JP2009018088A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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大介 反田
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Abstract

【課題】洗濯槽内空気循環用通風路の蒸発器配設部分と凝縮器配設部分との間の部分の上面部に存する外気導入口に設けたヒータに対し、塵埃が付着するのを防止するフィルタに塵埃が多く付着しても、それがヒータに接触することのないようにする。
【解決手段】ヒータ41に対してフィルタ46が直上になく、ヒータ41を覆った防滴カバー47とヒータ41との間の周側部の隙間にフィルタ46がある。このため、フィルタ46に多くの塵埃が付着してもそれがヒータ41に達して接触するようなことがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯物の乾燥をヒートポンプで行う洗濯乾燥機に関する。
従来より、洗濯乾燥機において、洗濯物の乾燥用にヒートポンプを具えたものは、乾燥性能が良く、エネルギーの省減に効果があるものとして注目されている。このヒートポンプを具えた洗濯乾燥機においては、洗濯物を収容する洗濯槽内の空気を、ヒートポンプの、圧縮機とサイクル接続した蒸発器と凝縮器とを配設した通風路を通して循環させ、そのうちの蒸発器で空気の冷却除湿をし、凝縮器で空気の加熱をして、洗濯槽内に逐次送り込み、そして又、洗濯物から水分を奪った空気を通風路に通すということを繰り返すことで、洗濯物を漸次乾燥させるようにしている(例えば特許文献1、2、3参照)。
従って、洗濯物を乾燥させる際に発生する水分を蒸発器で回収し、その折りに回収した潜熱を圧縮機により高温の冷媒状態に変換し、凝縮器で空気を加熱するエネルギーとして再使用する。このようにすることで、外部には僅かな放熱ロスがある以外、ほとんどエネルギーを逃がさず再利用できる。従って、効率の良い乾燥を実現できるのである。
しかしながら、乾燥運転時のヒートポンプには、蒸発器で吸収する空気の熱量が加わる上に、圧縮機で冷媒を圧縮することで冷媒に与えられる仕事分の熱量が加わる。家屋における通常の部屋冷房を行うエアコンディショナー(ルームエアコン)では、凝縮器が屋外機に設けられ、屋外の空気で冷却されることで熱バランスをとるが、洗濯乾燥機の場合、凝縮器は機内の更に通風路中にあり、屋外の空気よりも温度の高い循環空気の加熱に供しているため、熱量が蓄積する。これにより、乾燥運転の後半期では、凝縮器の温度や冷媒の高圧側圧力が設定値以上となり、結果として圧縮機の仕事を下げる(熱交換量を抑える)必要が生じ、乾燥運転時の入力を上げられずに、乾燥性能が高く得られない状態となってしまう。
これに対して、通風路の蒸発器配設部分と凝縮器配設部分との間の部分に外気導入口を設けるように考えられたものがある。このものでは、乾燥運転中、その外気導入口から通風路に外気が導入されることによって、通風路を通る空気の温度が下げられ、乾燥運転の後半期における凝縮器の温度や冷媒の高圧側圧力が設定値以上となることが避けられるので、圧縮機の仕事を下げる必要がなく、乾燥運転時の入力を上げることができて、乾燥性能が高く得られる。
特公平6−75628号公報 特開2001−198396号公報 特開2005−52544号公報
洗濯物の乾燥は、洗濯物に接触する空気の温度が高いほど、洗濯物からの水分の放出量が増え、早まる。従って、乾燥運転を早期に終了させるには、洗濯物に接触する空気の温度を速やかに上昇させることが肝要である。
それに対して、上述の、通風路の蒸発器配設部分と凝縮器配設部分との間の部分に外気導入口を設けるように考えられたものでは、乾燥運転の開始当初より外気導入口から通風路に外気が導入されるため、乾燥運転の前半期、特に初期の洗濯槽内の温度上昇が進まず、乾燥運転を早期に終了させることが困難であった。
