JP2009024588A - 過給装置及び圧縮機 - Google Patents

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博 内田
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【課題】ターボ圧縮機の構造の複雑化を招くことなく、ターボ圧縮機のサージングの発生を抑制しながらターボ圧縮機の運転可能範囲を広げる。
【解決手段】ターボコンプレッサ20の出口20bに配設された電磁弁25の開閉動作をサージング発生時の気流振動周期T0よりも短い周期T1で繰り返すことで、ターボコンプレッサ20の運転状態を安定領域とサージング領域との間で周期T1で変動させるように、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに周期T1の脈動を強制的に与える。これによって、ターボコンプレッサ20の時間平均流量がサージング領域に入る小流量であっても、ターボコンプレッサ20の運転状態がサージング領域に入るのは瞬間的でサージングの発生前に安定領域に移るため、サージングの発生を回避しながらターボコンプレッサ20の運転を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、過給装置及び圧縮機に関し、特に、ターボ圧縮機のサージングの発生を抑制しながらターボ圧縮機の運転可能範囲を広げるための技術に関する。
エンジンへの吸気ガスを加圧する過給装置として、ターボチャージャーが用いられている。ターボチャージャーは、エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用してタービンを回転駆動することで、タービンに連結されたターボ圧縮機を回転駆動してエンジンへの吸気ガスを加圧する。
ターボ圧縮機のガス流量がある閾値よりも減少すると、ターボ圧縮機のガス流れが所定の周期で逆流を繰り返す気流振動現象、いわゆるサージング現象が発生する。サージングが発生する領域ではターボ圧縮機の運転を行うことができないため、ターボ圧縮機の運転可能範囲がサージングの発生しない領域に制限される。
ターボ圧縮機の運転可能範囲を広げるための技術としては、下記特許文献1,2による技術が開示されている。特許文献1,2においては、内部を空洞とした環状の空気室を遠心圧縮機のハウジング(シュラウド部)に設け、空気室とインペラとの間に吸込連通路を設けるとともに空気室と吸込口との間に吹出連通路を設けている。吸込連通路と空気室と吹出連通路とにより循環通路を形成し、回転中のインペラに吸引される空気の一部を循環通路を通じて循環させることで、サージングの発生する流量を減少させている。さらに、特許文献2においては、吹出連通路よりも上流側の流路に、回転中のインペラに流入する空気流にインペラと同一方向の旋回を与えるための可変案内翼を設けることで、循環通路を通じて循環する流量を制御可能としている。
特開2004−144029号公報 特開2005−23792号公報
特許文献1,2においては、サージングの発生する流量を減少させるために、ターボ圧縮機のハウジングに圧縮ガスを循環させるための循環通路を形成する必要がある。そのため、ターボ圧縮機の構造が複雑化して部品点数と加工工程が増大するため、コスト上昇につながる。さらに、特許文献2においては、可変案内翼と、可変案内翼の角度を制御するためのアクチュエータとをターボ圧縮機に設ける必要があるため、ターボ圧縮機の構造がさらに複雑化して部品点数と加工工程がさらに増大する。
本発明は、ターボ圧縮機の構造の複雑化を招くことなく、ターボ圧縮機のサージングの発生を抑制しながらターボ圧縮機の運転可能範囲を広げることを目的とする。
本発明に係る過給装置及び圧縮機は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る過給装置は、エンジンへの吸気ガスを加圧するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機の運転状態をサージングの発生しない安定領域とサージング領域との間でサージング発生時の振動周期よりも短い周期で変動させるように、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与えることが可能な脈動発生手段と、を備えることを要旨とする。
本発明の一態様では、脈動発生手段は、ターボ圧縮機の入口または出口における吸気ガス流量を制御する制御弁を有し、制御弁によりターボ圧縮機の入口または出口における吸気ガス流量をサージング発生時の振動周期よりも短い周期で変動させることで、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与えることが好適である。
