JP2009018884A - 送りローラ装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導リブを備えた送りローラ装置において、ハガキ等の被送り材がその幅方向における両端縁がカール等で下方に撓み変形しても、送りローラによる送り力が低下しない送りローラ装置を提供すること。
【解決手段】送り駆動ローラ23と送り従動ローラ24で構成される複数組の送りローラ25と、送り駆動ローラ毎に設けられ、各組の送りローラのニップ位置Nに被送り材Pの先端を導く複数の誘導リブ31とを備え、誘導リブは、送り駆動ローラのローラ軸方向における両端の外側に誘導面32がそれぞれ存在するように構成されている送りローラ装置であって、複数の誘導リブのうち、基端側に位置する送り駆動ローラ用の誘導リブの最も基端側に位置する基端側誘導面32bと、他の少なくとも一つの送り駆動用ローラ用の誘導リブの前記基端側誘導面から遠い位置関係になる他端側誘導面32fの高さhが、他の誘導面32の高さHよりも低く設定されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、送り駆動ローラと送り従動ローラで構成される複数組の送りローラと、前記送り駆動ローラ毎に設けられ、前記各組の送りローラのニップ位置に被送り材の先端を導く複数の誘導リブとを備え、前記誘導リブは、前記送り駆動ローラのローラ軸方向における両端の外側に誘導面がそれぞれ存在するように構成されている送りローラ装置及び該送りローラ装置を備えた記録装置に関する。ここで、「記録装置」とは、プリンタ(シリアルプリンタ、ラインプリンタ等)、ファクシミリ、複写機等を含む概念である。
記録装置の一例として、以下インクジェットプリンタを例に採って従来の送りローラ装置の構造を説明する。図9及び図10に示したように、インクジェットプリンタには記録実行後の用紙(被送り材)Pを排出用スタッカ上に排出するための排出用駆動ローラ101と排出用従動ローラ102との一対のニップローラによって構成される排出用ローラ103が設けられている。更に、該排出用ローラ103の上流近傍位置には、排出用駆動ローラ101と排出用従動ローラ102のニップ位置Nに用紙Pを導くための誘導リブ104が設けられている。すなわち、前記排出用ローラ103と誘導リブ104によって送りローラ装置である排出ローラ装置が構成されている。
前記誘導リブ104は、図9に示したように、排出用駆動ローラ101のローラ軸方向における両端の外側となる位置に1個ずつ合計2個、各排出用駆動ローラ101毎に配設されている。このような誘導リブ104を設けることによって、先端がカール等で変形した用紙Pが送られる場合でも、常に用紙Pの先端を上記排出用ローラ103のニップ位置Nに導くことができるようになっている。
前記誘導リブ104は、既述のように用紙Pの幅方向に適宜の間隔を空けて複数個配置されているが、これらの誘導リブ104は用紙Pの下面に当接して用紙Pを案内する誘導面105の高さHがすべて同じに形成されている。
しかし、用紙Pの幅方向における両端縁、即ち基端縁及びこれと反対側の他端縁がカール等で下方に撓み変形していると、図9に示したように、該用紙Pの前記基端縁及び他端縁に対向して位置する2個の誘導リブ104のうち、用紙Pの幅方向における最も外側となる一つの誘導リブ(図9において左側)104の誘導面105と用紙Pの前記カール変形部分とが当接することになる。尚、図9においては用紙Pの他端縁の側だけが拡大して描かれている。この当接により、当該用紙Pは当接点Qを基点にしてその当接点Qの位置より内側(図9において右側)の部分が前記カール等の撓み変形が原因となって上方に持ち上げられるようになる。
すると、当該誘導リブ104の当接点Qの内側近傍に位置する排出用駆動ローラ101の上方に位置する排出用従動ローラ102は、用紙Pによって上方に押し上げられてしまい、排出用駆動ローラ101と排出用従動ローラ102のニップ状態が解かれてしまう。その結果、図9に示したように、用紙Pは排出用駆動ローラ101の表面から離間してしまい、当該用紙Pに対する排出用ローラ103からの排出力(送り力)が低下し、用紙Pを下流の排出用スタッカ上に排出できなくなる虞が生じる。
このような傾向は、特にハガキのように幅寸法が小さく、剛性の比較的強い用紙Pで、記録実行後に用紙Pの幅方向における両端縁が下方にカール変形した場合において顕著に現れる。
