JP2009019511A - 直列式軸流ファン - Google Patents

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裕亮 吉田
Shinya Kanechika
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Abstract

【課題】直列式軸流ファンにおいて、第1軸流ファンと第2軸流ファンとの間の流路抵抗を抑えつつ流路中にてリード線群をまとめて外部へと引き出す。
【解決手段】直列式軸流ファン1では、第1軸流ファン2の第1支持リブ24と第2軸流ファン3の第2支持リブ34とが中心軸J1方向に重なり、1つの第1支持リブ24および対応する第2支持リブ34には、それぞれ中心軸J1を中心とする周方向に突出する第1リード線支持部41および第2リード線支持部42が設けられる。リード線支持部41,42には互いに対向する凹部が設けられ、これらの凹部により空間81が形成される。第1軸流ファン2および第2軸流ファン3のリード線群91,92は、エアの流路中にてまとめて空間81を通され、これにより、第1軸流ファン2と第2軸流ファンとの間の流路抵抗を抑えつつリード線群91,92をまとめてハウジング23,33の外部へと引き出すことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の軸流ファンを直列に接続した直列式軸流ファンに関する。
従来より、様々な電子機器の筐体内部に電子部品を冷却するための冷却ファンが設けられており、電子部品の高性能化に伴う発熱量の増加や、筐体の小型化等に起因する配置密度の上昇に伴って冷却ファンの静圧−風量特性の向上が要求されている。十分な静圧および風量を確保する冷却ファンとして、近年では、例えば、特許文献1に示されるように、複数のファンを直列に接続した直列式軸流ファンが利用されている。
特許文献1の二重反転式軸流送風機では、第1の単体軸流送風機の第1のケース内の吸い込み側に第1のインペラが配置され、第1のケース内の吐き出し側に第1のモータが配置されており、第2の単体軸流送風機の第2のケース内の吸い込み側に第2のモータが配置され、第2のケース内の吐き出し側に第2のインペラが配置される。第1のモータおよび第2のモータは互いに対向するとともに、それぞれ径方向に伸びる3本のウエブ(リブ)により第1のケースおよび第2のケースに固定される。第1の単体軸流送風機の1つのウエブおよび当該ウエブに対向する第2の単体軸流送風機の1つのウエブには、互いに対向するように凹部がそれぞれ設けられ、第1および第2の単体軸流送風機が組み合わされることにより、凹部が重なってウエブ内にウェブの伸びる方向に沿う空間が形成される。空間内には、第1のモータおよび第2のモータに接続される給電用配線(リード線)が収容されて二重反転式軸流送風機の外部へと引き出され、給電用配線がインペラに接触することが防止される。
特開2004−278371号公報
ところで、二重反転式の軸流ファンでは2つのモータ部からリード線が引き出されるため、リード線の本数が多くなるとともに互いに絡みやすく、ファンの組み立てに時間を要してしまう場合がある。リード線の移動を制限するためにクリップ等の別部材によりリード線をリブ等に固定する必要もある。特許文献1に示されるように、第1および第2の単体軸流送風機のウエブの凹部を重ねて形成した空間内に給電用配線を通す手法を採用した場合、多数の給電用配線を通すウエブが大きくなってしまい、ウエブにエアが衝突して送風特性が低下するとともに騒音が大きくなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、第1軸流ファンと第2軸流ファンとの間の流路抵抗を抑えつつ、第1および第2軸流ファンに接続される第1および第2リード線群をまとめて直列式軸流ファンの外部へと引き出すことを目的としている。
請求項1に記載の発明は、直列式軸流ファンであって、第1軸流ファンと、前記第1軸流ファンの中心軸に沿って前記第1軸流ファンに接続される第2軸流ファンとを備え、前記第1軸流ファンが、前記第2軸流ファンに隣接して配置される第1ベース部を有する第1モータ部と、前記中心軸を中心として径方向外方に伸びる複数の第1翼を有し、前記第1モータ部により前記中心軸を中心として回転して前記中心軸方向のエアの流れを発生する第1インペラと、前記第1インペラの外周を囲む第1ハウジングと、前記第1モータ部の前記第1ベース部と前記第1ハウジングとを接続する複数の第1支持リブと、前記第1ベース部から前記第1ハウジングへと導かれる第1リード線群とを備え、前記第2軸流ファンが、前記第1ベース部に対向する第2ベース部を有する第2モータ部と、前記中心軸を中心として径方向外方に伸びる複数の第2翼を有し、前記第2モータ部により前記中心軸を中心として回転して前記第1インペラによるエアの流れと同方向のエアの流れを発生する第2インペラと、前記第2インペラの外周を囲む第2ハウジングと、前記第2ベース部と前記第2ハウジングとを接続する複数の第2支持リブと、前記第2ベース部から前記第2ハウジングへと導かれる第2リード線群とを備え、前記第1リード線群および前記第2リード線群が、前記第1ベース部、第1支持リブまたは前記第1ハウジングから突出する第1リード線支持部と、前記第2ベース部、第2支持リブまたは前記第2ハウジングから突出する第2リード線支持部との間に形成される空間を通される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の直列式軸流ファンであって、前記第1リード線支持部および前記第2リード線支持部とリード線群とが交差する交差位置と前記第1ベース部および前記第2ベース部との間の径方向の距離が、前記交差位置と前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングとの間の径方向の距離の1/4倍以上4倍以下である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の直列式軸流ファンであって、前記第1リード線支持部と前記第2リード線支持部とが前記中心軸に平行な方向に関して重なる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、前記第1リード線支持部が前記第2リード線支持部側に第1凹部を有し、前記第2リード線支持部が前記第1凹部に対向する第2凹部を有し、前記第1凹部および前記第2凹部により前記第1リード線群および前記第2リード線群の位置が拘束される。