本発明の一態様では、ターボ圧縮機の出口とエンジンの吸気管との間にはインタークーラーが配設され、吸気管内の吸気ガスは、吸気弁が開いているときにエンジンのシリンダ内に導入され、脈動発生手段は、インタークーラーをバイパスしてターボ圧縮機の出口と吸気管内とを連通させることが可能なバイパス手段を有することが好適である。この態様では、脈動発生手段は、バイパス手段における吸気ガス流量を制御する制御弁を有し、制御弁によりバイパス手段における吸気ガス流量をサージング発生時の振動周期よりも短い周期で変動させることで、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与えることが好適である。あるいは、制御弁を開いたままにしておくことによっても、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与えることが可能である。
本発明の一態様では、脈動発生手段は、ターボ圧縮機の入口と出口とを繋ぐバイパス手段と、バイパス手段における吸気ガス流量を制御する制御弁と、を有し、制御弁によりバイパス手段における吸気ガス流量をサージング発生時の振動周期よりも短い周期で変動させることで、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与えることが好適である。
本発明の一態様では、エンジンにおける燃焼後の排気ガスは、排気弁が開いているときに排気管内へ排出され、脈動発生手段は、排気管内の排気ガスをターボ圧縮機の出口へ供給するための排気供給手段と、排気供給手段における排気ガス流量を制御する制御弁と、を有することが好適である。この態様では、脈動発生手段は、制御弁により排気供給手段における排気ガス流量をサージング発生時の振動周期よりも短い周期で変動させることで、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与えることが好適である。
本発明の一態様では、脈動発生手段は、過給圧が設定過給圧よりも高い場合に、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与えることが好適である。また、本発明の一態様では、脈動発生手段は、ターボ圧縮機の流量が設定流量よりも少ない場合に、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与えることが好適である。また、本発明の一態様では、脈動発生手段は、エンジン負荷が設定負荷よりも高い場合に、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与えることが好適である。
なお、本発明については、過給装置に関する発明の他に、圧縮機に関する発明として把握することもできる。本発明に係る圧縮機は、ガスを加圧するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機の運転状態をサージングの発生しない安定領域とサージング領域との間でサージング発生時の振動周期よりも短い周期で変動させるように、ターボ圧縮機のガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与えることが可能な脈動発生手段と、を備えることを要旨とする。
本発明によれば、ターボ圧縮機の構造の複雑化を招くことなく、ターボ圧縮機のサージングの発生を抑制しながらターボ圧縮機の運転可能範囲を広げることができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
「実施形態1」
図1は、本発明の実施形態1に係る過給装置を含む過給エンジンシステムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る過給エンジンシステムは、エンジン(内燃機関)10と、ターボチャージャー(ターボ過給機)16と、を備える。なお、本実施形態に係る過給エンジンシステムについては、例えば車両を駆動するための動力源として用いることができる。図1では、エンジン10を1気筒のみ図示しているが、エンジン10を多気筒とすることができる。
ターボチャージャー16は、シャフト(回転軸)17を介して連結されたタービン18及びターボコンプレッサ(ターボ圧縮機)20を含む。タービン18は、例えば遠心タービンにより構成され、エンジン10からの排気ガスのエネルギーを利用して回転駆動する。ターボコンプレッサ20は、例えば遠心圧縮機により構成され、タービン18とともに回転駆動することで、エンジン10への吸気ガスをその入口20aから吸入し、吸入した吸気ガスを加圧してその出口20bから吐出する。ターボコンプレッサ20で加圧された吸気ガスは、エンジン10の吸気管26内へ供給される。ただし、ターボコンプレッサ20の出口20bと吸気管26との間にはインタークーラー23が配設されており、ターボコンプレッサ20の出口20bから吐出された吸気ガスは、インタークーラー23で冷却されてから吸気管26内へ供給される。吸気管26内に供給された吸気ガスは、エンジン10の吸気弁28が開いているときに(吸気行程において)エンジン10のシリンダ11内に導入される。シリンダ11内に導入された吸気ガスは圧縮されて燃焼する。シリンダ11内における燃焼後の排気ガスは、エンジン10の排気弁29が開いているときに(排気行程において)エンジン10の排気管27内へ排出され、さらに、タービン18を回転駆動するためにタービン18へ供給される。なお、インタークーラー23にはサージタンク(図示せず)が設けられており、吸気弁28の開閉に伴って吸気管26内に生じる吸気ガスの脈動は、インタークーラー23(サージタンク)内にて減衰する。