そこで、本出願人においては、上記外気導入口にヒータを設け、これを発熱させることを考えた。この考えによると、外気導入口からは外気をヒータで加熱しつつ導入でき、もって、乾燥運転の初期における乾燥用空気の温度上昇を速め得、乾燥運転を早期に終了させることができるようになる。
しかして、この場合、具体的には、外気導入口は前記通風路の蒸発器配設部分と凝縮器配設部分との間の部分の上面部に設けるように考えており、従って、ヒータもその部分に設けられる。そして、ヒータには、外気導入口から導入される外気に伴って運ばれる塵埃が触れると好ましくないので、その塵埃をヒータに至る前に(風上で)捕獲するフィルタが設けられるものであり、外気導入口を前記通風路の蒸発器配設部分と凝縮器配設部分との間の部分の上面部に設けるように考えているもののでは、ヒータの直上にフィルタがヒータより少し離間させて設けられる。
しかし、塵埃がフィルタに付着して多くなると、その多くなった塵埃はフィルタから氷柱(つらら)のごとく垂れ下がるものであり、そして、その下端部がヒータに接して燃焼するようになることが考えられるので、それを避ける構成にしなければならない。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、通風路の蒸発器配設部分と凝縮器配設部分との間の部分の上面部に外気導入口を設けると共に、その外気導入口にヒータを設けたものにおいて、そのヒータに塵埃が付着するのを防止するフィルタに塵埃が多く付着しても、それがヒータに接触することのないようにできる洗濯乾燥機を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の洗濯乾燥機においては、洗濯槽と、この洗濯槽内の空気を循環用送風機により洗濯槽外に出して通風路を通し洗濯槽内に戻す循環を行わしめる循環装置と、この循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を、圧縮機、凝縮器、絞り器、蒸発器、及び圧縮機の順に接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプと、前記通風路の蒸発器配設部分と凝縮器配設部分との間の部分の上面部に形成した外気導入口に設けたヒータと、このヒータの直上にあって該ヒータを覆った防滴カバーと、この防滴カバーと前記ヒータとの間の周側部の隙間に設けたフィルタと、を具備して成ることを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、ヒータに対してフィルタが直上になく、ヒータを覆った防滴カバーとヒータとの間の周側部の隙間にフィルタがある。このため、フィルタに多くの塵埃が付着してもそれがヒータに達して接触するということは避けられる。
以下、本発明の一実施例(一実施形態)につき、図面を参照して説明する。
まず、図4には、洗濯乾燥機、中でもドラム式(横軸形)洗濯乾燥機の全体構成を示しており、外箱1の内部に、水槽2を配設し、水槽2の内部に回転槽(ドラム)3を配設している。本実施例においては、この水槽2と回転槽3とで洗濯槽が構成される。
上記水槽2及び回転槽3は、ともに軸方向が前後の横軸円筒状を成すもので、前側(図中、左側)の端面部にそれぞれの開口部4,5を有している。このうち、回転槽3の開口部5は洗濯物(衣類)出し入れ用であり、それを水槽2の開口部4が囲繞している。水槽2の開口部4は、外箱1の前面部に形成した洗濯物出し入れ用の開口部6にベローズ7で連ねており、外箱1の開口部6には扉8を開閉可能に設けている。
回転槽3の周側部(胴部)には、ほゞ全域に孔9を形成しており(一部のみ図示)、この孔9は、洗濯時及び脱水時に通水孔として機能し、乾燥時には通風孔として機能するようになっている。そのほか、回転槽3の周側部の内面には、洗濯物撹拌用のバッフル10を複数個設けている。