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、前記第1リード線群および前記第2リード線群が、前記第1リード線支持部と前記第2リード線支持部とにより挟持される。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、前記第1リード線支持部が前記第1支持リブから前記中心軸を中心とする略周方向に突出し、前記第2リード線支持部が前記第2支持リブから前記中心軸を中心とする略周方向に突出する。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、前記第1ベース部、前記複数の第1支持リブ、前記第1ハウジングおよび前記第1リード線支持部が樹脂にて1つの部材として形成され、前記第2ベース部、前記複数の第2支持リブ、前記第2ハウジングおよび前記第2リード線支持部が樹脂にて1つの部材として形成されている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の直列式軸流ファンであって、前記第1ハウジングの前記第2ハウジング側の第1端部、および、前記第2ハウジングの前記第1ハウジング側の第2端部が同じ大きさの略正方形であり、前記複数の第1支持リブが前記第1端部の各辺の中央部に接続され、前記複数の第2支持リブが前記第2端部の各辺の中央部に接続され、前記第1端部および前記第2端部の内側面の四隅に、端面に向かって中心軸から漸次離れる傾斜面が形成されており、前記第1リード線群および前記第2リード線群が略正方形の前記第1端部および前記第2端部の一の角部へと導かれる。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、前記第1インペラの回転方向と前記第2インペラの回転方向とが逆である。
本発明によれば、第1軸流ファンと第2軸流ファンとの間の流路抵抗を抑えつつ、第1および第2リード線群をまとめて直列式軸流ファンの外部へと引き出すことができる。請求項3の発明では、エアの流路を広く維持することができ、請求項4の発明では、第1および第2凹部により多くのリード線を支持することができ、請求項5の発明では、リード線群を挟持により安定して固定することができる。請求項6の発明では、第1および第2リード線支持部がエアの流れに沿って設けられるため、第1および第2リード線支持部により発生する騒音を低減することができる。
請求項7の発明では、部品数を削減して直列式軸流ファンの製造コストを削減することができ、請求項8の発明では、第1支持リブと第1ハウジングとの間および第2支持リブと第2ハウジングとの間に駄肉を設けることなく第1および第2支持リブをそれぞれ第1および第2ハウジングに接続することができ、エアが駄肉に衝突することにより発生する騒音を防止することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る直列式軸流ファン1を示す斜視図である。直列式軸流ファン1は、例えば、サーバ等の電子機器を空冷するための冷却ファンとして用いられる。直列式軸流ファン1は、図1中の上側に配置される第1軸流ファン2および第1軸流ファン2の中心軸J1に沿って図1中の下側にて第1軸流ファン2に接続される第2軸流ファン3を備える(すなわち、中心軸J1は第2軸流ファン3の中心軸でもある。)。第1軸流ファン2および第2軸流ファン3は、それぞれ電力の供給に利用される第1リード線群91および第2リード線群92を備え(以下の説明では、第1リード線群91および第2リード線群92をまとめて「リード線群91,92」と呼ぶ。)、リード線群91,92は第1軸流ファン2の外側面に沿って上方へと引き出され、結束部材93により束ねられて外部電源に接続される。
図2は直列式軸流ファン1を中心軸J1を含む平面で切断した縦断面図である。直列式軸流ファン1は、いわゆる二重反転式軸流ファンであり、図1中の上側(すなわち、第1軸流ファン2の上側)からエアが取り込まれ、下側(すなわち、第2軸流ファン3の下側)へと送出されるように中心軸J1方向のエアの流れが発生する。これにより、十分な風量が確保されるとともに静圧が向上される。以下の説明では、中心軸J1方向において、エアが取り込まれる側である図1中の上側を「吸気側」または単に「上側」と呼び、エアが送出される側である図1中の下側を「排気側」または単に「下側」と呼ぶ。「上側」および「下側」という表現は必ずしも重力方向に対する上側および下側と一致する必要はない。
第1軸流ファン2は、第1モータ部22、第1モータ部22により中心軸J1を中心として回転して中心軸J1方向のエアの流れを発生する第1インペラ21、第1インペラ21の外周を囲む第1ハウジング23、および、第1モータ部22を支持する4本の第1支持リブ24を備える。第1軸流ファン2では、第1ハウジング23の内側に第1インペラ21、第1モータ部22および第1支持リブ24が配置され、第1支持リブ24は、第1モータ部22の第1ベース部2211の外側面から第1ハウジング23の内側面231に向かって伸びるとともに周方向に配列されて第1ベース部2211と第1ハウジング23とを接続する(図3参照)。図2では、図示の都合上、第1インペラ21の第1翼211および第1支持リブ24の概略形状を中心軸J1の左右に示し、第1モータ部22は誇張して大きく示しており、各構成要素の断面に対する平行斜線の図示を省略している。第2軸流ファン3および他の実施の形態の同様の図に関しても同様の手法にて示している。
