JPH10245838A - 水上浮遊物の回収装置 - Google Patents

水上浮遊物の回収装置

Info

Publication number
JPH10245838A
JPH10245838A JP9052661A JP5266197A JPH10245838A JP H10245838 A JPH10245838 A JP H10245838A JP 9052661 A JP9052661 A JP 9052661A JP 5266197 A JP5266197 A JP 5266197A JP H10245838 A JPH10245838 A JP H10245838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hull
collection bag
bag
water
collection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9052661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3749333B2 (ja
Inventor
Yasuyuki Kosaka
康之 小坂
Katsuhiko Yamada
克彦 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaiwa Tec Ltd
Original Assignee
Kaiwa Tec Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaiwa Tec Ltd filed Critical Kaiwa Tec Ltd
Priority to JP05266197A priority Critical patent/JP3749333B2/ja
Publication of JPH10245838A publication Critical patent/JPH10245838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3749333B2 publication Critical patent/JP3749333B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/20Controlling water pollution; Waste water treatment
    • Y02A20/204Keeping clear the surface of open water from oil spills

Landscapes

  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水上浮遊物の回収作業を簡単容易で効率的に
実施でき、作業の進捗度ならびに成否に対する予測を早
期に、正確にキャッチすることができる、また回収した
浮遊物を簡単容易な処理を通じて回収袋の交換と保管と
を可能にした水上浮遊物の回収装置を提供する。 【解決手段】 船体A上に取り付けたガイド体1の左右
の延長部3,3上に、織り目の荒い油水分離シート製の
外袋5と織り目の細かい油水分離シート製の漏斗状の内
袋6とを縫合して入口7を形成した回収袋4,4を耳9
を用いて挿通し、入口7の周辺で船体Aに近い部分と船
体Aとの間の隙間を小さくする手段をそなえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自走力のある船
を利用して水上の浮遊物、特に廃油などを網袋によって
自走中に回収する水上浮遊物の回収装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】水上に浮遊する物体、いわゆる水上浮遊
物を特定の区域内に綴じ込めて、それ以外の区域に広が
ることを防止する装置は、従来から種々の形式のものが
行われている。例えば最近特に需要の多いオイルフェン
スもその一例であるが、これらの装置は水上浮遊物の存
在しない領域を一時的に水中に新設するためのもので、
いわば消極的な清浄手段というべきものであり、水面上
から水上浮遊物を抹殺する方法、いわば積極的な清浄手
段とは一線を画されるものである。この発明の課題とさ
れる回収装置は、水上浮遊物のうち特に重油などの液体
を水面上から抹殺する方法、すなわち積極的な清浄手段
のための装置であるが、この方式の装置に関する従来技
術としては、いまだ満足すべきものが開発されていると
は言えない状態である。たとえば、一例として水上浮遊
物が船舶から流出した重油であると仮定した場合、流出
重油を水面上から除去する手段の基本形は、これらを柄
杓ないしバケツ状のもので掬い取り、適当な容器に集め
て焼却ないしは埋没するという最も原始的な方法であ
る。また、自走力のある船を使って船の舷側に掬い網を
取り付け、船の前進に応じて掬い網の入口から水ととも
に網の中に流入する浮遊物を網内で水から分離し回収す
るという方法も行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の手段を用い
て流出重油などの水上浮遊物を回収しようとすると、次
に示す問題点がある。