水槽2には、前側の端面部の上部(前記開口部4より上方の部分)に温風出口11を形成し、後側の端面部の上部に温風入口12を形成している。このほか、水槽2の底部の最後部には、排水口13を形成しており、この排水口13に水槽2外で排水弁14を接続し、更に、排水弁14に排水ホース15を接続して、これらにより水槽2内の水を機外に排出するようにしている。
回転槽3の後側の端面部の後面(背面)には中心部に回転軸16を取付けており、この回転軸16を水槽2の後側の端面部の中心部を回転可能に挿通して後方へ突出させている。回転槽3の後側の端面部の中心部周りには、多数(2つのみ図示)の温風導入孔17を形成している。
これに対して、水槽2の後側の端面部の後面(背面)には、モータ18を取付けている。このモータ18は、アウターロータ形であり、更に、この場合、ブラシレスDCモータであって、ロータ18aを回転軸16に取付け、この構成で、回転槽3を回転軸16を中心に回転させる駆動装置として機能するようになっている。
なお、水槽2は、複数(1つのみ図示)のサスペンション19により前記外箱1の底面上に弾性支持しており、その支持形態は、前述の横軸状で、しかも前上がりの傾斜状であり、回転槽3も同形態となっている。
水槽2の下方(外箱1の底面上)には、台板20を配置し、この台板20上に通風ダクト21を配置している。この通風ダクト21は、前端部の上部に吸風口22を有しており、この吸風口22に、前記水槽2の温風出口11を還風ダクト23及び可撓性のある接続ホース24を介して接続している。なお、還風ダクト23は前記水槽2の開口部4の左側を迂回するように配管している。
一方、通風ダクト21の後端部には循環用送風機25のケーシング26を接続しており、このケーシング26の出口部27を、可撓性のある接続ホース28及び給風ダクト29を介して、前記水槽2の温風入口12に接続している。なお、給風ダクト29は前記モータ18の左側を迂回するように配管している。
これらの結果、還風ダクト23、接続ホース24、通風ダクト21、循環用送風機25のケーシング26、接続ホース28、給風ダクト29により、前記水槽2の温風出口11と温風入口12とを接続して通風路30が設けられている。
循環用送風機25は、ケーシング26の内部に送風ファン31を有しており、この送風ファン31を、ケーシング26の外部に配設したモータ32により回転させるようにしていて、それによる送風作用で、回転槽3内の空気を、上記通風路30を通して回転槽3外に出した後、回転槽3の温風導入孔17から回転槽3内に戻す循環を行わしめるようになっており、もって、通風路30と循環用送風機25とにより回転槽3内の空気を循環させる循環装置33を構成している。
しかして、通風路30中、通風ダクト21の内部には、前部に蒸発器34を配設しており、後部に凝縮器35を配設している。これらの蒸発器34及び凝縮器35は、図2に示すように、それぞれ蛇行状を成す冷媒流通パイプ34a,35aに、薄板状の伝熱フィン34b,35bを細かいピッチで多数配設して成るフィン付きチューブ形のもので、熱交換性に優れており、それらの伝熱フィン34b,35bの各間を、前記通風ダクト21を後述のように流れる風が通るようになっている。
又、蒸発器34及び凝縮器35は、図3に示す圧縮機36及び絞り器(特には電子式の絞り弁もしくはキャピラリチューブ)37と共にヒートポンプ38を構成するもので、このヒートポンプ38においては、接続パイプ39によって、圧縮機36、凝縮器35、絞り器37、蒸発器34、及び圧縮機36の順にこれらをサイクル接続しており(冷凍サイクル)、圧縮機36が作動することによって冷媒を循環させるようになっている。なお、圧縮機36と絞り器37は図2に示すように通風ダクト21外に配設している。
そして、通風路30の蒸発器34を配設した部分と凝縮器35を配設した部分との間の部分である通風ダクト21の中間部の上面部には、外気導入口40を形成しており、この外気導入口40にヒータ41を設けている。図2及び図1は、その部分の構成を詳細に示しており、通風ダクト21の上面部を構成するダクト上板42のほゞ中央部に矩形の凹陥部43を形成し、この凹陥部43の底部に外気導入口40を矩形に形成している。