第1インペラ21は、第1モータ部22の外側を覆う略有蓋円筒状のカップ212、および、中心軸J1を中心としてカップ212の外側面から径方向外方に伸びるとともに等ピッチにて配置された複数(本実施の形態では7枚)の第1翼211を有し、カップ212および第1翼211は樹脂の射出成形により1つの部材として形成されている。
第1モータ部22は、回転組立体である第1ロータ部222および固定組立体である第1ステータ部221を備え、中心軸J1に沿って第1ロータ部222が第1ステータ部221に対して上側に位置する。
第1ロータ部222は、中心軸J1を中心とする略有蓋円筒状であって磁性体である金属製のヨーク2221、ヨーク2221の内側に固定される略円筒状の界磁用磁石2222、および、ヨーク2221の上部中央から下方に突出するシャフト2223を備える。第1ロータ部222は、ヨーク2221がカップ212に覆われることにより第1インペラ21と一体の部品とされる。
第1ステータ部221は、第2軸流ファン3に隣接して配置される略円板状の第1ベース部2211、第1ベース部2211の中央から上側に突出する略円筒状の軸受保持部2212、軸受保持部2212の外周に取り付けられた電機子2213、および、電機子2213の下側に取り付けられる略円環板状の回路基板2214を備える。回路基板2214は、電機子2213に電気的に接続されるとともに、第1リード線群91(図1参照)に接続されて電機子2213の制御を行う。電機子2213は、界磁用磁石2222と径方向にて対向し、外部電源から回路基板2214を介して駆動電流が供給されることにより電機子2213と界磁用磁石2222との間で中心軸J1を中心とするトルクが発生する。軸受保持部2212の内側には、軸受機構である玉軸受2215,2216が中心軸J1方向の上部および下部に設けられ、軸受保持部2212に挿入されたシャフト2223が、玉軸受2215,2216により回転可能に支持される。
第2軸流ファン3は、第1軸流ファン2の上下を反転した構造を有し、第2モータ部32、第2モータ部32により中心軸J1を中心として回転する第2インペラ31、第2インペラ31の外周を囲む第2ハウジング33、および、第1支持リブ24の数と同数(すなわち、4本)の第2支持リブ34を備える。第2軸流ファン3では、第1軸流ファン2と同様に、第2ハウジング33の内側に第2インペラ31、第2モータ部32および第2支持リブ34が配置され、第2支持リブ34は、第2モータ部32の第2ベース部3211の外側面から第2ハウジング33の内側面331に向かって伸びるとともに周方向に配列されて第2ベース部3211と第2ハウジング33とを接続する(図4参照)。直列式軸流ファン1では、第1軸流ファン2の第1インペラ21、第1支持リブ24、第2軸流ファン3の第2支持リブ34および第2インペラ31が上側から順に並ぶ。
第2モータ部32は、第1モータ部22の上下を反転した点を除いて第1モータ部22とほぼ同様の構造を有し、第2モータ部32では第2ロータ部322に対して第2ステータ部321が上側に位置する。
第2ステータ部321は、略円板状の第2ベース部3211、第2ベース部3211の中央から下側に突出する略円筒状の軸受保持部3212、軸受保持部3212内の上下に保持される玉軸受3215,3216、軸受保持部3212の外周に取り付けられた電機子3213、および、電機子3213の上側に配置される回路基板3214を備える。第2ベース部3211は、第1ベース部2211に対向し、回路基板3214は第2リード線群92(図1参照)を介して外部電源に接続される。
第2ロータ部322は、中心軸J1を中心とするヨーク3221、ヨーク3221の内側に固定される略円筒状の界磁用磁石3222、および、ヨーク3221の中央から上方に突出するシャフト3223を備え、界磁用磁石3222は電機子3213との間でトルクを発生する。
第2インペラ31は、ヨーク3221の外側を覆うカップ312、および、中心軸J1を中心としてカップ312の外側面から径方向外方に伸びるとともに等ピッチにて配置された複数(本実施の形態では5枚)の第2翼311を有し、カップ312および第2翼311は樹脂にて1つの部材として形成される。静圧−風量特性を向上するために第2インペラ31の回転方向は、第1インペラ21の回転方向とは逆とされ、第2インペラ31の回転により第1インペラ21の回転により発生するエアの流れと同方向のエアの流れが発生し、直列式軸流ファン1の外部へとエアが送出される。
図3は、第1軸流ファン2を排気側から見た底面図であり、第1インペラ21を省略し、リード線群91,92の一部を図示している。第1ハウジング23の排気側の端部232(すなわち、第2ハウジング33側の端部)は略正方形とされ、排気側の端部232の内側面(すなわち、第1ハウジング23の内側面231の下側の領域)の四隅には、底面234(排気側の端部232の端面)に向かって中心軸J1から漸次離れる傾斜面2311が形成される。排気側の端部232の略正方形である外形の1つの角部233には、角部233近傍の傾斜面2311の一部が切り欠かれて開口部2331が形成されており、開口部2331から第1リード線群91が第1ハウジング23の外部へと導かれる(以下、角部233を「第1引出角部233」という。)。端部232の略正方形の外形の各辺の中央部には、第1支持リブ24が接続され、第1引出角部233に隣接する2つの第1支持リブ24のうち一方(図3の上側の第1支持リブ24)には、第1引出角部233側の面から中心軸J1を中心とする略周方向に突出する突起部41が設けられる。突起部41は下面(後述の第2軸流ファン3の突起部側の面)に突起部41を略径方向に横断する凹部411を有する。なお、凹部411は、凹部411が伸びる方向に第1引出角部233が位置するように設けられている。
