JP4147278B2 - 飛砂捕捉装置。 - Google Patents
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Description
海岸林等の植生を用いた飛砂制御には、植生周辺の飛砂特性の解析や、植生領域における飛砂、風場の解析が不可欠であり、これらの作業の基礎としてまず飛砂量の測定が必要となる。飛砂量は砂の重量(乾燥後)で表されるが、このために、所定地において飛砂を捕捉する必要があるが、通常飛砂の捕捉は飛砂捕捉器によりなされている。
なお、本願発明に関連して飛砂検出に関する技術が次のような文献において開示されている。
このため、通気口の面積は飛砂導入部としての開口部より大きく設定するのが望ましく、具体的には高さ長は両者同一にし、通気口の幅は飛砂導入部としての開口部より大きくなるように構成する。なお、通気口は砂フィルターを張設して気流のみが通過するようにする。
本体部2は地上部2aと地中埋設部2bとからなり、前記地上部2a側面には飛砂導入部4と通気口5とが軸方向に穿設されている。前記飛砂導入部4を構成する開口部は地上部の側面において前記地中埋設部2b上端を始点として縦方向に所定長さに延設されており、通気口5は飛砂導入部4としての開口部に高さを同一に相対向して設けられており、幅は通気口5が飛砂導入部4としての開口部より広くとってあり、飛砂導入部4から通気口5に至る風の流れが容易となるように設定されている。 なお、通気口5には風のみが通過できるように通気ネットが設けられている。この通気ネットは、通気口5に着脱可能な枠体に張設されていて、捕捉しようとする砂粒の大きさに応じて網目の異なる通気ネットを装着した枠体が用意されている。
この支持器7は底部が水抜き孔を有する筒体で形成され、前記風食防止板3が支持器7の上端部に嵌合固定できるようになっている。支持器7は、風食防止板3の上面と地表面13とが同一面をなすように所定数を予め埋設しておき、必要に応じて飛砂捕捉装置1の前記本体部2を順次挿しこんでいくだけで簡単に装置を設定することができる。なお、この実施例で、スカート部3aは外方に傾斜して形成され、風食防止板3との接合部における外側部分はアールを有している。スカート部あるいはアールの形成により地表付近の風に対する抵抗が緩和され風食防止板周りでの風食防止作用を有している。
すなわち、スカート部3aは地中への全埋没が理想的な設定条件であるが、砂の移動によりスカート部3aが若干露出する場合がある。 このとき、垂直なスカート部では、左右に風が回り風食が生じやすくなる。スカート部および/又はアールの形成によりこのような不都合を防止することが可能になる。 傾斜を付けるにより風が上方に逃げやすくなり、アールの形成により地下部分と地表部分の不連続性が緩和し乱流の発生が抑制されて風食防止板3周りの砂の侵食を防止できる。
すなわち、構造物の周囲の地表面に当該構造物の外壁面から板状体を延設することにより上述した風食防止板と同様の作用・効果を実現できる。
2 本体部
2a 地上部
2b 地中埋設部
3 風食防止板
3a スカート部
4 飛砂導入部
5 通気口
6 砂受け器
7 支持器
Claims (5)
- 円筒形状を有して地表面に設置され進入する飛砂を導入捕捉するようにした本体部と、この本体部に収納される砂受け器と、地中から屹立する本体部の外周地表面を被覆して本体部周りの地表面の風食を防止するため風食防止板とを具え、前記本体部は地上部と地中埋設部とを有してなり、前記地上部側面には飛砂導入部と通気口とが軸方向に穿設され、前記飛砂導入部を構成する開口部は地上部の側面において前記地中埋設部上端を始点として縦方向に所定長さに延設される一方、前記通気口は通気ネットを有して、飛砂導入部としての開口部に高さを同一に相対向して設けられており、幅は通気口が飛砂導入部としての開口部より広く形成されて飛砂導入部から通気口に至る風の流れが容易となるように設定され、前記砂受け器は、カップとこれを着脱可能に支持する筒体とからなり、本体部の前記地中埋設部内に着脱自在に嵌めこまれてその外周端は前記地中埋設部の内壁に内接密着されて飛砂導入部から進入した飛砂が落下収納され、前記筒体底部には複数又は単数の水抜き孔が形成されるとともにフィルター手段が設けられていて水を排出する一方、砂は捕捉されるように構成したことを特徴とする飛砂捕捉装置。
- 請求項1記載の飛砂捕捉装置において、前記通気ネットは通気口に着脱自在な枠体に張設されていて、捕捉しようとする砂粒の大きさに応じて網目の異なる通気ネットを装着した枠体に順次交換することにより異なる粒径の砂を自在に捕捉できるようにしたことを特徴とする飛砂捕捉装置。
- 請求項1又は2記載の飛砂捕捉装置において、前記風食防止板は円盤状に形成するとともに本体部において地上部と埋設部との接点周りに嵌合固定されるように構成するとともに、風食板の周縁には地中に埋設されるスカート部を設け、スカート部は外方に傾斜して形成され、風食防止板との接合部における外側部分は地表付近の風に対する抵抗を緩和するためのアール部を有するように形成して風食防止板の周辺の風食を防止するようになすとともにスカート部の先端にはエッジ部を形成しスカート部の地中への圧入を容易にしたことを特徴とする飛砂捕捉装置。
- 請求項1又は2いずれかの飛砂捕捉装置において、さらに地中に埋設される支持器を具え、この支持器に対して前記本体部の地中埋設部を着脱自在に構成するとともに、 この支持器は底部に水抜き孔を有する筒体で形成され、上端部には前記風食防止板が嵌合固定されていて、予め支持器を埋設しておくことにより複数の飛砂捕捉装置を迅速かつ容易に所定地に設置できるようにしたことを特徴とする飛砂捕捉装置。
- 請求項4の飛砂捕捉装置において、前記風食防止板は円盤状に形成するとともに本体部において地上部と埋設部との接点周りに嵌合固定されるように構成するとともに、風食板の周縁には地中に埋設されるスカート部を設け、スカート部は外方に傾斜して形成され、風食防止板との接合部における外側部分は地表付近の風に対する抵抗を緩和するためのアール部を有するように形成して風食防止板の周辺の風食を防止するようになすとともにスカート部の先端にはエッジ部を形成しスカート部の地中への圧入を容易にしたことを特徴とする飛砂捕捉装置。
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