JP2009017933A - ハードダーツボード取付け部材およびソフトダーツゲーム機 - Google Patents

ハードダーツボード取付け部材およびソフトダーツゲーム機 Download PDF

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Abstract

【課題】 ソフトダーツ競技とハードダーツ競技を同一の場所で行うことを課題とする。
【解決手段】 ソフトダーツボード2の手前面を覆うとともに、手前側にはハードダーツボード1を取り付けることの可能な平面が形成され、該平面には前記ソフトダーツボード2の中心位置と同位置を示す目印25が付けられたハードダーツボード取付け部材22、23である。
【選択図】 図8

Description

本発明は、ソフトダーツ競技とハードダーツ競技とを場所を変えずに行なうことができるハードダーツボード取付け部材および該ハードダーツボード取付け部材を備えたソフトダーツゲーム機に関するものである。
ダーツ競技には、先端が鋭利な金属製ティップを有するハードダーツをハードダーツボードに向けて投げるハードダーツ競技(特許文献1参照)と、先端が丸くなって弾性に富んだプラスチック製ティップを有するソフトダーツをソフトダーツボードに向けて投げるソフトダーツ競技とがある。
これらダーツボードは、後述するように的の中心を基準位置として壁面等に取付けられ、取付け方法としては、ダーツボードの裏側に設けられた中心を示す目印に皿ネジを螺着し、皿ネジの頭部と係合する切り欠きを有する取付け具を壁面等の計測した位置に設け、皿ネジと取付け具とを係合させることによってダーツボードを壁面等に取付ける方法が一般的であった。
ハードダーツ競技規則によれば、ハードダーツボード1の中心が鉛直壁面3上で水平床面4に対し173cmの高さ(図1参照)に位置するように、ハードダーツボード1の設置高さが規定され、さらに、ハードダーツボード1の手前面1aより鉛直に下ろして水平床面4と交わった箇所から手前側に237cm離れた距離(以降、ハードダーツ水平距離Lhとする)の水平床面4上に、鉛直壁面3と平行にスローライン5を引くように規定されている。
これに対して、ソフトダーツ競技規則によれば、図2に図示されるように、ソフトダーツボード2の中心高さはハードダーツボード1の中心高さと同一で、ソフトダーツボード2の手前面2aより鉛直に下ろして水平床面4と交わった箇所からスローライン5迄の244cm離れた距離(以降、ソフトダーツ水平距離Lsとする)に規定されている。
また、ハードダーツボード1はサイザル麻の繊維を圧縮してその外周をスチールバンドで締め付けたもので、その外径は45.5cm、厚さ3.7cm、また標的部分は、図3に示されているように、直径6.35、15.9、99、107、162、170、226.5mmのリング状スパイダー12が同心円状に配設されるとともに、これらリング状スパイダー12の中心から放射方向に指向した20本の放射状スパイダー13は、隣接する放射状スパイダー13に対して18°の中心角度をなして配設されるとハードダーツの競技上規定されている。
さらに、ソフトダーツボード2はソフトダーツの合成樹脂製のティップ(先端部)が突き刺さることのできる多数の孔が形成されたボードであり、その外径および得点エリアを分ける同心円の半径に規定はなく、ハードダーツボードの外径および得点エリアを分ける同心円の半径と異なっている場合も多く、従来では、ハードダーツ競技を行なう場所と、ソフトダーツを行なう場所が異なっていた。
特開2000−325650号公報 特開2004−065973号公報
本発明は、ハードダーツ競技とソフトダーツ競技とを、場所を変えずに同じ場所で行なうことができる装置を提供することを課題としている。
請求項1記載の発明は、ソフトダーツボードの手前面を覆うとともに、手前側にはハードダーツボードを取付けることが可能な平面が形成され、該平面には前記ソフトダーツボードの中心位置と同位置を示す目印が付けられたことを特徴とするハードダーツボード取付け部材である。
請求項2記載の発明は、前記ソフトダーツボードの手前面を開閉自在に覆う扉が前記ハードダーツボード取付け部材であること特徴とする請求項1記載のハードダーツボード取付け部材である。
