されていても良い。また、本例のように本体部1と固定側測定部2aとを必ずしも直交させる必要はなく、90°以外の角度で交わるものであっても良い。
なお本例では、固定側測定部2aの左側面にU字状の引掛金具23が一体に取り付けられており、ここに落下防止用のケーブルを取り付けることができる。よって、この落下防止用のケーブルを携帯電話の地上局を構成する部材にあらかじめ結び付けて作業することにより、万が一、作業者がこの器具を取り落とした場合であっても、高所から落下させて傷害事故などを引き起こすこともなく、安全に作業することができる。
移動側測定部2bは上記固定側測定部2aと平行に配位されたものであり、本例では上記固定側測定部2aと同じく本体部1に直交している。この移動側測定部2bは、図3に示すように本体部1のスライド用長孔11に配位されたスペーサー25を貫通して、本体部1の内部に位置するスライドガイド部22にねじ止め(図示せず)により固定されている。
スライドガイド部22は、本体部1の内面1aを摺動するものであり、これにより、移動側測定部2bが本体部1に直交した状態を保ったまま、本体部1に対してスライドさせることができる。
移動側測定部2bは、上記本体部1に対する位置を固定するためのストッパー部4を備えている。このストッパー部4はねじ込みにより、本体部1と上記スライドガイド部22とを相対的に移動不能に固定するものであり、図3に示すようにつまみ41とねじ軸42とを備えている。つまみ41は本体部1の外部に露出して設けられており、ねじ軸42は上記スライド用長孔11を貫通してスライドガイド部22にねじ込まれた植込ボルトである。つまみ41の内部には、上記のねじ軸42に対応して上下方向に貫通したねじ孔41aが設けられている。なお、ねじ軸42の図示下端部分には抜け止め部42aが別体あるいは一体に設けられており、ここにつまみ41が引っ掛かることにより、つまみ41が本体部1から脱落しないようにされている。そして、つまみ41を回してねじ軸42へとねじ込むことにより、スライドガイド部22の下面22aを本体部1の内面1aに密着させ、移動側測定部2bをその位置で本体部1に固定することができる。このようにストッパー部4を設けたことにより、各測定部2a,2bの位置関係を確実に定めることができ、正確な作業を行うことができる。
このストッパー部4は、本例のようなねじ込み構造に限定されるものではなく、例えばクランプなどの止め金具を備えた構造であっても良い。
上記各測定部2a,2bの先端部には、アンテナ角度調整具Sの各固定軸部B1,B2の、上記のように上方に露出した部分に当接させることのできる溝部21が形成されている。この溝部21は、測定部2の先端側端面(図1における下端面)に設けられ、当該測定部2の正面側から背面側へと貫通した、均一の深さを有する有底溝とされている。上記のように、本例では測定部2に角パイプ状の中空材料が用いられているため、当然ながら中空材料の空間部分には溝部21は設けられていない。一方、測定部2に中実材料が用いられた場合においては正面側から背面側へと連続した溝となる。本例の溝部21は、図1及び図3に示したようにU字形の溝であって、より詳しくは、この溝の対向する内側面間の距離が上記各固定軸部B1,B2の直径と略一致したものとされ、この溝の底部の曲率が上記各固定軸部B1,B2の曲率と略一致したものとされている。
このように溝部21をU字形の溝とすることにより、例えば固定側測定部2aの溝部21をまず一方の固定軸部B1に嵌め、その後、この固定軸部B1の外周面と溝部21の底部とを摺動させながら、固定軸部B1を中心に移動側測定部2bを回動させ、移動側測定部2bの溝部21を他方の固定軸部B2に嵌めることができる。このように一方の固定軸部B1に嵌めてから他方の固定軸部B2に嵌めるということが容易にできるため、高所であっても作業を容易にできる。
移動側測定部2bの基端部分には、本体部1における表示部3である目盛31を指すための指示マーク24が設けられている。本例の指示マーク24は、移動側測定部2bとは別に形成された板状体に記載されており、その板状体が移動側測定部2bの表面に接着やねじにより取り付けられている。この他、移動側測定部2bの外面に刻印、印刷、塗装、シール貼付など種々の手段を用いて指示マーク24を設けることができる。
なお、図1に示すように、本体部1が上側、測定部2が下側となるように配置した場合に固定側測定部2aは図示左側に位置し、移動側測定部2bは同右側に位置する。そのため、作業者が右利きの場合、左手で固定側測定部2aを持ち、右手で移動側測定部2bをスライドさせることができるため作業性良好である。なお、言うまでもないが、左利きの作業者が使いやすいように、固定側測定部2aと移動側測定部2bの位置関係を左右逆にしても良く、作業者の利き手に応じて最も作業性の良い各測定部2a,2bの配置を取ることができる。
