JP2009019681A - 3位置停止シリンダ - Google Patents

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Abstract

【課題】接続配管に漏れが生じた場合、圧力流体源が故障した場合にも、ロッドを中間停止位置に精度良く位置付けることが可能な3位置停止シリンダを提供する。
【解決手段】第1シリンダ室1aを摺動する第1プッシャー4と、第2シリンダ室1bを摺動するピストン2と、第3シリンダ室1cを摺動する第2プッシャー5と、第1プッシャー4をピストン2側へ付勢する第1プッシャー付勢手段6と、第2プッシャー5をピストン2側へ付勢する第2プッシャー付勢手段7と、ピストン2に結合されシリンダ本体1の内部から外部へ延出するロッド3と、を備え、シリンダ本体1には、第2シリンダ室1bに個別に通じる二つの流通孔1d,1eが配設されており、第2シリンダ室1bにおいてピストン2の両側に充填された圧力流体を排出する切換操作をすることにより、ロッド3を中間停止位置に停止させるシリンダ。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロッドを左側停止位置、中間停止位置、右側停止位置の三つの停止位置に停止させることが可能な3位置停止シリンダに関する。
図4は、特許文献1に記載の3位置停止シリンダ装置を示すもので、このシリンダ装置20Aは、3位置停止シリンダ21Aを、単一の3位置プレッシャセンタ形切換弁22を介して共通の圧力流体源23に接続することにより、構成されている。
3位置停止シリンダ21Aは、両端がヘッド側端壁25aとロッド側端壁25bとで塞がれた中空のシリンダ本体25と、シリンダ本体25の内部に軸方向に摺動自在に配設されたピストン26と、このピストン26の一端側からロッド側端壁25bをシールしながら貫通して外部に延出するピストンロッド27と、上記ピストン26の両側に形成されたヘッド側圧力室28a及びロッド側圧力室28bと、これらの圧力室28a,28bに個別に通じる二つのポート29a,29bとを有している。ピストン26は、ヘッド側の受圧面26aの受圧面積Hとロッド側の受圧面26bの受圧面積Rが異なっていて、ヘッド側の受圧面積Hがロッド側の受圧面積Rより大きく形成されている。
上記シリンダ本体25の内部のピストン26よりもロッド側端壁25b寄りの位置には、このピストン26をストローク端から中間停止位置まで押し戻すための手段と中間停止位置に停止させるための手段とを兼ねるプッシャー33が設けられると共に、このプッシャー33を中間停止位置まで変位させるためのスプリング(付勢手段)34aが設けられている。上記プッシャー33は、中空のスリーブ状をしていて、ロッド側圧力室28bと隣接する位置に形成された環状のガイド部35によって外周面を支持されることにより、シリンダ本体25の軸方向にピストン26とは独立して移動自在となっており、その内部をピストンロッド27が貫通している。このプッシャー33の先端部は上記ロッド側圧力室28b内に突出し、後端部はばね室36内に位置し、この後端部に、スプリング34aが当接している。また、該プッシャー33の後端部には、前進端の位置でガイド部35に係止するストッパ33aが設けられている。
上記スプリング34aの弾発力Fと、ピストン26のヘッド側及びロッド側の受圧面26a,26bに作用する流体圧作用力HP,RPとは、(H−R)P<F<HPとなるように関係付けられている。
上記切換弁22は、両側の第1切換位置及び第2切換位置と、中間の第3切換位置とを有していて、上記第1及び第2の切換位置では上記シリンダ21Aのヘッド側圧力室28aとロッド側圧力室28bとを圧力流体源23に選択的に接続し、中間の第3切換位置では、上記両圧力室28a,28bを同時に圧力流体源23に接続するものである。
上記構成を有するシリンダ装置20Aにおいて、図4に示すように、切換弁22を左側の第1切換位置に切り換えて、3位置停止シリンダ21Aのヘッド側圧力室28aを大気に開放すると共に、ロッド側圧力室28bに圧力流体を供給すると、ピストン26及びピストンロッド27はヘッド側のストローク端(右側停止位置)まで後退する。このとき上記プッシャー33は、スプリング34aに押されて前進し、先端がロッド側圧力室28b内に突出しかつ後端のストッパ33aが上記ガイド部35に係止する前進端の位置を占めている。