これに対して、ヒータ41は電気ヒータであって、特にはPTCヒータから成っており、矩形のヒータケース44に装填されて、上面を防護ネット45で覆われ、その状態でヒータケース44ごと上記凹陥部43に収納することにより、ヒータ41を外気導入口40に設けている。
そして又、ヒータケース44上には、フィルタ46と防滴カバー47とを設けている。そのうち、フィルタ46はヒータケース44の平面形状と同じ矩形の枠状を成していて、周囲全面(4面)に前記防護ネット45より密目の塵埃捕獲ネット46aを有しており、下縁部と上縁部のそれぞれ一箇所(長手方向両端部の対角計二箇所)にそれぞれ取付部46bを有し、この取付部46bをヒータケース44上に載置している。
一方、防滴カバー47もヒータケース44の平面形状と同じ矩形で、長手方向の両端部に側壁47aを折曲形成して有し、更にその各下縁部に取付フランジ部47bを有していて、全体でフィルタ46を上方より覆い、両取付フランジ部47bをフィルタ46の取付部46bに載置して、該取付フランジ部47bからフィルタ46の取付部46b及びヒータケース44を通した複数のねじ48により前記ダクト上板42に取付けている。すなわち、防滴カバー47とフィルタ46及びヒータケース44とを複数のねじ48により共締めしてダクト上板42に取付けている。なお、この場合、ねじ48には、フィルタ46の取付部46bを通さず、防滴カバー47の取付フランジ部47bからヒータケース44だけを通してダクト上板42に取付けたものもある。
この結果、フィルタ46は、防滴カバー47とヒータ41との間の周側部の隙間に設けられており、特に、防滴カバー47が長手方向の両端部に側壁47aを有していて、ヒータ41との間の周側部の隙間を周側部の一部である長手方向と直交する方向の両側に有する関係上、フィルタ46は、その長手方向と直交する方向の両側の隙間に設けられている。そして、そのほかにも、フィルタ46は、前記矩形の枠状を成す構成にて、防滴カバー47とヒータ41との間の周側部の長手方向両側をも含んで防滴カバー47とヒータ41との間の周側部の全部を覆っており、従って、防滴カバー47の長手方向の両端部では、フィルタ46が側壁47aと重なっている。
なお、防滴カバー47は、もっぱら洗濯中等に外気が水槽2内の水に冷やされることによって水槽2の外面に生じる結露で滴下する水がヒータ41にかかることを防止する機能を果たすものである。
前記通風路30における、回転槽3と蒸発器34との間の部分である吸風口22が位置した通風ダクト21の前端部から機外である前方へは、吐風路49を設けている。この吐風路49は通風ダクト21の前記吸風口22と連通しており、その連通部分には切換ダンパ50を設けている。
上記切換ダンパ50は、詳細には、吐風路49側に位置して、一端部を支軸51により上下に回動可能に支持されており、図4では図示を省略したモータや電磁石など駆動源の動力により回動されて、図4に実線及び二点鎖線で示すように、吐風路49と通風ダクト21(通風路30)との連通、遮断をすると共に、通風路30の循環装置33における連通、遮断をする風路切換装置として機能するようになっている。
加えて、通風路30の蒸発器34を配設した部分より回転槽3側の部分であって且つ通風ダクト21の吸風口22と隣り合う上面の部分には、排気口52を設けている。この排気口52は、切換ダンパ50が吸風口22を閉鎖するとき(吐風路49を開放するとき)に届く位置にあり、従って、その吸風口22を閉鎖するときの切換ダンパ50により閉鎖され、吸風口22を開放するとき(吐風路49を閉鎖するとき)の切換ダンパ50により開放されるようになっている。
又、吐風路49の内部には、吐出用送風機53を設けていて、それより前方の吐風路49の出口部には、図4では図示を省略したモータや電磁石など駆動源の動力により開閉されるシャッタ54を設けている。
このほか、外箱1内の上部には、電源系の制御部55と、表示系の制御部56、給水弁57、給水ケース58を配設している。