尚、排出用ローラの下流側に設けたリブについて幅方向で高さ位置を異ならせたインクジェットプリンタが下記の特許文献1に開示されている。このリブは用紙の姿勢を下に凸になるように強制的に湾曲させて用紙の腰を強くし、直前に記録が実行された用紙との接触による記録面の擦れを防止するようにしたものである。従って、当該リブは上述した誘導リブとは目的及び機能を全く異にしている。また、特許文献1には誘導リブについては何ら言及されておらず、上述した用紙の持ち上がりによって生ずる用紙の搬送不良の問題についても触れられていない。
特開2002−60111号公報
本発明の目的は、誘導リブを備えた送りローラ装置において、ハガキ等の被送り材がその幅方向における両端縁(基端縁及び他端縁)がカール等で下方に撓み変形しても、送りローラによる送り力が低下しない送りローラ装置及び該送りローラ装置を備えた記録装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、送り駆動ローラと送り従動ローラで構成される複数組の送りローラと、前記送り駆動ローラ毎に設けられ、前記各組の送りローラのニップ位置に被送り材の先端を導く複数の誘導リブとを備え、前記誘導リブは、前記送り駆動ローラのローラ軸方向における両端の外側に誘導面がそれぞれ存在するように構成されている送りローラ装置であって、前記複数の誘導リブのうち、基端側に位置する前記送り駆動ローラ用の誘導リブの最も基端側に位置する基端側誘導面と、他の少なくとも一つの送り駆動用ローラ用の誘導リブの前記基端側誘導面から遠い位置関係になる他端側誘導面の高さが、他の誘導面の高さよりも低く設定されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、サイズ的に適合する被送り材に対して、該被送り材の幅方向における両端縁(基端縁及び他端縁)がカール等で下方に撓み変形していても、該被記録材の前記基端縁及び他端縁に対向して位置する誘導リブの誘導面(基端側誘導面と他端側誘導面)の高さが、他の誘導面の高さよりも低く設定されている。
従って、用紙の撓み変形分は前記低く設定した誘導面によって吸収することができ、被送り材が前記撓み変形が原因となって誘導リブによって大きく持ち上げられることがなくなる。これにより、両端縁が撓み変形した被送り材に対しても安定した円滑な送りを確保することができ、被送り材の送り不良を簡単な構成によって防止することができる。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様に係る送りローラ装置において、前記誘導リブは、対応する送り駆動ローラを挟むように離間して2個ずつ設けられていると共に、それぞれの上面が前記誘導面になっていることを特徴とするものである。
本態様によれば、誘導面の高さが通常の高さの誘導リブによって送りローラのニップ位置への被送り材の正確な供給が実現され、誘導面の高さの低い誘導リブによって両端縁が撓み変形した被送り材に対して、当該被送り材の前記持ち上がりを防止して、被送り材の円滑な送りが実現される。
本発明の第3の態様は、前記第1の態様に係る送りローラ装置において、前記誘導リブは、各送り駆動ローラ毎に1つずつ設けられていると共に、段差や傾斜等の高低差付与構造によって誘導面の前記高低差が付与されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、単一の誘導リブに段差や傾斜を設けて前記誘導面を形成することで、構造簡単にして送りローラのニップ位置への被送り材の正確な供給と、両端縁が撓み変形した被送り材に対して、当該被送り材の前記持ち上がりを防止して、被送り材の円滑な送りとを確保することができる。
本発明の第4の態様は、前記第1の態様から第3の態様に係る送りローラ装置において、前記誘導面の高さが低い誘導リブは、少なくともハガキサイズの被送り材の幅方向における基端縁と他側端のそれぞれ下面に当接する位置に配置されていることを特徴とするものである。
特にハガキのように幅寸法が小さく、剛性の比較的強い被送り材は、例えばインクによる記録実行後に被送り材の幅方向における両端縁が下方にカール変形し、この変形が原因となって前記持ち上がりの問題が発生し易い。本態様によれば、幅方向の両端縁が下方に反り易いハガキのような被送り材を使用した場合でも、前記持ち上がりを防止して被送り材の円滑な送りを確保することができる。
本発明の第5の態様は、前記第1の態様から第4の態様に係る送りローラ装置において、前記送り駆動ローラは、ハガキサイズの被送り材に対して幅方向における基端縁部分と、他側縁部分と、これらの間の部分の3点を支承する間隔で配設されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、幅寸法が小さく、剛性が強く、しかも幅方向の両端縁が下方に反り易いハガキのような被送り材を使用した場合でも、該被送り材を3点で確実に挟持し、必要な送り力をしっかり受けて確実に送ることが可能になる。