本実施形態では、ターボコンプレッサ20の出口20b側(インタークーラー23よりも上流側)には、開閉可能な電磁弁(制御弁)25が配設されており、ターボコンプレッサ20の出口20bにおける吸気ガス流れ(吸気ガス流量)が電磁弁25により制御される。電磁弁25が開くことで、ターボコンプレッサ20の出口20bにおける吸気ガス流れが許容される。一方、電磁弁25が閉じることで、ターボコンプレッサ20の出口20bにおける吸気ガス流れが遮断される。後述するように、電磁弁25の開閉動作を繰り返す、あるいは電磁弁25を開いておくことで、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を強制的に与えることができる。ここでの電磁弁25の開閉制御は、電子制御ユニット50から出力される制御指令により行われる。
ターボコンプレッサ20において、ガス流量に対する圧力比(出口圧力/入口圧力)の特性は、例えば図2に示す曲線のようになり、ターボコンプレッサ20の回転速度Ncに応じて変化する。図2では、ターボコンプレッサ20のガス流量を修正流量で示している。ターボコンプレッサ20のガス流量がある閾値よりも減少した状態が継続すると、ターボコンプレッサ20のガス流れが所定の周期で逆流を繰り返す気流振動現象、いわゆるサージング現象が発生する。サージング発生時の気流振動周期T0は、ほぼ決まった周期であり、例えば0.1秒程度の周期である。サージングの発生する流量の閾値は、ターボコンプレッサ20の回転速度Ncに応じて変化する。図2に示すように、閾値に対応する流量−圧力比曲線上の点(例えば図2の点D)をサージ限界点、回転速度Ncに応じて変化する各サージ限界点を結んだ曲線をサージ限界線、サージ限界線よりも大流量側(図2の右側)の領域をサージングの発生しない安定領域、サージ限界線よりも小流量側(図2の左側)の領域をサージングの発生するサージング領域とする。ターボコンプレッサ20の運転状態が安定領域にあるかサージング領域にあるかについては、ターボコンプレッサ20のガス流量(修正流量)及び回転速度に基づいて決まる。
本実施形態では、サージング発生時の気流振動周期T0よりも短い周期T1(T1<T0)で電磁弁25の開閉動作を繰り返すことで、ターボコンプレッサ20の出口20bにおける吸気ガス流量を周期T1で変動させる。これによって、ターボコンプレッサ20の運転状態を安定領域とサージング領域との間で周期T1で変動させるように、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに周期T1の脈動(パルス流)を強制的に与える。電子制御ユニット50からの制御指令により電磁弁25を開状態から閉状態に切り換えると、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流量が減少して、ターボコンプレッサ20の運転状態(流量及び圧力比)は安定領域(例えば図2のAに示す状態)からサージ限界線を越えて瞬間的にサージング領域(例えば図2のBに示す状態)に移行する。一方、電子制御ユニット50からの制御指令により電磁弁25を閉状態から開状態に切り換えると、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流量が増大して、ターボコンプレッサ20の運転状態(流量及び圧力比)はサージング領域(例えば図2のBに示す状態)からサージ限界線を越えて安定領域(例えば図2のAに示す状態)に移行する。電磁弁25の開閉周期(脈動の周期)T1をサージング発生時の気流振動周期T0よりも短くすることで、ターボコンプレッサ20の運転状態が瞬間的にサージング領域に移行してもサージングが発生する前に安定領域に戻るため、サージングが発生しない。さらに、電磁弁25の開閉動作時におけるターボコンプレッサ20の時間平均流量(時間T1における平均流量)は、電磁弁25を開状態に維持したときの流量よりも減少する。したがって、ターボコンプレッサ20の時間平均流量がサージ限界線に対応する流量よりも少ない場合(サージング領域に入る流量)であっても、ターボコンプレッサ20の運転状態がサージング領域に入るのは瞬間的でサージングの発生前に安定領域に移るため、サージングが発生しない。
このように、本実施形態では、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流量を、安定領域に対応する流量とサージング領域に対応する流量との間でサージ限界線をまたいで、サージング発生時の気流振動周期T0よりも短い周期T1で変動させる。これによって、ターボコンプレッサ20の時間平均流量がサージング領域に入る小流量であっても、サージングの発生を防止することができ、ターボコンプレッサ20の運転を行うことができる。さらに、電磁弁25の開閉制御によりターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を強制的に与えることができるため、ターボコンプレッサ20の構造の複雑化を招くこともない。したがって、本実施形態によれば、ターボコンプレッサ20の構造の複雑化を招くことなく、ターボコンプレッサ20の運転可能な流量範囲を小流量側に広げることができる。