【0004】1)柄杓あるいはバケツなどを使って水面
上に浮遊する重油などを掬い取ろうとすると、重油など
とともにそれに倍する多量の水を掬い上げることとな
り、著しく能率の悪い作業となる。
【0005】2)船の舷側に掬い網を取り付け、船の前
進に応じて掬い網の入口から水と浮遊物とを一緒に流入
させた後、浮遊物を水と分離して回収する方法は、掬い
網内に回収された浮遊物の増量につれて船の速度が加速
度的に落ち、作業の継続を円滑に進める上で著しく支障
を来すことになる。
【0006】3)船の両舷に一対の掬い網を設けた場
合、掬い網内の浮遊物の量の均衡の保持が困難で、均衡
が破れると船の航行に不安が生じ、作業の続行が危険な
状態となる。
【0007】この発明は、上述の不具合点に鑑みてなさ
れたもので、a)水上浮遊物の回収作業を簡単容易に、
且つきわめて効率的に実施することができ、b)回収作
業の進捗度ならびに成否に対する予測を、早期に、しか
も正確にキャッチすることができ、その結果に基づいて
その後の作業の適切な進め方を検討することができる水
上浮遊物の回収装置を提供することを目的としている。
この発明の他の目的は、回収した浮遊物の一時的処置に
関し、簡単容易な処理を通じて、浮遊物の格納場所を別
に用意する必要もなく、随時回収した浮遊物を回収袋単
位で交換と保管とを可能にした水上浮遊物の回収装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この水上浮遊物の回収装置においては、船体を横
切る方向に沿って船体上に固着されて延長部がそれぞれ
船体の左右に突出している一本のガイド体と、そのガイ
ド体の左右の各延長部にそれぞれの入口が前向きに係止
されて船体の前進に応じて前記入口から水とともに流入
する浮遊物を水と分離して回収する回収袋とをそなえる
水上浮遊物の回収装置であって、前記回収袋を、比較的
織り目の荒い油水分離シートを用いて筒状に縫製した外
袋と、比較的織り目の細かい油水分離シートを用いて奥
の細まる漏斗状に縫製した内袋との両者の入口側端縁を
互いに縫合して一体化された二段式の回収袋として構成
し、前記ガイド体の延長部に係止して前記回収袋の重量
を支持するとともに該回収袋の縫合された入口を前向き
の方向に保持するための手段と、該入口の周辺のうち特
に船体に近い側の周辺と船体の側面との間の隙間を小さ
くする方向に両者を強制的に接近させる手段とをいずれ
も前記回収袋の入口の周囲に設けている。
【0009】以上のように構成される水上浮遊物の回収
装置を、船体とともに水中を前進させて水上浮遊物の回
収作業を行うには、まず船体の左右に突出しているガイ
ド体の各延長部に一個ずつの回収袋を取り付ける。その
取り付けられた回収袋の姿勢は、入口が前向きに係止さ
れて船体の前進に応じて前記入口から水とともに流入し
た浮遊物が、水と分離して袋の中に回収される構成とな
っている。また、前記入口周辺のうち特に船体に近い側
の周辺と船体の側面との間の隙間を強制的に小さくする
手段によって、前記入口周辺と船体側面との密着状態が
実現し、その結果、回収袋と船体との間の隙間から後方
に逃れようとする水流をせき止めることができる。
【0010】あるいは請求項2のように、回収袋の重量
を支持するとともに該回収袋の縫合された入口を前向き
の方向に保持するための手段が、該入口の周縁のうち特
に上縁部周縁に設けられて前記ガイド体に挿通されてい
る耳と、該入口の周縁のうち特に下縁部周縁に設けられ
ている重錘とをそなえるものであってもよい。このよう
にすると、該入口の上縁部周縁に設けられて回収袋の重
量を前記ガイド体を介して支承している耳と、該入口の
下縁部周縁に設けられている重錘とによって、入口を前
向きの正しい方向に保持することができ、その結果入口
面積を流入方向に対して100%利用の方向に近づける
ことができて流入水量の実質的な拡大につながる。
【0011】また請求項3のように、回収袋の入口周辺
のうち、特に船体に近い側の周辺と船体側面との間の隙
間を小さくする方向に両者を強制的に接近させる手段
が、一端を前記入口の周辺のうち特に船体に遠い側の周
辺上に止着し、他端を船底から反対側の船体側面に潜ら
せて該反対側の船体側面上に設けた締付装置に止着した
ロープであってもよい。このように船体の両舷に架け渡
したロープと、その他端に設けた締付装置とを用いて、
ロープを締め付けることにより、回収袋の入口と船体側
面との間の密着が図られ、 回収袋と船体との間の隙間か
ら後方に逃れようとする水流に乗った浮遊物をせき止め
ることができる。
【0012】請求項4では、船体の航行に際し船体に取
り付けた左右の回収袋によって船体に与える抵抗力の左
右の不均衡を前記ガイド体を介して検知することのでき
るセンサーを設けることもできる。このように構成する
と、航行中の船体がガイド体を介して回収袋から与えら
れる抵抗力、すなわち重力方向の力ならびに走行を妨げ
る方向の力の検知が可能となって、回収袋内の浮遊物蓄
積に関する現状の把握が遠隔地において可能となるばか
りでなく、船体の左右に設けた各回収袋の浮遊物蓄積量
に関する左右の比較が遠隔地において可能となり、回収
袋の交換などに関する情報の的確なキャッチが可能とな
る。
【0013】請求項5では、回収作業の途中でガイド体