これに対して、前記通風ダクト21におけるダクト上板42の凝縮器35直上の部分には、図2にも示すように、散水器59を配設している。この散水器59は凝縮器35に散水するものであり、一端部に注水受口59aを有していて、この注水受口59aに図4に示す注水チューブ60の先端部を接続し、この注水チューブ60の反対側の基端部を、前記給水弁57の出口部の一つに接続している。
給水弁57は、上記注水チューブ60の基端部を接続した出口部のほかにも、出口部を複数有するもので、それらは前記給水ケース58に接続パイプ61によって接続している。
なお、給水ケース58は、詳しくは図示しないが、洗剤投入部並びに柔軟仕上剤投入部を有していて、上記給水弁57は、出口部の開放の選択により、洗い時に給水ケース58の洗剤投入部を経て前記水槽2内に給水し、最終すすぎ時に給水ケース58の柔軟仕上剤投入部を経て同じく水槽2内に給水し、そして、洗濯乾燥機が設置されたスペースの冷房をするときに、注水チューブ60を経て散水器59に注水するようになっている。
次に、上記構成の洗濯乾燥機の作用を述べる。
上記構成の洗濯乾燥機では、標準的な運転コースが開始されると、最初に洗濯(洗い及びすすぎ)運転が開始される。この洗濯運転では、給水弁57にて給水ケース58の洗剤投入部から水槽2内に給水する動作が行われ、続いて、モータ18が作動されることにより、回転槽3が低速で正逆両方向に交互に回転される。
洗濯運転が終了すると、次に、脱水運転が開始される。この脱水運転では、水槽2内の水を排出した後、回転槽3を高速で一方向に回転させる動作が行われる。これにより、回転槽3内の洗濯物が遠心脱水される。
脱水運転が終了すると、次に、乾燥運転が実行される。この乾燥運転では、切換ダンパ50が、図4に実線で示すように、吐風路49を通風路30から遮断し、通風路30を循環装置33において連通させるようにセットされる。この状態で、回転槽3を低速で正逆両方向に回転させつつ、循環用送風機25のモータ32を作動させる。すると、送風ファン31の送風作用で、図4に実線矢印で示すように、水槽2内の空気が温風出口11から通風路30の還風ダクト23及び接続ホース24を経て通風ダクト21内に流入される。
又、このときには、ヒートポンプ38の圧縮機36の作動が開始される。これにより、ヒートポンプ38に封入した冷媒が圧縮機36により圧縮されて高温高圧の冷媒となり、その高温高圧の冷媒が凝縮器35に流れて、通風ダクト21内の空気と熱交換する。その結果、通風ダクト21内の空気が加熱され、反対に、冷媒の温度は低下して液化される。この液化された冷媒が、次に、絞り器37を通って減圧された後、蒸発器34に流入し、気化する。それにより、蒸発器34は通風ダクト21内の空気を冷却する。蒸発器34を通過した冷媒は圧縮機36に戻る。
これらにより、前記水槽2内から通風ダクト21内に流入した空気は、蒸発器34で冷却されて除湿され、その後に凝縮器35で加熱されて温風化される。そして、その温風が接続ホース28、給風ダクト29を経て、温風入口12から水槽2内に供給され、更に、温風導入孔17から回転槽3内に供給される。
回転槽3内に供給された温風は洗濯物の水分を奪った後、前記温風出口11から還風ダクト23及び接続ホース24を経て通風ダクト21内に流入する。かくして、蒸発器34と凝縮器35を有する通風ダクト21と回転槽3との間を空気が循環することにより、回転槽3内の洗濯物が乾燥される。
又、この乾燥運転中、通風ダクト21(通風路30)の外気導入口40からは通風路30に外気がフィルタ46を通じて導入されるものであり、乾燥運転の初期には、その外気導入口40に設けたヒータ41を発熱させる。それにより、通風路30には、外気がヒータ41で加熱されつつ導入される。これにより、乾燥運転の初期における回転槽3内の温度上昇を速め得て、乾燥運転を早期に終了させることが可能となる。