上述の状態から、図5に示すように、上記切換弁22を右側の第2切換位置に切り換えて、ロッド側圧力室28bを大気に開放すると共に、ヘッド側圧力室28aに圧力流体を供給すると、上記ピストン26及びピストンロッド27はロッド側のストローク端(左側停止位置)まで前進する。このとき上記プッシャー33は、上記ピストン26に押されて後退し、スプリング34aを圧縮している。
この状態で、図6に示すように、上記切換弁22を中間の第3切換位置に切り換えて、ロッド側圧力室28bとヘッド側圧力室28aの両方に同圧の圧力流体を同時に供給すると、上記ピストン26のロッド側受圧面26bに作用する流体圧作用力RPと、プッシャー33を押圧するスプリング34aの弾発力Fとの合成力が、ヘッド側受圧面26aに作用する流体圧作用力HPより大きいため、上記ピストン26及びプッシャー33はヘッド側に向けて移動する。そして、中間停止位置まで移動すると、プッシャー33のストッパ33aがガイド部35に係止することによって該プッシャー33がその位置に停止するため、このプッシャー33による作用力Fがピストン26に加わらなくなり、このピストン26には、両側の受圧面26a,26bに作用する流体圧作用力HPとRPとが加わるようになる。このためピストン26は、受圧面積差に基づく流体圧作用力の差によってロッド側に押され、上記プッシャー33に押し付けられた状態でその位置に停止する。このときプッシャー33は、上記ピストン26を中間停止位置に停止させるための手段として機能することになる。
かくして特許文献1に記載の技術によれば、ピストン26の両面の受圧面積差とプッシャー33の押圧力とを利用した機構によって、ピストンロッド27を3位置に停止させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、中間停止位置において、(H−R)P<F<HPとなるように関係付けられている受圧面積H,Rおよび弾発力Fとの微妙な圧力バランスで、ピストンが停止している。このため、圧力室28a,28bに通じる二つのポート29a,29bに接続されている配管に漏れが生じた場合、圧力源が故障した場合あるいはピストンロッドに予期しない外力(例えば振動)が掛かった場合、ピストンは、中間停止位置に精度良く位置付けられず、本来の中間停止位置より左方または右方へ移動する。これは、精密加工作業に用いる3位置停止シリンダにとり無視できない欠点である。
特開2003−287005号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、接続配管に漏れが生じた場合、圧力流体源が故障した場合あるいはピストンロッドに予期しない外力(例えば振動)が掛かった場合にも、ロッドを中間停止位置に精度良く位置付けることが可能な3位置停止シリンダを提供することである。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載の3位置停止シリンダを提供する。
請求項1に記載の発明によれば、3位置停止シリンダ10は、
第1シリンダ室1aを摺動する第1プッシャー4と、第2シリンダ室1bを摺動するピストン2と、第3シリンダ室1cを摺動する第2プッシャー5と、第1プッシャー4をピストン2側へ付勢する第1プッシャー付勢手段6と、第2プッシャー5をピストン2側へ付勢する第2プッシャー付勢手段7と、ピストン2に結合されシリンダ本体1の内部から外部へ延出するロッド3と、を備え、
シリンダ本体1には、第2シリンダ室1bに個別に通じる二つの流通孔1d,1eが配設されており、
第2シリンダ室1bにおいてピストン2の両側に充填された圧力流体を排出する切換操作をすることにより、ロッド3を中間停止位置に停止させることを特徴とする。