から抜き取られた浮遊物の充満する回収袋を水上に浮遊
状態で放置し得るように、該回収袋の入口を封鎖する手
段を回収袋に設けておくと便利である。回収袋をこのよ
うに構成すると、回収袋の交換・撤去作業等の不便な海
域において、ガイド体上の回収袋の新旧差し替えを行う
場合に、浮遊物の充満した回収袋をガイド体から抜き取
り、回収袋に設けられた入口封鎖手段によって入口を封
鎖し、必要があればブイを取り付け、あるいは、さらに
外部に浮上用空気を封入した浮袋を装着する等の手段を
用いて水上に浮遊状態で放置し得る状態とし、係留索な
どを付設してこれを水上に漂流させる。これらの回収作
業を必要に応じ頻繁に行うことで一層作業の能率を上げ
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明に係る水上浮遊物の回収
装置について、実施の形態を図面に基づいて以下に詳し
く説明する。図1および図2は、回収用の袋を曳航船の
両舷に固縛して何時でも回収作業を開始し得る状態にあ
る装置の一例を示し、図1は斜視図、図2は正面図であ
る。ガイド体1はパイプ材などで作られ、船体Aの前方
甲板上に左右一対の軸受2,2によって船体Aを横切る
方向に沿ってほぼ水平に固着される。ガイド体1は左右
に船体Aから突出している延長部3,3をそなえる。各
延長部3には回収袋4が設けられる。回収袋4は、いず
れも比較的織り目の荒い油水分離シートを用いて筒状に
縫製した外袋5と、比較的織り目の細かい油水分離シー
トを用いて奥の細まる漏斗状に縫製した内袋6とよりな
り、両者の入口側端縁を互いに縫合して入口7を形成
し、一体化された二段式の回収袋4を構成している。内
袋6は外袋5の内部で開口する比較的小さい出口8をそ
なえる。
【0015】回収袋4は、回収した浮遊物の重量を支持
するとともに入口7を前向きの方向に保持するための手
段として、入口7の周縁のうち特に上縁部の周縁に複数
の耳9が設けられる。耳9をガイド体1の延長部3に挿
通することにより、前記の重量支持とともに入口7を前
向き方向に保持する効果が達成される。また入口7は、
その周縁のうち特に下縁部の周縁に複数の重錘10が懸
吊されている。重錘10は、入口7の水中における方向
を、水流に流されることなく鉛直方向に保持させようと
する効果を発揮する。
【0016】左右一対の回収袋4と船体Aの両側面との
間に隙間があると、回収領域帯の全幅が、[(船体Aの
幅)+(回収袋4の幅)×2]と非常に広いために、作
業効率を高めるうえで、この隙間の発生を防止すること
はきわめて重要な課題となる。この発明では、前記の隙
間を強制的に小さくするための方策として、ロープ11
が用いられ、ロープ11の一端12を回収袋の入口7の
周辺のうち特に船体Aに遠い側の周辺上に止着し、他端
13を船体Aの船底から反対側の船体側面に潜らせて該
反対側の船体側面上に設けた締付装置14に止着する。
締付装置14のそなえるナット15を操作することによ
り、ネジ加工されている他端13を締め付けまたは緩め
て反対側の船体側面にある回収袋4と船体側面との間の
隙間を自由に調整することができる。
【0017】ガイド体1を船体A上に固着する左右一対
の軸受2,2の各外側にガイド体1に接近して一対のセ
ンサー16,17がそれぞれ設けられる。センサー16
は、図4に示すように、ガイド体1が重力方向を示すP
矢の方向に撓んで移動する量を検知するためのものであ
り、センサー17は、ガイド体1がQ矢の方向に移動す
る量を検知するためのものである。図中のB矢は船体の
走行方向を示している。すなわちセンサー16は、回収
袋4の重量の変動を検知するためのものであり、センサ
ー17は、水中を曳航される回収袋4の流水方向に見た
投影面積の変動、すなわち回収袋4の容積の変動を検知
するためのものである。このように、回収袋4による浮
遊物回収の現況を、重量と容積との両面からチェックす
ることにより、回収袋4が船体Aに与える抵抗力の左右
の不均衡を検知することができ、回収袋の取り替えその
他に関する必要措置の事前検討が可能となる。
【0018】回収袋4には、必要に応じ、図5に示すよ
うに入口7の周縁に入口封鎖手段としての紐18と、こ
れを挿通するスリーブ19とが設けられる。紐18によ
って入口7を封鎖し、必要があればブイを取り付け、あ
るいは外部に浮上用空気を封入した浮袋を装着する等の
手段を用いることにより、水上に浮遊状態で放置するこ
とが可能となって、回収作業の処理効率を大幅に向上す
ることができる。
【0019】以上の構成をそなえる水上浮遊物の回収装
置により、回収作業を行う作用について以下に説明す
る。図1に示すように、水上浮遊物回収用の回収袋4,
4を船体Aの両舷に取り付け、浮遊物を排除しようとす
る水域に向かって船体Aを発進させる。このとき、左右
の回収袋4,4は、入口7の上縁部周縁の耳9がガイド
体の延長部3に挿通され、しかも入口7の下縁部周縁に
設けられている重錘10によって鉛直方向に引き伸ばさ
れて、その結果入口7が前向きの正しい位置に保持され
る。したがって入口7の正味流入面積が可能最大値に保
持される。
【0020】回収袋4の構成が図3に示される。回収袋
4が船体とともに前進すると、水は相対的に入口7から