上記ヒータ41の発熱は、乾燥運転の開始から所定時間後には停止させ、その状態で乾燥終了までを行う。従って、ヒータ41の発熱を停止させてから後は、通風路30にはヒータ41に加熱されない外気が導入される。これにより、乾燥運転の後半期における凝縮器35の温度や冷媒の高圧側圧力が設定値以上となることが避けられ、圧縮機36の仕事を下げる必要がなくなって、乾燥運転時の入力を上げることができるので、乾燥性能を高く得ることができる。
なお、上述の外気導入口40から通風路30への外気の導入と共に、通風路30の蒸発器34を配設した部分より回転槽3側の部分に設けた排気口52からは、回転槽3内から通風路30を通る循環空気の一部が通風路30外に排出される。
又、以上の乾燥運転を行ったのに対し、洗濯乾燥機が設置されたスペースの冷房を行うこともできる。このときには、切換ダンパ50が、図4に二点鎖線で示すように、吐風路49を通風路30に連通させ、通風路30を循環装置33において遮断するように切換えられる。この状態で、ヒートポンプ38の圧縮機36の作動が開始されると共に、シャッタ54が図4に二点鎖線で示すように開放され、吐出用送風機53が作動される。
これらにより、図4に破線矢印で示すように、通風ダクト21外の空気がフィルタ46を通じて外気導入口40から通風ダクト21内に導入されて蒸発器34を通り冷却される。そして、その冷却された空気が吐風路49を通って機外の前方に吐出され、洗濯乾燥機が設置されたスペースの冷房を行う。
なお、このときには、高温となる凝縮器35を冷却する必要があり、それを、例えば給水弁57から注水チューブ60を経て散水器59に注水することで、散水器59から凝縮器35に散水することにより実行する。かくして、凝縮器35からは、蒸発器34で空気を冷却する際に吸収した熱エネルギーと、圧縮機36の仕事によって加わった熱エネルギーとが、冷却媒体としての水に放出されるものであり、そして、その水が、吸収した熱エネルギーと共に凝縮器35から排出されることで、凝縮器35は異常高温にならず、その分、蒸発器34は低温になって、冷房システムとして有効に稼動し、洗濯乾燥機が設置されたスペースの冷房が所望にできる。
なお、凝縮器35に散布した水は、図示しないドレンパンに受けられて、図示しないドレンポンプにより機外に排出される。
又、この場合、切換ダンパ50は前記排気口52の閉鎖をするものであり、それによって、通風路30外から蒸発器34を通らず(冷却されず)に機外に吐出される空気流ができることが避けられ、衣類乾燥機が設置された洗面室等のスペースの冷房が効果的にできる。
加えて、本構成のものは洗濯乾燥機が設置されたスペースの暖房を行うこともできる。このときには、切換ダンパ50が、上述同様に、吐風路49を通風路30に連通させ、通風路30を循環装置33において遮断するように切換えられ、この状態で、ヒータ41が発熱されると共に、シャッタ54が開放され、吐出用送風機53が作動される(ヒートポンプ38の圧縮機36は作動させない)。
これらにより、通風ダクト21外の空気がフィルタ46を通じて外気導入口40からヒータ41に加熱されつつ通風ダクト21内に導入されて蒸発器34を通り(この場合、蒸発器34は非作動状態であり、導入外気は冷却されない)、そして、吐風路49を通って機外の前方に吐出され、洗濯乾燥機が設置されたスペースの暖房を行う。
そのほか、ヒータ41は洗濯時の洗濯物と洗濯水の温度を上げるのにも供し得るもので、それは、切換ダンパ50を、吐風路49を通風路30から遮断し、通風路30を循環装置33において連通させるようにセットした状態で、循環用送風機25のモータ32を作動させることにより、回転槽3内の空気を通風路30を通して循環させ、同時にヒータ41を発熱させることにより、外気をヒータ41で加熱しつつ外気導入口40から通風路30に導入することで実行される。すなわち、通風路30を通して循環される空気に、ヒータ41で加熱しつつ外気導入口40から通風路30に導入した外気を混合させて、回転槽3内に送り込むことにより、該回転槽3内の洗濯物と洗濯水の温度を上げる。これにより、洗濯性能を上げることができる。
なお、この場合、圧縮機36を作動させてヒートポンプ38を前述のごとく機能させることを同時に行っても良い。