第1シリンダ室1aを摺動する第1プッシャー4と、第2シリンダ室1bを摺動するピストン2と、第3シリンダ室1cを摺動する第2プッシャー5と、第1プッシャー4をピストン2側へ付勢する第1プッシャー付勢手段6と、第2プッシャー5をピストン2側へ付勢する第2プッシャー付勢手段7との構成により、ピストン2に圧力流体による圧力が掛からないときには、ピストン2は、ストッパ機能を有する二つのプッシャー4,5に挟まれて中間位置に精度良く保持される。
さらに、第2シリンダ室1bにおいてピストン2の両側に充填された圧力流体を排出する切換操作をすることにより、ロッド3を中間停止位置に停止させる。これにより、ピストン2に圧力が掛からなくなり、ピストン2は上記のように中間位置に保持される。また、中間停止位置では、第2シリンダ室1bにおいてピストン2の両側に充填された圧力流体を排出するため、接続配管に漏れが生じた場合あるいは圧力流体源23が故障した場合にも、ピストン2の停止位置は、何らその影響を受けず、ピストン2は二つのプッシャー4,5に挟まれて中間位置に精度良く保持されることとなる。さらに、付勢手段6,7の取付け荷重よりも小さい予期せぬ外力がロッドに掛かっても、ロッドが中間停止位置から移動することは無い。
請求項2に記載の発明によれば、3位置停止シリンダ10は、ピストン2は、その軸方向中間部2aの外径が最大となり、その両側端部2b,2cの外径が中間部2aの外径より小さくなるよう形成されており、中間部2aにシール手段8が配設されていることを特徴とする。
単純な構造により、ピストン2の両側に独立した圧力室1b1,1b2を配設することが可能となり、独立した左右の圧力室1b1,1b2に圧力流体を選択的に供給、排出することによりピストン2を左方停止位置、中間停止位置または右方停止位置へ移動することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、3位置停止シリンダ10は、第1シリンダ室1aと第2シリンダ室1bとの境界には第1環状肩部1iが形成されており、第2シリンダ室1bと第3シリンダ室1cとの境界には第2環状肩部1jが形成されており、ピストン2の軸方向長さL2は第2シリンダ室の軸方向長さL1に対してわずかに短く設定されていることを特徴とする。
第1プッシャー4と第2プッシャー5との間にピストン2を挟み込む、単純な構造により、中間停止位置を設定することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、3位置停止シリンダ10は、左側停止位置において、第1プッシャー4は、第1シリンダ室1aを構成する左側壁1fと当接しており、第2プッシャー5は、第2環状肩部1jと当接しており、
中間停止位置において、第1プッシャー4は、第1環状肩部1iと当接しており、第2プッシャー5は、第2環状肩部1jと当接しており、
右側停止位置において、第1プッシャー4は、第1環状肩部1iと当接しており、第2プッシャー5は、第3シリンダ室1cを構成する右側壁1gと当接している、ことを特徴とする。
中間停止位置からの左行程は、第1プッシャー4が第1環状肩部1iから左側壁部1fまで移動する距離であり、中間停止位置からの右行程は、第2プッシャー5が第2環状肩部1jから右側壁部1gまで移動する距離である。これにより、中間停止位置からの左行程および右行程を単純な構造で正確に設定することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る3位置停止シリンダの中間停止位置における断面図である。図2は、本発明に係る3位置停止シリンダの左側停止位置における断面図である。図3は、本発明に係る3位置停止シリンダの右側停止位置における断面図である。
図1に示すように、本発明は、3位置停止シリンダ10を、単一の3位置エキゾーストセンタ形切換弁9を介して共通の圧力流体源23に接続することにより、構成されている。圧力流体は、エア、オイルその他の圧力を発生させることが可能ないかなる流体も使用可能である。
3位置停止シリンダ10は、内径が各々異なる第1シリンダ室、第2シリンダ室、第3シリンダ室を有し両端が左側壁と右側壁で塞がれた中空のシリンダ本体1と、第1シリンダ室を摺動する第1プッシャーと、第2シリンダ室を摺動するピストンと、第3シリンダ室を摺動する第2プッシャーと、第1プッシャーをピストン側へ付勢する第1プッシャー付勢手段(スプリング)と、第2プッシャーをピストン側へ付勢する第2プッシャー付勢手段(スプリング)と、ピストンに結合されシリンダ本体内部から外部へ延出するロッドと、を備えている。ロッドは、ピストン2の左端側からシリンダ本体1の左側壁1fをシールしながら貫通して外部に延出している。また、11はシール部材である。