本発明の第6の態様は、前記第1の態様から第5の態様に係る送りローラ装置において、前記送り従動ローラは、前記送り駆動ローラに対して棒バネ軸によって歯付きローラが圧接される構成であることを特徴とするものである。
本態様によれば、送り従動ローラが棒バネ軸構造のものは前記持ち上がりの問題が特に発生しやすいので、本発明を適用するとその効果は顕著である。
本発明の第7の態様に係る記録装置は、被記録材に記録を実行する記録実行手段と、前記記録実行手段で記録された被記録材を排出する排出ローラ装置とを備え、前記排出ローラ装置は前記第1の態様から第6の態様のいずれか一つの送りローラ装置であることを特徴とするものである。
本態様によれば、インクジェットプリンタ等の記録装置において、前記各態様と同様の作用効果が得られる。
以下、本願発明に係る送りローラ装置及び該送りローラ装置を排出ローラ装置に適用した記録装置について説明する。最初に本願発明の記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタ100を採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
図1はインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図、図2は同プリンタが備える送りローラ装置の全体の構成を示す斜視図である。尚、ここで説明するインクジェットプリンタ100は、例えばA4サイズ以下(A4、L判、2L判、ハガキ、名刺サイズ等)の被記録材(本明細書において被送り材あるいは用紙とも言う)Pを対象にした比較的コンパクトなタイプのプリンタである。このインクジェットプリンタ100は、記録装置本体の一例であるプリンタ本体3を備えている。該プリンタ本体3の後部寄りの上部に、給送用トレイ5上に積畳されている用紙Pを1枚ずつ連続的に自動給送する自動給送装置2を備えている。
自動給送装置2は、複数枚の用紙Pを積畳状態で載置し得る給送用トレイ5と、該給送用トレイ5上に積畳された用紙Pを給送用ローラ14に向けて押し上げるホッパ16と、該ホッパ16との挟圧送り作用によって給送用トレイ5上の上位の用紙Pをピックアップする給送用ローラ14と、重送されて送られてきた複数枚の用紙Pを記録の実行に使用する最上位の用紙Pと、記録の実行に使用しない後続の用紙Pとに分離する図示しない分離手段と、分離された後続の用紙Pを給送用トレイ5上に戻す図示しない戻し手段とを備えることによって基本的に構成されている。
この他、給送用トレイ5には、プリンタ本体3の基端側に、用紙Pの幅方向における基端側のエッジEbに当接して用紙Pの給送を案内する図示しない固定式のエッジガイドと、用紙Pの幅方向における他端側のエッジEfに当接して用紙Pの給送を案内する可動式のエッジガイド15とが設けられている。
また、給送用ローラ14の用紙搬送方向の下流位置には搬送用駆動ローラと搬送用従動ローラとの一対のニップローラによって構成されている搬送用ローラ19が設けられている。また、搬送用ローラ19の用紙搬送方向の下流位置の記録ポジション26には、記録実行手段21を構成する記録ヘッド13、記録ヘッド13の用紙幅方向への移動手段であるキャリッジ10、用紙Pの下面を支持し記録ヘッド13との間のギャップPGを規定するプラテン28がそれぞれ設けられている。
また、上記記録実行手段21の用紙搬送方向の下流位置には、記録実行後の用紙Pを排出する排出用駆動ローラ(送り駆動ローラ)23と排出用従動ローラ(送り従動ローラ)24との一対のニップローラによって構成されている複数組の排出用ローラ(送りローラ)20が設けられている。そして、排出用ローラ20の用紙搬送方向の下流位置には、記録実行後の用紙Pをスタックするための載置面30が上面に形成された排出用スタッカ8が設けられている。尚、上記給送用ローラ14を含む自動給送装置2と、搬送用ローラ19と、排出用ローラ20等とによって給送・送り手段22が構成されており、このうちの排出用ローラ20部分に対して、以下詳述する本発明の送りローラ装置1が一例として適用されている。
[実施例]
次に、このようにして構成されるインクジェットプリンタ100における排出用ローラ20部分に対して適用される本発明の送りローラ装置1について図面に基づいて具体的に説明する。