さて、上述のように、通風ダクト21外の空気(外気)がフィルタ46を通じて外気導入口40からヒータ41を通って通風ダクト21内に導入されるとき、外気に伴って運ばれる塵埃はフィルタ46によってヒータ41に至る前に(風上で)捕獲される。そして洗濯乾燥機の使用が重なると、塵埃はフィルタ46に付着して多くなる。しかし、本構成のものの場合、フィルタ46は、ヒータ41の直上にはなく、ヒータ41をその直上で離間して覆った防滴カバー47とヒータ41との間の周側部の隙間にある。このため、フィルタ46に多くの塵埃が付着してもそれがヒータ41に達して接触するようなことはない。かくして、フィルタ46に付着した塵埃がヒータ41に接して燃焼するようになることも避けられる。
併せて、本構成のものの場合、防滴カバー47が、ヒータ41との間の周側部の隙間をその周側部の一部(長手方向と直交する方向の両側)に有するものであるのに対して、フィルタ46は防滴カバー47とヒータ41との間の周側部の全部を覆うものとしている。これにより、フィルタ46は、上記周側部の一部に存する隙間に位置するのみならず、防滴カバー47とヒータ41との間の、防滴カバー47の側壁47aによって覆われた部分の内側にも位置するもので、それにより、その防滴カバー47の側壁47a下端の取付フランジ部47bとヒータケース44との合わせ部分のギャップ等から侵入しがちな塵埃をもフィルタ46で捕獲でき、しかも、それを、捕獲した塵埃がヒータ41に達して接触するようなこともないようにしてできる。
但し、フィルタ46は、防滴カバー47とヒータ41との間の周側部の隙間に設けさえすれば良いもので、上記構成のものにおいては、防滴カバー47とヒータ41との間の周側部の一部(長手方向と直交する方向の両側)に存する隙間に設けるだけでも良い。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
本発明の一実施例を示す主要部分の縦断側面図 主要部分の分解斜視図 ヒートポンプのサイクル構成図 洗濯乾燥機全体の縦断側面図
符号の説明
図面中、2は水槽(洗濯槽)、3は回転槽(洗濯槽)、25は循環用送風機、30は通風路、33は循環装置、34は蒸発器、35は凝縮器、36は圧縮機、37は絞り器、38はヒートポンプ、40は外気導入口、41はヒータ、46はフィルタ、47は防滴カバーを示す。

Claims (2)

  1. 洗濯槽と、
    この洗濯槽内の空気を循環用送風機により洗濯槽外に出して通風路を通し洗濯槽内に戻す循環を行わしめる循環装置と、
    この循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を、圧縮機、凝縮器、絞り器、蒸発器、及び圧縮機の順に接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプと、
    前記通風路の蒸発器配設部分と凝縮器配設部分との間の部分の上面部に形成した外気導入口に設けたヒータと、
    このヒータの直上にあって該ヒータを覆った防滴カバーと、
    この防滴カバーと前記ヒータとの間の周側部の隙間に設けたフィルタと、
    を具備して成ることを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 防滴カバーが、ヒータとの間の周側部の隙間をその周側部の一部に形成するものであって、フィルタが防滴カバーとヒータとの間の周側部の全部を覆うものであることを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112746460A (zh) * 2019-10-31 2021-05-04 青岛海尔洗衣机有限公司 一种加热循环泵及洗衣机
WO2022247949A1 (zh) * 2021-05-28 2022-12-01 青岛海尔洗衣机有限公司 洗干一体机

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