JP2009025282A - 排水管の通水試験方法及びその通水試験体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排水管の合流部又は分岐部に設けられた排水継手3は、合流管により便器などからの排水を受けるようになっている。その内部には、接続部31付近に旋回羽根32が備えられている。旋回羽根32は、垂設された排水管内に上から下へ水を流した場合に、水が旋回しながら流れ落ちるようにするものであり、水を旋回させることで排水管の中心部に空気の通り道を確保し、水と空気を分離して流すことを意図したものである。排水通水試験では、試験体が旋回羽根32に当たるなどによって合流管又は分岐管に飛び込むという問題を解消するために、低反発性材料からなる試験体を使用する。反発係数の小さい材料を試験体に用いることで、その試験体が旋回羽根32に当たったとしても、はね返ることなく下に落ちるので、合流管又は分岐管に飛び込むことはほとんどなくなる。
【選択図】図1
Description
この方法によれば、排水通水試験に低反発性材料からなる試験体を用いることによって、排水管内において試験体が合流管又は分岐管に入りにくくなるので、下流の箇所における試験体の回収率がよくなり、排水通水試験を効率よく行うことができる。
この方法によれば、試験体に熱可塑性振動吸収材からなる球体を用いるため、特に試験体の反発係数が小さくなるので、さらに下流の箇所における試験体の回収率がよくなる。
この方法によれば、試験体が球体であるので、排水管内における試験体の流れが円滑になる。
この方法によれば、当該試験体は、上記の形状を有するので、排水管の一部を構成する排水継手の内管面に湾曲した旋回羽根が設けられていたとしても、旋回羽根に方向変更された排水の流れに従って回転し、その旋回羽根に引っ掛かることなく排水管の下まで落ちていく。また、横主管では、その底面と当該試験体周縁との間にすきまができるので、そのすきまに水が入り込むことによって当該試験体が浮き上がり、排水の流れに乗ってスムーズに下流へ移動する。
この方法によれば、試験体がICタグを備えることによって、排水管の下流の箇所に設置されたタグリーダが、試験体のICタグに書き込まれたID又は情報を読み取るので、自動的に試験体が想定通りに回収されたか否かを判定することができる。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、排水管の合流部又は分岐部に設けられる排水継手の一例の外観を示す図であり、同図(a)は斜視図であり、同図(b)は平面図である。ここでは、排水継手3として、積水化学工業(株)の「ADスリム継手ハイパワー100A(超高層対応用)」を例にとる。排水継手3は、3方向(S方向、G方向、R方向)の接続部31を備えており、この接続部31に接続される合流管により便器などからの排水を受けるようになっている。ただし、本発明は排水管が合流管を備える場合に限らず、排水が分岐して流れる分岐管を備える場合にも適用可能である。図1(b)に示すように、排水継手3の内部の、接続部31付近に旋回羽根32が備え付けられている。旋回羽根32は、垂設された排水管内に上から下へ水を流した場合に、水が旋回しながら流れ落ちるようにするものである。これは、水を旋回させることによって、排水管の中心部に空間(空気の通り道)を確保し、水と空気を分離して流すことを意図したものである。
図2は、比較実験で用いた排水管の構成を示す図である。実験配管(排水管1)は、排水立て管2と、2階以上の各階に設けられた排水継手3と、排水立て管2の1階部分に脚部継手4を介して接続された横主管5とにより構成されている。また、図3は、17階の排水継手3及び便器6の接続状態を示す図である。さらに、図4は、横主管5及びその周辺の構成を示す図である。
比較実験の目的は、試験体の種類の違いによって試験体の回収状況がどう変わるかを観測し、その結果により本発明に係る低反発性試験球の効果を確認することである。上記のように、試験体には、ゴルフ練習球(直径41.5mm、比較例1)、スーパーボール(直径25.9mm、比較例2)及び低反発性試験球(直径24.9mm、実施例)を用いる。以下に、実験の手順を示す。
(1)17階の便器6の奥側に1の試験体をセットする。
(2)便器6の大側排水(8L/回)を行う。
(3)(1)及び(2)を繰り返す。
(4)横主管5の試験体回収位置51において、試験体を回収する。試験体を回収できなければ、各階における横枝管の袋の中にあるか否かを確認し、その階及び個数を記録する。
