JP2009017221A - カメラ制御システム、制御権の管理方法及びプログラム - Google Patents

カメラ制御システム、制御権の管理方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009017221A
JP2009017221A JP2007176528A JP2007176528A JP2009017221A JP 2009017221 A JP2009017221 A JP 2009017221A JP 2007176528 A JP2007176528 A JP 2007176528A JP 2007176528 A JP2007176528 A JP 2007176528A JP 2009017221 A JP2009017221 A JP 2009017221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
camera
client
camera control
control right
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007176528A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Bessho
正隆 別所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007176528A priority Critical patent/JP2009017221A/ja
Publication of JP2009017221A publication Critical patent/JP2009017221A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】カメラの制御権の有効活用を図る。
【解決手段】カメラ100が接続されたカメラ制御サーバ110と、カメラ制御サーバ110を介してカメラ100を制御可能な複数のカメラ制御クライアント140とがネットワークを介して接続され、カメラ制御サーバ110はカメラ100を制御するための制御権を要求しているカメラ制御クライアント140に制御権を順次付与し、制御権を獲得した一つのカメラ制御クライアント140のみがカメラ100を制御できるようにしたカメラ制御システムにおいて、制御権が付与されているカメラ制御クライアント140の制御権を、他のカメラ制御クライアント140に移転できるようにした。これにより、自他カメラ制御クライアント間において、制御権を有効に利用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばTV会議システム或いは監視システム等に用いて好適なカメラ制御システム、制御権の管理方法及びプログラムに関する。
従来より、TV会議システムや監視システムのように、遠隔地等から映像入力装置を制御することが可能なカメラ制御システムがある。この種の装置においては、映像入力装置の数が監視者の数に比して多く、複数台のカメラを一人の監視者が制御するのが一般的であった。そのため、複数の監視者が同時に一台の映像入力装置を制御するような場面は想定していなかった。
近年、インターネット等の普及により、一台の映像入力装置によって取り込まれた映像を複数のユーザが閲覧できるようにしたり、当該映像入力装置を複数のユーザから制御できるようにしたりしたいという要求が高まっている。このような場合には、遠隔地等からの映像入力装置に対する複数の制御要求を管理する機構が必要となる。つまり、一台の映像入力装置を複数のユーザによって制御しようとした場合、複数のユーザ間で制御要求の衝突が発生することは明らかであり、当該映像入力装置の操作に対する権限を適切に管理、制御する必要がある。
このような技術動向に鑑み、特許文献1、特許文献2、特許文献3においては、カメラに対する制御要求及び制御権を管理し、カメラ制御権を要求した各ユーザが時間の経過に従って順次カメラの制御権を獲得し、カメラの制御を可能となる技術が開示されている。
特開平10−42278号公報 特開平10−136347号公報 特開平10−304239号公報
しかしながら、遠隔地等からネットワークを介して多数のユーザが一つのカメラにアクセスし、カメラを制御できる状況においては、カメラ制御権を要求したユーザの都合の良いときにカメラ制御権を獲得できるとは限らない。例えばカメラ制御権を獲得したタイミングがカメラ制御権を獲得したユーザにとって都合が悪いときには、カメラを制御できない場合がある。このような場合、このユーザは獲得した制御権を放棄することになるが、制御権を一旦放棄してしまうと、再度制御権を要求しその順番が得られるまでは制御権は得られない。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、制御権を有効に活用できるようにすることを目的とする。
本発明のカメラ制御システムは、カメラが接続されたカメラ制御サーバと、前記カメラ制御サーバを介して前記カメラを制御可能な複数のカメラ制御クライアントとがネットワークを介して接続され、前記カメラ制御サーバは前記カメラを制御するための制御権を要求しているカメラ制御クライアントに制御権を付与し、制御権を獲得した一つのカメラ制御クライアントのみが前記カメラを制御できるようにしたカメラ制御システムであって、制御権が付与されているカメラ制御クライアントの制御権を、他のカメラ制御クライアントに移転する制御権管理手段を有することを特徴とする。
また、本発明のカメラ制御サーバは、カメラを制御するための制御権を要求しているカメラ制御クライアントに制御権を付与するカメラ制御サーバであって、制御権が付与されているカメラ制御クライアントの制御権を、他のカメラ制御クライアントに移転する制御権管理手段を有することを特徴とする。
また、本発明のカメラ制御クライアントは、カメラ制御サーバにカメラを制御するための制御権を要求し、前記カメラ制御サーバから制御権が付与された場合に前記カメラを制御することができるカメラ制御クライアントであって、前記カメラ制御サーバに対して、他のカメラ制御クライアントへの制御権の譲渡要求を行う制御権譲渡要求手段を有することを特徴とする。
また、本発明の制御権の管理方法は、カメラが接続されたカメラ制御サーバと、前記カメラ制御サーバを介して前記カメラを制御可能な複数のカメラ制御クライアントとがネットワークを介して接続され、前記カメラ制御サーバは前記カメラを制御するための制御権を要求しているカメラ制御クライアントに制御権を付与し、制御権を獲得した一つのカメラ制御クライアントのみが前記カメラを制御できるようにしたカメラ制御システムにおける制御権の管理方法であって、制御権が付与されているカメラ制御クライアントの制御権を、他のカメラ制御クライアントに移転する制御権管理ステップを有することを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、カメラを制御するための制御権を要求しているカメラ制御クライアントに制御権を付与するカメラ制御サーバを制御するためのプログラムであって、制御権が付与されているカメラ制御クライアントの制御権を、他のカメラ制御クライアントに移転する制御権管理手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