図2は送りローラ装置の全体の構成を示す斜視図、図3は同送りローラ装置の第2自由端位置周辺を拡大して示す斜視図である。図4は送りローラ装置の全体の構成を示す正面図、図5は図4中のA部を拡大して示す正面図である。図6は図5中のB−B断面図である。
本実施例の送りローラ装置1は、送り駆動ローラ23と送り従動ローラ24との一対のニップローラによって構成される複数組の送りローラ25と、上記各組の送りローラ25のニップ位置Nに被送り材Pの先端を導く複数の誘導リブ31とを備えることによって基本的に構成されている。そして、本実施例では、用紙Pの幅方向に並設された6組の送りローラ25と、各送り駆動ローラ23毎に2個ずつ設けられている計12個の誘導リブ31とによって送りローラ装置1は構成されている。
送り駆動ローラ23は、用紙Pの幅方向に沿って延びる駆動軸44に対して、ハガキサイズの用紙P2を使用した場合に当該ハガキサイズの用紙P2の幅方向における基端縁Pb寄りの部分と、反対側の他端縁Pf寄りの部分と、これらの中間の部分の3点を支承できるような間隔で配設されている。また、当該間隔は、名刺サイズの用紙P1を使用した場合に当該用紙P1の幅方向における基端Pb縁寄りの部分と、他端縁Pf寄りの部分の2点を支承できる間隔になっている。A4サイズの用紙P3を使用した場合には、当該用紙P3の幅方向における基端縁Pb寄りの部分と、他端縁Pf寄りの部分と、これらの中間の3点を含む計5点を支承できる間隔になっている。
尚、図2中、右端の送り駆動ローラ23が存する位置を基端側の位置40、右端から2番目の送り駆動ローラ23が存する位置を名刺サイズの用紙P1に対する他端側の位置となる第1他端側の位置41、右端から3番目の送り駆動ローラ23が存する位置をハガキサイズの用紙P2に対する他端側の位置となる第2他端側の位置42、右端から5番目の送り駆動ローラ23が存する位置をA4サイズの用紙P3に対する他端側の位置となる第3他端側の位置43として本明細書において定義する。
送り駆動ローラ23は、排出用駆動ローラとして機能するローラであり、図3に示すように俵形をした幅広の形状を有している。また、送り駆動ローラ23の中央部の周面には溝部45が周設されており、該溝部45内に進入するように送り従動ローラ24が自由回転可能な状態で設けられている。
送り従動ローラ24は、排出用従動ローラとして機能するローラである。送り従動ローラ24は円板状の部材で、周面に多数の歯が刻設された歯付きローラによって構成されている。そして、棒バネ軸46の弾性力によって上記送り駆動ローラ23の溝部45に歯付きローラ部分が圧接されている。
誘導リブ31は、送りローラ25のニップ位置Nに用紙Pの先端を導くリブ状の案内部材である。図2乃至図5に示すように、誘導リブ31は、送りローラ25の上流近傍位置に設けられており、送り駆動ローラ23を挟むように離間した位置に2個ずつ配設されている。すなわち、誘導リブ31は、各送り駆動ローラ23毎に、該送り駆動ローラ23のローラ軸方向における両端の外側となる位置に1個ずつ(合計2個)設けられている。
更に、複数の誘導リブ31のうち、少なくとも2個の誘導リブ31は、その誘導面32の高さhが他の誘導リブ31の高さHより低く設定されている。具体的に説明すると、低い誘導リブ31の一つは、プリンタ本体3の基端側である前記基端側の位置40に配設されている送り駆動ローラ23(23b)用の2個の誘導リブ31,31の最も基端側に位置する誘導リブ31(31b)である。該誘導リブ31(31b)の誘導面32である基端側誘導面32bの高さhは、他の誘導面32の高さHよりも低く設定されている。
また、他の低い誘導リブ31は少なくとも一つ設けられるが、本実施例では三つ設けられている。すなわち、前記した第1他端側の位置41、第2他端側の位置42、及び第3他端側の位置43にそれぞれ配設されている三つの送り駆動ローラ23(23f),23(23f),23(23f)用の2個の誘導リブ31,31であって、前記最も基端側に位置する誘導リブ31(31b)から遠い位置関係になる誘導リブ31(31f),31(31f),31(31f)である。各誘導リブ31(31f),31(31f),31(31f)の誘導面32,32,32である他端側誘導面32f,32f,32fの高さhが、前記基端側誘導面32bと同様に、他の誘導面32の高さHよりも低く設定されている。