表示部3は、本例では本体部1の正面上及び背面上に記載された目盛31を備えている。この目盛31は、長さあるいは角度を表示する数字と共に記載されており(図4参照)、この目盛31と上記移動側測定部2bの指示マーク24との位置関係から、各固定軸部B1,B2の間隔、あるいは、上記携帯電話地上側アンテナAの地上面に対する角度を作業者が読み取ることができる。
上記の目盛31は、本例では上記指示マーク24と同様、本体部1とは別に形成された板状体に記載されており、その板状体が本体部1の外面に接着やねじにより取り付けられている。その他、本体部1の外面に刻印、印刷、塗装、シール貼付など種々の手段を用いて目盛31を設けることができる。また、表示部3にダイヤルなどのアナログ表示部、あるいはデジタル表示部を別途設け、そこに各測定部2a,2bの間隔に応じた角度や寸法の数値を表示するものであっても良い。
本例の表示部3には、図4(A)に示すようにアンテナ角度調整具Sの種類表示32が上記の目盛31と共に記載されており、図示のように各々のアンテナ角度調整具Sの種類に対応するアンテナ角度が本体部1の正面上あるいは背面上にまとめて記載されている。このように、多種のアンテナ角度調整具Sに対応した目盛31が一つの本体部1に記載されたことにより、本願発明に係る携帯電話地上側アンテナ角度調整器具が一つあれば、多種のアンテナ角度調整具Sの調整作業を行うことができる。
また、本例の場合、本体部1の正面側の表示部3が角度表示(図4(A)参照)、同背面側の表示部3が長さ表示(図4(B)参照)とされている。背面側の表示部3は、新たな種類のアンテナ角度調整具Sに適用する場合など、正面側の表示部3で直接角度の読み取りができない場合に使用するものであり、これにより汎用性を高めている。
なお、表示部3の目盛31のうち、本体部1の正面側に記載されたもの(図4(A)参照)の表示方向に対し、同背面側に記載されたもの(図4(B)参照)の表示方向が上下逆とされている。これは上記と同様、本例の器具が右利きの作業者が使いやすいようにされていることによるためであり、移動側測定部2bが向かって各図示の右側に位置するようにした場合、本体部1の正面側を手前にした場合でも(図4(A)参照)、同背面側を手前にした場合でも(図4(B)参照)、目盛31の角度・長さ表示が上下順方向を向くようになっている。なお、左利きの作業者用の器具にあっては、表示部3の記載が上記右利きの作業者用の器具とは逆になり、このように、作業者の利き手に応じて最も作業性の良い位置関係で表示部3を設けることができる。
上記の器具を用いた携帯電話地上側アンテナ角度Aの調整方法について、発明者の想定している標準的な方法を説明する。まず、移動側測定部2bを、地上側アンテナAの地上面に対する所望の角度、あるいは固定軸部B1,B2の所望の間隔に対応した数値を上記表示部3が示すように移動させてストッパー部4により固定する。そして、本体部1が上側、各測定部2a,2bが下側となるように持って、図5に示すように、アンテナ角度調整具Sの固定軸部B1,B2と各測定部2a,2bの溝部21とを上方から当接させるようにする。この際、固定側測定部2aの溝部21と移動側測定部2bの溝部21とが共に上記各固定軸部B1,B2の軸部にうまく当接すれば(嵌まれば)、固定軸部B1,B2間が上記所望の間隔となっている。うまくいかない場合は、固定軸部B1,B2の間隔を広げたり狭めたりして再度調整する。
なお、上記の調整作業に先立ち、地上側アンテナAが地上面に対して垂直となる位置を角度0°の基準と設定するために、移動側測定部2bを、地上側アンテナAの地上面に対する角度0°に対応した目盛(図4参照)を上記表示部3が示すように移動させて固定し、上記と同要領で予備調整を行っておく。
なお、上記に説明した手順とは逆に、移動側測定部2bを固定しない状態で上記各固定軸部B1,B2の軸部に嵌め、その状態でストッパー部4により移動側測定部2bを固定するか、あるいは固定しないそのままの状態で表示部3の目盛31から、地上側アンテナAの地上面に対する角度、あるいは固定軸部B1,B2の間隔を読み取り、それに応じて調整作業を行っても良い。
1 本体部
2 測定部
2a 固定側測定部
2b 移動側測定部
21 溝部
3 表示部
4 ストッパー部
A 携帯電話地上側アンテナ
B1 固定軸部(不動体側支持部)
B2 固定軸部(アンテナ側支持部)
P 不動体
S アンテナ角度調整具
S1 不動体側支持部
S2 アンテナ側支持部
S3 回動軸
2 測定部
2a 固定側測定部
2b 移動側測定部
21 溝部
3 表示部
4 ストッパー部
A 携帯電話地上側アンテナ
B1 固定軸部(不動体側支持部)
B2 固定軸部(アンテナ側支持部)
P 不動体
S アンテナ角度調整具
S1 不動体側支持部
S2 アンテナ側支持部
S3 回動軸
Claims (4)
- 携帯電話地上側アンテナ(A)を地上面に対し角度を持って、ポールや壁面などの不動体(P)に固定する際に共に用いられる携帯電話地上側アンテナ角度調整器具において、