内袋6に向かってC矢の方向に流れ込む。それ以後の水
流の方向は図中の小矢印によって示されている。このよ
うに、外袋5の目の大きさの通過が不能の水上浮遊物
は、外袋5の内面全体に張り付くが、一旦外袋5内に収
容された水上浮遊物は、唯一の出口8を比較的小さく作
っておくことにより、川魚の生け捕り用竹かごの原理に
従って、ふたたび外に流れ出すことがなく、確実に回収
することができ、そのままこれを安心して水上に放置し
ておくことが可能となる。
【0021】一対の回収袋4,4を横に並べた状態で、
これを前進させることによって浮遊物の回収作業を行う
場合、その間に少しでも隙間があると、作業効率を高め
るうえで致命的な障害となることは、さきに説明した通
りである。この発明では、前記の隙間を極力小さくする
ための方策として、ロープ11を用いて左右の回収袋
4,4を船体Aに対してそれぞれ締め付けることによ
り、この課題に対処して作業効率の向上を実現してい
る。
【0022】この発明では、回収袋4の中身の増量を検
知する手段として、中身の増量した回収袋4の重量と回
収袋4の容積との2本立てで数値の比較を行う方法を取
っている。図4によって説明すると、ガイド体1に耳9
を用いて懸吊した回収袋4の重量の増加は、ガイド体1
が撓んでその下面がセンサー16に接近することによっ
て検知される。また、同様に懸吊した回収袋4の容積の
増加、すなわち回収袋4を水中で曳航するための抵抗力
の増加は、ガイド体1が下流側に撓んでその下流側の側
面がセンサー17に接近することによって検知される。
このようにして回収袋4の内容物の増量、あるいは左右
の回収袋4が船体Aに与える抵抗力の左右の不均衡を検
知することができ、回収袋の取り替え等必要措置の予測
が可能となる。
【0023】図5は、回収袋4の入口7の周縁に、入口
の封鎖手段として、紐18と、これを挿通するスリーブ
19とが設けられた例を示す。このように構成した回収
袋の入口を封鎖するには、紐18によって入口を絞り、
必要に応じて浮上用空気を封入した浮袋を回収袋に装着
する等の手段を用いて回収袋を水上に浮遊状態で放置可
能の状態とし、これをガイド体1上から抜き取って水中
に放流するか、あるいは所定の場所に係留すればよい。
これにより、回収作業の処理効率を大幅に向上すること
が可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の浮遊物の回収装置には、つぎのようなすぐれ
た効果がある。
【0025】(1)請求項1では、回収袋の構造を目の
荒い筒状の外袋と目の細かい漏斗状の内袋とを一体化し
た二段式の袋としたので、外袋内に回収された浮遊物が
後続の水の流過を妨げることなく、袋内に保持される。
【0026】また、回収袋の入口を前向きに保持する手
段と、前記入口と船体との間の隙間の発生を防止する手
段とにより、回収袋に流入する水量の増加が図られ、回
収作業の能率を向上させる。
【0027】(2)請求項2では、回収袋の重量支持が
確実に行われるとともに、回収袋の入口の姿勢を安定し
て保持することができ、回収袋の重量ならびに流水中の
抵抗の検知が正確に行われるとともに、回収袋の入口面
積の有効利用率をアップして浮遊物回収作業の能率を向
上させる。
【0028】(3)請求項3では、回収袋の入口と船体
との間に隙間を作らないための操作を、簡単容易で自由
に、しかも確実に行い得る操作とすることができる。
【0029】(4)請求項4では、航行中の船体がガイ
ド体を介して回収袋から与えられる抵抗力、すなわち回
収袋による重力方向の力ならびに回収袋によって船体に
負荷される走行を妨げる方向の力がそれぞれ別個に、且
つ左右別個に検知が可能となって、回収袋内の浮遊物蓄
積に関する現状の把握が遠隔地において可能となるばか
りでなく、船体の左右に設けた各回収袋の浮遊物蓄積量
に関する左右の比較が遠隔地において可能となり、回収
袋の交換などに関する情報をきわめて簡単容易にキャッ
チすることができる。
【0030】(5)請求項5では、回収袋内の浮遊物が
満杯になって新しい袋と新旧差し替えが必要なとき、満
杯の袋をガイド体から抜き取り、回収袋に設けられた入
口封鎖手段によって入口を封鎖したうえ、浮遊状態で水
上に放置する作業が即座に行われるので、差し替え作業
がきわめて円滑に行われる。水上に放置した浮遊状態の
回収袋は、あとから回収して回ればよく、浮遊物の仕分
けのための処理場として何ら制約のない水域を十分に利
用することにより、作業を一方通行式に整理することが
できて、作業能率の一層の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる水上浮遊物の回収装置の一実
施例の使用状態を示す斜視図である。
【図2】図1の装置の正面図である。
【図3】図1の装置における回収袋の縦断面図である。
【図4】図1の装置における要部の側面図である。
【図5】図3の回収袋の要部を拡大して示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
A 船体 1 ガイド体 2 軸受 3 延長部 4 回収袋 5 外袋 6 内袋 7 入口 8 出口 9 耳 10 重錘 11 ロープ 12 一端 13 他端 14 締付装置 16,17 センサー 18 紐