本明細書において、誘導リブ31を高さの違いによって区別する場合に、前記誘導面32の高さhが低い誘導リブ31(31b、31f)を低位誘導リブ34、前記誘導面32の高さHが高い誘導リブ31を高位誘導リブ33として両者を識別する。そして、本実施例では、図2及び図4に示すように、前記基端側の位置40に存する送り駆動ローラ23(23b)の向かって右側に位置する誘導リブ31(31b)と、第1他端側の位置41、第2他端側の位置42及び第3他端側の位置43に存する各送り駆動ローラ23(23f)の向かって左側に位置する誘導リブ31(31f)が低位誘導リブ34、他の位置の誘導リブ31が高位誘導リブ33になっている。
誘導リブ31の誘導面32は、用紙搬送方向下流に向けて上り坂となる上り傾斜面によって構成されている。そして、高位誘導リブ33にあっては、図6に示すように、誘導面32の先端が送りローラ25のニップ位置Nの近傍位置まで延びており、送りローラ25のニップ位置Nへの用紙Pの正確な供給を実現している。一方、低位誘導リブ34は、前記高位誘導リブ33の上部を、図6に示すように水平に切除した状態の構造に相当し、高位誘導リブ33の誘導面32の高さHの半分くらいの高さに低位誘導リブ34の誘導面32の高さhが設定されている。尚、前記高位誘導リブ33に対する低位誘導リブ34の誘導面32の低さの程度については、設計上は用紙Pとしてハガキを使用した場合を基準にし、記録実行後に生ずるハガキの両端縁の反りの程度に合わせて設定するのがよい。
次に、このようにして構成される本実施例に係る送りローラ装置1の作動態様を、図2乃至図6に基づいて説明する。記録ポジション26において記録が実行されたハガキサイズの用紙P2の先端は、図4乃至図6示すように、基端側の位置40、第1他端側の位置41及び第2他端側の位置42に配設されている各高位誘導リブ33の誘導面32に案内されて送りローラ25のニップ位置Nに正確に供給される。尚、ハガキサイズの用紙P2の先端が下向きにカールしている場合には、高位誘導リブ33の上り傾斜の誘導面32に摺接することによって当該カールが同時に矯正される。
また、図2に示すように、基端側の位置40と第2他端側の位置42では、記録の実行等によってハガキサイズの用紙P2の幅方向における基端縁Pb側のエッジEbと他端縁Pf側のエッジEfが下方に反り、撓み変形(湾曲)した状態で垂れ下がっている。図5に示すように、第2他端側の位置42に存する送り駆動ローラ23(23f)の外方(図5の左側)には低位誘導リブ34が配設されているため、当該用紙P2は低位誘導リブ34の誘導面32には当接しない。従って、当該用紙P2は、低位誘導リブ34によって上方に持ち上げられることはないから、図5に示すように、用紙P2は送り駆動ローラ23(23f)の周面に密着された状態となり、安定した送り力が確保されることになる。
尚、図示は省略するが、基端側の位置40でも同様に、ハガキサイズの用紙P2は低位誘導リブ34の誘導面32に当接しないため、送り駆動ローラ23(23b)の周面に対する用紙P2の密着状態が確保されている。そして、前記基端側の位置40及び第2他端側の位置42と、これらの中間に設けられている3組の送りローラ25による送り力をしっかり受けて、記録が実行されたハガキサイズの用紙P2は排出用スタッカ8の載置面30に向けて円滑に排出されて行く。
[他の実施例]
本願発明に係る送りローラ装置及び該送りローラ装置を排出ローラ装置に適用した記録装置100は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
図7、図8は誘導リブの形状及び配設態様を異ならせた2種類の他の実施例を示している。図7は段差部を設けた幅広の単一の誘導リブを配設した他の実施例を、図8は傾斜部を設けた幅広の単一の誘導リブを配設した他の実施例をそれぞれ示している。即ち、誘導リブ31は、各送り駆動ローラ23に対して1つずつ設けることが可能であり、単一の誘導リブ31に前記高位誘導リブ33と低位誘導リブ34の2つの機能を持たせるようにしたものである。
図7の実施例は、誘導リブ31の誘導面32の途中に段差部37を形成して、送り駆動ローラ23の内方側の部分を誘導面32の高さHの高い高位誘導面35とし、送り駆動ローラ23の外方側の部分を誘導面32の高さhの低い低位誘導面36として構成されている。
また、図8の実施例は、誘導リブ31の誘導面32の途中に傾斜部38を形成して、送り駆動ローラ23の内方側の部分を誘導面32の高さHの高い高位誘導面35とし、送り駆動ローラ23の外方側の部分を誘導面32の高さhの低い低位誘導面36として構成されている。
これら図7又は図8に示すような誘導リブ31を採用した場合でも、図2〜図6に示す前記実施例と基本的に同様の作用、効果を奏することができる。