請求項3記載の発明は、ソフトダーツボードの筐体前部の上方または左右いずれか一方から摺動して着脱自在に装着される板状体が前記ハードダーツボード取付け部材であることを特徴とする請求項1記載のハードダーツボード取付け部材である。
請求項4記載の発明は、ソフトダーツボードに着脱自在に装着されるハードダーツボード取付け部材であって、該ハードダーツボード取付け部材の手前面には、ハードダーツボードが嵌脱自在に嵌装される凹部が設けられ、ソフトダーツボードの中心位置にハードダーツボードの中心位置を合わせるように構成されたことを特徴とする請求項1記載のハードダーツボード取付け部材である。
請求項5記載の発明は、前記ハードダーツボード取付け部材の手前面に、ハードダーツボードを取付けた際に、ハードダーツボードを安定させるとともに、ハードダーツボードから前記ハードダーツボード取付け部材に伝わる衝撃をやわらげる緩衝部材が設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか記載のハードダーツボード取付け部材である。
請求項6記載の発明は、前記ソフトダーツボードの手前面と、前記ハードダーツボード取付け部材により取付けられたハードダーツボードの手前面との間の距離が、ソフトダーツ競技のルールで規定されたソフトダーツボードの手前面からスローライン迄の水平距離と、ハードダーツ競技のルールで規定されたハードダーツボードの手前面からスローライン迄の水平距離の差と、同じ距離になるように構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項5いずれか記載のハードダーツボード取付け部材である。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし請求項6いずれか記載のハードダーツボード取付け部材と、ソフトダーツボードと、前記ソフトダーツボードを用いたダーツ競技の得点を表示する表示装置と、前記ハードダーツボード取付け部材、前記ソフトダーツボードおよび前記表示装置が装着される筐体とを備えたことを特徴とするソフトダーツゲーム機である。
請求項1記載の発明においては、ハードダーツボード取付け部材が装着されず、ソフトダーツボードが露出した状態では、所要のソフトダーツ競技を行なうことができ、また前記ハードダーツボード取付け部材を前記ソフトダーツボードの手前面に取付けると、前記ソフトダーツボードの中心位置を示す目印が付けられているので、この目印に合わせて前記ハードダーツボード取付け部材の手前側に該ハードダーツボードを取り付けることができ、所要のハードダーツ競技を行なうことができる。
このように、前記ハードダーツボード取付け部材を介して前記ハードダーツボードを前記ソフトダーツボードに取付け、または取外すことにより、場所をかえずに、ハードダーツ競技またはソフトダーツ競技を選択的に行なうことができる。
請求項2記載の発明においては、前記扉を開放すれば、ソフトダーツボードが露出して、ソフトダーツ競技を行なうことができ、また、前記扉を閉じて、該扉の手前面に前記ハードダーツボードを取付ければ、ハードダーツ競技を行なうことができるので、2種類のダーツ競技の切り替えが簡単に実行されうる。
請求項3記載の発明においては、ソフトダーツ筐体前部から板状ハードダーツボード取付け部材を上方または左右いずれか一方へ引き出せば、ソフトダーツボードが露出して、ソフトダーツ競技を行なうことができ、また、ソフトダーツ筐体の上方かたは左右いずれか一方から板状ハードダーツボード取付け部材を該ソフトダーツ筐体前面に装入し、該板状ハードダーツボード取付け部材の手前面にハードダーツボードを取付ければ、ハードダーツ競技を行なうことができるので、やはり2種類のダーツ競技を簡単に切替えて行なうことができる。
請求項4記載の発明においては、ソフトダーツボードからハードダーツボード取付け部材を取外せば、ソフトダーツボードが露出して、ソフトダーツ競技を行なうことができ、また、ソフトダーツボードにハードダーツボード取付け部材を装着し。該ハードダーツボード取付け部材の手前面にハードダーツボードを取付ければ、ハードダーツ競技を行なうことができ、前述の請求項1ないし請求項3記載の発明と同様な効果を奏することができる。
請求項5記載の発明においては、ハードダーツボードを取付けた際に、ハードダーツボードを安定させるとともに、ハードダーツボードから前記ハードダーツボード取付け部材に伝わる衝撃をやわらげる緩衝部材を介してハードダーツボード取付け部材にハードダーツボードが取付けられているので、ハードダーツボードが飛来してくるダーツの衝撃を受けても、該ハードダーツボードは、安定してその位置、向きを変えずに保持される。
請求項6記載の発明では、ハードダーツボード取付け部材を取外した状態では、ソフトダーツボード手前面から床に引かれたスローラインまでの水平距離が、ソフトダーツ競技に規定されている距離と合致しており、該スローラインを使用してソフトダーツ競技を行うことができる。
また、ハードダーツボード取付け部材を装着し、ハードダーツボードを取付けると、前記ソフトダーツボード手前面からハードダーツボード手前面までの距離が、ソフトダーツ競技のルールで規定されたソフトダーツボードの手前面からスローライン迄の水平距離と、ハードダーツ競技のルールで規定されたハードダーツボードの手前面からスローライン迄の水平距離の差と、同一の距離になっているので、ハードダーツ競技を行う際にも、前記したソフトダーツ競技で使用したスローラインを使用して競技を行なうことがきる。
同一のスローラインを使用して競技することができるので、ソフトダーツ競技とハードダーツ競技の切り替えを容易に行なうことができ、切り替え時間を短縮することができる。
また、スローラインを2本引く必要が無いので、競技の際に誤ったスローラインでダーツを投げてしまう心配が無いので競技者はゲームに集中することができ、さらにダーツを設置するスペースを有効に利用することができる。
請求項7記載の発明では、前記ソフトダーツゲーム機に前記ハードダーツボード取付け部材を着脱し、ハードダーツボードを短時間で容易に取付け、取外しすることができる。
また、前記ソフトダーツゲーム機がダーツバー等に設置されている場合など必要に応じて、短時間内に容易にソフトダーツゲーム機からハードダーツボード、あるいはハードダーツボードからソフトダーツゲーム機に変更することができる。
以下、図5ないし図8に図示された本願請求項1、請求項2、請求項6および請求項7記載の発明の一実施形態について説明する。
図8に図示されるように、ソフトダーツゲーム機10の筐体11の上部にはその中心部が床面より173cmになるようにソフトダーツボード2が配設され、ソフトダーツボード2の手前面2aからソフトダーツ水平距離Lsを存してスローライン5が水平床面4上に引かれている。
また、図4に示されているように、前記ソフトダーツゲーム機10のソフトダーツボード2の標的部分には、6本のリング状スパイダー12が同心円状に配設されるとともに、これらリング状スパイダー12の中心から放射方向に指向した20本の放射状スパイダー13は、隣接する放射状スパイダー13に対して18°の中心角度をなして配設され、これらリング状スパイダー12と放射状スパイダー13とで囲まれたエリアには、それぞれそのエリア形状に合致した形状の多数のブロック14が嵌装されている。
なお、ソフトダーツ競技においては、各リング状スパイダー12の直径の規定はないが、例えば、外側のものから直径39.2、35.4、24.8、21.0、4.4、1.6cmなどどしてもよい。
また、ブロック14の手前面には、図示されないソフトダーツ競技用のダーツの合成樹脂製ティップ(先端部)が突き刺さることができる孔が多数形成されるとともに、最外側のリング状スパイダー12の外周側には、所定の幅の外周領域15にも前記孔と同様の孔が形成され、前記ブロック14および外周領域15の奥側の図示されない木板の手前面には、ダーツが刺さったことを検出するセンサーが各エリア毎に多数配設され、このセンサーの検出信号を受けて、各プレイヤー毎の得点を計算することができるコンピュータ(図示されず)が設けられており、この得点が筐体11の上方の表示装置16に表示されるようになっている。
さらに、筐体11の中央手前面には、コイン投入口17と、ダーツ競技の種類の選択等の入力を行う入力ボタンスイッチ18が設けられており、コイン投入口17に所定のメダルまたは硬貨を投入し、所要の入力ボタンスイッチ18を押せば、所望の種類のダーツ競技を選択して行うことができるようになっている。