図4は、第2軸流ファン3を吸気側から見た平面図であり、図3の上側が図4の下側に対応する。図4においても第2インペラ31を省略し、リード線群91,92の一部を図示している。第2ハウジング33の吸気側の端部332(すなわち、第1ハウジング23側の端部)は略正方形とされ、吸気側の端部332の内側面(すなわち、第2ハウジング33の内側面331の上側の領域)の四隅には、上面334(吸気側の端部332の端面)に向かって中心軸J1から漸次離れる傾斜面3311が形成される。吸気側の端部332の略正方形である外形の1つの角部333には、角部333近傍の傾斜面3311の一部が切り欠かれて開口部3331が形成されており、開口部3331を介して第2リード線群92が第2ハウジング33の外部へと導かれる(以下、角部333を「第2引出角部333」という。)。
第2ハウジング33の端部332の略正方形の外形の各辺の中央部には、第2支持リブ34が接続され、第2引出角部333に隣接する2つの第2支持リブ34のうち一方(図4の下側の第2支持リブ34)には、第2引出角部333側の面から中心軸J1を中心として略周方向に突出する突起部42が設けられる。4本の第2支持リブ34および突起部42は、それぞれ図3に示す4本の第1支持リブ24および突起部41に中心軸J1方向に関して対向する。突起部42は上面(第1軸流ファン2側の面)に突起部42を略径方向に横断する凹部421を有し、凹部421は突起部41の凹部411(図3参照)と対向する。なお、凹部421は、凹部421が伸びる方向に第2引出角部333が位置するように設けられる。また、後述するように、リード線群91,92は突起部41,42により支持されることから、以下の説明では、突起部41,42をそれぞれ「第1リード線支持部41」および「第2リード線支持部42」という。
図5は、直列式軸流ファン1の斜視図であり、第1軸流ファン2の第1ハウジング23および第2軸流ファン3の第2ハウジング33の概略形状を破線にて示し、第1軸流ファン2の第1ベース部2211、第1支持リブ24および第1リード線支持部41、並びに、第2軸流ファン3の第2ベース部3211、第2支持リブ34および第2リード線支持部42を実線にて示している。リード線群91,92は一部のみを図示している。第1ハウジング23の排気側の端部232と第2ハウジング33の吸気側の端部332とは同じ大きさであり、第1ハウジング23と第2ハウジング33とが重なり合うことにより、4本の第1支持リブ24のそれぞれが、4本の第2支持リブ34のうち対応するものと全長に亘って中心軸J1に平行な方向に関して重なる。さらに、第1支持リブ24から突出する第1リード線支持部41と第2支持リブ34から突出する第2リード線支持部42とが全長に亘って(中心軸J1方向に平行な方向に関して)重なり、図6に示すように、第1リード線支持部41および第2リード線支持部42にそれぞれ形成された第1の凹部411と第2の凹部421とが対向し、リード線支持部41,42を横断する方向に貫通する空間81が形成される。
図5に示すように、第1リード線群91および第2リード線群92は、それぞれ第1ベース部2211および第2ベース部3211から引き出されてリード線支持部41,42の間の空間81を通され、第1リード線群91が第1ハウジング23の第1引出角部233の開口部2331(図3参照)へと導かれ、第2リード線群92が第2ハウジング33の第2引出角部333の開口部3331(図4参照)へと導かれる。リード線群91,92は、過度の張力が加わらないように僅かに弛ませて(遊びを設けて)配置されるが、リード線支持部41,42の凹部411,421(図3,4参照)がリード線群91,92を支持して(すなわち、重なり合ったリード線支持部41,42がリード線群91,92をある程度挟持して)リード線群91,92の位置をエアの流路中で拘束するため、リード線群91,92が第1インペラ21(図2参照)側へと移動したり、第2インペラ31(図2参照)側へと移動したりすることが防止される。
図3ないし図5に示すように、第1リード線支持部41および第2リード線支持部42とリード線群91,92とが交差する交差位置(交差する領域のおよそ中央)は、交差位置と第1ベース部2211(および第2ベース部3211)との間の径方向の距離が、交差位置と第1ハウジング23(および第2ハウジング33)との間の径方向の距離の1/4倍以上4倍以下(より好ましくは1/2倍以上2倍以下)となるように設計される。これにより、エアの流路中においてリード線群91,92が中心軸J1方向に大きく撓んだり分散したりすることが確実に防止され、リード線群91,92が回路基板2214,3214に接続される位置と引出角部233,333との間の距離が大きい場合であってもリード線群91,92のエアの流路中での位置を適切に拘束することができる。
以上、第1の実施の形態に係る直列式軸流ファン1について説明したが、直列式軸流ファン1では、リード線群91,92が第1リード線支持部41と第2リード線支持部42との間に形成される空間81を通されることにより、リード線群91,92をまとめて直列式軸流ファン1の外部へと引き出すことができ、第1軸流ファン2と第2軸流ファン3との間の流路抵抗が抑えられる。また、リード線群91,92は、第1リード線支持部41および第2リード線支持部42により位置が拘束されるため、リード線群91,92を弛ませつつ引き出す場合でも、リード線群91,92が第1軸流ファン2の第1インペラ21および第2軸流ファン3の第2インペラ31に接触してしまうことを防止することができる。さらに、第1リード線支持部41および第2リード線支持部42にはそれぞれ凹部411,421が設けられるため、多くのリード線を支持することができ、容易にリード線群91,92を配線することができる。その結果、直列式軸流ファン1の組み立てに必要な時間を短縮することができる。なお、リード線群91,92の束の断面の大きさと空間81の広さとはほぼ等しくされてもよく、この場合、空間81を通されたリード線群91,92は(支持部やリード線が互いに当接するように)挟持され、より安定してリード線群91,92の位置が拘束される。