なお、ターボチャージャーによる過給エンジンにおいては、エンジンの低速域でターボコンプレッサの吸気ガス流量が少なく、サージングの発生を抑制するためにエンジンの低速域で過給圧を上げられず、エンジンの低速トルクが不足する。これに対して本実施形態では、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流量(時間平均流量)が少なくてもサージングの発生を防止することができるため、エンジン10の低速域での過給圧を増大させることができる。したがって、エンジン10の低速トルクの増大と過渡レスポンスの向上を実現することができる。
ここで、本願発明者が行った実験結果を図3,4に示す。図3は、ターボコンプレッサ20のガス流れに脈動を付加したときの流量の時系列波形を示し、図4の作動線Eは、エンジン10の回転速度Ne(ターボコンプレッサ20の回転速度Nc)を変化させながらターボコンプレッサ20の時間平均流量(修正流量)及び圧力比を測定した結果を示す。図4の作動線Eに示すように、ターボコンプレッサ20の時間平均流量がサージング領域に入る小流量であっても、サージングが発生せず、ターボコンプレッサ20の運転を行えることが確認された。
次に、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を強制的に付加する条件の好適な例について説明する。
前述のように、エンジン10の低速域では、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流量が少なく、ターボコンプレッサ20の運転状態がサージング領域に入りやすくなる。本実施形態では、図示しないセンサで検出されたエンジン10の過給圧Peが設定過給圧P0よりも高い条件が成立する場合に、周期T1で電磁弁25の開閉を繰り返す、つまり、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れにサージング発生時の気流振動周期T0よりも短い周期T1の脈動を与えることが好ましい。ここでは、例えばエンジン10の過給圧Peが設定過給圧P0以下である場合のターボコンプレッサ20のガス流量が安定領域に入る流量となるように、設定過給圧P0を決定することができる。これによって、エンジン10の低速域において、サージングの発生を防止しながら過給圧を増大させることができる。一方、エンジン10の過給圧Peが設定過給圧P0以下である場合は、電磁弁25を開状態に維持し、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を強制的に付加しない。この場合は、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流量が多く、ターボコンプレッサ20の運転状態は安定領域に保たれ、サージングが発生することはない。
また、エンジン10の高負荷運転時には、過給圧を増大させる必要があり、ターボコンプレッサ20の運転状態がサージング領域に入りやすくなる。そのため、本実施形態では、例えば図示しないセンサで検出されたアクセル開度Aが設定開度A0よりも大きい場合等、エンジン10の負荷が設定負荷よりも高い条件が成立する場合に、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに周期T1の脈動を与える(周期T1で電磁弁25の開閉を繰り返す)ことが好ましい。ここでは、例えばアクセル開度Aが設定開度A0以下である場合のターボコンプレッサ20のガス流量が安定領域に入る流量となるように、設定開度A0を決定することができる。これによって、エンジン10の高負荷運転時に、サージングの発生を防止しながら過給圧を増大させることができる。一方、例えばアクセル開度Aが設定開度A0以下の場合等、エンジン10の負荷が設定負荷以下の場合は、電磁弁25を開状態に維持する。この場合は、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を付加しなくても、ターボコンプレッサ20の運転状態は安定領域に保たれ、サージングが発生することはない。