また、本発明の送りローラ装置1は、インクジェットプリンタ100における排出ローラ装置に限らず、同様の構成を有する種々の送りローラ25に対して適用することが可能である。また、中型、大型のインクジェットプリンタ100や更に小型のインクジェットプリンタ100に対して適用することも可能であるし、インクジェットプリンタ100以外の複写機、ファクシミリ等の他の記録装置や、記録装置以外の種々の装置や電子機器等に適用することも可能である。
本発明に係るインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図。 本発明に係る送りローラ装置の全体の構成を示す斜視図。 同送りローラ装置の第2他端側の位置周辺を拡大して示す斜視図。 同送りローラ装置の全体の構成を示す正面図。 図4中のA部を拡大して示す正面図。 図5中のB−B線断面図。 誘導リブの形状と配設態様を異ならせた他の実施例を示す正面図。 誘導リブの形状と配設態様を異ならせた他の実施例を示す正面図。 従来の送りローラ装置の問題点を示す正面図。 図8中のC−C断面図。
符号の説明
1 送りローラ装置、3 プリンタ本体(記録装置本体)、8 排出用スタッカ、13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、19 搬送用ローラ、20 排出用ローラ、21 記録実行手段、23 送り駆動ローラ、24 送り従動ローラ、25 送りローラ、30 載置面、31 誘導リブ、32 誘導面、33 高位誘導リブ、34 低位誘導リブ、35 高位誘導面、36 低位誘導面、37 段差部、38 傾斜部、40 基端側の位置、41 第1他端側の位置、42 第2他端側の位置、43 第3他端側の位置、44 駆動軸、45 溝部、46 棒バネ軸、100 インクジェットプリンタ(記録装置)、P 用紙(被記録材、被送り材)、P1 名刺サイズの用紙(被記録材、被送り材)、P2 ハガキサイズの用紙(被記録材、被送り材)、P3 A4サイズの用紙(被記録材、被送り材)、PG ギャップ、H 高さ、h 高さ、N ニップ位置

Claims (7)

  1. 送り駆動ローラと送り従動ローラで構成される複数組の送りローラと、
    前記送り駆動ローラ毎に設けられ、前記各組の送りローラのニップ位置に被送り材の先端を導く複数の誘導リブとを備え、
    前記誘導リブは、前記送り駆動ローラのローラ軸方向における両端の外側に誘導面がそれぞれ存在するように構成されている送りローラ装置であって、
    前記複数の誘導リブのうち、基端側に位置する前記送り駆動ローラ用の誘導リブの最も基端側に位置する基端側誘導面と、他の少なくとも一つの送り駆動用ローラ用の誘導リブの前記基端側誘導面から遠い位置関係になる他端側誘導面の高さが、他の誘導面の高さよりも低く設定されていることを特徴とする送りローラ装置。
  2. 請求項1に記載の送りローラ装置において、前記誘導リブは、対応する送り駆動ローラを挟むように離間して2個ずつ設けられていると共に、それぞれの上面が前記誘導面になっていることを特徴とする送りローラ装置。
  3. 請求項1に記載の送りローラ装置において、前記誘導リブは、各送り駆動ローラ毎に1つずつ設けられていると共に、段差や傾斜等の高低差付与構造によって誘導面の前記高低差が付与されていることを特徴とする送りローラ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の送りローラ装置において、前記誘導面の高さが低い誘導リブは、少なくともハガキサイズの被送り材の幅方向における基端縁と他側端のそれぞれ下面に当接する位置に配置されていることを特徴とする送りローラ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の送りローラ装置において、前記送り駆動ローラは、ハガキサイズの被送り材に対して幅方向における基端縁部分と、他側縁部分と、これらの間の部分の3点を支承する間隔で配設されていることを特徴とする送りローラ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の送りローラ装置において、前記送り従動ローラは、前記送り駆動ローラに対して棒バネ軸によって歯付きローラが圧接される構成であることを特徴とする送りローラ装置。
  7. 被記録材に記録を実行する記録実行手段と、
    前記記録実行手段で記録された被記録材を排出する排出ローラ装置とを備え、
    前記排出ローラ装置は請求項1〜6のいずれか1項に記載の送りローラ装置であることを特徴とする記録装置。
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