JP2009024776A - 転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 保持器13は、片側にリング状の保持器本体13Rを有し、保持器本体13Rから突出する櫛歯状の片部により前記玉12を保持するものであり、玉12の中心位置を、保持器本体13Rに臨む一方のシールド板14よりも他方のシールド板14に近くなるように偏らせる。
【選択図】 図1
Description
昨今、機能向上のため、高速化の傾向であるが、グリース寿命の点からは厳しくなる。また、信頼性向上のため、寿命延長の要望は強く、グリース封入量はできるだけ多く封入し長寿命としたい。しかし、グリース洩れは、軸受周辺が汚れるため避けたい。
これにより、軸受運転する場合であっても、移動した潤滑剤が密封部材と、内輪または外輪との間からグリースが漏れることを低減することができる。したがって、グリース漏れに起因する軸受周辺の汚れを防止することが可能となる。しかも、グリース封入量をできるだけ多くして長寿命化を図ることが可能となる。
前記左右の空間容積は、前記玉および保持器をアキシアル平面で切断して見た断面の最大の断面部を軸受軸心まわりに回転させた容積を、前記軸受空間から減じた残余の容積であっても良い。この場合、左右の各空間容積を正確に求めることができるため、グリース漏れを確実に防止することができる。
前記密封部材を、鋼板に弾性体を固着した非接触形のシール板とした場合、このシール板と、内輪または外輪との摺動によるトルクが大きくなることを抑制しつつ、グリース漏洩の可能性を低減することができる。
前記シールド板14の半径方向外方の基端部は前記密封部材固定用溝11cに固定され、このシールド板14の半径方向内方の先端部は、L字状に形成すると共に前記シール溝10cに接触しないように所定小距離隙間δ1が形成されている。
前記玉12の中心位置を、保持器本体13Rに臨む一方のシールド板14つまり図1の右側シールド板14よりも他方のシールド板14つまり左側シールド板14に近くなるように偏らせている。具体的に、内外輪10,11の各軌道面10a,11aの円周溝の最深部P1,P2を、各軌道輪の左側端面Lt寄りに偏らせている。各軌道輪における、左側端面Ltから前記円周溝の最深部P1,P2までの最短距離HLと、この最深部P1,P2から右側端面Rtまでの最短距離HRとの比が、例えば4:5となるように偏らせている。HLとHRの比は4:5に限定されるものではない。ただし、前記軸受空間を玉12の中心位置で分けた、左右の空間容積Vl,Vrを略同一としている。前記「略同一」は同一を含む。
換言すれば、軸受空間から、前記玉12、保持器13の最大断面部を回転させた容積を減じた残余の空間容積が、玉12を中心として左右略同一となる位置を容積計算により略正確に求め、内外輪10,11の円周溝の最深部P1,P2の位置を規定することが可能となる。この場合、左右の各空間容積Vl,Vrの比を正確に求めることができるため、グリース漏れを確実に防止することができる。
本実施形態では、密封部材を非接触形のシールド板14としている。このシールド板14というグリース漏れ対策が完全でない密封部材を適用した転がり軸受の、グリース漏洩の可能性を低減することができる。
以下の説明においては、各形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
第2の実施形態に係る転がり軸受では、密封部材を、鋼板14pに弾性体である合成ゴム14sを固着した内輪シール溝10cに対し接触する接触形のシール板14Bとしている。この場合、グリース漏洩の可能性をより低減することができる。前記シール板14Bにおける接触圧が比較的小さく、この接触箇所における動摩擦を小さくした低トルク型のシール板14Bを付設した転がり軸受に適用した場合、グリースGrの分布状態を玉12の中心位置に対して均等にグリース分布させることができ、グリースGrの攪拌抵抗によってトルク値が大きくなることを抑制することができる。その他第1の実施形態と同様の構成となっており、第1の実施形態と同様の作用、効果を奏する。
11…外輪
12…玉
13…保持器
13R…保持器本体
13b…爪(片部)
14…シールド板
14A,14B…シール板
Vl,Vr…空間容積
Claims (4)
- 内輪と外輪との間に、保持器に保持された玉を介在させ、これら内輪および外輪の間の軸受空間を密封部材で密封する転がり軸受において、
前記保持器は、片側にリング状の保持器本体を有し、この保持器本体から突出する櫛歯状の片部により前記玉を保持するものであり、前記玉の中心位置を、前記保持器本体に臨む一方の密封部材よりも他方の密封部材に近くなるように偏らせたことを特徴とする転がり軸受。 - 請求項1において、前記軸受空間を前記玉の中心位置で分けた、左右の空間容積を略同一とする転がり軸受。
- 請求項2において、前記左右の空間容積は、前記玉および保持器をアキシアル平面で切断して見た断面の最大の断面部を軸受軸心まわりに回転させた容積を、前記軸受空間から減じた残余の容積である転がり軸受。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記保持器は、樹脂成形された冠型保持器である転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007188428A JP2009024776A (ja) | 2007-07-19 | 2007-07-19 | 転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007188428A JP2009024776A (ja) | 2007-07-19 | 2007-07-19 | 転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009024776A true JP2009024776A (ja) | 2009-02-05 |
Family
ID=40396766
Family Applications (1)
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JP2007188428A Pending JP2009024776A (ja) | 2007-07-19 | 2007-07-19 | 転がり軸受 |
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JP (1) | JP2009024776A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019060487A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | 日本精工株式会社 | 単列深溝玉軸受及びその製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001187923A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-07-10 | Nsk Ltd | 密封板付玉軸受 |
JP2002295480A (ja) * | 2001-04-03 | 2002-10-09 | Nsk Ltd | 玉軸受 |
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2007
- 2007-07-19 JP JP2007188428A patent/JP2009024776A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JP2001187923A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-07-10 | Nsk Ltd | 密封板付玉軸受 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120131 |