また、前述のように、ターボコンプレッサ20のガス流量(時間平均流量)が少ないときは、ターボコンプレッサ20の運転状態がサージング領域に入りやすくなる。そのため、本実施形態では、図示しないセンサで検出されたターボコンプレッサ20の吸気ガス流量(時間平均流量)Gが設定流量G0よりも少ない条件が成立する場合に、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに周期T1の脈動を与える(周期T1で電磁弁25の開閉を繰り返す)ことが好ましい。ここでは、例えば設定流量G0がサージ限界線に対応する流量となるように、設定流量G0を決定することができる。その際には、図示しないセンサで検出されたターボコンプレッサ20の回転速度Ncに応じて設定流量G0を変化させることもできる。これによって、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流量(時間平均流量)が少ないときに、サージングの発生を防止しながら過給圧を増大させることができる。一方、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流量(時間平均流量)Gが設定流量G0以上である場合は、電磁弁25を開状態に維持する。この場合は、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を付加しなくても、ターボコンプレッサ20の運転状態は安定領域に保たれ、サージングが発生することはない。また、上記に説明した複数の条件を組み合わせて電磁弁25の開閉制御を行うこともできる。例えば、上記に説明した複数の条件のいずれか1つ以上が成立する場合に、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに周期T1の脈動を与える(周期T1で電磁弁25の開閉を繰り返す)こともできる。
なお、本実施形態では、電磁弁25をターボコンプレッサ20の入口20a側に設け、ターボコンプレッサ20の入口20aにおける吸気ガス流れ(吸気ガス流量)を電磁弁25により制御することもできる。この場合も、サージング発生時の気流振動周期T0よりも短い周期T1で電磁弁25の開閉動作を繰り返すことで、ターボコンプレッサ20の入口20aにおける吸気ガス流量を周期T1で変動させることができる。したがって、ターボコンプレッサ20の運転状態を安定領域とサージング領域との間で周期T1で変動させるように、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに周期T1の脈動(パルス流)を強制的に与えることができる。
「実施形態2」
図5は、本発明の実施形態2に係る過給装置を含む過給エンジンシステムの概略構成を示す図である。以下の実施形態2の説明では、実施形態1と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、インタークーラー23(サージタンク)をバイパスしてターボコンプレッサ20の出口20bと吸気管26内とを連通させるためのバイパス管32が設けられている。そして、電磁弁25は、このバイパス管32に設けられており、バイパス管32内における吸気ガス流れ(吸気ガス流量)が電磁弁25により制御される。電磁弁25が開くことで、バイパス管32内における吸気ガス流れ(ターボコンプレッサ20の出口20bから吸気管26内への吸気ガス流れ)が許容される。一方、電磁弁25が閉じることで、バイパス管32内における吸気ガス流れが遮断される。
本実施形態では、サージング発生時の気流振動周期T0よりも短い周期T1(T1<T0)で電磁弁25の開閉動作を繰り返すことで、バイパス管32内における吸気ガス流量を周期T1で変動させる。これによって、ターボコンプレッサ20の運転状態を安定領域とサージング領域との間で周期T1で変動させるように、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに周期T1の脈動(パルス流)を強制的に与える。電磁弁25を開状態から閉状態に切り換えると、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流量が減少して、ターボコンプレッサ20の運転状態(流量及び圧力比)は安定領域からサージ限界線を越えて瞬間的にサージング領域に移行する。一方、電磁弁25を閉状態から開状態に切り換えると、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流量が増大して、ターボコンプレッサ20の運転状態(流量及び圧力比)はサージング領域からサージ限界線を越えて安定領域に移行する。本実施形態でも、電磁弁25の開閉周期(脈動の周期)T1をサージング発生時の気流振動周期T0よりも短くすることで、ターボコンプレッサ20の時間平均流量がサージング領域に入る小流量であっても、ターボコンプレッサ20の運転状態がサージング領域に入るのは瞬間的でサージングの発生前に安定領域に移るため、サージングの発生を回避しながらターボコンプレッサ20の運転を行うことができる。したがって、ターボコンプレッサ20の運転可能な流量範囲を小流量側に広げることができる。なお、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を強制的に付加する条件の好適な例については実施形態1と同様である。