第1支持リブ24および第2支持リブ34は、全長に亘って中心軸J1に平行な方向に関して重なるため、第1軸流ファン2と第2軸流ファン3との間の流路抵抗がさらに抑えられ、第1リード線支持部41および第2リード線支持部42も中心軸J1に平行な方向に関して重なるため、エアの流路を広く維持することができる。なお、第1リード線支持部41と第2リード線支持部42とが重なっていることにより、リード線支持部全体の剛性が確保され、衝撃時の変形が抑制される。また、第1リード線支持部41および第2リード線支持部42が、第1支持リブ24および第2支持リブ34から中心軸J1を中心として略周方向に伸びてエアの流れに沿うように配置されるため、騒音が低減される。
さらに、第1ベース部2211、第1支持リブ24、第1ハウジング23および第1リード線支持部41は樹脂にて1つの部材とされ、第2ベース部3211、第2支持リブ34、第2ハウジング33および第2リード線支持部42も樹脂にて1つの部材とされる。これにより、例えば、リード線支持部のみを別部材(クリップ等)とする場合に比べて、部品数を削減して直列式軸流ファン1の組み立てを容易とし、製造コストを削減することができる。
図3および図4に示すように、第1支持リブ24および第2支持リブ34はそれぞれ、第1ハウジング23の排気側の端部232の傾斜面2311および第2ハウジング33の吸気側の端部332の傾斜面3311を避けて、第1ハウジング23の排気側の端部232の外形の各辺の中央部および第2ハウジング33の吸気側の端部332の外形の各辺の中央部に設けられる(中央部は正確に中央である必要はない。)。仮に、支持リブがハウジングの傾斜面上に設けられると、射出成形時には金型の設計上、支持リブと傾斜面との間に駄肉が必要となるが、第1ハウジング23の排気側の端部232の外形の各辺の中央部および第2ハウジング33の吸気側の端部332の外形の各辺の中央部はそれぞれ中心軸J1に平行な面を有するため、駄肉が不要となり、エアが駄肉に衝突することにより発生する騒音が防止される(以下の他の実施の形態においても同様)。
図7は、第2の実施の形態に係る直列式軸流ファン1aの斜視図であり、図5と同様に第1軸流ファン2の第1ハウジング23および第2軸流ファン3の第2ハウジング33の概略形状を破線にて示し、第1ベース部2211、第1支持リブ24および第1リード線支持部41a、並びに、第2ベース部3211、第2支持リブ34および第2リード線支持部42aを実線にて示している(以下、他の実施の形態の同様の図に関しても同様の手法にて示している。)。リード線群91,92は一部のみを図示している。
直列式軸流ファン1aでは、第1の実施の形態の直列式軸流ファン1の第1リード線支持部41および第2リード線支持部42に代えて、第1ベース部2211の外側面から突出する第1リード線支持部41aおよび第2ベース部3211の外側面から突出する第2リード線支持部42aが設けられる。また、製造コストを削減するために第1ベース部2211、第1支持リブ24、第1ハウジング23および第1リード線支持部41aは樹脂にて1つの部材として形成され、第2ベース部3211、第2支持リブ34、第2ハウジング33および第2リード線支持部42aも樹脂にて1つの部材として形成される。その他の構成は、第1の実施の形態と同様であり、同様の構成には同符号を付している。
図8は、第2の実施の形態に係る第1軸流ファン2の底面図であり、図9は、第2の実施の形態に係る第2軸流ファン3の平面図である。なお、図8および図9では図3および図4と同様にインペラの図示を省略し、リード線群91,92の一部を図示している(図10および図11においても同様)。図8に示すように、第1ベース部2211から突出する第1リード線支持部41aは、第1ハウジング23の第1引出角部233に隣接する2つの第1支持リブ24の間に設けられ、第1リード線支持部41aの下面(第2軸流ファン3側の面)には、第1リード線支持部41aを略周方向に横断する凹部411aが形成される。図9に示すように、第2ベース部3211から突出する第2リード線支持部42aは、第2ハウジング33の第2引出角部333に隣接する2つの第2支持リブ34の間において、第1リード線支持部41a(図8参照)と上下方向に対向するようにして設けられ、第2リード線支持部42aの上面(第1軸流ファン2側の面)には、略周方向に横断する凹部421aが第1リード線支持部41aの凹部411aと対向して形成される。
図7に示すように、直列式軸流ファン1aでは、第1支持リブ24、第1ベース部2211および第1リード線支持部41aが、第2支持リブ34、第2ベース部3211および第2リード線支持部42aにそれぞれ中心軸J1に平行な方向に重なるため、凹部411a,421a(図8および図9参照)により、リード線支持部41a,42aを横断する方向に貫通する空間82が形成される。リード線群91,92は、それぞれ第1ベース部2211および第2ベース部3211から引き出され、まとめて空間82を通され、第1引出角部233の開口部2331(図8参照)および第2引出角部333の開口部3331(図9参照)へと導かれ、第1ハウジング23および第2ハウジング33の外部へ引き出される。
直列式軸流ファン1aでは、リード線支持部41a,42aの凹部411a,421aによりリード線群91,92の位置が拘束されるため、第1軸流ファン2と第2軸流ファン3との間の流路抵抗が抑えられるとともに、リード線群91,92が第1軸流ファン2および第2軸流ファン3の第1インペラ21および第2インペラ31(図2参照)に接触することが防止される。第1リード線支持部41aおよび第2リード線支持部42aは中心軸J1方向に重なっており、エアの流路が広く維持されるとともに、第1リード線支持部41aおよび第2リード線支持部42aにそれぞれ凹部411a,421aが設けられることにより、多くのリード線が支持可能とされる。
また、リード線群91,92が大きく撓んだり分散したりすることを確実に防止するために、第1リード線支持部41aおよび第2リード線支持部42aとリード線群91,92とが交差する交差位置は、第1の実施の形態と同様に、交差位置と第1ベース部2211(および第2ベース部3211)との間の径方向の距離が、交差位置と第1ハウジング23(および第2ハウジング33)との間の径方向の距離の1/4倍以上4倍以下となるように設計される。なお、リード線群91,92が通される空間82の広さはリード線群91,92の束の断面の大きさとほぼ等しくされて、リード線支持部41a,42aによりリード線群91,92が挟持されてもよく、この場合、リード線群91,92がより安定して固定される。