ピストン2よりも左側には、ピストン2を左側停止位置から中間停止位置まで押し戻すための手段と中間停止位置に停止させるための手段とを兼ねる第1プッシャー4が設けられると共に、第1プッシャー4を中間停止位置まで変位させるための付勢手段である第1スプリング6が設けられている。第1プッシャー4は、中空のスリーブ状をしていて、第1シリンダ室1aの内周面によりその外周面を支持されている。そして、第1プッシャー4は、シリンダ本体1の軸方向にピストン2とは独立して移動自在となっており、その内部を第1プッシャー中央穴4bを通過してロッド3が貫通している。
ピストン2よりも右側には、ピストン2を右側停止位置から中間停止位置まで押し戻すための手段と中間停止位置に停止させるための手段とを兼ねる第2プッシャー5が設けられると共に、第2プッシャー5を中間停止位置まで変位させるための付勢手段である第2スプリング7が設けられている。第2プッシャー5は、中空のスリーブ状をしていて、第3シリンダ室1cの内周面によりその外周面を支持されている。そして、第2プッシャー5は、シリンダ本体1の軸方向にピストン2とは独立して移動自在となっている。
そして、各シリンダ室は、第1シリンダ室、第2シリンダ室、第3シリンダ室の順に相互に隣接かつ開口して、一つの中空室を形成してシリンダ本体に配設されている。第2シリンダ室の内径D2(図3参照)は、第1シリンダ室の内径D1または第3シリンダ室の内径D3のいずれよりも小さく形成されている。本実施形態では、第1シリンダ室の内径D1と第3シリンダ室の内径D3とは同一径であるが、もちろん相違する内径としても良い。
シリンダ本体1において、第1シリンダ室1aと第2シリンダ室1bとの境界には第1環状肩部1iが形成されており、第2シリンダ室1bと第3シリンダ室1cとの境界には第2環状肩部1jが形成されており、ピストン2の軸方向長さL2(図2参照)は、第2シリンダ室1bの軸方向長さL1に対してわずかに(例えば0.01mm)短く設定されている。この設定により、中間停止位置において、第1プッシャー4が第1環状肩部1iと当接し、第2プッシャー5が第2環状肩部1jと当接して、両プッシャー4,5が、ストッパ機能を果たして、ピストン2を挟み込むことが可能となる。
すなわち、第1プッシャーと第2プッシャーとが確定した位置でピストン2を、左スプリング6および右スプリング7を介して両側から挟み込むことが可能となり、ピストン2をほぼ完全に固定して位置付けることが実現できる。そして、左スプリング6および右スプリング7の取付け荷重を大きくすることにより、ロッド3に対して予定しない外力(例えば振動)が掛かったときにも、ロッドの正規位置からの変位が生じにくくなる。
一方、中間停止位置からの左行程(以下、単に「左行程」と言う)は、第1プッシャー4が第1環状肩部1iから左側壁部1fまで移動する距離であり、中間停止位置からの右行程(以下、単に「右行程」と言う)は、第2プッシャー5が第2環状肩部1jから右側壁部1gまで移動する距離である。そして、ピストン長さL2の上記設定により、中間停止位置において、第1プッシャー4および第2プッシャー5が必然的に各環状肩部1i,1jと当接することとなり、第1プッシャー4および第2プッシャー5の軸方向位置が確定されるため、左行程および右行程も確実に設定される。
また、ピストン2は、円柱形状をしており、第2シリンダ室1bの内周面によりその外周面を支持されている。ピストン2は、その軸方向中間部2aの外径が最大となり、その両側端部2b,2cの外径が中間部の外径より小さくなるよう形成されており、中間部にシール8が配設されている。この構成により、第2シリンダ室1bがピストン2の軸方向中間部2aにより左側第2シリンダ室1b1と右側第2シリンダ室1b2に分断される。一方、シリンダ本体1には、第2シリンダ室1bに個別に通じる二つの流通孔1d,1eが配設されている。そして、左側第2シリンダ室1b1は、左側流通孔1dを介して切換弁9と個別に接続し、右側第2シリンダ室1b2は、右側流通孔1eを介して切換弁9と個別に接続する。