なお、本実施形態では、電磁弁25の開閉動作をサージング発生時の気流振動周期T0よりも短い周期で繰り返すことなく、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を与えることも可能である。電磁弁25が閉状態のときは、吸気弁28の開閉に伴って吸気管26内に生じる吸気ガスの脈動は、インタークーラー23(サージタンク)内にて減衰してターボコンプレッサ20には伝達されない。一方、電磁弁25を開状態に切り換えることで、吸気弁28の開閉に伴って吸気管26内に生じる吸気ガスの脈動は、バイパス管32を介してターボコンプレッサ20へ伝達される。このターボコンプレッサ20に伝達された脈動によって、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を与えることができる。吸気弁28が開閉する周期はサージング発生時の気流振動周期T0よりも十分短いため、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに与えられる脈動の周期もサージング発生時の気流振動周期T0よりも十分短くなる。ここでは、吸気管26内からバイパス管32を介してターボコンプレッサ20に伝達される脈動の減衰が抑制されるように、吸気管26やバイパス管32の長さ等の仕様を設計することが好ましい。また、本実施形態では、エンジン10の始動時や、寒冷時等のエンジン10の冷却液温度が低いときに、電磁弁25を開状態に切り換えることで、バイパス管32を介して高い温度の吸気ガスをシリンダ11内に供給することができる。
「実施形態3」
図6は、本発明の実施形態3に係る過給装置を含む過給エンジンシステムの概略構成を示す図である。以下の実施形態3の説明では、実施形態1,2と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、ターボコンプレッサ20の内部流路をバイパスしてターボコンプレッサ20の入口20aと出口20b(インタークーラー23よりも上流側)とを繋ぐためのバイパス管42が設けられている。そして、電磁弁25は、このバイパス管42に設けられており、バイパス管42内における吸気ガス流れ(吸気ガス流量)が電磁弁25により制御される。電磁弁25が開くことで、バイパス管42内における吸気ガス流れ(ターボコンプレッサ20の出口20bから入口20aへの吸気ガス流れ)が許容される。一方、電磁弁25が閉じることで、バイパス管42内における吸気ガス流れが遮断される。
本実施形態では、サージング発生時の気流振動周期T0よりも短い周期T1(T1<T0)で電磁弁25の開閉動作を繰り返すことで、バイパス管42内における吸気ガス流量を周期T1で変動させる。これによって、ターボコンプレッサ20の運転状態を安定領域とサージング領域との間で周期T1で変動させるように、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに周期T1の脈動(パルス流)を強制的に与える。電磁弁25を開状態から閉状態に切り換えると、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流量が減少して、ターボコンプレッサ20の運転状態(流量及び圧力比)は安定領域からサージ限界線を越えて瞬間的にサージング領域に移行する。一方、電磁弁25を閉状態から開状態に切り換えると、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流量が増大して、ターボコンプレッサ20の運転状態(流量及び圧力比)はサージング領域からサージ限界線を越えて安定領域に移行する。本実施形態でも、電磁弁25の開閉周期(脈動の周期)T1をサージング発生時の気流振動周期T0よりも短くすることで、ターボコンプレッサ20の時間平均流量がサージング領域に入る小流量であっても、ターボコンプレッサ20の運転状態がサージング領域に入るのは瞬間的でサージングの発生前に安定領域に移るため、サージングの発生を回避しながらターボコンプレッサ20の運転を行うことができる。したがって、ターボコンプレッサ20の運転可能な流量範囲を小流量側に広げることができる。なお、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を強制的に付加する条件の好適な例については実施形態1と同様である。
なお、電磁弁25を閉状態から開状態に切り換えると、ターボコンプレッサ20の回転駆動に必要な動力が増大する。本実施形態では、例えばアクセル開度が大きい場合等、エンジン10の高負荷運転時に、電磁弁25を閉状態から開状態に切り換えることで、ターボコンプレッサ20の回転速度を抑えることもできる。これによって、ターボコンプレッサ20の過回転を防止することができる。
「実施形態4」
図7は、本発明の実施形態4に係る過給装置を含む過給エンジンシステムの概略構成を示す図である。以下の実施形態4の説明では、実施形態1〜3と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、排気管27とターボコンプレッサ20の出口20b(インタークーラー23よりも上流側)とを繋ぐための排気供給管52が設けられている。そして、電磁弁25は、この排気供給管52に設けられており、排気供給管52内における排気ガス流れ(排気ガス流量)が電磁弁25により制御される。電磁弁25が開くことで、排気供給管52内における排気ガス流れが許容され、排気管27内の排気ガスが排気供給管52内を通ってターボコンプレッサ20の出口20bへ供給される。一方、電磁弁25が閉じることで、排気供給管52内における排気ガス流れが遮断される。