図10および図11は、第3の実施の形態に係る直列式軸流ファンの第1軸流ファン2の底面図および第2軸流ファン3の平面図である。第3の実施の形態に係る直列式軸流ファンでは、第1の実施の形態の直列式軸流ファン1の第1リード線支持部41および第2リード線支持部42に代えて、第1ハウジング23の排気側の端部232から内側に突出する第1リード線支持部41bおよび第2ハウジング33の吸気側の端部332から内側に突出する第2リード線支持部42bが設けられる。第1リード線支持部41bは、図10の上側に位置する第1支持リブ24と第1ハウジング23の第1引出角部233との間に配置され、第2リード線支持部42bは、図11の下側に位置する第2支持リブ34と第2ハウジング33の第2引出角部333との間に配置される。
第1ベース部2211、第1支持リブ24、第1ハウジング23および第1リード線支持部41bは樹脂にて1つの部材として形成されており、第2ベース部3211、第2支持リブ34、第2ハウジング33および第2リード線支持部42bも樹脂にて1つの部材として形成される。第1ベース部2211、第1ハウジング23および第1リード線支持部41bは、それぞれ第2ベース部3211、第2ハウジング33および第2リード線支持部42bに中心軸J1に平行な方向に関して重なり、これにより流路が広く維持され、図12に示すように、第1リード線支持部41bに形成される凹部411bと第2リード線支持部42bに形成される凹部421bとにより、リード線支持部41b,42bを横断する方向に貫通する空間83が形成される。
図10および図11に示すように、リード線群91,92は、それぞれ第1ベース部2211および第2ベース部3211から引き出されて空間83(図12参照)を通され、第1引出角部233の開口部2331および第2引出角部333の開口部3331へと導かれる。これにより、エアの流路中にてリード線群91,92の位置が拘束され、第1軸流ファン2と第2軸流ファン3との間の流路抵抗が抑えられる。また、第1の実施の形態と同様に、第1リード線支持部41bおよび第2リード線支持部42bとリード線群91,92との交差位置は、交差位置と第1ベース部2211(および第2ベース部3211)との間の径方向の距離が、交差位置と第1ハウジング23(および第2ハウジング33)との間の径方向の距離の1/4倍以上4倍以下となるように設計される。なお、リード線群91,92の束の断面が空間83の広さとほぼ等しくされて、リード線支持部41b,42bにより挟持されてもよい。
図13は、第4の実施の形態に係る直列式軸流ファン1bの斜視図である。第4の実施の形態の直列式軸流ファン1bの第1支持リブ24aおよび第2支持リブ34aは、中心軸J1を中心とする周方向に関して重なる(なお、支持リブの詳細については後述する。)。第1ハウジング23の第1引出角部233および第2ハウジング33の第2引出角部333に隣接する第1支持リブ24a(図13の手前側の第1支持リブ24a)および第2支持リブ34a(図13の手前側の第2支持リブ34a)には、それぞれの上面から中心軸J1に平行な方向に突出する突起部41c,42cが設けられる。第1ベース部2211、第1支持リブ24a、第1ハウジング23および突起部41cは樹脂にて1つの部材として形成され、第2ベース部3211、第2支持リブ34a、第2ハウジング33および突起部42cも樹脂にて1つの部材として形成される。
図14は、突起部41c,42cが設けられる位置にて、第1支持リブ24aおよび第2支持リブ34aを第1支持リブ24aおよび第2支持リブ34aが伸びる方向に垂直な面で切断した断面図である。また、二点鎖線にてハウジング23,33(図13参照)の境界7を示しており、図14の上側が第1ハウジング23側であり、下側が第2ハウジング33側である。第1支持リブ24aは境界7よりも下側(第2ハウジング33側)に突出し、第2支持リブ34aは境界7よりも上側(第1ハウジング23側)に突出しており、図13に示すように、支持リブ24a,34aは全長に亘って中心軸J1を中心とする周方向に互いに当接している。また、図14に示すように、突起部41cおよび突起部42cには、それぞれ互いに対向する位置に凹部411c,421cが設けられ、凹部411c,421cにより支持リブ24a,34aが伸びる方向に貫通する空間84が形成される。
図13に示すように、リード線群91,92は空間84内を通され、それぞれ第1ハウジング23の第1引出角部233および第2ハウジング33の第2引出角部333へと導かれ、ハウジング23,33の外部へと引き出される。エアの流路中では、突起部41c,42cがリード線群91,92を支持する(すなわち、突起部41c,42cがリード線支持部として機能する)ことにより、リード線群91,92の位置が拘束され、第1軸流ファン2および第2軸流ファン3の流路抵抗が抑えられる。なお、突起部41c,42cの凹部411c,421cが小さくされて突起部41c,42cによりリード線群91,92が挟持されてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、第1リード線支持部の凹部と第2リード線支持部の凹部とが互いに対向する位置に設けられたが、図15に示すようにこれらはずれて設けられてもよい。図15のリード線支持部41d,42dでは、支持部が互いに重なり合うことにより、第1リード線支持部41dの凹部411dと第2リード線支持部42dの平坦部との間の空間851にて第1リード線群(図示省略)が支持され、第2リード線支持部42dの凹部421dと第1リード線支持部41dの平坦部との間の空間852にて第2リード線群(図示省略)が支持される。すなわち、図15のリード線支持部41d,42dでは、第1リード線群および第2リード線群を個別に案内する凹部が設けられる。なお、2つの凹部はリード線支持部41d,42dの一方のみに設けられてもよい。