そして、本シリンダ装置10は、二つの流通孔1d,1eと接続している切換弁9の切換操作によりロッド3を、左側停止位置、中間停止位置、右側停止位置の三つの停止位置に停止させる構成となっている。
上記切換弁9は、両側の第1切換位置及び第2切換位置と、中間の第3切換位置とを有していて、上記第1及び第2の切換位置では左側第2シリンダ室1b1と右側第2シリンダ室1b2とを圧力流体源23に選択的に接続し、中間の第3切換位置では、上記両シリンダ室1b1,1b2を同時に大気に開放するものである。
(右側停止位置)
上記構成を有するシリンダ装置10において、図3に示すように、切換弁9を左側の第1切換位置に切り換えて、右側第2シリンダ室1b2を大気に開放すると共に、左側第2シリンダ室1b1に圧力流体を供給すると、ピストン2、ロッド3および第2プッシャー5は右側壁1gまで移動する。第2プッシャー5がシリンダ本体1の右側壁1gと当接することにより、ピストン2及びロッド3は圧力流体により第2プッシャー5に押し付けられた状態で停止する。この停止位置が右側停止位置となる。この右側停止位置において、第1プッシャー4は、シリンダ本体1の第1環状肩部1i(図2参照)と当接しており、第2プッシャー5は、第3シリンダ室1cを構成する右側壁1gと当接している。このとき第2スプリング7は、圧縮された状態となっている。
(左側停止位置)
上述の状態から、図2に示すように、切換弁9を右側の第2切換位置に切り換えて、左側第2シリンダ室1b1を大気に開放すると共に、右側第2シリンダ室1b2に圧力流体を供給すると、ピストン2及びロッド3は圧力流体の圧力を受けて左方へ移動する。そして、ピストン2の左端面2b(図3参照)が第1プッシャー4の押圧面4aに当接すると、第1プッシャー4もピストン2及びロッド3とともに、第1スプリング6を圧縮しながら、さらに左方へ移動する。第1プッシャー4がシリンダ本体1の左側壁1fと当接することにより、ピストン2及びロッド3は圧力流体により第1プッシャー4に押し付けられた状態で停止する。この停止位置が左側停止位置となる。この左側停止位置において、第1プッシャーは、第1シリンダ室1aを構成する左側壁1fと当接しており、第2プッシャー5は、第2環状肩部1jと当接している。第2プッシャー5は、ピストン2からの押圧が無くなり、第2スプリング7により押し戻されるためである。
(中間停止位置)
この状態で、図1に示すように、切換弁9を中間の第3切換位置に切り換えて、左側第2シリンダ室1b1と右側第2シリンダ室1b2の両方に充填されている同圧の圧力流体を同時に大気側へ排出すると、ピストン2に掛かる圧力が無くなるため、ピストン2及び第1プッシャー4は第1スプリング6の弾発力により右側へ移動する。そして、第1プッシャー4が、第1環状肩部1iまで移動して当接すると、第1プッシャー4はその位置で停止する。一方、ピストン2は慣性力のためさらに微少に右側へ移動して第2プッシャー5の押圧面5aに当接することによってピストン2がその位置に停止する。このとき第2プッシャー5は、ピストン2を中間停止位置に停止させるためのストッパ手段として機能することになる。中間停止位置において、第1プッシャー4は、第1環状肩部1iと当接しており、第2プッシャー5は、第2環状肩部1j(図3参照)と当接している。
ロッド3を3つの位置に切り換える順番は、シリンダ装置10の用途によって自由に決めることができる。
以上により、接続配管に漏れが生じた場合、圧力流体源が故障した場合あるいはピストンロッドに予期しない外力(例えば振動)が掛かった場合にも、ロッドを中間停止位置に精度良く位置付けることが可能な3位置停止シリンダを提供することが可能となる。
本発明に係る3位置停止シリンダの中間停止位置における断面図である。 本発明に係る3位置停止シリンダの左側停止位置における断面図である。 本発明に係る3位置停止シリンダの右側停止位置における断面図である。 従来技術の3位置停止シリンダの右側停止位置における断面図である。 従来技術の3位置停止シリンダの左側停止位置における断面図である。 従来技術の3位置停止シリンダの中間停止位置における断面図である。