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体を横切る方向に沿って船体上に固着
    されて延長部がそれぞれ船体の左右に突出している一本
    のガイド体と、そのガイド体の左右の各延長部にそれぞ
    れの入口が前向きに係止されて船体の前進に応じて前記
    入口から水とともに流入する浮遊物を水と分離して回収
    する回収袋とをそなえる水上浮遊物の回収装置であっ
    て、 前記回収袋を、比較的織り目の荒い油水分離シートを用
    いて筒状に縫製した外袋と、比較的織り目の細かい油水
    分離シートを用いて奥の細まる漏斗状に縫製した内袋と
    の両者の入口側端縁を互いに縫合して一体化された二段
    式の回収袋として構成し、 前記ガイド体の延長部に係止して前記回収袋の重量を支
    持するとともに該回収袋の縫合された入口を前向きの方
    向に保持するための手段と、 該入口の周辺のうち特に船体に近い側の周辺と船体の側
    面との間の隙間を小さくする方向に両者を強制的に接近
    させる手段とをいずれも前記回収袋の入口の周囲に設け
    たことを特徴とする水上浮遊物の回収装置 。
  2. 【請求項2】 前記回収袋の重量を支持するとともに該
    回収袋の縫合された入口を前向きの方向に保持するため
    の手段が、該入口の周縁のうち特に上縁部周縁に設けら
    れて前記ガイド体に挿通されている耳と、該入口の周縁
    のうち特に下縁部周縁に設けられている重錘とをそなえ
    ている請求項1記載の水上浮遊物の回収装置。
  3. 【請求項3】 前記入口の周辺のうち特に船体に近い側
    の周辺と船体の側面との間の隙間を小さくする方向に両
    者を強制的に接近させる手段が、一端を前記入口の周辺
    のうち特に船体に遠い側の周辺上に止着し、他端を船底
    から反対側の船体側面に潜らせて該反対側の船体側面上
    に設けた締付装置に止着したロープである請求項1また
    は2記載の水上浮遊物の回収装置。
  4. 【請求項4】 船体の航行に際し船体に取り付けた左右
    の回収袋によって船体に与える抵抗力の左右の不均衡を
    前記ガイド体を介して検知することのできるセンサーが
    設けられる請求項1〜3の何れかに記載の水上浮遊物の
    回収装置。
  5. 【請求項5】 回収作業の途中でガイド体から抜き取ら
    れた浮遊物の充満する回収袋を水上に浮遊状態で放置し
    得るように、該回収袋の入口を封鎖する手段が回収袋に
    設けられる請求項1〜4の何れかに記載の水上浮遊物の
    回収装置。
JP05266197A 1997-03-07 1997-03-07 水上浮遊物の回収装置 Expired - Fee Related JP3749333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05266197A JP3749333B2 (ja) 1997-03-07 1997-03-07 水上浮遊物の回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05266197A JP3749333B2 (ja) 1997-03-07 1997-03-07 水上浮遊物の回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10245838A true JPH10245838A (ja) 1998-09-14
JP3749333B2 JP3749333B2 (ja) 2006-02-22