リード線の径が小さい場合には、図16に示すように、リード線支持部41e,42eの一方にのみ凹部411eが形成されてもよい。図16の場合、第2リード線支持部42eには凹部が設けられないため、第2リード線支持部42eの厚さを薄くすることができる。
第1リード線支持部と第2リード線支持部とは、振動の干渉を低減するために2つの凹部以外の部位にて僅かに離間していてもよく、例えば、図17に示すように、第1支持リブ24および第2支持リブ34から突出する第1リード線支持部41fおよび第2リード線支持部42fが、それぞれ先端部412,422において僅かに離間する構造とされてもよい。先端部412,422の間に形成される間隙86の幅は、1本のリード線の径(1.5mm〜2.0mm)以下とされ、リード線群が凹部411f,421fから抜け出ないようにされる。なお、図17の例では凹部411f,421fの先端部412,422側の側面は凹部411f,421fの底面の幅が広くなるように傾斜しており、リード線群の抜けがさらに抑制される。
また、図18に示すように、第1リード線支持部41gの凹部411gよりも固定端側の部位および第2リード線支持部42gの凹部421gよりも固定端側の部位が互いに離間してもよい。さらに、2つのリード線支持部が全長に亘って離間する構造が採用されてもよい。
上記実施の形態では、リード線群がリード線支持部を横断するようにリード線支持部により支持されるが、リード線群はリード線支持部内をリード線支持部が伸びる方向に案内されつつ支持されてもよい。図19の例では、支持リブ24,34から突出するリード線支持部41h,42hにより形成される空間87を破線にて示しており、リード線群は、リード線支持部41h,42hの側面に設けられる開口部871からリード線支持部41h,42h内に通され、リード線支持部41h,42hに沿って内部を案内されて先端面に設けられた開口部872から引き出される。
上記実施の形態では、第1および第2リード線支持部には、それぞれ凹部が設けられるが、図20に示すように、凹部411i,421iは第1および第2リード線支持部41i,42iに対して相対的に大きく設けられてもよい。この場合、第1および第2リード線支持部41i,42iは先端に互いに対向する爪が設けられた突起部と捉えることもできる。
上記第1の実施の形態では、第1リード線支持部41および第2リード線支持部42は、第1ハウジング23の第1引出角部233(図3参照)および第2ハウジング23の第2引出角部(図4参照)に隣接する2つの第1支持リブ24の間および2つの第2支持リブ34の間をそれぞれ周方向に連絡するように設けられてもよい。すなわち、リード線支持部は2つの支持リブにより両端が固定されてもよい。また、上記実施の形態ではリード線群91,92が一の角部へと導かれるが、第1リード線支持部および第2リード線支持部によりリード線群を支持する構造を2箇所以上に設けて第1リード線群が引き出される第1引出角部と第2リード線群が引き出される第2引出角部とが(周方向に関して)異なる位置に設けられてもよい。
上記実施の形態では、第1リード線群91および第2リード線群92は、それぞれ第1引出角部233の開口部2331および第2引出角部333の開口部3331から直列軸流ファンの外部へと引き出されるが、1つの開口部からまとめて引き出されてもよく、さらに、ハウジングの開口部から引き出されたリード線群を外部電源へと案内する構造も上記実施の形態に示すものに限定されず適宜変更されてよい。
上記実施の形態では、第1支持リブ24および第2支持リブ34は完全に当接する必要はなく、振動による干渉を回避するために、僅かに離間する構造とされてもよい。また、第1および第2リード線支持部が設けられない第1および第2支持リブは互いに重なっていなくてもよい。支持リブの数は上記実施の形態の支持リブの数(4つ)に限定されず、さらに、第1支持リブの数と第2支持リブの数とは異なっていてもよい。さらに、各支持リブは径方向に伸びるとともに周方向に湾曲していてもよい。
上記実施の形態では、ベース部、支持リブ、ハウジングおよびリード線支持部が樹脂にて1つの部材として形成されると説明したが、これらはアルミダイカストにより1つの部材として形成されてもよい。また、リード線支持部を設ける構造は、ベース部、支持リブ、ハウジングおよびリード線支持部が樹脂製である軸流ファンとアルミニウム製である軸流ファンとにより構成される直列式軸流ファンに採用されてもよい。
第1の実施の形態に係る直列式軸流ファンの斜視図である。 直列式軸流ファンの縦断面図である。 第1の実施の形態に係る第1軸流ファンの底面図である。 第1の実施の形態に係る第2軸流ファンの平面図である。 直列式軸流ファンの斜視図である。 第1の実施の形態に係る第1リード線支持部および第2リード線支持部の先端近傍を拡大して示す図である。 第2の実施の形態に係る直列式軸流ファンの斜視図である。 第2の実施の形態に係る第1軸流ファンの底面図である。 第2の実施の形態に係る第2軸流ファンの平面図である。 第3の実施の形態に係る直列式軸流ファンの第1軸流ファンの底面図である。 第3の実施の形態に係る第2軸流ファンの平面図である。 第3の実施の形態に係る第1リード線支持部および第2リード線支持部を拡大して示す図である。 第4の実施の形態に係る直列式軸流ファンの斜視図である。 第4の実施の形態に係る第1支持リブおよび第2支持リブの断面図である。 他の例に係る第1および第2リード線支持部を示す図である。 他の例に係る第1および第2リード線支持部を示す図である。 他の例に係る第1および第2リード線支持部を示す図である。 他の例に係る第1および第2リード線支持部を示す図である。 他の例に係る第1および第2リード線支持部を示す斜視図である。 他の例に係る第1および第2リード線支持部を示す図である。
符号の説明
1,1a,1b 直列式軸流ファン
2 第1軸流ファン
3 第2軸流ファン
21 第1インペラ
22 第1モータ部
23 第1ハウジング