上記携帯電話地上側アンテナ(A)と上記不動体(P)との間には、アンテナ角度調整具(S)が設けられており、
上記アンテナ角度調整具(S)は、不動体側支持部(S1)とアンテナ側支持部(S2)とを備え、これらの各支持部(S1,S2)は、基端側が回動軸(S3)によって結合され、これにより、不動体側支持部(S1)とアンテナ側支持部(S2)とが上記回動軸(S3)を中心として相対的に回動可能とされており、
上記各支持部(S1,S2)の先端側には、上記携帯電話地上側アンテナ(A)及び不動体(P)に連結される固定軸部(B1,B2)が設けられており、
上記不動体側支持部(S1)とアンテナ側支持部(S2)との間の開き角度に応じ、携帯電話地上側アンテナ(A)を上記不動体(P)に対して角度を持って固定できるものであり、
上記固定軸部(B1,B2)は、少なくとも一部が上方に露出したものとされており、
この携帯電話地上側アンテナ角度調整器具が、上記固定軸部(B1,B2)の各々に当接させて用いられるものであって、
棒状の本体部(1)と、
上記本体部(1)に交わるようにして設けられた測定部(2)と、
上記各固定軸部(B1,B2)の間隔、あるいは、上記携帯電話地上側アンテナ(A)の地上面に対する角度を表示した表示部(3)を備え、
上記測定部(2)は、基端部分が上記本体部(1)に固定された固定側測定部(2a)と、基端部分が上記本体部(1)の長手方向に沿うようにスライド可能とされた移動側測定部(2b)とからなり、
上記各測定部(2a,2b)の先端部分には、上記各固定軸部(B1,B2)の、上記のように上方に露出した部分に当接する溝部(21)が形成されており、
上記移動側測定部(2b)は、上記本体部(1)に対する位置を固定するためのストッパー部(4)を備えたことを特徴とする、携帯電話地上側アンテナ角度調整器具。 - 上記表示部(3)が、上記本体部(1)の正面上及び背面上に記載された目盛(31)を備えており、
上記目盛(31)のうち、本体部(1)の正面側に記載されたものの表示方向に対し、同背面側に記載されたものの表示方向が上下逆とされたことを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話地上側アンテナ角度調整器具。 - 上記本体部(1)が断面四角形の中空体とされており、
上記測定部(2)の溝部(21)が、当該測定部(2)の先端側端面に設けられ、当該測定部(2)の正面側から背面側へと貫通した、均一の深さを有する有底溝とされており、この溝の対向する内側面間の距離は上記各固定軸部(B1,B2)の直径と略一致したものとされ、この溝の底部の曲率は上記各固定軸部(B1,B2)の曲率と略一致したものとされており、
上記移動側測定部(2b)の基端側には、上記本体部(1)の内部に位置するスライドガイド部(22)を有しており、
上記ストッパー部(4)は、ねじ込みにより、本体部(1)の内面(1a)と上記スライドガイド部(22)とを密着させて本体部(1)と上記スライドガイド部(22)とを相対的に移動不能に固定するものであり、
上記表示部(3)は、多種のアンテナ角度調整具(S)に対応した目盛(31)が一つの本体部(1)にまとめて記載されたことを特徴とする、請求項1または2に記載の携帯電話地上側アンテナ角度調整器具。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の携帯電話地上側アンテナ角度調整器具を用い、
上記移動側測定部(2b)を、上記固定軸部(B1,B2)の所望の間隔に対応した数値を上記表示部(3)が示すように移動させて上記ストッパー部(4)により固定し、
本体部(1)が上側、各測定部(2a,2b)が下側となるように持って、上記アンテナ角度調整具(S)の固定軸部(B1,B2)と各測定部(2a,2b)の溝部(21)とを上方から当接させるようにし、
固定側測定部(2a)の溝部(21)と移動側測定部(2b)の溝部(21)とが共に上記固定軸部(B1,B2)の各々に当接するように、上記固定軸部(B1,B2)の間隔を調整して行うことを特徴とする、携帯電話地上側アンテナ角度の調整方法。
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KR20160079421A (ko) * | 2014-12-26 | 2016-07-06 | 주식회사 케이엠더블유 | 안테나 장치 |
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- 2007-07-20 JP JP2007188907A patent/JP2009027481A/ja active Pending
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