また、本発明のプログラムは、カメラ制御サーバにカメラを制御するための制御権を要求し、前記カメラ制御サーバから制御権が付与された場合に前記カメラを制御するカメラ制御クライアントを制御するためのプログラムであって、前記カメラ制御サーバに対して、他のカメラ制御クライアントへの制御権の譲渡要求を行う制御権譲渡要求手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、カメラの制御権を獲得したカメラ制御クライアントのユーザが、その獲得した制御権を他のカメラ制御クライアントに移転することができる。具体的には、カメラの制御権を獲得後、その制御可能時間を残している場合に、該制御権を他のカメラ制御クライアントに移転することができる。これにより、カメラ制御クライアント間において、制御権を有効に利用することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本実施の形態に係るカメラ制御システムの構成を示すブロック図である。
図1において、120はカメラ制御サーバ装置であり、撮像装置であるカメラ100とカメラ100を制御するカメラ制御サーバ110とからなる。130はネットワークであり、LAN、WAN或いはインターネット等である。140−1、140−2、140−3、140−4はパーソナルコンピュータ(PC)等からなるカメラ制御クライアント(以下、単にカメラ制御クライアント140と称する場合もある)である。カメラ制御クライアント140は、遠隔地からカメラ制御命令を出し、カメラ制御サーバ110を介してカメラ100を制御することができる。
カメラ制御サーバ装置120において、100はカメラであり、パン、チルト、ズーム等、映像視点を外部からのカメラ制御命令により制御可能に構成されている。110はカメラ制御サーバであり、カメラ100からの映像データを取り込み、カメラ制御クライアント140への出力を行うとともに、カメラ制御クライアント140からのカメラ制御命令を受けてカメラ100を制御する。以下、カメラ制御サーバ110の構成について説明する。
カメラ制御サーバ110において、111はカメラ制御部であり、遠隔地にあるカメラ制御クライアント140からのカメラ制御命令に応じてカメラ100を制御する。112は制御権管理部であり、カメラ制御クライアント140からのカメラ100のカメラ制御権(以下、制御権)の要求を管理し、これらカメラ制御クライアント140に対して制御権を順次付与するように管理する。113はメッセージ送受信部であり、ネットワーク130を介してカメラ制御クライアント140からのメッセージを受信するとともに、これらカメラ制御クライアント140に対してメッセージを送信する。114は映像送信部であり、カメラ100から取得した映像を、ネットワーク130を介して複数のカメラ制御クライアント140に送信する。
次にカメラ制御クライアント140において、141はメッセージ送受信部であり、ネットワーク130を介してカメラ制御サーバ装置120とメッセージのやり取りをする。142は表示部であり、カメラ制御サーバ装置120から受信した映像データや制御状態等を表示する。143は操作入力部であり、カメラ制御サーバ装置120に対するカメラ制御権の獲得要求指示や、カメラ100のパン角、チルト角、ズーム値の変更指示等を入力する。144は映像受信部であり、ネットワーク130を介してカメラ制御サーバ装置120から送信される映像データの受信を行う。
以上説明したカメラ制御サーバ装置120、ネットワーク130及びカメラ制御クライアント140により、本実施の形態に係るカメラ制御システムが構成される。本カメラ制御システムでおける動作概要を説明すると、カメラ制御クライアント140は、カメラ制御サーバ装置120からの映像データを受信して映像を表示する。カメラ制御クライアント140はまた、制御権の獲得要求をカメラ制御サーバ装置120に送信して、カメラ制御サーバ装置120から制御権が付与されることによりカメラ100の制御を行うことができる。ここでは、カメラ100の制御は同時に複数のカメラ制御クライアント140で行われないように、換言すれば、制御権を獲得した一つのカメラ制御クライアント140のみがカメラ100を制御できるように、排他制御されているものとする。また基本的に、制御権を獲得したカメラ制御クライアント140は、予め定められている制御可能時間だけカメラ100を制御することができるものとする。
なお、本図においては、カメラ制御クライアント140を4台図示したが、複数台あれば、その台数は限定されるものではない。また、カメラ制御サーバ装置120を1台のみ図示したが、同様の構成を有するカメラ制御サーバ装置が複数台あっても構わない。
次に図2は本実施の形態に係るカメラ制御サーバ装置120とカメラ制御クライアント140のシステム構成を詳細に示すブロック図である。
まずカメラ制御サーバ装置120の構成について説明する。カメラ制御サーバ装置120において、201はビデオカメラであり、図1に示したカメラ100に相当する。202はカメラ制御回路であり、ビデオカメラ201のパン、チルト及びズーム倍率を制御する。
203はビデオキャプチャであり、ビデオカメラ201からの映像データを取り込む。詳細には、ビデオカメラ201からのNTSC等の映像信号を取り込み、A/D変換後、データ圧縮して、ネットワークインタフェース204からカメラ制御サーバ装置120にアクセスしているカメラ制御クライアント140に出力する。ここでビデオキャプチャ203での映像圧縮方式としては、例えばMotionJPEG等があるが、他の圧縮方式であっても構わない。
204はネットワークインタフェース(ネットワークI/F)であり、ビデオキャプチャ203が取り込んだ映像データをネットワーク130上に配信する。
206はCPUであり、カメラ制御サーバ装置120の全体を制御するための管理手段として機能する。CPU206は、例えばネットワークインタフェース204を通じてカメラ制御命令を受け取り、カメラ制御回路202にカメラのパン、チルト及びズームの制御を実行させる。
205は主記憶装置であり、詳細は後述する識別子バッファ205−1、待ちバッファリスト205−2及び送信先テーブル205−3を含む。207はハードディスク等で構成される二次記憶装置であり、カメラ制御サーバ装置120を制御する制御プログラムを格納する。
209はタイマであり、CPU206の指示に基づいて時間を計時し、タイムアウトが発生すると、CPU206に対してイベントを発生させ、ビデオカメラ201の制御を希望しているカメラ制御クライアント140への制御権管理に利用させる。208はシステムバスであり、上述したカメラ制御サーバ装置120に含まれる各要素を接続する。
ここで、主記憶装置205上のデータ構成について説明する。主記憶装置205において、識別子バッファ205−1は、現在制御権を与えているカメラ制御クライアント140の識別子を記録保持する。
待ちバッファリスト205−2は、制御権を要求しているカメラ制御クライアント140の識別子を管理する。例えば、あるカメラ制御クライアント140が制御権を獲得しているときに、他のカメラ制御クライアント140が制御権を要求をした場合、この制御権を要求したカメラ制御クライアント140の識別子を待ちバッファリスト205−2に追加登録する。また、識別子バッファ205−1に登録された識別子を持つカメラ制御クライアント140が制御権を喪失したとき、待ちバッファリスト205−2に登録された識別子のうちの最初に登録された識別子を識別子バッファ205−1に登録する。このとき、新たに識別子バッファリスト205−1に登録した識別子を待ちバッファリスト205−2から削除する。即ち、待ちバッファリスト205−2は、カメラ制御クライアント140の識別子を管理するキュー(FIFO)として動作する。
送信先テーブル205−3は、カメラ制御サーバ装置120で撮影した映像データを送信するカメラ制御クライアント140の識別子を管理する。カメラ制御クライアント140は、初期化処理で自身の識別子をカメラ制御サーバ装置120に送信する。カメラ制御サーバ装置120は、受信したカメラ制御クライアント140の識別子を送信先テーブル205−3に登録する。カメラ制御サーバ装置120は、送信先テーブル205−3に登録された識別子を持つカメラ制御クライアント140に対して、ビデオカメラ201からの映像データを送信する。また、カメラ制御クライアント140は、アプリケーションを終了するとき、その終了処理において、カメラ制御サーバ装置120に対して映像データの送信の停止を依頼する。この場合、カメラ制御サーバ装置120では、その依頼を受け、カメラ制御サーバ装置120の送信先テーブル205−3から、終了するカメラ制御クライアント140の識別子を削除する。
次にカメラ制御クライアント140の詳細な構成について説明する。なお、本実施の形態においては、カメラ制御クライアント140を4台設置しているが、これらの構成及び動作処理は全て同じであるものとする。
カメラ制御クライアント140において、224はネットワークインタフェース(ネットワークI/F)であり、カメラ制御サーバ装置120からネットワーク130に出力された圧縮映像データを受信する。222はCPUであり、ネットワークインタフェース224で受信した圧縮映像データを伸長し、ビットマップディスプレイ221上に撮像画像を表示する。
221はビットマップディスプレイであり、例えば図3に示すようなユーザインタフェース画面301を表示する。226はハードディスク等で構成される二次記憶装置であり、CPU222が二次記憶装置226に記憶されたプログラムを実行することによって、図3のような画面を構成するウィンドウシステムを稼動させることが可能となっている。
223はRAM等によって構成される主記憶装置であり、二次記憶装置226に記憶されたプログラムを展開するものであり、必要に応じて適宜プログラムを主記憶装置223から呼び出す。主記憶装置223は、詳細は後述する譲渡先バッファリスト223−1を含む。
225はポインティングデバイスであるマウスであり、図3に示したようなユーザインタフェース画面301上でのカーソルの移動操作や、ドラッグ操作等を行うときに用いる。これにより、カメラ制御サーバ装置120にあるビデオカメラ201の制御を、遠隔地にいるカメラ制御クライアント140を操作するユーザに実行させるようにしている。
228はタイマであり、CPU222の指示に基づいて時間を計時する。227はシステムバスであり、上述したカメラ制御クライアント140に含まれる各要素を接続する。
ここで、カメラ制御クライアント140の主記憶装置223上のデータ構成について説明する。主記憶装置223において、譲渡先バッファリスト223−1は、カメラ制御サーバ装置120が接続しているカメラ制御クライアント140の全てのクライアント識別子、又は識別可能な情報を一時的に記録保持するために利用する。クライアント識別子、又は識別可能な情報を保持することにより、カメラ制御クライアント140は、他のカメラ制御クライアント140に制御権及び制御要求権を譲渡する際、ユーザに譲渡先となるカメラ制御クライアント140を指定させることができる。
次に図3は、カメラ制御クライアント140のビットマップディスプレイ221上に表示されるユーザインタフェース画面の一例を示した図である。この画面では、カメラ制御サーバ装置120で撮影した映像を表示するとともに、カメラ制御クライアント140上で行うカメラ100の制御に関する操作や制御権に関する操作のためのユーザインタフェースを提供する。
図3において、301はカメラ制御クライアント140において表示されるユーザインタフェース画面を示す。302はビデオカメラ201で撮影した映像データを表示する表示領域であり、カメラ制御サーバ装置120から送信される映像データを表示する。
303、304及び305はスクロールバーであり、ユーザはスクロールバー303、304及び305を利用して、カメラ制御サーバ装置120のビデオカメラ201を制御する。
スクロールバー303は撮像方向を左右に制御するためのカメラ制御命令を発行するスクロールバー及び移動ボタンで構成され、スクロールバー304は撮像方向を上下に制御するためのカメラ制御命令を発行するスクロールバー及び移動ボタンで構成される。スクロールバー303及び304はまた、図に参照されるように、左右上下方向の制御可能な範囲、その範囲における現在の方向をユーザが認識できるような構成となっている。スクロールバー305はズーム倍率を変更するスクロールバー及びボタンで構成され、図に参照されるように、倍率が変更可能な範囲、現在の倍率をユーザが認識できるような構成となっている。ユーザはマウスを使い、これらのスクロールバー303、304及び305を操作することで、撮像方向を上下左右に制御したり、ズーム倍率を変更したりすることができる。
306、307及び308に示すボタンは、それぞれ制御権要求ボタン、制御権放棄ボタン及び制御権譲渡ボタンであり、制御権に関する操作を行うためのボタンである。
制御権要求ボタン306は制御権を要求するためのボタンであり、ユーザが操作するカメラ制御クライアント140が制御権を獲得していない場合には、カメラ制御サーバ装置120に制御権を要求するメッセージを送信する。
制御権放棄ボタン307は獲得した制御権を放棄するためのボタンであり、制御権獲得中に操作を中断しようとする場合に押下することで、カメラ制御サーバ装置120に制御権を放棄するメッセージを送信する。
制御権譲渡ボタン308は制御権を譲渡するためのボタンである。制御権譲渡ボタン308は、制御権を他のカメラ制御クライアント(制御権を要求し待ち状態であるカメラ制御クライアント140やカメラ制御サーバ装置120から映像データを受信しているカメラ制御クライアント140)に、制御可能時間の残り時間分を含めて制御権を譲渡するとき等に利用する。
309は対象となるカメラ制御サーバ装置120の制御権の状態を表示するための表示領域であり、操作しているカメラ制御クライアント140が制御権を獲得しているのか、要求しているのか等の状態を表示する領域である。
次に図4はカメラ制御クライアント140のビットマップディスプレイ221上に表示されるユーザインタフェース画面301のうちの制御権の状態を表示するウィンドウの一例について示した図である。詳しくは、ユーザインタフェース画面301における、制御権状態を表示する表示領域309の状態と、制御権に関する操作を行うためのボタン(制御権要求ボタン306、制御権放棄ボタン307及び制御権譲渡ボタン308)の状態とを示した例である。
表示領域309に表示される制御権の状態は、カメラ制御クライアント140における制御権についての状態であり、「制御権なし」、「制御権あり」、「制御権要求中」の3つの状態が存在する。また、制御権に関する操作を行うためのボタン306〜308は、制御権の状態に合わせて、操作可能なボタンは有効化され、操作不能なボタンは無効化されるようにする。有効化されているボタンを押下した場合には、カメラ制御サーバ装置120に対して、そのボタンに応じた制御権獲得要求メッセージ、制御権放棄メッセージ、制御権譲渡メッセージを送信することができる。
図4(a)に示す410は、制御権なしの場合の表示例であり、表示領域309には、「制御権なし」を示すアイコン表示414がされる。この場合、ユーザインタフェース画面301では、制御権要求ボタン306を有効化し、制御権放棄ボタン307と制御権譲渡ボタン308を無効化する。
図4(b)に示す420は、制御権要求待ちの状態の表示例である。420において表示領域309には、「制御権要求中」のアイコン表示424がされ、更に待ちバッファリスト205−2の3番目であることを示すアイコン表示425がされる。この場合、既に制御権を要求している状態になっているため、制御権要求ボタン306を無効化し、制御権放棄ボタン307と制御権譲渡ボタン308を有効化する。これにより、制御権要求の待ちバッファリスト205−2での待ち権利を放棄又は譲渡する場合の指定を可能にすることができる。
図4(c)に示す430は、制御権を獲得した後の表示例である。430において表示領域309には、「制御権あり」のアイコン表示434がされ、更に制御可能時間の残り時間を示す表示435がされる。この場合、制御権をもっている間は、再度制御権要求をしないため、制御権要求ボタン306を無効化し、制御権放棄ボタン307と制御権譲渡ボタン308を有効化する。
図4(d)に示す440は、制御権を譲渡する場合の表示例であり、制御権譲渡ボタン308を押下したときの状態を示す。この場合、制御権譲渡ボタン308の下には、制御権を譲渡可能なクライアントの識別子一覧を表示し、譲渡先を選択可能にしている。これ以外の、制御権要求ボタン306の無効化、制御権放棄ボタン307等の有効化、「制御権あり」のアイコン表示444、制御可能時間の残り時間を示す表示445については、制御権譲渡ボタン308を押下する直前の表示のままになっている。なお、図4(d)における制御権譲渡ボタン308と譲渡先の指定の画面は一例であり、表示方法を限定するものではない。
以下、図5のフローチャートを参照して、カメラ制御サーバ装置120の動作を説明する。なお、この制御を実行する制御プログラムは二次記憶装置207に記憶されており、実行時に主記憶装置205にロードされ、CPU206によって実行されるものとする。
まずステップS510において、CPU206は、ビデオカメラ201のパン、チルト等の角度やズーム倍率を特定の初期位置に設定するため初期化処理を行う。
次にステップS520において、CPU206は、イベントの発生を待ち、何らかのイベントが発生するとステップS530に進む。ステップS530以降においては、イベントの種類に応じた処理を行う。
ステップS530において、CPU206は、ステップS520において発生したイベントがカメラ制御クライアント140からのカメラ制御命令であるか否かを判断する。カメラ制御命令と判断した場合はステップS531に進み、そうでない場合はステップS540に進む。
ステップS531において、CPU206は、カメラ制御命令を送信したカメラ制御クライアント140の識別子が識別子バッファ205−1に登録している識別子と一致するか否かを判断する。一致すればステップS532に進み、カメラ制御命令に従ってカメラ制御を実行する。一致しなければ、カメラ制御命令を破棄し、カメラ制御を実行せずステップS520に戻る。
次にステップS540において、CPU206は、ステップS520において発生したイベントがカメラ制御権獲得要求イベントであるか否かを判断する。カメラ制御権獲得要求イベントと判断した場合はステップS541に進み、そうでない場合はステップS550に進む。
ステップS541において、CPU206は、カメラ制御中フラグがONされているかどうか、即ち、その制御対象のビデオカメラ201が制御されているかどうかを判断する。制御されているときはステップS542に進み、制御権を要求したカメラ制御クライアント140の識別子を待ちバッファリスト205−2に追加登録する。
ステップS541において、ビデオカメラ201が制御されていないと判断した場合はステップS543に進み、そのビデオカメラ201が制御中であることを示す制御中フラグをONにしてステップS544に進む。
ステップS544において、CPU206は、タイマ209をリセットし、次にステップS545において、その制御を受け付けたカメラ制御クライアント140の識別子を識別子バッファ205−1に登録する。そしてステップS546において、CPU206は、そのカメラ制御クライアント140に制御権が獲得できたことを通知し、ステップS520に戻る。
次にステップS550において、CPU206は、ステップS520において発生したイベントがタイマ209によるイベントであるか否かを判断する。タイマ209によるイベントであると判断した場合はステップS551に進み、そうでない場合はステップS560に進む。ここでいうタイマ209によるイベントは、制御権を獲得しているカメラ制御クライアント140のカメラ制御可能時間の経過を通知するものである。
ステップS551において、CPU206は、カメラ制御可能時間を使い切った旨、即ち、現在カメラ制御権を獲得しているカメラ制御クライアント140に制御権喪失通知を送り、制御権を強制的に奪ってステップS552に進む。
ステップS552において、CPU206は、待ちバッファリスト205−2に登録されている制御権の獲得待ち状態にあるカメラ制御クライアント140があるかどうか調べる。制御権の獲得待ち状態にあるカメラ制御クライアント140がなければステップS553に進み、カメラ制御フラグをOFFにし、ビデオカメラ201の撮影状態を特定の初期位置に戻すように制御して、ステップS520に戻る。
一方、ステップS552で制御権獲得待ちのカメラ制御クライアント140がある場合はステップS554に進む。ステップS554において、CPU206は、待ちバッファリスト205−1の先頭に記録されている識別子に対応するカメラ制御クライアント140を、次に制御権を与えるカメラ制御クライアント140とし、識別子バッファ205−1に登録する。
ステップS555において、CPU206は、その新たに制御権を獲得したカメラ制御クライアント140のカメラ制御可能時間を監視するために、タイマ209を初期化して計時を開始する。そしてステップS556に進み、次に制御権を与える識別子のカメラ制御クライアント140へ制御権が獲得できたことを通知し、ステップS520に戻る。
次にステップS560において、CPU206は、ステップS520において発生したイベントがカメラ制御権放棄イベントであるか否かを判断する。カメラ制御権放棄イベントであった場合はステップS552に進み、そうでない場合はステップS570に進む。カメラ制御権放棄イベントは、ビデオカメラ201を制御するカメラ制御クライアント140が、制御可能時間を残したまま、制御権を中止する場合に発行するメッセージである。ステップS552以降は、制御可能時間を経過した場合と同様の処理を行う。
次にステップS570において、CPU206は、ステップS520において発生したイベントがカメラ制御権譲渡イベントであるか否かを判断する。カメラ制御権譲渡イベントである場合はステップS571に進み、そうでない場合はステップS580に進む。
ステップS571において、CPU206は、カメラ制御権譲渡イベントを発行したカメラ制御クライアント140がカメラ制御サーバ装置120のビデオカメラ201を制御しているか否かを判断する。制御している場合はステップS572に進み、制御中でなければステップS577に進む。
ステップS572において、CPU206は、制御権の譲渡先として指定されたカメラ制御クライアント140が待ちバッファリスト205−2にいるかをチェックする。譲渡先のカメラ制御クライアント140が待ちバッファリスト205−2に存在して制御権要求を待つ状態であった場合には、制御権を譲渡(移転)するため、ステップS573に進む。
ステップS573において、CPU206は、譲渡先であるカメラ制御クライアント140の識別子を識別子バッファ205−1に記録する。その後、ステップS574に進み、CPU206は、制御権要求を待つカメラ制御クライアント140を管理する待ちバッファリスト205−2から譲渡先のカメラ制御クライアント140の識別子を削除して、ステップS555に進む。そしてステップS555において、CPU206は、新たに制御権を獲得したカメラ制御クライアント140の制御可能時間の監視のために、タイマ209を初期化して計時を開始する。ここでタイマ209が計時する時間は、制御可能時間に、制御権を譲渡するカメラ制御クライアント140の制御可能時間の残り時間を加算した時間である。その後、ステップS556に進み、譲渡先のカメラ制御クライアント140に制御権獲得通知メッセージを送付して制御権の譲渡処理を完了し、ステップS520に戻る。
一方、ステップS572におけるカメラ制御クライアント140が待ちバッファリスト205−2に存在しない場合はステップS575に進む。
ステップS575において、CPU206は、カメラ制御サーバ装置120が映像を送信するカメラ制御クライアント140の識別子を管理する送信先テーブル205−3に譲渡先のカメラ制御クライアント140の識別子が保持されているか否かを判断する。送信先テーブル205−3に存在した場合は、映像受信中であったカメラ制御クライアント140に制御権を譲渡するため、ステップS556に進む。ステップS556において、CPU206は、譲渡先カメラ制御クライアント140に制御権獲得通知メッセージを送付して制御権の譲渡処理を完了し、ステップS520に戻る。一方、ステップS575において送信先テーブル205−3に存在しない場合は、ステップS576に進み、CPU206は、指定を行ったカメラ制御クライアント140に対して譲渡先が不明である旨を通知をして、ステップS520に戻る。
またステップS571においてカメラ制御権譲渡イベントを発行したカメラ制御クライアント140がカメラ制御サーバ装置120のビデオカメラ201を制御していない場合はステップS577に進む。ステップS577において、CPU206は、譲渡先に指定したカメラ制御クライアント140が制御中かどうかを判断する。制御中であれば、制御権要求待ちのカメラ制御クライアント140からの譲渡に相当し、ステップS573に進む。制御中で無ければ、ステップS578に進む。ステップS578において、CPU206は、待ちバッファリスト205−2の識別子を譲渡先のカメラ制御クライアント140の識別子に変更し、制御権要求の待ち状態の譲渡を完了し、ステップS520に戻る。なお、以上で説明したステップS570でカメラ制御権譲渡のイベントであった場合において実行される一連の処理は、本発明でいう制御権管理手段による処理に対応する。
次にステップS580において、CPU206は、ステップS520において発生したイベントが他のカメラ制御クライアント140に関する情報取得であるか否かを判断する。該情報取得である場合は、ステップS581に進み、そうでない場合はステップS590に進む。
ステップS581において、CPU206は、制御権を要求し待ち状態にある待ちバッファリスト205−2に登録された全てのカメラ制御クライアント140の識別子情報と、送信先テーブル205−3に登録されたカメラ制御サーバ装置120からの映像を受信する全てのカメラ制御クライアント140の識別子情報とを、制御権を獲得しているカメラ制御クライアント140に送信する。これにより、制御権を獲得しているカメラ制御クライアント140は、制御権を譲渡する際に譲渡可能なカメラ制御クライアント140の一覧表示を表示することができる。なお、制御権を獲得していないカメラ制御クライアント140が情報取得を要求した場合は、同様の情報がカメラ制御サーバ装置120により送信される。なお、ステップS581の処理は、本発明でいう制御権要求クライアント情報送信手段及び映像受信クライアント情報送信手段による処理に対応する。
次にステップS590において、CPU206は、ステップS520において発生したイベントがカメラ制御クライアント140の起動及び終了に伴う映像送信開始要求及び映像送信停止イベントであるか否かを判断する。該映像送信開始要求及び映像送信停止イベントである場合はステップS591に進み、そうでない場合はステップS520に戻る。
ステップS591において、CPU206は、送信先テーブル205−3を更新する。カメラ制御サーバ装置120が受信したメッセージがカメラ制御クライアント140の起動時に送られる映像送信開始要求メッセージの場合は、ステップS591で送信先テーブル205−3にカメラ制御クライアント140の識別子を追加登録する。またカメラ制御クライアント140の終了時に送られる映像送信停止要求メッセージの場合は、ステップS591で送信先テーブル205−3からカメラ制御クライアント140の識別子を削除する。
次に図6のフローチャートを参照して、カメラ制御クライアント140の動作を説明する。なお、この制御を実行する制御プログラムは二次記憶装置226に記憶されており、実行時に記憶手段として機能する主記憶装置223にロードされ、CPU222によって実行されるものとする。
まずステップS6010において、CPU222は、各種パラメータ、フラグ、映像送信要求メッセージの送信等の初期化処理を実行する。
次にS6020において、CPU222は、イベントの発生を待ち、何らかのイベントが発生するとS6030に進む。ステップS6030以降においては、イベントの種類に応じた処理を行う。
ここでステップS6020において発生するイベントには、カメラ制御クライアント140のユーザインタフェースを介してユーザから指定される操作と、カメラ制御サーバ装置120から送られてくるメッセージ受信がある。
カメラ制御クライアント140を操作するユーザからの指定操作には、ステップS6030で処理するカメラ制御命令、ステップS6040で処理するカメラ制御権獲得要求、ステップS6050で処理するカメラ制御権放棄がある。更には、ステップS6070で処理するカメラ制御権譲渡、ステップS6080で処理する他クライアント情報取得、ステップS6120で処理するクライアント終了処理がある。
カメラ制御サーバ装置120から送られてくるメッセージには、ステップS6060で処理する制御権の待ち情報通知、ステップS6085で処理する他クライアント情報通知、ステップS6090で処理する制御権の譲渡先不明通知がある。更には、ステップS6100で処理するカメラ制御権獲得通知、ステップS6110で処理するカメラ制御権喪失通知がある。以下、図6の処理フローに従って説明する。
次にステップS6030において、CPU222は、ステップS6020で発生したイベントがカメラ制御命令であるか否かを判断する。カメラ制御命令である場合はステップS6031に進み、そうでない場合はステップS6040に進む。
ステップS6031において、CPU222は、制御権獲得フラグがONとなっているか、即ちカメラ制御クライアント140自身がビデオカメラ201の制御権を獲得しているのか否かを判断する。フラグがONであれば、ステップS6032に進み、カメラ制御サーバ装置120へカメラ制御命令を送信し、ステップS6020に戻る。一方、ステップS6031において、フラグがONでないと判断した場合はステップS6020に戻る。
次にステップS6040において、CPU222は、ステップS6020で発生したイベントがカメラ制御権獲得要求イベントであるか否かを判断する。カメラ制御権獲得要求イベントである場合はステップS6041に進み、そうでない場合はステップS6050に進む。
ステップS6041において、CPU222は、制御権獲得フラグがONとなっているか、即ちカメラ制御クライアント140自身がビデオカメラ201の制御権を獲得しているのか否かを判断する。制御権フラグがON、即ちビデオカメラ201の制御権を獲得している場合はステップS6020のイベント待ち状態に戻る。制御権フラグがOFF、即ち制御権を獲得していない場合は、ステップS6042に進み、カメラ制御権要求メッセージをカメラ制御サーバ装置120に送信し、ステップS6020に戻る。
次にステップS6050において、CPU222は、ステップS6020において発生したイベントがカメラ制御権放棄イベントであるか否かを判断する。カメラ制御権放棄イベントである場合はステップS6051に進み、そうでない場合はステップS6060に進む。
ステップS6051において、CPU222は、制御権獲得フラグがONとなっているか、即ちカメラ制御クライアント140自身がビデオカメラ201の制御権を獲得しているのか否かを判断する。制御権フラグがON、即ちビデオカメラ201の制御権を獲得している場合はステップS6052に進み、カメラ制御権放棄メッセージをカメラ制御サーバ装置120に送信し、ステップS6020に戻る。一方、制御権フラグがOFF、即ち制御権を獲得していない場合は、ステップS6020のイベント待ち状態に戻る。
次にステップS6060において、CPU222は、ステップS6020において発生したイベントが待ち情報通知イベントであるか否かを判断する。待ち情報通知イベントであればステップS6061に進み、そうでなければステップS6070に進む。
ステップS6061において、CPU222は、現時点でのカメラ制御権要求待ち時間及びカメラ制御権要求待ちのカメラ制御クライアント140の数等のカメラ制御権に関する待ち情報をビットマップディスプレイ221上に表示し、ステップS6020に戻る。
次にステップS6070において、CPU222は、ステップS6020において発生したイベントがカメラ制御権譲渡イベントであるか否かを判断する。カメラ制御権譲渡イベントである場合はステップS6071に進み、そうでない場合はステップS6080に進む。
ステップS6071において、CPU222は、カメラ制御権譲渡メッセージをカメラ制御サーバ装置120に送信し、ステップS6020に戻る。カメラ制御が譲渡可能かどうかの判断はカメラ制御サーバ装置120で行う。なお、ステップS6071の処理は、本発明でいう制御権譲渡要求手段による処理に対応する。
次にステップS6080において、CPU222は、ステップS6020において発生したイベントが他クライアント情報取得イベントであるか否かを判断する。該情報取得イベントである場合はステップS6081に進み、そうでない場合はステップS6090に進む。
ステップS6081において、CPU222は、制御権を譲渡することが可能なカメラ制御クライアント140の識別子一覧等、他クライアント情報の要求メッセージをカメラ制御サーバ装置120に送信し、ステップS6020に戻る。なお、ステップS6080及びステップS6081の処理は、本発明でいう制御権要求クライアント情報要求手段及び映像受信クライアント情報要求手段による処理に対応する。
次にステップS6085において、CPU222は、ステップS6020において発生したイベントが他クライアント情報通知イベントであるか否かを判断する。該情報通知イベントである場合はステップS6086に進み、そうでなければステップS6090に進む。
ステップS6086において、CPU222は、制御権を譲渡することが可能なカメラ制御クライアント140の識別子一覧等、他クライアント情報を受信し画面上に表示し、ステップS6020に戻る。なお、ステップS6085及びステップS6086の処理は、本発明でいう制御権要求クライアント情報受信手段及び映像受信クライアント情報受信手段による処理に対応する。
次にステップS6090において、CPU222は、ステップS6020において発生したイベントが譲渡先不明通知イベントであるか否かを判断する。譲渡先不明通知イベントである場合はステップS6091に進み、そうでない場合はステップS6100に進む。
ステップS6091において、CPU222は、他のカメラ制御クライアント140の情報を再度表示して制御権の譲渡先指定画面に戻すようにして、ステップS6020に戻る。
図4(d)に示した440は、制御権を譲渡する場合のユーザインタフェースの表示例である。440において、制御権譲渡ボタン308を押下した状態は、図6のカメラ制御クライアント140の処理フローにおけるステップS6086の他クライアント情報を表示する場合に対応している。ここで、制御権譲渡ボタン308の下には、譲渡可能なカメラ制御クライアント140の識別子一覧が表示されている。この場合において、表示された一覧から譲渡先を選択して指定したときに、この選択結果に基きカメラ制御権譲渡の操作とみなし、図6におけるステップS6070でYESとなる場合、即ちカメラ制御権譲渡の処理を行うようにしてもよい。なお、ここで説明した処理は、本発明でいう第一の選択手段及び第二の選択手段による処理に対応する。
次にステップS6100において、CPU222は、ステップS6020において発生したイベントがカメラ制御権獲得通知イベントであるか否かを判断する。カメラ制御権獲得通知イベントである場合はステップS6101に進み、そうでない場合はステップS6110に進む。
ステップS6101において、CPU222は、制御権フラグをONにして、ビデオカメラ201の制御権を獲得できたことを記録し、ステップS6020に戻る。
次にステップS6120において、CPU222は、ステップS6020において発生したイベントがカメラ制御権喪失通知イベントであるか否かを判断する。カメラ制御権喪失イベントである場合はステップS6111に進み、そうでない場合はステップS6120に進む。
ステップS6111において、CPU222は、制御権フラグをOFFにして、ビデオカメラ201の制御権を喪失したことを記録し、ステップS6020に戻る。
次にステップS6120において、CPU222は、ステップS6020において発生したイベントがクライアント終了イベントであるか否かを判断する。クライアント終了イベントである場合はステップS6121に進み、そうでない場合はステップS6020に戻る。
ステップS6121において、CPU222は、制御権獲得フラグがONとなっているか、即ちカメラ制御クライアント140自身がビデオカメラ201の制御権を獲得しているのか否かを判断する。制御権フラグがON、即ち制御権を獲得している場合はステップS6122に進み、カメラ制御権放棄メッセージをカメラ制御サーバ装置120に送信する。そしてステップS6123に進み、映像送信停止要求メッセージを送信して、ネットワーク切断等の終了処理を行い、本制御プログラムを終了する。一方、ステップS6121において制御権獲得フラグがOFFの場合は、ステップS6123に進み、上述同様の終了処理を行い、本制御プログラムを終了する。
以上のように、本実施の形態では、複数のカメラ制御クライアント140にビデオカメラ201の制御権を順次付与するカメラ制御システムにおいて、カメラ制御クライアント140間で制御権を移転することを可能とした。即ち、制御権を獲得しているカメラ制御クライアント140の制御権を、制御権を要求し待ち状態である他のカメラ制御クライアント140やカメラ制御サーバ装置120から映像を受信している他のカメラ制御クライアント140に移転することを可能にした。これにより、自他カメラ制御クライアント140において制御権を有効に活用することができる。詳しくは、制御可能時間の残り時間分の制御権を自他カメラ制御クライアント140において譲渡し合うことができ、制御権の有効利用を図ることができる。具体的には、例えば制御権を獲得したタイミングが制御権を獲得したユーザにとって都合が悪いときに、他のユーザに制御権を譲渡し、該他のユーザから都合の良いときに制御権を譲渡してもらう等の運用が可能となり、制御権を有効活用できる。
なお、本発明を実現するために、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