本実施形態では、サージング発生時の気流振動周期T0よりも短い周期T1(T1<T0)で電磁弁25の開閉動作を繰り返すことで、排気供給管52内における排気ガス流量を周期T1で変動させる。これによって、ターボコンプレッサ20の運転状態を安定領域とサージング領域との間で周期T1で変動させるように、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに周期T1の脈動(パルス流)を強制的に与える。電磁弁25を閉状態から開状態に切り換えると、ターボコンプレッサ20の出口20b側に排気ガスが供給されることでターボコンプレッサ20の吸気ガス流量が減少して、ターボコンプレッサ20の運転状態(流量及び圧力比)は安定領域からサージ限界線を越えて瞬間的にサージング領域に移行する。一方、電磁弁25を開状態から閉状態に切り換えると、ターボコンプレッサ20の出口20b側への排気ガスの供給が停止されることでターボコンプレッサ20の吸気ガス流量が増大して、ターボコンプレッサ20の運転状態(流量及び圧力比)はサージング領域からサージ限界線を越えて安定領域に移行する。本実施形態でも、電磁弁25の開閉周期(脈動の周期)T1をサージング発生時の気流振動周期T0よりも短くすることで、ターボコンプレッサ20の時間平均流量がサージング領域に入る小流量であっても、ターボコンプレッサ20の運転状態がサージング領域に入るのは瞬間的でサージングの発生前に安定領域に移るため、サージングの発生を回避しながらターボコンプレッサ20の運転を行うことができる。したがって、ターボコンプレッサ20の運転可能な流量範囲を小流量側に広げることができる。なお、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を強制的に付加する条件の好適な例については実施形態1と同様である。
なお、本実施形態では、電磁弁25の開閉動作をサージング発生時の気流振動周期T0よりも短い周期で繰り返すことなく、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を与えることも可能である。電磁弁25が閉状態のときは、排気弁29の開閉に伴って排気管27内に生じる排気ガスの脈動は、電磁弁25で遮断されてターボコンプレッサ20の出口20bには伝達されない。一方、電磁弁25を開状態に切り換えることで、排気弁29の開閉に伴って排気管27内に生じる排気ガスの脈動は、排気供給管52を介してターボコンプレッサ20の出口20bへ伝達される。このターボコンプレッサ20の出口20bに伝達された脈動によって、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を与えることができる。排気弁29が開閉する周期はサージング発生時の気流振動周期T0よりも十分短いため、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに与えられる脈動の周期もサージング発生時の気流振動周期T0よりも十分短くなる。ここでは、排気管27内から排気供給管52を介してターボコンプレッサ20の出口20bに伝達される脈動の減衰が抑制されるように、排気管27や排気供給管52の長さ等の仕様を設計することが好ましい。また、本実施形態では、電磁弁25の開閉制御により、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに脈動を与えるだけでなく、EGR(排気再循環)の制御も行うことができる。
上記に説明した各実施形態においては、電磁弁25の代わりに、開閉動作可能なロータリバルブを制御弁として設けることもできる。ここでのロータリバルブについては、例えば電動モータ等により駆動することができ、電子制御ユニット50により電動モータの駆動制御を行うことができる。ロータリバルブの開閉動作をサージング発生時の気流振動周期T0よりも短い周期T1で繰り返すことによっても、ターボコンプレッサ20の吸気ガス流れに周期T1の脈動を与えることができる。
また、上記に説明した各実施形態におけるターボコンプレッサ20については、エンジン10の過給以外の用途に用いることも可能である。つまり、ターボコンプレッサ20で加圧されるガスは、エンジン10への吸気ガス以外のガスであってもよい。その場合においても、サージングの発生を回避しながら、ターボコンプレッサ20の運転可能な流量範囲を小流量側に広げることができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態1に係る過給装置を含む過給エンジンシステムの概略構成を示す図である。 ターボコンプレッサのガス流量に対する圧力比の特性の一例を示す図である。 ターボコンプレッサのガス流れに脈動を付加したときの流量の時系列波形の一例を示す図である。 エンジンの回転速度を変化させながらターボコンプレッサの時間平均流量及び圧力比を測定した結果の一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る過給装置を含む過給エンジンシステムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態3に係る過給装置を含む過給エンジンシステムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態4に係る過給装置を含む過給エンジンシステムの概略構成を示す図である。