Family

ID=12921058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05266197A Expired - Fee Related JP3749333B2 (ja) 1997-03-07 1997-03-07 水上浮遊物の回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3749333B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103225295A (zh) * 2013-05-17 2013-07-31 上海电机学院 用于双体船的打捞装置
CN104895033A (zh) * 2015-06-24 2015-09-09 中国农业大学 水草收集压榨脱水成型一体机
CN106088194A (zh) * 2016-06-14 2016-11-09 韩宝珠 一种多功能水利工程河道清理装置
CN107268556A (zh) * 2017-06-27 2017-10-20 傅书华 一种海上垃圾清理器
CN108104088A (zh) * 2017-12-27 2018-06-01 佛山市天顺科技有限公司 一种用于公园水池垃圾的打捞装置
CN108797546A (zh) * 2018-07-18 2018-11-13 广州市旋通节能科技有限公司 简易式小型水上垃圾收集船
WO2023165625A1 (zh) * 2022-10-11 2023-09-07 常州大学 一种用于水上溢油的回收装置及回收船
CN118190512A (zh) * 2024-03-18 2024-06-14 自然资源部第一海洋研究所 一种原位自动富集海洋浮游植物定性采样装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104192276B (zh) * 2014-09-12 2016-08-17 贾永明 一种清污船

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103225295A (zh) * 2013-05-17 2013-07-31 上海电机学院 用于双体船的打捞装置
CN104895033A (zh) * 2015-06-24 2015-09-09 中国农业大学 水草收集压榨脱水成型一体机
CN106088194A (zh) * 2016-06-14 2016-11-09 韩宝珠 一种多功能水利工程河道清理装置
CN106088194B (zh) * 2016-06-14 2017-10-10 杨州 一种多功能水利工程河道清理装置
CN107268556A (zh) * 2017-06-27 2017-10-20 傅书华 一种海上垃圾清理器
CN108104088A (zh) * 2017-12-27 2018-06-01 佛山市天顺科技有限公司 一种用于公园水池垃圾的打捞装置
CN108797546A (zh) * 2018-07-18 2018-11-13 广州市旋通节能科技有限公司 简易式小型水上垃圾收集船
WO2023165625A1 (zh) * 2022-10-11 2023-09-07 常州大学 一种用于水上溢油的回收装置及回收船
CN118190512A (zh) * 2024-03-18 2024-06-14 自然资源部第一海洋研究所 一种原位自动富集海洋浮游植物定性采样装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3749333B2 (ja) 2006-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101985436B1 (ko) 딥러닝을 이용한 해양 청소유닛
JP2017226403A (ja) 水面清掃船
US4618420A (en) Filter bag for pool cleaners
US5071286A (en) Floating boom for confining waterborne contaminates
KR100624085B1 (ko) 교량의 교각에 설치되는 하천 부유물 수거장치
JPH10245838A (ja) 水上浮遊物の回収装置
USRE36057E (en) Reinforced net for recovering debris along a water bottom
WO2010068404A1 (en) Oil spill and contaminated ice containment, separation and removal system
CN106702988B (zh) 一种河道垃圾收集船
EP3954474A1 (en) Multifunctional system for recovering high viscosity oil flowing onto and adhered to shore
US20130082007A1 (en) Systems and methods for recovering oil from water
US20050029177A1 (en) Pool cleaner filter bag with zipper closure
JPH107076A (ja) 海洋汚染防止用のオイル防災船
WO2007012696A1 (en) Method and apparatus for collecting and regionally confining blue-green algae
SE428673B (sv) Apparat for upptagning och for atervinning av olja fran ytan av en vattenkropp
KR20230170611A (ko) 해양 오염원 회수용 선박
JPH09505860A (ja) 水中に浮遊する物質の分離並びに収集のための方法と装置
US7033490B2 (en) Floating, multi-directional pool skimmer
US3557960A (en) Oil skimming apparatus
US9120034B1 (en) Self-adjusting gravity separator and a method of using
GB2074887A (en) Oil recovery apparatus and method
JPH10204860A (ja) 浮遊物回収器具
JP2022029032A (ja) 浮遊物回収装置、ポンプ機場
JP3400726B2 (ja) 河川・用水用標識体兼流動物回収装置
WO2008019390A1 (en) Multi-lobe filter bag principally for pool cleaner

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131209

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees