JP2009017324A - 受動光網システムおよびその通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】親局から複数の子局への通信信号が時分割多重されて伝送される光受動光網システムにおいて、伝送速度の異なる複数の子局を混在収容する。
【解決手段】伝送速度の低い速度を基本速度として、オーバヘッドバイトと伝送速度の低いデータを該基本速度のまま、伝送速度の高いデータは該基本速度で変調したデータに変換して、フレーム内にヘッダとデータあるいは変換後のデータを時分割多重して送受信する。親局で伝送速度の高いデータは伝送速度の低い基本速度に変換(変調)した後、伝送速度の低いデータと変換後のデータとのそれぞれに各子局宛の識別子を含むヘッダとを付加してフレーム内に時分割多重して基本速度で各子局に送信する。該フレームを受信した子局では、ヘッダに含まれた識別子に基づき自局宛のデータだけを自局に取り込み、元の高いデータに再変換してユーザの端末に供給する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の加入者接続装置が光伝送回線を共有する受動光網システムの構成ならびにその通信方法に関する。
大容量の画像信号やデータを通信網を介して送受信する為に、通信網の高速・広帯域化が加入者を通信網へ接続するアクセス網でも進められ、国際電気通信連合(以下ITU−Tと称す)の勧告G984.1−3等で規定された光受動網システム(Passive Optical Network system:以下PONと称する)の導入が図られている。PONは、上位の通信網と接続される光多重終端装置(Optical Line Terminator:以下OLTと称する)と、複数の加入者の端末(PCや電話)を収容する光網終端装置(Optical Network Unit:以下ONUと称する)とを、基幹光ファイバと光スプリッタと複数の支線光ファイバとから成る光受動網で接続したシステムである。具体的には、各ONUに接続された端末(PC他)からの信号を光信号で支線光ファイバから光スプリッタを介して基幹光ファイバで光学(時分割)多重してOLTに送り、OLTが各ONUからの信号を通信処理して上位の通信網に送信する、あるいは、OLTに接続される他のONUに送信するという形態で通信を行うものである。
PONの開発・導入は64kbit/秒のような低速信号を扱うシステムから始まり、固定長のATMセルを最大約600Mbit/秒で送受信するBPON(Broadband PON)或はイーサネット(登録商標)の可変長パケットを最大約1Gbit/秒で送受信するイーサネットPON(EPON)や、より高速な2.4Gbit/秒程度の信号を扱うITU−T勧告G.984.1、G.984.2およびG.984.3で標準化されたGPON(Gigabit PON)の導入が進められている。更に、今後は10Gbit/秒から40Gbit/秒の信号を扱うことが可能な高速PONの実現が求められている。これらの高速PONを実現する手段としては、多数の信号を時分割多重するTDM(Time Division Multiplexing)、波長多重するWDM(Wavelength Division Multiplexing)多重、符号多重するCDM(Code Division Multiplexing)多重等の多重化方法が検討されている。尚、現状のPONはTDMを採用しており、例えば、GPONは、上り(ONUからOLT)の信号と下り(OLTからONU)の信号とで異なる波長を用い、OLTと各ONU間の通信は、各ONUに対して信号の通信時間を割当てる構成である。また、従来の固定長信号を処理する構成から、より多様な種別の信号(音声、画像、データ等)を扱い易いバースト状の可変長信号(バースト信号)も処理する構成になってきている。今後の高速PONも、上述したように様々な多重化方法が検討されているが、TDMを採用する方向での検討が主になりつつある。
上記各PONの形態では、様々な場所に点在する加入者宅にONUを設置するためOLTからONUまでの距離が異なる。すなわち、OLTから各ONU迄の基幹光ファイバと支線光ファイバを併せた光ファイバの長さ(伝送距離)がばらつくため、各ONUとOLT間の伝送遅延がばらつき、各ONUが信号を送信しても基幹光ファイバ上で各ONUから出力される光信号同士が衝突・干渉する可能性がある。このため、各PONにおいては、例えばG984.3の10章で規定したような、レンジングと称される技術を用いて、OLTとONUとの間の距離測定を行った後に、各ONUからの信号出力が衝突しないように各ONUの出力信号の遅延を調整するようにしている。
更に、OLTは、動的帯域割当て(Dynamic Bandwidth Assignment:以下DBAと称する)と称される技術を用いて各ONUからの送信要求に基づき該ONUに送信を許可する信号の帯域を決めると、上述したレンジングで測定した遅延量も考慮した上で、各ONUからの光信号が基幹光ファイバ上で衝突・干渉しないように各ONUへ送信タイミングを指定するようにしている。すなわち、PONは、OLTと各ONU間で送受信される信号のタイミングがシステム内で管理された状態で通信の運用がなされるように構成されている。
OLTと各ONU間との信号の送受信においては、例えばG.984.2の8.8.3章の規定によれば、OLTが基幹光ファイバで多重された各ONUからの信号を識別して処理できるように、各ONUからの信号の先頭に最大12バイトからなる干渉防止用のガードタイム、OLT内受信器の信号識別閾値の決定およびクロック抽出に利用するプリアンブル、受信信号の区切りを識別するデリミタと呼ばれるバーストオーバヘッドバイトとPONの制御信号(オーバヘッドあるいはヘッダと称することもある)がデータ(ペイロードと称することもある)に付加される。尚、各データは可変長のバーストデータであるため、各データの先頭には、可変長データを処理するためのGEM(G−PON Encapsulation Method)ヘッダと呼ばれるヘッダも付加される。また、OLTから各ONU宛の信号には、各ONUがOLTからの信号を識別して処理できるように、OLTから各ONUに向けて送信される信号の先頭に、先頭を識別するためのフレーム同期パタン、監視・保守・制御情報を送信するPLOAM領域、各ONTの信号送信タイミングを指示するグラント領域と呼ばれるオーバヘッド(ヘッダと称されることもある)が各ONU宛に時分割多重化されたデータに付加される構成である。尚、多重化される各ONU宛のデータには、ONUからの信号と同様に、可変長データを処理するためのGEMヘッダが付加されている。OLTは、グラント領域を用いて各ONUの上り送信許可タイミング(送信開始(Start)と終了(Stop))を各ONUにバイト単位で指定する。この送信許可タイミングをグラントと称している。そして、各ONUが該許可タイミングでOLT宛のデータを送信すると、これらが光ファイバー上で光学(時分割)多重されOLTで受信される。
ITU−T勧告G.984.1 ITU−T勧告G.984.2 ITU−T勧告G.984.3
PONでは、OLTから複数のONUへの信号が時分割多重されて全ONUへ伝送される。すなわち、各ONUは、ONUに提供される信号の帯域(信号量)が小さくとも、OLTから各ONUへの通信信号の全てを一旦受信し、自ONU宛の通信内容をヘッダ(具体的には、GPONならGEMヘッダのPORT ID、EPONならLLIDと称されるONUの識別子)を用いて識別して、識別された信号だけをONU内部に取り込んで加入者(ユーザ)に転送している。上述したように、PONは、BPONからGPONへの移行のように、低速信号を処理するものから、より高速信号を処理するものへと開発・導入が進んできている。しかし、各PONとも標準化が進み、信号の伝送速度や制御信号のやり取り・プロトコルは古いPONも吸収するように配慮はされているが完全に互換性を有する形ではなく、PON毎に異なった形で決まってきているのが現状である。このため、通信サービス容量の拡大によりONUが従来技術で対応している伝送速度以上の速度をサポートする必要が生じた時は、BPONをGPONに入れ替えるというように、PON全体の伝送速度を拡大した新しいPONを採用(入れ替え)する必要がある。すなわち、OLTおよびOLTに接続される全てのONUを新しく伝送容量を拡大したPONに合わせて新しい設備に交換する必要がある。
PONの導入や利用形態を考えると、より高速なサービス容量提供のニーズが増えてはいくものの、瞬時にニーズが全て代わるものではなく、一部ユーザでの利用が始まり徐々に増えていくと考えられ、この間は既存のPONでも充分という加入者も多数存在する。既存のPONを新たなPONに交換することは、上述のように、全てのOLTとONUの交換を行うことであり、交換のために多くの費用が必要となる。また、上記通信サービス容量の拡大の実体を考えると、あるユーザにとっては未だ必要の無い設備の交換も行うことにもなり、PONを導入するキャリアやPONを利用するユーザにとって割高な費用負担をもたらすことにもなりかねない。このため、伝送速度の異なるPONの設備を相互接続したり、既存のPONの設備を収容しつつ新しいPONへと移行できるような、規格や性能が異なる複数のPONを混在させて運用出来るような構成のPONとその通信方法が求められる。
本発明の課題は、複数の仕様(規格)の異なるPONを混在させて運用出来る構成のPONとその通信方法を提供することにある。より具体的には、OLTと各ONUとの信号の通信を時分割多重で行うPONにおいて、信号の伝送速度の異なる複数のONUを混在収容して運用できる構成のOLTとONUを備えたPON、および、その通信方法を提供することにある。
PONのOLTと各ONU間で送受信される信号は、上述したような制御信号やプロトコルをやり取りしてシステムの設定・制御を行うためのオーバヘッド(ヘッダ)とPONのユーザがOLTとONUを介して送受信する信号(データ・画像信号・音声信号等で、以下、単に纏めてデータと称することがある)とで構成される。このうち、ヘッダ(数十バイト)は125μ秒周期のフレーム毎にユーザが送受信するデータに付加されるが、このヘッダに含まれる制御信号自体は数フレームに1回送受信されてOLTやONUの内部で処理された後にPONの設定や制御が行われる。すなわち、各ヘッダの情報自体は敢えて高速に送る必要はないものである。一方、ユーザが要求する高速サービス容量の提供とは、短時間に多量のデータを送受信することであり、フレーム内のデータを要求に応じて高速に送受信する必要がある。
PONは、上述したレンジングやDBAの技術に基づき信号の送受信タイミングが管理された状態で運用されるものである。したがって、複数の速度のデータが混載していても、それらの位置(送受信タイミング)を把握して処理できる。すなわち、仮にデータ混載に起因するエラーが発生したところで、エラーマスク等で適当な対処が可能である。
本願は、上記PONの特性に着目したもので、上記課題を達成するために、複数の仕様(規格)の異なるPONを混在させて運用出来るPONであって、OLTと各ONU間の通信を時分割多重で行うPONにおいて、信号の伝送速度の異なる複数のONUを混在収容する場合、伝送速度の低い速度を基本速度として、オーバヘッドバイトと伝送速度の低いデータを該基本速度のまま、伝送速度の高いデータは該基本速度で変調したデータに変換して、フレーム内にヘッダとデータ或は変換後のデータを時分割多重して送受信する構成としたものである。
より具体的には、OLTにおいては、ONU宛の伝送速度の異なるデータが混在するので、伝送速度の高いデータは伝送速度を変換(変調)した後、各ONU宛の識別子ならびに該ONUに許可した信号送信タイミングを含むヘッダと伝送速度の低いデータと変換後のデータとをフレーム内に時分割多重して各ONUに送信する。該フレームを受信したONUでは、ヘッダに含まれた識別子に基づき自ONU宛のデータだけを該ONUに取り込み、変換後のデータは復調により元の高いデータに再変換して(戻して)ユーザの端末に供給する構成としたものである。
各ONUのうち、基本速度でデータを送信するONUは、該速度でヘッダとデータからなるフレームを生成しOLTが指示したタイミングで該フレームを送信する。一方、高い速度でデータを送信するONUは、端末からのデータを基本速度で変調したデータに変換し、ヘッダと変換後のデータからなるフレームを生成し基本速度でOLTが指示したタイミングで該フレームを送信する。また、OLTは、各ONUからのフレームが基幹光ファイバで多重化された信号を受信すると、変換された高い速度のデータを受信しているタイミングでは該データを復調により元の高いデータに再変換して(戻して)OLT外の通信網に送信する構成としたものである。
尚、高い伝送速度のデータの基本速度での変調は、元の高速な0/1の2値信号を基本速度のm(m>2、例えば4倍の速度なら2の4乗である16)多値信号に変調する構成で、振幅変調や位相変調でデータを変換する構成とした。
より詳細には、OLTから複数のONUへの通信信号は、データの伝送速度がN(bit/秒)である第1の領域とデータの伝送速度がN(bit/秒)のM倍(Mは整数)である第2の領域からなり、それぞれの領域に対応するヘッダとペイロード信号(データ)からなるパケットを構成し、該パケット信号を時分割多重して送信する構成としたものである。上記パケット信号は、上記ヘッダの値により上記伝送速度がN(bit/秒)である第1の領域と伝送速度がN(bit/秒)のM倍(Mは整数)である第2の領域とを識別できるようにし、各パケット信号のヘッダが伝送速度がN(bit/s)のM倍である第2の領域を指示するものである時、対応するペイロード信号にm値の多値信号を使用する時分割多重を行う。尚、OLTは各ONUを起動する際に該ONUの伝送速度がN(bit/秒)に対応するのかN(bit/秒)のM倍に対応するのかを識別し、N(bit/秒)のM倍に対応する場合は、第2の領域に対応するヘッダの値を該ONUに設定する制御メッセージを送信した後にONUとの通信を開始する構成とした。すなわち、第2の領域に対応する上記ペイロード信号にm値の多値信号を使用することでOLTとONU間を送受信する伝送信号のビット時間幅は基本速度の幅と同一とした。
更に、従来のPONのOLTやONUの受信回路は、単一の伝送速度にのみ対応する場合がありm値の多値信号を正しく受信することは出来ないため、受信クロック抽出回路が誤動作を行ったり、フレーム同期はずれ警報を検出して通信が途絶する可能性も考えられたが、本願の構成では、ONUはヘッダを用いて自ONU宛のデータだけを識別し、OLTは受信データの速度とデータ送受信タイミングを把握した上で受信回路と多値変復調回路を制御する構成としたので、フレーム内に多重化されたパケットのペイロード中にm値の多値信号が混在してもその内容が誤って解釈されることはなく受信警報が発生することがない構成とした。
OLTから複数のONUへの通信信号は時分割多重されて伝送されるPONにおいて、伝送速度の異なる複数のONUを混在収容することを可能とし、通信サービス容量の拡大に要求が発生しても対応するOLTおよびONUのみ交換することで、通信装置の交換費用を抑制することが可能となる。
以下、図面を用いて本発明によるPONの構成と動作を、ITU−T勧告G984で規定されたGPONと今後導入が予想されているGPONの4倍の伝送速度のデータを扱う10GPONとが混在するPONの構成と動作を例に挙げて詳細に説明する。
以下の説明では、GPONと同様な可変長のデータを時分割多重して処理する構成のPONを想定したもので、OLTから各ONUへの下りデータの伝送速度は、GPONが2.5Gbit/秒(2.48832Gbit/秒だが、以下、簡略化して2.5Gbit/秒と称する)で10GPONが10Gbit/秒(9.95328Gbit/秒だが、以下同様に10Gbit/秒と称する)を例にとり説明する。また、ONUからOLTへの上りデータの伝送速度は、GPONが1.2Gbit/秒(1,24416Gbit/秒だが、以下同様に1.2Gbit/秒と称する)で10GPONが5Gbit/秒(4.97664Gbit/秒だが、以下同様に5Gbit/秒と称する)を例にとり説明する。尚、これらの伝送速度等の数値は一例であり、本発明がこの数値に限定されるものではない。
図1は、PONを使用した光アクセス網の構成例を示す網構成図である。
アクセス網1は、PON10を介して上位の通信網である公衆通信網(PSTN)/インターネット20(以下、上位網と称することがある)と加入者の端末(Tel:400,PC:410等)とを接続して通信を行う網である。PON10は、上位網20と接続されるOLT(以下、親局と称することがある)200、加入者の端末(電話(Tel)400、PC410等)を収容する複数のONU(以下、子局と称することがある)300や310とを備え、基幹光ファイバ110と光スプリッタ100と複数の支線光ファイバ120からなる光受動網でOLT200と各ONU300と310を接続して上位網20と加入者端末400,410との通信、または、加入者端末400,410同士の通信を行う。
ONU300は、GPON(下りが2.5Gbit/秒)のONUで、ONU310は、10GPON(下りが10Gbit/秒)のPONであり、双方のPONが混在する場合でも、現状の勧告G984に従えば、最大64台迄OLT200に接続可能である。図1では、7台のONU300または310が図示されており、下りデータ信号2.5Gbit/秒の伝送速度でデータが受信できる2.5GのONU#1,3,4,6(300−1〜6)と下りデータ信号10Gbit/秒の伝送速度でデータが受信できる10GのONU#2、5、n(310−2〜n)とが混在してOLT200に接続されている。
詳細は後述するが、OLT200からONU300/310の方向に伝送される下り信号130は、各ONU300/310宛の信号が時分割多重されて同報される。各ONU300/310で受信された信号は、自分宛の信号であるか否かをONU300/310内で判定し、信号の宛先に基づいて、電話400やPC410に送られる。また、ONU300/310からOLT200の方向では、ONU300−1から伝送される上り信号150−1、ONU310−1から伝送される上り信号150−2、ONU300−2から伝送される上り信号150−3、ONU300−3から伝送される上り信号150−4、ONU310−2から伝送される信号150−5、ONU300−6から伝送される上り信号150−6、ONU310−nから伝送される上り信号150−nが光スプリッタ100を介して光学的に時分割多重された光多重化信号140となりOLT200に到達する。尚。ONU300とOLT200の間のファイバ長が異なるため、信号140は振幅が異なる信号が多重化される形態をとる。
尚、下り信号150は波長帯1.5μmの光信号、上り信号は波長帯1.3μmの光信号が用いられ、両方の光信号が同じ光ファイバ110,120を波長多重(WDM)されて送受信される。
図2と図3は、それぞれ、OLTからONUへの光信号とONUからOLTへの光信号の構成例を示す信号構成図である。10GPONの光信号の構成は現状未規定であるが、GPONと10GPONのどちらも可変長のデータを扱うものなので、現在勧告で規定されたGPONと同様な信号構成による時分割多重で各速度の信号を処理するのが現実(実用)的と考えられる。従って、以下の実施形態では、GPONで規定された信号構成をベースにPONの動作説明を行う。もちろん、これらの信号構成やPONの動作は、一例であり、本発明がこの構成や動作に限定されるものではない。
OLT200から各ONU300/310への信号は下り信号130と呼ばれ、図2(a)で示したように、125μ秒のフレームを、各ONU300/310が信号の先頭を見つけるためのフレーム同期パタン2000、各ONU300/310に対する監視・保守・制御に関する情報を送信するPLOAM領域2001、各ONU300/310からOLT200への上り信号送信タイミングを指定するグラント指示領域2002からなるオーバヘッドと、各ONU300/310へのデータを時分割多重したフレームペイロード2003とで構成した。この信号130は、各ONU300/310に同報される。各ONU300/310は、オーバヘッドから受信信号が自分宛の信号であるか否かを判定して、以下で説明するオーバヘッドに応じた各種動作や受信したデータの宛先端末400、410への送信を行う。
図2(b)は、フレームペイロード2003の詳細構成を示した構成図である。各ONU300/310宛のデータ(2.5Gペイロード2005や10Gペイロード2006)は、ONU毎のデータ識別子等各ONUでのデータ受信に用いられるGEMヘッダ2004が付加された形でフレームペイロード2003内部に時分割多重される。同図(c)はGEMヘッダ2004の構成を示した構成図である。各バイトの詳細は勧告G984.3に規定されたもので説明を省略するが、本発明のPONでは、ONUを識別するためのPORT ID2007を用いて2.5G用ONU300と10G用ONU310とを識別する構成とした。
このPORT ID2007の内容に従って、2.5Gペイロード2005には、伝送速度2.5Gbit/秒のデータが0/1(ON/OFF)の2値光信号で入れられ、10Gペイロード2006には、伝送速度10Gbit/秒のデータが、後述するような0〜15迄の光多値(16値)に光レベル変調され実際の伝送速度が2.5Gbit/秒に変換された多値光信号で入れられる(同図(d)参照)。すなわち、本発明のPONでは2.5Gbit/秒の伝送速度で制御信号とデータが時分割多重されて各ONU300/310に送信されるものであり、この内、10GPONのONU310が受信する伝送速度10Gbit/秒のデータが2.5Gbit/秒の多値光信号に変換された上で、同じ下り信号130のフレームに時分割多重されて送信されるものである。
一方、各ONU300/310からOLT200への信号は上り信号150と呼ばれ、図3(a)で示したように、各ONU300/310の監視・保守・制御に関する情報を送信するPLOAM領域3002、各ONU300/310が送信を待っているデータの量をOLT200に通知するキュー長領域3003からなる制御信号3115と該ONUの端末400、410からのデータを入れた可変長のフレームペイロード3004からなるバーストデータ3120に、OLT200が各ONU300/310からのバーストデータ3120を認識して処理するためのプリアンブル3000とデリミタ3001とからなるバーストオーバヘッド3110を付加したものである。尚、プリアンブル3000の前に示したガードタイム3100は、各ONUからの送信信号を分離するための無信号(光信号OFF状態)領域であり、勧告G984.3では、このガードタイム3100とバーストオーバヘッド3110の合計が最大12バイトと規定されている。図1で示したように、各ONU300/310からの上りは、光スプリッタ100を通った後に基幹光ファイバ110上で時分割多重され、多重光信号140となりOLT200に到達する。
図3(b)は、フレームペイロード3004の詳細構成を示した構成図である。各ONU300/310からのデータ(1.2Gペイロード3210や5Gペイロード3220)は、上り信号と同様にONU毎のデータ識別子等OLT200でのデータ受信に用いられるGEMヘッダ3200が付加された形でフレームペイロード3004内部に時分割多重される。同図(c)はGEMヘッダ3004の構成を示した構成図である。各バイトの詳細は勧告G,984に規定されたもので説明を省略するが、本発明のPONでは、ONUを識別するためのPORT ID3310を用いて2.5G用ONU300と10G用ONU310とを識別する構成とした。
PORT ID3310の内容に従って、1.2Gペイロード3210には、伝送速度1.2Gbit/秒のデータが0/1(ON/OFF)の2値光信号で入れられ、5Gペイロード3220には、伝送速度5Gbit/秒のデータが、後述するような0〜15迄の光多値(16値)に光レベル変調され実際の伝送速度が1.2Gbit/秒に変換された多値光信号で入れられる(同図(b)参照)。すなわち、本発明のPONでは1.2Gbit/秒の伝送速度で制御信号とデータが時分割多重されて各ONU300/310からOLT200に送信されるものであり、この内、10GPONのONU310が送信する伝送速度5Gbit/秒のデータが1.2Gbit/秒の多値光信号に変換された上で、上り信号150のフレームとして送信されるものである。
尚、本実施形態においては、各ONU300/310からの上り信号150の送信タイミングは、ITU−T勧告G984で規定されたGPONと同様に決定されるものとした。具体的には、図11〜図13を用いて後述するが、PONシステムの立上げ時にレンジングと称されるシステム運用に必要な制御パラメータがOLT200や各ONU300/310に設定された後、OLT200が各ONU300/310から受信したキュー長レポートと契約に基づく許容トラヒックに基づき各ONUへ送信を許可するデータ量(帯域)をDBAにより決定して各ONU300/310へ該決定帯域に対応した送信許可タイミング(グラント)をグラント指示領域2002で通知すると、各ONU300/310が該タイミングで上り信号150をOLT200に向け送信する構成である。
図4は、OLTの構成例を示すブロック図である。
OLT200は、各ONU300/310へ送信する伝送速度2.5Gbit/秒および10Gbit/秒のデータを上位網20から受信する網とのインタフェースである網IF4001と4009で受信すると、該受信データをパケットバッファ4005,4011に一旦蓄積後、この蓄積データを下りフレーム生成部4015が図3で示した下り信号130に組立て各ONU300/310へ送信する。尚、クロック抽出部4003,4004は、受信したデータからクロックを抽出して、受信データをパケットバッファ4005,4011に書き込むためのクロック抽出回路であるが、網の同期が取れていればタイミング制御部4021等のOLT内部で生成したクロックを用いても構わない。また、伝送速度10Gbit/秒のデータは、2.5Gbit/秒で送信される下り信号130に時分割多重するため、詳細を後述するように、多値変調部4013で0〜15の16レベルのいずれかの信号に変換する。下り信号130の組立ては、監視制御部4010やタイミング制御部4021からの制御信号に基づき、パケットバッファ4005,4011、多値変調部4013、GEMヘッダ生成部4009、オーバヘッド生成部4017、下りフレーム組立て部4015が動作して行われる(詳細は後述する)。
図5は、OLTに備えた監視制御部とオーバヘッド生成部の構成例を示すブロック図、図6は、監視制御部に備えられ、各ONU300/310や該ONUに収容された端末等を識別してPONの動作を実行するための識別子や制御パラメータを記憶しておく記憶領域(メモリ/テーブル)の構成例を示すテーブル構成図である。
オーバヘッド生成部4017は、フレーム同期パタン(図2:2000)を生成する同期パタン生成部4205、監視制御部4010で生成した各ONU300/310の監視・保守・制御に関する情報(制御メッセージ)をPLOAM領域(図2:2001)に入れるPLOAM生成部4206、監視制御部4010の帯域設定部4203がDBAで決めた各ONU300/310に指示するグラント(送信タイミング)をグラント指示領域(図2:2002)に入れるグラント生成部4207と多重器4208とで構成し、タイミング制御部4021からの指示で図2に示したオーバヘッドを生成して下りフレーム組立て部4015に送信する。
監視制御部4010は、各ONU300/310や該ONUに収容された端末等を識別してPONの動作を実行するための識別子や制御パラメータを記憶しておく記憶領域であるPORT IDテーブル(メモリ)4201、PON10全体を制御し各ONU300/310の監視・保守・制御に関する情報(制御メッセージ)を作成するPON制御メッセージ生成部4202、DBAを行う帯域設定部4203とを備える。
PORT IDテーブル4201は、各ONU300/310の制御や識別に必要な情報を記憶しておくもので、各ONU300/310の番号(ONU番号:42010)に対応して、該ONUの扱うデータの伝送速度(速度種別:42020)と勧告G.984で定めたONUや端末の識別子(PORT ID:42030)とを事前の契約等の内容に基づいて保守装置(図示せず)から設定する。また、図11〜図13を用いて後述するように、OLT200が各ONU300/310から通知された速度種別に基づきPORT ID42030を決めてPORT IDテーブル4201を構成するようにしても良い。本実施形態では、下りデータの伝送速度が2.5Gbit/秒のONU300に0〜2047のいずれか、下り伝送速度が10Gbit/秒のONU310に2048から4095のいずれかのPORT IDをユニークに与える構成であるが、この値に限定されるものではない。また、本実施形態では1つのONU300/310に1つのPORT IDを与える例を示しているが、勧告G.984でも示してあるように、ONU300/310での信号処理形態に応じて複数のPORT ID42030を与える構成であっても良い。いずれにしても、本発明のPON10は、このPORT ID42030に基づき2.5G用のONU300と10G用のONU310とを識別して、以降で説明するように、伝送速度10Gbit/秒のデータを多値変調したデータも2.5Gbit/秒のデータと混在させて時分割多重してOLT200とONU300/310との間の通信を行うものである。尚、図6では図示していないが、PORT IDテーブル4201には、各ONU300/310の制御や識別に必要な他の情報も含まれ、PORT ID42030が図2(c)で示したPORT ID領域2007に含まれたGEMヘッダ2004がGEMヘッダ生成部4009で作成される。
PON制御メッセージ生成部4202は、勧告G984で定めたプロトコルや制御信号をOLT200とONU300/310との間で送受信してPON10全体の監視・保守・制御を行うもので、図示していないプロセッサや制御プログラムにより動作する。また、帯域設定部4203は、事前の加入者との契約に基づいて保守装置(図示せず)から設定された各ONU300/310や端末に対する帯域設定パラメータと、実施のONU300/310からキュー長領域(図3:3003)により通知された該ONUで送信を待っているデータの量に基づき各ONUへ割当てる帯域(送信を許可するデータ量)をDBAにより決定し、各ONUの上り信号(図3:150)の送信タイミングであるグラントを作成するものでPON制御メッセージ生成部4202と同様に図示していないプロセッサ(同じプロセッサでも良い)や制御プログラムにより動作する。尚、DBAの具体的実施方法は様々な提案がなされており、PON10の提供者が処理するデータのトラヒック等の条件を考慮して適当なアルゴリズムを採用すれば良く詳細な動作説明は省略する。また、リセットタイミング生成部4204は、帯域設定部4203が決定したタイミングで各ONU300/310からの上り信号(図3:150)が時分割多重されてOLT200で受信されるが、先にも述べたように、これらの信号の光信号のレベルがばらつくため、各上り信号150のそれぞれを受信する毎に一旦OLT200の受信回路(例えば図1:4103)の信号受信レベルをリセットして、高速かつ正確な上り信号受信を実施させるためのタイミングを生成するものである。
図7は、OLTに備えた多値変調部の動作例を説明する説明図である。
多値変調部4013は、伝送速度が10Gbit/秒のデータ(0/1の2値)を多値のデータに変換して2.5Gbit/秒の伝送速度で送信できるようにするもので、振幅変調や位相変調などの変調器を用いて実現するものである。同図は、振幅変調を採用する場合の動作原理を説明したもので、10Gbit/秒の0/1信号を連続4ビット毎に纏め、該4ビットのパタン4300に応じて送信する光信号のレベル4310を0から15の16レベルのいずれかに2.5Gbit/秒毎に振幅変調する制御信号を生成する動作を示している。具体的には、4ビット連続のデータを一時記憶するフリップフロップ回路とエンコーダで構成してレベル制御の値を出力しても良いし、ROM等の記憶素子にビットパタンに対応したレベル制御の値を記憶させておき出力しても良い。この出力が後で説明するレベル制御部4023に送信され各OLT300/310へ送信される光信号のレベルが図2(d)で示したように振幅多値変調される。尚、本実施形態では振幅変調の例を示したが、多値変調の形式がこれに限定されることはなく、位相変調他の多値変調であればいずれでも良い。また、変調を実際にかける位置もOLT200の下り信号130生成過程のいずれかにあれば良く、本実施形態の位置に限定されるものではない。
OLT200の下りフレーム組立て部4015は、監視制御部4010やタイミング制御部4021からの制御信号に基づいて動作するパケットバッファ4005,4011、多値変調部4013、GEMヘッダ生成部4009、オーバヘッド生成部4017を用いて以下のように下り信号130を組立てる。
(1)オーバヘッド生成部4017からの信号を受けフレーム同期パタン2000、PLOAM領域2001、グラント指示領域2002からなるオーバヘッドを組立てる。
(2)オーバヘッドの後のフレームペイロード2003に各ONU300/310宛のデータを多重化する順序を監視制御部4010が決定すると、この決定順に各ONU300/310宛のGEMヘッダ2004をGEMヘッダ生成部4013から受け、続けて該ONUが2.5G用なのか10G用なのかに応じてデータを入れる。具体的には、伝送速度が2.5Gbit/秒のデータなら0/1値変調部4007を介してパケットバッファ4005から監視制御部4010で決めた長さだけ読み出してGEMヘッダ2004の後2.5Gペイロード2005に入れる。尚、0/1変調部4007は元のデータが0/1の2値であり、これを直接使えるのであればなくても構わない。一方、伝送速度が10Gbit/秒のデータなら、多値変調部4013を介して該データを多値のいずれかのレベルに制御する信号に変換した信号を2.5Gbit/秒の速度で監視制御部4010が決めた長さだけGEMヘッダ2004の後に続けられるように、パケットバッファ4011からデータを読み出して多値変調後の信号をGEMヘッダ2004の後の10Gペイロード2006に入れる(図2(b)〜(d)参照)。
(3)フレーム長が125μ秒になるようフレームペイロード2003内に時分割多重するONU300/310宛のデータの長さと順序を監視制御部4010が決めているので、この決定に従い(2)を繰り返す。
フレーム組立て部4015で組立てられた下り信号130は、光変調部(E/O:4025)で電気信号から光信号に変換される。この際、タイミング制御4021の指示によりレベル制御部4023が2.5Gbit/秒の光信号のレベルをビットもしくはバイト単位で制御する。具体的には、オーバヘッド(図2:2000,2001,2002)とGEMヘッダ2004と2.5Gペイロード2005の信号は、0/1の2値で光信号を各ONU300と310で受信出来るようにレベル設定し、10Gペイロード2006の信号は多値光信号を各ONU310で受信できるようにレベル設定して下り信号130の光信号送信レベルを制御する(図2(d)参照)。光変調部4025の出力は、WDMフィルタ4027を介して基幹光ファイバ110経由で各ONU300と310に同報される。
上述したOLTの構成と動作によれば、2.5Gbit/秒で動作するGPONに新たな10Gbit/秒のような高速データの伝送が要求されるようになっても、これら伝送速度の異なる信号を混在収容して運用できる構成のOLTとONUを備えたPON、および、その通信方法が容易に提供出来るようになる。尚、上り信号の処理に関する構成と動作については、以下ONUの構成と動作を一旦説明した後に別途説明する。
図8は、2.5G用ONUの構成例を示すブロック図である。
2.5G用ONU300の構成は、GPONで使用されるONUと同じ構成である。支線光ファイバ120から受信した下り信号130は、WDMフィルタ701を介して光信号を電気信号に変換するO/E部703で電気信号に変換される。この信号は、光ファイバ110と120および光スプリッタ100を通過する際に減衰を受けているので2.5GAGC(Auto Gain Controller)705を介して所定の信号レベルに変換された後、0/1値識別部707で0/1信号の識別が行われ、後段で使用する制御信号やデータとして用いられる。尚、クロック抽出部709は、受信信号からクロックを抽出して2.5Gbit/秒で伝送された信号の0/1識別に用いられる。
PONフレーム分離部711は、受信した下り信号130に多重化されたオーバヘッドやペイロードを分離するもので、フレーム同期パタン2000で下り信号130の先頭を見つけると、PLOAM領域2001に入っていたPON制御メッセージがPLOAM終端部713に送られる。詳細な動作は省略するが、PLOAM終端部713では、自ONU宛の制御メッセージが入っていれば、これを処理してONUの動作に必要な設定を行ったり、送信制御部721を介して自ONUの監視結果やOLTに要求する制御内容等を含む制御メッセージを作成して上り信号150のPLOAM領域3002に入れてOLT200に送信する。尚、等価遅延値記憶部715は、先に説明したように各ONU300/310とOLT200との伝送距離がばらつくため、各ONUからの上り信号が基幹ファイバ110やOLT200の受信部で衝突しないように、上り信号150を遅延させるための情報を格納するものである。具体的には、図11〜図13で後述する手順でOLT200が決定した遅延量をPLOAM領域で通知されるので、この値が格納される。また、グラント終端部719は、グラント指示領域2002に入っていたグラントから自ONU宛のグラントを抽出して自ONUの上り信号の送信タイミングを送信制御部721に伝える。送信制御部721は、このタイミングと等価遅延記憶部817に格納された遅延量に基づき上りPONフレーム生成部737等を制御して上り信号150を生成してOLT200に送信する。
更に、PONフレーム分離部711は、フレームペイロード2003に多重化されたGEMヘッダ2004の内容を確認する。ここで、GEMヘッダ2004が自ONU宛のものであれば、該GEMヘッダに続くペイロード2005のデータをフレーム振分部717に送信し、他のGEMヘッダやペイロードのデータは廃棄する。尚、OLT200からは、伝送速度が10Gbit/秒で多値変調された信号もペイロード2006に入力されてくるので、0/1値識別部707で信号の識別異常の警報が出たり、誤識別された信号がPONフレーム分離部711に入力されることがある。しかし、先に説明したように、GEMヘッダ2004に含まれるPORT ID2007(あるいは図6:42030)の値でペイロードに入るデータの伝送速度を識別できるようにOLTで決めてある。従って、PONフレーム分離部711では、このPORT ID2007を見て自ONU宛の信号でない場合はこの警報をマスクしたり、受信した信号を後段に送信せずに廃棄する等で、OLT200やONU300/310が誤動作しないようにした。尚、各ONU300のPORT IDは、図11〜図13で後述する手順でOLT200が決定した値をPLOAM領域を用いて通知した値がPONフレーム分解部711等に格納される構成とした。もちろん、ONU導入時に各ONU内部に予め決めておいたPORT IDの値を網管理者やONUのユーザが設定しておく方法で設定しても構わない。
フレーム振分部717は、受信したデータを宛先の端末400/410毎にパケットバッファ723に一旦蓄積後、端末とのインタフェースであるユーザIF725を介して各端末400/410に送信する。
各端末400/410が送信するデータは、ユーザIF725を介してパケットバッファ727に一旦蓄積されると、送信制御部721の制御に従い、上りPONフレーム生成部737で以下のように上り信号150に組立てられ、E/O部741で光信号に変換された後、WDMフィルタ701を介して支線ファイバ120経由でOLT200に送信される。
(1)OLT200と同様の0/1値変調部731を介してOLT200がDBAで決定した帯域(送信を許可するデータ量)だけデータを各パケットバッファ727から読み出して1.2Gペイロード(図3:3210)を生成する。尚、OLT200と同様に、0/1変調部731は元のデータが0/1の2値であり、これを直接使えるのであればなくても構わない。
(2)GEMヘッダ生成部733が生成したGEMヘッダ(図3:3200)を1.2Gペイロード3210の前に付けてフレームペイロード(図3:3004)を作成する。GEMヘッダ3200は図3(c)に示した構成で、各バイトの詳細は勧告G984.3に規定されたもので説明を省略するが、本発明のPONでは、ONUを識別するためのPORT ID3310を用いて上り伝送速度が1.2GのONU300と5GONU310とを識別する構成とした。尚、先に説明したように、このPORT ID3310は、事前に各ONU300に設定されている。
(3)送信制御部721は、PLOAM終端部713等で生成された自ONUの監視結果やOLTに要求する制御内容等を含む制御メッセージを上り信号150のPLOAM領域3002に入れる。また、キュー長監視部729は、各パケットバッファ727に蓄積されたOLT200への送信を待っているデータの量を監視し、このデータ量をキュー長レポートとしてPLOAM領域3002とフレームペイロード3004の間に規定されたキュー長領域3003に入れる。
(4)PLOAM領域3002とキュー長領域3002からなる制御信号3115がフレームペイロード3004の前に付加されたバーストデータ3120には、オーバヘッド生成部735が生成したプリアンブル領域3000とデリミタ領域3001からなるバーストオーバヘッド3110が更に前に付加され、上り信号150が組立てられる。この上り信号150は、OLT200から指定されたグラントに基づき、ガードタイム3100も付加して指定されたタイミングで送信される。
図9は、10G用ONUの構成例を示すブロック図である。
10G用ONU310の構成は、先に説明した2.5G用ONU300とほぼ同じ構成である。支線光ファイバ120から受信した下り信号は、WDMフィルタ801を介して光信号を電気信号に変換するO/E部803で電気信号に変換される。OLT200の構成と動作で先に説明したように、電気信号に変換された下り信号130の伝送速度は2.5Gbit/秒であり、下り信号130に含まれるオーバヘッドとGEMヘッダと2.5G用ONU300宛のペイロードには、0/1の2値変調された2.5Gbit/秒の信号が入り、10G用ONU310宛のペイロードには、伝送速度10Gbit/秒のデータがm値(本実施形態では16値)に多値変調された2.5Gbit/秒の信号が入る形で各信号が多重化されている。これらの信号は、光ファイバ110と120および光スプリッタ100を通過する際に減衰を受けているので、先ず2.5GAGC(Auto Gain Controller)805を介して所定の信号レベルに変換後、0/1値識別部807で0/1信号の識別を行い後段で使用するオーバヘッドやGEMヘッダという制御信号が受信できるようにする。一方、電気信号に変換された信号には、ONU310で受信すべき多値変調されたデータも含まれているので、この信号を多値識別部811にも送信する。尚、クロック抽出807は、受信信号からクロックを抽出して2.5Gbit/秒で伝送された信号の0/1識別と多値の識別に用いられる。
PONフレーム分離部813は、2.5G用ONUのフレーム分離部711と同様に受信した下り信号130に多重化されたオーバヘッドやペイロードを分離するもので、フレーム同期パタン2000の処理やPLOAM領域2001、グラント領域2002、GEMヘッダ2004の処理は2.5G用ONU300と同じ処理がなされる。すなわち、PLOAM終端部815は、自ONU宛の制御メッセージを処理してONUの動作に必要な設定を行ったり、送信制御部831を介して自ONUの監視結果やOLTに要求する制御内容等を含む制御メッセージを作成して上り信号150のPLOAM領域3002に入れてOLT200に送信する。また、等価遅延値記憶部817は、OLT200が決定した遅延量を格納する。そして、グラント終端部819は、自ONU宛のグラントを抽出して上り信号の送信タイミングを送信制御部831に伝える。送信制御部831は、このタイミングと等価遅延記憶部817に格納された遅延量に基づき上りPONフレーム生成部839等を制御して上り信号150を生成してOLT200に送信する。
更に、PONフレーム分離部813は、GEMヘッダ2004が自ONU宛のものであれば、このGEMヘッダに続くペイロード2005のデータを多値識別部811で復調したデータ(伝送速度10Gbit/秒で0/1の2値信号)をフレーム振分部717に送信し、他のGEMヘッダやペイロードのデータは廃棄する。尚、2.5G用ONU300と同様に、OLT200から伝送速度が10Gbit/秒の多値変調信号と伝送速度が2.5Gbit/秒の0/1値信号が混在して入力されてくるので、0/1値識別部809や多値識別部811で信号の識別異常の警報が出たり、誤識別された信号がPONフレーム分離部813に入力されることがある。しかし、ONU300と同様にPONフレーム分離部813では、PORT ID2007を見て自ONU宛の信号でない場合はこの警報をマスクしたり、受信した信号を後段に送信せずに廃棄する等で、OLT200やONU310が誤動作しないようにした。尚、各ONU310のPORT IDも事前にPONフレーム分解部813等に格納される構成とした。もちろん、ONU導入時に各ONU内部に予め決めておいたPORT IDの値を網管理者やONUのユーザが設定しておく方法で設定しても構わない。
図10は、多値に変調された信号を元の0/1値に復調する多値復調部の構成例を示すブロック図である。
同図において、差動増幅器511、トランジスタ512,514、コンデンサ513からなるピーク検出回路510は、2.5GAGC705,805の一部に含まれる回路であり、入力信号の最大レベル(電圧)を検出・保持する回路である。多値識別回路500は、多値がm値であると、m個の抵抗501とm−1個の差動増幅器502と、該差動増幅器の出力(0/1の2値)を保持するm個の記憶素子(FF)503とからなり、入力された電気信号のレベル(電圧)をmビットのディジタル信号に変換するDA変換器、および、該DA変換器の出力を符号化するコーダ504と該コーダの出力をシリアルデータに変換するP/S部505とで構成した。尚、DA変換器の構成は、上記構成に係わらず、電圧が所定のビット数のディジタルデータに変換できるものであれば良い。
入力端520から入力された電圧は、ピーク値検出回路で最大値が検出・保持され、各抵抗501で分圧された基準電圧が、それぞれ各差動増幅器502の一端(−端)に加えられる。差動増幅器502のもう一端(+端)は入力端520からの電圧が加えられる。入力端520には、先に図7で示した関係で多値のディジタル信号が対応するレベルの信号に変換され、光ファイバで減衰された信号が入力されるので、これを抵抗501と差動増幅器502でディジタル信号に変換しFF503で保持する。一例を挙げれば、本実施形態では10Gbit/秒で4ビットのデータがOLT200の多値変調部4013で図7の関係に基づき2.5Gbit/秒で16レベルのいずれかのレベルを有するデータに変換された信号で入力(図10:5100)されるので、この信号を抵抗501と差動増幅器502で16ビットの信号にディジタル化(図10:5110)して2.5Gbit/秒のクロックCLK1でFF503に保持後、コーダ504で4ビットの元の信号(図10:5200)に復調する。復調された4ビットのデータは、P/S部505で10Gbit/秒のクロックCLK2でシリアルデータに戻されPONフレーム分離部813へ送信される。尚。P/S505の設置位置は、PONフレーム分離部813以降のどこに設置しても構わない。
フレーム振分部821は、受信したデータを宛先の端末400/410毎にパケットバッファ823に一旦蓄積後、端末とのインタフェースであるユーザIF825を介して各端末400/410に送信する。また、各端末400/410が送信するデータは、ユーザIF825を介してパケットバッファ727に一旦蓄積されると、送信制御部831の制御に従い、上りPONフレーム生成部839で上り信号150に組立てられ、以下のように光変調部(E/O:847)で光信号に変換された後、WDMフィルタ801を介して支線ファイバ120経由でOLT200に送信される。
(1)OLT200と同様の多値変調部829でOLT200がDBAで決定した帯域(送信を許可するデータ量)だけデータを各パケットバッファ827から読み出して多値変調されたデータを入れた5Gペイロード(図3:3220)を生成する。
(2)GEMヘッダ生成部833が生成したGEMヘッダ(図3:3200)を5Gペイロード3220の前に付けたフレームペイロード(図3:3004)の作成、および、送信制御部831でのPLOAM領域3002とキュー長領域3003の作成、ならびに、オーバヘッド生成部835が生成したバーストオーバヘッド3110による上り信号150の組立ては、2.5G用ONU300と同様に上りPONフレーム生成部839で実施される。この上り信号130は、OLT200から指定されたグラントに基づき、ガードタイム3100も付加して指定されたタイミングで送信される。
(3)タイミング制御部841は、送信制御部831、上りPONフレーム生成部839、レベル制御部845と連動してONU310から出力する上り信号の光信号レベルをビットもしくはバイト単位で制御するタイミングを生成する。具体的には、上述したように、ONU310からの上り信号は、伝送速度が1.2Gbit/秒で0/1の2値であるバーストオーバヘッドと制御信号とGEMヘッダと、および、伝送速度が1.2Gbit/秒で5Gbit/秒のデータが多値変調された5Gペイロードとの光信号レベルが異なる2種の信号が混在されているもので、このタイミング制御部841はレベル制御部845を介して光変調部(E/O)847の光出力レベルを制御して、5Gペイロード内のデータの信号レベルを多値変調後のいずれかのレベルに調整し、他の信号は0/1の2値(例えば最小値と最大値)に調整するものである(図3(b)参照)。
上述したONU300/310の構成と動作によれば、2.5Gbit/秒で動作するGPONに新たな10Gbit/秒のような高速データの伝送が要求されるようになっても、これら伝送速度の異なる信号を混在収容して運用できる構成のOLTを備え、ONUを2.5G用ONU300または10G用ONU310のいずれかを選択して加入者宅に設置(入れ替え)するたけで、伝送速度の異なる信号を混在収容して運用できる構成のPON、および、その通信方法が容易に提供出来るようになる。
以下では、再び図4に戻りOLT200での上り信号150の処理について説明する。
OLT200が各ONU300/310に通知したグラントや遅延量に基づき各ONU300/310が送信した上り信号150は、図1で示したように、基幹ファイバ110上で時分割多重されてONU200で受信される。各上り信号150は、WDMフィルタ4027を介して光信号を電気信号に変換するO/E部4101で電気信号に変換される。この信号は、光ファイバ110と120および光スプリッタ100を通過する際に減衰を受けているので1.2GAGC4103を介して所定の信号レベルに変換された後、0/1値識別部4105で0/1信号の識別が行われ、後段で使用する制御信号やデータとして用いられる。尚、バーストクロック抽出部4107は、各上り信号150がバースト状にガードタイム3100で区切られて受信されるので、各受信信号からクロックを抽出して1.2Gbit/秒で伝送された信号の0/1識別や多値識別に用いられる。
1.2GAGC4103は、先に説明したように各ONU300/310からの上り信号の光信号のレベルがばらついて到着するので、各上り信号150を受信する毎に、ガードタイム3100に続くプリアンブル領域3000とデリミタ領域3001からなるバーストオーバヘッド3110の信号を用いて、バーストデータ3120が確実に受信出来るように受信した光信号のレベル測定や調整(増幅等)を行う。調整後の1.2GAGC4103から0/1識別部4105と多値識別部4109に入力されたバーストデータ3120は、以下の各信号識別が行われ上りフレーム分解部4111に送信される。0/1識別部4105は、ONU300/310で用いた0/1識別部707/809と同様なもので、バーストデータ3120の内、PLOAM領域3002とキュー長領域3003からなる制御信号、および、フレームペイロード3004のGEMヘッダ3002と1.2Gペイロード3210に入っているデータとを0/1の2値で識別する。尚、5Gペイロード3220に入っているデータも0/1識別部4105に入力されるが、受信したGEMヘッダ内のPORT ID3310によりペイロードの種別が後段の上りフレーム分解部4111で判るので、5Gペイロード3220の識別を止める、あるいは、フレーム分解部411で廃棄する、また、検出したエラーをマスク/廃棄する等の操作をフレーム分解部で行う。一方、多値識別部4109は、ONU310で用いた多値識別部811と同様なもので、バーストデータ3120の内、5Gペイロード3220に入っているデータを識別して伝送速度が5Gbit/秒のデータを復調する。尚、本実施形態では、先に図10で説明した復調器に備えたP/S部505を後述するパケットバッファ4115のデータ読み出し側に備えた。尚、PLOAM領域3002とキュー長領域3003からなる制御信号、および、フレームペイロード3004のGEMヘッダ3002と1.2Gペイロード3210に入っているデータも多値識別部4109に入力されるが、受信したGEMヘッダ内のPORT ID3310によりペイロードの種別が後段の上りフレーム分解部4111で判るので、これらの信号の識別を止める、あるいは、上りフレーム分解部4111で廃棄する、また、検出したエラーをマスク/廃棄する等の操作も上りフレーム分解部4111で行う。
上りフレーム分解部4111は、各識別部4105、4109からの上り信号150に付加されたオーバヘッドやペイロードを分離するもので、PLOAM領域3002に入っていたPON制御メッセージとキュー長領域3003に入っていたキュー長レポートが監視制御部4010に送られる。詳細な動作は省略するが、監視制御部4010では、各ONU300/310からの制御メッセージを処理して各ONUの動作に必要な設定を行う等、ONU300/310の制御内容等を含む制御メッセージを作成して下り信号130のPLOAM領域2001に入れて全ONU300/310に同報する。また、各ONU300/310からのキュー長レポートと予め契約等で設定された許容トラヒックに基づくDBAで決定した各ONU300/310にデータの送信を許可するタイミングをグラント指示領域2002に入れて全ONU300/310に同報する。尚、ATCリセット信号は、リセットタイミング生成部(図5:4204)が生成する信号で、1.2GAGC4103が各上り信号150を受信する毎にバーストデータ3120が確実に受信出来るように、受信した光信号のレベル測定や調整(増幅等)を行う際高速に測定と調整を行えるようにガードタイム3100の間に一旦1.2GAGC4103をリセットするよう監視制御部4010が決定するグラントに対応して送信される信号である。
上述したOLT200とONU300/310の構成と動作によれば、2.5Gbit/秒で動作するGPONに新たな10Gbit/秒のような高速データの伝送が要求されるようになっても、これら伝送速度の異なる信号を混在収容して運用できる構成のOLT200により、ONUが2.5G用または10G用ONUのいずれであってもデータを確実の送受信出来るようになる。すなわち、伝送速度の異なる信号を混在収容して運用できる構成のPON、および、その通信方法が容易に提供出来るようになる。
以下では、PONの動作について更に図面を用いて説明する。
図11は、PONの動作を説明する信号シーケンス図、図12と図13は、それぞれ本発明のPONで用いるOLTとONUの動作を説明する動作フロー図である。
PON10は、システムの立上げ時にレンジングと称される動作で、先に説明したOLT200と各ONU300/310との距離を把握する。具体的には、OLL200がRanging requestメッセージを各ONU300/310に送信して(図11:1000)してレンジングを指示すると(図12:1101)、各ONU300/310はこのrequestメッセージの受信を確認して(図13:1201)Ranging responseメッセージをOLT200に送信する(図11:1001、図13:1202)。OLT200はこのresponseメッセージの受信を確認すると(図12:1102)、OLT200とONU300/310の間の距離を測定して各ONUからの上り信号150がOLT200の受信端で衝突しないような各ONUが上り信号150の送信を遅延させる遅延量を決定し(図12:1103)、この遅延量をRanging timing messageで各ONU300/310に通知する(図11:1002)。一方、各ONU300/310では、通知された遅延量を記憶(図8:715,図9:817、図13:1203)する。
上述した実施形態では、ONU300/310の種別やPORT IDが予めOLT200に設定されている前提で説明を行ったが、以下のように、これらを設定する構成としても良い。すなわち、各加入者宅に設置するONUは、加入者の選択や契約等で2.5G用か10G用かが決まって設定されるので、先のRanging responseメッセージ1001にONUの種別を入れておく構成として、PORT IDの登録等を行う構成である。具体的には、OLT200がこのresponseメッセージからONU300/310の種別を確認すると(図12:1104)、ONU IDを確定させ、PORT IDを割当てPORT IDテーブル(図6:4201)を作成する(図12:1105)。この後、OLT200は、各ONU300/310にPORT IDテーブル4201の内容を通知(図11:1003、図12:1106)する。各ONU300/310は、PORT IDの受信を確認すると(図13:1204)、受信した情報を内部メモリ(図示せず)に格納し(図13:1205)、確認と格納の完了をOLT200に通知する(図11:1004,図13:1206)。以上の手順でONU300/310は、先に説明したOLTとのデータ送受信(通常運用)が可能となる(図13:1207)。OLT200は、ONUからの完了通知を確認して(図12:1107)、各ONU300/310とのデータ送受信(通常運用)を開始する(図12:1108)。
上述した信号シーケンスや各OLT、ONUの動作フローを用いることで、PONのシステム立上げを、全ての信号を上りが2.5Gbit/秒で下りが1.2Gbit/秒の共通した低い速度で実施できる。そして、システムの立上げが終了した後は、2.5Gと10Gが混在した状態で実際のデータ送受信(運用状態)が可能となる。すなわち、運用状態になるまで、OLTやONUの多値変調部4013,8291や多値識別部4109,811を停止しておくことも可能となり、システム全体や各装置の消費電力の軽減も可能となる。さらに、GPONのOLTとONUに多値変調部と多値復調部を付け加えるだけの単純な増設を行えば、2.5Gと10Gが混在した状態で実際のデータ送受信(運用状態)が可能となるので既存のPONの設備を収容しつつ新しいPONへと移行も容易に実行できるようになる。
以上で説明したように、本発明のPON、OLT、ONUの構成と動作により、既存のPONの設備を収容しつつ新しいPONへと移行できるような、PONを混在させて運用出来るような構成のPONとその通信方法が容易に提供出来るようになる。また、複数の仕様(規格)の異なるPONを混在させて運用出来るような構成のPONとその通信方法を容易に提供出来るようになる。尚、複数のPONを混在させても、各PONの内容が誤って解釈されることはなく警報や誤動作が発生することがない。また、OLTから複数のONUへの通信信号は時分割多重されて伝送されるPONにおいて、伝送速度の異なる複数のONUを混在収容することを可能とし、通信サービス容量の拡大に要求が発生しても対応するOLTおよびONUのみ交換することで、通信装置の交換費用を抑制することが可能となる。
PONを使用した光アクセス網の構成例を示す網構成図である。 OLTからONUへの光信号の構成例を示す信号構成図である。 ONUからOLTへの光信号の構成例を示す信号構成図である。 OLTの構成例を示すブロック図である。 監視制御部とオーバヘッド生成部の構成例を示すブロック図である。 PONの識別子を記憶する記憶領域の構成例を示すテーブル構成図である。 多値変調部の動作例を説明する説明図である。 2.5G用ONUの構成例を示すブロック図である。 10G用ONUの構成例を示すブロック図である。 多値復調部の構成例を示すブロック図である。 PONの動作を説明する信号シーケンス図である。 OLTの動作例を示す動作フロー図である。 ONUの動作例を示す動作フロー図である。
符号の説明
10・・・PON, 100・・・スプリッタ,
110,120・・・光ファイバ,
130・・・下り信号、 150・・・上り信号,
200・・・OLT, 300,310・・・ONU,
400,410・・・端末,
2004,3200・・・GEMヘッダ,
2005,2006・・・下り信号ペイロード,
3210,3220・・・上り信号ペイロード。

Claims (11)

  1. 親局と複数の子局とを光スプリッタを含む光ファイバ網で接続した受動光網システムであって、
    前記親局は、第1の伝送速度の第1のデータと該第1の伝送速度より高速な第2の伝送速度の第2のデータを受信する受信回路と、
    前記第2のデータを前記第1の伝送速度の第3のデータに変換する変換回路と、
    受信したデータと該子局の制御に用いるオーバヘッドとを時分割多重したフレームに組立てるフレーム組立て回路と、
    前記フレームを複数の子局に送信する送信回路とを備え、
    前記親局は、前記オーバヘッドと前記受信した第1のデータと前記変換された第3のデータとを前記フレームに時分割多重して、該フレームを前記第1の伝送速度で前記複数の子局に送信する
    ことを特徴とする受動光網システム。
  2. 親局と複数の子局とを光スプリッタを含む光ファイバ網で接続した受動光網システムであって、
    前記親局は、第1の伝送速度の第1のデータと該第1の伝送速度より高速な第2の伝送速度の第2のデータを受信する受信回路と、
    前記第2のデータを前記第1の伝送速度の第3のデータに変換する変換回路と、
    受信したデータと該子局の制御に用いるオーバヘッドとを時分割多重したフレームに組立てるフレーム組立て回路と、
    前記フレームを複数の子局に送信する送信回路とを備え、
    前記親局は、前記オーバヘッドと前記受信した第1のデータと前記変換された第3のデータとを前記フレームに時分割多重して、該フレームを前記第1の伝送速度で前記複数の子局に送信し、
    前記複数の子局は、第1のデータを受信する複数の第1の子局と、前記第3のデータを前記第2のデータに逆変換する逆変換回路を備えた複数の第2の子局とからなり、
    前記第1の子局のそれぞれは、前記親局から受信した前記フレームから前記オーバヘッドと自局宛の第1のデータを受信し、
    前記第2の子局のそれぞれは、前記親局から受信した前記フレームから前記オーバヘッドと自局宛の第3のデータを受信し、前記逆変換回路で該第3のデータを前記第2のデータに逆変換する
    ことを特徴とする受動光網システム。
  3. 親局と複数の子局とを光スプリッタを含む光ファイバ網で接続した受動光網システムであって、
    前記親局は、第1の伝送速度の第1のデータと該第1の伝送速度より高速な第2の伝送速度の第2のデータを他の網と送受信する第1の送受信回路と、
    前記第2のデータを前記第1の伝送速度の第3のデータに変換する変換回路と、
    前記第3のデータを前記第2のデータに逆変換する逆変換回路と、
    前記第1の送受信回路で受信したデータと該子局の制御に用いる第1のオーバヘッドとを時分割多重したフレームに組立てるフレーム組立て回路と、
    前記フレームを複数の子局に送信する第1の送信回路と、
    前記複数の子局が送信したバーストデータを受信する第1の受信回路と、
    前記第1の受信回路で受信した第2のオーバヘッドと前記第1のデータもしくは第3のデータからなるバーストデータを前記第2のオーバヘッドと第1のデータもしくは第3のデータのそれぞれ分離するバーストデータ分離回路とを備え、
    前記親局は、前記オーバヘッドと前記受信した第1のデータと前記変換された第3のデータとを前記フレームに時分割多重して、該フレームを前記第1の伝送速度で前記複数の子局に送信し、
    前記複数の子局は、第1のデータを受信する複数の第1の子局と、前記第3のデータを前記第2のデータに逆変換する逆変換回路と前記第2のデータを前記第1の伝送速度の第3のデータに変換する変換回路とを備えた複数の第2の子局とからなり、
    前記第1の子局のそれぞれは、前記親局から受信した前記フレームから前記オーバヘッドと自局宛の第1のデータを受信し、該親局に前記第2のオ−バヘッドと第1のデータからなるバーストデータを送信し、
    前記第2の子局のそれぞれは、前記親局から受信した前記フレームから前記オーバヘッドと自局宛の第3のデータを受信して前記逆変換回路で該第3のデータを前記第2のデータに逆変換し、該親局に前記第2のオーバヘッドと前記変換回路で前記第2のデータを変換した前記第3のデータとからなるバーストデータを送信し、
    前記親局は、前記第1の子局と第2の子局が送信したバーストデータのそれぞれを受信し、前記受信した第3のデータを前記逆変換回路で前記第2のデータに逆変換し、該第1のデータと第2のデータを前記第1の送受信回路を介して前記他の網に送信する
    ことを特徴とする受動光網システム。
  4. 上記オーバヘッドには前記親局と複数の子局との間で送受信されるデータが上記第1のデータもしくは第2のデータであることを識別する識別子が含まれ、
    前記親局と複数の子局のそれぞれには上記識別子が記憶され、該記憶した識別子に基づき上記変換回路と逆変換回路を制御して、前記第1のデータと第2のデータとを送受信する
    ことを特徴とする請求項1乃至3項いずれかに記載の受動光網システム。
  5. 前記変換回路は、第1の伝送速度のM(整数)倍の第2の伝送速度である第2のデータの2値信号を前記第1の伝送速度のm(m>2、2のM乗)多値信号に変換する回路で、前記逆変換回路は該変換回路の逆変換を行うものであることを特徴とする請求項1乃至4項いずれかに記載の受動光網システム。
  6. 親局と複数の子局とを光スプリッタを含む光ファイバ網で接続した受動光網システムであって、
    前記親局は、第1の伝送速度の第1のデータと該第1の伝送速度より高速な第2の伝送速度の第2のデータを受信する受信回路と、
    前記第2のデータを前記第1の伝送速度の第3のデータに変換する変換回路と、
    受信したデータと該子局の制御に用いるオーバヘッドとを時分割多重したフレームに組立てるフレーム組立て回路と、
    前記フレームを複数の子局に送信する送信回路とを備え、
    前記親局は、前記第1のデータと第2のデータの前記複数の子局への送信開始前に前記第1の伝送速度で少なくとも前記オーバヘッドを含むフレームを該複数の子局に送信して該親局と複数の子局の制御を行い、該制御後に前記オーバヘッドと前記受信した第1のデータと前記第2のデータを前記変換回路で変換した第3のデータとを前記フレームに時分割多重して、該フレームを前記第1の伝送速度で前記複数の子局に送信する
    ことを特徴とする受動光網システム。
  7. 親局と複数の子局とを光スプリッタを含む光ファイバ網で接続した受動光網システムにおける前記親局と複数の子局間の通信方法であって、
    前記親局は、第1の伝送速度の第1のデータと該第1の伝送速度より高速な第2の伝送速度の第2のデータを受信すると、
    前記第2のデータを前記第1の伝送速度の第3のデータに変換し、
    前記複数の子局の制御に用いるオーバヘッドと前記第1のデータと第3のデータとを時分割多重したフレームに組立て、該フレームを前記複数の子局に同報する
    ことを特徴とする受動光網システムの通信方法。
  8. 親局と複数の子局とを光スプリッタを含む光ファイバ網で接続した受動光網システムにおける前記親局と複数の子局間の通信方法であって、
    前記親局は、第1の伝送速度の第1のデータと該第1の伝送速度より高速な第2の伝送速度の第2のデータを受信すると、
    前記第2のデータを前記第1の伝送速度の第3のデータに変換し、
    前記複数の子局の制御に用いるオーバヘッドと前記第1のデータと第3のデータとを時分割多重したフレームに組立て、該フレームを前記複数の子局に同報し、
    前記複数の子局は第1の子局と、前記第3のデータを前記第2のデータに逆変換する逆変換回路を備えた複数の第2の子局とからなり、
    第1のデータを受信する複数の第1の子局のそれぞれは、前記親局から受信した前記フレームから前記オーバヘッドと自局宛の第1のデータを受信し、
    前記第2のデータを受信する第2の子局のそれぞれは、前記親局から受信した前記フレームから前記オーバヘッドと自局宛の第3のデータを受信し、該第3のデータを前記第2のデータに逆変換する
    ことを特徴とする受動光網システムの通信方法。
  9. 上記オーバヘッドには前記親局と複数の子局との間で送受信されるデータが上記第1のデータもしくは第2のデータであることを識別する識別子が含まれ、
    前記親局と複数の子局のそれぞれは上記識別子が記憶して、該記憶した識別子に基づき上記第2のデータと第3のデータとの変換及び逆変換を行い、前記第1のデータと第2のデータとを送受信する
    ことを特徴とする請求項7もしくは請求項8に記載の受動光網システム。
  10. 前記変換は、第1の伝送速度のM(整数)倍の第2の伝送速度である第2のデータの2値信号を前記第1の伝送速度のm(m>2、2のM乗)多値信号への変換で、前記逆変換は該変換の逆変換を行うものであることを特徴とする請求項7乃至9項いずれかに記載の受動光網システム。
  11. 親局と複数の子局とを光スプリッタを含む光ファイバ網で接続した受動光網システムにおける前記親局と複数の子局間の通信方法であって、
    前記親局は前記複数の子局と第1の伝送速度で制御信号の送受信を行い該親局と複数の子局の動作条件の設定を行い、
    前記設定後は、前記親局が第1の伝送速度の第1のデータと該第1の伝送速度より高速な第2の伝送速度の第2のデータを受信すると、
    前記第2のデータを前記第1の伝送速度の第3のデータに変換し、
    前記複数の子局の制御に用いるオーバヘッドと前記第1のデータと第3のデータとを時分割多重したフレームに組立て、該フレームを前記第1の伝送速度で前記複数の子局に同報する
    ことを特徴とする受動光網システムの通信方法。
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