符号の説明
10 エンジン、11 シリンダ、16 ターボチャージャー、18 タービン、20 ターボコンプレッサ、23 インタークーラー、25 電磁弁、26 吸気管、27 排気管、28 吸気弁、29 排気弁、32,42 バイパス管、50 電子制御ユニット、52 排気供給管。

Claims (11)

  1. エンジンへの吸気ガスを加圧するターボ圧縮機と、
    ターボ圧縮機の運転状態をサージングの発生しない安定領域とサージング領域との間でサージング発生時の振動周期よりも短い周期で変動させるように、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与えることが可能な脈動発生手段と、
    を備える、過給装置。
  2. 請求項1に記載の過給装置であって、
    脈動発生手段は、
    ターボ圧縮機の入口または出口における吸気ガス流量を制御する制御弁を有し、
    制御弁によりターボ圧縮機の入口または出口における吸気ガス流量をサージング発生時の振動周期よりも短い周期で変動させることで、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与える、過給装置。
  3. 請求項1に記載の過給装置であって、
    ターボ圧縮機の出口とエンジンの吸気管との間にはインタークーラーが配設され、
    吸気管内の吸気ガスは、吸気弁が開いているときにエンジンのシリンダ内に導入され、
    脈動発生手段は、インタークーラーをバイパスしてターボ圧縮機の出口と吸気管内とを連通させることが可能なバイパス手段を有する、過給装置。
  4. 請求項3に記載の過給装置であって、
    脈動発生手段は、
    バイパス手段における吸気ガス流量を制御する制御弁を有し、
    制御弁によりバイパス手段における吸気ガス流量をサージング発生時の振動周期よりも短い周期で変動させることで、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与える、過給装置。
  5. 請求項1に記載の過給装置であって、
    脈動発生手段は、
    ターボ圧縮機の入口と出口とを繋ぐバイパス手段と、
    バイパス手段における吸気ガス流量を制御する制御弁と、
    を有し、
    制御弁によりバイパス手段における吸気ガス流量をサージング発生時の振動周期よりも短い周期で変動させることで、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与える、過給装置。
  6. 請求項1に記載の過給装置であって、
    エンジンにおける燃焼後の排気ガスは、排気弁が開いているときに排気管内へ排出され、
    脈動発生手段は、
    排気管内の排気ガスをターボ圧縮機の出口へ供給するための排気供給手段と、
    排気供給手段における排気ガス流量を制御する制御弁と、
    を有する、過給装置。
  7. 請求項6に記載の過給装置であって、
    脈動発生手段は、制御弁により排気供給手段における排気ガス流量をサージング発生時の振動周期よりも短い周期で変動させることで、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与える、過給装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1に記載の過給装置であって、
    脈動発生手段は、過給圧が設定過給圧よりも高い場合に、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与える、過給装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか1に記載の過給装置であって、
    脈動発生手段は、ターボ圧縮機の流量が設定流量よりも少ない場合に、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与える、過給装置。
  10. 請求項1〜7のいずれか1に記載の過給装置であって、
    脈動発生手段は、エンジン負荷が設定負荷よりも高い場合に、ターボ圧縮機の吸気ガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与える、過給装置。
  11. ガスを加圧するターボ圧縮機と、
    ターボ圧縮機の運転状態をサージングの発生しない安定領域とサージング領域との間でサージング発生時の振動周期よりも短い周期で変動させるように、ターボ圧縮機のガス流れにサージング発生時の振動周期よりも短い周期の脈動を与えることが可能な脈動発生手段と、
    を備える、圧縮機。
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