そして、ソフトダーツゲーム機10のソフトダーツボード2の手前両側に位置した筐体11の両側箇所に、ハードダーツボード取付け部材20の枠体21が装着され、該枠体21の左右部片21a、21b(ソフトダーツゲーム機10の手前側からソフトダーツゲーム機10を見て)に一方の扉22と他方の扉23の外側縁部が蝶番24を介して開閉自在に枢着され、前記他方の扉23の左右幅は、一方の扉22の左右幅よりも広く設定されている。
また、前記ソフトダーツボード2の中心から該ソフトダーツボード2の手前面に対し直交した手前側方向へ延長する線が前記他方の扉23を貫通した他方の扉23の手前面の箇所に凹ませた目印25が付けられている。
ハードダーツボード1の中心から該ハードダーツボード1の手前面に直交した奥側方向へ延長する線が前記ハードダーツボード1を貫通したハードダーツボード1の奥側1bの箇所に皿ネジを一体に螺着し、該皿ネジの皿上頭部が係脱自在に係合される切欠きを有するハードダーツボード取り付け金具を、前記目印25に基いて他方の扉23の手前面23aに装着すれば、前記ハードダーツボード1と前記ソフトダーツボード2のそれぞれの中心位置の床からの高さを揃えることがきる。
さらにソフトダーツボード2の手前面から一方の扉22および他方の扉23の手前面22a,23aまでの距離と、ハードダーツボードの厚さを加算した距離Dは、ソフトダーツ水平距離Lsとハードダーツ水平距離Lhとの差と等しい距離に設定されており、すなわち、
D=Ls−Lh=244cm−237cm=7cm
となるように、Dは設定され、ハードダーツ競技ではそのハードダーツボードの厚さは3.7cmと規定されているので、ソフトダーツボード2の手前面から一方の扉22および他方の扉23の手前面22a,23aまでの距離が3.3cmになるように、一方の扉22および他方の扉23の位置および厚さが設定されていることとなる。
図5ないし図8に図示の実施形態は、前述したように構成されているので、図6に図示されるように、ハードダーツボード1がハードダーツボード取付け部材20から取外されている状態では、ハードダーツボード取付け部材20の一方の扉22および他方の扉23が閉じられているが、一方の扉22および他方の扉23を開くと、図5に図示されるように、ソフトダーツボード2が露出するため、ソフトダーツボード2に向ってソフトダーツを投げることができる。
この場合、図8に図示されるように、水平床面4上に引かれたスローライン5から、ソフトダーツボード2の手前面2a迄の水平距離が244cmとなっているため、ソフトダーツ競技を行なうことができる。
また、ハードダーツボード取付け部材20の一方の扉22および他方の扉23を閉じ、他方の扉23の手前面23aに露出したハードダーツボード取付け金具の切欠きに、ハードダーツボード1の奥面1bから突出した皿ネジの皿状頭部を係合すれば、図7に図示するようにハードダーツボード取付け部材20の手前側にハードダーツボード1を規定に適合する箇所に正確かつ容易に取付けることができる。
このように、ハードダーツボード取付け部材20の一方の扉22および他方の扉23を閉じてから、他方の扉23のハードダーツ取付け部材にハードダーツボード1の皿ネジを係合し、または、他方の扉23の切欠きからハードダーツボード1の皿ネジを取外してから、ハードダーツボード取付け部材20の一方の扉22および他方の扉23を開放することにより、場所を変えずにハードダーツ競技またはソフトダーツ競技を短時間内に容易に選択して行なうことができる。
また、ハードダーツボード取付け部材20における枠体21に一方の扉22および他方の扉23が開閉自在に枢着されているため、ダーツ競技の切替え作業が極めて簡単であるとともに、ソフトダーツ競技の際にハードダーツボード取付け部材20を保存または収納する場所や空間を必要としない。
さらに、ソフトダーツボード2の手前面から一方の扉22および他方の扉23の手前面22a,23aまでの距離と、ハードダーツボードの厚さを加算した距離Dは、ソフトダーツ水平距離Lsとハードダーツ水平距離Lhとの差と等しい距離に設定されているので、同一のスローライン5を使用してソフトダーツ競技とハードダーツ競技を行うことができるので、あらたにスローラインを引く必要が無く、ソフトダーツ競技とハードダーツ競技の切り替えを容易に行なうことができ、切り替え時間を短縮することができる。
また、スローラインを2本引いておく必要が無いので、競技の際に誤ったスローラインでダーツを投げてしまう心配が無いので競技者はゲームに集中することができ、さらにダーツを設置するスペースを有効に利用することができる。
なお、一方の扉22と他方の扉23の位置関係は左右反転してもよい。
また、前記目印25は凹ませたものであったが、凸状に形成された目印や前記扉23の手前面に印刷された目印などであってもよい。
次に、本願請求項1、請求項2、請求項5ないし請求項7記載の発明の図9および図10に図示の実施形態について説明する。
図9および図10に図示の実施形態では、ハードダーツボード1の外周面と略同一の径を有する軟質ゴム製(軟質プラスチック製でも可)の円盤状緩衝板26が、一方の扉22、他方の扉23の合せ線に対応した箇所で切断されて、円盤状緩衝板26の中心がハードダーツボード取付け金具に合致した位置関係で、その部片が一方の扉22、他方の扉23に一体に接合されている。
さらにソフトダーツボード2の手前面から一方の扉22および他方の扉23の手前面22a,23aまでの距離と、円盤状緩衝板26の厚さおよびハードダーツボードの厚さを加算した距離Dは、ソフトダーツ水平距離Lsとハードダーツ水平距離Lhとの差と等しい距離に設定されている。
この実施形態では、ハードダーツボード1の奥面1bが全面に亘り円盤状緩衝板26を介して一方の扉22、他方の扉23の手前面22a、23aに重ねられるため、ダーツがハードダーツボード1に衝突した衝撃を緩衝し、ハードダーツボード1が安定してその位置を保持することができる。
また、ソフトダーツボード2の手前面から一方の扉22および他方の扉23の手前面22a,23aまでの距離と、円盤状緩衝板26の厚さおよびハードダーツボードの厚さを加算した距離Dは、ソフトダーツ水平距離Lsとハードダーツ水平距離Lhとの差と等しい距離に設定されているので、同一のスローライン5を使用してソフトダーツ競技とハードダーツ競技を行うことができる。
なお、緩衝部材は円盤状でなくとも、例えば、一方の扉22および他方の扉23の前面を覆う形状であってもよく、また板状でなくとも、例えば前後いずれかの方向へ突出した突起状であってもよい。
さらに、図11ないし図15に図示された本願請求項1、請求項3、請求項6および請求項7記載の発明の実施形態について説明する。
図11ないし図15に図示の実施形態では、市販されている既存のソフトダーツゲーム機30において、筐体31の手前側上部に、上方からハードダーツボード取付け部材33を抜差し可能に装入しうる開口部31aが形成され、該ハードダーツボード取付け部材33の手前面33aに目印25が付けられ、図5ないし図8に図示の実施形態と同様に、この目印25に基づいて調整された位置に図示されないハードダーツボード取付け金具が一体に取付けられるとともに、ソフトダーツボード1の奥面1bの中心に図示されない皿ネジが螺着されている(なお、ソフトダーツゲーム機30の抜差しの場合に、図示されないハードダーツ取付け金具がソフトダーツゲーム機10の開口部10aに引掛らないように該開口部は形成されている)。
図15に図示されるように、ソフトダーツゲーム機30の筐体31の開口部31aから筐体31にハードダーツボード取付け部材33が差込まれ、このハードダーツボード取付け部材33にハードダーツボード1が取付けられている状態において、ソフトダーツボード2の手前面からハードダーツボード1の手前面迄の距離Dが、ソフトダーツ水平距離Lsからハードダーツ水平距離Lhを差引いた7cmとなるように、ハードダーツボード取付け部材33の装入前後位置と、ハードダーツボード取付け部材33の板厚およびハードダーツボード1の厚さが設定されている。
図11ないし図15に図示の実施形態では、既存のソフトダーツゲーム機30の筐体31の上部に開口部31aを形成し、該開口部31aに抜差し可能なハードダーツボード取付け部材33を用意し、ハードダーツボード取付け部材33を開口部31aに差込んだ場合に、該ハードダーツボード取付け部材33を前後へ安定して保持する溝のような案内部32を形成し、該ハードダーツボード取付け部材33の手前面33aの中心に図示されないハードダーツ取付け金具を装着しておけば、既存のソフトダーツゲーム機30に大幅な改造を施さなくても、同じ場所でソフトダーツ競技とハードダーツ競技を行なうことができる。
また、上方からソフトダーツゲーム機30の筐体31の開口部31aを介して下方へハードダーツボード取付け部材33を装入すれば、案内部32の両側部32aでもって、ハードダーツボード取付け部材33は前後方向へずれないように固定されるとともに、前記案内部32の底部32bでもってハードダーツボード取付け部材33が支持されるため、ハードダーツボード取付け部材33にソフトダーツボード1を取付けても、ソフトダーツボード1は確固と所定位置に保持されうる。
さらにまた、図16ないし図21に図示された本願請求項1、請求項4、請求項6および請求項7記載の発明の実施形態について説明する。
ソフトダーツゲーム機40の筐体41の上部手前面41aに所定の厚み厚円板状のソフトダーツボード42が手前側に向って突出して設けられ、該ソフトダーツボード42に嵌脱可能に嵌装されるハードダーツボード取付け部材43の奥面には、前記ソフトダーツボード42と同一の径の奥側円板状凹部43aが形成されるとともに、該ハードダーツボード取付け部材43の手前面には、ハードダーツボード44と同一の径の手前側円板状凹部43cが形成されている。
前記ソフトダーツボード42に前記ハードダーツボード取付け部材43を取付けると、ソフトダーツボード42の手前面42aが、前記ハードダーツボード取付け部材43の奥側円板状凹部43aの底面43bに当接するようになっている。
前記ハードダーツボード取付け部材43の奥側円板状凹部43aの底面43bから、前記ハードダーツボード取付け部材43の手前側円板状凹部43cに嵌装されるハードダーツボード44の手前面44a迄の間の距離が、ソフトダーツ水平距離Lsと、ハードダーツ水平距離Lhの差Dと、同じ距離になるように設定され、該ハードダーツボード44の手前側円板状凹部43cは、その設定された深さになるように形成されている。
図17ないし図21に図示の実施形態では、ソフトダーツボード42が露出した状態において、ソフトダーツボード42にハードダーツボード取付け部材43の奥側円板状凹部43aを嵌装した後、該ハードダーツボード取付け部材43の手前側円板状凹部43cにハードダーツボード44を嵌装し、あるいは、手前側円板状凹部43cにハードダーツボード44を嵌装したハードダーツボード取付け部材43の奥側円板状凹部43aをソフトダーツボード42に嵌装すれば、ソフトダーツ競技を行なうことができる状態から、直ちにハードダーツ競技を行なうことができる。
また、前述した作業と逆の作業を行なうことにより、ハードダーツ競技を行なうことができる状態から、直ちにソフトダーツ競技を行なうことができる状態に切替えることができる。
図5ないし図21に図示の実施形態では、ソフトダーツボード1、ソフトダーツボード42はいずれもソフトダーツゲーム機10、ソフトダーツゲーム機40に一体的に組込まれており、ダーツ競技切替えの際には、構造の簡単なハードダーツボード2、ハードダーツボード44のみを取付け、取外すだけで足り、構造の複雑なソフトダーツボード1、ソフトダーツボード42には何等の作業を施す必要がないため、同一の場所で2種類のダーツ競技を行なうことができるだけでなく、ダーツ競技の切替を短時間内に容易に切替えることができる。
ハードダーツ競技で規定されるハードダーツボードとスローラインの設置位置関係を図示した側面図である。 ソフトダーツ競技で規定されるソフトダーツボードとスローラインの設置位置関係を図示した側面図である ハードダーツ競技で規定されているハードダーツボードを示した正面図である。 ソフトダーツ競技で使用されるソフトダーツボードを示した正面図である。 本願請求項1、請求項2、請求項6または請求項7記載の発明の一実施形態における扉を開いた状態を示した正面図である。 図5に図示の実施形態における扉を閉じた状態を示した正面図である。 図5に図示の実施形態においてハードダーツボードを取付けた状態を示した正面図である。 図7の側面図である。 本願請求項1、請求項2、請求項5ないし請求項7記載の発明の一実施形態における扉を閉じた状態を示した正面図である。 図9に図示の実施形態においてハードダーツボードを取付けた状態を示した要部拡大側面図である。 本願請求項1、請求項3、請求項6および請求項7記載の発明の一実施形態におけるハードダーツボード取付け部材を取外した状態を示した正面図である。 図11に図示の一実施形態において、ハードダーツボード取付け部材を装着した状態を示した正面図である。 