24,24a 第1支持リブ
31 第2インペラ
32 第2モータ部
33 第2ハウジング
34,34a 第2支持リブ
41,41a〜41i 第1リード線支持部
42,42a〜42i 第2リード線支持部
81〜84,87,851,852 (リード線群が通される)空間
91 第1リード線群
92 第2リード線群
211 第1翼
231 (第1ハウジングの)内側面
232 (第1ハウジングの排気側の)端部
233 第1引出角部
311 第2翼
331 (第2ハウジングの)内側面
332 (第2ハウジングの吸気側の)端部
333 第2引出角部
411,411a〜411g,411i (第1リード線支持部の)凹部
421,421a〜421d,421f,411g,411i (第2リード線支持部の)凹部
2211 第1ベース部
2311 (第1ハウジングの)傾斜面
3211 第2ベース部
3311 (第2ハウジングの)傾斜面
J1 中心軸

Claims (9)

  1. 直列式軸流ファンであって、
    第1軸流ファンと、
    前記第1軸流ファンの中心軸に沿って前記第1軸流ファンに接続される第2軸流ファンと、
    を備え、
    前記第1軸流ファンが、
    前記第2軸流ファンに隣接して配置される第1ベース部を有する第1モータ部と、
    前記中心軸を中心として径方向外方に伸びる複数の第1翼を有し、前記第1モータ部により前記中心軸を中心として回転して前記中心軸方向のエアの流れを発生する第1インペラと、
    前記第1インペラの外周を囲む第1ハウジングと、
    前記第1モータ部の前記第1ベース部と前記第1ハウジングとを接続する複数の第1支持リブと、
    前記第1ベース部から前記第1ハウジングへと導かれる第1リード線群と、
    を備え、
    前記第2軸流ファンが、
    前記第1ベース部に対向する第2ベース部を有する第2モータ部と、
    前記中心軸を中心として径方向外方に伸びる複数の第2翼を有し、前記第2モータ部により前記中心軸を中心として回転して前記第1インペラによるエアの流れと同方向のエアの流れを発生する第2インペラと、
    前記第2インペラの外周を囲む第2ハウジングと、
    前記第2ベース部と前記第2ハウジングとを接続する複数の第2支持リブと、
    前記第2ベース部から前記第2ハウジングへと導かれる第2リード線群と、
    を備え、
    前記第1リード線群および前記第2リード線群が、前記第1ベース部、第1支持リブまたは前記第1ハウジングから突出する第1リード線支持部と、前記第2ベース部、第2支持リブまたは前記第2ハウジングから突出する第2リード線支持部との間に形成される空間を通されることを特徴とする直列式軸流ファン。
  2. 請求項1に記載の直列式軸流ファンであって、
    前記第1リード線支持部および前記第2リード線支持部とリード線群とが交差する交差位置と前記第1ベース部および前記第2ベース部との間の径方向の距離が、前記交差位置と前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングとの間の径方向の距離の1/4倍以上4倍以下であることを特徴とする直列式軸流ファン。
  3. 請求項1または2に記載の直列式軸流ファンであって、
    前記第1リード線支持部と前記第2リード線支持部とが前記中心軸に平行な方向に関して重なることを特徴とする直列式軸流ファン。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、
    前記第1リード線支持部が前記第2リード線支持部側に第1凹部を有し、前記第2リード線支持部が前記第1凹部に対向する第2凹部を有し、前記第1凹部および前記第2凹部により前記第1リード線群および前記第2リード線群の位置が拘束されることを特徴とする直列式軸流ファン。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、
    前記第1リード線群および前記第2リード線群が、前記第1リード線支持部と前記第2リード線支持部とにより挟持されることを特徴とする直列式軸流ファン。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、
    前記第1リード線支持部が前記第1支持リブから前記中心軸を中心とする略周方向に突出し、前記第2リード線支持部が前記第2支持リブから前記中心軸を中心とする略周方向に突出することを特徴とする直列式軸流ファン。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、
    前記第1ベース部、前記複数の第1支持リブ、前記第1ハウジングおよび前記第1リード線支持部が樹脂にて1つの部材として形成され、
    前記第2ベース部、前記複数の第2支持リブ、前記第2ハウジングおよび前記第2リード線支持部が樹脂にて1つの部材として形成されていることを特徴とする直列式軸流ファン。
  8. 請求項7に記載の直列式軸流ファンであって、
    前記第1ハウジングの前記第2ハウジング側の第1端部、および、前記第2ハウジングの前記第1ハウジング側の第2端部が同じ大きさの略正方形であり、
    前記複数の第1支持リブが前記第1端部の各辺の中央部に接続され、前記複数の第2支持リブが前記第2端部の各辺の中央部に接続され、
    前記第1端部および前記第2端部の内側面の四隅に、端面に向かって中心軸から漸次離れる傾斜面が形成されており、
    前記第1リード線群および前記第2リード線群が略正方形の前記第1端部および前記第2端部の一の角部へと導かれることを特徴とする直列式軸流ファン。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、
    前記第1インペラの回転方向と前記第2インペラの回転方向とが逆であることを特徴とする直列式軸流ファン。
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