図5は、比較実験の結果を示す図である。比較実験の結果は、試験体の途中階におけるG、S各方向の横枝管への飛び込み数である。
各試験体の反発性を確認するために、反発高さ(跳ね返った床上最高高さ)を測定した。以下に、具体的な測定方法を示す。
(1)コンクリート製の床を使用する。
(2) 床上高さ100cmから試験体を自由落下させる。
(3)ビデオ撮影によりメジャーの目盛から反発高さを読取る。
(4)各試験体について10回ずつ測定し、平均値は最大値と最小値を除いた8回の平均をとる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態においては、(株)クボタ製の排水継手「HF形集合管」を用いて行った実験の内容を示す。
2、2a 排水立て管
3、3a 排水継手
31 接続部
32 旋回羽根
33 接続部
34 第1旋回羽根
35 第2旋回羽根
35a 受水面
35b 根元部
35c 突端部
35d 指向手段
36 管内面
4、4a 脚部継手
5、5a 横主管
51 試験体回収位置
6、6a 便器
7、7a 排水槽
Claims (14)
- 途中に合流管又は分岐管を備えた排水管の、少なくとも1つの前記合流管又は分岐管の接続位置を挟んだ上流側の第1の箇所と下流側の第2の箇所のうち前記第1の箇所に、低反発性材料からなる試験体を投入する第1のステップと、
前記第2の箇所で、前記第1の箇所に投入した前記試験体を回収したか否かを判定する第2のステップと、
を含むことを特徴とする排水管の通水試験方法。 - 請求項1に記載の排水管の通水試験方法であって、
前記試験体は、熱可塑性振動吸収材からなる
ことを特徴とする排水管の通水試験方法。 - 請求項2に記載の排水管の通水試験方法であって、
前記試験体は、エラステージ(登録商標)からなる
ことを特徴とする排水管の通水試験方法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の排水管の通水試験方法であって、
前記試験体は、球体である
ことを特徴とする排水管の通水試験方法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の排水管の通水試験方法であって、
前記試験体は、その中心から周縁に行くほど肉薄になる形状を有する
ことを特徴とする排水管の通水試験方法。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の排水管の通水試験方法であって、
前記試験体は、当該試験体に固有のID又は前記第1の箇所を示す情報を書き込み可能なICタグを備え、
前記第2のステップは、前記第2の箇所に設置されたタグリーダが前記ID又は前記情報を読み取って判定することによって行われる
ことを特徴とする排水管の通水試験方法。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の排水管の通水試験方法であって、
前記低反発性材料は、球体に形成し、当該球体をコンクリート製の床に100cmの高さから落下させたときの反発高さが10cm以下である
ことを特徴とする排水管の通水試験方法。 - 排水管の通水試験に用いられる試験体であって、
低反発性材料からなる
ことを特徴とする排水管の通水試験体。 - 請求項8に記載の排水管の通水試験体であって、
熱可塑性振動吸収材からなる
ことを特徴とする排水管の通水試験体。 - 請求項9に記載の排水管の通水試験体であって、
エラステージ(登録商標)からなる
ことを特徴とする排水管の通水試験体。 - 請求項8ないし請求項10のいずれか一項に記載の排水管の通水試験体であって、
球体である
ことを特徴とする排水管の通水試験体。 - 請求項8ないし請求項10のいずれか一項に記載の排水管の通水試験体であって、
その中心から周縁に行くほど肉薄になる形状を有する
ことを特徴とする排水管の通水試験体。 - 請求項8ないし請求項12のいずれか一項に記載の排水管の通水試験体であって、
当該通水試験体に固有のID又は前記排水管に当該通水試験体を投入する箇所を示す情報を書き込み可能なICタグを備える
ことを特徴とする排水管の通水試験体。 - 請求項8ないし請求項13のいずれか一項に記載の排水管の通水試験体であって、
前記低反発性材料は、球体に形成し、当該球体をコンクリート製の床に100cmの高さから落下させたときの反発高さが10cm以下である
ことを特徴とする排水管の通水試験体。
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