本発明の実施の形態に係るカメラ制御システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るカメラ制御サーバ装置及びカメラ制御クライアントのシステム構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るカメラ制御クライアントにおいて表示されるユーザインタフェース画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るカメラ制御クライアントにおいて表示されるユーザインタフェース画面上の制御権の状態に係る表示例を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るカメラ制御サーバ装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るカメラ制御クライアントの動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100 カメラ
110 カメラ制御サーバ
111 カメラ制御部
112 制御権管理部
113 メッセージ送受信部
114 映像送信部
120 カメラ制御サーバ装置
130 ネットワーク
140 カメラ制御クライアント
141 メッセージ送受信部
142 表示部
143 操作入力部
144 映像受信部
201 ビデオカメラ
202 カメラ制御回路
203 ビデオキャプチャ
204 ネットワークインタフェース
205 主記憶装置
205−1 識別子バッファ
205−2 待ちバッファリスト
205−3 送信先テーブル
206 CPU
207 二次記憶装置
208 システムバス
209 タイマ
221 ビットマップディスプレイ
222 CPU
223 主記憶装置
223−1 譲渡先バッファ
224 ネットワークインタフェース
225 マウス
226 二次記憶装置
227 システムバス
228 タイマ

Claims (15)

  1. カメラが接続されたカメラ制御サーバと、前記カメラ制御サーバを介して前記カメラを制御可能な複数のカメラ制御クライアントとがネットワークを介して接続され、前記カメラ制御サーバは前記カメラを制御するための制御権を要求しているカメラ制御クライアントに制御権を付与し、制御権を獲得した一つのカメラ制御クライアントのみが前記カメラを制御できるようにしたカメラ制御システムであって、
    制御権が付与されているカメラ制御クライアントの制御権を、他のカメラ制御クライアントに移転する制御権管理手段を有することを特徴とするカメラ制御システム。
  2. カメラを制御するための制御権を要求しているカメラ制御クライアントに制御権を付与するカメラ制御サーバであって、
    制御権が付与されているカメラ制御クライアントの制御権を、他のカメラ制御クライアントに移転する制御権管理手段を有することを特徴とするカメラ制御サーバ。
  3. 前記制御権管理手段は、制御権が付与されているカメラ制御クライアントから制御権の譲渡要求があった場合に、その制御権を他のカメラ制御クライアントに移転することを特徴とする請求項2に記載のカメラ制御サーバ。
  4. 制御権が付与されたカメラ制御クライアントは、制御可能時間だけ前記カメラを制御することができ、
    前記制御権管理手段は、前記他のカメラ制御クライアントに制御権を移転するとき、前記制御可能時間の残り時間分の制御権を移転することを特徴とする請求項2又は3に記載のカメラ制御サーバ。
  5. 前記他のカメラ制御クライアントが制御権を要求している場合は、前記制御可能時間の残り時間を、前記制御可能時間に加算して制御権を移転することを特徴とする請求項4に記載のカメラ制御サーバ。
  6. 制御権を要求しているカメラ制御クライアントの情報を、制御権が付与されているカメラ制御クライアントに送信する制御権要求クライアント情報送信手段を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のカメラ制御サーバ。
  7. 前記カメラが撮影する映像を受信しているカメラ制御クライアントの情報を、制御権が付与されているカメラ制御クライアントに送信する映像受信クライアント情報送信手段を有することを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のカメラ制御サーバ。
  8. カメラ制御サーバにカメラを制御するための制御権を要求し、前記カメラ制御サーバから制御権が付与された場合に前記カメラを制御することができるカメラ制御クライアントであって、
    前記カメラ制御サーバに対して、他のカメラ制御クライアントへの制御権の譲渡要求を行う制御権譲渡要求手段を有することを特徴とするカメラ制御クライアント。
  9. 前記カメラ制御サーバに対して、制御権を要求しているカメラ制御クライアントの情報を要求する制御権要求クライアント情報要求手段と、
    前記カメラ制御サーバから、制御権を要求しているカメラ制御クライアントの情報を受信する制御権要求クライアント情報受信手段とを有することを特徴とする請求項8に記載のカメラ制御クライアント。
  10. 前記制御権要求クライアント情報受信手段が受信したカメラ制御クライアントの情報からいずれかのカメラ制御クライアントを選択可能とする第一の選択手段を有し、
    前記制御権譲渡要求手段は、前記第一の選択手段の選択結果に基き制御権の譲渡要求を行うことを特徴とする請求項9に記載のカメラ制御クライアント。
  11. 前記カメラ制御サーバに対して、前記カメラが撮影する映像を受信しているカメラ制御クライアントの情報を要求する映像受信クライアント情報要求手段と、
    前記カメラ制御サーバから、前記カメラが撮影する映像を受信しているカメラ制御クライアントの情報を受信する映像受信クライアント情報受信手段とを有することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載のカメラ制御クライアント。
  12. 前記映像受信クライアント情報受信手段が受信したカメラ制御クライアントの情報からいずれかのカメラ制御クライアントを選択可能とする第二の選択手段を有し、
    前記制御権譲渡要求手段は、前記第二の選択手段の選択結果に基き制御権の譲渡要求を行うことを特徴とする請求項11に記載のカメラ制御クライアント。
  13. カメラが接続されたカメラ制御サーバと、前記カメラ制御サーバを介して前記カメラを制御可能な複数のカメラ制御クライアントとがネットワークを介して接続され、前記カメラ制御サーバは前記カメラを制御するための制御権を要求しているカメラ制御クライアントに制御権を付与し、制御権を獲得した一つのカメラ制御クライアントのみが前記カメラを制御できるようにしたカメラ制御システムにおける制御権の管理方法であって、
    制御権が付与されているカメラ制御クライアントの制御権を、他のカメラ制御クライアントに移転する制御権管理ステップを有することを特徴とする制御権の管理方法。
  14. カメラを制御するための制御権を要求しているカメラ制御クライアントに制御権を付与するカメラ制御サーバを制御するためのプログラムであって、
    制御権が付与されているカメラ制御クライアントの制御権を、他のカメラ制御クライアントに移転する制御権管理手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  15. カメラ制御サーバにカメラを制御するための制御権を要求し、前記カメラ制御サーバから制御権が付与された場合に前記カメラを制御するカメラ制御クライアントを制御するためのプログラムであって、
    前記カメラ制御サーバに対して、他のカメラ制御クライアントへの制御権の譲渡要求を行う制御権譲渡要求手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
JP2007176528A 2007-07-04 2007-07-04 カメラ制御システム、制御権の管理方法及びプログラム Pending JP2009017221A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176528A JP2009017221A (ja) 2007-07-04 2007-07-04 カメラ制御システム、制御権の管理方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176528A JP2009017221A (ja) 2007-07-04 2007-07-04 カメラ制御システム、制御権の管理方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009017221A true JP2009017221A (ja) 2009-01-22

Family

ID=40357561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007176528A Pending JP2009017221A (ja) 2007-07-04 2007-07-04 カメラ制御システム、制御権の管理方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009017221A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011239149A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Sony Corp 制御装置、カメラシステム及びプログラム
JP2011239150A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Sony Corp 制御装置、カメラシステム及びプログラム
WO2012053623A1 (ja) * 2010-10-22 2012-04-26 Murakami Naoyuki 数値制御機器のテレビカメラモニター画面での操作方法
JP2012209840A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Nec Corp 遠隔操作端末、情報処理装置、遠隔操作システム、端末切替方法およびプログラム
US8817119B2 (en) 2010-07-30 2014-08-26 Sony Corporation Camera device, camera system, control device and program
US8842188B2 (en) 2010-07-30 2014-09-23 Sony Corporation Camera device, camera system, control device and program

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011239149A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Sony Corp 制御装置、カメラシステム及びプログラム
JP2011239150A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Sony Corp 制御装置、カメラシステム及びプログラム
US8817119B2 (en) 2010-07-30 2014-08-26 Sony Corporation Camera device, camera system, control device and program
US8842188B2 (en) 2010-07-30 2014-09-23 Sony Corporation Camera device, camera system, control device and program
WO2012053623A1 (ja) * 2010-10-22 2012-04-26 Murakami Naoyuki 数値制御機器のテレビカメラモニター画面での操作方法
JP2012090196A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Naoyuki Murakami 数値制御機器のテレビカメラモニター画面での操作方法
JP2012209840A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Nec Corp 遠隔操作端末、情報処理装置、遠隔操作システム、端末切替方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060070105A1 (en) Control of data distribution apparatus and data distribution system
US7075568B2 (en) Digital camera, system, and method for capturing and storing an image, and using an event signal to indicate a change in the content stored in a memory
JP2009017221A (ja) カメラ制御システム、制御権の管理方法及びプログラム
JP2010049456A (ja) データ処理装置、データ処理方法、会議システム、記憶媒体及びプログラム
JP4717408B2 (ja) 映像配信システム及び方法
WO2004056117A1 (ja) カメラ制御システム、カメラサーバ、クライアント、制御方法及び記録媒体
JP2008005154A (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP7344703B2 (ja) 制御装置及びその制御方法及びプログラム
JP2007072687A (ja) 情報展示システム、そのサーバ装置及び情報展示処理プログラム
JP2016177683A (ja) 情報処理装置、サーバ装置、情報処理システム、その制御方法及びプログラム
US20130139066A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
JP4674627B2 (ja) 情報処理装置、遠隔指示システム及びプログラム
JP2009200973A (ja) カメラ制御システム、カメラ制御方法及びプログラム
JP5034256B2 (ja) 会議室制御システム
JP2008172623A (ja) ネットワーク撮影システム、管理装置及び方法
JP2009017463A (ja) 映像処理装置及び映像処理方法
JP2000050243A (ja) カメラ制御システムおよびその制御方法およびその処理を実行させるプログラムを記憶した記憶媒体および映像受信端末
JP2008042792A (ja) 画像配信装置
JP6501665B2 (ja) 情報処理装置およびその制御方法およびプログラム
JP7373890B1 (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
JP2005222476A (ja) 設備利用支援装置、設備利用支援方法及びそのプログラム
JP6574677B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法
JP7224872B2 (ja) システム及び情報処理方法
JP2010068500A (ja) 情報処理装置、遠隔指示システム及びプログラム
JP2023128239A (ja) 画面共有システム