図11に図示の一実施形態において、ハードダーツボードを取付けた状態を示した正面図である。 図11に図示の一実施形態において、ハードダーツボード取付け部材およびハードダーツボードを取付ける前の側面図である。 図13の側面図である。 本願請求項1、請求項4、請求項6および請求項7記載の発明の一実施形態における、ハードダーツボード取付け部材およびハードダーツボードを取外した状態を示した正面図である。 図16に図示の一実施形態において、ハードダーツボード取付け部材およびハードダーツボードを取付けた状態を示した正面図である 図16の斜視図である。 図17の斜視図である。 図18の要部拡大断面図である。 図19の要部拡大断面図である。
符号の説明
1…ハードダーツボード、2…ソフトダーツボード、3…鉛直壁面、4…水平床面、5…スローライン、10…ソフトダーツゲーム機、11…筐体、12…リング状スパイダー、13…放射状スパイダー、14…ブロック、15…外周領域、16…表示装置、17…コイン投入口、18…入力ボタンスイッチ、20…ハードダーツボード取付け部材、21…枠体、22…一方の扉、23…他方の扉、24…蝶番、25…目印、26…円板状緩衝板、30…ソフトダーツゲーム機、31…筐体、32…案内部、33…ハードダーツボード取付け部材、40…ソフトダーツゲーム機、41…筐体、42…ソフトダーツボード、43…ハードダーツボード取付け部材、44…ハードダーツボード。

Claims (7)

  1. ソフトダーツボードの手前面を覆うとともに、手前側にはハードダーツボードを取付けることが可能な平面が形成され、該平面には前記ソフトダーツボードの中心位置と同位置を示す目印が付けられたことを特徴とするハードダーツボード取付け部材。
  2. 前記ソフトダーツボードの手前面を開閉自在に覆う扉が前記ハードダーツボード取付け部材であること特徴とする請求項1記載のハードダーツボード取付け部材。
  3. ソフトダーツボードの筐体前部の上方または左右いずれか一方から摺動して着脱自在に装着される板状体が前記ハードダーツボード取付け部材であることを特徴とする請求項1記載のハードダーツボード取付け部材。
  4. ソフトダーツボードに着脱自在に装着されるハードダーツボード取付け部材であって、該ハードダーツボード取付け部材の手前面には、ハードダーツボードが嵌脱自在に嵌装される凹部が設けられ、ソフトダーツボードの中心位置にハードダーツボードの中心位置を合わせるように構成されたことを特徴とする請求項1記載のハードダーツボード取付け部材。
  5. 前記ハードダーツボード取付け部材の手前面に、ハードダーツボードを取付けた際に、ハードダーツボードを安定させるとともに、ハードダーツボードから前記ハードダーツボード取付け部材に伝わる衝撃をやわらげる緩衝部材が設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか記載のハードダーツボード取付け部材。
  6. 前記ソフトダーツボードの手前面と、前記ハードダーツボード取付け部材により取付けられたハードダーツボードの手前面との間の距離が、ソフトダーツ競技のルールで規定されたソフトダーツボードの手前面からスローライン迄の水平距離と、ハードダーツ競技のルールで規定されたハードダーツボードの手前面からスローライン迄の水平距離の差と、同じ距離になるように構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項5いずれか記載のハードダーツボード取付け部材。
  7. 請求項1ないし請求項6いずれか記載のハードダーツボード取付け部材と、
    ソフトダーツボードと、
    前記ソフトダーツボードを用いたダーツ競技の得点を表示する表示装置と、
    前記ハードダーツボード取付け部材、前記ソフトダーツボードおよび前記表示装置が装着される筐体とを備えたことを特徴とするソフトダーツゲーム機。
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JP2015530911A (ja) * 2012-08-27 2015-10-29 ホン インターナショナル コーポレーション 外部デバイスと連動するダーツゲーム装置

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