符号の説明
1 シリンダ本体
9 切換弁
10 3位置停止シリンダ
20A 従来の3位置停止シリンダ

Claims (4)

  1. 内径が各々異なる第1シリンダ室(1a)、第2シリンダ室(1b)、第3シリンダ室(1c)を有するシリンダ本体(1)と、
    前記第1シリンダ室(1a)を摺動する第1プッシャー(4)と、前記第2シリンダ室(1b)を摺動するピストン(2)と、前記第3シリンダ室(1c)を摺動する第2プッシャー(5)と、前記第1プッシャー(4)を前記ピストン(2)側へ付勢する第1プッシャー付勢手段(6)と、前記第2プッシャー(5)を前記ピストン(2)側へ付勢する第2プッシャー付勢手段(7)と、前記ピストン(2)に結合され前記シリンダ本体(1)の内部から外部へ延出するロッド(3)と、を備え、
    前記各シリンダ室(1a,1b,1c)は、前記第1シリンダ室(1a)、前記第2シリンダ室(1b)、前記第3シリンダ室(1c)の順に相互に隣接かつ開口して、一つの中空室を形成するようにシリンダ本体(1)に配設されており、
    前記第2シリンダ室(1b)の内径(D2)は、前記第1シリンダ室(1a)の内径(D1)または前記第3シリンダ室(1c)の内径(D3)のいずれよりも小さく、
    前記シリンダ本体(1)には、前記第2シリンダ室(1b)に個別に通じる二つの流通孔(1d,1e)が配設されており、
    前記二つの流通孔(1d,1e)と接続している切換弁(9)の切換操作により前記ロッド(3)を、左側停止位置、中間停止位置、右側停止位置の三つの停止位置に停止させ、
    前記第2シリンダ室(1b)において前記ピストン(2)の両側に充填された圧力流体を排出する前記切換操作をすることにより、前記ロッド(3)を前記中間停止位置に停止させることを特徴とする3位置停止シリンダ(10)。
  2. 前記ピストン(2)は、その軸方向中間部(2a)の外径が最大となり、その両側端部(2b,2c)の外径が前記中間部(2a)の外径より小さくなるよう形成されており、前記中間部(2a)にシール手段(8)が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の3位置停止シリンダ(10)。
  3. 前記第1シリンダ室(1a)と前記第2シリンダ室(1b)との境界には第1環状肩部(1i)が形成されており、前記第2シリンダ室(1b)と前記第3シリンダ室(1c)との境界には第2環状肩部(1j)が形成されており、前記ピストン(2)の軸方向長さ(L2)は前記第2シリンダ室(1b)の軸方向長さ(L1)に対してわずかに短く設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の3位置停止シリンダ(10)。
  4. 前記左側停止位置において、前記第1プッシャー(4)は、前記第1シリンダ室(1a)を構成する左側壁(1f)と当接しており、前記第2プッシャー(5)は、前記第2環状肩部(1j)と当接しており、
    前記中間停止位置において、前記第1プッシャー(4)は、前記第1環状肩部(1i)と当接しており、前記第2プッシャー(5)は、前記第2環状肩部(1j)と当接しており、
    前記右側停止位置において、前記第1プッシャー(4)は、前記第1環状肩部(1i)と当接しており、前記第2プッシャー(5)は、前記第3シリンダ室(1c)を構成する右側壁(1g)と当接している、ことを特徴とする請求項3に記載の3位置停止シリンダ(10)。
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JPS59141207U (ja) * 1983-03-11 1984-09-20 株式会社トルカ− 揺動アクチユエ−タにおける定位置停止装置
JPS6392802A (ja) * 1986-10-07 1988-04-23 Torukaa:Kk 直動シリンダ−を内蔵した中間停止機構付ロ−タリ−アクチユエ−タ

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